JP2003318794A - 人工衛星からの信号の受信方法,人工衛星からの信号の受信装置,送信方法及び人工衛星と情報を授受する情報システム - Google Patents

人工衛星からの信号の受信方法,人工衛星からの信号の受信装置,送信方法及び人工衛星と情報を授受する情報システム

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JP2003318794A
JP2003318794A JP2002125194A JP2002125194A JP2003318794A JP 2003318794 A JP2003318794 A JP 2003318794A JP 2002125194 A JP2002125194 A JP 2002125194A JP 2002125194 A JP2002125194 A JP 2002125194A JP 2003318794 A JP2003318794 A JP 2003318794A
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Toshihide Maeda
利秀 前田
Tadayoshi Iwata
忠良 岩田
Takaharu Ishida
隆張 石田
Hideki Inoue
秀樹 井上
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    • H04B7/185Space-based or airborne stations; Stations for satellite systems
    • H04B7/19Earth-synchronous stations

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】サービスに供する衛星を切り替えて使用する周
回衛星を利用した通信/放送システムにおいて、非切り
替え時のスループットを低下させずに、効率的な衛星切
り替え手段を提供する。 【解決手段】5505は切り替え前の衛星1、5506
は切り替え後の衛星2の送受信パタンである。ここでデ
ータの種類を、短い時間応答が要求されるもの5507
とそうでないもの5508に分類する。5507にはス
トリーミングや放送などスループットを一定に保つ必要
のあるものが含まれる。逆三角4と5で挟まれる区間が
衛星切り替え期間である。衛星切り替え期間に、短い時
間応答が要求されないもの5508の送信期間を重ね
る。 【効果】トリーミングや放送などスループットを一定に
保つ必要のあるものの通信品質を損なわずに衛星の切り
替えを行うことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周回衛星を用いて
行う通信に係り、主運用の衛星を時間的に切り替えて2
4時間運用する際の衛星の切り替え方式及び、複数のビ
ーム間でハンドオーバーを行う方法ならびに装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】地球の周りを周回する人工衛星を用いて
通信或いは放送する技術が注目されている。この技術で
は、比較的に地上物の束縛から離れ、しかも、広範囲に
渡って通信或いは方向が可能である。
【0003】人工衛星としては地球の自転と同様に移動
する静止衛星が挙げられる。しかしながら、静止衛星は
赤道上に配置されるものであり、赤道から離れた場所で
受信しようとすると、いわゆる仰角が低く、高建造物或
いは自然物等に信号が遮られてしまう。そこで、楕円軌
道を移動する人工衛星を用いて通信或いは放送する技術
が考えだされるに至った。
【0004】楕円軌道を移動する人工衛星は地球の自転
に対して相対的な速度を持って移動する。そのため、移
動に伴って、サービス領域に近づいた後に遠く離れ、再
度、サービス領域に近づくということを繰り返す。人工
衛星がサービス領域から遠く離れたときには、通信或い
は放送が困難となるので、人工衛星を複数配置し、交互
にサービス領域に近づくようにしている。このような技
術は、例えば、特開平11−034996号公報に記載
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】静止衛星を利用した場
合は、衛星の切り替えが無い。しかしながら、楕円軌道
を利用した通信或いは放送では、衛星切り替え時に回線
の切断/再接続等、特有の処理が集中し、輻輳等が生じ
る虞がある。また、周回衛星は長楕円衛星(あるいは高
軌道衛星と呼ぶ)(HEO)と低・中軌道衛星(LEO
・MEO)に分けられ、低・中軌道衛星(LEO・ME
O)は周回周期が短いため頻繁な切り替えが必要である
(これらはすべて非静止衛星に含まれる(以下、同
様)。)。また、高軌道衛星(HEO)のなかで自球の
自転周期と同期したものは同期軌道を移送する。しかし
ながら、高軌道衛星(HEO)は比較的に周回周期が長
いため、比較的に発生頻度の少ない衛星切り替えに備え
ていると、非切り替え時の通信に効率低下の原因とな
る。更に、LEO・MEOシステムと比較し、高軌道衛
星(HEO)では比較的に衛星1機あたりの収容チャネ
ル数が多く、衛星切り替えに伴ってこれらのチャネルを
同時に切り替えねばならない。本発明の目的は、衛星切
り替え時、効率的に通信或いは通信可能とすることにあ
る。
【0006】一方、人工衛星を利用した通信或いは放送
では、サービス領域を複数に分け、その分けられた領域
毎に、ビームスポットを照射して、サービスを行ってい
る。ビームスポットの安定性に関しては、例えば、静止
衛星では衛星軌道が円軌道であったため、姿勢制御の影
響がほとんどなかった。従来の人工衛星と比較すると、
例えば常時衛星がゆれる等不安定なため、例えば地上に
照射するビームの範囲が数10km程度変動してしま
う。そのため、特に、高周波数帯を用いる衛星通信では
衛星ビーム数が多いために影響が顕著になるのだが、ビ
ーム間ハンドオーバーを考慮すると、隣接するビームの
重なりが少なくなるとの問題が生じ、通信品質の低下が
生じてしまう。本発明の目的は、通信或いは放送の品質
を向上するのを可能とすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的の少なくとも1
つを達成するために、本発明では、所定の人工衛星の信
号が実質的に受信(送信)されなくなってから代わる人
工衛星の信号が実質的に受信(送信)されるまでのため
の情報を、所定の人工衛星から予め送信するように構成
した。
【0008】或いは、所定の衛星の信号が受信可能な状
態で、代わる人工衛星から信号を受信(送信)し、所定
の人工衛星から代わる人工衛星へ切り替えるための処理
を行うように構成した。
【0009】或いは、代わる人工衛星からの受信(送
信)が可能となってから、代わる人工衛星からの受信情
報における欠落したものを補うように構成した。
【0010】或いは、代わる人工衛星からの受信(送
信)が可能となってから、所定の人工衛星に対して受信
切り替えがなされるように構成した。
【0011】或いは、代わる人工衛星からの信号が受信
(送信)できないときに、所定の人工衛星を介して代わ
る人工衛星からの信号が受信(送信)されるように構成
した。
【0012】或いは、サービス領域における地理的条件
に応じた周波数の信号を人工衛星から受信(送信)する
ものであって、周波数に基づいて、代わる人工衛星から
の信号を受信(送信)するように構成した。
【0013】或いは、電波信号の受信における現在状況
を判断し或いは将来の状況を推測し、判断或いは推測に
基づいて受信状態が向上するよう人工衛星からの電波信
号が変更されるように構成した。
【0014】或いは、異なるサービス領域をカバーする
よう人工衛星から照射される電波信号から少なくともそ
の1つの領域に照射される電波信号を受信(送信)する
ものであって、将来の電波信号の受信状況を推測し、推
測に基づいてスループット及び受信状況向上の一方を選
択するように構成した。
【0015】或いは、サービス領域をカバーするよう人
工衛星から照射される電波信号から少なくともその1つ
の領域に照射される電波信号を受信(送信)するもので
あって、将来の電波信号の受信状況を推測し、推測に基
づいて、受信遅延,スループット,信頼性或いは料金に
関するよう構成した。
【0016】或いは、人工衛星のうち所定の衛星から該
所定衛星の情報及び該代わる人工衛星の情報を含む信号
を受信(送信)し、該受信した情報に基づいて所定の人
工衛星から変わる衛星に受信を切り替えるように構成し
た。
【0017】或いは、受信した信号に基づいて演算処理
するものであって、サービス領域における人工衛星から
の受信状態を演算し、演算に基づいて受信状態に関する
情報を表示するように構成した。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。本実施例は人工衛星を用いて通信或
いは放送等を行うものに関し、まず、人工衛星の配置に
ついて説明する。好ましい例を同期衛星(地球の自転周
期と同期)を用いて説明するが、高軌道衛星(HEO)
を用いることが可能である。さらには、他に、周回衛星
(中軌道衛星,LEO,MEO)に用いることも可能で
ある。これらの軌道は総称して非静止軌道と呼ばれる。
【0019】(1)人工衛星の軌道 本軌道配置例では、軌道面は図1に示すように三面有
り、各軌道上に人工衛星60,人工衛星61、及び人工
衛星62が一機ずつ配置されている。人工衛星60,人
工衛星61及び人工衛星62は、それぞれ軌道63,軌
道64、及び軌道65上を約24時間で一周回する。人
工衛星60,人工衛星61及び人工衛星62の軌道周期
は約24時間であり、かつ、近地点引数が180度以上
360度以下の範囲にあり、かつ離心率は0.24未満
の範囲により、かつ軌道傾斜角が37度以上44度以下
の範囲内に有るか、または、かつ離心率が0.24 以上
0.35 以下の範囲内に有り、かつ軌道傾斜角が40度
より大きく44度以下の範囲内としている。三機の人工
衛星の軌道の昇交点赤経は図1に示す通り120度ずつ
離れており、日本国上空或いは近傍の適切な位置にそれ
ぞれの軌道の遠地点が現れるように設定されている。そ
れぞれの人工衛星のそれぞれの軌道に於ける位置関係と
して、人工衛星60がその軌道63上で近地点にある
時、人工衛星61はその軌道64上で軌道周期の三分の
一だけ遅れた真近点離角を採る位置にあり、人工衛星6
2はその軌道65上で軌道周期の三分の一だけ進んだ真
近点離角を採る位置にあるように配置している。なお、
軌道面が三面の場合を例として説明したが、四面或いは
それ以上の適当な面数であっても良い。
【0020】(2)サービス形態の例 このような非静止衛星を利用した衛星通信/衛星放送に
適用した場合のサービス形態の例を図2に示す。図2に
示すように、本システム例では非静止衛星群5001
と、この非静止衛星群の衛星追跡管制運用局5003
と、放送局・通信センタ局5007と、このシステムの
ユーザとなる自動車等の移動局5010と、同じくユー
ザとなる一般家庭等の固定局5011とから構成されて
いる。中継設備5013を構成要素に加えても良い。
【0021】ユーザとなる移動局5010からのアップ
リンクは、非静止衛星群5001を介しても良いし、中
継設備5013及び非静止衛星群5001を介しても良
いし、携帯電話・簡易型携帯電話(PHS)を用いても
良い。また一般家庭等の固定局5011からのアップリ
ンクは、非静止衛星群5001を介しても良いし、中継
設備5013及び非静止衛星群5001を介しても良い
し、固定電話や無線LAN等を用いても良い。
【0022】非静止衛星群は日本の上空に代わる代わる
現れ順次交代してサービスを行うが、同一時刻に日本国
内に対してサービスを行う衛星の数が常に一機の場合に
は、衛星間の切り替えが一瞬のうちに行われる必要があ
るが、本発明の適用により日本国内の任意の場所に居る
ユーザは、衛星が切り替わるタイミングでの通信・放送
サービスを一瞬も途切れることなく受け続けることが出
来る。また同一時刻に日本国内に対してサービスを行う
衛星の数は一機でなくても良い。
【0023】移動局5010は日本国内を移動してお
り、衛星5001側の通信・放送用のビーム間にまたが
って移動する場合もあるが、本発明の適用によりユーザ
は意識することなく通信・放送サービスを切れ目無く受
けることが出来る。
【0024】図44にて補足説明すると、放送局・通信
センタ局5401内部では、放送・通信の内容として送
信されるコンテンツ5402は、データ加工設備540
3にて本発明のプロトコルを付与された後、ベースバン
ド信号処理・変調・増幅などの機能を有する送信設備5
404を経て送信アンテナ5405に送出され、衛星5
407に向けて送信される。送信されたコンテンツは衛
星5407により、一般家庭等の固定局5409や自動
車等の移動局5410に向けて中継・送信される。また
中継設備5413が使用される場合もある。
【0025】(3)衛星の切り替え方式の例1 このような人工衛星のサービス形態について、次に、衛
生の切り替えを説明する。ところで、一般に、周回衛星
は高軌道衛生(HEO)と中軌道衛星(LEO・ME
O)に分けられるが、本実施例は、高軌道衛生(HE
O)に特有である。すなわち、低・中軌道衛星(LEO
・MEO)を利用した通信方式は、頻繁な切り替えを前
提としているため、非切り替え時の通信効率が低く、少
ない衛星でのサービスを前提としている本発明の通信シ
ステムにはそのまま適用することは出来ないからであ
る。図3に衛星切り替え期間に、長応答時間データの送
受信をスケジューリングする例を示す。5505が衛星
1の送受信パターン、同じく5506が衛星2の送受信パタ
ーンである。以降の説明では、断りのない限り、衛星1
が切り替え前の衛生、衛星2が切り替え後の衛星を指す
こととする。従って3機交代の衛星構成の場合、切り替
え周期に依存し、同一の衛星が“衛星1”や“衛星2”
の役割を担う。これらのスケジューリングのうち、55
07部が短応答時間データの送受信の割り当て時間を示
し、5508が長応答時間データの送受信の割り当て時
間を示す。5509は、切り替えの前後で非アクティブ
となった状態を示す。5510の逆三角1から5511
の逆三角7までが、信号種別および衛星の切り替えタイ
ミングを示す。ここで、短応答時間データとは、たとえ
ばストリーミング配信や放送等の、一定時間内に一定の
データ量の送受信が必要なもの、あるいは即時応答が必
要なデータを指す。一方、長応答時間データとは、交通
情報や各種テレメトリデータの送受信等、即時応答の必
要性がより低いデータである。本実施例においては、衛
星切り替え時(逆三角4と逆三角5で挟まれる期間)
に、長応答時間データの送受信を割り当てることによ
り、短応答時間データの転送レートを保持しつつ衛星の
切り替えを行うことができる。従って、衛星切り替えに
伴う、放送やストリーミング等のサービス品質に影響を
与えることがない。
【0026】図4に、上記実施例実行時の端末側の動作
フローを示す。5606においてデータ種類切り替え時
期の判定をする。ここで、図3における逆三角1〜7の
タイミングを検出する。次に5607において、次に送
受信するデータの種別が、短応答時間データか長応答時
間データかを判定する。ここで次のデータ種別が長応答
時間データにスケジューリングされていた場合、560
8において衛星切り替えのタイミングに重なっているか
否かの判定を行う。衛星切り替えのタイミングに重なっ
ていない場合、長応答時間データの処理を行う560
9。衛星切り替えのタイミングに重なっている場合、デ
ータを読み飛ばす5610。また、5607で短応答時間デ
ータへの切り替えタイミングであると判定された場合、
短応答時間データの処理を行う5611。
【0027】(4)衛星の切り替え方式の例2 次に図5,図6を用い、衛星切り替え時に同一地域に異
なる周波数で複数衛星からビームを照射する実施例を示
す。図5がタイミングチャート、図6がビームスポット
の例である。図6の(a)が衛星1のビームスポット、
同(b)が衛星2のビームスポットを示しており、それ
ぞれ同一の地域を照射した場合のパタンであるとする。
5801〜5804が衛星1スポット、5804〜58
08が衛星2スポットである。f1,f2はそれぞれの
スポットで使用する周波数(帯)を示すとする。本実施
例の特徴は、衛星切り替え時、衛星1と衛星2をオーバ
ーラップして照射する期間を設けることにある(図5の
5703)。このとき、衛星1(切り替え前の衛星)と
衛星2(切り替え後の衛星)が、同一地域を異なる周波
数のビームで照射することにより、衛星切り替えを円滑
に行う。例えば、図6(a)におけるpos1地点(5
809)においては、当初衛星1により周波数f1のビ
ームが照射されていたが、衛星切り替えに伴い衛星2よ
り周波数f2のビームの照射が開始される(図6(b)
5810)。従ってpos1の位置に存在する端末にお
いては、衛星切り替え後においても衛星を補足できる
点、及び使用する周波数がf2である点を、衛星1との
通信が可能である段階で知ることが可能である。従って
衛星1との接続が終了する前に、すでに確立しているf
1での接続を用いて、新しい周波数f2の接続の予約を
行うことが出来る。本手法は、完全に衛星2へ切り替え
完了後に新たに接続を再確立する場合より、はるかに効
率的な運用が可能である。この例では、説明のために2
種類の周波数を用い、交互に同一周波数を配置している
が、より多くの周波数を用い、同一周波数の出現する間
隔を大きくしてもよい。次に図7〜図9を用い、上記実
施例の動作シーケンスの例を示す。図7は衛星切り替え
期間中に衛星2のビームが補足可能である場合の動作シ
ーケンス、図8は衛星切り替え期間中に衛星2のビーム
が補足不可能である場合の動作シーケンス、図9は衛星
切り替え期間中に衛星2のビームが補足可能である場合
の動作シーケンスの第2の例である。まず図7におい
て、5901が端末側、5902が基地局側をそれぞれ
示している。5903が衛星切り替え期間であり衛星1
と衛星2がオーバーラップして動作しているものとす
る。5903より前においては衛星1のみが動作し、5
903より後においては衛星2のみが動作するものとす
る。ここでいう動作とは、実際に通信の運用に供してい
る状態を意味する。まず切り替え期間前において、衛星
1の周波数f1を用い通信を行っていたとする590
4。その後衛星切り替え期間に入り、衛星2が動作を開
始する。このとき、衛星2よりのビームf2を検出した
場合5905、衛星1の周波数f1を用い、衛星2周波数f
2の予約処理を行う5906。衛星切り替え期間の終了
後、衛星2の周波数f2を用いて通信を行う5907。
図8のように、衛星切り替え期間中に衛星2よりのビー
ムを補足不可能である場合6005、衛星切り替え期間
内で衛星1との通信を利用できるうちに、衛星1の周波
数f1を用いての終了処理を行う。この明示的な終了処
理により、基地局側のタイムアウトを待つ以前に接続を
解除することが可能であるため、基地局側のサーバ資源
や電波帯域資源を無駄なくに利用できる。端末側にとっ
ても、衛星切り替え後のタイムアウトを待つ以前に、予
め衛星2が利用不可であることが判るため、早い段階で
次にとるべき処理の準備を行うことが可能である。例え
ば、衛星切り替え期間内で衛星1が利用できる間の時間
で終了できる処理のみに限定することでセッションを短
縮することや、他の通信手段(衛星以外の通信メディア)
への切り替え処理要求を衛星1との接続断の前に行うこ
とで、見かけ上切れ目のないセッションを張ることが可
能となる。もちろん衛星2との回線が回復した場合60
07、必要に応じ接続要求を行い通信を再開する600
8。図9のシーケンスは、衛星切り替え期間終了前に、
切り替え後に使用予定の衛星2周波数f2を利用開始す
る例である6106。勿論、この状態で衛星1と衛星2
の双方を同時利用してもよい。図10は、上記実施例に
関する端末側の動作フローである。衛星切り替え期間中
の場合6201、切り替え後衛星の周波数の検出を試み
る6202。検出できた場合、切り替え前衛星経由で切
り替え後衛星の次期周波数予約を行い6203、その後
は次期周波数を利用し通信継続が可能な状態となる62
04。もし、切り替え後衛星の周波数を検出出来ない場
合、切り替え前の衛星を利用できる時間内にセッション
を短縮するか又は他の通信手段への接続要求を行う62
05。また切り替え前衛星との明示的な通信切断処理6
206を行うことで、基地局側の資源節減を図る。
【0028】本実施例では、衛星切り替え前後の衛星1
のビームスポットと衛星2のビームスポットが同一形状
となる場合について説明した。実際には、ビームスポッ
トを同一形状とすることが難しいため、切り替え前後の
衛星同士でスポット形状が異なっても良いように、周波
数の配置を行う。このとき、同一の周波数が同一の箇所
を照射しないように、同一の周波数の出現する周期を長
くとった周波数分布形式とする。更に、切り替え時に衛
星1と衛星2が同時に全てのビームスポットを照射せ
ず、地域的に需要の多い箇所を選択的に異なる周波数を
照射できるように衛星2がビームを部分照射すること
で、結果として多くの接続に対して良好なハンドオーバ
ーを与えることも可能である。
【0029】(5)衛星の切り替え方式の例3 図11に時分割で徐々にハンドオーバーを行う実施例の
タイミングチャートを示す。
【0030】6401が衛星1の短応答時間データのス
ロット、6402が衛星1の長応答時間データのスロッ
ト、6403が衛星2の短応答時間データのスロット、
6404が衛星2の長応答時間データのスロットを示す。こ
こでいうスロットとは、一時的に衛星を切り替え、その
衛星の信号との同期を取れる程度の時間的長さをもつ時
間スロットである。後制御スロットにおいては、接続切
断や他通信手段への切り替え制御が出来る程度の時間的
長さを有する時間スロットである。6405は衛星切り
替え前処理期間で、この期間内においては、通常衛星1
がビーム照射を行っているが、時分割的に衛星2のビー
ム照射を行いうる。同様に6406は衛星切り替え後処
理期間で、この期間内においては、通常衛星2がビーム
照射を行っているが、時分割的に衛星1のビーム照射を
行いうる。6407は衛星切り替え期間である。この期
間内に衛星1あるいは衛星2がビーム照射を行うかにつ
いては、本実施例は指定しない。6408は前制御スロ
ットで、衛星切り替え前処理期間内に0個以上存在する
衛星2のスロットである。同様に6409は後制御スロ
ットで、衛星切り替え後処理期間内に0個以上存在する
衛星1のスロットである。本実施例の特徴は、衛星切り
替え前に、前もって切り替え後の衛星からのビームを短
期間照射することにより、切り替え後の衛星との接続状
況の情報を得、これらの情報を通信効率向上に利用する
点である。切り替え前処理期間や、後処理期間のどちら
か一方のみを用いても良い。また双方の期間の長さは、
衛星1と衛星2の双方が運用可能な仰角内に同時に入る
期間内で任意に定めてよい。前制御スロットの位置に関
しては、切り替え前の衛星である衛星1との間に確立し
ている接続を利用しての各種終了処理を行うことを考慮
し、衛星切り替え直前ではなく、ある程度猶予を持った
場所に設定する。また前制御スロット,後制御スロット
は1つではなく複数存在しても良い。
【0031】図12は同実施例のビームスポットであ
る。6501が衛星1のビームスポット1(周波数f
1)、6502が衛星1のビームスポット2(周波数f
2)、6503が衛星2のビームスポット1(周波数f
1)、6504が衛星2のビームスポット2(周波数f
2)となっている。本実施例においては、切り替え前後
の衛星のビームを時分割で照射するため、切り替え前後
の衛星のビームスポット形状を正確に一致させる必要が
ないという利点がある。また、切り替え後に使用する周
波数に関しても、前制御スロットの周波数を見ることで
知ることが出来る。例えば、6505の着目点1に関し
ては、切り替え前後ともf1の周波数を利用できるが、
6506の着目点2に関しては、切り替え前のf1から
切り替え後にf2のビームスポットのエリアに変わるこ
とが判るため、前制御スロット受信後に、衛星1のスロ
ット期間中に現在使用しているf1を用いて切り替え後
に使用するf2を予約するための処理を行うことが出来
る。
【0032】図13が衛星切り替え前処理期間のフロー
である。切り替え前処理期間中において、衛星2のビー
ムの検出可否を判定する6601。もし切り替え後の衛
星である衛星2のビームを検出出来ない場合、衛星2が
遮蔽されている場合が考えられる。従って衛星切り替え
終了後に衛星2を用いて通信できる可能性が低いため、
次の衛星1の制御スロットにおいて、切断要求を明示的
に送出することで基地局側の計算機資源や電波帯域資源
の節約を図る6602。このとき勿論他の通信手段への
切り替え要請を衛星1の制御スロットを用いて送出して
も良い。同様に切り替え要請を衛星系以外を用いても良
い。この後、端末側における通信は、終了するか又は他
の通信手段へ切り替えられる6603。衛星切り替え前
処理期間において、衛星2のビームが検出できた場合、
その周波数の判定を行う6604。判定の結果、切り替
え前と同様の周波数である場合、切り替え後も同一周波
数を使用し6605、接続を継続する6606。判定の
結果が、切り替え前と異なる周波数である場合、他の周
波数への切り替え要求を送出する6607。要求受理の
判定後6608、受理でない場合、終了処理6609を
行い、終了又は他の通信手段へ切り替える6610。6
609においては、終了処理以外に可能であれば、得ら
れる時間内でサービスできる通信のみを行うセッション
短化処理を行い、セッションを正常に完結させて終了さ
せても良い。6608の要求受理の判定で受理された場
合、受理された周波数を使用し通信継続することを決定
し6611、接続を継続する6612。
【0033】図14は衛星切り替え後処理期間のフロー
である。この期間においては、スケジューリング的に
は、既に使用する衛星が衛星1から衛星2に切り替わっ
ている。そこで衛星2ビーム検出判定を行う6701。
もし衛星2のいずれのビームも検出されず、衛星2との
間で通信が不可の場合、衛星1との接続が可能な後制御
スロットにて、明示的に切断要求を送出する6702の
ことで、タイムアウトによる切断処理の場合より、基地
局側の計算機資源や周波数資源が節約できる。このよう
な衛星切り替え後に衛星2との通信不可のケースは、衛
星切り替え前処理期間内の制御を行わない場合や、前処
理期間内では衛星2が可視であったものの、切り替え後
に衛星2が建造物等に遮蔽され不可視となった場合など
が考えられる。衛星との接続解除後は、通信を終了する
か又は他の通信手段へ切り替えて通信を継続する670
3。6701の判定において、衛星2のビームを検出し
た場合、次にそのビームの周波数の判定を行う670
4。周波数判定の結果、衛星切り替え前処理期間中に予
約した周波数に相違ない場合、接続を継続する670
5。もし、予約した周波数と異なる場合、衛星1の後制
御スロットにおいて、現状受信できる衛星2のビームの
周波数に関して、改めて波数の割り当て要求を送出する
6706。次に割り当て要求の受理を判定し6707、
受理の場合、割り当てられた新たな衛星2の周波数を利
用し接続を継続する6710。受理されなければ、衛星
1の後制御スロットにおいて、明示的な切断要求を送出
し6708、資源の有効活用に供する。
【0034】次に図15を用い、衛星切り替え前処理期
間のシーケンスの例1を示す。このシーケンスは、図1
3において、6603へ至るフローに相当する。700
1が端末、7002が基地局を示している。7003は
ビームを照射する衛星番号(衛星1が切り替え前に主に
使用する衛星、衛星2が切り替え後に主に使用する衛
星)である。7004が前制御スロットの照射期間、7
005が衛星切り替え区間である。衛星切り替え後は、
7006のように主たるビーム照射衛星が衛星2に切り
替わる。またBs1を衛星1の照射するビームスポッ
ト、同Bs2を衛星2の照射するビームスポットとす
る。ここで、衛星切り替え前に、着目している端末がB
s1を用いて通信を行っているとする7007。次に前
制御スロット期間に入り、Bs2を検出出来ない場合7
008、端末からみて、衛星1が可視であるももの衛星
2が可視でない状態であると考えられる。ここでいう可
視でない状態とは、物理的に見通せない場所にあるとい
う以外に、降雨による減衰や、衛星を含めた通信系の異
常のケースも含める。衛星切り替え後の主たる送信衛星
である衛星2が不可視であることが、7008の段階で
前もって判明したので、衛星切り替え前の衛星1との接
続を有する7009のタイミングで、明示的に切断処理
を行う。この処理によって、基地局側の資源や周波数帯
域資源の有効利用につながる。衛星切り替え後は、衛星
系との通信は切断される7010。7009では切断処理以
外に、準天頂衛星以外の通信手段への切り替え要求を行
っても良い。その場合7010では通信が他のメディア
を通じて継続される。
【0035】次に図16を用い、衛星切り替え前処理期
間のシーケンスの例2を示す。このシーケンスは、図1
3において、6606へ至るフローに相当する。このシ
ーケンスでは、前者の例と異なり、前制御スロット期間
7104内において、Bs2(衛星2経由のビーム)が
検出可能7108であったケースを示している。ここで
検出された周波数が、衛星1のBs1で使用していた周
波数と同一であった場合、衛星切替期間7105の後の
衛星2によるBs2の通信においても、切替前周波数と
同一の周波数を利用し、通信を継続する。もちろん71
10の如く、衛星切替前の段階において、Bs1を継続
して使用することが可能である。本実施例でいう‘異な
る周波数’とは、スペクトラム拡散通信の場合、‘異な
る拡散コード’であっても良い。また、時分割処理であ
った場合、‘異なるスロット’であっても良い。いずれ
の場合であっても使用者から見て異なるチャネルとして
識別できる通信路の区別を指しているものとする。
【0036】次に図17を用い、衛星切り替え前処理期
間のシーケンスの例3を示す。このシーケンスは、図1
3において、6610へ至るフローに相当する。このシ
ーケンスでは、前制御スロット期間7204内におい
て、Bs2(衛星2経由のビーム)が検出可能7208
であり、かつBs2で使用できる周波数がBs1で使用
していたものと異なる7209ケースを示している。こ
の場合、前制御スロット後に再び衛星1が使用可能とな
る期間7210で、Bs2で新たに利用する周波数を要
求する7211。この要求に対し、基地局より拒否が応
答された場合7212、終了処理又は他の通信手段への切替
要求を行う7213。このように、衛星切替後に、衛星
2が不可視であることが前もって判別出来る場合、明示
的な切断処理により通信資源の節減が図れる。また、例
えば、切替前にダウンロードが完了するサイズのファイ
ル転送のみを行うなど、セッション自体を、切り替え前
に処理できる期間に短縮してしまう方法も考えられる。
この処理により、途中中断してしまう処理を開始してし
まうリスクが低減されるため、利用者側への利便性も向
上する。
【0037】次に図18を用い、衛星切り替え前処理期
間のシーケンスの例4を示す。このシーケンスは、図1
3において、6612へ至るフローに相当する。本シー
ケンスは、前制御スロットにおいて現在使用中のBs1
の周波数と切り替え後に使用するBs2の周波数が異な
ることが検出された場合に、切り替え後に使用するBs
2の周波数を要求し7311、それが受理された731
2時の動作を示す。同要求が受理されたとき、衛星切り
替え期間7305後において、衛星2のBs2を用い73
06、新たに取得受理された周波数で通信を行う731
3。また、このケースにおいても、前制御スロット後の
衛星1使用可能期間7310の間、衛星1を用い通信を
継続しても良い。
【0038】次に図19を用い、衛星切り替え後処理期
間のシーケンスの例1を示す。このシーケンスは、図1
4において、6703へ至るフローに相当する。衛星切
り替え後処理期間のシーケンスの説明では、衛星切り替
え直前の状態から説明する。7404が衛星切り替え区
間で、この期間を境に、主たるビーム照射衛星が7403衛
星1から7406衛星2に切り替わる。7405が後制
御スロットで、衛星切り替え後に、一時的に切り替え前
衛星(衛星1)がビームを照射する期間である。いま、
衛星切り替え期間後の衛星2照射期間において、衛星2
のビーム(Bs2)を検出できなかったとする740
7。これは、衛星切り替え前処理期間中に衛星2が可視
であったものの、切り替え後に不可視になった場合や、
衛星切り替え前処理期間中の切り替え制御そのものを行
わない場合が想定される。このとき、衛星2の回復時刻
が未知のまま、接続を保持しておくことは、基地局側の
計算機資源や電波帯域資源の観点から避けることが賢明
である。そこで、衛星切り替え後に再び切り替え前の衛
星1が使用可能となる後制御スロット7405におい
て、Bs1(衛星1経由のビーム)を用い切断処理を行
う7408。後制御スロットが終了後は、通信を終了す
るか又は他の通信手段へ切り替えを行う7409。勿論
衛星2との通信回復が予め判っている場合は、この限り
ではなく、衛星2との回復を待っても良い。
【0039】次に図20を用い、衛星切り替え後処理期
間のシーケンスの例2を示す。このシーケンスは、図1
4において、6705へ至るフローに相当する。このケ
ースは、衛星切り替え区間7504後に、Bs2(衛星
2経由のビーム)を検出し、かつそれがBs1で使用周
波数と同一周波数であった場合7507である。この場
合、追加の手順を踏まずに、衛星2のBs2を用い通信
を継続出来る7509。後制御スロットにおいては、必
要に応じ、切り替え成功の確認メッセージを、Bs1を
用いて送信7508しても良い。
【0040】次に図21を用い、衛星切り替え後処理期
間のシーケンスの例3を示す。このシーケンスは、図1
4において、6709へ至るフローに相当する。このケ
ースは、衛星切り替え期間7604後、Bs2(衛星2
経由のビーム)を検出したものの、自局に割り当てられ
た周波数のビームでない7607場合である。そこで、
衛星切り替え期間後に新たに使用する周波数を要求する
7608必要があるが、このとき周波数取得要求を後制
御スロット7605内で衛星1からのビームであるBs
1を用いて行う。その結果、要求が拒否された場合76
09、再び後制御スロット内でBs1を用い明示的に切
断処理7610を行う。明示的な切断処理のメリット
は、前述の通りである。切断後は、終了又は他の通信手
段への切り替えを行う7611。尚後制御スロット内で
のこれらの周波数取得要求とその拒否結果に基づく切断
処理は、同一の後制御スロット内で行っても、別々の後
制御スロットで行っても良い。同一の後制御スロットで
行う場合は、後制御スロットの継続期間を、2RTT
(Round Trip Time)+α以上とする。Bs2を用いて
新たな接続要求を行う際、後制御スロット部以外で、衛
星2へ直接要求を送出ても良い。この場合、競合する発
呼との衝突による損失があるため、回線の利用効率とし
ては低くなる。対して後制御スロットによるBs1で
は、既に確立されている接続(衛星切り替え期間前に使
用していた接続)を利用できるため競合が無く、効率が
高い。
【0041】次に図22を用い、衛星切り替え後処理期
間のシーケンスの例4を示す。このシーケンスは、図1
4において、6710へ至るフローに相当する。この例
では、衛星切り替え期間後7704に検出されたBs2
が自局に割り当てられたものでない場合7707に、B
s2で使用する周波数の要求を行い7708、その要求
が受理された7709ケースである。この場合、後制御
スロット7705終了後に、Bs2を用いて通信を継続
できる7710。
【0042】以上の実施例では、衛星切り替え前処理期
間の処理及び衛星切り替え後処理期間の制御の説明をし
たが、これらの制御は、前処理期間のみの処理でも良
い。同様に後処理期間の処理のみでも良い。
【0043】また前制御スロットの個数や、後制御スロ
ットの個数も必ずしも1つでなくても良い。但し、前制
御スロットの時間的位置は、衛星切り替え期間の直前で
はなく、前制御スロット終了後のある程度の制御が可能
な位置に置く。同様に、後制御スロットの時間的位置
も、衛星切り替え期間の直後ではなく、切り替え後、衛
星2の電波状態を確認できる程度の時間的猶予の後に置
く。
【0044】前/後制御スロットと通常のスロットとの
間には、衛星切替時間,伝搬時間差,受信機同期時間を
考慮した、ガードタイムを挿入する。
【0045】後制御スロットは、前制御スロットに比較
し、長さを長め及び個数を多めにとる。これは、後制御
スロットにおいては、接続の切断処理等の制御を行うた
めである。対し、前制御スロットは、Bs2(衛星2に
よるビーム)の受信可否及びその周波数等の情報を得る
ことが主な使用目的である。
【0046】照射するビームスポット毎に切り替える時
刻を変化させても良い。
【0047】衛星切り替え前処理期間、同後処理期間の
時間的長さを、緯度や経度に合わせて変化させても良
い。
【0048】(6)衛星切り替え方式を実現するための
装置構成の例 (6−1)端末側構成 図23に以上までの実施例の動作を実現するための端末
側装置構成の例を示す。3501がアンテナ、3502
がモデムを示しており、モデム以下の部分では全てデジ
タルデータの交換で動作を行う。3503の同期信号抽
出手段は、フレーム同期などのタイミングを受信信号か
ら抽出するものである。3504の衛星切り替え制御情
報抽出手段は、衛星切り替えに関する情報を受信信号よ
り抽出する機能を提供する。衛星切り替えに関する情報
とは、例えば図55における逆三角1〜7のような、デ
ータ種別の変更されるポイントや、衛星が切り替わるポ
イントなどの区切り点に関する情報である。これらの情
報は、衛星からのダウンリンク中の制御情報部の一部に
存在し、定期的或いは不定期的に基地局側から端末側へ
向けて提供されるものとする。衛星切り替え制御情報の
詳細は後述する。
【0049】3505は受信バッファである。これは、
例えば放送のような時間あたりのデータ量が一定のスト
リーミング的データを、端末から供給する場合に使用す
る。ストリーミング系データは、時間あたりのスループ
ットが既定されているため、図3の分類では短応答時間
データに区分される。本発明では、基地局側からデータ
区分毎に間欠的に送信するため、端末側での再生時や他
装置への転送時に、元の時間あたり一定のデータ量への
整形が必要となる場合がある。本バッファは、このスル
ープットの平滑に使用する。従ってその量は、想定され
るストリーミング系の単位時間あたりのデータ量と、図
3で説明した短応答時間データ5507と長応答時間デ
ータ5508の時間を考慮して決定する。従って本バッ
ファのサイズは、従来的な受信バッファより大きくな
る。3506ユーザデータは本端末を用いて送るべきデ
ータの中身である。3507のコントローラは、端末の
動作を総合的に制御する。3508の送出タイミング制
御手段は、データ送信のタイミングを調整する。例え
ば、現在自局が送信すべき時刻であるか、送信すべきデ
ータの種別は正しいかを判定し、適切なタイミングで送
出する制御を行う。3509の端末情報送出手段は、認証や
端末毎にデータの送り主を識別できるデータを送出デー
タに加える。3510の送出データ種別切り替え手段
は、自局が現在送ることが出来るデータの種類を切り替
える。具体的には、現在送信可能であるものが、短応答
時間データか長応答時間データかにより、吸い上げるデ
ータの種類を切り替える。3511/3514はそれぞ
れ長/短応答時間データ用バッファ、3512/331
3はそれぞれ、長/短応答時間データである。
【0050】(6−2)基地局側構成 図24に以上までの実施例の動作を実現するための基地
局側装置構成の例を示す。本基地局は、衛星の通信デー
タの送受信を受け持つものであり、衛星の姿勢制御等の
運用は、別の局で行うことを想定している。
【0051】3601がアンテナであり、切り替え前の
衛星1と切り替え後の衛星2の、少なくとも2つのアン
テナを使用する。アンテナの数は衛星の構成により変わ
る。本構成は、3機の衛星のうちから、切り替え時を除
いて、常に1機を使用する場合を想定する。
【0052】3602は受信装置で端末からの受信信号
を復調し、デジタル化する。3603端末情報抽出手段は、
端末との接続開始時の認証や、正しい端末よりのデータ
か否かの判定を行うための情報の抽出を行う。3604
は受信バッファである。3605は端末管理手段で、端末の
認証や課金の他、現在使用している周波数帯(チャネ
ル)の管理を行う。3606は受信したユーザデータで
ある。これらは、3618の使用周波数帯選択・振り分け手
段により、使用するユーザ毎に分けられてユーザに配送
される。ユーザ毎に分ける作業とは、具体的には、36
05は端末管理手段からの情報を元に、衛星区間の独自
アドレスから、外界のアドレスに変換を行いユーザ毎に
違う宛先をつけて送出する動作を指す。外界のアドレス
とは、例えばインターネットにおけるIpアドレスが考
えられる。3607の衛星選択手段は、送出装置と受信
装置及び使用するアンテナを切り替えるスイッチマトリ
クスである。スイッチは3608の衛星選択制御手段に
より制御される。3609は送出装置である。衛星選択
手段の3607の前にあるので、ここからの出力は中間
周波数(IF)としても良い。3610送出タイミング
制御手段は、例えば、図3における逆三角1〜7のよう
な切り替えタイミングに合わせた送出を行う。3611
切り替え制御フラグ注入手段は、端末側で利用する衛星
切り替え制御情報の注入を行う。3612送出データ種
別切り替え手段は、3615短応答時間と、3616長
応答時間データの切り替えを行う。3613/3614
は、それぞれ短/長応答時間データ用のバッファであ
る。これらの装置は周波数帯域別(或いはトランスポン
ダ別)に多重化されている3617。3619は送信方
向のユーザデータである。どの周波数帯を利用するか
は、3618の使用周波数帯選択・振り分け手段が、3
605の端末管理手段からのデータを参照し、振り分け
を行う。3620は現在使用中の衛星番号を保持する。
3621送出コントローラは、トランスポンダ毎の送出
に関する制御を統合的に行う。3622スケジューラ
は、衛星切り替え時刻や、切り替え制御方法等のスケジ
ュールデータを保持する。3623衛星制御情報管理手
段は、衛星の運行管理をする3625衛星制御手段から
の情報を元に、データの送受信に関連する衛星運行情報
を保持する。3624の時計は、基地局側システム全体
の動作を同期して行うために時間的基準を提供する。
【0053】(6−3)切り替え制御情報の例 衛星切り替え制御情報の例を図25に示す。3701は
現在の衛星の個別識別番号である。3702は次の区切
り点の種類を示すイベント種別である。3703は次の区切
り点が到来するまでの、カウントダウン値である。イベ
ント種別は、図3における、データ種別の区切り,衛星
切り替えの区切り、図5における衛星切り替え期間の突
入ポイント,脱出ポイント、図11における衛星切り替
え前処理期間への突入ポイント,衛星切り替え後処理期
間への突入ポイント,前制御スロット開始ポイント,後
制御スロット開始ポイント、衛星軌道要素の変動による
調整スロットの挿入ポイントなど、データ種別や制御方
法が切り替わるイベントが発生する手前で、そのイベン
トの意味を示すために使用する。カウントダウン値は、
イベントが発生するまでの、残り時間やフレーム数を示
すもので、切り替えポイントに向けて端末側が前もって
準備を整えるスケジューリングが出来るようにする目的
で使用する。カウントダウン値は、例えばフレーム数で
数えると、端末側が正確な時計を持たなくて済む。逆に
端末側と基地局側で正確に時計が合っていれば、カウン
トダウンは時刻でも良い。カウントダウンデータを符号
無し8bit 構成とした場合、イベント発生まで十分に遠
い時刻であれば、255(10進)を示し続ける。イベ
ント発生時刻が254フレーム(或いは秒,ミリ秒など)
以下まで迫った場合、カウントダウン値を254,25
3と減じていく。カウントダウンが0になった時点で、
切り替えを行う。カウントダウンを示すことで、カウン
トダウン途中で加入した端末に対しても、切り替え時刻
の告知に用いるカウントダウン値は、8bitに限らず、
他のbitを用いても良い。また符合付きにして、次のイ
ベント発生まで十分に遠く、次のイベント告知に支障が
無ければ、過去のイベント発生よりの経過時刻を示して
も良い。過去のイベントを示すことは、イベント経過直
後に接続した端末が、現状の回線状況の迅速な把握に役
立つため、端末の効率的スケジューリングに貢献でき
る。また、衛星切り替え制御情報は、1つではなく、過
去及び未来の複数の切り替えに関し、イベント種別やカ
ウントダウン値(経過したイベントも含め正負値)を、
複数提示しても良い。この場合、例えば図11の前制御
スロットや、後制御スロットが今後何回やってくるかの
情報がとれるため、端末側のスケジューリングをより効
率的に行うことが出来る。3701の衛星番号は、端末
への衛星の位置等の情報提供に利用できるが必須ではな
い。
【0054】(7)サービスの例 本発明を衛星を利用した衛星通信/衛星放送に適用した
場合のサービスの例を示す。
【0055】(7−1)プッシュ型放送サービス 図26は本サービスを受けるために自動車などの移動局
に設置する端末の機能ブロック図である。
【0056】衛星からは日本全国各地の地域情報が放送
されている。この地域情報には、地域の湧き水ポイン
ト,公共温泉場,地域ならではの観光スポット,おいし
い店,秘湯,歴史的スポットなどの情報や、各地の昔
話,郷土史,郷土音楽などの情報が含まれる。また日本
全国各地渋滞映像,交通規制情報などの交通情報や天気
情報も含まれる。これらの情報は、アンテナ5101及
びチューナ部5102を介して受信され、デコーダ部5
103により静止画像・動画映像,音声,文字データな
どの形態に復調される。
【0057】端末内には、米国のNAVSTAR衛星,
ロシアのGLONASS衛星やヨーロッパのGALIL
EO衛星などを利用して自身の位置を測定・決定するこ
とが出来る位置情報処理部5105が含まれる。これは
携帯電話や簡易型携帯電話(PHS)を利用して自身の
位置を決定しても良い。何れにしても位置測定・決定に
必要なアンテナ部なども位置情報処理部5105は具備
している。位置情報処理部5105は、いわゆるカーナ
ビゲーションを行うために自身の位置情報をナビゲーシ
ョン中央処理部5106に出力する。これと併せて位置
情報処理部5105は、自身の位置情報を情報フィルタ
部5104に向けて出力する。情報フィルタ部5104
には、ナビゲーション中央処理部5106から出力され
る、設定されたナビ経路及び目的地の情報も入力され
る。
【0058】デコーダ部5103で復調された静止画像
・動画映像,音声,文字データなどは、位置情報処理部
5105から入力される自身の位置情報及びナビゲーシ
ョン中央処理部5106から入力されるカーナビ予定経
路及び目的地情報に基づき情報フィルタ部5104にて
選別される。予めナビゲーション中央処理部5106
に、再生して欲しい情報の種類や内容を登録しておけ
ば、その登録内容による選別も可能である。選別された
静止画像・動画映像,音声,文字データなどは、ナビゲ
ーション中央処理部5106でカーナビゲーション画像
及びガイド音声に重畳され、その重畳された画像・映像
は表示部5107に表示され、その重畳された音声は音
声出力部5108を介してスピーカ5109より出力さ
れる。音声出力部は、カーステレオを用いても良い。ま
た選別された静止画像・動画映像,音声,文字データな
どは、カーナビゲーション画像や音声に重畳しなくても
良い。
【0059】ナビゲーションに必要な地図情報、ビル・
歩道橋・高架・トンネルなどの三次元情報や、駐車場,
レストランなどのドライブ情報はメモリ部5113に記
録されており、ナビゲーション中央処理部5106から
適宜呼び出されて、画像・映像表示や音声出力のために
供される。これらメモリ部5113に記録されている情
報に関しては、図2も併せて説明すると、本サービスを
利用してその変更・追加情報を放送局5007から衛星
5001を介して随時放送し、端末が受信した段階で随
時その変更・追加情報に基づき更新しても良いし、携帯
電話などを利用して通信センタ局5007に変更・追加
を要求して、衛星5001を介して放送または通信によ
り送信される、要求された変更・追加情報を端末が受信
した段階で変更・追加更新しても良い。なお図2では非
静止衛星の例を示したが、ここでは静止衛星でも良い。
【0060】以上により、ドライブ中の自車位置周辺の
情報や、ドライブの経路付近の情報や、目的地周辺の情
報を自動的に再生することが出来る。
【0061】本発明によるプロトコルは制御部5114
に内蔵されている。衛星から送信される信号には衛星の
軌道情報が含まれており、デコーダ部5103で復調さ
れた衛星軌道データは衛星軌道情報処理部5105に入
力される。また併せて自車の位置情報が位置情報処理部
5105から衛星軌道情報処理部5105に入力され
る。これらの情報から、衛星軌道情報処理部5105で
は、その時に運用中の衛星が天球上で位置する仰角及び
方位角を求め、制御部5114に出力する。制御部51
14では、入力された衛星の仰角及び方位角の情報と、
ナビゲーション中央処理部5106から出力される進行
方向の情報と、メモリ部5113に内蔵されている自車
周辺のビル・歩道橋・高架・トンネルなどの三次元情報
とを比較して、通信・放送が断となりそうな場所・時刻
において、チューナ部5102及びデコーダ部5103
を、本発明の通り制御する。なお自車の進行方向の情報
は、位置情報処理部5105から制御部5114に出力
しても良い。
【0062】カーナビ,表示部,音声出力部の制御に関
しては、音声で制御しても良い。すなわちマイク511
0を介して入力された音声は、音声認識部5111で認
識・解読され、ナビゲーション中央処理部5106,表
示部5107及び音声出力部5108に対して制御信号
が送られ、それぞれが制御される。図26では、点線で
制御信号の流れを表示している。
【0063】(7−2)Pull型放送・通信サービス 図27は本サービスを受けるために自動車などの移動局
に設置する端末の機能ブロック図である。
【0064】本サービスはドライブ中またはドライブに
先立って、必要な情報を請求し、衛星を介して送信され
る所要の情報を端末側で受信するものである。図2と併
せて説明する。図2では非静止衛星の例を示したが、こ
こでは静止衛星でも良い。
【0065】例えばドライブ中に、走行中の地域を特集
したこれまでの旅番組,情報番組を見たくなった場合、
送信部5214を介して所要の情報を通信センタ局50
07に請求する。この送信部5214は衛星5001を
介して通信出来るものであっても良いし、携帯電話や簡
易型携帯電話でも良い。送信部5214が衛星5001を介
して通信出来るものである場合、送信用のアンテナ52
15は、受信用のアンテナ5201と共用でも構わな
い。送信部5214には、(6−1)で示した位置情報
処理部5105と同様の、自身の位置測定・決定機能を
備えた位置情報処理部5205から、予め自車の位置が
ナビゲーション中央処理部5206を介して入力され
る。また送信部5214には、ナビゲーション中央処理
部5206から自車のナビによる予定経路,目的地に関
する情報が入力される。すなわち、送信部5214から
通信センタ局5007に対して、自車の位置情報,予定
経路,目的地,見たい或いは聞きたい旅番組・情報番組
に関する情報を含んだ情報が送信される。
【0066】通信センタ局5007では、請求された旅
番組,情報番組を衛星5001を介して送信する。端末
側では、アンテナ5201及びチューナ部5202を介
して上記番組を受信し、これらの番組はデコーダ部52
03により静止画像・動画映像,音声,文字データなど
の形態に復調される。
【0067】復調された静止画像・動画映像,音声,文
字データなどは、ナビゲーション中央処理部5206で
カーナビゲーション画像及びガイド音声に重畳され、そ
の重畳された画像・映像は表示部5207に表示され、
その重畳された音声は音声出力部5208を介してスピ
ーカ5209より出力される。音声出力部は、カーステ
レオを用いても良い。また選別された静止画像・動画映
像,音声,文字データなどは、カーナビゲーション画像
や音声に重畳しなくても良い。
【0068】また復調された静止画像・動画映像,音
声,文字データなどで、地域に関する情報として自車が
その場所に近付いた時に再生した方が便利である性質の
ものは、いったんメモリ部5213に蓄積しておくこと
も可能である。例えば、条件に合ったスポット・店が近
付くと表示・音声出力する機能を持たせることにより解
決出来る。勿論スポットや店に関する情報請求は予め同
様の手法で通信センタ局5207に対して行っておき、
端末側で受信・蓄積しておく必要がある。位置情報処理
部5205からの自車位置情報に基づき、適宜ナビゲー
ション中央処理部5206がメモリ部5213から必要
な情報を読み出し、ナビゲーション中央処理部5206
でカーナビゲーション画像及びガイド音声に重畳し、そ
の重畳された画像・映像を表示部5207に表示し、そ
の重畳された音声を音声出力部5208を介してスピーカ5
209より出力する。音声出力部は、カーステレオを用
いても良い。また選別された静止画像・動画映像,音
声,文字データなどは、カーナビゲーション画像や音声
に重畳しなくても良い。
【0069】ナビゲーション中央処理部5206にイン
ターネットブラウザの機能を内蔵させれば、携帯電話を
介してインターネットに接続して、情報検索することが
出来る。ドライブ中に、例えばそこがどんな場所か、ど
んないわくがあるのか、どんなメニューがあるのか、混
雑状況はどうか、今日のイベントは何か、等の外出先周
辺の情報を入手したくなった場合に、本サービスを利用
すると便利である。
【0070】本発明によるプロトコルは制御部5217
に内蔵されている。衛星から送信される信号には衛星の
軌道情報が含まれており、デコーダ部5203で復調さ
れた衛星軌道データは衛星軌道情報処理部5216に入
力される。また併せて自車の位置情報が位置情報処理部
5205から衛星軌道情報処理部5216に入力され
る。この位置情報処理部5205は(6−1)で示した
位置情報処理部5105と同様の機能・機器構成を有し
ている。これらの情報から、衛星軌道情報処理部521
6では、その時に運用中の衛星が天球上で位置する仰角
及び方位角を求め、制御部5217に出力する。制御部
5217では、入力された衛星の仰角及び方位角の情報
と、ナビゲーション中央処理部5206から出力される
進行方向の情報と、メモリ部5213に内蔵されている
自車周辺のビル・歩道橋・高架・トンネルなどの三次元
情報とを比較して、通信・放送が断となりそうな場所・
時刻において、チューナ部5202,デコーダ部520
3及び送信部5214を、本発明の通り制御する。なお
自車の進行方向に関する情報は、位置情報処理部5205か
ら制御部5217に対して出力しても良い。
【0071】カーナビ,表示部,音声出力部の制御に関
しては、音声で制御しても良い。すなわちマイク521
0を介して入力された音声は、音声認識部5211で認
識・解読され、ナビゲーション中央処理部5206,表
示部5207及び音声出力部5208に対して制御信号
が送られ、それぞれが制御される。図27では、点線で
制御信号の流れを表示している。
【0072】(7−3)衛星放送 図28は本サービスを受けるために自動車などの移動局
に設置する端末の機能ブロック図である。
【0073】図2と併せて説明する。図2では非静止衛
星の例を示したが、ここでは静止衛星でも良い。放送局
5007から衛星5001を介して放送される信号に
は、音声情報,動画像情報,文字などのデータ情報が含
まれている。
【0074】端末側では、アンテナ5301及びチュー
ナ部5302を介して上記番組を受信し、これらの番組
はデコーダ部5303により静止画像・動画映像,音
声,文字データなどの形態に復調される。
【0075】復調された静止画像・動画映像は表示部5
304に表示され、文字データなどは静止画像・動画映
像に重畳されて表示部5304に表示される。音声は音
声出力部5305を介してスピーカより出力される。表
示部5304は車載テレビ受信機でもよく、音声出力部
はカーステレオでもよい。
【0076】プロトコルは制御部5310に内蔵されて
いる。衛星から送信される信号には衛星の軌道情報が含
まれており、デコーダ部5303で復調された衛星軌道
データは衛星軌道情報処理部5311に入力される。ま
た併せて自車の位置情報,進行方向情報が位置情報処理
部5312から衛星軌道情報処理部5216に入力され
る。この位置情報処理部は(6−1)で示した位置情報処
理部5105と同様の機能・機器構成を有している。自
車の位置情報と衛星軌道情報から、衛星軌道情報処理部
5311では、その時に運用中の衛星が天球上で位置す
る仰角及び方位角を求め、制御部5310に出力する。
制御部5310では、入力された衛星の仰角及び方位角
の情報と、位置情報処理部5312から出力される進行
方向の情報と、メモリ部5309に内蔵されている自車
周辺のビル・歩道橋・高架・トンネルなどの三次元情報
とを比較して、放送が断となりそうな場所・時刻におい
て、チューナ部5302,デコーダ部5303を、本発
明の通り制御する。
【0077】表示部,音声出力部の制御に関しては、音
声で制御しても良い。すなわちマイク5307を介して
入力された音声は、音声認識部5308で認識・解読さ
れ、表示部5304及び音声出力部5305に対して制
御信号が送られ、それぞれが制御される。図28では、
点線で制御信号の流れを表示している。
【0078】(8)ビーム間切り替えに関する実施例 図29はセンタ局8101、通信衛星8102、移動体
8103からなる衛星放送送受信システムである。衛星
8102は放送衛星であってもよく、また、静止衛星,
非静止衛星であってもかまわない。本発明の以下で述べ
る実施例では非静止衛星、特に長楕円軌道衛生を前提と
した実施例について述べる。
【0079】センタ局8101には送信装置8104が
あり、これは衛星と通信を行うためのアンテナ810
5,衛星と通信を行うための通信装置8106,衛星か
ら地上に発されるビームスポットに関するデータを蓄積
してあるカバレージエリアデータベース8108,通信
衛星を用いて配信するコンテンツを蓄積してあるコンテ
ンツデータベース8109,カバレージエリアデータベ
ース8108とコンテンツデータベース8109の内容
を選択して通信衛星に送信するデータを作成する機能
と、受信端末から送信されてきたデータを読み込み、そ
れを元に通信衛星に送信するデータを決定する機能のい
ずれかどちらか、あるいは両方を備える制御装置810
7からなる。
【0080】一方、移動体8103中には受信端末82
01があり、これは移動体の測位を行うための測位用ア
ンテナ8203,衛星と通信を行うための通信用アンテ
ナ8202,測位用アンテナにて受信したデータを元
に、現在位置の測位、ならびに移動速度の算出,移動方
向の算出を行う測位装置8205,衛星8102とデー
タの送受信を行う通信装置8204,通信アンテナにて
受信したデータと測位装置にて受信したデータから必要
データを選択して表示装置に該必要データを送信する機
能と、通信装置にて受信したデータと、測位装置にて受
信したデータから、必要がある場合に移動体の測位情報
をセンタ局に送信する機能と、入力装置8207より、
受信端末を利用しているユーザが受信を必要とするデー
タを入力した際に、該データを必要がある場合にセンタ
局に送信する機能を持つ制御装置8206からなる。な
お、アンテナ8202,8203に関してはもちろん通
信用のアンテナ、測位用のアンテナが一体となったアン
テナを用いることも可能である。ここでの測位装置82
05はGPS(Grobal Positioning System)と呼ばれて
いる測位衛星を用いた測位装置、あるいはその他の測位
衛星を用いた測位装置、ならびに携帯電話による測位装
置のいずれでもよい。
【0081】次にセンタ局,受信端末それぞれの装置に
ついて説明する。カバレージエリアデータベース810
8は図30に示すように、ひとつの衛星が、たとえば日
本全国に情報を配信する際には、衛星に搭載されている
機器からビームを発射して8251に示す範囲の通信を
行う。8251に示すひとつの円がカバレージエリアで
ある。一般的に周波数が低い帯域を用いる衛星通信では
日本全国をカバーするのに必要なビーム数は少ないもの
の、周波数が高くなるにしたがって、ひとつのビームの
照射範囲が狭まるために、図30に示すように多くのビ
ームが必要となる。このビームの照射位置をセンタ局で
把握するためのデータベースがカバレージデータベース
8108である。カバレージデータベースの内容を図3
1に示す。ビームデータは任意に付与されたビーム番号
8801,ビームを認識するために代表地域の名称を付
与したビーム名称8802,ビームの中心緯度880
3,ビームの中心経度8804,ビーム半径8805の
各データからなるテーブルである。
【0082】次に図32を用いて本発明の中心的な考え
方であるカバレージエリアのデータと移動体の関係につ
いて説明する。衛星通信においては図30に示したよう
に、複数の円形状をしたビームにより、日本全国で均一
な放送が行われることとなっている。一方、非静止衛星
を用いた衛星通信を行う場合には、先に示したビームの
位置が必ずもあらかじめ設定したビームの位置と一致し
ない問題点がある。これは非静止衛星が常に衛星の姿勢
制御を行うために、衛星本体がゆれているためである。
このため、もともとのビームの照射位置よりも数10k
m程度のビーム照射位置の誤差が姿勢制御実施時に発生
する。したがって、ビーム照射位置のずれの例として、
ビームの半径が小さくなった場合について図32にて考
えると、太線で示した標準ビームパターン8308,8
306の場合は、ビームとビームの渡りの際に、それぞ
れのビームが重なり合っていることから、ビーム間のハ
ンドオーバがスムーズにでき、通信の途切れに代表され
る通信品質の低下はさほど問題がないと考えられる。し
かし、非静止衛星の場合は、先に述べたように、姿勢制
御のために衛星が揺らぐことより、細線で示したビーム
パターン8307,8305のようになった場合は、そ
れぞれのビームの重なり部分がないために、通信の途切
れに代表される通信品質の低下が発生する可能性が高
い。このため本発明では図33に示すようにビームエリ
アに3種類のエリアわけを行う。これらの意味は点線で
示した8405,8403の円錐の中に移動体が存在す
る場合は、通信品質に問題がほとんどない、青信号エリ
アと定義し、細実線で示される8406,8402から
なる円錐と先に述べた点線で示される円錐の中に移動体
が存在する場合は、通信品質の低下が発生する可能性が
ある、黄色信号エリアと定義し、太実線で示される84
04,8401からなる円錐と先に述べた細実線の円錐
の間に移動体が存在する場合は通信品質の低下が顕著で
ある赤信号エリアと定義する。なお、これらの赤信号,
黄信号,青信号エリアの分類は、各衛星のカタログ値に
示されている、姿勢制御誤差範囲をもとに行う。たとえ
ば、ビーム半径がNであり、ある衛星の姿勢制御誤差が
Mである場合は、赤信号エリアはビームの半径がNから
N−Mの間となり、黄信号エリアはビームの半径がN−
MからN−2Mとなり、青信号エリアはN−2M以下の
範囲となる。
【0083】本発明では、移動体が図33の説明で定義
したどのエリアに現在存在するか、あるいは数分後にど
のエリアに存在するかの予測データをセンタ局に送信す
ることにより、通信品質の低下が発生する場合には通信
品質の変更をセンタ局にリクエストして通信品質の維持
を図ることを特徴とする。この通信品質の定義は、セン
タ局から送信されるデータ中に埋め込まれる。センタ局
から送信されるデータの一例を図34を用いて説明す
る。図34の8500はコンテンツデータそのもの(元
データ)である。これを通信装置を介して衛星にデータ
を送信する際にはプロトコル変換を行って、たとえばO
SIの階層にしたがったデータフォーマットに変換して
衛星との通信を行う。図34では元データをA階層,B
階層にてプロトコル変換をする場合にはそれぞれの階層
のヘッダ8501,8502データの先頭に付加する、
あるいは時により、データ長が身近無なる場合は850
3に示すようにもとの階層のデータを分割して、ある階
層のプロトコルに対応するヘッダを付加することとな
る。階層ごとのプロトコル変換を行う際に、データの優
先度,品質補償を必要とする階層プロトコルのヘッダ中
に埋め込み、それを参照する階層で、帯域制御、あるい
は優先度制御を行うことで、受信端末からの要求に応じ
たサービスを実現する。
【0084】図35は優先度制御,品質補償を必要とす
る際に前記したプロトコルに埋め込むTOS(Type Of S
ervice)の一例である。これは例であるためもちろんそ
の他のサービス概念を加えることも可能である。たとえ
ば図35の例ではあるプロトコル階層におけるヘッダ情
報の中身を示している。この例ではバージョン情報86
01,ヘッダ長情報8602,TOS情報8603,デ
ータ全長8604からなり、TOS情報はさらに優先度
情報8605,TOS情報8606、スタッフビット8
607からなる。このスタッフビットは優先度情報、T
OS情報が拡張された場合のためにリザーブしているも
のであるため、必ずしも必要としない。
【0085】8608はTOS情報の一例である。この
例では遅延を最小にする、スループットを最大にする、
信頼性を最大にする、料金を最小にする、通常のサービ
スを定義してある例である。もちろん、これ以外のサー
ビスを定義してもかまわない。また、2進値と特性の対
応もこの実施例に示した限りでなくてもよい。
【0086】なお、図34に示した元データ8500は
図36に示すように、コンテンツデータとビームデータ
が8701から8704に示すように交互に重畳された
データデータである。ここでのコンテンツデータとは、
映像用データ,音楽用データ,簡易映像用データ,文字
用データに代表される放送通信用コンテンツデータであ
る。さらにこれらは磁気テープに代表されるメディアに
保存されたオフライン的なコンテンツと、ニュース番
組,ライブ放送に代表されるリアルタイム的に配信され
るコンテンツがある。
【0087】次に受信端末8201について説明する。
図37は受信端末における通信装置,制御装置,測位装
置間の動作について示した図である。まず、受信端末の
電源投入後、通信装置,測位装置からそれぞれセンタ局
から送られてきたコンテンツデータ,ビームデータと測
位情報,移動体が進んでいる方向、ならびにその速度を
処理8901,処理8902にて制御装置が入手する。
センタ局から送信されるビームデータは通常衛星通信対
象全エリアの情報が入っているため、制御装置にて、測
位装置より受信したデータをもとに、周辺地域のビーム
データのみをフィルタリングする。その後、コンテンツ
データを制御装置にて取り出し(処理8903)、取り
出したコンテンツデータを表示装置に送信(処理890
4)、ビームデータを取り出し(処理8905)を行
う。なお、制御装置での処理では図34に示した「元デ
ータ」の状態で制御装置に入力されているものとする。
次に、処理8906にて移動体端末が数分後にどの位置
にいて、TOSの変更の要否を算出する。この内容につ
いて図38を用いて予測方法とTOS変更方法について
説明する。
【0088】図38にて9001,9004は赤信号エ
リアの外側境界、9002,9005は黄信号エリアの外側
境界、9003,9006は青信号エリアの外側境界を
示し、9007は現在時点での移動体の位置、9008
は数分後に移動体が存在する範囲を示す円、9009が
数分(N分)後に移動体が存在する確率が最も高い地点
を示す。地点9009は現在位置と方向より求められる
方向ベクトルに時間を乗算することで求められる。ま
た、範囲9008は9009の地点を基準に半径M
(m)の範囲とする。ここでのMはさまざまな値が設定
可能であるものの、ここでは前記した姿勢制御の際に発
生する誤差程度とする。もちろんその他の値をあらかじ
め与えておくことも可能であるし、特に移動体が車であ
る場合には、道路交通情報から得られる渋滞情報を考慮
して動的に決定することも可能である。
【0089】次に図38に示した移動体の存在位置の予
測値からTOSのレベルを決定する方法について説明す
る。第一の方法例は9009が含まれるエリアの面積を
単純に算出しその重心をとる方法である。具体的には、
赤信号エリアを1点、黄信号エリアを2点、青信号エリ
アを3点と定義し、9009の円の面積を正規化して1
とした際に、 1×Σ(赤信号エリアの面積)+2×Σ(黄信号エリア
の面積)+3×Σ(青信号エリアの面積) を求めその値が1から2の場合は通信品質が低下する可
能性が高いので、信頼性を最大にするTOSを選択し、
2から3の間にある場合はスループットを最大にするT
OSを選択する。
【0090】第二の方法例は、ビームの信号レベルをア
ナログ値のメンバーシップ関数を持つファジィ集合とみ
なして、図39に示すファジイ推論を用いてTOSのレ
ベルを決定する方法である。ビームの強度を正規化した
値を縦軸に(メンバーシップ関数)、距離を横軸にする
と、それぞれのビームの電波強度は9101,9102のよ
うに示される。なお、9101は図38の9001から
9003の信号レベルに相当し、9102は図38の9
004から9006の信号レベルに相当する。また、9
103は図38の9009の移動体の予測半径円に相当
する。推論方法は一般的に行われているファジィ推論
(文献:菅野道夫著、ファジィ制御,日刊工業新聞社、
1988年)を用いて9101,9102をルールとみ
なして、移動体の予測位置との適合度をとり、Max−
Min推論方式で9104に示すメンバーシップ関数を
推論したとする。このあと、9104のメンバーシップ
関数の重心を計算し、計算結果が赤信号エリアにある場
合は通信品質が低下する可能性が高いので、信頼性を最
大にするTOSを選択し、計算結果が黄信号エリアにあ
る場合はスループットを最大にするTOSを選択する。
計算結果が青信号エリアにある場合は通常のTOSを選
択する。なお、ここでの例ではメンバーシップ関数を固
定値として与えたものの、通信状況は特に高周波数帯の
電波を用いた場合には、降雨時の出力減衰が大きくなる
ことから、気象状況,天気の状態、あるいは電離層のイ
オン密度に応じてメンバーシップ関数を補正することも
可能である。第二の方法例では第一の方法例と比較して
よりきめこまやかな電波状況に応じることが可能とな
る。
【0091】このような方法を用いることで、図37の
8906〜8907にてTOSの変更の要否を計算し、
TOSの変更が必要である場合には処理8908にてT
OS変更命令を送信データにセットし、その後、890
9にて通信装置に対しセンタ局へのデータ送信を実行す
る。その際の送出データのフォーマットを図40に示
す。図40中のセンタ局に送信するデータは、移動体端
末のID番号9201,移動体の現在位置の緯度経度9
202,9203、要求するTOSの値9204,リザ
ーブエリア9205からなる。ここでのID番号とはた
とえば、移動体端末に割り振られているIPアドレス、
あるいは移動体端末に付与されているMedia Access Con
trolアドレスが考えられる。
【0092】次に、受信端末の入力装置について説明す
る。入力装置は衛星から送信される複数の番組を選択す
る機能、ならびに、初期設定を行う装置である。図41
は受信装置の番組選択インターフェースの一例である。
番組、ここでは音楽番組を前提とした例とすると、93
01から9304までは音楽のジャンルを示し、9305は
その具体的な音楽番組プログラムの内容を示し、930
6から9307はプログラムを選択する際の操作ボタン
を示し、9310は決定ボタンをしめす。なお、本例で
はジャンル選択をタブ形式で表現しているものの、ボタ
ン形式でも問題ない。
【0093】図42に出力装置の表示例を示す。940
1は出力画面、9402は受信コンテンツ(映像)表示
画面、9403,9404はデータ放送表示画面、94
05は受信品質表示画面である。また、9406から9
408は操作ボタンを示している。9402から940
5までの表示画面は表示ボタンを操作することによりそ
れぞれ切り替えることができる。受信品質表示画面の例
を図43に示す。この例では端末の存在位置,受信レベ
ル,センタ局から送信する際の品質の情報が表示され
る。これらの情報は全機能操作ボタンのいずれかを操作
することにより選択することも可能である。
【0094】本実施例では、衛星を用いた通信において
は、放送やストリーミング系データのように、時間あた
りのスループットを一定に保証する必要のあるデータ
と、交通情報,各種テレメトリ情報など、時間的要求が
緩く、時に欠落しても良いデータが存在する。本発明の
衛星切り替え方式に関する部分においては、衛星切り替
え期間に時間的要求の緩いデータをスケジューリングす
ることで、時間的要求の厳しいデータの転送レートを一
定に保つ。
【0095】ビーム安定性に関し、本発明では前記のビ
ーム照射範囲を移動体に搭載された端末が通過する際に
数分後の端末位置を予測し、その予測結果に基づいて、
端末が存在する地域の電波状況を予測する、その予測結
果に基づき、端末から通信品質の改善要求をセンタ局に
送信し、センタ局がその要求された通信品質に応じた通
信を行うことにより、非静止衛星の姿勢制御によるビー
ム境界での重なり地域での通信品質の低下を防止する。
【0096】また、低頻度の衛星切り替えの発生する準
天頂衛星のような衛星システムにおいて、非切り替え時
の通信効率を下げずに衛星切り替え時の処理を円滑に行
うことが出来る。円滑な衛星切り替えは、少ない衛星数
で多くの接続を処理する準天頂衛星システムに好適であ
る。
【0097】また、本発明に係る衛星通信システムによ
れば、移動端末が衛星のビーム照射の境界に入って通信
品質が低下することが予想されることをあらかじめ予測
して、その低下の程度によって通信品質の向上、あるい
は維持の要求をセンタ局に通知し、その要求に応じた通
信品質にて受信端末にデータを送信することにより、受
信端末側で安定した通信品質を確保することが可能とな
る。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通信或いは放送の効率向上或いは品質向上が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】軌道の説明図。
【図2】サービス形態の例を示す図。
【図3】衛星切り替え時に応答時間要求のゆるいデータ
の送受信を割り当てるタイミングチャート図。
【図4】端末側の動作を示すフロー図。
【図5】衛星切り替え時に同一地域に異なる周波数で複
数衛星からビームを照射する実施例のタイミングチャー
ト図。
【図6】衛星切り替え時に同一地域に異なる周波数で複
数衛星からビームを照射する実施例のタイミングチャー
トビームパタン例を示す図。
【図7】衛星切り替え期間中に衛星2のビームが補足可
能である場合の動作シーケンス図。
【図8】衛星切り替え期間中に衛星2のビームが補足不
可能である場合の動作シーケンス図。
【図9】衛星切り替え期間中に衛星2のビームが補足可
能である場合の動作シーケンスの第2の例を示す図。
【図10】端末側の動作を示すフロー図。
【図11】時分割で徐々にハンドオーバーを行う実施例
のタイミングチャート図。
【図12】時分割で徐々にハンドオーバーを行う実施例
のビームスポット図。
【図13】衛星切り替え前処理期間のフロー図。
【図14】衛星切り替え後処理期間のフロー図。
【図15】衛星切り替え前処理の動作シーケンスの例1
の図。
【図16】衛星切り替え前処理の動作シーケンスの例2
の図。
【図17】衛星切り替え前処理の動作シーケンスの例3
の図。
【図18】衛星切り替え前処理の動作シーケンスの例4
の図。
【図19】衛星切り替え後処理の動作シーケンスの例1
の図。
【図20】衛星切り替え後処理の動作シーケンスの例2
の図。
【図21】衛星切り替え後処理の動作シーケンスの例3
の図。
【図22】衛星切り替え後処理の動作シーケンスの例4
の図。
【図23】端末側の構成を示す図。
【図24】基地局側の装置構成図。
【図25】衛星切り替え情報フォーマット例を示す図。
【図26】プッシュ型放送サービスを受けるために自動
車などの移動局に設置する端末の機能ブロック図。
【図27】プル型放送サービスを受けるために自動車な
どの移動局に設置する端末の機能ブロック図。
【図28】衛星放送を受けるために自動車などの移動局
に設置する端末の機能ブロック図。
【図29】本発明の衛星通信システムならびにその方法
の構成を示す代表図。
【図30】複数のビーム照射の状況を示す図。
【図31】ビームデータのフォーマットの一例を示す
図。
【図32】ビーム間ハンドオーバと姿勢制御によるビー
ムの変動例を示す図。
【図33】ビームに設定するレベルの図。
【図34】プロトコル階層を通過する際のデータのパケ
ット化を示す図。
【図35】TOS(Type Of Service)の例を示す図。
【図36】コンテンツデータとビームデータを多重化す
る例を示す図。
【図37】受信端末側での動作を示す一例。
【図38】端末の移動位置の推定を示す図。
【図39】ファジィ集合を用いたTOS決定方法を示す
一例を示す図。
【図40】受信端末からセンタ局に送信する品質要求フ
ォーマットの一例を示す図。
【図41】入力装置のインターフェースの一例を示す
図。
【図42】出力装置のインターフェースの一例を示す
図。
【図43】受信品質表示画面の例を示す図。
【図44】サービス形態の例の補足説明図。
【符号の説明】
3501…アンテナ、3502…モデム、3503…同
期信号抽出手段、3504…衛星切り替え制御情報抽出手
段、3505…バッファ、3506…ユーザデータ(ペ
イロード)、3507…コントローラ、3508…送出
タイミング制御手段、3509…端末情報送出手段、3
510…送出データ種別切り替え手段、3511…長応
答時間データ用バッファ、3512…長応答時間デー
タ、3513…短応答時間データ、3514…短応答時間デ
ータ用バッファ、5001…衛星、5002…衛星追
跡,テレメトリ及びコマンド(TT&C)用回線、50
03…衛星追跡管制運用局、5004…通信リターンリ
ンク、5005…放送用アップリンク,通信用フィーダ
リンク,大容量画像通信用アップリンク、5006…移
動体,家庭等との双方向通信、5007…放送局,通信
センタ局、5008…移動体,家庭等への放送、500
9…大容量画像通信、5010…自動車等の移動局、5
011…一般家庭等の固定局、5012…中継設備を経
由した移動体・家庭等との双方向通信,移動体・家庭等
への放送,大容量画像通信、5013…中継設備、50
14…中継設備を経由した移動体・家庭等との双方向通
信,移動体・家庭等への放送,大容量画像通信、501
5…中継設備を経由した移動体・家庭等との双方向通
信,移動体・家庭等への放送,大容量画像通信、580
1…衛星1スポット1(使用周波数f1)、5802…
衛星1スポット2(使用周波数f2)、5803…衛星
1スポット3(使用周波数f1)、5804…衛星1ス
ポット4(使用周波数f2)、5805…衛星2スポッ
ト1(使用周波数f1)、5806…衛星2スポット2
(使用周波数f2)、5807…衛星2スポット3(使
用周波数f1)、5808…衛星2スポット4(使用周
波数f2)、8401,8404…赤信号領域と定義するビ
ーム照射範囲、8402,8405…黄信号領域と定義
するビーム照射範囲、8403,8406…青信号領域
と定義するビーム照射範囲、8603…TOS情報、8
801…ビーム番号、8802…ビーム名称、8803
…ビーム中心緯度、8804…ビーム中心経度、880
5…ビーム半径、9101…ビームAの正規化強度、9
102…ビームBの正規化強度、9103…予測位置の
確率、9104…推論されたファジィメンバーシップ関
数、9401…表示画面、9402…映像表示エリア、
9403,9404…データ表示エリア、9405…品
質表示エリア、9501…品質表示エリアの表示例。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 隆張 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 井上 秀樹 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 5K072 AA15 BB03 BB04 BB12 BB13 BB14 BB22 DD02 DD03 DD04 DD11 DD16 DD17 EE04 EE12 GG11 GG15

Claims (60)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非静止衛星軌道を移動して所定サービス領
    域で代わる代わるサービスされる人工衛星からの信号を
    受信するものであって、前記人工衛星のうち所定の衛星
    からの信号を受信し、前記所定の人工衛星の信号が実質
    的に受信されなくなってから前記代わる人工衛星の信号
    が実質的に受信されるまでのための情報を、前記所定の
    人工衛星から予め受信する受信方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記所定の人工衛星の
    電波が実質的に受信されなくなってから前記予め受信し
    た信号に基づき音声表示或いは画像表示する受信方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記人工衛星から受信
    する情報には時間的連続性が相対的に高要求のものと低
    要求のものが含まれており、前記予め受信した情報は前
    記高要求の信号である受信方法。
  4. 【請求項4】非静止衛星軌道を移動して所定サービス領
    域で代わる代わるサービスされる人工衛星からの信号を
    受信するものであって、前記人工衛星のうち所定の衛星
    の信号が受信可能な状態で、前記代わる人工衛星から信
    号を受信し、該受信信号に基づいて、前記所定の人工衛
    星からの受信から前記代わる人工衛星からの受信へ切り
    替えるための処理を行う受信方法。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記所定の人工衛星か
    らの信号の受信の間に、前記代わる人工衛星からの信号
    を受信する受信方法。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記代わる人工衛星か
    ら受信のための処理は、前記代わる人工衛星の回線予約
    である受信方法。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記回線情報の予約に
    は前記代わる衛星に用いられる周波数の予約を含む受信
    方法。
  8. 【請求項8】請求項4乃至7において、前記所定の人工
    衛星の信号の受信と、前記代わる人工衛星の信号の受信
    は時間的に排他的である受信方法。
  9. 【請求項9】請求項7おいて、前記予約が拒否されたと
    きに、代替的な手段から相当する信号を得る受信方法。
  10. 【請求項10】請求項4において、前記代わる人工衛星
    からの信号と前記所定の人工衛星からの信号とは同じ周
    波数で あるか否か判断し、前記判断に基づいて受信す
    る受信方法。
  11. 【請求項11】請求項10において、前記周波数が共に
    同じであるときに、引続き、前記周波数で受信する受信
    方法。
  12. 【請求項12】請求項4において、前記切り替えのため
    の処理は、前記所定の人工衛星を介した前記代わる人工
    衛星の使用要求である受信方法。
  13. 【請求項13】非静止衛星軌道を移動して所定サービス
    領域で代わる代わるサービスされる人工衛星からの信号
    を受信し、前記人工衛星のうち所定の衛星からの信号を
    受信し、その後、前記代わる人工衛星から実質的に信号
    受信が可能となるものであって、前記代わる人工衛星か
    らの受信が可能となってから、前記代わる人工衛星から
    の受信情報における欠落したものを補うように前記所定
    の人工衛星からの信号を受信する受信方法。
  14. 【請求項14】非静止衛星軌道を移動して所定サービス
    領域で代わる代わるサービスされる人工衛星からの信号
    を受信し、前記人工衛星のうち所定の衛星からの信号を
    受信し、その後、前記代わる人工衛星から実質的に信号
    受信が可能となるものであって、前記代わる人工衛星か
    らの受信が可能となってから、前記所定の人工衛星に対
    して受信切り替えがなされたことを示す信号を送信する
    受信方法。
  15. 【請求項15】請求項14において、前記所定の人工衛
    星に対する受信切り替えがなされたことを示す送信は、
    前記代わる人工衛星からの信号が受信された後になされ
    る受信方法。
  16. 【請求項16】非静止衛星軌道を移動して所定サービス
    領域で代わる代わるサービス可能となる人工衛星からの
    信号を受信し、前記人工衛星のうち所定の衛星からの信
    号を受信し、その後、前記代わる人工衛星から実質的に
    信号受信が可能となるものであって、前記代わる人工衛
    星からの信号が受信できないときに、前記所定の人工衛
    星を介して前記代わる人工衛星からの信号が受信される
    ように要求する受信方法。
  17. 【請求項17】請求項16において、前記要求は周波数
    の割り当てである受信方法。
  18. 【請求項18】非静止衛星軌道を移動して所定サービス
    領域で代わる代わるサービスされる人工衛星からの信号
    を受信し、サービス領域における地理的条件に応じた周
    波数の信号を前記人工衛星から受信するものであって、
    前記受信すべき周波数を検出し、前記検出に基づいて、
    前記代わる人工衛星からの信号を受信する受信方法。
  19. 【請求項19】異なるサービス領域をカバーするよう人
    工衛星から照射される電波信号から少なくともその1つ
    の領域に照射される電波信号を受信するものであって、
    前記電波信号の受信における現在状況を判断し或いは将
    来の状況を推測し、前記判断或いは推測に基づいて前記
    受信状態が向上するよう前記人工衛星からの電波信号が
    変更されるよう要求する要求信号を発する受信方法。
  20. 【請求項20】請求項19において、前記電波信号の受
    信状況の判断は、該受信の位置に予測に基づいてなされ
    る受信方法。
  21. 【請求項21】請求項19乃至20において、前記電波
    信号の受信状況の判断は、ビームエリア情報に基づいて
    なされる受信方法。
  22. 【請求項22】請求項21において、ビームエリア情報
    はセンタ局より提供される受信方法。
  23. 【請求項23】請求項22において、前記ビームエリア
    情報は緯度,経度及びビームの広がりに関する情報であ
    る受信方法。
  24. 【請求項24】請求項19乃至23において、前記電波
    信号の受信状況の判断は電波品質の推定である受信方
    法。
  25. 【請求項25】請求項24において、前記電波品質は得
    られたビームエリアをフィルタリングすることによって
    得られる受信方法。
  26. 【請求項26】請求項19において、移動位置及びビー
    ム広がりをファジー推論し、これに基づいて信号の品質
    を推定する受信方法。
  27. 【請求項27】異なるサービス領域をカバーするよう人
    工衛星から照射される電波信号から少なくともその1つ
    の領域に照射される電波信号を受信するものであって、
    将来の電波信号の受信状況を推測し、前記推測に基づい
    てスループット及び受信状況向上の一方を選択して要求
    する要求信号を発する受信方法。
  28. 【請求項28】異なるサービス領域をカバーするよう人
    工衛星から照射される電波信号から少なくともその1つ
    の領域に照射される電波信号を受信するものであって、
    将来の電波信号の受信状況を推測し、前記推測に基づい
    て、受信遅延,スループット,信頼性或いは料金に関す
    る要求を発する信号方法。
  29. 【請求項29】非静止衛星軌道を移動して所定サービス
    領域で代わる代わるサービスされる人工衛星からの信号
    を受信するものであって、前記人工衛星のうち所定の衛
    星から該所定衛星の情報及び該代わる人工衛星の情報を
    含む信号を受信し、該受信した情報に基づいて前記所定
    の人工衛星から前記変わる衛星に受信を切り替えるため
    の処理をする受信方法。
  30. 【請求項30】請求項29において、前記受信信号から
    所定の事象までの時間或いはその期間相当するものを得
    て、該受信に基づいて前期切り替え処理を行う受信方
    法。
  31. 【請求項31】請求項29において、前記所定の事象は
    衛星切り替えまでの残り時間或いはフレーム数である受
    信方法。
  32. 【請求項32】非静止衛星軌道を移動して所定サービス
    領域で代わる代わるサービスされる人工衛星からの信号
    を受信し、前記受信した信号に基づいて演算処理するも
    のであって、前記サービス領域における前記人工衛星か
    らの受信状態を演算し、前記演算に基づいて前記受信状
    態に関する情報を表示する受信方法。
  33. 【請求項33】サービスに供する衛星を切り替えて使用
    する非静止衛星を利用するものであって、送受信するデ
    ータを、相対的に、時間的要請の厳しいものと、時間要
    請の緩慢なものとに分け、両者を時系列的に分離して送
    受信し、時間的要請の緩慢なものの送受信タイミング時
    と、衛星切り替え時とを一致させることを特徴とする情
    報システム。
  34. 【請求項34】請求項33において、時間的要請の厳し
    いもののデータ送受信に影響を与えずに、使用する衛星
    を切り替えるように構成したことを特徴とする情報シス
    テム。
  35. 【請求項35】請求項33乃至34において、非切り替
    え時のスループットを低下させないように衛星切り替え
    を行うように構成することを特徴とする情報システム。
  36. 【請求項36】サービスに供する衛星を切り替えて使用
    する非静止衛星を利用するものであって、衛星の切り替
    え前の所定の時期に、切り替え後衛星のビームを切り替
    え前衛星と排他的に短期間一時的に試射し、試射から得
    れた切り替え後衛星との回線状況に基づき切り替え後の
    回線予約等の必要処理を、切り替え前の段階で行うこと
    を特徴とする情報システム。
  37. 【請求項37】サービスに供する衛星を切り替えて使用
    する非静止衛星を利用するものであって、衛星切り替え
    後に使用不可能となる回線の各種操作が可能となるよう
    に、衛星の切り替え後の所定の時期に、切り替え前衛星
    を切り替え後衛星と排他的に使用することを特徴とする
    情報システム。
  38. 【請求項38】複数のビームにより衛星通信実施地域を
    カバーする衛星を用いてセンタ局からデータを送信し、
    受信端末にて該コンテンツを受信するものであって、端
    末側で測位情報を元に端末の位置を予測し、センタ局か
    ら送信されるビームエリア情報から電波品質を推定し、
    必要な際に端末よりセンタ局に電波品質を維持するため
    の要求を送信し、センタ局がその要求に応じた通信品質
    で端末に対して通信を行うことを特徴とする通信システ
    ム。
  39. 【請求項39】複数のビームにより衛星通信実施地域を
    カバーする衛星を用いてセンタ局からデータを送信し、
    受信端末にて該コンテンツを受信するものであって、端
    末側で測位情報を元に端末の位置を予測し、センタ局か
    ら送信されるビームエリア情報から測位情報によって得
    られた端末周辺地域のビームエリアをフィルタリングし
    た後に、そのデータより該地域の電波品質を推定し、必
    要な際に端末よりセンタ局に電波品質を維持するための
    要求を送信し、センタ局がその要求に応じた通信品質で
    端末に対して通信を行うことを特徴とする衛星通信シス
    テム。
  40. 【請求項40】非静止衛星軌道を移動して所定サービス
    領域で代わる代わるサービスされる人工衛星からの信号
    を受信するものであって、前記人工衛星のうち所定の衛
    星からの信号を受信する手段と、前記所定の人工衛星の
    信号が実質的に受信されなくなってから前記代わる人工
    衛星の信号が実質的に受信されるまでのための情報を、
    前記所定の人工衛星から予め受信する手段を有すること
    を特徴とする受信装置。
  41. 【請求項41】非静止衛星軌道を移動して所定サービス
    領域で代わる代わるサービスされる人工衛星からの信号
    を受信するものであって、所定人工衛星のうち所定の衛
    星の信号が受信可能な状態で、前記代わる人工衛星から
    信号を受信する手段と、該受信信号に基づいて、前記所
    定の人工衛星からの受信から前記代わる人工衛星からの
    受信へ切り替えるための処理を行う手段を有することを
    特徴とする受信装置。
  42. 【請求項42】非静止衛星軌道を移動して所定サービス
    領域で代わる代わるサービスされる人工衛星からの信号
    を受信する手段を有し、前記人工衛星のうち所定の衛星
    からの信号を受信し、その後、前記代わる人工衛星から
    実質的に信号受信が可能となるものであって、前記代わ
    る人工衛星からの受信が可能となってから、前記代わる
    人工衛星からの受信情報における欠落したものを補うよ
    うに前記所定の人工衛星からの信号を受信する手段を有
    することを特徴とする受信装置。
  43. 【請求項43】非静止衛星軌道を移動して所定サービス
    領域で代わる代わるサービスされる人工衛星からの信号
    を受信する手段を有し、前記人工衛星のうち所定の衛星
    からの信号を受信し、その後、前記代わる人工衛星から
    実質的に信号受信が可能となるものであって、前記代わ
    る人工衛星からの受信が可能となってから、前記所定の
    人工衛星に対して受信切り替えがなされたことを示す信
    号を送信する手段を有することを特徴とする受信装置。
  44. 【請求項44】非静止衛星軌道を移動して所定サービス
    領域で代わる代わるサービス可能となる人工衛星からの
    信号を受信する手段を有し、前記人工衛星のうち所定の
    衛星からの信号を受信し、その後、前記代わる人工衛星
    から実質的に信号受信が可能となるものであって、前記
    代わる人工衛星からの信号が受信できないときに、前記
    所定の人工衛星を介して前記代わる人工衛星からの信号
    が受信されるように要求する手段を有することを特徴と
    する受信装置。
  45. 【請求項45】非静止衛星軌道を移動して所定サービス
    領域で代わる代わるサービスされる人工衛星からの信号
    を受信する手段を有し、サービス領域における地理的条
    件に応じた周波数の信号を前記人工衛星から受信するも
    のであって、前記受信すべき周波数を検出し、前記検出
    に基づいて、前記代わる人工衛星からの信号を受信する
    手段を有することを特徴とする受信装置。
  46. 【請求項46】異なるサービス領域をカバーするよう人
    工衛星から照射される電波信号から少なくともその1つ
    の領域に照射される電波信号を受信するものであって、
    前記電波信号の受信における現在状況を判断し或いは将
    来の状況を推測する手段と、前記判断或いは推測に基づ
    いて前記受信状態が向上するよう前記人工衛星からの電
    波信号が変更されるよう要求する要求信号を発する手段
    を有する受信装置。
  47. 【請求項47】異なるサービス領域をカバーするよう人
    工衛星から照射される電波信号から少なくともその1つ
    の領域に照射される電波信号を受信するものであって、
    将来の電波信号の受信状況を推測する手段と、前記推測
    に基づいてスループット及び受信状況向上の一方を選択
    して要求する要求信号を発する手段を有することを特徴
    とする受信装置。
  48. 【請求項48】異なるサービス領域をカバーするよう人
    工衛星から照射される電波信号から少なくともその1つ
    の領域に照射される電波信号を受信するものであって、
    将来の電波信号の受信状況を推測する手段と、前記推測
    に基づいて、受信遅延,スループット,信頼性或いは料
    金に関する要求を発する手段を有することを特徴とする
    受信装置。
  49. 【請求項49】非静止衛星軌道を移動して所定サービス
    領域で代わる代わるサービスされる人工衛星からの信号
    を受信するものであって、前記人工衛星のうち所定の衛
    星から該所定衛星の情報及び該代わる人工衛星の情報を
    含む信号を受信する手段と、該受信した情報に基づいて
    前記所定の人工衛星から前記変わる衛星に受信を切り替
    えるための処理をする手段を有することを特徴とする受
    信装置。
  50. 【請求項50】非静止衛星軌道を移動して所定サービス
    領域で代わる代わるサービスされる人工衛星からの信号
    を受信する手段と、前記受信した信号に基づいて演算処
    理するものであって、前記サービス領域における前記人
    工衛星からの受信状態を演算し、前記演算に基づいて前
    記受信状態に関する情報を表示する手段を有することを
    特徴とする受信装置。
  51. 【請求項51】非静止衛星軌道を移動して所定サービス
    領域に代わる代わる人工衛星から信号を送信するもので
    あって、前記人工衛星のうち所定の衛星からの信号を送
    信し、前記所定の人工衛星の信号が実質的にサービスさ
    れなくなってから前記代わる人工衛星の信号が実質的に
    サービスされるまでのための情報を予め送信する送信方
    法。
  52. 【請求項52】非静止衛星軌道を移動して所定サービス
    領域に代わる代わる人工衛星から信号を送信するもので
    あって、所定人工衛星のうち所定の衛星の信号がサービ
    ス可能な状態で、前記代わる人工衛星から信号を送信
    し、前記所定の人工衛星から前記代わる人工衛星に切り
    替えるための信号を送信する送信方法。
  53. 【請求項53】非静止衛星軌道を移動して所定サービス
    領域で代わる代わる人工衛星から信号をサービスし、前
    記人工衛星のうち所定の衛星からの信号をサービスし、
    その後、前記代わる人工衛星から実質的に信号受信をサ
    ービスするものであって、前記代わる人工衛星からの信
    号サービスが可能となってから、前記代わる人工衛星か
    らの受信情報における欠落したものを補うように信号を
    送信る送信方法。
  54. 【請求項54】非静止衛星軌道を移動して所定サービス
    領域で代わる代わる人工衛星からの信号をサービスし、
    前記人工衛星のうち所定の衛星からの信号をサービス
    し、その後、前記代わる人工衛星から実質的に信号受信
    がサービスするものであって、前記代わる人工衛星から
    の送信がサービスされてから、前記所定の人工衛星に対
    して受信切り替えを実質的に行う送信方法。
  55. 【請求項55】非静止衛星軌道を移動して所定サービス
    領域で代わる代わる人工衛星からの信号をサービスし、
    前記人工衛星のうち所定の衛星からの信号をサービス
    し、その後、前記代わる人工衛星から実質的に信号を実
    質的にサービスするものであって、前記代わる人工衛星
    からの信号がサービスできないときに、前記所定の人工
    衛星を介して前記代わる人工衛星からの信号をサービス
    する送信方法。
  56. 【請求項56】非静止衛星軌道を移動して所定サービス
    領域で代わる代わる人工衛星から信号をサービスし、サ
    ービス領域における地理的条件に応じた周波数の信号を
    送信するものであって、前記受信すべき周波数に関する
    情報を送信する送信方法。
  57. 【請求項57】異なるサービス領域をカバーするよう人
    工衛星から電波信号を対応する領域に照射するものであ
    って、前記電波信号の受信における現在状況を判断し或
    いは将来の状況を推測するための信号を送信し、受信状
    態が向上するよう要求があると電波信号を変更する送信
    方法。
  58. 【請求項58】異なるサービス領域をカバーするよう人
    工衛星から対応する領域にするものであって、将来の電
    波信号の受信状況を推測するための信号を送信し、スル
    ープット及び受信状況向上の一方が要求されると、それ
    に応じて送信状態を変更する送信方法。
  59. 【請求項59】異なるサービス領域をカバーするよう電
    波信号を少なくともその1つの領域に人工衛星から照射
    するものであって、将来の電波信号の受信状況を推測す
    るための情報を送信し、受信遅延,スループット,信頼
    性或いは料金に関する要求を受けると、それに応じて送
    信状態を変更する送信方法。
  60. 【請求項60】非静止衛星軌道を移動して所定サービス
    領域で代わる代わる人工衛星でサービスするものであっ
    て、前記人工衛星のうち所定の衛星から該所定衛星の情
    報及び該代わる人工衛星の情報を含む信号を送信し、前
    記変わる衛星に受信を切り替えるための処理を受けると
    切り替え処理する送信方法。
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