JPH1179457A - 無端ベルト駆動装置 - Google Patents

無端ベルト駆動装置

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Publication number
JPH1179457A
JPH1179457A JP24244497A JP24244497A JPH1179457A JP H1179457 A JPH1179457 A JP H1179457A JP 24244497 A JP24244497 A JP 24244497A JP 24244497 A JP24244497 A JP 24244497A JP H1179457 A JPH1179457 A JP H1179457A
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JP
Japan
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endless belt
roller
belt
correction
correction roller
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JP24244497A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Nagamatsu
良一 永末
Norihito Tanaka
紀仁 田中
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトが偏る力が働く方向と逆向きのスラス
ト力を発生させ、バランスさせることによりベルトの蛇
行を確実に防止できる無端ベルト駆動装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 テンションローラ34の両端に、直径が
外側に向かうにつれて小さくなるテーパを有する補正ロ
ーラ41と、補正ローラ41を回転自在に支持する補正
ローラ支持軸42とを備えるとともに、補正ローラ支持
軸42の軸心とテンションローラ34の軸心とが、互い
に交わるように構成したものであり、無端ベルト30が
片方に偏り始めると、補正ローラ41の軸方向の周速差
により無端ベルト30が偏る方向と逆の方向にスラスト
力を発生させ、無端ベルト30の蛇行を抑えることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写装置や、各種
のプリンター等の画像形成装置におけるベルトニップ方
式の転写装置や、定着装置に備える無端ベルト駆動装置
に係り、特にベルトの蛇行を防止して良好な転写や、定
着を可能とする無端ベルト駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真技術を応用した複写機、ファク
シミリ、レーザープリンタ等の画像形成装置には、感光
体の周面に帯電させたトナー像を画像担持体として供給
された用紙に転写し、この後、未定着のトナー像を加熱
・溶融して用紙に定着させる定着装置が備えられる。以
下に従来の画像定着装置について説明する。
【0003】図5は従来の画像定着装置を用いた画像形
成装置の要部構成図である。図5に示すように画像形成
装置は、半導体レーザ、コリメータレンズ、回転ミラ
ー、f−θレンズ等の光源を内蔵している露光光学系
(以下、LSUと略称する)1と、無端ベルト状のポリ
エチレンテレフタレート(PET)等を基材として、そ
の外周面上にセレン(Se)系感光体、あるいは有機感
光体(OPC)等の感光性受容層が薄層に塗布され、駆
動ローラ3と従動ローラ4とに掛けわたされて矢印A方
向に回転する感光体2と、感光体2に対向配設され、そ
れぞれイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック、各
色のトナーを収容している現像器5Y、5M、5C、5
Bを備えている。
【0004】また、駆動ローラ7と従動ローラ8および
9とに掛けわたされて矢印B方向に回転する無端ベルト
状の中間転写体6と、中間転写体6の内面側に配置さ
れ、その押圧力によって中間転写体6の表面と感光体2
の表面とを接触させる第1転写ローラ10と、転写材1
2への転写時に中間転写体6と当接し、中間転写体6の
表面上に形成されたトナー像を転写材12に転写するた
めの第2転写ローラ11と、転写材12を収納する給紙
トレイ13と、給紙トレイ13より転写材12を高摩擦
係数の表面でピックアップし、適時第2転写部へ給紙す
る給紙ローラ14を備えている。
【0005】さらに、内部にはハロゲンランプ等のヒー
タ16が配設され、表面にシリコ−ンゴム等を薄く被覆
した金属製中空の加熱ローラ15と、最表面にふっ素樹
脂皮膜層、中間にゴム層を配し、付勢部材(図示せず)
によって加熱ローラ15に圧接されている金属製の加圧
ローラ17と、加熱ローラ15の表面温度を検知する温
度検知器18と、温度検知器18の検知温度に基づいて
ヒータ16の出力をヒータドライバ20で調整すること
により、加熱ローラ15の表面温度を一定の温度に保つ
ように制御する温度制御部19と、転写材2を排出する
ための排紙ローラ21、22を備えている。
【0006】以上の各構成要素により構成された、従来
の画像定着装置を用いた画像形成装置について、以下そ
の動作を説明する。
【0007】印字信号に従いLSU1によって感光体2
上に第1の色(以下イエローとする)の成分に対応する
潜像が書き込まれる。この潜像をイエローのトナーを収
容した現像器5Yによって顕像化する。顕像化された一
色分のトナー画像は電圧が印加された第1転写ローラ1
0によって中間転写体6に転写される。同様にして感光
体2の表面上に形成された第2〜第4の色であるマゼン
タ、シアンおよびブラックのトナー画像も中間転写体6
上に重ね合わせるように転写され、中間転写体6の表面
上に1つの合成トナー像が形成される。この後、給紙ト
レイ13から給紙ローラにより転写材12が抽出、搬送
されてきて合成トナー像は電圧が印加された第2転写ロ
ーラ11によって転写材12に転写され、加熱ローラ1
5と加圧ローラ17との当接部で形成されるニップを通
過する。このとき表面が加熱ローラ15と接触すること
によって合成トナー像は溶融され、同時に加熱ローラ1
5と加圧ローラ17とに圧接されることによって転写材
12に半永久的にトナー画像が定着される。さらに転写
材12は定着部から排紙ローラ21、22に搬送され、
排紙トレイ(図示せず)に収納される。
【0008】上記の定着部において、加熱ローラ15と
加圧ローラ17間で、未定着画像を担持した転写材12
は挟持、搬送され、熱と圧力によってトナー画像が転写
材12に定着させられる。このとき、カラー画像のよう
に未定着トナーが多い場合には、加熱ローラ15と加圧
ローラ17の接触部に形成されるニップ部で急激に加熱
されるため、トナー層に大きな温度勾配が発生し、加熱
ローラ15側に溶融トナーがオフセットする、いわゆる
高温オフセットが発生する。そこで従来の画像定着装置
では、シリコーンオイル等の離型オイルを未定着トナー
接触側のローラ表面上に塗布することによって高温オフ
セットを防止している。
【0009】図6は従来のオイル塗布機構を備えた画像
定着装置の要部構成図である。同図において、加熱ロー
ラ15、加圧ローラ17は前に述べたものと同様であ
り、ここでの説明は省略する。この画像定着装置は、オ
イル24を収容しているオイルタンク23と、オイルタ
ンク23内のオイル24を汲み上げるポンプ25と、ポ
ンプ25より滴下するオイル24を受け、オイルを長手
方向に拡散させ、ゴム製のオイル塗布ローラ27の全長
にわたって均一にオイル24を供給するオイル供給フェ
ルト26と、加熱ローラ15表面の余分なオイル24を
除去して均一なオイル薄層を形成するためのふっ素ゴム
製のオイル規制ブレード28、除去されたオイルをオイ
ル受け29を通して回収するオイルタンク23を備えて
いる。なお、熱ローラ15上のオイルはオイル規制ブレ
ード28によって薄層化され、トナー離型層を形成し、
溶融したトナーの加熱ローラ15へのオフセットを防
ぐ。
【0010】しかし、このような画像定着装置は、離型
オイル塗布機構によって、装置の大型化とコストアッ
プ、メンテナンスの複雑化と印字物への離型オイル残留
という問題点を有し、さらに高速化に対応するには必要
な熱をトナーに供給するために加熱、加圧ローラの径の
大型化や、大きな加圧力が必要となる。
【0011】そこで離型オイル塗布機構の簡略化や、印
字速度の高速化に対応するため、加熱ローラに無端状ベ
ルトを巻き付けて、これらの間に形成される長いニップ
部で、圧力と熱を長い時間、転写材上の未定着トナーに
作用させることにより良好な定着を得るようにした装置
が提案されている。
【0012】図7は従来のベルトニップ方式の画像定着
装置の要部構成図である。図7に示すように、このベル
トニップ方式の画像定着装置は、加熱ローラ15に巻き
付けてニップ部を形成するための無端ベルト30と、そ
れぞれ無端ベルト30を張架するための金属製中空の入
口ローラ31、中間ローラ32、出口ローラ33および
テンションローラ34と、加熱ローラ15の表面温度を
それぞれ検知するための温度検知器35を備えている。
【0013】加熱ローラ15の表面温度は温度検知器3
5の検知温度に基づいて温度制御部(図示せず)によっ
て制御され、一定の温度に保たれる。無端状ベルト30
は厚さ約1mmのシリコーンゴム等の耐熱弾性体の外表
面上に離型性の良好なフッ素等のコート層を形成したも
ので、出口ローラ31および中間ローラ32はそれぞれ
付勢部材(図示せず)によって加熱ローラ15に圧接さ
れている。また、転写材12はトナー層が加熱ローラ1
5側になるように矢印Cの方向に搬送され、ニップ部内
で十分な熱量を与えられ、加熱ローラ15と出口ローラ
31の圧接部より剥離する。
【0014】このようなベルトニップ方式の定着器で
は、無端ベルト30は加熱ローラ15との摩擦によって
走行するが、無端ベルト30の走行速度が210mm/
秒という高速であることから、無端ベルト30が加熱ロ
ーラ15の軸線方向に偏りながら走行するという現象を
生じ、これが原因となって無端ベルト30の蛇行が発生
する。この蛇行は、各ローラのアライメントの不良であ
ったり、各ローラに対する荷重分布が一様でなかったり
した場合に発生することが多く、このようなベルトの蛇
行は定着に際してトナー像の位置ずれを招くことにな
り、再生画像に大きな乱れを発生させてしまう。このよ
うなベルトの蛇行を防ぐため、ベルトの両端を拘束して
偏りを防止することが従来から提案されている。
【0015】図8は従来の無端ベルト駆動装置の構成図
である。である。この無端ベルト駆動装置は、テンショ
ンローラ34のローラ部34aの両端に取り付けられ、
テンションローラ34の外径よりも大きな外径を有する
フランジ37を有しており、テンションローラ34の軸
部34bはシャーシ39に設けられた軸受38に回転自
在に軸支し、これらのフランジ37の間を無端ベルト3
0のパスとしている。
【0016】このようにフランジ37を設けることによ
り、無端ベルト30の両端がフランジ37に拘束されて
倣う走行となるので、無端ベルト30の走行速度が比較
的遅い場合であれば、蛇行防止が図られる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
無端ベルト駆動装置では、無端ベルト30の走行速度が
210mm/秒程度に高速になると、テンションローラ
34の軸線方向の一方に次第に位置ずれしていく現象自
体は抑えることができない。このため、図示のように無
端ベルト30が圧縮されてテンションローラ34の周面
から浮き上がるような変形を生じる。このような変形は
無端ベルト30の端部側がフランジ37との間で過度に
圧縮されるので、何回もパスを繰り返すと弾性疲労を生
じて亀裂が発生し、破壊を招いたり、弾性変形の自由度
が大きく、ある程度は亀裂の発生が防止される場合で
も、無端ベルト30が波打ち、変形するので、加熱ロー
ラ15との間のベルトニップ部を乱すことにもなり、定
着不良による再生画像の乱れは避けられない。
【0018】このように、従来構造においては、無端ベ
ルト30が偏る方向に移動しないようにフランジ37に
よって拘束する構成としていても、無端ベルト30の弾
性の大きさに関係なくその亀裂の発生や再生画像の乱れ
は免れない。そしてこのようなベルトの蛇行についての
問題は定着装置だけではなく、画像形成装置においては
感光体ベルトや転写ベルトにおいても同様に生じてい
る。
【0019】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
であり、ベルトが走行するときのローラ軸方向への位置
ずれの発生を抑えることによってベルトの蛇行を確実に
防止できる無端ベルト駆動装置を提供することを目的と
する。
【0020】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、無端のベルトと、前記ベルトを張架する複
数のローラとを備え、これらのローラのうち、単数また
は複数のローラがベルトに張力を付加するための張力ロ
ーラであり、前記ベルトを張架する複数のローラを周回
してベルトを走行させる駆動装置であって、張力ローラ
の両端に、直径が外側に向かうにつれて小さくなるテー
パを有する補正ローラと、補正ローラを回転自在に支持
する補正ローラ支持軸とを備えるとともに、補正ローラ
支持軸の軸心と前記張力ローラの軸心とが互いに交わる
ように構成した無端ベルト駆動駆動装置とする。
【0021】本発明によれば、無端のベルトが走行する
ときのローラ軸方向への位置ずれの発生を抑えることが
でき、よって無端のベルトの蛇行を確実に防止すること
ができ、複写装置や、各種のプリンター等の画像形成装
置におけるベルトニップ方式の転写装置や、定着装置に
備える無端ベルト駆動装置として、無端のベルトの蛇行
を防止して良好な転写や、定着を可能とするので有用で
ある。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、無端ベルトと、前記無端ベルトを張架する複数のロ
ーラとを備え、前記無端ベルトを張架する複数のローラ
のうち、単数または複数のローラが前記無端ベルトに張
力を付加するための張力ローラであり、前記無端ベルト
を張架する複数のローラを周回して前記無端ベルトを走
行させる駆動装置であって、前記張力ローラの両端に、
直径が外側に向かうにつれて小さくなるテーパを有する
補正ローラと、前記補正ローラを回転自在に支持する補
正ローラ支持軸とを備えるとともに、前記補正ローラ支
持軸の軸心と前記張力ローラの軸心とが、互いに交わる
ように構成した無端ベルト駆動装置であり、無端ベルト
が片方に偏り始めると、補正ローラの軸方向の周速差に
よりベルトが偏る方向と逆の方向にスラスト力を発生さ
せ、ベルトの蛇行を抑えることができるという作用を有
する。
【0023】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の無端ベルト駆動装置における補正ローラ支持軸
の軸心と張力ローラの軸心とを含む断面において、無端
ベルトの周長が、前記無端ベルトが片方の端部に偏るに
つれて大きくなるように、前記無端ベルトと接触してい
る側での前記張力ローラの端面と前記補正ローラの端面
との角度を設定したものであり、無端ベルトが片方に偏
り始めると、ベルト端部の周長が大きくなり、ベルト端
部とベルト中央部の張力差によりベルトが偏る方向と逆
の方向にスラスト力を発生させ、ベルトの蛇行を抑える
ことができるという作用を有する。
【0024】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2記載の無端ベルト駆動装置において、補正ロ
ーラの最大直径を張力ローラの直径と等しくしたもので
あり、張力ローラ上と、補正ローラ上で無端ベルトの急
激な速度差が生じるのを防ぎ、無端ベルトに剪断力が発
生するのを防止できるという作用を有する。
【0025】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1、2、3のいずれかに記載の無端ベルト駆動装置にお
ける補正ローラ支持軸の軸心と張力ローラの軸心とを含
む断面において、両端に備えられた前記補正ローラ間の
最小距離よりも無端ベルトのベルト幅を小さくしたもの
であり、無端ベルトの偏りがないときにスラスト力が発
生するのを防ぐことができるという作用を有する。
【0026】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
2記載の無端ベルト駆動装置において、補正ローラを補
正ローラ支持軸に平行な方向に移動可能とし、前記補正
ローラを張力ローラ側に弾性付勢して配置したものであ
り、無端ベルトの偏る力が大きい場合でも、補正ローラ
が補正ローラ支持軸にそって移動することによりさらに
大きい逆向きのスラスト力を発生させ、ベルトの蛇行を
抑えることができるという作用を有する。
【0027】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1の無端ベ
ルト駆動装置の要部構成図、図2は補正ローラの斜視
図、図3、図4は無端ベルト駆動装置の動作構成図であ
る。ここで従来例と同じものについては同じ符号を付与
している。また、それらの構成部材については従来例と
同様のものとなるため説明を省略する。
【0028】図1に示すようにこの無端ベルト駆動装置
は、特徴的構成としてテンションローラ34を軸支する
軸受38はサブシャーシ40に支持され、サブシャーシ
40はシャーシ39に固定されている。補正ローラ41
は外側に向かって直径が小さくなるようなテーパ形状を
持つており、図2に示すようにφd<φDとなってい
る。補正ローラ41は補正ローラ支持軸42で回転自在
に軸支されており、補正ローラ支持軸42は、その軸心
がテンションローラ34の軸心と交わり、テンションロ
ーラ34の端面と補正ローラ41の端面とのなす角αが
正の値になるようにシャーシ39に固定されている。そ
して、補正ローラ41は矢印E方向に移動可能であり、
止め輪43と、ばね44によって図のように付勢されて
いる。また、無端ベルト30のベルト幅Xは補正ローラ
41間の最小距離Yよりも小さくなるように構成してい
る。
【0029】上記のような構成とすることで、無端ベル
ト30を張架する各ローラのアライメントの狂い等か
ら、図3のように無端ベルト30が左に偏った場合、無
端ベルト30は補正ローラ41に乗り上げて、左に偏れ
ば偏るほど、無端ベルト30の周面速度は小さくなって
いき、周長は大きくなるが、補正ローラ41の最大直径
φDをテンションローラ34の直径と等しくしているの
で、乗り上げ時に急激な速度差が生じることがない。
【0030】ここで、ベルトは軸方向に直径の異なるロ
ーラ上を走行するとき、ローラ上の周速差から、ローラ
直径の小さいほうから大きいほうにスラスト力を受けて
移動することが知られている。また、ベルトの幅方向に
周長差が生じた場合、ベルトは周長の短い方向にスラス
ト力を受けて移動することが知られている。
【0031】これらの理由により、無端ベルト30が左
に偏れば偏るほど、無端ベルト30の周面速度は小さく
なっていくので、無端ベルト30は右向きにスラスト力
を受け、さらに周長は大きくなるので周長が短いほう、
つまり更に右向きにスラスト力を受ける。よってこれら
の二つの効果により、無端ベルト30は補正ローラ41
から偏る方向と逆の方向にスラスト力を受けるので、無
端ベルト30の偏る力はあるところでバランスしてゼロ
となる。比較的、無端ベルト30の偏る力が大きい場合
でも補正ローラ41は図4のように矢印E方向に移動で
きるので、さらに周長差が大きくなり、逆向きのスラス
ト力を大きくすることができ、補正効果をアップさせる
ことができる。また、無端ベルト30のベルト幅Xは補
正ローラ41間の最小距離Yよりも小さくなるように構
成しているので、無端ベルト30の偏る力がない場合は
補正ローラ41によるスラスト力が加わらず、無端ベル
ト30にストレスを与ることはない。このように無端ベ
ルト30の偏る力を補正してゼロにすることで、ベルト
が走行するときのローラ軸方向への位置ずれの発生を抑
えることによってベルトの蛇行を確実に防止することが
できる。
【0032】以上、本発明の実施の形態1においては、
ベルトニップ方式の定着装置におけるベルトの蛇行防止
について説明したが、たとえば転写ベルト等の他のベル
ト駆動機構についても本発明の駆動装置が適用できるこ
とは無論である。
【0033】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。
【0034】(1)無端のベルトと、前記ベルトを張架
する複数のローラとを備え、前記ベルトを張架する複数
のローラのうち、単数または複数のローラが前記ベルト
に張力を付加するための張力ローラであり、前記ベルト
を張架する複数のローラを周回して無端のベルトを走行
させる駆動装置であって、張力ローラの両端に、直径が
外側に向かうにつれて小さくなるテーパを有する補正ロ
ーラと、前記補正ローラを回転自在に支持する補正ロー
ラ支持軸とを備えるとともに、補正ローラ支持軸の軸心
と張力ローラの軸心とが、互いに交わるように構成した
ため、ベルトが片方に偏り始めると、補正ローラの軸方
向の周速差によりベルトが偏る方向と逆の方向にスラス
ト力を発生させ、ベルトの蛇行を抑えることができるこ
とから、複写装置や、各種のプリンター等の画像形成装
置におけるベルトニップ方式の転写装置や、定着装置に
備える無端ベルト駆動装置として、無端ベルトの蛇行を
防止して良好な転写や、定着を可能とする。
【0035】(2)補正ローラ支持軸の軸心と張力ロー
ラの軸心とを含む断面において、無端ベルトの周長が、
無端ベルトが片方の端部に偏るにつれて大きくなるよう
に、張力ローラの端面と補正ローラの端面との角度を設
定したので、無端ベルトが片方に偏り始めると、ベルト
端部の周長が大きくなり、ベルト端部とベルト中央部の
張力差によりベルトが偏る方向と逆の方向にスラスト力
を発生させ、ベルトの蛇行をえることができる。
【0036】(3)補正ローラの最大直径を張力ローラ
の直径と等しくしたので、張力ローラ上と、補正ローラ
上で無端ベルトの急激な速度差が生じるのを防ぎ、無端
ベルトに剪断力が発生するのを防止できる。
【0037】(4)補正ローラ支持軸の軸心と張力ロー
ラの軸心とを含む断面において、両端に備えられた補正
ローラ間の最小距離よりも無端ベルトの幅を小さくした
ので、無端ベルトの偏りがないときにスラスト力が発生
するのを防ぐことができる。
【0038】(5)補正ローラを補正ローラ支持軸に平
行な方向に移動可能とし、補正ローラを張力ローラ側に
弾性付勢することにより、無端ベルトの偏る力が大きい
場合でも、補正ローラが補正ローラ支持軸にそって移動
することによりさらに大きい逆向きのスラスト力を発生
させ、ベルトの蛇行を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の無端ベルト駆動装置の
要部構成図
【図2】同無端ベルト駆動装置における補正ローラの斜
視図
【図3】同無端ベルト駆動装置の動作説明図
【図4】同無端ベルト駆動装置の動作説明図
【図5】従来の画像定着装置を用いた画像形成装置の要
部構成図
【図6】従来のオイル塗布機構を備えた画像定着装置の
要部構成図
【図7】従来のベルトニップ方式の画像定着装置の要部
構成図
【図8】従来の無端ベルト駆動装置の構成図
【符号の説明】
30 無端ベルト 34 テンションローラ 38 軸受 39 シャーシ 40 サブシャーシ 41 補正ローラ 42 補正ローラ支持軸 43 止め輪 44 ばね

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無端ベルトと、前記無端ベルトを張架する
    複数のローラとを備え、前記無端ベルトを張架する複数
    のローラのうち、単数または複数のローラが前記無端ベ
    ルトに張力を付加するための張力ローラであり、前記無
    端ベルトを張架する複数のローラを周回して前記無端ベ
    ルトを走行させる駆動装置であって、前記張力ローラの
    両端に、直径が外側に向かうにつれて小さくなるテーパ
    を有する補正ローラと、前記補正ローラを回転自在に支
    持する補正ローラ支持軸とを備えるとともに、前記補正
    ローラ支持軸の軸心と前記張力ローラの軸心とが、互い
    に交わるように構成したことを特徴とする無端ベルト駆
    動装置。
  2. 【請求項2】補正ローラ支持軸の軸心と張力ローラの軸
    心とを含む断面において、無端ベルトの周長が、前記無
    端ベルトが片方の端部に偏るにつれて大きくなるよう
    に、前記無端ベルトと接触している側での前記張力ロー
    ラの端面と前記補正ローラの端面との角度を設定したこ
    とを特徴とする請求項1記載の無端ベルト駆動装置。
  3. 【請求項3】補正ローラの最大直径を張力ローラの直径
    と等しくしたことを特徴とする請求項1または2記載の
    無端ベルト駆動装置。
  4. 【請求項4】補正ローラ支持軸の軸心と張力ローラの軸
    心とを含む断面において、両端に備えられた前記補正ロ
    ーラ間の最小距離よりも無端ベルトのベルト幅を小さく
    したことを特徴とする請求項1、2、3のいずれかに記
    載の無端ベルト駆動装置。
  5. 【請求項5】補正ローラを補正ローラ支持軸に平行な方
    向に移動可能とし、前記補正ローラを張力ローラ側に弾
    性付勢して配置してなることを特徴とする請求項2記載
    の無端ベルト駆動装置。
JP24244497A 1997-09-08 1997-09-08 無端ベルト駆動装置 Pending JPH1179457A (ja)

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JP24244497A JPH1179457A (ja) 1997-09-08 1997-09-08 無端ベルト駆動装置

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