JPH1178462A - サスペンション - Google Patents

サスペンション

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JPH1178462A
JPH1178462A JP23930097A JP23930097A JPH1178462A JP H1178462 A JPH1178462 A JP H1178462A JP 23930097 A JP23930097 A JP 23930097A JP 23930097 A JP23930097 A JP 23930097A JP H1178462 A JPH1178462 A JP H1178462A
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JP
Japan
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vehicle
arm
suspension
shock absorber
wheel
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JP23930097A
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Masaharu Sato
正晴 佐藤
Hideo Aimoto
英雄 相本
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロージングプレートを設けることなく、サ
スペンションのアッパAアームの首部に生じるねじれを
防止する。 【解決手段】 ショックアブソーバの傾斜角φを最適ジ
オメトリによって決定されたアッパAアーム6の揺動軸
L1の傾斜角θに応じて選択し、ホイールセンタCに負
荷が加えられる際に発生するアッパAアーム6の揺動軸
方向の力を相殺又は軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輪を車体に懸架
する車両のサスペンションに関するものであり、特にア
ッパAアームの揺動軸が傾斜しているダブルウィッシュ
ボーン型の車両のサスペンションに関するものである。
【0002】
【従来の技術】このようなダブルウィッシュボーン型の
車両のサスペンション(以下、単に「サスペンション」
という。)としては、例えば、図6に示すようなリヤサ
スペンションがある。このようなサスペンションでは、
図6(a)に示すように、L字形状のアッパAアーム1
01にかかる力のジオメトリを最適にするように、アッ
パAアーム101は、その揺動軸L2を車両の前後方向
の軸に対してθ’傾斜させるようにして、サスペンショ
ンメンバ(図示せず)に取り付けられている。このよう
に揺動軸L2を傾斜させることにより、バウンドの際
に、アッパAアーム101はアクスル上部を車両前方に
引き込み、アクスルをワインドダウンさせて、アンチリ
フトを稼ぐようにしている。なお、図6(a)は、従来
のサスペンションの上面図であり、図6(b)は、その
側面図であり、図6(c)はそれを車両の後方から見た
図である。また、明細書中、車両前方とは、車両の前後
方向の前方をいう。
【0003】この際、ホイールセンタC’に車両の上下
方向の負荷W”が加えられると、図6(c)に示すよう
に、アッパリンク系(すなわち、図6(a)及び6
(b)に示すアッパAアーム101)にはfu’の圧縮
力がかかり、ロアリンク系にはfl’の伸び力がかか
る。このときのホイールセンタC’とショックアブソー
バ下端102との間の車両の幅方向の距離(モーメント
アーム)をA’とし、アッパリンク系とロアリンク系と
の間の車両の上下方向の距離をB’とすると、アッパA
リンク圧縮力fu’は、
【数2】fu’=W”×A’/B’ となり、そのアッパAアーム圧縮力fu’のうちの揺動
軸L2方向の分力はfu’・sinθ’である。この力
はアーム首部103に対して曲げ力として働く。
【0004】このようなアッパAアーム101は、鋼抜
プレスで作成されることが多く、この場合のX−X線沿
いの断面図は図7のようになる。この場合、せん断中心
C”がアッパAアーム101の上部に存在するので、ア
ーム首部103に対する曲げ力は、アッパAアーム10
1の首部をねじるように変形させるために不所望なもの
である。この不所望な曲げ力すなわちねじれを防止する
ために、補強板としてのクロージングプレート104を
設け、その両端をアッパAアーム101に溶接してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アッパ
Aアームの首部に生じるねじれを防止するためにアッパ
Aアームにクロージングプレートを設けると、サスペン
ションが高価なものになるという不都合がある。
【0006】請求項1〜5記載のサスペンションは、ア
ッパAアームの首部に生じるねじれを防止するためにア
ッパAアームにクロージングプレートを必要となり、そ
の結果サスペンションが高価なものになるという課題を
解決しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載のサスペンションは、車体側部材に支持したサスペン
ションメンバと、該サスペンションメンバに上下に揺動
可能に支持した複数のリンク部材からなるロアリンク系
と、前記サスペンションメンバに揺動可能に支持したア
ッパAアームと、車輪を回転自在に軸支するアクスルと
を具え、前記ロアリンク系及びアッパAアーム相互間の
上下方向におけるほぼ中間位置にホイールセンタを有
し、前記アッパAアームの揺動軸が車両の後方から前方
に向かって車両幅方向に拡がるように所定角度傾斜し、
車体と車輪との間に介在するショックアブソーバの車輪
側の取り付け点が前記ホイールセンタの上方に存在して
いる、ダブルウィッシュボーン型の車両のサスペンショ
ンにおいて、前記ホイールセンタに負荷が加えられたと
きに発生する前記アッパAアームの揺動軸方向の力を前
記ショックアブソーバ反力で相殺又は軽減するように構
成したことを特徴とするものである。
【0008】本発明のうち請求項2記載のサスペンショ
ンは、前記ショックアブソーバの摺動軸を車両後方側へ
所定角度傾斜させたことを特徴とするものである。
【0009】本発明のうち請求項3記載のサスペンショ
ンは、前記ホイールセンタに負荷が加えられたときに発
生する前記アッパAアームの車両の幅方向に発生する力
をfuとし、この際に発生する上下方向のショクアブソ
ーバ反力をWとし、前記アッパAアームの車両の後方か
ら前方に向かって車両幅方向に拡がる揺動軸の傾斜角を
θとし、前記ショックアブソーバの摺動軸の車両後方側
への傾斜角をφとすると、
【数3】tanθ≒W・tanφ/fu の関係が成立するように構成したことを特徴とするもの
である。
【0010】本発明のうち請求項4記載のサスペンショ
ンは、前記ショックアブソーバの車輪側の取り付け点を
前記アクスルに配設したことを特徴とするものである。
【0011】本発明のうち請求項5記載のサスペンショ
ンは、前記ショックアブソーバの車輪側の取り付け点を
前記アッパAアームに配設したことを特徴とするもので
ある。
【0012】
【発明の効果】本発明のうち請求項1記載のサスペンシ
ョンによれば、ホイールセンタに負荷が加えられるとき
に発生するアッパAアームの揺動軸方向の力をショック
アブソーバ反力で相殺又は軽減する。このようにアッパ
Aアームの揺動軸方向の力をショックアブソーバ反力で
相殺又は軽減することにより、他の構成要素を加えるこ
となく、アッパAアームの首部を曲げる力がほとんど又
は全く発生しないようにすることができる。したがっ
て、従来のようにアッパAアームの首部を曲げる力を防
止するためのクロージングプレートを設ける必要がなく
なり、サスペンションを簡単かつ廉価に構成することが
できる。
【0013】本発明のうち請求項2記載のサスペンショ
ンによれば、ショックアブソーバの摺動軸を車両の後ろ
方向に傾斜させる。このような簡単な構成によってショ
ックアブソーバ反力を発生させるので、他の構成要素を
加えることなく簡単に、ホイールセンタに負荷が加えら
れたときにアッパAアームの揺動軸方向の力を有効に相
殺又は軽減することができる。したがって、従来のよう
にアッパAアームの首部を曲げる力を防止するためのク
ロージングプレートを設ける必要がなくなる。その結
果、サスペンションを一層簡単かつ廉価に構成すること
ができる。
【0014】本発明のうち請求項3記載のサスペンショ
ンによれば、ホイールセンタに負荷が加えられたときに
発生するアッパAアームの車両の幅方向の力をfuと
し、この際の上下方向に発生するショクアブソーバ反力
をWとし、車両の前後方向の軸に対するアッパAアーム
の揺動軸の傾斜角をθとし、ショックアブソーバの軸線
の車両後方の傾斜角をφとすると、
【数4】tanθ≒W・tanφ/fu の関係が成立するように構成する。
【0015】この場合、車両の上面視におけるアッパA
アームの揺動軸の方向に発生する力は、fu・tanθ
となる。また、車両の側面視におけるアッパAアームの
揺動軸の方向のショックアブソーバ反力は、W・tan
φとなる。これらの力が相殺されるようにするには、
【数5】fu・tanθ−W・tanφ≒0 となればよく、この式から〔数4〕の関係を導き出すこ
とができる。但し、fu・tanθとW・tanφとが
相殺されるということから、
【数6】fu・tanθ−W・tanφ=0 も〔数5〕に含まれる。
【0016】また、この際、fuとW・tanφの合力
はアッパAアームの揺動軸に直交する方向の力となり、
この力はアッパAアームに対して最も好適な力の方向と
なる。
【0017】したがって、アッパAアームにかかる力の
ジオメトリを最適にするようにするように選択された車
両の前後方向の軸に対するアッパAアームの揺動軸の傾
斜角θに対して、ショックアブソーバの軸線の車両後方
の傾斜角φを適切に選択することにより、他の構成要素
を加えることなく簡単に、ホイールセンタに負荷が加え
られたときに発生するアッパAアームの揺動軸方向の力
を有効に相殺又は軽減することができる。したがって、
従来のようにアッパAアームの首部を曲げる力を防止す
るためのクロージングプレートを設ける必要がなくな
る。その結果、サスペンションを一層簡単かつ廉価に構
成することができる。
【0018】本発明のうち請求項4記載のサスペンショ
ンによれば、ショックアブソーバの車輪側の取り付け点
がアクスルに配設されたサスペンションにおいて、ホイ
ールセンタに負荷が加えられたときに発生するアッパA
アームの揺動軸方向の力をショックアブソーバの反力に
より相殺又は軽減することができる。
【0019】本発明のうち請求項5記載のサスペンショ
ンによれば、ショックアブソーバの車輪側の取り付け点
がアッパAアームに配設されたサスペンションにおい
て、ホイールセンタに負荷が加えられたときに発生する
アッパAアームの揺動軸方向の力に対してショックアブ
ソーバの反力を直接作用させることができるので、より
確実に前記アッパAアームの揺動軸方向の力を相殺又は
軽減することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明によるサスペンションの実
施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明
によるサスペンションの実施の形態の平面図であり、図
2は、本発明によるサスペンションの実施の形態を車両
後方から見た図であり、図3は、本発明によるサスペン
ションの実施の形態を車両側面から見た図である。この
サスペンションは、シリンダをバンパーラバーに当てる
タイプのショックアブソーバを有するリアサスペンショ
ンである。
【0021】車輪1を回転自在に支持するアクスル2の
下部後側において、リアロアリンク3の車輪側端部3a
は、車両の上下方向に揺動可能になるように連結され、
そのリアロアリンク3は、ほぼ車両の幅方向に延在する
ように配置され、その車両側端部3bは、車両の上下方
向に揺動可能になるようにサスペンションメンバ等の車
体側部材4に連結される。
【0022】また、アクスル2の下部前側には、フロン
トロアリンク5の車輪側端部5aが、車両の上下方向に
揺動可能になるように連結され、そのフロントロアリン
ク5は、ほぼ車両の幅方向に延在するように配置され、
その車輪側端部5bは、車両の上下方向に揺動可能にな
るように車体側部材4に連結される。
【0023】また、アクスル2の上部に、アッパリンク
系をなすアッパAアーム6の先端部が、ボールジョイン
ト7を介して揺動可能に連結される。そのアッパAアー
ム6の後端部側の二つの取り付け点はそれぞれ、ブッシ
ュ8を介して車体側部材4に連結される。そのアッパA
アーム6の車体側の揺動軸L1は、車両の前後方向の軸
に対してθ傾斜している。このθは、アッパAアーム6
にかかる力のジオメトリを最適にするようにするように
選択されている。このように揺動軸L1を傾斜させるこ
とにより、バウンドの際に、アッパAアーム6はアクス
ル2上部を車両前方に引き込み、アクスル2をワインド
ダウンさせて、アンチリフトを稼ぐようにする。
【0024】また、アクスル2の下部前側には、トレー
リングアーム9の一端部9aが上下揺動可能に連結され
ている。このトレーリングアーム9は、車両の前方に傾
斜して延在し、その他端部9bは、車体の上下方向に揺
動可能になるように車体側部材4に連結されている。こ
れにより、トレーリングアーム9は、中立位置からバウ
ンド及びリバウンドすると、アクスル2を車両の前方に
引き込むように作用する。
【0025】このサスペンションリンク構造では、アク
スル2すなわち車輪1は、中立位置からバウンドしたと
きもリバウンドしたときも、車両の前方にのみ変位する
とともに、少なくともバウンドする際にアクスル2上部
が車両の前方に引き込まれるよう回動するように調整さ
れている。
【0026】ここで、Gは、アクスル2の重心点を示
し、この場合ホイールセンタとほぼ一致する。また、ア
クスル2の上部には、重心点Gよりも車両の後方に所定
量δだけオフセットしたショックアブソーバ10の下端
部10aが連結されている。すなわち、このようなサス
ペンション構造では、バウンドの際に、アッパAアーム
6によって、アクスル2の上部が重心点Gに対して相対
的に車両の前方に変位することにかんがみ、フルバウン
ドした状態では、車両の幅方向からみて、ショックアブ
ソーバ10の軸線Pがアクスル2の重心点Gを通る位置
にくるように、中立位置でのショックアブソーバ10の
下端部をアクスル2の重心点Gよりも車両後方にオフセ
ットさせている。
【0027】本実施の形態では、ショックアブソーバ1
0の摺動軸を車両後方にφ傾斜させて、ショックアブソ
ーバ反力を発生させるようにし、ホイールセンタに負荷
が加えられたときに発生するアッパAアーム6の揺動軸
方向の力を、相殺又は軽減するようにする。この動作に
ついては後に説明する。
【0028】このφを、ホイールセンタに負荷が加えら
れたときに発生するアッパAアーム6の車両の幅方向に
発生する力をfuとし、この際に発生する上下方向のシ
ョクアブソーバ反力をWとすると、
【数7】tanθ≒W・tanφ/fu の関係が成立するように選択する。
【0029】また、ショックアブソーバ10の上端部1
0bは、マウントラバー(図示せず)を介して車体側部
材13に連結されている。なお、図2において、10a
は、中立位置でのアクスル2と連結しているショックア
ブソーバ10下部の位置を、10cはバウンド時の位置
を、10dはリバウンド時の位置をそれぞれ示す。
【0030】また、リアロアリンク3の中央部には、サ
スペンションスプリング11の下端部が固定されてい
る。そのサスペンションスプリング11は、その軸が上
下方向になるように延在し、その上端部が車体部材4に
取り付けられている。
【0031】また、スタビライザ12は、コンロッド
(図示せず)を介してアッパAアーム6に接続されてい
る。また、ドライブシャフト13の車輪側取り付け部
は、等速ジョイントを介して揺動可能に車輪10のハブ
14に接続されている。また、その車体側取り付け部
は、等速ジョイントを介して揺動可能にデフ15に接続
されている。
【0032】なお、13はドライブシャフトである。
【0033】本実施の形態の動作を説明する。図4
(a)は、本発明によるサスペンションの実施の形態の
動作を説明するための上面図であり、図4(b)は、そ
の側面図であり、図4Cはそれを車両の後方から見た図
である。これらは、図1〜3に図示したサスペンション
の構成を単純化したものである。
【0034】ホイールセンタCに車両の上下方向の負荷
W’が加えられると、図6(c)に示すように、アッパ
Aアーム6からなるアッパリンク系にはfuの圧縮力が
かかり、ロアリンク系にはflの伸び力がかかる。この
ときのホイールセンタCとこのホイールセンタCのほぼ
直上に存在するショックアブソーバ下端16との間の車
両の幅方向の距離(モーメントアーム)をAとし、アッ
パリンク系とロアリンク系との間の車両の上下方向の距
離をBとすると、アッパAアーム圧縮力fuは、
【数8】fu=W’×A/B となり、そのアッパAアーム圧縮力fuのうちの揺動軸
L1方向の分力は、車両前方を正方向とすると、fu・
sinθである。この力はアーム首部17に対して曲げ
力として働く。
【0035】この際、ショックアブソーバ反力Wのうち
の揺動軸L1方向の分力は−W・tanφ・cosθで
ある。したがって、揺動軸L1方向の力の和、すなわち
アーム首部17に対して曲げ力として働く力F1は、
【数9】 F1=fu・sinθ−W・tanφ・cosθ となり、〔数7〕から、
【数10】fu≒W・tanφ/tanθ が導かれるので、これを〔数9〕に代入すると、
【数11】F1≒(W・tanφ/tanθ)×sin
θ−W・tanφ・cosθ≒0 となり、ホイールセンタCに負荷が加えられたときに発
生するアッパAアーム6の揺動軸方向L1の力は、相殺
又は軽減される。
【0036】また、fuとW・tanφの合力F2はア
ッパAアーム6の揺動軸L1に直交する方向の力とな
り、この力はアッパAアーム6に対して最も好適な力の
方向となる。
【0037】本実施の形態によれば、アッパAアーム6
にかかる力のジオメトリを最適にするようにするように
選択された車両の前後方向の軸に対するアッパAアーム
の揺動軸L1の傾斜角θに対して、ショックアブソーバ
10の摺動軸線の車両後方の傾斜角φを適切に選択する
ことにより、他の構成要素を加えることなく簡単に、ホ
イールセンタCに負荷が加えられたときに発生するアッ
パAアーム6の揺動軸L1方向の力を有効に相殺又は軽
減することができる。したがって、従来のようにアッパ
Aアーム6の首部17を曲げる力を防止するためのクロ
ージングプレートを設ける必要がなくなる。その結果、
サスペンションを一層簡単かつ廉価に構成することがで
きる。
【0038】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、幾多の変更及び変形が可能である。例え
ば、本発明によるサスペンションを、同軸タイプのショ
ックアブソーバを有するリアサスペンションにも適用す
ることができ、図5にその斜視図を示す。
【0039】このサスペンションは、サスペンションメ
ンバ21を介して図示しない車体に取り付けられる。こ
のサスペンションメンバ21は、本実施の形態では、車
の幅方向に沿って伸び、相互にほぼ平行なフロントクロ
スメンバ21F及びリヤクロスメンバ21Rと、これら
をその隣接端間において連結するプラットホーム21P
とを一体的に組み合わせた矩形枠組み体からなり、弾性
ブッシュ22によって車体に取り付けられる。
【0040】このサスペンションによって懸架すべき左
後輪は、アクスル23に回転自在に支持される。このア
クスル23とサスペンションメンバ21との間をアッパ
リンク系とロアリンク系とによってリンク結合してサス
ペンションを構成する。図5において、アッパリンク系
はアッパAアーム24からなり、ロアリンク系は、フロ
ントロアリンク25Fと、リアロアリンク25Rと、ラ
ジアスロッド26とからなる。
【0041】アクスル23に回転自在に支持された図示
しない左後輪は、アッパリンク系及びロアリンク系によ
って案内されて車体の上下方向にストロークし、この間
にサスペンションスプリング27が緩衝機能を果たし、
ショックアブソーバ28が振動減衰機能を果たす。
【0042】アッパAアーム24は、その先端部がボー
ルジョイント29を介して揺動可能に連結され、後端部
側の二つの取り付け点はそれぞれ弾性ブッシュ(図示せ
ず)を介して車体部材(図示せず)に連結されている。
アッパAアーム24の揺動軸は、車両の前後方向の軸に
対して所定の角度傾斜している。このように揺動軸を傾
斜させることにより、バウンドの際に、アッパAアーム
24はアクスル23上部を車両前方に引き込み、アクス
ル23をワインドダウンさせて、アンチリフトを稼ぐよ
うにする。
【0043】本実施の形態でも、上記実施の形態と同様
に、アッパAアーム24の揺動軸を車両の前後方向の軸
に対して所定の角度傾斜させ、この傾斜角度に従って、
ショックアブソーバ28の軸を、車両後方に所定の角度
傾斜させており、上記実施の形態と同様な作用効果を得
ることができる。
【0044】また、上記実施の形態を、リアサスペンシ
ョンについて説明したが、これをフロントサスペンショ
ンに適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるサスペンションの実施の形態の平
面図である。
【図2】本発明によるサスペンションの実施の形態を車
両後方から見た図である。
【図3】本発明によるサスペンションの実施の形態を車
両側面から見た図である。
【図4】本発明によるサスペンションの実施の形態の動
作を説明するための図である。
【図5】本発明によるサスペンションの実施の形態の斜
視図である。
【図6】従来のサスペンションの動作を説明するための
図である。
【図7】図6のアッパAアーム101のX−X断面を示
す図である。
【符号の説明】
1 車輪 2,23 アクスル 3 リアロアリンク 3a,3b 車体側端部 4 車体側部材 5 フロントロアリンク 6,24,101 アッパAアーム 6a,6b 車両側端部 7,29 ボールジョイント 8 ブッシュ 9 トレーリングアーム 9a 一端部 9b 他端部 10,28 ショックアブソーバ 11,27 サスペンションスプリング 12 スタビライザ 13 ドライブシャフト 14 ハブ 15 デフ 16,102 ショックアブソーバ下端 17, 103 アーム首部 21 サスペンションメンバ 21F フロントクロスメンバ 21R リヤクロスメンバ 21P プラットホーム 22 弾性ブッシュ 25F フロントロアリンク 25R リアロアリンク 26 ラジアスロッド 104 クロージングプレート A,A’ モーメントアーム B,B’ アッパリンク系とロアリンク系との間の車両
の上下方向の距離 C,C’ ホイールセンタ C” せん断中心 fu,fu’ アッパリンク系にかかる圧縮力 fl,fl’ ロアリンク系にかかる伸び力 G 重心点 L1,L2 揺動軸 P 軸線 θ,θ’ アッパAアームの車両の上下方向に対する傾
斜角 φ,φ ショックアブソーバの車両の上下方向に対する
傾斜角

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側部材に支持したサスペンションメ
    ンバと、該サスペンションメンバに上下に揺動可能に支
    持した複数のリンク部材からなるロアリンク系と、前記
    サスペンションメンバに揺動可能に支持したアッパAア
    ームと、車輪を回転自在に軸支するアクスルとを具え、 前記ロアリンク系及びアッパAアーム相互間の上下方向
    におけるほぼ中間位置にホイールセンタを有し、前記ア
    ッパAアームの揺動軸が車両の後方から前方に向かって
    車両幅方向に拡がるように所定角度傾斜し、車体と車輪
    との間に介在するショックアブソーバの車輪側の取り付
    け点が前記ホイールセンタの上方に存在している、ダブ
    ルウィッシュボーン型の車両のサスペンションにおい
    て、 前記ホイールセンタに負荷が加えられたときに発生する
    前記アッパAアームの揺動軸方向の力を前記ショックア
    ブソーバ反力で相殺又は軽減するように構成したことを
    特徴とするサスペンション。
  2. 【請求項2】 前記ショックアブソーバの摺動軸を車両
    後方側へ所定角度傾斜させたことを特徴とする請求項1
    記載のサスペンション。
  3. 【請求項3】 前記ホイールセンタに負荷が加えられた
    ときに発生する前記アッパAアームの車両の幅方向に発
    生する力をfuとし、この際に発生する上下方向のショ
    クアブソーバ反力をWとし、前記アッパAアームの車両
    の後方から前方に向かって車両幅方向に拡がる揺動軸の
    傾斜角をθとし、前記ショックアブソーバの摺動軸の車
    両後方側への傾斜角をφとすると、 【数1】tanθ≒W・tanφ/fu の関係が成立するように構成したことを特徴とする請求
    項2記載のサスペンション。
  4. 【請求項4】 前記ショックアブソーバの車輪側の取り
    付け点を前記アクスルに配設したことを特徴とする請求
    項1乃至請求項3記載のサスペンション。
  5. 【請求項5】 前記ショックアブソーバの車輪側の取り
    付け点を前記アッパAアームに配設したことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3記載のサスペンション。
JP23930097A 1997-09-04 1997-09-04 サスペンション Withdrawn JPH1178462A (ja)

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JP23930097A JPH1178462A (ja) 1997-09-04 1997-09-04 サスペンション

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000272314A (ja) * 1999-03-29 2000-10-03 Mitsubishi Motors Corp 車両のサスペンション装置
CN100457481C (zh) * 2003-12-06 2009-02-04 现代自动车株式会社 多联杆后悬架***

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