JPH1169679A - 永久磁石形モータ - Google Patents

永久磁石形モータ

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JPH1169679A
JPH1169679A JP9228199A JP22819997A JPH1169679A JP H1169679 A JPH1169679 A JP H1169679A JP 9228199 A JP9228199 A JP 9228199A JP 22819997 A JP22819997 A JP 22819997A JP H1169679 A JPH1169679 A JP H1169679A
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permanent magnet
poles
angle
skew
harmonic component
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JP9228199A
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English (en)
Inventor
Mitsuyuki Yokoyama
光之 横山
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2201/00Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to the magnetic circuits
    • H02K2201/06Magnetic cores, or permanent magnets characterised by their skew

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電機子コイル通電下でのトルクむらを低減す
るための最適なスキューをもつ永久磁石形モータを提供
する。 【解決手段】 回転子の磁極数と固定子の突極数が2:
3となる構造をなす永久磁石形モータにおいて、回転子
永久磁石の異極間の境界に回転軸線に対して電気角70
degの傾斜角を有するスキューを設ける。また、これ
に代え、電気角60degおよび80degの傾斜角を
有する2つのスキューを設け、これら2つのスキューの
間に挟まれた領域を無着磁領域とする着磁構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電機子コイル通電
下でのトルクむらを低減するのに好適なスキューをもつ
永久磁石形モータに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、永久磁石形モータ、中で
も突極構造を有するものにおいては、突極を有する電機
子鉄心と界磁部である永久磁石との間の相対的な幾何学
的位置関係によってリラクタンスが変化し、磁極各部に
作用する力が回転軸に対して対称とならないため、いわ
ゆるコギングトルクが発生し、それがトルクむらや振動
の原因となる。
【0003】こうしたコギングトルクを低減する一つの
方法として、従来より、回転子永久磁石の異極間の境界
にスキューを設け、突極と永久磁石との間の幾何学的位
置関係を軸方向に対し平均化することが行われている。
例えば、特開平1−8853号公報に示されるように、
固定子界磁鉄心の突極数を回転子永久磁石の磁極数の
1.5倍としたブラシレスモータにおいて、固定子界磁
鉄心の突極を形成するスロット間隔の1/2に相当する
角度のスキューを回転子永久磁石に設ける。これは、コ
ギングトルクの実測波形に、固定子界磁鉄心の突極数の
2倍にあたるピークが現れることに着目したものであ
る。
【0004】さらに、特開平2−74136号公報に
は、回転子の磁極数が4、固定子の突極数が6の永久磁
石形モータにおいて、回転子の永久磁石に中心軸方向か
ら機械角45[deg]のスキューを設ける手段が示さ
れている。これは、回転力が作用する磁束分布状態と固
定力が作用する磁束分布状態をバランスさせることに着
目したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、永久磁石形
モータを駆動する場合に発生するトルクむらには、上述
のコギングトルクの他に、電機子コイル通電下でのトル
クむらがある。この電機子コイル通電下でのトルクむら
は、3相Y結線を施した電機子巻線(電機子コイル)に
3相正弦波電流を流した駆動状態において、界磁部であ
る永久磁石がつくる空隙磁束密度が周方向に対して正弦
波分布とならず、その結果、空隙磁束密度が高調波成
分、特には第5次及び第7次の高調波成分を有するため
に生ずるものである。つまり、永久磁石形モータにおい
ては、固定子に巻回された電機子巻線に多相交流電流を
流すことにより発生する回転磁界と、回転子に配設され
た永久磁石の界磁との相互作用としての吸引力または反
発力によりトルクが発生するので、永久磁石がつくる空
隙磁束密度に高調波成分が存在すると、その高調波成分
に対応したトルクむらが発生する。この場合、空隙磁束
密度の第3n次高調波成分(nは1以上の整数)に対応
したトルクについては、3相電機子電流による回転磁界
との相互作用において打ち消されるため発生しない。
【0006】こうした電機子コイル通電下でのトルクむ
らに対して、永久磁石がつくる空隙磁束密度を正弦波に
近づける手段として、従来から、永久磁石の半径方向の
厚みを周方向に対し順次変化させるなどの方法が用いら
れてきた。しかし、永久磁石を厚み方向に精度よく加工
するのは生産性の面で問題がある。また、コギングトル
クを減少させる目的から、永久磁石に上述したようなス
キューを設けると、コギングトルクのみならず電機子コ
イル通電下でのトルクむらもある程度低減させることが
できるが、従来用いられてきたスキューにおいては、こ
の電機子コイル通電下でのトルクむらは設計上考慮され
ていなかった。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、電機子コイル通電下でのトルクむら
を低減するための最適なスキューをもつ永久磁石形モー
タを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の永久磁石形モータは、周方向に配設した複
数個の突極に集中巻により3相電機子巻線を巻回してな
る固定子と、永久磁石を周方向に交互に異極が隣接する
ように配設した回転子から構成されるラジアル形モータ
であって、nを1以上の整数としたとき、前記回転子の
磁極数が2n、前記固定子の突極数が3nである構造を
なすと共に、前記永久磁石の異極間の境界に回転軸線に
対して電気角60[deg]ないし80[deg]の範
囲内で傾斜させたスキューを設けたことを特徴とする。
【0009】かかる構成の発明によれば、永久磁石のつ
くる空隙磁束密度の高調波成分のうち、第5次及び第7
次の高調波成分の2乗和の平方根を極小化することがで
き,発生トルクの減少分も小さいので、電機子コイル通
電下でのトルクむらを効率良く最適に低減することがで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
ないし図7に基づいて説明する。図2は永久磁石形モー
タの軸直角断面図を示している。永久磁石形モータの内
周側に位置し、図示しない静止部位に取り付けられた固
定子1は、等幅の6つの突極3を等間隔に備えた電機子
鉄心2と、突極3に集中巻で巻回され3相Y結線をなす
電機子巻線(電機子コイル)4とを有して構成されてい
る。そして、図示しない静止部位には軸受5を介して回
転軸6が挿通支承されており、この回転軸6には電機子
鉄心2を包囲する形態で回転子7が連結されている。
【0011】この回転子7は、円筒状の回転子ヨーク8
と、その回転子ヨーク8の内周面に取着されている永久
磁石9とにより構成されている。この永久磁石9は、周
方向に交互に異極が隣接するように2つのN極と2つの
S極(磁極数4)とが等幅に着磁されており全体として
円環形状をなすと共に、その内周面と前記突極3との間
に空隙(ギャップ)10を有している。この場合、回転
子7の磁極数が4、固定子1の突極数が6であるので、
その比が2:3となる構造となっている。さらに、永久
磁石9の周方向への展開を示す図1を参照すると、永久
磁石9はN極とS極との間の境界線が回転軸線(その軸
線方向を軸方向と称する)に対して電気角70[de
g]の角度aを示すように傾斜させたスキューを設けた
着磁構造をなしている。
【0012】さて、上記構成の永久磁石形モータは、例
えば図3に示すインバータ回路等により駆動される。図
3において、直流電源11の正端子と負端子に接続され
た正側直流電源線12と負側直流電源線13との間に
は、例えばトランジスタ等のスイッチング素子14〜1
9を三相ブリッジ接続してなるスイッチング手段38が
接続されている。これらスイッチング素子14〜19に
は、夫々還流ダイオード20〜25が並列に接続されて
おり、さらに、夫々のベースにはベース駆動回路26〜
31がベース抵抗32〜37を介して接続されている。
これらベース駆動回路26〜31は、図示しない位置検
出手段、速度制御手段、通電制御手段等から構成される
駆動制御回路と接続されている。また、前記スイッチン
グ手段38の出力線39u、39v、39wには、永久
磁石形モータ40の3相Y結線された電機子巻線41
u、41v、41wが接続されている。これら41u、
41v、41wは、図2に示す前記電機子巻線4を構成
する。
【0013】なお、本発明の目的は、永久磁石形モータ
の電機子コイル通電下でのトルクむらの低減に最適なス
キュー角を設定することにあるので、トルクむらの他の
発生要素、例えば電機子電流自体が歪んでいるような場
合を除いて考慮する必要がある。そこで、以下において
は上記インバータ回路を用いて3相Y結線された電機子
巻線に3相正弦波電流を流して駆動した場合について説
明する。
【0014】以下に、上記スキュー角を電気角70[d
eg]に設定した論拠について図4から図7を参照して
詳述する。まず、nを1以上の整数としたとき、図2に
示すように回転子の磁極数が2n、固定子の突極数が3
nである2:3構造を有し、永久磁石に希土類を用いた
永久磁石モータについて、スキュー角0[deg]のモ
ータモデルを設定する。そして、このモータモデルに対
し有限要素法を用いた磁界解析を行い空隙磁束密度を求
める。さらに、この空隙磁束密度に対して周波数分析を
行い、空隙磁束密度の各次高調波成分を算出すると下表
に示す結果が得られる。表に示す通り偶数次の高調波成
分は存在せず、また、第31次以上の高調波成分につい
てはその記載を省略した。
【0015】
【表1】
【0016】次に、上表1に示すスキュー角0[de
g]について得られた高調波成分を基に、スキューを設
けた場合の空隙磁束密度の各次高調波成分を計算する。
この計算に際しては、各軸方向位置における空隙磁束密
度の各次高調波成分の位相は、スキューによる磁極の周
方向の変位に相当する角度だけ順次ずれるものとし、製
造誤差や着磁誤差等については考慮していない。
【0017】今、スキュー角0[deg]における空隙
磁束密度の第m次高調波成分をS0(m)とすれば、軸
方向位置z、角度位置θでのスキュー角0[deg]に
おける空隙磁束密度b(0,z,θ)は、式1に示す通
りである。
【0018】
【式1】
【0019】これに対し、スキュー角(機械角)a[d
eg]を設けた場合には、軸方向位置zでのスキューに
よる変位角度(電気角)をx[rad]とすれば、軸方
向位置z、角度位置θでの空隙磁束密度b(a,z,
θ)は式2に示すようになる。なお、スキューによる変
位角度(電気角)とは、スキューにより磁極が周方向に
変位した寸法を電気角で表したものである。
【0020】
【式2】
【0021】この場合において、軸方向位置zでのスキ
ューによる変位角度(電気角)x[rad]とスキュー
角(機械角)a[deg]との間の関係を、図4と図5
を参照しながら説明する。図4には永久磁石の斜視図
が、図5にはその永久磁石の周方向への1極対分の展開
図が示してある。2つのN極と2つのS極を有した円環
形状の永久磁石は、その内周半径がr、有効軸方向寸法
がLで、異極間にはスキュー角(機械角)a[deg]
を設けた構造をなしている。図5に示す1極対の周方向
角度は電気角で2π[rad]で、その長さ寸法は磁極
数をPとして2πr・(2/P)で表される。従って、
軸方向位置zでのスキューによる変位角度(電気角)x
[rad]とその長さ寸法Xとの間には、X=x・(2
r/P)なる関係が成り立つ。この関係をスキュー角に
対する式であるtan(a)=X/zに適用すれば、次
の式3が得られる。
【0022】
【式3】
【0023】スキューを設けたことにより軸方向に対し
平均化される空隙磁束密度の第m次高調波成分平均値B
m(ψ,θ)は、式2を軸方向位置zについて積分平均
すればよく、永久磁石の有効軸方向寸法位置Lにおける
スキューによる全体の変位角度(電気角)をψ[ra
d]とすれば、式2にx=ψ・(z/L)の関係を適用
して式4に示すように導出できる。
【0024】
【式4】
【0025】さて、図6は、以上のようにして導出され
た空隙磁束密度の第m次高調波成分(平均値)Bm
(ψ,θ)とスキュー角との関係を示すものである。こ
の図6において、その縦軸は空隙磁束密度の高調波成分
を表し、その横軸はスキュー角(電気角)[deg]を
表す。図6には、からで指示する5本の線が描かれ
ており、これらはから順に空隙磁束密度の基本波成
分、第3次高調波成分、第5次高調波成分、第7次高調
波成分、および第5次高調波成分と第7次高調波成分の
2乗和の平方根を表している。この内からまでは左
側縦軸の磁束密度値を適用し、については右側縦軸の
磁束密度値を適用する。
【0026】電機子コイル通電下でのトルクむらは、前
述したように空隙磁束密度の第3n次高調波成分は影響
せず、また第11次以上の高調波成分は十分に小さいも
のとすれば、結局、空隙磁束密度の第5次高調波成分と
第7次高調波成分についてこれらの2乗和の平方根が小
さくなるスキュー角を選べば良い。図6において上記第
5次高調波成分と第7次高調波成分の2乗和の平方根が
最小となるのは、スキュー角(電気角)が約145〜1
50[deg]のときである。しかしながら、スキュー
角を大きくするとトルクを発生させる基本波成分も減少
し、上記145〜150[deg]のスキュー角では発
生トルクが30%近くも減少するので適当でない。そこ
で、第5次高調波成分と第7次高調波成分の2乗和の平
方根が極小となる60[deg]〜80[deg]、特
には70[deg]のスキュー角(電気角)を設定す
る。この70[deg]のスキュー角(電気角)におけ
る空隙磁束密度の高調波成分を下表に、また参考までに
磁束密度分布を図7に示す。このときにはスキュー角0
[deg]の場合に比べ、発生トルクは約94%を出力
でき、かつ、第5次高調波成分と第7次高調波成分の2
乗和の平方根は約1/10に減少するので、電機子コイ
ル通電下でのトルクむらを最適に低減することができ
る。
【0027】
【表2】
【0028】次に、本発明の第2実施例を図8ないし図
10を参照して説明する。図8は回転子永久磁石9の周
方向への展開図で、磁性粉体により成形した加工容易な
永久磁石9は、N極とS極との間の境界に夫々回転軸線
に対して電気角60[deg]および80[deg]の
角度で傾斜させた2つのスキューを設け、これら2つの
スキューの間に挟まれた領域を無着磁領域Dとした着磁
構造をなしている。
【0029】図9は、スキュー角をパラメータとして、
空隙磁束密度の第5次高調波成分と第7次高調波成分の
2乗和の平方根の周方向分布を示したもので、その縦軸
は磁束密度を、横軸は周方向位置(電気角)を表してい
る。からで指示された線は、夫々、細実線が70
[deg]の単一のスキュー、一点鎖線が65[de
g]と75[deg]のスキュー、太実線が60[d
eg]と80[deg]のスキュー、破線が55[d
eg]と85[deg]のスキューを設けた場合の磁束
密度である。そして、夫々の線に対する指示位置は、磁
束密度が最大値を呈する点を表している。これら最大値
は、からの順に0.010291[T]、0.00
9441[T]、0.008325[T]、および0.
01067[T]であり、60[deg]と80[de
g]のスキューを設けたときが最も小さくなることが分
かる。この場合における空隙磁束密度の高調波成分を下
表に、また参考までに磁束密度分布を図10に示す。こ
のときには、70[deg]の単一のスキューを用いた
第1実施例に比べ発生トルクを減少させることなく、第
5次高調波成分と第7次高調波成分の2乗和の平方根が
さらに約20%減少するので、電機子コイル通電下での
トルクむらも同様に約20%低減することができる。
【0030】
【表3】
【0031】以上述べたように、本実施例においては、
空隙磁束密度の高調波成分に起因して電機子コイル通電
下でのトルクむらをスキューを設けて最適に低減するた
め、スキューを設けない現状のモータモデル(磁極数
4、突極数6)の空隙磁束密度について磁界解析及び周
波数分析を行い、それから得られた空隙磁束密度に基づ
いて、スキューを設けた場合の空隙磁束密度を理論式に
より算出した。その結果、電機子コイル通電下でのトル
クむらの主要因である空隙磁束密度の第5次高調波成分
と第7次高調波成分の2乗和の平方根が極小となり、し
かも発生トルクの減少が小さいスキュー角(電気角)と
して60[deg]から80[deg]、特には70
[deg]が最適であることが明らかになった。そし
て、60[deg]および80[deg]の角度(電気
角)で傾斜させた2つのスキューを設け、これら2つの
スキューの間に挟まれた領域を無着磁領域とする着磁構
造とすれば、さらに約20%の電機子コイル通電下での
トルクむらの低減を図ることができる。
【0032】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、以下のような拡張または
変更が可能である。一般にコギングトルクを低減するた
め、空隙磁束密度の第3次高調波成分が0になる120
[deg]のスキュー角(電気角)(図6の参照)を
設けたり、その他の高調波成分まで含めて0に近くなる
90[deg]のスキュー角(電気角)を設けたりす
る。このような従来からのコギングトルク低減を目的と
したスキューの設定においても、本実施例において導出
した図6に従って、60[deg]ないし90[de
g]、又は120[deg]ないし180[deg]の
スキュー角(電気角)とすることにより、電機子コイル
通電下でのトルクむらも大幅に低減することができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明では、磁極数と突極数の
比が2:3である永久磁石形モータにおいて、空隙磁束
密度の第5次高調波成分と第7次高調波成分の2乗和の
平方根が極小に近く、しかも発生トルクの減少分も小さ
いので、効率良く電機子コイル通電下でのトルクむらを
低減することができる。なお、この場合において、電機
子コイル通電下でのトルクむらだけでなく、コギングト
ルクも低減することができる。
【0034】請求項2の発明では、空隙磁束密度の第5
次高調波成分と第7次高調波成分の2乗和の平方根が極
小となり、スキューを設けないときに比べ電機子コイル
通電下でのトルクむらを約1/10に低減できる。ま
た、スキューに伴う発生トルクの減少分も6%程度に抑
えることができる。
【0035】請求項3及び4の発明では、異なる角度を
有する2つのスキューを設けているので、1つのスキュ
ーを設けた場合に比べ、さらに約20%の電機子コイル
通電下でのトルクむらを低減できる。なお、この場合に
おいても、電機子コイル通電下でのトルクむらだけでな
く、コギングトルクも低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す永久磁石の展開図
【図2】永久磁石形モータの軸直角断面図
【図3】永久磁石形モータ駆動回路の構成図
【図4】モータモデルの永久磁石の斜視図
【図5】図4の永久磁石の展開図
【図6】スキュー角と高調波成分との関係を示す図
【図7】スキュー角70[deg]における空隙磁束密
度分布図
【図8】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図9】空隙磁束密度の第5次高調波成分と第7次高調
波成分の2乗和の平方根の周方向分布図
【図10】スキュー角60[deg]と80[deg]
における空隙磁束密度分布図
【符号の説明】
図中、1は固定子、3は突極、4は電機子巻線(電機子
コイル)、7は回転子、9は永久磁石、11は直流電
源、14〜19はスイッチング素子、38はスイッチン
グ手段、40は永久磁石形モータである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向に配設した複数個の突極に集中巻
    により3相電機子巻線を巻回してなる固定子と、永久磁
    石を周方向に交互に異極が隣接するよう配設した回転子
    とから構成されるラジアル形モータであって、nを1以
    上の整数としたとき、前記回転子の磁極数が2n、前記
    固定子の突極数が3nである構造をなすと共に、前記永
    久磁石の異極間の境界に回転軸線に対して電気角60
    [deg]ないし80[deg]の範囲内で傾斜させた
    スキューを設けたことを特徴とする永久磁石形モータ。
  2. 【請求項2】 スキューの傾斜角が電気角70[de
    g]である請求項1記載の永久磁石形モータ。
  3. 【請求項3】 周方向に配設した複数個の突極に集中巻
    により3相電機子巻線を巻回してなる固定子と、永久磁
    石を周方向に交互に異極が隣接するよう配設した回転子
    とから構成されるラジアル形モータであって、nを1以
    上の整数としたとき、前記回転子の磁極数が2n、前記
    固定子の突極数が3nである構造をなすと共に、前記永
    久磁石の異極間の境界に夫々回転軸線に対して電気角6
    0[deg]ないし80[deg]の範囲内で傾斜させ
    た2つのスキューを設け、これら2つのスキューの間に
    挟まれた領域を無着磁領域としたことを特徴とする永久
    磁石形モータ。
  4. 【請求項4】 2つのスキューの傾斜角が夫々電気角6
    0[deg]と電気角80[deg]である請求項3記
    載の永久磁石形モータ。
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