JPH117834A - 形状性を有するワイヤーハーネス及びその製造方法 - Google Patents

形状性を有するワイヤーハーネス及びその製造方法

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JPH117834A
JPH117834A JP9171051A JP17105197A JPH117834A JP H117834 A JPH117834 A JP H117834A JP 9171051 A JP9171051 A JP 9171051A JP 17105197 A JP17105197 A JP 17105197A JP H117834 A JPH117834 A JP H117834A
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JP
Japan
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wire harness
package body
fixed
exterior body
exterior package
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JP9171051A
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English (en)
Inventor
Hideki Ueno
秀樹 上野
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取扱いが容易で、かつ信頼性に優れた、形状
性を有するワイヤーハーネスを提供する。 【解決手段】 配線材2と、可撓性材料からなり該配線
材を被覆する外装体3とから構成されるワイヤーハーネ
スにおいて、該外装体2がその両端部3a、3b以外で
は該配線材2と固着することなく取付けられていること
を特徴とする形状性を有するワイヤーハーネス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車等に適用され
る形状性を有するワイヤーハーネスに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近時の自動車においては、そのインスト
ルメントパネルには、メータ類、各種スイッチ、接続用
ボックス、センサー、ラジオ、エアーコンディショナー
などの電装品が配置され、また、ドア内には、パワーウ
ィンドウ、電動ドアミラー、ドアロックなどの電装品が
配置されており、これらの電装品への電力供給や制御の
ために、数多くの電線を粘着テープ等で結束しかつその
両端にコネクターを取り付けた配線材からなるワイヤー
ハーネスが配索される。従来、このワイヤーハーネスの
車体やインストルメントパネル等への固定には、樹脂等
で作られたクリップが使用されている。
【0003】ところが、この従来のワイヤーハーネス
は、単に多くの電線を粘着テープ等で束ねたものである
ため、決まった形状を有していない。そのため、ワイヤ
ハーネスの形状が自重により変わり、取付作業等におい
て非常に取り扱いにくいものであった。従って、従来の
ワイヤーハーネスの車体等への組み付けには多大な苦労
と時間が必要であった。
【0004】また、ワイヤーハーネスを車輌における複
雑な配索経路に沿って組み込むことができるよう形状性
を持たせるため、あるいは車輌の走行振動等によりワイ
ヤーハーネスが他の部分と接触して破損することを防止
するために、従来からコルゲートチューブや樹脂製プロ
テクターなどの外装部品を数多くワイヤーハーネスに取
付けて用いている。さらにダッシュボックスやドアなど
へ配索される場合には車輌パネルをワイヤーハーネスが
貫通する部分では、パネルのエッジ部分からのワイヤー
ハーネスの保護、防水、遮音等のため貫通孔を塞ぐこと
を目的として、ワイヤーハーネスにグロメットが装着さ
れる。
【0005】しかし、これらの外装部品を多数使用する
こと及びそれらを組み付けることは、部品点数が増加す
るのみならず、ワイヤーハーネスの肥大化、組付作業の
煩雑化を招き、コスト面で問題になっている。
【0006】これらの問題を解決するために、多数の電
線を扁平状に配列したものや多数の電線を束ねたものを
所要の形状を有するケース内に収容するとともに、これ
らを樹脂で結束することにより、形状性を維持するよう
にしたワイヤーハーネスの提案がなされている(例え
ば、特開昭62−285315号公報、特開昭62−2
85316号公報、特開昭63−111715号公報
等)。また、実開昭58−196521号公報、実開昭
62−138630号公報、特開昭62−113634
号公報、実開平7‐26231号公報等では、樹脂製の
インストルメントパネルに配線材を埋設することが提案
されている。
【0007】しかしながら、上記文献に開示されている
技術では、樹脂に埋設してしまうとその部分に断線等
が発生しても補修できない、可撓性に乏しく、必要に
応じて形状を変更できない、樹脂と配線材(具体的に
は金属導体)との熱膨張率の差が大きく、配線材に熱膨
張・収縮によるストレスがかかり、実使用において、配
線材の疲労、断線が生じやすい、といった問題がある。
【0008】さらに、実開昭62−33113号公報に
おいては、配線材をチューブに入れた後、その上を樹脂
モールドすることにより柔軟性を確保しようとする試み
もなされているが、材料的・工程的の効率の面での課題
は必ずしも解決されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術における問題点を解消し、取扱いが容易で、か
つ信頼性に優れ、しかもコスト、材料的・工程的効率の
面に優れた、形状性を有するワイヤーハーネス及びその
製造方法を提供することをその課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前記課
題を解決するため、配線材と、可撓性材料からなり該配
線材を被覆する外装体とから構成されるワイヤーハーネ
スにおいて、該外装体がその両端部以外では該配線材と
固着することなく取付けられていることを特徴とする形
状性を有するワイヤーハーネスが提供される。また、本
発明は、上記の形状性を有するワイヤーハーネスを製造
する方法であって、該外装体の外形状に対応した内壁形
状を有する成形金型内に、配線材を装着するとともに未
硬化の外装体形成用材料を注入し、該配線材の長さ方向
を中心軸として該成形金型を回転させて、該未硬化の外
装体形成用材料を流動させながら硬化させることにより
該外装体の形成を行うことを特徴とするワイヤーハーネ
スの製造方法が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
本発明のワイヤーハーネスは形状性を有するもので、配
線材と、可撓性材料からなり該配線材を被覆する外装体
からなり、該外装体がその両端部以外では該配線材と固
着することなく取付けられていることを特徴とするもの
である。本明細書中において「形状性を有する」とは、
いわゆる「形ある」と同義で、自重によりその形状が変
化せずに、維持されるものをいい、また、「可撓性材
料」とは、必要に応じてその形状を変化させることがで
きるが形状性を維持できる材料のことをいう。
【0012】図1の(a)及び(b)はそれぞれ本発明
によるワイヤーハーネスの構造例を示す概略正面図及び
概略断面図である。このワイヤーハーネス1は、配線材
2と外装体3から構成され、外装体3はその両端部3
a、3b以外では配線材2と固着することなく取付けら
れている。なお、図1において4は樹脂被覆電線、5は
コネクタ、6は外装体により形成された中空部を示す。
配線材2は、例えば図2に示すように複数の樹脂被覆電
線4の両端にコネクター5、5を取付け、これら複数の
樹脂被覆電線4を部分的に粘着テープ7で結束したもの
とすることができるが、これに限定されない。
【0013】外装体3は可撓性材料から構成され、例え
ば各種の樹脂あるいはゴムを使用することができ、特に
プラスチゾルPVCペーストレジン、エポキシ樹脂、ポ
リエステル樹脂、メタクリル酸メチル樹脂、ウレタン樹
脂、シリコーン樹脂等の液状あるいはぺースト状の流動
性のある樹脂、あるいはウレタンゴム、シリコーンゴ
ム、液状あるいはペースト状の流動性のあるゴムを硬化
させたものを好ましく使用することができる。
【0014】外装体3は、その両端部3a、3b以外で
は配線材2と固着することなく取り付けられた構造とな
っている。従って、外装体3と配線材2とは外装体3の
両端部3a、3bにおいては固着されていてもよいし、
固着されていなくてもよい。ただし、外装体3の両端部
3a、3bにおいて両者が固着されていない場合には、
外装体3が動いて位置ずれが起きないような構造とする
ことが望ましい。外装体3の両端部3a、3bにおいて
外装体3と配線材2とを固着して一体構造とする場合、
その固着方法としては、接着法、融着法等公知の各種方
法を用いることができるが、特に後述する成形金型及び
流動性の外装体形成材料を利用した外装体形成による方
法において同時に固着させる方法を用いることが好まし
い。
【0015】上記のように外装体3と配線材2とが外装
体3の両端部3a、3b以外では固着されない構造とす
ると、その間の配線材2においては外装体3との熱膨張
・収縮等により発生するストレスが緩和され、従来樹脂
中に配線材を埋設した場合に生じていた配線材の疲労、
断線を防ぐことが可能となる。
【0016】また、本発明によれば、外装体3がその両
端部3a、3b間において中空部6を形成する構造とす
ることができる。このような構造とすると、中空部6で
は配線材3は外装体3による何らの拘束も受けなくな
り、フリーな状態が実現される。この中空部6におい
て、例えば配線材3に屈曲部等を設けることにより配線
材2の長さを外装体3の長さより長くして配線材2に余
裕を持たせ、膨張・収縮のストレスを吸収することもで
きる。このようにすることで、ワイヤーハーネスの電気
配線としての信頼性、耐久性をより確実なものにでき
る。
【0017】さらに、本発明では、外装体3を比較的柔
らかい樹脂あるいはゴムを用いて形成したり、蛇腹形状
とすることができる。このようにすると、上述の効果に
加え、ワイヤーハーネスにきわめて良好な可撓性が付与
され、車体等への組付がより一層容易となり、また配線
材をフリーにしたり予長を持たせることができるように
なり、さらに内部の配線材が断線した場合には外装体を
開封することによって容易にその補修を行うことができ
るようになる。
【0018】次に、本発明によるワイヤーハーネスの製
造方法の一例について図3を参照しながら説明する。先
ず、図2に示す構造の配線材2を作製した後、この配線
材2を蛇腹状の内壁形状を有する成形金型10内に装着
するとともに、成形金型10内に適量の未硬化で流動性
のある外装体形成用材料11を注入する。外装体形成用
材料11の注入は、上下の金型10を閉じる前に行って
もよいし、上下の金型10を閉じた後に金型10に形成
された適当な注入ゲート(図示せず)を利用して行って
もよい。配線材2をする際には、必要に応じて図示のよ
うな屈曲部8を設けてもよい。また、金型10の端から
外装体形成用材料11が外部に漏れ出さないように配線
材2と金型10の間をシール部材12、12でシールす
ることが望ましい。さらに、外装体形成用材料11の硬
化条件に応じて、適宜、金型10内を排気・減圧した
り、金型10を加熱したりすることができる。
【0019】次に、金型10及び配線材2に、配線材2
の長さ方向を軸とする回転を加える。このようにするこ
とによって、流動性のある外装体成形用材料11は遠心
力により金型10の内壁に押しつけられ、内壁に沿って
流動し、金型10の内壁面側より徐々に硬化し、外装体
が形成される。形成される外装体は、上記の作用によ
り、両端部以外は配線材2に固着せず、一定厚みの中空
部が形成される。このため、配線材2は内部でフリーと
なった状態が実現される。ここで金型10内に注入する
外装体形成用材料11の量を制御することによって、外
装体の厚みを適切に制御することができる。以上のよう
にして、中空状の外装体がその両端部においてのみ配線
材と固着して一体成形された本発明によるワイヤーハー
ネスが得られる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、前記のように外装体を
その両端部以外では配線材と固着することなく取付けた
構造としたので、ワイヤーハーネスが形状性を有しかつ
可撓性に優れたものとなるため、取扱いが容易となる
上、熱膨張・収縮による配線材へのストレスが緩和で
き、配線としての信頼性が向上する。また、本発明のワ
イヤーハーネスは、コスト、材料・工程的効率の面にも
優れ、断線等が発生しても容易に補修可能である。さら
に、本発明のワイヤーハーネスは、防水性に優れ、特に
グロメット等における使用に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)はそれぞれ本発明によるワイ
ヤーハーネスの構造例を示す概略正面図及び概略断面図
である。
【図2】配線材の構造例を示す図である。
【図3】本発明によるワイヤーハーネスの製造方法の説
明図である。
【符号の説明】
1 ワイヤーハーネス 2 配線材 3 外装体 3a、3b 外装体3の両端部 4 樹脂被覆電線 5 コネクター 6 中空部 7 粘着テープ 8 屈曲部 10 成形金型 11 外装体形成用材料 12 シール部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線材と、可撓性材料からなり該配線材
    を被覆する外装体とから構成されるワイヤーハーネスに
    おいて、該外装体がその両端部以外では該配線材と固着
    することなく取付けられていることを特徴とする形状性
    を有するワイヤーハーネス。
  2. 【請求項2】 該外装体により中空構造が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の形状性を有するワ
    イヤーハーネス。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の形状性を有する
    ワイヤーハーネスを製造する方法であって、 該外装体の外形状に対応した内壁形状を有する成形金型
    内に、配線材を装着するとともに未硬化の外装体形成用
    材料を注入し、 該配線材の長さ方向を中心軸として該成形金型を回転さ
    せて、該未硬化の外装体形成用材料を流動させながら硬
    化させることにより該外装体の形成を行うことを特徴と
    するワイヤーハーネスの製造方法。
JP9171051A 1997-06-12 1997-06-12 形状性を有するワイヤーハーネス及びその製造方法 Pending JPH117834A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005026178A (ja) * 2003-07-02 2005-01-27 Furukawa Electric Co Ltd:The クランプ一体成形型フラットケーブル及びその製造方法
WO2012026272A1 (ja) * 2010-08-24 2012-03-01 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス

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