JPH1176907A - 塗布方法及び塗布装置 - Google Patents

塗布方法及び塗布装置

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JPH1176907A
JPH1176907A JP24102597A JP24102597A JPH1176907A JP H1176907 A JPH1176907 A JP H1176907A JP 24102597 A JP24102597 A JP 24102597A JP 24102597 A JP24102597 A JP 24102597A JP H1176907 A JPH1176907 A JP H1176907A
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JP
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coating
foam
liquid
bubbles
coating liquid
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JP24102597A
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Takeshi Tanaka
武志 田中
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布液に含まれる泡を効率よく簡易に取り除
いて良好に塗布する塗布方法及び塗布装置を提供する。 【解決手段】 塗布する基材を塗布位置に搬送し、前記
塗布位置に搬送された前記基材の表面に塗布液を過剰に
塗布し、前記過剰に塗布された基材より過剰分の塗布液
を掻き落とし、掻き落とされた塗布液を塗布液中の泡を
分離する泡分離槽を有して槽内の液面下より吹き出さ
せ、泡を含んだ塗布液を前記泡分離槽内に設けた泡分離
部材を通して分離し前記基材の塗布に再使用することを
特徴とする塗布方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗布方法及び塗布
装置に係わり、更に詳しくは、塗布する基材を塗布位置
に搬送し、基材の表面に塗布液を過剰に塗布し、過剰な
塗布液を掻き落とし、塗布液を再使用する塗布方法及び
塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、塗布する基材を塗布位置に搬
送し、基材の表面に塗布液を過剰に塗布し、過剰分の塗
布液を掻き落とし、塗布液を再使用する塗布方法及び塗
布装置が知られている。
【0003】上記塗布方法及び塗布装置においては、例
えば、感光性の塗布液中の泡が含まれたまま、基材に塗
布されると、感光性の塗布液の溶存空気の析出や、通常
の場合には感光液に含まれる泡によって、縦すじ、ピン
ホール等塗布面に泡による故障が生じるので、基材に塗
布される前に塗布液中の泡を完全に分離して除去する必
要がある。
【0004】塗布方法及び塗布装置において、一般的に
掻き落とした塗布液が塗布液タンクに戻る際に、液面よ
り上からの吹き出し口より吹き出している。この泡を取
り除く方法として、消泡剤を用いる方法があり、塗布液
中に消泡剤を混ぜて使用して、主に液面に浮いてきた泡
を破壊する機能がある。また、他の方法として、膜分離
装置を用いる方法があり、塗布液が膜分離部材を通す
間、膜を通して液中の気体及び液中に溶解している気体
を除去する。さらに、塗布液の送液中の配管中に濾過フ
ィルタを設けたものがあり、塗布液の泡が捕らえられ、
結果として泡を除去している。また、過剰分の塗布液を
掻き落とした塗布液を塗布液タンクの壁面を伝わせて泡
を分離する方法も行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記消
泡剤を用いる方法は液中の泡は消せず、塗布液の種類に
よっては液面に浮いてきた泡でも消えない場合がある。
また、膜分離装置を用いる方法は一般に処理速度が遅
く、また設備も大型化するといった課題がある。また、
塗布液の送液中の配管中に濾過フィルタを設ける方法
は、送液中に塗布液は濾過フィルタを強制的に通過する
ので、濾過フィルタに泡等が詰まり易く、塗布液の微細
な泡は濾過フィルタの目を通り抜ける恐れがある。ま
た、過剰分の塗布液を掻き落とした塗布液を塗布液タン
クの壁面を伝わせる泡を分離する方法では細かい泡は液
中に入り込む。さらに、前記塗布方法及び塗布装置にお
いて、掻き落とした塗布液が塗布液タンクに戻る際に、
吹き出し口が液面より上にあり、液面に入る際に泡が発
生しやすい。
【0006】本発明の目的は、上記の課題に鑑みなされ
たもので、塗布液に含まれる泡を効率よく簡易に分離し
て除去できる基材表面の過剰な塗布液を掻き落として塗
布する塗布方法及び塗布装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記のよう
な手段により達成される。即ち、(1)塗布する基材を
塗布位置に搬送し、前記塗布位置に搬送された前記基材
の表面に塗布液を過剰に塗布し、前記過剰に塗布された
基材より過剰分の塗布液を掻き落とし、掻き落とされた
塗布液を塗布液中の泡を分離する泡分離槽を有して槽内
の液面下より吹き出させ、泡を含んだ塗布液を前記泡分
離槽内に設けた泡分離部材を通して分離し前記基材の塗
布に再使用することを特徴とする塗布方法。
【0008】または、(2)塗布する基材を塗布位置に
搬送する基材搬送手段と、前記塗布位置に搬送された前
記基材の表面に塗布液を過剰に塗布する塗布手段と、前
記過剰に塗布された基材より過剰分の塗布液を掻き落と
す掻落手段と、掻き落とされた塗布液を塗布液中の泡を
分離する泡分離槽の液面下より吹き出させ、泡を含んだ
塗布液を前記泡分離槽内に設けた泡分離部材を通して泡
を分離する泡分離手段と、前記泡分離部材で泡分離した
塗布液を前記塗布手段に送る液送手段と、を備えたこと
を特徴とする塗布装置。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面を参照し
て説明する。
【0010】(実施の形態1)図1は本発明の塗布装置
の構成断面図で、図2は図1の掻落手段の構成図で、図
3は泡分離部材の構成図である。
【0011】図で、基材搬送手段10は塗布する基材9
0を搬送ローラ11により、塗布位置へ搬送する。基材
90は実施形態では写真感光性材料の支持体である。
【0012】塗布手段30はアプリケートノズルより塗
布位置に搬送された基材90の表面に塗布液を過剰に塗
布する。なお、塗布手段30はアプリケートノズル以外
でもよく、例えば、ロールで塗布液を塗布するようにし
てもよい。
【0013】掻落手段40であるワイヤーバーにより、
過剰に塗布された第1次塗布膜93の過剰分を掻き落と
し、第2次塗布膜94にする。このワイヤーバーは図2
に示すようにロッド41にワイヤ42を密着巻きしたも
ので、基材90の表面に押し当てながら余分な塗布液を
掻き落とすようになっている。なお、他の掻落手段とし
て、例えば、単なるロッド、ブレードコーターまたはメ
タリングロールコーターでもよく適時、選択して使用す
る。なお、この掻き落とした塗布液がホッパ51に落ち
回収する際に泡が発生しやすい。
【0014】ホッパ51に掻き落とされた塗布液は配管
52を通って泡分離槽100に移動する。なお、必要に
応じてホッパ51より図示しないポンプにより送る場合
もある。また、濾過部材85は泡を分離された液をポン
プ21で送り濾過するようになっている。
【0015】泡分離槽100は泡分離部材601を境に
して第1エリア60と第2エリア80に分かれ、また、
上部は塗布液の溶剤の蒸発防止のため蓋107が設けら
れている。第1エリア60は泡分離槽100に送られた
塗布液を液面81より下の近傍より上方に向かって吹き
出し口541より吹き出して塗布液の泡92を浮上させ
大きな泡を分離している。新規に補充する塗布液は電磁
弁57を開くと、配管58を通して吹き出し口591よ
り上に吹き出している。なお、前記電磁弁57の代わり
にポンプを使用してもよい。
【0016】また、塗布液中の泡が上部に浮上して泡の
溜まる開口部67がある。また、第2エリア80には第
1エリア60と第2エリア80の境に設けらた泡分離部
材601により泡だけでなく、大きなゴミ、異物が除去
できた塗布液が一時、貯液される。また、第2エリア8
0は塗布液の出口82を有している。
【0017】泡分離部材601は、図3に示すように、
例えば、縦糸と横糸で構成されており、インチ間の糸の
本数をメッシュ数とし、線径をDとし、糸と糸の間の距
離をオープニングOPとしたとき、OP(μm)=25
400/メッシュ数(インチ)−Dなる関係にある。泡
分離部材601としては、例えば、NBC工業(株)製
の素材ステンレスではメッシュ508(OP25)、3
25(OP50)、180(OP96)、150(OP
109)また、素材ナイロンではメッシュ200(OP
41)、148/156(OP100)、508(OP
20)、305(OP48)、150(OP108)、
また、素材ポリエチレンではメッシュ156/100
(OP112)、さらに素材ポリプロピレンではメッシ
ュ156/100(OP113)等が好ましい。
【0018】また、他の例として、アイエスピー(株)
では、ナイロン・モノフィラメント(NMO)があり、
これはナイロン単繊維の平織されたもので交差部分は特
殊な熱処理により固着され構成されており、圧力が加わ
っても、目開きは無い。他の繊維名としては、ポリプロ
ピレン・フェルト(PO)、ポリエステル・フェルト
(PE)、ナイロン・フェルト(N)などがあり、液の
物性、流量により選択する。泡分離部材601の補集粒
子サイズは好ましくは500μm以下で、より好ましく
は100μm以下で、さらにより好ましくは50μm以
下である。なお、泡分離部材601は液通過面積を大き
くするために形状を波形、山型等にすることが好まし
い。さらに泡分離部材としては、泡が分離できるもので
あればよく、上記の泡分離部材以外に、例えば織られて
いない繊維を寄せ集めたもの、また、細かい孔のあいた
所謂スポンジ状のものでもよい。塗布液を第1エリア6
0より第2エリア80へとゆっくりと通過させて、泡を
捕集し浮上させやすくする。また、構造上液中のゴミ、
異物を同時に除去することが可能である。
【0019】また、液送手段20が設けられている。液
送手段は泡分離槽100で液分離した塗布液をポンプ2
1により濾過部材85で濾過を行った後に配管22を通
って塗布手段30に送る。
【0020】ここで、本発明の基材の塗布工程を図1、
2、3を参照して説明する。最初に塗布する基材90を
搬送ローラ11で塗布位置へ搬送する。この基材90に
塗布する塗布液をポンプ21で泡分離槽100より濾過
部材85を介して塗布手段30へ液送する。ここで、塗
布位置に搬送された基材90の表面にアプリケートノズ
ル30により過剰に塗布液を塗布する。
【0021】次に、塗布された基材90はワイヤバーに
より過剰な塗布液を掻き落とす。掻き落とされた塗布液
は配管52を通り泡分離槽100へ移動する。塗布液は
液面81より下側の吹き出し口541より吹き出す。吹
き出された塗布液を泡分離槽100の液面より下の近傍
で上方に向かって吹き出させて泡92を開口部67に浮
上させて泡を分離する。また、泡を浮上させた塗布液を
泡分離槽100の内に設けた泡分離部材601を通して
泡分離する。塗布液は泡分離槽100で第1エリア6
0、第2エリア80の液面は共に同気圧にあるので、泡
分離部材601の近傍で第1エリア60と第2エリア8
0の液圧力は一定で、塗布液を泡分離部材601により
は第1エリア60より第2エリア80へと泡を捕集して
除去して出口82からポンプ21により再度、基材の塗
布に使用するために塗布手段30に送るようになってい
る。また、泡分離部材は泡と同時に大きなゴミ、異物等
を除去する。
【0022】以上のように、塗布液は泡分離槽の液面の
下側の吹き出し口より吹き出し、泡を新たに発生させる
こと無く供給し、さらに、泡分離部材で液中の泡を捕集
除去し、第1エリア60内で泡を浮上させるので、第2
エリア80に泡が送られない。
【0023】(実施の形態2)請求項1、2、3に係わ
る実施形態で、図4は本発明の塗布装置の他の要部構成
断面図である。図4以外は図1、2、3と同様である。
また、図1、2、3と機構的、機能的に同じ部材には同
一名称、同一符号を付し説明を省略する。
【0024】ホッパ51から送られた塗布液は配管52
を通り、上を向いた吹き出し口542より上に吹き出さ
れ、塗布液に含まれる泡92が浮上し分離し、泡92は
上部に溜められるようになっている。また、新規に補充
する塗布液は電磁弁57を開くと配管58を通して吹き
出し口592より上に吹き出されると、塗布液に含まれ
る泡92が浮上し分離して泡92は上部に溜められるよ
うになっている。泡分離槽101は泡分離部材611を
境に第1エリア61と第2エリア80とに分かれてい
る。
【0025】第1エリア61、第2エリア80は図1と
同様となっている。泡分離部材611は円筒状で実施形
態1より液通過面積が大きくなっている。
【0026】ここで、塗布液の泡の分離工程を中心に説
明すると、塗布液が配管52を通り、上を向いた吹き出
し口542より上に吹き出されると、塗布液に含まれる
泡92が効率良く浮上し、泡は上部に溜められる。ま
た、塗布液は泡分離槽101で第1エリア61、第2エ
リア80の液面は共に同気圧下にあるので、泡分離部材
611の近傍でに第1エリア61と第2エリア80の液
圧力は一定で、塗布液は泡分離部材611によりは第1
エリア61より第2エリア80へと円滑に泡が分離さ
れ、さらに大きなゴミ、異物が除去されて出口82より
ポンプ21により送られる。その後の工程は実施の形態
1と同様である。
【0027】以上により、塗布液は泡分離槽の液面の下
側の吹き出し口より効率よく吹き出し泡を浮上させて分
離し、さらに、泡分離部材で泡を分離し、更に大きな液
中のゴミ、異物を除去できる。泡を浮上させているの
で、泡分離部材に泡が送られ目詰まりすることが殆どな
い。特に、泡分離部材は液通過面積を増やしているので
液通過速度が遅く、小さな泡までも十分に浮上し、分離
効率が上がる。また、上方に液を供給するため泡の浮上
速度を助ける。
【0028】(実施の形態3)請求項4に係わる実施形
態で、図5は本発明の塗布装置の他の要部構成断面図で
ある。図5以外は図1、2、3と同様である。また、図
1、2、3と機構的、機能的に同じ部材には同一名称、
同一符号を付し説明を省略する。
【0029】ホッパ51から送られた塗布液は配管52
を通り、吹き出し口543より吹き出されると、塗布液
に含まれる泡92が効率良く浮上し、泡は上部に溜めら
れるようになっている。泡分離槽102は泡分離部材6
21Aを境として第1エリア62と第2エリア80に分
かれている。複数の泡分離部材が設けられ、メッシュの
開口の大きい621Aより、メッシュの開口の小さい6
21B、621Cへと泡を分離し除去する。
【0030】ここで、塗布液の泡の分離を中心に説明す
ると、塗布液が配管52の吹き出し口543より吹き出
されると、塗布液に含まれる泡92が浮上し分離する。
さらに塗布液は、最もメッシュの開口の大きい泡分離部
材621Aで大きな泡を除去し、次に、よりメッシュの
開口の小さい泡分離部材621Bで、さらによりメッシ
ュの開口の小さい泡分離部材621Cでそれぞれ内側で
分離出来なかった細かい泡を除去する。また、塗布液は
泡分離槽102で第1エリア62、第2エリア80の液
面は共に同気圧にあるので、泡分離部材の近傍でに第1
エリア62と第2エリア80の液圧力は一定で、塗布液
は泡分離部材621A、621B、621Cによりは第
1エリア62より第2エリア80へと円滑に泡や大きな
ゴミ、異物等を除去して出口82よりポンプ21により
送られる。その後の工程は実施の形態1と同様である。
【0031】以上により、塗布液は泡分離槽の液面の下
側の吹き出し口より効率よく吹き出し泡を浮上させて分
離し、さらに、泡分離部材で液中の泡を分離し、大きな
ゴミ、異物を除去できる。泡を浮上させているので、泡
分離部材に泡が送られ目詰まりすることが殆どない。特
に、塗布液は大きい泡より順に分離するので、小さい泡
まで効率よく分離出来る。さらに、泡分離により順に除
去するので、泡分離部材の寿命がよりのびる。また、最
後に通過する泡分離部材はよりメッシュの開口の小さい
ものでも目詰まりを少なくできる。
【0032】(実施の形態4)請求項5に係わる実施形
態で、図6は本発明の塗布装置の他の要部構成断面図で
ある。図6以外は図1、2、3と同様である。また、図
1、2、3と機構的、機能的に同じ部材には同一名称、
同一符号を付し説明を省略する。
【0033】ホッパ(図1参照)よりの塗布液は配管5
2を通り、上を向いた吹き出し口544より上に吹き出
されると、塗布液に含まれる泡92が浮上し効率よく分
離する。泡92は上部に溜められるようになっている。
泡分離槽103は泡分離部材631を境として第1エリ
ア63と第2エリア80に分かれている。破泡手段70
が設けられており、破泡手段70は第1エリア63の開
口部67の近傍に設けられ、塗布液より浮上した泡92
をプロペラ71を回転して機械的に泡を破壊して消す。
【0034】ここで、塗布液の泡の分離を中心に説明す
ると、塗布液が配管52の吹き出し口544に吹き出さ
れると、塗布液に含まれる泡92が効率よく浮上し分離
する。プロペラ71がこの泡92を機械的に破壊する。
また、塗布液は泡分離槽103で第1エリア63、第2
エリア80の液面は共に同気圧下にあるので、泡分離部
材631の近傍でに第1エリア63と第2エリア80の
液圧力は一定で、塗布液は泡分離部材631によりは第
1エリア63より第2エリア80へと円滑に泡分離して
出口82よりポンプ21により送られる。その後の工程
は実施の形態1と同様である。
【0035】なお、破泡手段70として、泡と泡とを合
体させて大きくして後に泡の表面膜を破裂させてもよ
く、泡は他の泡を衝突させて破裂させてもよく、また、
気体を泡に吹き付けて破裂させて消すようにしてもよ
い。
【0036】以上により、塗布液は泡分離槽の液面の下
側の吹き出し口より効率よく吹き出し泡を浮上させて分
離し、さらに、泡分離部材で泡を分離し、大きなゴミ、
異物を除去でき、泡を浮上させているので、泡分離部材
に泡が送られ目詰まりすることが殆どない。特に、開口
部67の近傍に浮上した泡92が消され、泡をとり除く
必要がなく、維持管理が容易となる。
【0037】(実施の形態5)請求項6に係わる実施形
態で、図7は本発明の塗布装置の他の要部構成断面図で
ある。図7以外は図1、2、3と同様である。また、図
1、2、3と機構的、機能的に同じ部材には同一名称、
同一符号を付し説明を省略する。
【0038】ホッパ(図1参照)よりの塗布液は配管5
2を通り、上を向いた吹き出し口545より上に吹き出
されると、塗布液に含まれる泡92が効率よく浮上し分
離する。泡は上部に溜められるようになっている。ま
た、泡合体部材75は第1エリア64の液面81より下
の配管52の吹き出し口545より出る塗布液より浮上
した微細の泡を複数の泡合体部材75の表面に着けさせ
合体させて、より大きい泡92にして浮上させるように
なっている。なお、図は8枚の泡合体部材75を設けて
いるが適時形状、大きさ、数等を選定してもよい。ま
た、泡合体部材75の形状は泡がつきやすければよく、
例えば平板状である。水平に対する角度は大きくすると
小さな泡でも浮上し易く、逆に角度を小さくすると大き
な泡になった時に浮上するようになる。板を平行におく
だけでなく、板の表面に突起状または糸状の突起物があ
っても良い。合体部材として、へちま状の繊維が絡まっ
たようなものが好ましい。繊維の突起には比較的泡がつ
きやすく、液中に溶け込んでいる気体などが析出しやす
くより効果的である。泡分離槽104は泡分離部材64
1を境として第1エリア64と第2エリア80に分かれ
ている。なお、泡分離部材の形状は液通過面積が大きく
なることが望ましい。
【0039】ここで、処理液の泡の分離を中心に説明す
ると、塗布液は配管52の吹き出し口545より泡分離
槽104に吹き出されると、塗布液に含まれる泡が効率
よく浮上し、泡合体部材75に付着し、複数の泡が合体
して大きな泡となり浮力により浮上し分離して、液面近
傍に溜まる。また、塗布液は泡分離槽104で第1エリ
ア64、第2エリア80の液面は共に同気圧下にあるの
で、泡分離部材641の近傍でに第1エリア64と第2
エリア80の液圧力は一定で、塗布液は泡分離部材64
1によりは第1エリア64より第2エリア80へと円滑
に泡を分離し、大きなゴミ、異物が除去されて出口82
よりポンプ21により送られる。その後の工程は実施の
形態1と同様である。
【0040】以上により、塗布液は泡分離槽の液面の下
側の吹き出し口より効率よく吹き出し泡を浮上させて分
離し、さらに、泡分離部材により泡を分離し、大きなゴ
ミ、異物を除去でき、泡を浮上させているので、泡分離
部材に泡が送られ目詰まりすることが殆どない。特に、
複数の板のようなものを液中におくことで、泡の下の板
とのすぐ上の板との間に存在する泡は、両板間の短い距
離だけ移動するだけで上の板にぶつかり補足されるた
め、泡は多くなると互いに合体して浮上しより効果的に
泡を分離できる。
【0041】なお、上記泡分離槽を超音波により微小振
動させて細かい泡を浮上し易いようにしてもよい。ま
た、実施形態では感光性材料の支持体への塗布について
説明したがこれに限定されるものではなく、例えばイン
クリボンの塗布、磁気テープのテープへの磁気層の塗布
等でもよい。
【0042】
【実施例】ここで、本発明の実施例につき説明する。
【0043】(実施例1)実施例は請求項2、3に係わ
る実施例である。
【0044】1)試験方法 図1、2、3の塗布装置を使用し、塗布液は粘度が0.
05Pa・sで、基材は感光性材料の支持体である。毎
分1リットルの塗布液を掻き落として塗布液を戻す。ま
た、泡分離部材はNBC工業(株)製でナイロンスクリ
ーンの品番NXXX25のメッシュ200(オープニン
グOP41)を使用した。また、比較例は前記従来の技
術で説明の送液配管に濾過フィルタを設けた装置で、塗
布液は同一の粘度0.05Pa・sで、基材も同一の感
光性材料の支持体である。毎分1リットルの塗布液を掻
き落とし塗布液を戻し、前記メッシュ200(オープニ
ングOP41)相当の濾過フィルタで濾過した。そし
て、基材の塗布後の塗布膜の観察、及び泡分離部材と濾
過フィルタの目詰まりを観察する。
【0045】2)試験結果 塗布乾燥後、塗布膜を観察した結果、本発明の試料には
ピンホール等はみられなかった。しかし、比較試料では
1mm以下のピンホールが見られた。また、本発明の泡
分離部材には目詰まりが殆どみられなかった。
【0046】(実施例2)実施例は請求項5に係わる実
施例である。
【0047】1)試験方法 図6の塗布装置を使用し、塗布液は粘度0.05Pa・
sで、基材は感光性材料の支持体である。毎分1リット
ルの塗布液を掻き落とし塗布液を戻し、泡分離槽に浮上
した泡をプロペラで毎分20回転させて、泡の消える状
況を、また塗布乾燥後の塗布膜を観察する。
【0048】2)試験結果 泡分離槽に浮上していた泡は撹拌により泡が確実に消
え、基材の塗布乾燥後の塗布膜は良好であった。
【0049】
【発明の効果】以上のように構成したので、下記の効果
を奏する。
【0050】請求項1、2に記載の発明によれば、塗布
する基材を塗布位置に搬送し、前記塗布位置に搬送され
た前記基材の表面に塗布液を過剰に塗布し、前記過剰に
塗布された基材より過剰分の塗布液を掻き落とし、掻き
落とされた塗布液を塗布液中の泡を分離する泡分離槽を
有して槽内の液面下より吹き出させ、泡を含んだ塗布液
を前記泡分離槽内に設けた泡分離部材を通して分離し前
記基材の塗布に再使用するので、塗布液は泡分離槽の液
面の下側の吹き出し口より吹き出し,泡を新たに発生さ
せること無く供給し、さらに、泡分離部材で液中の泡を
捕集除去し、さらに大きなゴミ、異物も除去できる。
【0051】請求項3に記載の発明によれば、泡分離手
段は、泡分離槽に送られた塗布液を液面近傍の塗布液中
で上方に向かって吹き出させて泡を浮上させて泡を分離
するので、泡がより効率よく浮上し易くなるので、泡の
分離が効果的に行われる。
【0052】請求項4に記載の発明によれば、泡分離部
材はメッシュ状でメッシュの開口の大きいものより、順
次メッシュの開口の小さいものへと泡を分離させたもの
であるので、泡分離部材に泡が送られ目詰まりすること
が殆どない。特に、塗布液は大きい泡より順に分離する
ので、小さい泡まで効率よく分離出来る。さらに、泡分
離により順に除去するので泡分離部材の寿命がよりのび
る。
【0053】請求項5に記載の発明によれば、泡分離槽
の液面下に吹き出した塗布液より浮上した泡を消す破泡
手段を備えたので、泡分離槽に浮上した泡を簡易に消す
ことができるようになった。
【0054】請求項6に記載の発明によれば、前記泡分
離槽の内部に泡分離槽の液面下に送られた塗布液より浮
上した微細泡を合体させて、より大きい泡にして浮上さ
せる泡合体部材を備えたので、塗布液中の微細な泡が簡
便に効果的に分離できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗布装置の構成断面図である。
【図2】図1の掻落手段の構成図である。
【図3】図1の泡分離部材の構成図である。
【図4】本発明の塗布装置の他の要部構成断面図であ
る。
【図5】本発明の塗布装置の他の要部構成断面図であ
る。
【図6】本発明の塗布装置の他の要部構成断面図であ
る。
【図7】本発明の塗布装置の他の要部構成断面図であ
る。
【符号の説明】
10 基材搬送手段 20 液送手段 30 塗布手段(アプリケートノズル) 40 掻落手段 41 ロッド 541、542、543、544、545 吹き出し口 601、611、621A、621B、621C 泡分
離部材 631、641 泡分離部材 75 泡合体部材 81 液面 90 基材 92 泡 100、101、102、103、104 泡分離槽

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布する基材を塗布位置に搬送し、前記
    塗布位置に搬送された前記基材の表面に塗布液を過剰に
    塗布し、前記過剰に塗布された基材より過剰分の塗布液
    を掻き落とし、掻き落とされた塗布液を塗布液中の泡を
    分離する泡分離槽を有して槽内の液面下より吹き出さ
    せ、泡を含んだ塗布液を前記泡分離槽内に設けた泡分離
    部材を通して分離し前記基材の塗布に再使用することを
    特徴とする塗布方法。
  2. 【請求項2】 塗布する基材を塗布位置に搬送する基材
    搬送手段と、前記塗布位置に搬送された前記基材の表面
    に塗布液を過剰に塗布する塗布手段と、前記過剰に塗布
    された基材より過剰分の塗布液を掻き落とす掻落手段
    と、掻き落とされた塗布液を塗布液中の泡を分離する泡
    分離槽の液面下より吹き出させ、泡を含んだ塗布液を前
    記泡分離槽内に設けた泡分離部材を通して泡を分離する
    泡分離手段と、前記泡分離部材で泡分離した塗布液を前
    記塗布手段に送る液送手段と、を備えたことを特徴とす
    る塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記泡分離手段は、泡分離槽に送られた
    塗布液を液面近傍の塗布液中で上方に向かって吹き出さ
    せ、泡を浮上させて泡を分離することを特徴とする請求
    項2に記載の塗布装置。
  4. 【請求項4】 前記泡分離部材は、メッシュ状でメッシ
    ュの開口の大きいものより、順次メッシュの開口の小さ
    いものへと泡を分離させるものであることを特徴とする
    請求項2または3に記載の塗布装置。
  5. 【請求項5】 前記泡分離槽の液面下に吹き出した塗布
    液より浮上した泡を消す破泡手段を備えたことを特徴と
    する請求項2、3または4に記載の塗布装置。
  6. 【請求項6】 前記泡分離槽の内部に泡分離槽の液面下
    に送られた塗布液より浮上した微細泡を合体させて、よ
    り大きい泡にして浮上させる泡合体部材を備えたことを
    特徴とする請求項2、4または5に記載の塗布装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007029835A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Toray Ind Inc 塗布方法および塗布装置、ディスプレイ用部材の製造方法
JP2015178050A (ja) * 2014-03-18 2015-10-08 日東電工株式会社 塗工装置及び塗工膜の製造方法
JP2016159227A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 株式会社ディスコ 樹脂塗布装置

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