JPH117991A - 圧着端子の接続固定構造 - Google Patents

圧着端子の接続固定構造

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JPH117991A
JPH117991A JP16151997A JP16151997A JPH117991A JP H117991 A JPH117991 A JP H117991A JP 16151997 A JP16151997 A JP 16151997A JP 16151997 A JP16151997 A JP 16151997A JP H117991 A JPH117991 A JP H117991A
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正治 坂口
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雄二 正木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧着端子が常に相手側の接続端子部等と良好
な状態で接触できる圧着端子の接続固定構造を提供す
る。 【解決手段】 ねじ挿通孔25を有する電気接触部22
と電線6を圧着接続する電線接続部23とが首部24を
介して一体に形成された圧着端子21と、ねじ挿通孔1
1aを設けた相手側の接続端子板部11とをねじ締め固
定する圧着端子21の接続固定構造において、電気接触
部22には断面三日月状の可撓弾性を有する湾曲接続片
26,26を設け、接続端子板部11のねじ挿通孔11
a周縁にはバルジ状の湾曲壁27を形成し、圧着端子2
1は湾曲壁27に湾曲接続片26を嵌着した状態でねじ
締め固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒュージブルリン
クボックス等に配索されたブスバーなどの相手側の接続
端子板部又は接続端子部にねじ締め固定される圧着端子
の接続固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9において、1は圧着端子を示し、こ
の圧着端子1は電気接触部2と電線接続部3とが首部4
を介して一体に形成されて成る。電気接触部2には中央
にねじ挿通孔5が穿設され、電線接続部3には電線6に
対する導体加締部7及び絶縁被覆加締部8が設けられ、
両加締部7,8を加締めて電線6を圧着する。
【0003】上記圧着端子1は、例えば図10に示され
る如く、ヒュージブルリンクボックス9にねじ締め固定
されている。ヒュージブルリンクボックス9は、複数の
ヒュージブルリンク10を収容する収容室9aを有し、
その両側壁にはロック手段を備えた側蓋9b,9b′が
設けられている。側蓋9b,9b′を開けることによ
り、上記圧着端子1と同一構成のオルタネータ圧着端子
12及び負荷側端子13がブスバー11を介して各収容
室9aに挿着されたヒュージブルリンク10の接続端子
10a,10a′と接続固定される。図中10bは前記
接続端子10aのねじ挿通孔、11aはブスバー11の
ねじ挿通孔を示す。
【0004】ヒュージブルリンクボックス9におけるヒ
ュージブルリンク10とブスバー11、圧着端子12及
び負荷側端子13との接続には、締付金具15が用いら
れる。締付金具15は、基板部15aにネジ筒15bを
立設して成り、基板部15aをヒュージブルリンクボッ
クス9の内部中央隔壁(図示しない)に面してセット
し、ネジ筒15bに接続端子10aとブスバー11及び
圧着端子12を重ね、ボルト14の締付けにより固定さ
れる。15cはねじ孔を示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術にあって
は、圧着端子をボルトにより締付固定した後、長期使用
された場合等において、エンジンの振動や走行中の振動
などによりボルトが緩んでしまうと、圧着端子との電気
的な接続が遮断されたりする接触不良を生じ、稼動中の
電気機器等に悪影響を与え、最悪の場合には、走行中に
車両事故をひきおこしてしまうことになる。
【0006】一方、組付作業の際、ボルトを最終位置ま
で完全に締め付けなかったりすると、上述のような事態
を招く確率が更に高くなってしまう。
【0007】本発明は上記問題点を解決するため、圧着
端子が常に相手側の接続端子部等と良好な状態で接触し
得る圧着端子の接続固定構造を提供することを課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明により成された圧着端子の接続固定構造は、請求
項1に記載されたように、ねじ挿通孔を有する電気接触
部と電線を圧着接続する電線接続部とが首部を介して一
体に形成された圧着端子と、ねじ挿通孔を設けた相手側
の接続端子板部とをねじ締め固定する圧着端子の接続固
定構造において、前記電気接触部には断面三日月状の可
撓弾性を有する湾曲接続片を設け、前記接続端子板部の
ねじ挿通孔周縁にはバルジ状の湾曲壁を形成し、前記圧
着端子は前記湾曲壁に前記湾曲接続片を嵌着した状態で
ねじ締め固定される構造を採用した。
【0009】前記湾曲接続片を前記電気接触部の周縁に
端子の軸方向に沿う両側に相対向して設けることが好適
である(請求項2)。
【0010】前記湾曲接続片を前記電気接触部の周縁か
ら一体に菊座状に複数個設けることが好適である(請求
項3)。
【0011】前記湾曲壁の曲率半径は前記湾曲接続片の
曲率半径よりも僅かに小さく形成されることが好ましい
(請求項4)。
【0012】前記接続端子板部はブスバーであって、ヒ
ュージブルリンクボックスに備えられ、該ヒュージブル
リンクボックスに挿着されたねじ挿通孔を有するヒュー
ジブルリンクの接続端子が共にねじ締め固定されること
が好ましい(請求項5)。
【0013】上記課題を解決するため本発明により成さ
れた圧着端子の接続固定構造は、請求項6に記載された
ように、ねじ挿通孔を有する電気接触部と電線を圧着接
続する電線接続部とが首部を介して一体に形成された圧
着端子と、ねじ挿通孔を設けた1以上の相手側の接続端
子部とをボルト及びナットで締付固定する圧着端子の接
続固定構造において、前記電気接触部には前記ねじ挿通
孔の周縁に該ねじ挿通孔の軸方向に沿う短冊状の係止片
を複数個設け、前記ナットには前記接続端子部との対向
面に断面U字状の受溝を前記ナットのねじ孔の周囲に形
成し、前記圧着端子は前記相手側のねじ挿通孔に前記係
止片を挿通し、該係止片を前記受溝の溝壁に沿って塑性
変形させると共に該係止片の端部を前記接続端子部に係
合した状態でねじ締め固定される構造を採用した。
【0014】前記接続端子部はブスバーとヒュージブル
リンクの接続端子であって、該ブスバーは前記ナットと
共にヒュージブルリンクボックスに備えられ、前記接続
端子はヒュージブルリンクの挿着により前記ブスバーと
ナットとの間に挿入され、前記電気接触部が前記ブスバ
ーと接続端子とを重ねた状態でねじ締め固定されると共
に、前記係止片が前記接続端子と係合することが好まし
い(請求項7)。
【0015】上記課題を解決するため本発明により成さ
れた圧着端子の接続固定構造は、請求項8に記載された
ように、ねじ挿通孔を有する電気接触部と電線を圧着接
続する電線接続部とが首部を介して一体に形成された圧
着端子と、ねじ挿通孔を設けた1以上の相手側の接続端
子部とをボルト及びナットで締付固定する圧着端子の接
続固定構造において、前記電気接触部はテーパ状のリン
グ体に形成され、該リング体の大きな開口部に複数のス
リット状の切り欠き溝を設けて短冊状の接触片を形成
し、該複数個の接触片のうち1つの接触片の先端に前記
首部が連成され、前記接続端子部には前記ねじ挿通孔の
周縁に円筒状の筒体を設け、前記ボルトには頭部と胴体
軸部との間に前記リング体の内壁に係合する鍔部を形成
し、前記圧着端子は前記筒体に前記リング体を嵌入し、
前記ボルトの鍔部が前記複数の接触片を拡開した状態で
ねじ締め固定される構造を採用した。
【0016】前記リング体の大きな開口部側の外径は前
記筒体の内径よりも僅かに小さく形成されることが好ま
しい(請求項9)。
【0017】前記接続端子部はブスバーとヒュージブル
リンクの接続端子であって、ヒュージブルリンクボック
スに備えられ、前記ブスバーには前記筒体を形成し、該
筒体の開口部から臨む前記接続端子に前記リング体の小
さな開口部近傍を係合することが好ましい(請求項1
0)。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明の圧着端子の接続
固定構造の一実施の形態を示す斜視図であり、図2は圧
着端子の電気接触部の背面図である。また、図3は図1
に示した圧着端子が接続固定される状態を示す断面図で
ある。尚、従来例と同一の構成には同一符号を付し、そ
の詳細な説明を省略する。
【0019】図1において、圧着端子21は自動車用丸
形板端子であって、丸形板状の電気接触部22と、電線
6を圧着接続する電線接続部23とが首部24を介して
一体に形成されている。この圧着端子21は、通常、銅
または銅合金(ベリリウム−銅、黄銅等)などの弾性を
有する金属薄板からプレス加工によって製造される。
【0020】電気接触部22には、その中央にボルト1
4を挿通するねじ挿通孔25が穿設され、電気接触部2
2の周縁には、端子21の軸方向に沿う両側に相対向す
る一対の湾曲接続片26,26が下向きに設けられてい
る。湾曲接続片26は断面形状が三日月状に湾曲し、可
撓弾性を有する。
【0021】圧着端子21は従来例と同様にヒュージブ
ルリンクボックス9(図10参照)のブスバー11など
とねじ締め固定される。そのブスバー11の各ねじ挿通
孔11aの周縁に湾曲接続片26,26に対応するバル
ジ状の湾曲壁27を形成する。湾曲壁27の開口部27
aの直径は一対の湾曲接続片26,26の先端部の間隔
よりも広く、湾曲壁27の内壁の曲率半径は湾曲接続片
26の外壁の曲率半径よりも僅かに小さく形成されてい
る。
【0022】上記構成において、圧着端子21の接続過
程を説明すると、図3(a)に示される如く、まず、圧
着端子21を相手側の接続端子板部となるブスバー11
の湾曲壁27に対応するようにセットする。
【0023】この状態から、電気接触部22のねじ挿通
孔25近傍の平らな面を図示しない手又は組付治具で強
く押し付け、湾曲壁27内に湾曲接続片26,26を嵌
着させる。即ち、湾曲壁27の開口部27aに対し、湾
曲接続片26,26が内側に撓みつつ通過し、湾曲接続
片26,26が復元すると、湾曲壁27の内壁にしっか
りと嵌着する。湾曲接続片26の曲率半径の方が大きい
ため、嵌着した後、湾曲壁27を押し付ける力が強くな
ると共に、湾曲壁27内で湾曲接続片26がガタつくこ
とがない。
【0024】次に、電気接触部22側からボルト14を
ねじ挿通孔25に挿通し、湾曲壁27内とヒュージブル
リンク10の接続端子10aのねじ挿通孔10bを通し
てねじ筒15bのねじ孔15cに締め付けてゆくと、図
3(b)に示される如く、湾曲接続片26,26の先端
がボルト14の締め付け方向に押し付けられる。これに
より、湾曲接続片26,26の中間部分が外方に向けて
撓もうとし、図中矢線で示すような力Fが湾曲壁27に
かかる。従って、圧着端子21は十分な接触を確保する
ことができる。
【0025】以上説明したような状態で圧着端子21は
接続固定されているので、仮にボルト14が緩んだとし
ても、圧着端子21のブスバー11に対する接触が十分
に成されており、従来の圧着端子の接続構造による欠点
を除去することができる。
【0026】図4は図2に対する湾曲接続片26の別の
形態を示す図である。湾曲接続片26′は電気接触部2
2の周縁に等間隔で菊座状に複数個設けられており、前
述の湾曲壁27に嵌入する際、各湾曲接続片26′はそ
の幅が狭いため撓ませる荷重が小さく、作業性を向上さ
せることができる。このように、湾曲接続片は図2に示
すような電気接触部22の両側縁に形成することのみに
限定するものではない。
【0027】図5及び図6は本発明の圧着端子の接続固
定構造の他の実施の形態を示すものである。
【0028】図5において、圧着端子21′は電気接触
部22のねじ挿通孔25の内周縁に該ねじ挿通孔25の
軸方向に沿う複数の短冊状の係止片28が周設されてい
る。
【0029】複数の係止片28は、圧着端子21′を金
属薄板からプレス加工する際、電気接触部22の中央を
深絞り加工し、その底部を打ち抜いた後に複数の切り欠
き溝を設けて形成する。
【0030】圧着端子21′は、ブスバー11と締付金
具15′を備えるとともにこれらブスバー11と締付金
具15′との間にヒュージブルリンク10の接続端子1
0aが挿着されたヒュージブルリンクボックス9(図1
0参照)にねじ締め固定される。締付金具15′は基板
部15aにねじ孔15cを有するねじ筒15bを立設し
て成り、ネジ筒15bの接続端子10aとの対向面に
は、ねじ孔15cの周囲に複数の係止片28を屈曲変形
させる断面U字状の受溝29を周設する。
【0031】上記構成において、圧着端子21′の接続
過程を説明すると、図6(a)に示される如く、圧着端
子21′の複数の係止片28を相手側の接続端子部とな
るブスバー11及びヒュージブルリンク10のねじ挿通
孔11a及び10bに挿通できるようにセットする。
【0032】次に、図6(b)に示される如く、ねじ挿
通孔11a側から圧着端子21′の複数の係止片28を
挿通すると、係止片28は締付金具15′の受溝29に
当接する。この状態で、ボルト14を電気接触部22側
から挿通してねじ孔15cに締め付けてゆくと、図6
(c)に示される如く、ボルト14の締め付け力によっ
て各係止片28は受溝29の溝壁に沿って塑性変形し、
各係止片28の先端が電気接触部22に向けてブスバー
11と接続端子10aとを挟み込むように係止する。こ
れにより、圧着端子21′はブスバー11と接続端子1
0aとにしっかりと接続固定される。
【0033】従って、仮にボルト14が緩んでも、前述
の実施形態の圧着端子21と同様に、相手側の接続端子
部との接触が十分に成され、従来の圧着端子の接続固定
構造による欠点を除去することができる。
【0034】図7及び図8は本発明の圧着端子の接続固
定構造の更に別の実施の形態を示すものである。
【0035】図7において、圧着端子21″の電気接触
部22′はテーパ状のリング体30に形成されている。
即ち、大小2つの開口部30a,30bを有するテーパ
状の周壁を形成して成り、一方の大きな開口部30aに
はスリット状の切り欠き溝30cが等間隔で設けられて
接触片31が複数個形成される。各接触片31のうちの
1つの接触片31aの先端には、首部24が連成されて
いる。
【0036】ブスバー11には、各ねじ挿通孔11aの
周縁にリング体30が嵌入する円筒状の筒体32を設け
る。筒体32の内径はリング体30の最大となる外径、
即ち、大きな開口部30a近傍の外径よりも僅かに大き
く形成されている。
【0037】ボルト33は頭部33aと胴体軸部33b
との間に鍔部33cが設けられたものを使用する。鍔部
33cの直径はリング体30の大きな開口部30aの径
よりも小さく、小さな開口部30bの径よりも大きく形
成されている。
【0038】上記構成において、圧着端子21″の接続
過程を説明すると図8(a)に示される如く、圧着端子
21″のリング体30を相手側の接続端子部となるブス
バー11の筒体32に嵌入できるようにセットする。
【0039】次に、筒体32にリング体30を嵌入し、
ボルト33を大きな開口部30a側から挿通してねじ筒
15bに締め付けてゆくと、鍔部33cがリング体30
の内壁、即ち、複数の接触片31と係合し、各接触片3
1は鍔部33cによって拡開されてリング体30は筒体
32の内壁にしっかりと嵌着(図8(b)及び図8
(c))する。一方、リング体30の小さな開口部30
bはヒュージブルリンク10の接続端子10aと係合す
る。
【0040】従って、仮にボルト33が緩んでも、各接
触片31の先端が拡開されて筒体32の内壁と係合して
いるので、接触が十分に確保され、従来の圧着端子の接
続構造による欠点を除去することができる。
【0041】
【発明の効果】上記した如くに、請求項1の本発明は、
ねじ挿通孔を有する電気接触部と電線を圧着接続する電
線接続部とが首部を介して一体に形成された圧着端子
と、ねじ挿通孔を設けた相手側の接続端子板部とをねじ
締め固定する圧着端子の接続固定構造において、前記電
気接触部には断面三日月状の可撓弾性を有する湾曲接続
片を設け、前記接続端子板部のねじ挿通孔周縁にはバル
ジ状の湾曲壁を形成し、前記圧着端子は前記湾曲壁に前
記湾曲接続片を嵌着した状態でねじ締め固定されるもの
であるから、圧着端子が常に相手側の接続端子板部と良
好な状態で接触することができる。
【0042】請求項2の本発明は、前記湾曲接続片を前
記電気接触部の周縁に端子の軸方向に沿う両側に相対向
して設けるものであるから、簡単な構造であって加工性
も良く、十分な接触も得ることができる。
【0043】請求項3の本発明は、前記湾曲接続片を前
記電気接触部の周縁から一体に菊座状に複数個設けるも
のであるから、各湾曲接続片を撓ませるための荷重を小
さくすることができ、作業性の向上を図ることができ
る。
【0044】請求項4の本発明は、前記湾曲壁の曲率半
径は前記湾曲接続片の曲率半径よりも僅かに小さく形成
されるものであるから、各湾曲接続片を嵌入した後の接
触安定性を確保することができる。
【0045】請求項5の本発明は、前記接続端子板部は
ブスバーであって、ヒュージブルリンクボックスに備え
られ、該ヒュージブルリンクボックスに挿着されたねじ
挿通孔を有するヒュージブルリンクの接続端子が共にね
じ締め固定されるものであるから、ヒュージブルリンク
ボックスにおける圧着端子の接続は、常に良好な状態で
ブスバー等と接触することになる。
【0046】請求項6の本発明は、ねじ挿通孔を有する
電気接触部と電線を圧着接続する電線接続部とが首部を
介して一体に形成された圧着端子と、ねじ挿通孔を設け
た1以上の相手側の接続端子部とをボルト及びナットで
締付固定する圧着端子の接続固定構造において、前記電
気接触部には前記ねじ挿通孔の周縁に該ねじ挿通孔の軸
方向に沿う短冊状の係止片を複数個設け、前記ナットに
は前記接続端子部との対向面に断面U字状の受溝を前記
ナットのねじ孔の周囲に形成し、前記圧着端子は前記相
手側のねじ挿通孔に前記係止片を挿通し、該係止片を前
記受溝の溝壁に沿って塑性変形させると共に該係止片の
端部を前記接続端子部に係合した状態でねじ締め固定さ
れるものであるから、圧着端子が常に相手側の接続端子
部と良好な状態で接触することができる。
【0047】請求項7の本発明は、前記接続端子部はブ
スバーとヒュージブルリンクの接続端子であって、該ブ
スバーは前記ナットと共にヒュージブルリンクボックス
に備えられ、前記接続端子はヒュージブルリンクの挿着
により前記ブスバーとナットとの間に挿入され、前記電
気接触部が前記ブスバーと接続端子とを重ねた状態でね
じ締め固定されると共に、前記係止片が前記接続端子と
係合するものであるから、ヒュージブルリンクボックス
における圧着端子の接続は、常に良好な状態でブスバー
等と接触することになる。
【0048】請求項8の本発明は、ねじ挿通孔を有する
電気接触部と電線を圧着接続する電線接続部とが首部を
介して一体に形成された圧着端子と、ねじ挿通孔を設け
た1以上の相手側の接続端子部とをボルト及びナットで
締付固定する圧着端子の接続固定構造において、前記電
気接触部はテーパ状のリング体に形成され、該リング体
の大きな開口部に複数のスリット状の切り欠き溝を設け
て短冊状の接触片を形成し、該複数個の接触片のうち1
つの接触片の先端に前記首部が連成され、前記接続端子
部には前記ねじ挿通孔の周縁に円筒状の筒体を設け、前
記ボルトには頭部と胴体軸部との間に前記リング体の内
壁に係合する鍔部を形成し、前記圧着端子は前記筒体に
前記リング体を嵌入し、前記ボルトの鍔部が前記複数の
接触片を拡開した状態でねじ締め固定されるものである
から、圧着端子が常に相手側の接続部と良好な状態で接
触することができる。
【0049】請求項9の本発明は、前記リング体の大き
な開口部側の外径は前記筒体の内径よりも僅かに小さく
形成されるものであるから、各接触片の先端はボルトの
鍔部によって筒体の内壁に向けて容易に拡開し、十分な
接触を得ることができる。
【0050】請求項10の本発明は、前記接続端子部は
ブスバーとヒュージブルリンクの接続端子であって、ヒ
ュージブルリンクボックスに備えられ、前記ブスバーに
は前記筒体を形成し、該筒体の開口部から臨む前記接続
端子に前記リング体の小さな開口部近傍を係合するもの
であるから、ヒュージブルリンクボックスにおける圧着
端子の接続は、常に良好な状態でブスバー等と接触する
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による圧着端子の接続固定構造の一実施
の形態を示す斜視図である。
【図2】図1の圧着端子の湾曲接続片の配置状態を示す
背面図である。
【図3】(a)図1のねじ締め固定前の状態を示す断面
図である。 (b)図1のねじ締め固定されている状態を示す断面図
である。
【図4】図2に対する別の形態を示す背面図である。
【図5】本発明による圧着端子の接続固定構造の他の一
実施の形態を示す斜視図である。
【図6】(a)図5のねじ締め固定前の状態を示す断面
図である。 (b)図5のねじ締め直前の状態を示す断面図である。 (c)図5のねじ締め固定されている状態を示す断面図
である。
【図7】本発明による圧着端子の接続固定構造の更に別
の一実施の形態を示す斜視図である。
【図8】(a)図7のねじ締め固定前の状態を示す断面
図である。 (b)図7のねじ締め固定されている状態を示す断面図
である。 (c)(b)の斜視図である。
【図9】従来の圧着端子を示す斜視図である。
【図10】従来の圧着端子の接続固定構造を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1,21,21′,21″ 圧着端子 2,22 電気接触部 3,23 電線接続部 4,24 首部 5,10b,11a,25 ねじ挿通孔 9 ヒュージブルリンク
ボックス 10 ヒュージブルリンク 10a 接続端子 11 ブスバー 14,33 ボルト 15,15′ 締付金具 26 湾曲接続片 27 湾曲壁 28 係止片 29 受溝 30 リング体 31 接触片 32 筒体 33c 鍔部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 清人 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ挿通孔を有する電気接触部と電線を
    圧着接続する電線接続部とが首部を介して一体に形成さ
    れた圧着端子と、ねじ挿通孔を設けた相手側の接続端子
    板部とをねじ締め固定する圧着端子の接続固定構造にお
    いて、 前記電気接触部には断面三日月状の可撓弾性を有する湾
    曲接続片を設け、 前記接続端子板部のねじ挿通孔周縁にはバルジ状の湾曲
    壁を形成し、 前記圧着端子は前記湾曲壁に前記湾曲接続片を嵌着した
    状態でねじ締め固定されることを特徴とする圧着端子の
    接続固定構造。
  2. 【請求項2】 前記湾曲接続片を前記電気接触部の周縁
    に端子の軸方向に沿う両側に相対向して設けることを特
    徴とする請求項1記載の圧着端子の接続固定構造。
  3. 【請求項3】 前記湾曲接続片を前記電気接触部の周縁
    から一体に菊座状に複数個設けることを特徴とする請求
    項1記載の圧着端子の接続固定構造。
  4. 【請求項4】 前記湾曲壁の曲率半径は前記湾曲接続片
    の曲率半径よりも僅かに小さく形成されることを特徴と
    する請求項1ないし請求項3記載の圧着端子の接続固定
    構造。
  5. 【請求項5】 前記接続端子板部はブスバーであって、
    ヒュージブルリンクボックスに備えられ、該ヒュージブ
    ルリンクボックスに挿着されたねじ挿通孔を有するヒュ
    ージブルリンクの接続端子が共にねじ締め固定されるこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項4記載の圧着端子
    の接続固定構造。
  6. 【請求項6】 ねじ挿通孔を有する電気接触部と電線を
    圧着接続する電線接続部とが首部を介して一体に形成さ
    れた圧着端子と、ねじ挿通孔を設けた1以上の相手側の
    接続端子部とをボルト及びナットで締付固定する圧着端
    子の接続固定構造において、 前記電気接触部には前記ねじ挿通孔の周縁に該ねじ挿通
    孔の軸方向に沿う短冊状の係止片を複数個設け、 前記ナットには前記接続端子部との対向面に断面U字状
    の受溝を前記ナットのねじ孔の周囲に形成し、 前記圧着端子は前記相手側のねじ挿通孔に前記係止片を
    挿通し、該係止片を前記受溝の溝壁に沿って塑性変形さ
    せると共に該係止片の端部を前記接続端子部に係合した
    状態でねじ締め固定されることを特徴とする圧着端子の
    接続固定構造。
  7. 【請求項7】 前記接続端子部はブスバーとヒュージブ
    ルリンクの接続端子であって、該ブスバーは前記ナット
    と共にヒュージブルリンクボックスに備えられ、前記接
    続端子はヒュージブルリンクの挿着により前記ブスバー
    とナットとの間に挿入され、前記電気接触部が前記ブス
    バーと接続端子とを重ねた状態でねじ締め固定されると
    共に、前記係止片が前記接続端子と係合することを特徴
    とする請求項6記載の圧着端子の接続固定構造。
  8. 【請求項8】 ねじ挿通孔を有する電気接触部と電線を
    圧着接続する電線接続部とが首部を介して一体に形成さ
    れた圧着端子と、ねじ挿通孔を設けた1以上の相手側の
    接続端子部とをボルト及びナットで締付固定する圧着端
    子の接続固定構造において、 前記電気接触部はテーパ状のリング体に形成され、該リ
    ング体の大きな開口部に複数のスリット状の切り欠き溝
    を設けて短冊状の接触片を形成し、該複数個の接触片の
    うち1つの接触片の先端に前記首部が連成され、 前記接続端子部には前記ねじ挿通孔の周縁に円筒状の筒
    体を設け、 前記ボルトには頭部と胴体軸部との間に前記リング体の
    内壁に係合する鍔部を形成し、 前記圧着端子は前記筒体に前記リング体を嵌入し、前記
    ボルトの鍔部が前記複数の接触片を拡開した状態でねじ
    締め固定されることを特徴とする圧着端子の接続固定構
    造。
  9. 【請求項9】 前記リング体の大きな開口部側の外径は
    前記筒体の内径よりも僅かに小さく形成されることを特
    徴とする請求項8記載の圧着端子の接続固定構造。
  10. 【請求項10】 前記接続端子部はブスバーとヒュージ
    ブルリンクの接続端子であって、ヒュージブルリンクボ
    ックスに備えられ、前記ブスバーには前記筒体を形成
    し、該筒体の開口部から臨む前記接続端子に前記リング
    体の小さな開口部近傍を係合することを特徴とする請求
    項8又は請求項9記載の圧着端子の接続固定構造。
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