JPH1178551A - 車両の車体構造 - Google Patents

車両の車体構造

Info

Publication number
JPH1178551A
JPH1178551A JP23948297A JP23948297A JPH1178551A JP H1178551 A JPH1178551 A JP H1178551A JP 23948297 A JP23948297 A JP 23948297A JP 23948297 A JP23948297 A JP 23948297A JP H1178551 A JPH1178551 A JP H1178551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel tank
vehicle
fuel
seat
cross member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23948297A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaya Watanabe
雅也 渡辺
Takaki Kirita
貴己 切田
Hirokazu Yamazaki
博和 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP23948297A priority Critical patent/JPH1178551A/ja
Publication of JPH1178551A publication Critical patent/JPH1178551A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】前席に対応したフロアパネル下方に配設される
燃料タンクを、別途連通管やポンプを必要とせず、大容
量化できるようにする。 【解決手段】前席4に対応したフロアパネル8下方に、
燃料タンク20が配設される。フロアパネル8は、前後
方向に伸びるトンネル部を有しない構造とされて、燃料
タンク20は、運転席4Aと助手席4Bとに渡って全体
として一体として大きく形成されている。燃料タンク2
0の前後左右は、左右一対のサイドフレーム17L、1
7R、前後一対のクロスメンバ21、22で囲まれてい
る。燃料タンク20の燃料パイプ26、ブリーザパイプ
30が、給油口としてセンタピラー28の外面に向けて
開口されて、この開口が燃料リッド51により覆われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の車体構造に
関し、特に燃料タンクの配設構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】前席および後席がそれぞれ車室内に配設
された車両においては、燃料タンクが、通常後席よりも
後方に配置されるが、この場合は、トランクルームの容
量確保や後席を十分後方に配置すること難しくなる。特
開平2−241826号公報には、前席に対応したフロ
アパネルの下方に燃料タンクを配置するものが提案され
ている。より具体的には、車室内のフロアパネルが、前
後方向に伸びて上方に***したトンネル部を有するた
め、このトンネル部を境として、運転席に対応したフロ
アパネル下方に第1燃料タンクを配置し、助手席に対応
したフロアパネル下方に第2燃料タンクを配置したも
の、つまり燃料タンクが左右に互いに分離した構成のも
のが開示されている。そして、第1、第2の2つの燃料
タンクの間での燃料が移動できるように、2つの燃料タ
ンク同士を連通管によって接続すると共に、一方の燃料
タンクから他方の燃料タンクへと燃料を移送するための
ポンプを別途設けたものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報記載のものでは、燃料タンクが左右に分離して構成さ
れているために、別途連痛管やポンプを設ける必要が生
じてしまうことになる。また、左右の燃料タンク間に少
なからず大きな空間が形成されてしまい、燃料タンクの
十分な容量確保の点でも好ましくないものとなってしま
う。
【0004】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その目的は、前席に対応したフロアパネル
下方に燃料タンクを配置する場合に、別途連通管や燃料
タンク間での燃料移送用のポンプを別途設けることが不
用で、しかも燃料タンクの容量も十分確保できるように
した車両の車体構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明にあっては次のような解決手法を採択してあ
る。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載
のように、前席および後席がそれぞれ車室内に配置さ
れ、前席に対応するフロアパネル下方に燃料タンクが配
置された車両において、前記燃料タンクが、前席となる
運転席と助手席とに渡って一体のものとして構成されて
いる、ようにしてある。上記解決手法を前提とした本発
明の好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2
以下に記載のとおりである。
【0006】
【発明の効果】請求項1によれば、前席に対応したフロ
アパネルの下方に配置される燃料タンクを、運転席から
助手席に渡って一体のものとして構成したために、2つ
の燃料タンクの間を連通するための連通管や2つの燃料
タンクの間での燃料の移送を行うポンプを別途設ける必
要がなくなる。また、運転席と助手席との間の空間をも
利用して燃料タンクの容量を確保できるので、燃料タン
クを大容量なものとする上で好ましいものとなる。
【0007】請求項2によれば、燃料タンクの左右側方
には、強度的に優れたサイドシルとサイドフレームとが
位置されるので、燃料タンクを側方つまり左右方向から
保護する上で好ましいものとなる。請求項3によれば、
燃料タンクを、前後のクロスメンバにより前後方向から
保護することができる。請求項4によれば、請求項2お
よび請求項3に対応した効果を共に得ることができる。
請求項5によれば、サブクロスメンバを利用して、サイ
ドシルやサイドフレームの車幅方向の剛性をより高め
て、請求項2に対応した効果をより高めることができ
る。
【0008】請求項6によれば、燃料タンク上方のフロ
アパネルが、トンンル部を有しない構造とされているた
めに、燃料タンクの形状を複雑にすることなく、容量を
大きくする上で好ましいものとなる。請求項7によれ
ば、燃料リッドつまり燃料供給口となる燃料パイプの開
口端を、極力燃料タンクの近くに位置させることができ
る。また、燃料リッドがセンタピラーとほぼ面一とされ
ているので、外観上も好ましいものとなる。
【0009】請求項8によれば、高熱を発生する排気管
を燃料パイプとは遠く離れた位置に配設することがで
き、高熱に起因する蒸発燃料を抑制する上で好ましいも
のとなる。請求項9によれば、燃料タンクの呼吸通路と
なるブリーザパイプを燃料パイプよりも高い位置になる
ように配設することができ、ブリーザパイプの呼吸機能
を十分に発揮させる上で好ましいものとなる。
【0010】請求項10によれば、前席の着座位置を高
い位置に確保しつつ、***部分下方にできる大きな空間
を利用して燃料タンクを配置することができる。請求項
11によれば、燃料タンクを前後方向2段階に高さ変化
させるという簡単な手法によって、燃料タンクを十分後
方にまで位置させて、燃料タンクの容量を極力大きくす
る上で好ましいものとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1において、車両Sは、前輪駆
動式の4ドアセダンタイプとされて、車体前部にエンジ
ンEが配置されたエンジンルーム1とされ、車体後部に
トランクルーム2が形成され、中間部分が車室3とされ
ている。車室3内には、前席4と後席5とが配置され、
前席4は既知のように左右に並列配置された運転席4A
と助手席4B(図5参照)とからなる。そして、前席用
の前サイドドアが符号6で示され、後席用の後サイドド
アが符号7で示される。
【0012】車室3の底壁となるフロアパネル8は、前
席3に対応した部分が上方へ***された***部8aを有
し、この***部8aは、図4に示すように車幅方向ほぼ
全長に渡って伸びて、その上面はほぼ平坦面とされてい
る。そして、この***部8a上に前席4(のシートクッ
ション)が取付けられている。なお、図4に示すよう
に、***部8aの両端角部には、ボックス状の補強部材
Gが接合されて、この部分の強度(剛性)向上が図られ
ている。
【0013】フロアパネル8は、上記***部8aの後方
部分が、後席5用の足下部分となるようにされている
が、全体として低くかつ大きな面積を有するフラット状
とされている。フロアパネル8は、後席4の後端部付近
において上方へ***した***部8bとされており、この
***部8b後方は、十分に低くされている。このような
フロアパネル8は、前側の***部8aよりも前側部分8
cと、2つの***部8aとの間の中間部分8dと、後側
の***部8bよりも後側部分8eとが、低くてほぼ同じ
高さ位置されている。
【0014】上述の前側部分8cが前席4用の足下部分
となるものであり、中間部分8dが前述のように後席5
用の足下部分となるものであり、さらに後側部分8eの
上方空間が、トランクルーム2となっている。トランク
ルーム2内は、***部8bとほぼ同じ高さ位置において
水平方向に配設される開閉可能な仕切板9によって、下
方側に位置するスペアタイア10用の収納空間11と、
上方側に位置する荷室12との上下に仕切られている。
すなわち、トランクリッド13を開いて、かつ仕切板9
を開くことにより、収納空間11に接近可能であり、仕
切板9でもって収納空間11が覆われた図1の状態にお
いて、仕切板9の上方空間となる荷室12に荷物13が
収納される(仕切板9が荷室12の底壁を構成する)。
【0015】車両Sの下面の様子を、図2、図3を参照
しつつ説明するが、以下の説明において、左右の同一部
材のうち左側は「L」の符号を付して、また右側は
「R」の符号を付して区別するものとし、特に左右区別
する必要のないときは、L、Rの符号は用いないものと
する。以上のことを前提として、まず図2において、駆
動輪としての前輪14と従動輪としての後輪15との間
において、フロアパネル8の車幅方向端部は、前後方向
に伸びるサイドシル16に接合されている。サイドシル
16は、既知のように、前後方向に伸びる閉断面状とさ
れて、車体の強度部材とされている。フロアパネル8の
下面には、左右のサイドシル16Lと16Rとの間にお
いて、左右一対のサイドフレーム17L、17Rが接合
されている。この各サイドフレーム17は、閉断面状と
されて、車体の強度部材となる。
【0016】各サイドフレーム17は、車体のほぼ全長
に渡って前後方向に長く伸び、その前端部分はエンジン
ルーム1内に伸びて、エンジンEが取付けられるフロン
トフレームとして機能される。サイドフレーム17は、
少なくともサイドシル16と並行する部分が、当該サイ
ドシル16と平行に伸びるように形成されている。そし
て、フロアパネル8の後側部分8e部分では、左右一対
のサイドフレーム17Lと17Rとの間隔が広がるよう
に形成されており、これにより、トランクルーム2の容
量が確保、つまり収納空間10が車幅方向に大きく確保
されるようになっている。
【0017】左側のサイドシル16Lとサイドフレーム
17Lとは近い位置にあり、同様に、右側のサイドシル
16Rとサイドフレーム17Rとは近い位置にあり、こ
れにより、左右一対のサイドフレーム17Lと17Rと
の間は、かなり大きな間隔を有することになる。そし
て、フロアパネル8の下方には、左右一対のサイドフレ
ーム17Lと17Rとの間において、燃料タンク20が
配置されている。
【0018】燃料タンク20は、図1から理解されるよ
うに、前側の***部8aの下方に位置され、かつ***部
8aの後方にまで延長されている。すなわち、燃料タン
ク20は、その下面が前後方向ほぼ全長に渡ってほぼ平
坦面とされて、路面からの高さ位置が、そのほぼ全面積
に渡ってほぼ同じとなるように設定されている。そし
て、燃料タンク2はその前半分が、***部8a内に突出
するように部分的に高くなっており、***部8aの後方
に位置する部分が、***部8a内に突出する部分よりも
低い偏平形状とされている。このような燃料タンク20
は、車幅方向に長く伸びて、前席となる運転席4Aと助
手席4Bとに渡って伸びている(図5参照)。
【0019】燃料タンク20の近くにおいて、その前後
には、車幅方向に伸びるクロスメンバ21、22が配設
されている。すなわち、前側のクロスメンバ21は、燃
料タンク20の前直近において左右のサイドフレーム1
7L、17Rとを連結するように伸びていて、当該サイ
ドフレーム17L、17Rに接合されている。後側のク
ロスメンバ22は、燃料タンク20の後直近において左
右のサイドフレーム17L、17Rとを連結するように
伸びていて、当該サイドフレーム17L、17Rに接合
されている。つまり、燃料タンク20は、左右一対のサ
イドフレーム17L、17Rと、前後一対のクロスメン
バ21、22によって囲まれる4角形の空間K内に収納
された形式とされている。そして、燃料タンク20は、
取付具としての取付バンド23によって車体に固定され
ている。このように、燃料タンク20は、前後がクロス
メンバ21、22によって保護されて、前後の衝突に強
いものとなり、また左右がサイドシル16およびサイド
フレーム27によって2重に保護されて、側方衝突に強
いものとなっている。
【0020】前クロスメンバ21と同一軸線上におい
て、サブクロスメンバ24L、24Rが配設されてい
る。左側のサブクロスメンバ24Lは、左側のサイドシ
ル16Lとサイドフレーム17Lとを連結して、当該1
6L、17Lに接合されている。同様に、右側のサブク
ロスメンバ24Rは、右側のサイドシル16Rとサイド
フレーム17Rとを連結して、当該16R、17Rに接
合されている。
【0021】後クロスメンバ22と同一軸線上におい
て、サブクロスメンバ25L、25Rが配設されてい
る。左側のサブクロスメンバ25Lは、左側のサイドシ
ル16Lとサイドフレーム17Lとを連結して、当該1
6L、17Lに接合されている。同様に、右側のサブク
ロスメンバ25Rは、右側のサイドシル16Rとサイド
フレーム17Rとを連結して、当該16R、17Rに接
合されている。このような前後左右のサブクロスメンバ
24L、24R、25L、25Rによって、サイドシル
16とサイドフレーム17とが車幅方向により剛性の優
れたものとなり、燃料タンク20を保護する上でより一
層好ましいものとなっている。
【0022】燃料タンク20の一側面(実施形態では左
側面)から、燃料パイプ26が伸び、この燃料パイプ2
6は、左サイドフレーム17Lの下面に形成された切欠
凹部27を通った後、左サイドシル16L内から左のセ
ンタピラー28内に伸びている。左センタピラー28に
は、外面に凹部29が形成され、この凹部29内に、燃
料パイプ26の先端開口26aが開口されている。凹部
29は、後述するように、燃料リッドにより開閉される
ものである。
【0023】燃料タンク20の高い位置からは、ブリー
ザパイプ30が伸び、このブリーザパイプ30は、左サ
イドフレーム17Lの上部を貫通して、左サイドシル1
6L内から左のセンタピラー28内に伸びて、燃料パイ
プ26の先端開口付近において当該燃料パイプ26内に
開口されている。ブリーザパイプ30は、燃料タンク2
0の呼吸機能確保のために、燃料タンク20(の最高液
面)よりも高い位置を通るように配設される(一旦高い
位置を経由した後は、燃料タンク20よりも低い位置を
通るように配設することは可能)。
【0024】図中、31は排気管である。この排気管3
1は、前クロスメンバ21の前方において排気ガス浄化
触媒32が接続され、また、左右後輪15の中間位置に
おいてサイレンサ(消音器)33が接続されている。触
媒32とサイレンサ33との間の排気管31は、前クロ
スメンバ21の車幅方向略中間部下面に形成された切凹
部21aを通った後、燃料タンク20の前方において略
直角に右側(つまり燃料パイプ26、ブリーザパイプ3
0とは反対側)に折曲され、その後、再び後方へ向けて
略直角に折曲されて、燃料タンク20の右側方を通るよ
うに配設されている。排気管31は、燃料タンク20の
直後方位置において、車幅方向内方側に向うように折曲
された後、車幅方向略中間部において再び略直角に折曲
されて後方へ伸び、後クロスメンバ22の下面に形成さ
れた切欠凹部22aを通過した後、サイレンサ33に連
なっている。このように、排気管31は、その発生する
高熱が極力燃料パイプ26やブリーザパイプ30に影響
を与えないように配設されている。
【0025】左右後輪5の間には、フロアパネル8下方
でかつ左右一対のサイドフレーム17L、17Rとの間
において、サブフレーム35が配設されている。このサ
ブフレーム35は、実施形態では、パイプ材を加工し
て、下方から見たときに、車幅方向に細長く伸びる略楕
円形の環状として形成されている。そして、車幅方向に
細長く伸びている部分のうち、前方部分よりも後方部分
の方が低くされている。このサブフレーム35の位置に
対応して、左右一対のサイドフレーム17Lと17Rと
を連結するように当該17L、17Rに接合されたクロ
スメンバ36が設けられている。そして、サブフレーム
35は、クロスメンバ36に対して、ゴム等の緩衝部材
を介して取付けられている。なお、サブフレーム35
は、クロスメンバ36以外に、サイドフレーム17にも
取付けるようにすることもできる。
【0026】後輪5は、マルチリンク式のサスペンショ
ンによって、車体に上下方向に揺動自在に保持されてい
る。サスペンションについて説明すると、1つの後輪5
に対して、前後方向に伸びる1本のトレーリングアーム
41と、それぞれほぼ車幅方向に伸びる1本のアッパア
ーム42、2本のロアアーム43、44を有する。トレ
ーリングアーム41は、その前端が車体に対して上下方
向に揺動自在に連結されて、その後端部に対して後輪支
持部材に連結される。アッパアーム42、ロアアーム4
3、44は、それぞれその車幅方向内端側がサブフレー
ム35に上下方向に揺動自在に取付けられ、その車幅方
向外端側が後輪支持部材に連結される。なお、各アーム
41〜44の車体側連結部分を、アームの符号に「a」
の符号を付加して示し、各アーム41〜44の後輪支持
部材側連結部分を、アームの符号に「b」の符号を付加
して示して、これ以上の詳細な説明は省略する。なお、
図中Dはダンパである。
【0027】前記サイレンサ33は、細長い筒状とされ
て、その長手方向が車体前後方向となるようにして、左
右後輪5の間の中間に位置されている。このようなサイ
レンサ33は、サブフレーム35の直下方に位置され
て、マウントラバーを含む取付具45によって、サブフ
レーム35に取付、保持されている。このサイレン33
の長手方向が前後方向に伸びるように配置することによ
り、サイレンサ33の車幅方向に占める容積が小さくな
り、サスペンションアーム(実施形態の場合は後方の長
いロアアームアーム44)の長さを十分長く確保する上
で好ましいものとなる。また、サイレンサ33はかなり
大きな断面積を有する関係上、路面からの最低高さがか
なり低いものとなるが、その長手方向が車体前後方向と
なるようにして車幅方向略中心位置に配置することによ
り、車体がロールしても、サイレンサの路面からの最低
高さを十分高いものとして、サイレンサ33と路面との
干渉を防止する上で好ましいものとなる。
【0028】サイレンサ33の直前方において、左右一
対のサイドフレーム17L、17Rとを連結してこれに
接合されたクロスメンバ46が配設されている。また、
サイレンサ33の後方には、サイレンサ33と直列に前
述のスペアタイア10が位置されている。さらに、サイ
レンサ33の重心位置αが、前記スペアタイア10の重
心位置βよりも低くなるように設定されている。これに
より、後方衝突時に、大きく左右に離間したサイドフレ
ーム17L、17Rの間にあるスペアタイア10、サイ
レンサ33によって衝撃が受け止められる一方、必要以
上にサイレンサ33が前方へ変位することがクロスメン
バ46によって規制される。
【0029】後方衝突時に、上述の重心位置設定によっ
て、スペアタイア10はその前端部が上方へ向けて、ま
たサイレンサ33の後端部が上方へ向うように(サイレ
ンサ33の前端部は下方へ向うように)、つまり両者1
0と3とがその境部分で座屈を生じたような格好で後方
衝突時の衝撃が効果的に吸収されることになる。勿論、
サイレンサ33の前端部が下方へ向うということは、サ
イレンサ33の車室3へ向けての変位を規制するという
点でも好ましいものとなる。なお、サイレンサ33をサ
ブフレーム35を介して車体に支持させることにより、
直接車体に支持させた場合に比して、車体への振動防止
上有利となる。
【0030】前記燃料パイプ26の先端開口を覆う燃料
リッド部分の一例が、図9〜図11に示される(各図共
に、燃料パイプ26およびブリーザパイプ30は図示
略)。すなわち、センタピラー28に形成されて燃料パ
イプ26およびブリーザパイプ30が開口される凹部2
9が、燃料リッド51によって開閉自在に覆われ、燃料
リッド51を開閉自在にセンタピラー28に連結する取
付具が符号52で示される。前後のサイドドア6および
7はそれぞれ後開きとされて、後サイドドア7の前端部
が、センタピラー28に対してヒンジ53によって連結
される。ヒンジ53は、後サイドドア7(のドアパネル
7a)の上端部および下端部に一対設けられ、この上下
一対のヒンジ53の上下方向の間に位置するように、凹
部29つまり燃料リッド51が設けられている。
【0031】各サイドドア6、7が閉のときに、そのド
アパネル6aと7aとの間に、前後方向所定長さをもっ
てセンタピラー29が外部へ露出するように設定され
て、各ドアパネル6a、7a、センタピラー29、燃料
リッド51の各外面が面一となるようにされている。
【0032】図12〜図14は、図9〜図11の変形例
を示すものであり、各サイドドア6、7が閉のときに、
ドアパネル6a、7aによってセンタピラー29を外部
から覆うようにしたものであり、外観上の見栄えがよい
ものとなる。センタピラー28に設けた燃料リッド51
を開閉可能とするために、後サイドドア7のドアパネル
7aの前端部に切欠部7bを形成し、この切欠部7bに
燃料リッド51が位置するようにしてある。勿論、各サ
イドドア6、7、燃料リッド51が閉のときに、各ドア
パネル6a、7a、燃料リッド51の各外面が面一とさ
れる。なお、燃料リッド51は、ドアパネル7aの上下
方向略中間部に位置させて、ヒンジ53がドアパネル7
aの上端部と下端部というように互いに極力大きく離れ
た位置に設定できるようにしてある。
【0033】図15は、図12の変形例で、燃料リッド
51が、図12場合よりも若干下方に位置されている。
また、一対のヒンジ53が、燃料リッド51よりもそれ
ぞれ上方に位置されている。さらに、切欠部7bが、ド
アパネル7aの下端縁に開口するように下方に長く延長
され、この分、燃料リッド51下方にセンタピラー28
の一部が外部へ露出されたものとなっており、この一部
露出部分の外面は、閉時の燃料リッド51の外面や、各
ドアパネル6a、7aの外面と面一とされている。図1
6は、図15の場合に比して、燃料リッド51を下方に
長く延長させて、センタピラー28の外部への露出を無
くしたものである。
【0034】以上実施形態について説明したが、本発明
はこれに限らず例、えば次のような場合をも含むもので
ある。サブクロスメンバ24、25は、クロスメンバ2
1、22と同一軸線上になくてもよく、若干前後方向に
すれていてもよい。後席5は、常に乗員が着座可能な使
用位置のままとしてもよいが、図1一点鎖線で示すよう
に、車室後部へ折畳んで収納できるようにしてもよく、
この場合は、フロアパネル8の中間部分8dの上方空間
を第2の荷室として有効利用できる。燃料パイプ26、
ブリーザパイプ30は、通常行われているように、リア
フェンダに開口させて、このリアフェンダ部分に燃料リ
ッド51を設けるようにすることもできる。
【0035】サスペンション形式としてはストラット式
等、別の形式のものを適宜採択し得る。燃料タンク20
は、***部8aの下方にのみ位置させるように設定する
こともできる。また、***部8aを別途形成しないで、
この部分をその前後と同一高さの平坦面として、その下
方に燃料タンク20を配置することもできる。燃料タン
ク20の後端位置は、実施形態で示す場合よりもさらに
後方へ延長させたものであってもよい。本発明の目的
は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるい
は利点として表現されたものを提供することをも暗黙的
に含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す簡略側面図。
【図2】図1の簡略底面図。
【図3】燃料タンク部分の詳細を示す下方からの要部斜
視図。
【図4】燃料タンク部分の詳細を示す上方からの要部斜
視図。
【図5】燃料タンク部分の詳細を示す後面からの要部断
面図。
【図6】サイレンサとサスペンション部分の一例を示す
簡略底面図。
【図7】サイレンサとサスペンション部分の一例を示す
後面図。
【図8】サイレンサとサスペンション部分の一例を示す
簡略側面図。
【図9】センタピラーに設けた燃料リッドの第1の設定
例を示す斜視図。
【図10】図9のX10−X10線に沿う簡略断面図。
【図11】図9のX11−X11線に沿う簡略断面図。
【図12】センタピラーに設けた燃料リッドの第2の設
定例を示す斜視図。
【図13】図12のX13−X13線に沿う簡略断面
図。
【図14】図9のX14−X14線に沿う簡略断面図。
【図15】センタピラーに設けた燃料リッドの第3の設
定例を示す斜視図。
【図16】センタピラーに設けた燃料リッドの第4の設
定例を示す斜視図。
【符号の説明】
3:車室 4:前席 4A:運転席 4B:助手席 5:後席 6:前サイドドア 7:後サイドドア 8:フロアパネル 8a:***部 10:スペアタイア 16:サイドシル 17:サイドフレーム 20:燃料タンク 21:前クロスメンバ 22:後クロスメンバ 24:前サブクロスメンバ 25:後サブクロスメンバ 26:燃料パイプ 28:センタピラー 29:凹部 30:ブリーザパイプ 31:排気管

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前席および後席がそれぞれ車室内に配置さ
    れ、前席に対応するフロアパネル下方に燃料タンクが配
    置された車両において、 前記燃料タンクが、前席となる運転席と助手席とに渡っ
    て一体のものとして構成されている、ことを特徴とする
    車両の車体構造。
  2. 【請求項2】請求項1において、 フロアパネル下面に、サイドシルよりも車幅方向内方側
    において、前後方向に伸びる左右一対のサイドフレーム
    が構成され、 前記左右一対のサイドフレームの間に、前記燃料タンク
    が配置されている、ことを特徴とする車両の車体構造。
  3. 【請求項3】請求項1において、 ぞれぞれ前記燃料タンクの近傍において、該燃料タンク
    の前方に位置させて前クロスメンバが構成されると共
    に、該燃料タンクの後方に位置させて後クロスメンバが
    構成されている、ことを特徴とする車両の車体構造。
  4. 【請求項4】請求項1において、 フロアパネル下面に、サイドシルよりも車幅方向内方側
    において、前後方向に伸びる左右一対のサイドフレーム
    が構成され、 前記左右一対のサイドフレームの間に、前記燃料タンク
    が配置され、 ぞれぞれ前記燃料タンクの近傍において、該燃料タンク
    の前方に位置させて前記左右一対のサイドフレーム同士
    を連結する前クロスメンバが構成されると共に、該燃料
    タンクの後方に位置させて該左右一対のサイドフレーム
    同士を連結する後クロスメンバが構成されている、こと
    を特徴とする車両の車体構造。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記前クロスメンバと車体前後方向ほぼ同一位置におい
    て、右側の前記サイドシルと右側の前記サイドフレーム
    とを連結する前右サブクロスメンバが構成されると共
    に、左側の前記サイドシルと左側の前記サイドフレーム
    とを連結する前左サブクロスメンバが構成され、 前記後クロスメンバと車体前後方向ほぼ同一位置におい
    て、右側の前記サイドシルと右側の前記サイドフレーム
    とを連結する後右サブクロスメンバが構成されると共
    に、左側の前記サイドシルと左側の前記サイドフレーム
    とを連結する後左サブクロスメンバが構成されている、
    ことを特徴とする車両の車体構造。
  6. 【請求項6】請求項1において、 前記燃料タンク上面のフロアパネルが、車幅方向に渡っ
    て平坦面とされて、上方へ***したトンネル部を有しな
    い構造とされている、ことを特徴とする車両の車体構
    造。
  7. 【請求項7】請求項1において、 前記燃料タンクにおける燃料パイプが車室の前後方向ほ
    ぼ中間に位置するセンタピラーに向けて伸びて、該燃料
    パイプの開口端が該センタピラーの外面に向けて開口す
    るように設けられ、 前記燃料パイプの開口端を覆う燃料リッドが、前記セン
    タピラーとほぼ面一となるように設けられている、こと
    を特徴とする車両の車体構造。
  8. 【請求項8】請求項7において、 エンジンの排気管が、前記燃料タンクの側方のうち、前
    記燃料リッドが設けられている側とは左右反対側を通る
    ように配設されている、ことを特徴とする車両の車体構
    造。
  9. 【請求項9】請求項2または請求項4において、 前記燃料タンクの燃料パイプが、前記サイドフレームの
    下方を通るように配設され、 前記燃料タンクのブリーザパイプが、前記サイドフレー
    ムの上方を通るように配設されている、ことを特徴とす
    る車両の車体構造。
  10. 【請求項10】請求項1において、 前記フロアパネルに、車体前後方向のうち前記運転席と
    助手席とに対応した位置において、該運転席と助手席と
    に渡ってほぼ同一高さに上方へ***された***部が形成
    され、 前記***部上に、前記運転席と助手席とが取付けられ、 前記***部の下方に、前記燃料タンクが位置されてい
    る、ことを特徴とする車両の車体構造。
  11. 【請求項11】請求項10において、 前記燃料タンクが、前記***部よりもさらに後方へ向け
    て伸びており、 前記燃料タンクは、前記***部下方に位置する部分が、
    該***部よりも後方に位置する部分よりも部分的に高く
    なるように形成されている、ことを特徴とする車両の車
    体構造。
JP23948297A 1997-09-04 1997-09-04 車両の車体構造 Pending JPH1178551A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23948297A JPH1178551A (ja) 1997-09-04 1997-09-04 車両の車体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23948297A JPH1178551A (ja) 1997-09-04 1997-09-04 車両の車体構造

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005325954A Division JP4186979B2 (ja) 2005-11-10 2005-11-10 車両の車体構造
JP2005325955A Division JP4196985B2 (ja) 2005-11-10 2005-11-10 車両の車体構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1178551A true JPH1178551A (ja) 1999-03-23

Family

ID=17045439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23948297A Pending JPH1178551A (ja) 1997-09-04 1997-09-04 車両の車体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1178551A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006001484B4 (de) * 2005-01-12 2017-03-23 Mitsubishi Jidosha Kogyo K.K. Fahrzeugkarosserieaufbau

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006001484B4 (de) * 2005-01-12 2017-03-23 Mitsubishi Jidosha Kogyo K.K. Fahrzeugkarosserieaufbau

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3543093B1 (en) Vehicle-body lower face structure
US4840423A (en) Front body structure of a motorcar
JP4114002B2 (ja) 自動車の後部車体構造
JP2000016338A (ja) リヤダンパハウス構造
JP2001328562A (ja) 車両の後部車体構造
JP4186979B2 (ja) 車両の車体構造
JP5040722B2 (ja) 自動車の下部車体構造
JP4706710B2 (ja) 車両の車体構造
JP5310029B2 (ja) 車体後部構造
JPH1182008A (ja) 車両の車体構造
JP4196985B2 (ja) 車両の車体構造
JP4548414B2 (ja) 車両の車体構造
JPH1178551A (ja) 車両の車体構造
JP2004114789A (ja) 車体構造
JP3102508B2 (ja) 自動車の後部車体構造
JP3323257B2 (ja) 車両の下部車体構造
JP2023150071A (ja) 車体の後部構造
JP4019467B2 (ja) 車両の車体構造
JPH1178550A (ja) 車両の車体構造
JP4432225B2 (ja) 車両の車体構造
JPH07323866A (ja) 車両の下部車体構造
JP2010030563A (ja) 車両のスペアタイヤ配置構造
JPH11255155A (ja) 車両の後部車体構造
JPH0459489A (ja) 車両の前部車体構造
JPH0813670B2 (ja) 車両の後部車体構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051110

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060905