JPH1168686A - 車両用放送受信システム - Google Patents

車両用放送受信システム

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Publication number
JPH1168686A
JPH1168686A JP9224508A JP22450897A JPH1168686A JP H1168686 A JPH1168686 A JP H1168686A JP 9224508 A JP9224508 A JP 9224508A JP 22450897 A JP22450897 A JP 22450897A JP H1168686 A JPH1168686 A JP H1168686A
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JP
Japan
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broadcast
vehicle
reception
data
broadcast data
Prior art date
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Application number
JP9224508A
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English (en)
Inventor
Tomoyasu Harada
友康 原田
Yuji Ninagawa
勇二 蜷川
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH1168686A publication Critical patent/JPH1168686A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放送受信中に車両がトンネルなどの受信不良
場所を通ると、受信が中断する。 【解決手段】 車両用放送受信システムは、車載放送受
信装置と受信補助センタを含む。受信補助センタは放送
局から放送データを取得して、車両へ送信する。車載放
送受信装置は、放送局から放送電波を直接受信する他、
受信補助センタを経由して放送データを取得することが
できる。車両が受信不良場所に入ると、直接受信ができ
なくなる。この間の不良中放送内容が、受信補助センタ
により取得される。受信補助センタは、受信不良化後、
経由受信のための通信状況が良好なときに、不良中放送
内容を車両へ送る。従って、車両で取得される放送内容
の部分的な欠落が生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放送局による放送
を車両側で受信するための車両用放送受信システムに関
し、特に、受信状況が悪い場所を通ったときにも乗員に
対して好適な放送提供ができるシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種の放送を受信するための
車両用放送受信装置を車両に搭載することが周知であ
る。各種の放送は、例えば、ラジオ放送やテレビ放送で
あり、また、地上波放送や衛星放送である。各放送局
は、その放送局の放送を受信可能な放送エリアを有し、
放送エリア内の車両やその他のユーザへ向けて放送電波
を発している。車両の乗員は、車載受信装置を操作し
て、所望の放送局による放送を受信し、映像や音で放送
内容の提示を受けることができる。
【0003】車両用放送受信装置は、例えば、特開平7
−336256号公報に記載されている。同公報の受信
装置は、車両の現在位置を検出する手段を有し、車両が
現在どの放送局の放送エリアにいるかを判断し、現在位
置で放送を受信できる放送局をユーザに報知する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の問題とし
て、ある放送局の放送エリア内であっても、受信状態が
悪くて放送を受信できない場所(受信不良場所)があ
る。例えば、トンネルの中や、高架下などである。図1
は、車両が受信不良場所を通るときの放送受信の様子を
示している。放送を受信していた車両が受信状態の不良
な場所に入ると、突如として放送が受信できなくなる。
受信状況が悪い場所を通り過ぎると再び放送が受信され
るが、受信の中断から再開までの間に放送内容が進んで
いる。このように、受信状況の悪い場所を車両が通る
と、車両で受信される放送内容に空白部分が生じてしま
い、ユーザは、放送内容を十分に把握できない。
【0005】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
ある。本発明の目的は、トンネルのような遮蔽物がある
ために受信状況が悪い場所を車両が通ったときでも、車
両で得られる放送内容に空白部分が生じるのを防ぐこと
にある。本発明は、移動車両と情報センタとを通信手段
でつないだ多目的のシステムの構築が図られていること
に着目して、このようなシステムを活用することにより
好適に実現できる車両用放送受信システムを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)(a)本発明の車両用放送受信システムは、放送
局による放送を車両側で受信するためのシステムであっ
て、放送局から放送データを取得し、取得した放送デー
タを通信手段を用いて車両へ送る受信補助センタと、前
記車両に搭載され、放送局から放送データを直接に受信
する直接受信、および前記受信補助センタを経由して放
送データを受信する経由受信を行う車載放送受信装置と
を含む。前記受信補助センタは、前記車両での前記直接
受信の受信状況が不良であるときの不良中放送データ
を、前記直接受信の受信状況の不良化の後、前記経由受
信の通信状況が良好なときに、前記車載受信装置へ送
る。ここで、放送データは、放送内容を表すデータであ
る。
【0007】本発明によれば、図2に示すように、車両
での放送受信を補助するための受信補助センタが設けら
れ、受信補助センタと車載放送受信装置によって放送受
信システムが構成される。車載放送受信装置は、放送局
から放送データを直接受信するほか、受信補助センタを
経由した経由受信を行うことができる。
【0008】車載放送受信装置は、直接受信の受信状況
が良好な間は、放送データを直接受信する。遮蔽物のあ
る場所を車両が通ると、直接受信の受信状況が不良にな
り直接受信ができなくなる。このときの不良中放送デー
タは、受信補助センタにより取得され、経由受信の通信
状況が良好なときに車載受信装置へ送られる。従って、
放送受信状況が悪い場所を車両が通ったときでも、車両
で取得される放送内容に空白部分ができるのを防ぐこと
ができる。放送内容の一部分が欠落することがないの
で、ユーザは十分に放送内容を把握できる。
【0009】(b)本発明の一態様において、前記受信
補助センタは、前記車両での前記直接受信の受信状況が
不良になる受信不良化時点を求める受信状況検出手段
と、前記受信不良化時点以降の放送データを前記不良中
放送データとして記憶する放送記憶手段とを含む。好ま
しくは、前記受信状況検出手段は、車両の現在位置デー
タと、前記直接受信の受信状況の不良な場所を示す受信
不良場所データとに基づいて、前記受信不良化時点を求
める。例えば、車両の現在位置データは、車両に搭載さ
れたGPS(グローバル・ポジショニング・システム)
装置などによって検出され、受信補助センタに送られ
る。受信不良場所データは、受信補助センタで予め記憶
しておく。現在位置データと受信不要場所データを参照
すれば、直接受信の受信状況の不良な場所に車両がいつ
入るか(受信不良化時点)が分かる。なお、本発明で
は、上記の構成と異なり、受信状況検出手段を車両側に
設けることも好適である。
【0010】(c)トンネル等では、直接受信、経由受
信ともに受信状況が悪化することがある。不良中放送デ
ータの経由受信は、車両がトンネルを出てから行われ
る。そのため、車両で乗員に提示される放送内容が、放
送局が送出している放送に対して時間的に遅れてしま
う。この遅れは、好ましくは、下記の構成により取り戻
される。
【0011】本発明の一態様において、前記受信補助セ
ンタの前記放送記憶手段は、車両側で前記直接受信の受
信状況が回復した後も継続して放送データを記憶し、前
記受信補助センタには、さらに、前記放送記憶手段に記
憶された放送データを時間的に短縮する処理を施すこと
により、前記経由受信にて提供する放送を本来の直接受
信の放送に同期させるためのセンタ側同期処理手段が設
けられている。
【0012】また、本発明の一態様において、前記車載
放送受信装置は、前記直接受信の受信状況が回復した後
に直接受信された回復後放送データを記憶する車両側放
送記憶手段と、前記回復後放送データを時間的に短縮す
る処理を施す車両側同期処理手段と、を含み、車両側同
期処理手段で処理された放送データを乗員に提示するこ
とにより、受信不良のために遅れた放送提示を、本来の
直接受信の放送に同期させる。この構成においてさらに
好ましくは、車両側同期処理手段は、受信補助センタか
ら送られた不良中放送データに対しても、時間的に短縮
する処理を施す。
【0013】ここで、放送データを時間的に短縮する処
理とは、記憶された放送データを早送りで再生できるよ
うににする処理や、放送内容を適当に間引いて再生でき
るようにする処理である。
【0014】これらの態様によれば、放送データを時間
的に短縮する処理を施すことで、乗員に提示している放
送内容を、放送局が送出している放送に追いつかせるこ
とができる。両者の同期が得られたら、再び通常の直接
受信を行い、放送局から直接受信した放送をリアルタイ
ムに乗員に提示できる。
【0015】(2)(a)本発明の別の態様の車両用放
送受信システムは、放送局から放送データを取得する受
信補助センタと、車両に搭載され、前記受信補助センタ
に通信手段を介して接続され、前記受信補助センタを経
由して放送データを受信する車載放送受信装置とを含
む。前記受信補助センタは、放送局から取得される放送
データを所定時間ごとに区切った部分放送データの圧縮
処理を行う放送データ圧縮部と、圧縮された各部分放送
データを車両へ送ったときの通信の成否を確認する通信
確認手段と、を有する。前記車載放送受信装置は、前記
受信補助センタから送られた部分放送データを伸長し、
時系列的につなぎ合わせて連続再生する受信データ処理
手段を有する。
【0016】本発明によれば、放送データは、専ら経由
受信により車載放送受信装置に取得される。受信補助セ
ンタでは、放送局から取得された放送データが、部分放
送データごとに圧縮される。圧縮処理は、周知の方法で
行えばよく、例えば、国際標準であるMPEGに準拠し
た処理でよい。受信補助センタは、圧縮後の各部分放送
データを、送信の成否を確認しながら車両へ送る。車両
では、前記受信補助センタから送られた部分放送データ
が伸長され、時系列的につなぎ合わせて連続再生され
る。
【0017】車両がトンネル等の受信不良場所を通ると
きは、部分放送データの通信ができない。しかし、受信
補助センタは、送信の成否を確認しながら、受信不良場
所の通過の前や後で部分放送データを確実に車両に送
る。部分放送データを圧縮しているので、受信不良場所
の通過の前や後に、実際の放送時間よりも大幅に短い時
間で部分放送データが送られる。従って、車両側では、
部分放送データを切れ目無く連続再生可能な時期に、後
続する部分放送データを次々と取得できる。
【0018】このように、本発明によれば、車両が受信
不良場所を通ったときでも、車両で取得される放送内容
に空白部分ができるのを防ぎ、さらに、乗員向けの放送
提示を中断なく連続して行うことができる。
【0019】(b)また、本発明の一態様では、受信補
助センタは、放送局から取得される放送データを所定時
間ごとに区切った部分放送データの圧縮処理を行う放送
データ圧縮部を有し、圧縮後のそれぞれの部分放送デー
タを複数回ずつ車両へ送信する。部分放送データは、圧
縮されているので、上記の所定時間と等しい長さの期間
内に何度も送ることができる。複数回の送信のうちの少
なくとも1回、車両側で部分放送データが良好に受信さ
れればよい。従って、受信不良場所を通ったとしても、
例外(長いトンネル内での停車など)を除き、連続した
部分放送データ群が車両側で確実に取得される。これに
より、上記(2)(a)と同様に、車両で取得される放
送内容に空白部分ができるのを防ぎ、さらに、乗員向け
の放送出力を中断なく連続して行うことができる。
【0020】(3)本発明の別の態様の車両用放送受信
システムは、放送局から放送データを取得し、取得した
放送データを通信手段を用いて車両へ送る受信補助セン
タと、前記車両に搭載され、放送局から放送データを直
接に受信する直接受信、および前記受信補助センタを経
由して放送データを受信する経由受信を行う車載放送受
信装置と、を含む。前記受信補助センタは、車両側で指
定された指定放送番組の放送データを記憶する指定番組
記憶手段を有する。前記車載放送受信装置は、前記指定
放送番組の放送データの直接受信中に受信状況が不良化
したことを検出する受信状況検出手段と、受信不良化時
点以降の放送データの送信を前記受信補助センタに要求
する要求手段と、を有する。前記受信補助センタは、車
載放送受信装置からの要求に応え、指定番組記憶手段に
記憶した放送データを車両へ送る。
【0021】この態様では、車両側で指定放送番組が決
められ、受信補助センタに送られる。受信補助センタで
は、指定放送番組の放送データが記憶される。例えば、
1時間番組のうちの30分が経過したときに車両での放
送受信状況が悪化したとする。車両は、この30分経過
時点以降の放送データの送信を受信補助センタへ要求す
る。この要求に応えて、指定番組記憶手段から放送デー
タが読み出され、車両へ送られる。このように、本態様
によっても、前述の(1)と同様に、放送受信状況が悪
い場所を通った場合に、車両で取得される放送内容に空
白部分ができないようにすることができる。放送内容の
一部分が欠落することがないので、ユーザは十分に放送
内容を把握できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
「実施形態1」以下、本発明の好適な実施の形態(以
下、実施形態という)について、図面を参照し説明す
る。図3は、全体構成を示すブロック図である。本実施
形態の車両用放送受信システムは、車載放送受信装置1
と、本発明の受信補助センタとして機能する情報センタ
20を有する。情報センタ20は、各車載放送受信装置
1と個別に通信を行う。車載放送受信装置1は、放送局
Bが送出する放送を直接に受信することができ(直接受
信)、また、情報センタ20を経由して放送を受信する
ことができる(経由受信)。
【0023】車載放送受信装置1において、制御部3は
装置全体を制御しており、制御部3には放送受信部5お
よび通信部7が接続されている。放送受信部5は、放送
局Bが送出している放送電波を直接受信する。周知のよ
うに、ラジオ、テレビのそれぞれにおいて、いくつもの
放送局がある。制御部3は、放送受信部5を制御して、
放送局の切り替えを行う。図中には、一つの放送局Bが
代表して示されている。通信部7は、情報センタ20と
の間で各種のデータ通信を行う。このデータ通信には、
情報センタ20から車載放送受信装置1への放送データ
の送信が含まれる。制御部3は、適宜、放送受信部5を
用いて得られた放送データと、通信部7を用いて得られ
た放送データとの一方を乗員に提示する。
【0024】また、制御部3には、放送内容提示部9お
よび操作部11が接続されている。放送内容提示部9
は、放送データを乗員向けに提示するための装置であ
り、いわゆるAV機器として機能する。放送内容提示部
9は、ディスプレイやスピーカを有する。ラジオ放送を
出力するときはスピーカが使用され、テレビ放送を出力
するときはディスプレイおよびスピーカが使用される。
操作部11は、乗員が車載放送受信装置1を操作するた
めの手段であり、ジョイスティックや各種スイッチを含
む。操作部11は、乗員が発した音声コマンドを認識す
るための音声認識装置を含んでもよい。乗員は、操作部
11を操作し、放送種別(放送の種類と放送局名)を選
択することができる。
【0025】さらに、制御部3には、GPS装置13が
接続されている。GPS装置13は、人工衛星から送ら
れた電波を用いて車両の現在位置を検出し、制御部3へ
送る。なお、GPS装置13の代わりに、他の現在位置
検出手段を備えてもよい。いわゆる衛星航法、自律航
法、電波航法に用いる各種の現在位置検出手段が適用可
能である。また、本システムの現在位置検出手段を車載
ナビゲーション装置が利用できるように構成することが
好ましい。
【0026】制御部3は、GPS装置13から入力され
た現在位置データを、自車の識別符号とともに、通信部
7を用いて情報センタ20に送る。また、制御部3は、
現在直接受信中の放送種別を情報センタ20へ送る。
【0027】次に、情報センタ20について説明する。
センタ制御部22は、センタ全体を制御している。セン
タ制御部22は、センタ通信部24を用いて各車両との
間でデータ通信を行う。
【0028】センタ制御部22には、受信不良場所デー
タベース26が接続されている。このデータベースは、
受信不良場所、すなわち、放送局Bから放送を直接受信
するのが困難な場所を示すデータを含む。データベース
は地図データを持っており、受信不良場所が地図上のど
こにあるかが分かるようになっている。受信不良場所
は、例えば、トンネルの中や高架下などである。受信不
良場所データは、放送種別ごとに用意されている。
【0029】また、センタ制御部22には、放送取得通
信部28および放送記憶部30が接続されている。セン
タ制御部22は、放送取得通信部28を用いて、各放送
局から必要な放送データを取得する。放送データは、放
送電波を無線受信することによって取得されてもよい
(車両での直接受信と同様)。また、放送データは、有
線通信手段を用いて取得されてもよい。放送記憶部30
は、放送取得通信部28を用いて取得された放送データ
を記憶する。
【0030】センタ制御部22は、受信不良予測部3
2、記憶容量算出部34、放送受信不良判定部36およ
び通信不良判定部38を有する。受信不良予測部32
は、車両から送られる現在位置データと放送種別に基づ
き、車両が通過する受信不良場所を予測する。好ましく
は、現在位置データの時間変化などから進行方向が検出
され、進行方向に存在する受信不良場所が検索される。
さらに、受信不良予測部32は、車両が受信不良場所を
通過するのに要する時間(すなわち受信不良状態の持続
時間)を予測する。この予測のために、各受信不良場所
を通過するのにかかる一般的な所要時間が受信不良場所
データベース26に記憶されている。好ましくは、セン
タ制御部22は受信不良場所付近の渋滞状況などの交通
情報を取得する。受信不良予測部32は、交通情報を参
照して上記通過時間の予測を行う。
【0031】記憶容量算出部34は、上記の予測結果に
基づいて、車両が受信不良場所を通過する間の放送デー
タを放送記憶部30で記憶するために必要な記憶容量を
算出する。
【0032】放送受信不良判定部36は、車両にて放送
局Bからの放送の直接受信が不良になる時点と、回復す
る時点とを検出する。ここでは、車両の通過が予測され
る受信不良場所と、車両から送られる現在位置とが比較
され、現在位置が受信不良場所に入った時点と、出た時
点とが検出される。
【0033】通信不良判定部38では、センタ通信部2
4を用いた車両との通信状態が良好であるか否かが判断
される。この判断は、車両から送られてセンタ通信部2
4で受信される電波の強さに基づいて行われる。
【0034】次に、本実施形態のシステムの動作を、受
信不良場所の一例としてのトンネルを車両が通過する場
合を想定し、説明する。車両がトンネルに入ると、車載
放送受信装置1は、放送受信部5を使った直接受信も、
通信部7を使った経由受信もできなくなる。トンネルを
出ると、放送受信部5および通信部7の機能が回復す
る。
【0035】図4は情報センタ20の動作を示してい
る。通常時、車両側では、放送局Bによる放送が放送受
信部5を用いて直接受信されている。車載放送受信装置
1の制御部3は、受信中の放送種別を自車の現在位置と
ともに情報センタ20へ随時送っている。情報センタ2
0のセンタ制御部22は、車両から送られてくる放送種
別を取得する(S2)。センタ制御部22の受信不良予
測部32は、前述した受信不良予測を行い、車両がこれ
から通過する受信不良場所と、受信不良状態が継続する
時間とを求める(S4)。そして、記憶容量算出部34
により、受信不良中の放送を記憶するのに必要な記憶容
量が算出され、その記憶容量に相当するメモリが放送記
憶部30内で確保される(S6)。次に、放送受信不良
判定部36が、車両の現在位置データを基に、実際に車
両が受信不良場所に到達したか否かを判定する(S
8)。車両が受信不良場所に到達すると、センタ制御部
22は、放送取得通信部28を用いて放送局Bからの放
送データの取得を開始する。放送データは、S6で確保
された放送記憶部30内のメモリ領域に書き込まれる
(S10)。
【0036】車両が受信不良場所に入ったとき、センタ
通信部24を用いたデータ通信もできなくなっている。
センタ制御部22の通信不良判定部38は、このデータ
通信機能が回復したか否かを判定する(S12)。通信
機能が回復するまで、S10の放送データ記憶が継続さ
れる。
【0037】車両が受信不良場所を出ると、データ通信
機能が回復する。センタ制御部22は、放送記憶部30
に記憶されている放送データを読み出し、センタ通信部
24を用いて車両へ送る(S14)。センタ制御部22
は、放送局Bからの放送データの取得、放送データの放
送記憶部30への書き込み(S10)、放送記憶部30
から読み出した放送データの送信(S14)を並行して
継続する。従って、情報センタ20から車載放送受信装
置1へは、受信不良場所の通過時間だけ本来の放送より
も遅れて、放送データが送信され続ける。この送信は、
車両から放送種別の変更の連絡があるまで継続される。
【0038】図5は、車載放送受信装置1の動作を示し
ている。前述のように、通常時、車両は放送受信部5を
用いて放送局から直接に放送電波を受信する(S2
0)。制御部3は、放送内容提示部9を用いて、放送内
容をリアルタイムで乗員に提示する。制御部3は、放送
受信部5での受信電波の強度を基に、受信状態が良好か
否かを判定し(S22)、受信可であれば、S20の放
送受信を継続する。車両が受信不良場所に入ると、放送
受信部5および通信部7が機能しなくなる。制御部3
は、通信部7による通信機能が回復するのを待ち(S2
4)、通信機能が回復すると、情報センタ20から送ら
れる放送データを取得して、放送内容提示部9を用いて
乗員に提示する(S26)。ここで取得される放送デー
タは、図4のS14で情報センタ20が送出するデータ
である。
【0039】以上のように、本実施形態によれば、車両
が受信不良場所を通っており放送電波の受信状況が不良
なときの不良中放送データが、情報センタ20の放送記
憶部30に記憶される。不良中放送データは、情報セン
タ20と車載放送受信装置1の通信状態が良好なとき
に、放送記憶部30から読み出され、車両へ送られる。
従って、車両で取得される放送内容に空白部分が発生し
ないので、乗員は十分に放送内容を把握できる。
【0040】本実施形態の変形例では、図4のS4での
受信不良予測を車両で行ってもよい。好ましくは、車載
放送受信装置1とナビゲーション装置を一体化する。ナ
ビゲーション装置は、地図データの一部として、受信不
良場所のデータを記憶する。ナビゲーション用に設定さ
れた目的地までの経路上の受信不良場所が求められ、こ
の際、VICS等を利用して、刻々とかわる動的交通情
報に基づく旅行時間算出を行ってもよい。さらに、受信
不良場所の通過時間が求められる。通過時間の算出は、
周知の旅行時間算出方法(地図上の2地点間の旅行時間
を算出する方法)に従って行われる。算出された通過時
間などが、予測結果として、通信部7を介して情報セン
タ20へ送られる。
【0041】本実施形態の別の変形例では、センタ側と
同様の放送記憶部(車両側放送記憶部)を車載放送受信
装置1にも設ける。車両が受信不良場所を出た後、制御
部3の制御の下で、放送データが放送受信部5を使って
取得され、車両側放送記憶部に記憶される。制御部3
は、まず、受信不良中の放送データを情報センタ20か
ら取得して放送内容提示部9に出力する。さらに、車両
側放送記憶部から受信回復後の放送データを読み出して
出力する。車両側放送記憶部の放送データは、いわゆる
FIFO処理される。この変形例によれば、情報センタ
20は、車両が受信不良場所を通っている間の放送デー
タのみを車両へ送ればよい。従って、最低限必要な放送
データのみを通信すればよく、通信時間を短縮し、通信
コストを低減できる。
【0042】また、本実施形態では、情報センタ20の
センタ制御部22に、放送受信不良判定部36が設けら
れている。この放送受信不良判定部36は、車両の現在
位置を基に、車両側で放送局Bの放送を直接受信できて
いるか否かを判定した(図4、S8)。ところで、実際
の道路では、車両が放送局Bの放送を受信できない場所
(受信不良場所)と、車両が情報センタ20と通信でき
ない場所(通信不良場所)は、ほぼ同じ場合が多い。例
えば、トンネルでは、車両は、放送受信もセンタとの通
信もできなくなる。そこで、本実施形態の変形例では、
放送受信不良判定部36は、車両とセンタの通信状態に
基づいて、車両における直接受信が可能か否か(車両が
受信不良場所にいるか否か)を判定してもよい。センタ
通信部24で受信される車両からの通信電波が弱まる
と、車両での直接受信の受信状況が不良になったと判断
する。もちろん、このとき、車両と情報センタ20の通
信状況も不良になる。この変形は、以下の各実施形態に
おいても同様に適用される。
【0043】「実施形態2」上記のように、実施形態1
では、車両が受信不良場所を通過した後、放送内容が、
本来の放送局の放送に対して遅れて乗員に提示される。
実施形態2では、この遅れが、下記の同期処理によって
取り戻される。
【0044】図6は、本実施形態の構成を示すブロック
図である。図示のように、図3の構成と比べると、車両
側の制御部3に同期監視部50が追加され、センタ側の
センタ制御部22にセンタ同期処理部52が追加されて
いる。
【0045】センタ同期処理部52は、放送記憶部30
から読み出された放送データに対し、放送時間を短縮す
る処理(同期処理)を行う。同期処理としては、放送内
容の早送り処理や間引き処理が適当である。早送り処理
では、図7に示すように、元の放送内容を削ることなく
放送時間を短縮する(放送速度を増大)。例えば、放送
データが映像データの場合、フレームデータを減らす処
理が行われる。早送り処理後の放送データが車両へ送ら
れ、制御部3により放送内容提示部9を用いて再生され
る。従って、放送提示は、テープレコーダやビデオデッ
キで再生速度を増加したのと同様の形態で行われる。一
方、間引き処理では、図8に示すように、放送速度を一
定に保ち、所定の時間間隔で、所定時間の放送データが
間引かれる。従って、間引き処理後の放送データが車両
で出力されると、放送内容が完全には提示されないが、
全体の放送内容は乗員に伝わる。早送り処理と間引き処
理は、適宜、使い分けることが好ましい。本実施形態で
は、短いトンネルを通るときのように受信不良期間が短
いときは、早送り処理が行われる。受信不良期間が長い
ときは、間引き処理が行われるか、両方の処理が行われ
る。
【0046】また、センタ制御部22では、放送データ
に対し、データ各部の放送時刻を示すデータが付加され
る。放送時刻は、放送局Bにより放送が行われた時刻で
ある。従って、放送時刻を参照することにより、放送デ
ータのどの部分がいつ放送局Bで放送されたかが分か
る。
【0047】放送時刻を付加され同期処理された放送デ
ータは、センタ通信部24を用いて車両へ送られる。車
両側の制御部3の同期監視部50は、放送データに付加
された放送時刻を現在時刻と比較する。この比較処理に
より、同期監視部50は、情報センタ20から送られる
放送が、放送局Bによる放送に追いついたか否か(同期
したか否か)を検出する。同期監視部50は、放送時刻
と現在時刻が一致したときに、両放送が同期したと判断
し、同期信号を生成する。同期信号は、通信部7を介し
て情報センタ20へ送られる。
【0048】次に、本実施形態のシステムの動作を説明
する。図9は、情報センタ20の動作を示し、S2〜S
8の処理は図4と同様である。S30にて、センタ制御
部22は、放送局Bから放送データを取得して放送記憶
部30に記憶させる。そして、センタ制御部22の通信
不良判定部38が、車両との通信機能が回復したか否か
を判定し(S32)、通信機能が回復するまで放送デー
タの記憶が継続される。通信機能が回復すると、放送記
憶部30から放送データが読み出され、センタ同期処理
部52により同期処理(早送り処理や間引き処理)が行
われ(S34)、同期処理された放送データが車両へ送
信される(S36)。制御部3は、車両から同期信号を
受信したか否かを判定し(S38)、NOであれば、S
30に戻る。従って、車両が受信不良場所を離れた後
も、継続して放送データの記憶、同期処理および送信が
継続される。S38にて同期信号が受信されると図9の
処理が終了する。センタ制御部22は、車両への放送デ
ータの送信を停止する。
【0049】図10は、車載放送受信装置1の動作を示
し、S20〜S24の処理は図5と同様である。S40
にて、制御部3は、放送データを情報センタ20から受
信し、放送内容提示部9を用いて乗員に提示する。同期
処理後の放送が提示されるので、提示している放送内容
が、放送受信部5で受信される放送内容に近づいてい
く。同期監視部50は、前述のように、放送データに付
加されている放送時刻と現在時刻を比較する。両者が一
致しなければ、S40に戻り、情報センタ20とのデー
タ通信が継続される。S42の判断がYESになると、
同期監視部50で同期信号が生成され、同期信号が情報
センタ20へ送られ(S44)、S20に戻る。制御部
3は、情報センタ20から送られる放送データの提示を
中止する。そして、制御部3は、放送局Bから直接受信
された放送データを放送内容提示部9に提示させる。こ
れにより、受信不良場所に入る前の状態に戻る。
【0050】図11は、本実施形態の同期処理の様子を
示すタイムチャートである。車両は、時刻t1にて受信
不良場所に入り、時刻t2にて受信不良場所から出る。
受信不良期間は車両では放送が受信されず、受信不良期
間の放送データは情報センタ20で記憶される。時刻t
2にて車両が受信不良場所から出ると、情報センタ20
と車載放送受信装置1の通信機能が回復する。情報セン
タ20は、記憶していた放送データを同期処理し、車両
へ送る。同期処理の効果により、車両では放送データ
が、受信不良期間(t1〜t2)よりも短い時間(t2
〜t3)で乗員に提示される。情報センタ20は、時刻
t2から時刻t4までの放送データも記憶し、同期処理
して車両へ送る。時刻t4にて、情報センタ20から送
られる放送データが、本来の放送局Bから送出される放
送と同期する。時刻t4にて、車両では、放送局から受
信した放送を提示する通常の受信処理が再開される。
【0051】「実施形態3」本実施形態では、実施形態
2と同様に、放送の同期処理を行う。ただし、実施形態
3では、車載放送受信装置1が主体となって同期処理を
行う。図12は、本実施形態の構成を示すブロック図で
ある。図示のように、車両側の制御部3は、図6と同様
の同期監視部50の他、車両同期処理部55、放送デー
タ伸長部56を有する。また、制御部3には同期処理用
放送記憶部57が接続されている。一方、情報センタ2
0において、センタ制御部22は放送データ圧縮部59
を有する。
【0052】本実施形態では、原則として、情報センタ
20は、受信不良期間中の放送データのみを車両へ送
る。この放送データは、放送記憶部30から読み出さ
れ、放送データ圧縮部59で圧縮され、それから車両へ
送信される。圧縮手法は通信に適した周知のものでよ
く、例えば、MPEGに準拠したものでよい。車両側で
は、放送データ伸長部56にて放送データが伸長され
る。車両同期処理部55は、伸長後の放送データを元の
放送よりも短時間で提示するための処理(同期処理)を
行う。ここでは、実施形態2での同期処理と同様の原理
に従い、早送り提示処理や間引き提示処理が行われる。
【0053】また、車両側の同期処理用放送記憶部57
は、車両が受信不良場所を出た後に放送受信部5を用い
て放送局Bから直接受信された放送データを記憶する。
放送データは、データのどの部分がいつ受信されたか
(放送時刻)が分かる形で記憶される。車両同期処理部
55は、同期処理用放送記憶部57に記憶された放送デ
ータに対しての同期処理も行う。同期監視部50は、再
生中の放送データの放送時刻と現在時刻を比較すること
により、実施形態2と同様の同期判定を行う。
【0054】次に、本実施形態のシステムの動作を説明
する。図13は、情報センタ20の動作を示している。
情報センタ20の動作は、実施形態1とほぼ同様であ
る。ただし、S12で車両との通信機能が回復した後、
S50にて受信不良期間中に記憶していた放送データを
送信し、処理を終了する。放送データは、放送データ圧
縮部59で圧縮された後に送信される。
【0055】図14は、車載放送受信装置1の動作を示
し、S20、S22の処理は図5と同様である。S52
にて、制御部3は、情報センタ20との通信機能が回復
したか否かを判定する。回復後に受信不良期間中の圧縮
放送データが受信される(S54)。ここで受信される
圧縮放送データを、記憶放送(A)という。
【0056】S52、S54の処理と並行してS56、
S58の処理が行われる。制御部3は、放送受信部5で
受信される電波の強度を基に、放送局Bからの放送受信
状態が回復したか否かを判定し(S56)、回復した
ら、放送受信部5が受信した放送データを同期処理用放
送記憶部57に記憶させる。ここで記憶される放送デー
タを、受信放送(B)という。
【0057】S54で受信された記憶放送(A)は、制
御部3の放送データ伸長部56で伸長され、さらに車両
同期処理部55で同期処理(早送り再生や間引き再生)
が行われる(S60)。同期処理後のデータが放送内容
提示部9に出力され、乗員に提示される。
【0058】制御部3は、記憶放送(A)の提示後、S
56で同期処理用放送記憶部57に記憶された受信放送
(B)を読み出す。受信放送(B)は、車両同期処理部
55で同期処理され、放送内容提示部9に出力され、乗
員に提示される(S62)。
【0059】同期監視部50は、前述のように、再生中
の受信放送(B)に付加されている放送時刻と現在時刻
とを比較することにより同期判定を行う(S64)。ま
だ同期していなければ、S62に戻って受信放送(B)
の同期処理が継続される。この継続処理のために、制御
部3は、放送受信部5により取得される放送データを同
期処理用放送記憶部57に書き込み続けている。従っ
て、同期処理用放送記憶部57では、いわゆるデータの
FIFO処理が行われる。S64でYESと判断される
と、S20に戻る。制御部3は、同期処理を停止する。
放送局Bから受信された放送データは、短縮されること
なく乗員に提示される。これにより、受信不良場所に入
る前の状態に戻る。
【0060】図15は、本実施形態の同期処理の様子を
示すタイムチャートである。図14と同様に、受信不良
期間(t1〜t2)の放送データは情報センタ20で記
憶される。情報センタ20に記憶されていた放送データ
は、記憶放送(A)として車両へ送られる。圧縮処理の
効果により、記憶放送(A)は短時間で送信される(t
2〜t5)。記憶放送(A)は、車両側で伸長および同
期処理され、時刻t2〜t6の間に放送内容提示部9で
提示される。
【0061】一方、車両側では、時刻t2以降、放送受
信部5を用いて放送局Bから放送データが受信される。
この放送データは、受信放送(B)として同期処理用放
送記憶部57に書き込まれている。受信放送(B)は、
記憶放送(A)の提示が終わる時刻t6以降、読み出さ
れ、同期処理されて出力される。時刻t7で同期状態が
得られると、通常の受信処理が再開される。
【0062】「実施形態4」図16は、本実施形態の構
成を示すブロック図である。上記の実施形態(1〜3)
と異なり、本実施形態の車載放送受信装置1は、専ら情
報センタ20から放送データを取得する。すなわち、放
送データは、放送局Bから情報センタ20を経由して車
両に送られる(経由受信)。車両が放送局Bから直接に
放送電波を受信しないので、車載放送受信装置1から放
送受信部5が廃止されている。
【0063】本実施形態では、車両の乗員が操作部11
を操作して所望の放送種別(放送の種類と放送局名)を
選択すると、この放送種別が制御部3に入力される。制
御部3は、通信部7を用いて放送種別を情報センタ20
へ送る。
【0064】センタ制御部22は、センタ通信部24を
用いて、各車両と個別に通信を行う。車両から放送種別
を受けると、センタ制御部22は、放送取得通信部28
を制御して、放送種別に示される放送データを放送局B
から取得する。取得された放送データは、放送記憶部3
0に格納される。
【0065】ここで、センタ制御部22は、図17のタ
イムチャートに示すように、放送局Bから取得される放
送データを所定の単位時間Tごとに区切る。この所定時
間Tの放送データを単位放送データ(本発明の部分放送
データに相当)という。センタ制御部22は、各単位放
送データに識別用のID(ID・1、ID・2、、、)
を付加した上で、単位放送データを放送記憶部30に記
憶させる。センタ制御部22は、一の単位時間Tが経過
するのを待って、その単位時間Tに得られた単位放送デ
ータを放送記憶部30から読み出す。読み出された単位
放送データは、センタ制御部22の放送データ圧縮部6
0で圧縮される。圧縮手法は通信に適した周知のもので
よく、例えば、MPEGに準拠したものでよい。圧縮さ
れた単位放送データ(ID付き)は、通信部7から車両
へ送信される。このように、情報センタ20は、順次得
られる単位放送データを圧縮して車載放送受信装置1へ
送る。
【0066】センタ制御部22の通信確認部62は、単
位放送データを送信することができたか否か(通信の成
否)を確認する。車両が通信不良場所を通過中の場合に
は、データ送信ができない。また、送信途中で車両が通
信不良場所に入った場合には、データ送信が失敗に終わ
る。このように放送データを送信できなかったとき、通
信確認部62の判断に基づき、センタ制御部22は単位
放送データを再送する。図17において、ID・nの付
加された単位放送データは、1回目の送信に失敗し、再
送される。
【0067】車両側では、通信部7が単位放送データを
受信し、制御部3により単位放送データが記憶部64に
書き込まれる。単位放送データは、受信した順番で記憶
部64から読み出され、放送データ伸長部66にて伸長
される。伸長された単位放送データが放送内容提示部9
に出力され、乗員に放送内容が提示される。ここで、単
位放送データは、時系列的につなぎ合わされて連続再生
される。この連続再生のため、2つの単位放送データの
提示に時間の隙間ができないように、制御部3がデータ
処理を制御する。単位放送データの出力順番に誤り(時
系列的な誤り)が生じないように、制御部3は、各単位
放送データに付加されたIDを確認する。
【0068】図18は、本実施形態システムの動作を示
すフローチャートである。情報センタ20のセンタ制御
部22は、車両で指定された放送種別の放送データを取
得する(S70)。S70で取得された単位放送データ
にIDが付加され(S72)、単位放送データが放送記
憶部30に記憶される(S74)。単位時間Tが経過す
る度に、単位放送データが放送記憶部30から読み出さ
れ、放送データ圧縮部60で圧縮される(S76)。圧
縮後のデータがセンタ通信部24を用いて車両へ送信さ
れ(S78)、データを送ることができたか否かが通信
確認部62により確認される(S80)。データを送れ
ていなければ、S78に戻りデータが再送される。情報
センタ20では、上記の処理が、各単位放送データに対
して行われる。
【0069】車載放送受信装置1では、受信された単位
放送データが、一旦、記憶部64に書き込まれる。各単
位放送データは連続再生に適したタイミングで記憶部6
4から読み出され、放送データ伸長部66にて伸長され
る(S84)。制御部3は、単位放送データの再生順番
に誤りがないことを、IDを頼りに確認し(S86)、
単位放送データを放送内容提示部9に出力する。放送内
容提示部9にて、単位放送データ群が、順次、乗員に提
示される(S88)。
【0070】以上に説明したように、本実施形態では、
放送データが、単位時間の放送内容を示す単位放送デー
タに分けられる。各単位放送データは情報センタ20か
ら車載放送受信装置1へ送信される。圧縮処理を施すこ
とにより、単位放送データは、元の放送時間(すなわち
単位時間T)よりも大幅に短い時間で送ることができ
る。また、通信の成否が確認され、通信が正常に行われ
なければ、単位放送データが再送される。従って、車両
で受信される放送データの部分的な欠落の発生が防止さ
れる。
【0071】特に、本実施形態では、単位放送データを
隙間無く連続再生することができる。単位放送データの
送信時間が短いので、単位時間Tの間に何度も送信トラ
イをすることができるからである。例えば、図17のI
D・nの単位放送データの1回目の送信は、車両が通信
不良場所を通ったために失敗している。しかし、2回目
の送信が、前の単位放送データ(ID・n−1)の再生
終了前に完了している。従って、ID・nの単位放送デ
ータは、前のデータに続けて乗員に提示される。
【0072】また、本実施形態では、予測が困難な受信
不良状況の発生にも対処できるという利点がある。放送
エリア内に予測しにくい受信不良場所が発生することが
ある。このようなときでも、本実施形態によれば、放送
提示の部分的な欠落を防止できる。
【0073】なお、本実施形態において、単位時間T
は、通信不良場所の通過時間を考慮して適当に設定され
ている。単位時間Tが短すぎて通信不良場所の通過時間
よりも短いと、本実施形態の効果が好適に得られない。
単位時間Tとしては、通過時間よりもある程度以上長い
時間が必要である。車両が受信不良場所を通過する前や
後で確実に単位放送時間データを送るためである。しか
し、単位時間Tが長すぎると、実際の放送に対して、車
両で提示される放送内容の遅れが大きくなるので、好ま
しくない。単位時間Tは、これらの点を考慮して、シス
テムが想定している通信不良場所に応じて適当に設定さ
れる。また、単位時間Tは、車両の走行地域に応じて異
なって設定されてもよい。例えば、市街地では高架下が
通信不良場所として想定され、郊外ではトンネルが通信
不良場所として想定される。
【0074】その他、本実施形態では、生放送のデータ
を情報センタ20が放送局Bから取得している。そのた
め、図17に示されるように、乗員への放送提示は、す
くなくとも単位時間Tだけ、実際の放送よりも遅れてし
まう。これに対し、録画(または録音)放送のデータを
処理する場合、予め情報センタ20が放送データを取得
しておくことが好ましい。放送データの乗員への提示を
リアルタイムに近い状態で行うことができる。
【0075】「実施形態5」本実施形態でも、上記の実
施形態4と同様に、単位放送データを圧縮して送信する
処理が行われる。ただし、実施形態4では、情報センタ
20が各車両と個別に通信を行った。しかし、本実施形
態では、情報センタ20は、個別通信を行わず、不特定
多数の車両へ同様に放送データを送信する。従って、情
報センタ20は、あたかも第二の放送局のように動作
し、放送局Bと同様の内容を放送局Bとは違ったかたち
で放送する。ただし、放送局Bが放送エリア内の一般的
な全ユーザを対象としているのに対し、情報センタ20
は主として車両を対象として放送データを送信する。本
実施形態のシステムの構成は、実施形態4の図16と同
様である。ただし、個別通信のための構成である通信確
認部62(センタ制御部22内)は必要ない。
【0076】図19は、本実施形態のシステムの動作を
示している。情報センタ20において、S70〜S76
では、図18と同様の処理が行われる。すなわち、各単
位放送データが放送局Bから取得され、単位放送データ
は、IDを付加されて放送記憶部30に書き込まれる。
所定時間Tが経過すると1つ分の単位放送データが放送
記憶部30にたまる。この単位放送データが読み出さ
れ、圧縮される。実施形態4との相違点として、本実施
形態では、圧縮データが複数回(N回)繰り返して送信
される(S92)。送信は、不特定の車両へ向けて行わ
れ、個別通信は行われない。好ましくは、送信開始から
単位時間Tが経過するまでの間に可能な限り多数回の送
信を行う。単位放送データの1回の送信時間をtとする
と、送信回数NはT/tになる。
【0077】車両側では、情報センタ20から送信され
た単位放送データが通信部7に受信される(S94)。
制御部3は、受信された放送データを記憶部64に書き
込む。ただし、同じ単位放送データが複数回受信されて
も、2回目以降のデータの書き込みは行われない。単位
放送データが同じか否かの識別は、データに付加された
IDに基づいて行われる。車両が通信不良地域を通過す
るときは、車載放送受信装置1は単位放送データを受信
できない。しかし、単位放送データが複数回送信されて
いる。従って、車載放送受信装置1は、通信不良場所の
前や後で、1回は単位放送データを受信できる。以降の
処理は実施形態4と同様である。記憶部64から読み出
された単位放送データが伸長され(S96)、時系列の
誤りが無いようにIDが確認され(S97)、単位放送
データが、順次、放送内容提示部9にて乗員に提示され
る(S98)。
【0078】以上のように、本実施形態によっても、実
施形態4と同様に、車両で受信される放送データの部分
的な欠落の発生が防止される。また、単位放送データを
隙間無く連続再生することができる。
【0079】「実施形態6」本実施形態のシステムは、
実施形態1と同様に、車載放送受信装置と情報センタを
有する。情報センタは放送局から放送データを取得して
車載放送受信装置へ送る。車載放送受信装置は、実施形
態1で説明した「直接受信」と「経由受信」を行うこと
ができる。また、本実施形態では、地上波テレビ放送が
車両に受信される。しかし、他の実施形態と同様に、そ
の他の放送、すなわち、ラジオ放送や衛星テレビ放送に
も本実施形態を適用可能なことはもちろんである。
【0080】特に、本実施形態では、車両側で、乗員に
より予約番組が指定される。予約番組は、本発明の「指
定放送番組」に相当する。情報センタでは、予約番組の
放送データが録画される。情報センタは、車両からの要
求に応えて、予約番組の放送データを車両へ送る。これ
により、受信不良場所の通過に起因した放送データの空
白部分の発生が防止される。なお、予約番組の指定に関
連して、本実施形態では、下記に示すように、乗員が所
望の放送を容易に観賞できるようにするための各種の処
理が行われる。
【0081】図20は、本実施形態のシステムの全体構
成を示している。車載放送受信装置100において、制
御部102は装置全体を制御している。制御部102に
は、放送受信部5、通信部7、放送内容提示部9、操作
部11およびGPS装置13が接続されている。これら
の構成は、実施形態1の図3の中で同一符号を付された
各構成と同様である。なお、放送内容提示部9は、いわ
ゆるAV機器として機能する。放送内容提示部9は、制
御部102により制御され、テレビやラジオに切り替わ
る。
【0082】さらに、制御部102には、バックグラン
ド記憶部104が接続されている。制御部102は、放
送受信部5を用いて放送局Bから受信した放送データを
バックグランド記憶部104に記憶させる。また、制御
部102には、制御処理用メモリ106が接続されてい
る。制御処理用メモリ106には、自己の車載AV機器
の仕様を示す情報などが記憶されている。
【0083】次に、情報センタ110について説明す
る。センタ制御部112は、センタ全体を制御してい
る。センタ制御部112には、実施形態1と同様に、セ
ンタ通信部24および放送取得通信部28が接続されて
いる。また、センタ制御部112は、インターネット1
14とも接続されている。
【0084】また、センタ制御部112には、番組表作
成用データ記憶部116が接続されている。センタ制御
部112は、番組表作成用データ記憶部116のデータ
と、インターネット114から得られるデータとを用い
て、車両へ送るための番組表データを作成する。番組表
作成用データ記憶部116は、各放送局の放送エリアを
示す放送エリアテーブルを記憶している。放送エリア
は、前述のように、各種メディアによる放送を受信でき
る地域である。放送局(チャンネル)ごとに異なる放送
エリアを有する。また、番組表作成用データ記憶部11
6には、各種の車載AV機器の制御コードテーブルが記
憶されている。これらの情報を用いた番組表作成処理に
ついては後述する。
【0085】また、センタ制御部112には、予約受付
内容記憶部118および放送記憶部120が接続されて
いる。車両が予約番組の録画依頼を送信してくると、セ
ンタ制御部112は、予約番組を表すデータを予約受付
内容記憶部118に記憶させる。このデータは、放送
局、番組名、番組開始時間、および終了時間を含む。セ
ンタ制御部112は、予約番組の放送が始まると、その
番組の放送データを放送局Bから取得する。取得された
放送データは、放送記憶部120に記憶される。センタ
制御部112は、車両からの要求に応え、放送記憶部1
20から放送データを読み出し、センタ通信部24を用
いて車両へ送る。本実施形態では、放送データの送信の
際に、国際標準たるMPEGに準拠したデータ圧縮が行
われる。
【0086】次に、図21および図22を参照して、本
実施形態のシステムの動作を説明する。図21は、乗員
が所望の放送局や放送番組を選択するための処理を示
す。まず、車載放送受信装置1にて、制御部3により、
放送内容提示部9のディスプレイに図23の番組表選択
メニュー画面が表示される。乗員は、メニュー画面から
一つの項目を選択する。ここでは、「テレビ番組表」が
選択されたものとする(S100)。車載放送受信装置
100は、選択された項目を示すデータに、車両情報を
付加し(S102)、さらに車両の現在地情報を付加す
る(S104)。車両情報は、車両を識別するたものI
Dや、車載AV機器の仕様を示すデータであり、制御処
理用メモリ106から読み出される。現在地情報は、G
PS装置13により検出された車両の現在位置である。
制御部102は、「テレビ番組表」のリクエスト(車両
情報や現在地情報が付加されている)を、通信部7を用
いて情報センタ110へ送る(S106)。
【0087】情報センタ110では、番組表リクエスト
がセンタ通信部24に受信され、センタ制御部112に
入力される(S110)。センタ制御部112は、車両
の現在位置にて受信可能な放送局を検索する(S11
2)。ここでは、番組表作成用データ記憶部116に記
憶されている放送エリアテーブルが参照され、車両の現
在位置がどの放送局の放送エリアに属するかが調べられ
る。センタ制御部112は、検索された放送局の放送プ
ログラムを、インターネット114を利用して入手する
(S114)。
【0088】センタ制御部112は、入手した放送プロ
グラムに示される情報を、車両での表示に適するように
再構築することにより、送信用の番組表を作成する(S
116)。図24は、番組表の例である。車両が時刻1
8時50分に番組表リクエストを送ったとする。車両の
現在位置は、放送局X、Y、Zの放送エリアの内側であ
るとする。番組表には、放送局X、Y、Zの19時以降
の放送番組が示される。
【0089】この番組表データには、AV制御用コード
が付加される。これにより、後段のステップにて図24
の番組表が車両で提示されたときに、乗員が放送局X〜
Yのいずれかを選択すると、放送局を示すチャンネルコ
ードが制御部102に入力される。制御部102は、コ
ードを頼りにチャンネル合わせを自動的に行うことがで
きる。また、乗員がいずれかの放送番組を選択すると、
番組名、その番組を放送する放送局、放送開始時間、終
了時間を示すコードが制御部102に入力される。この
コードを用いて、制御部102は、選択された放送番組
を乗員に提示する処理を自動的に行う。上記のAV制御
用コードの付加処理のため、センタ制御部112は、番
組表作成用データ記憶部116に格納されている車両機
器制御コードテーブルを参照する。
【0090】センタ制御部112は、作成した番組表デ
ータを、センタ通信部24を用いて車両へ送信する(S
118)。車両では、番組表データが受信されると(S
120)、制御部102が、放送内容提示部9に番組表
データを出力する。放送内容提示部9のディスプレイ
に、番組表データに示される番組プログラムが表示され
る(S122)。乗員は、操作部11を操作して、番組
表内の放送局を選択するか(S124)、あるいは放送
番組を選択する(S126)。S124で乗員が放送局
を選択すると、制御部102は、放送内容提示部9のA
V機能をテレビに切り替える(S134)。制御部10
2の制御の下で、選択された放送局に対応するチャンネ
ル設定が行われ、その放送局の放送電波が放送受信部5
で受信され、放送内容提示部9にて放送の提示が行われ
る。
【0091】S124で放送局が選択されない場合、S
126で放送番組が選択されたか否かが判断される。放
送番組を選択したとき、乗員は、その放送番組の録画を
情報センタ110に依頼するか否かを選択することがで
きる。そこで、録画依頼の指示が入力されたか否かが判
断される(S128)。YESの場合は、制御部102
が指定番組名を情報センタ110に送る(S130)。
この指定番組が、以降、予約番組として処理される。な
お、予約番組は、すでに放送が開始されているものでも
かまわない。
【0092】S128の判断がNOのときは、S126
で指定された番組が現在放送中であるか否かが判断され
る(S132)。S130で予約番組名を送信した後
も、S132の判断が行われる。現在放送中の場合、S
134に進む。従って、放送内容提示部9のAV機能が
テレビに切り替わり、指定番組を放送している放送局の
放送電波が受信される。そして、指定番組の放送が放送
内容提示部9にて乗員に提示される。
【0093】S132で指定番組がまだ放送中でない場
合、指定番組を示すスケジュール項目が、車両スケジュ
ールに追加される(S136)。車両スケジュールは、
制御処理用メモリ106に記憶されている。各番組のス
ケジュール項目には、番組名、放送局名、放送開始時
刻、終了時刻が含まれる。制御部102は、車両スケジ
ュールを参照し、S136で追加された指定番組の開始
時刻になると、S134と同様に、放送受信部5や放送
内容提示部9を制御して、指定番組を受信する。テレビ
が自動的にONになり、乗員に放送が提示される。
【0094】また、上記のS130で、制御部102は
予約番組の録画依頼を情報センタ110へ送信した。こ
の録画依頼は、センタ側でセンタ通信部24に受信され
る(S140)。センタ制御部112は、予約番組をセ
ンタ側スケジュールに追加する(S142)。センタ側
スケジュールは、予約受付内容記憶部118に記憶され
ている。このスケジュールの一部として、予約番組を示
すデータ(番組名、番組開始時間、および終了時間な
ど)が書き込まれる。センタ制御部112は、予約受付
内容記憶部118内のデータを参照し、予約番組の開始
時刻になると、予約番組の放送データを放送局Bから取
得して、放送記憶部120に記憶させる。なお、録画の
予約では番組名が指定されている。予約番組の開始時間
が遅れた場合、センタ制御部112は録画開始時間も遅
らせる。これにより予約番組の録画が確実に行われる。
【0095】次に、図22を参照し、放送受信中に車両
が受信不良場所を通過する場合に実行される処理を説明
する。図22に関連する各種の事象を示す時刻を、下記
のように定義する。
【0096】「TNG」:車載放送受信装置1が放送局B
から放送電波を受信できなくなる時刻(車両が受信不良
場所に入る時刻) 「TSTART」:予約番組の開始時刻(予約番組は、図2
1にて車両がセンタに録画を依頼した番組) 「TEND」:予約番組の終了時刻 「TNOW」:現在時刻 「TGOOD」:車載放送受信装置1が放送局Bから放送電
波を再び受信できるようになる時刻(車両が受信不良場
所を出る時刻) 「DEND」:車両の要求に応えて情報センタが送る放送
データ(編集データ)の最終時刻(編集データの最終部
分が放送局Bにより放送された時刻) 図22において、S150では、車両側で、ある放送局
による放送が、放送受信部5を用いて受信されている
(直接受信)。乗員は、放送内容提示部9で提示された
テレビ番組を観賞している。制御部102により放送電
波の受信状況が良好であるか否かが判定され(S15
2)、良好であればテレビ観賞が継続される。車両がト
ンネルや高架下などに入ると、受信状況が不良になり、
テレビ観賞ができなくなる。この時刻がTNGである。車
両が受信不良場所に入ると、制御部102は、観賞中の
番組が、予約番組(すなわち図21で情報センタに録画
を予約しておいた番組)であるか否かを判定する(S1
54)。NOであれば、S105に戻る。
【0097】S154にて受信中の番組が予約番組であ
る場合、制御部102は、TNGを制御処理用メモリ10
6に記憶させる(S156)。そして、制御部102
は、通信部7を用いた情報センタ110との通信機能が
回復するのを待つ。通常、S152で受信状態が不良に
なったときに、情報センタとの通信もできなくなってい
る。通信機能が回復すると、制御部102は、TNGを制
御処理用メモリ106から読み出し、予約番組のTNG以
降の放送データを情報センタ110に要求する(S15
8)。ここでは、番組名とTNGを示す放送データ要求信
号が送信される。
【0098】さらに、車両側で、制御部102は、放送
受信部5を用いた放送受信が再開されるのを待つ(S1
60)。車両が受信不良場所を出ると、放送受信が再開
する。制御部102は、再開時刻TGOODを制御処理用メ
モリ106に記録する(S162)。また、TGOOD以降
に放送受信部5が受信した放送データ(直接受信の放送
データ)は、バックグランド記憶部104に記憶される
(S164)。
【0099】一方、情報センタ110では、前述したよ
うに、予約番組の放送データが放送局Bから取得され、
放送記憶部120に記憶されている。S158で車両が
送信した放送データ要求信号は、S170で情報センタ
110に受信される。センタ制御部112は、S170
の受信時の現在時刻TNOWと予約番組終了時刻TENDを比
較する(S172)。TNOWが、TENDと等しいか、TEN
Dより後である場合(すでに予約番組の放送が終了して
いる)、S174に進み、TNGからTENDまでの放送デ
ータの編集処理が行われる。編集処理として、該当する
期間の放送データを放送記憶部120から読み出す処理
(抜き出し処理)が行われる。編集処理された放送デー
タを編集データとする。センタ制御部112は、編集デ
ータに最終時刻DENDを付加する(S176)。ここで
は、DENDがTENDに等しい。そして、センタ制御部11
2は、編集データを圧縮し、車両へ送信する(S18
2)。圧縮手法としては、前述のように、MPEGが採
用されている。
【0100】S172にて、TNOWがTENDよりも前であ
れば、放送局Bによる予約番組の放送はまだ終わってい
ない。この場合、TNGからTNOWまでの放送データの編
集処理が行われる(S178)。ここでも、編集処理と
して、該当する期間の放送データを放送記憶部120か
ら読み出す処理が行われる。編集データに対し、最終時
刻DENDとしてTNOWが付加される(S180)。編集デ
ータは、車両へ送信される(S182)。
【0101】車載放送受信装置100は、情報センタ1
10が送信した編集データを受信する(S190)。制
御部102は、編集データを再生する(S192)。制
御部102は、編集データを伸長し、放送内容提示部9
へ出力する。放送内容提示部9では、編集データが表す
放送内容が乗員に提示される。
【0102】制御部102は、編集データに付加された
DENDを、TENDと比較する(S194)。DENDが、TE
NDと等しいかTENDよりも後であれば(NO)、S19
6に進み処理を終了する。編集データの再生により、放
送番組が最後まで乗員に観賞されたからである。
【0103】S194にてDENDがTENDより前の場合、
編集データは、番組の最後までの放送内容を含んでいな
い。そこで、制御部102は、DENDとTGOODを比較す
る(S198)。DENOがTGOODと等しいかTGOODより
も後の場合(NO)、S200に進む。図25に示すよ
うに、バックグランド記憶部104に記憶された放送デ
ータは、TGOOD以降のデータであり、従って、DEND以
降のデータを含む。そこで、DEND以降の放送データが
読み出され、順次再生される(S200)。なお、制御
部102は、直接受信による放送データの取得と記録を
TENDまで行う。上記のS200では、予約番組の最後
が再生されるまで、バックグランド記憶部104のデー
タのFIFO処理が行われる。
【0104】これに対し、S198にてDENDがTGOOD
よりも前の場合、S202へ進む。この場合、図26に
示すように、DENDからTGOODまでの放送データはバッ
クグランド記憶部104に記憶されていない。そこで、
制御部102は、この期間の放送データを情報センタ1
10に要求する。番組名とDENOとTGOODを示す放送デ
ータ要求信号が送信される。情報センタ110では、D
END以降も継続して放送データが取得され、放送記憶部
120に記憶されている。放送データ要求信号に示され
るDENDからTGOODまでの放送データが放送記憶部12
0から読み出され、車両へ送られる。制御部102は、
S192での編集データの再生に続き、DENDからTGOO
Dまでの放送データを再生する。さらに、TGOOD以降の
放送データがバックグランド記憶部104から読み出さ
れて再生される。これらの再生処理が中断なく連続して
行われるように、S194やS198の判断は、S19
2での編集データの再生処理中に行うことが好ましい。
【0105】以上、実施形態6のシステムについて説明
した。本実施形態によれば、車両側で予約番組(本発明
の指定放送番組に相当)が指定される。指定された予約
番組が情報センタで記憶される。車両が受信不良地域を
通ったために放送受信が途切れた場合、中断時点以降の
放送データが情報センタから車両へ送られる。従って、
放送内容の欠落がなく、乗員は十分に放送を楽しめる。
【0106】なお、予約番組の放送開始時に車両が使用
されていないことがある。また、受信不良場所を走行中
に予約番組の放送が開始することがある。これらの場合
は、放送開始時刻TSTARTを図22のTNGとみなして、
図22の処理が行われる。これにより、全放送内容がは
じめから車両で提示される。また、予約番組の放送時間
中、まったく車両が使用されない場合もある。この場合
には、次に車両が使用されるときに、情報センタが、録
画してある放送データを車両へ送る。
【0107】以上、本発明の好適な実施形態1〜6を説
明した。いずれの実施形態によっても、受信不良場所を
通ったときに、車両で取得される放送内容に空白部分が
生じるのを防ぐことができる。
【0108】なお、上記の各種の機能の内の複数をシス
テムに備え、乗員が所望の機能の実行を適宜指示できる
ようにしてもよい。また、複数の機能の切替は、走行地
域、走行環境や放送種別などに応じて自動的に行われて
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の車載放送受信装置を備えた車両が受信
不良場所を通るときの放送受信の様子を示す図である。
【図2】 本発明の車両用放送受信システムの構成の概
略を示す図である。
【図3】 本発明の実施形態1の全体構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】 図3のシステムの情報センタの動作を示すフ
ローチャートである。
【図5】 図3のシステムの車載放送受信装置の動作を
示すフローチャートである。
【図6】 本発明の実施形態2の全体構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】 図6のシステムの情報センタで行われる同期
処理の一例である早送り処理の概要を示す図である。
【図8】 図6のシステムの情報センタで行われる同期
処理の一例である間引き処理の概要を示す図である。
【図9】 図6のシステムの情報センタの動作を示すフ
ローチャートである。
【図10】 図6のシステムの車載放送受信装置の動作
を示すフローチャートである。
【図11】 図6のシステムの動作を示すタイムチャー
トである。
【図12】 本発明の実施形態3の全体構成を示すブロ
ック図である。
【図13】 図12のシステムの情報センタの動作を示
すフローチャートである。
【図14】 図12のシステムの車載放送受信装置の動
作を示すフローチャートである。
【図15】 図12のシステムの動作を示すタイムチャ
ートである。
【図16】 本発明の実施形態4の全体構成を示すブロ
ック図である。
【図17】 図16のシステムの動作を示すタイムチャ
ートである。ある。
【図18】 図16のシステムの動作を示すフローチャ
ートである。
【図19】 本発明の実施形態5のシステムの動作を示
すフローチャートである。
【図20】 本発明の実施形態6の全体構成を示すブロ
ック図である。
【図21】 図20のシステムの動作を示すフローチャ
ートである。
【図22】 図20のシステムの動作を示すフローチャ
ートである。
【図23】 図20のシステムにおいて、車両で乗員に
提示される番組表選択メニュー画面を示す図である。
【図24】 図20のシステムにおいて、車両で乗員に
提示される番組表画面を示す図である。
【図25】 図22のS198の判断がNOであるとき
のS200の処理を説明するための図である。
【図26】 図22のS198の判断がYESであると
きのS202の処理を説明するための図である。
【符号の説明】
1 車載放送受信装置、3 制御部、5 放送受信部、
7 通信部、9 放送内容提示部、11 操作部、13
GPS装置、20 情報センタ、22 センタ制御
部、24 センタ通信部、26 受信不良場所データベ
ース、28 放送取得通信部、30 放送記憶部、32
受信不良予測部、34 記憶容量算出部、36 放送
受信不良判定部、38 通信不良判定部、B 放送局。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放送局による放送を車両側で受信するた
    めの車両用放送受信システムであって、 放送局から放送データを取得し、取得した放送データを
    通信手段を用いて車両へ送る受信補助センタと、 前記車両に搭載され、放送局から放送データを直接に受
    信する直接受信、および前記受信補助センタを経由して
    放送データを受信する経由受信を行う車載放送受信装置
    と、 を含み、前記受信補助センタは、前記車両での前記直接
    受信の受信状況が不良であるときの不良中放送データ
    を、前記直接受信の受信状況の不良化の後、前記経由受
    信の通信状況が良好なときに、前記車載受信装置へ送る
    ことを特徴とする車両用放送受信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシステムにおいて、 前記受信補助センタは、 前記車両での前記直接受信の受信状況が不良になる受信
    不良化時点を求める受信状況検出手段と、 前記受信不良化時点以降の放送データを前記不良中放送
    データとして記憶する放送記憶手段と、 を含むことを特徴とする車両用放送受信システム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のシステムにおいて、 前記受信状況検出手段は、車両の現在位置データと、前
    記直接受信の受信状況の不良な場所を示す受信不良場所
    データとに基づいて、前記受信不良化時点を求めること
    を特徴とする車両用放送受信システム。
  4. 【請求項4】 請求項2または3のいずれかに記載のシ
    ステムにおいて、 前記受信補助センタの前記放送記憶手段は、車両側で前
    記直接受信の受信状況が回復した後も継続して放送デー
    タを記憶し、 前記受信補助センタには、さらに、前記放送記憶手段に
    記憶された放送データを時間的に短縮する処理を施すこ
    とにより、前記経由受信にて提供する放送を本来の直接
    受信の放送に同期させるためのセンタ側同期処理手段が
    設けられていることを特徴とする車両用放送受信システ
    ム。
  5. 【請求項5】 請求項2または3のいずれかに記載のシ
    ステムにおいて、 前記車載放送受信装置は、 前記直接受信の受信状況が回復した後に直接受信された
    回復後放送データを記憶する車両側放送記憶手段と、 前記回復後放送データを時間的に短縮する処理を施す車
    両側同期処理手段と、 を含み、車両側同期処理手段で処理された放送データを
    乗員に提示することにより、受信不良のために遅れた放
    送提示を、本来の直接受信の放送に同期させることを特
    徴とする車両用放送受信システム。
  6. 【請求項6】 放送局による放送を車両側で受信するた
    めの車両用放送受信システムであって、 放送局から放送データを取得する受信補助センタと、 車両に搭載され、前記受信補助センタに通信手段を介し
    て接続され、前記受信補助センタを経由して放送データ
    を受信する車載放送受信装置と、 を含み、 前記受信補助センタは、 放送局から取得される放送データを所定時間ごとに区切
    った部分放送データの圧縮処理を行う放送データ圧縮部
    と、 圧縮された各部分放送データを車両へ送ったときの通信
    の成否を確認する通信確認手段と、 を有し、 前記車載放送受信装置は、前記受信補助センタから送ら
    れた部分放送データを伸長し、時系列的につなぎ合わせ
    て連続再生する受信データ処理手段を有することを特徴
    とする車両用放送受信システム。
  7. 【請求項7】 放送局による放送を車両側で受信するた
    めの車両用放送受信システムであって、 放送局から放送データを取得する受信補助センタと、 車両に搭載され、前記受信補助センタに通信手段を介し
    て接続され、前記受信補助センタを経由して放送データ
    を受信する車載放送受信装置と、 を含み、 前記受信補助センタは、放送局から取得される放送デー
    タを所定時間ごとに区切った部分放送データの圧縮処理
    を行う放送データ圧縮部を有し、圧縮後のそれぞれの部
    分放送データを複数回ずつ車両へ送信し、 前記車載放送受信装置は、前記受信補助センタから送ら
    れた部分放送データを伸長し、時系列的につなぎ合わせ
    て連続再生する受信データ処理手段を有することを特徴
    とする車両用放送受信システム。
  8. 【請求項8】 放送局による放送を車両側で受信するた
    めの車両用放送受信システムであって、 放送局から放送データを取得し、取得した放送データを
    通信手段を用いて車両へ送る受信補助センタと、 前記車両に搭載され、放送局から放送データを直接に受
    信する直接受信、および前記受信補助センタを経由して
    放送データを受信する経由受信を行う車載放送受信装置
    と、 を含み、 前記受信補助センタは、車両側で指定された指定放送番
    組の放送データを記憶する指定番組記憶手段を有し、 前記車載放送受信装置は、 前記指定放送番組の放送データの直接受信中に受信状況
    が不良化したことを検出する受信状況検出手段と、 受信不良化時点以降の放送データの送信を前記受信補助
    センタに要求する要求手段と、 を有し、前記受信補助センタは、車載放送受信装置から
    の要求に応え、指定番組記憶手段に記憶した放送データ
    を車両へ送ることを特徴とする車両用放送受信システ
    ム。
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