JPH11792A - 高品位金ろう材 - Google Patents
高品位金ろう材Info
- Publication number
- JPH11792A JPH11792A JP15272597A JP15272597A JPH11792A JP H11792 A JPH11792 A JP H11792A JP 15272597 A JP15272597 A JP 15272597A JP 15272597 A JP15272597 A JP 15272597A JP H11792 A JPH11792 A JP H11792A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gold
- weight
- less
- melting point
- filler metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 純金と同等の高級感、色調等をもつ高品位金
ろう材を提供する。 【解決手段】 Coが0.5重量%以上、Geが0.5
重量%以上含まれ、残部が95重量%以上のAuである
ことを特徴とする高品位金ろう材。
ろう材を提供する。 【解決手段】 Coが0.5重量%以上、Geが0.5
重量%以上含まれ、残部が95重量%以上のAuである
ことを特徴とする高品位金ろう材。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指輪、ネックレ
ス、時計等の装飾品や、歯科材料、医療器具、電子機
器、測定機器等に用いられる金合金用の高品位金ろう材
に関する。
ス、時計等の装飾品や、歯科材料、医療器具、電子機
器、測定機器等に用いられる金合金用の高品位金ろう材
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、純金の高級感、色調を兼ね備え、
かつ硬質化された23K、24Kなどの高品位金合金が
開発されている。これら高品位金合金用のろう材には銀
(Ag)、銅(Cu)などが25〜50重量%添加され
た18K、14K、12Kなどが用いられていた。
かつ硬質化された23K、24Kなどの高品位金合金が
開発されている。これら高品位金合金用のろう材には銀
(Ag)、銅(Cu)などが25〜50重量%添加され
た18K、14K、12Kなどが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のろう材
で用いられる18K、14K、12Kなどは純金と比べ
るとその光沢、金属色、美しさ、重量感、高級感等が劣
っている。高品位金合金をろう付けする際、これら低品
位のろう材を用いると素材との色差が生じるだけでな
く、製品全体の品位が低下する。このため、純金のもつ
色調、高級感を兼ね備えた高品位金ろう材が求められて
いた。
で用いられる18K、14K、12Kなどは純金と比べ
るとその光沢、金属色、美しさ、重量感、高級感等が劣
っている。高品位金合金をろう付けする際、これら低品
位のろう材を用いると素材との色差が生じるだけでな
く、製品全体の品位が低下する。このため、純金のもつ
色調、高級感を兼ね備えた高品位金ろう材が求められて
いた。
【0004】そこで、本発明は、純金と同等の高級感、
色調等をもつ高品位金ろう材を提供することを目的とす
る。
色調等をもつ高品位金ろう材を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の高品位金ろう材は、Coが0.5重量%以
上、Geが0.5重量%以上含まれ、残部が95重量%
以上のAuであることを特徴とする。
の本発明の高品位金ろう材は、Coが0.5重量%以
上、Geが0.5重量%以上含まれ、残部が95重量%
以上のAuであることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の高品位金ろう材における
CoとGeは、純金の融点1063℃を低下させ、ま
た、ろう材自体の強度を高めるために添加される。これ
らいずれの効果も、CoとGeの複合添加により得られ
る。Co、Geの添加量は、いずれも0.5重量%以上
であることが必要である。Coが0.5重量%未満、ま
たは、Geが0.5重量%未満ではろう材の融点が高
く、また、ろう材自体の強度が低くなるため、ろう材と
して用いることができない。一方、Auの含有量は95
重量%以上であることが必要である。95重量%未満で
は金の品位が低下するからである。
CoとGeは、純金の融点1063℃を低下させ、ま
た、ろう材自体の強度を高めるために添加される。これ
らいずれの効果も、CoとGeの複合添加により得られ
る。Co、Geの添加量は、いずれも0.5重量%以上
であることが必要である。Coが0.5重量%未満、ま
たは、Geが0.5重量%未満ではろう材の融点が高
く、また、ろう材自体の強度が低くなるため、ろう材と
して用いることができない。一方、Auの含有量は95
重量%以上であることが必要である。95重量%未満で
は金の品位が低下するからである。
【0007】
【実施例】以下に、本発明を代表的な実施例により具体
的に説明する。
的に説明する。
【0008】まず、高周波真空溶解炉でCoまたはGe
の各元素を1重量%含有したAu−Co系合金及びAu
−Ge系合金を母合金として製造した。次に、これら母
合金と純度99.99%の純金とを所定の組成となるよ
うに配合した原料を、高周波真空溶解炉で溶解鋳造し、
表1に示す組成の金合金とした。次に、各金合金の融点
とろう付け部の強度測定をした。ろう付け部の強度測定
は、5×25×0.3mmの純金(純度5N)2枚を表
1の各金合金10mgをろう材としてろう付けし、オー
トグラフを用いて測定した。
の各元素を1重量%含有したAu−Co系合金及びAu
−Ge系合金を母合金として製造した。次に、これら母
合金と純度99.99%の純金とを所定の組成となるよ
うに配合した原料を、高周波真空溶解炉で溶解鋳造し、
表1に示す組成の金合金とした。次に、各金合金の融点
とろう付け部の強度測定をした。ろう付け部の強度測定
は、5×25×0.3mmの純金(純度5N)2枚を表
1の各金合金10mgをろう材としてろう付けし、オー
トグラフを用いて測定した。
【0009】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Co含有量(重量%) Ge含有量(重量%) 合金の融点(℃) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 0.95 0.93 750 実施例2 1.54 1.49 700 実施例3 1.54 1.49 675 実施例4 2.45 2.42 659 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0010】表1に示したように、本発明の金合金は、
高品位にもかかわらず、純金(純度5N、融点1063
℃)やK18(組成が重量%で、Au−12.5Ag−
12.5Cu、融点885℃)よりも融点が低い。ま
た、ろう付け部強度測定の結果、実施例1〜4のいずれ
の資料もろう付け部分でなく素材部分が破断し、十分な
剥離強度を有していた。
高品位にもかかわらず、純金(純度5N、融点1063
℃)やK18(組成が重量%で、Au−12.5Ag−
12.5Cu、融点885℃)よりも融点が低い。ま
た、ろう付け部強度測定の結果、実施例1〜4のいずれ
の資料もろう付け部分でなく素材部分が破断し、十分な
剥離強度を有していた。
【0011】なお、本発明の金合金は、光沢、金属色、
美しさ、重量感、高級感等は純金と全く変わらないもの
である。
美しさ、重量感、高級感等は純金と全く変わらないもの
である。
【0012】
【発明の効果】本発明の高品位金ろう材は、金に添加す
る元素の量が少量であるため、純金のもつ高級感、色調
等を損なわずにろう付けが可能である。
る元素の量が少量であるため、純金のもつ高級感、色調
等を損なわずにろう付けが可能である。
Claims (1)
- 【請求項1】 Coが0.5重量%以上、Geが0.5
重量%以上含まれ、残部が95重量%以上のAuである
高品位金ろう材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15272597A JPH11792A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 高品位金ろう材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15272597A JPH11792A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 高品位金ろう材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11792A true JPH11792A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15546799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15272597A Pending JPH11792A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 高品位金ろう材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11792A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1266974A1 (en) * | 2001-05-30 | 2002-12-18 | Leg.Or S.r.l | Gold alloys and master alloys for obtaining them |
JP2005177161A (ja) * | 2003-12-19 | 2005-07-07 | Toshio Harima | 歯列矯正用ワイヤーリテーナーおよびその装着方法 |
US7351177B2 (en) | 2001-08-23 | 2008-04-01 | Sew-Eurodrive Gmbh & Co. Kg. | Series of gearboxes |
JP2012200788A (ja) * | 2011-03-28 | 2012-10-22 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | Au−Sn合金はんだ |
-
1997
- 1997-06-11 JP JP15272597A patent/JPH11792A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1266974A1 (en) * | 2001-05-30 | 2002-12-18 | Leg.Or S.r.l | Gold alloys and master alloys for obtaining them |
US7351177B2 (en) | 2001-08-23 | 2008-04-01 | Sew-Eurodrive Gmbh & Co. Kg. | Series of gearboxes |
JP2005177161A (ja) * | 2003-12-19 | 2005-07-07 | Toshio Harima | 歯列矯正用ワイヤーリテーナーおよびその装着方法 |
JP2012200788A (ja) * | 2011-03-28 | 2012-10-22 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | Au−Sn合金はんだ |
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