JPH1162692A - 蓄圧式燃料噴射装置における蓄圧室内圧力センサの補正方法及び蓄圧式燃料噴射装置 - Google Patents

蓄圧式燃料噴射装置における蓄圧室内圧力センサの補正方法及び蓄圧式燃料噴射装置

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JPH1162692A
JPH1162692A JP9217733A JP21773397A JPH1162692A JP H1162692 A JPH1162692 A JP H1162692A JP 9217733 A JP9217733 A JP 9217733A JP 21773397 A JP21773397 A JP 21773397A JP H1162692 A JPH1162692 A JP H1162692A
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pressure
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pressure sensor
accumulator
fuel injection
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JP9217733A
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Masahiko Hibino
雅彦 日比野
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、経時変化等に起因して蓄圧室内圧
力センサの出力特性が変化した場合に、その変化に応じ
て前記蓄圧室内圧力センサの出力値を補正する技術を提
供することを課題とする。 【解決手段】 本発明は、燃料ポンプより圧送される燃
料を蓄圧する蓄圧室と、この蓄圧室より供給される燃料
を噴射する燃料噴射弁と、前記蓄圧室内の圧力を検知す
る蓄圧室内圧力センサとを備えた蓄圧式燃料噴射装置に
おいて、前記蓄圧室内の圧力が所定値となる時点での前
記蓄圧室内圧力センサの出力信号値を学習値として保持
し、それ以降の蓄圧室内圧力センサの出力信号値を前記
学習値に基づいて補正することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄圧式燃料噴射装
置において、蓄圧室内の圧力を検知する蓄圧室内圧力セ
ンサを補正する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼル機関等では、燃料ポンプによ
り燃料タンクから吸い上げられた燃料を、蓄圧室で蓄圧
して内燃機関の各気筒の燃料噴射弁へ供給する蓄圧式燃
料噴射装置が使用されている。
【0003】このような蓄圧式燃料噴射装置では、前記
蓄圧室内の圧力を検知する蓄圧室内圧力センサを設け、
前記蓄圧室内圧力センサの出力信号値が所望の圧力値と
なるよう燃料ポンプの吐出量を変更する、いわゆるフィ
ードバック制御が行われる。
【0004】前記したフィードバック制御は、主として
エンジンコントロール用の電子制御ユニット(ECU)
により行われ、その際、ECUは、機関回転数やスロッ
トル開度に応じて蓄圧室内圧力の最適値を算出し、次い
で前記蓄圧室内圧力センサの出力信号値が前記最適値に
なるよう燃料ポンプの吐出量を制御する。この結果、蓄
圧室内の圧力は、ディーゼル機関の運転状態に応じた最
適な圧力となり、燃料噴射弁の燃料噴射量が所望の燃料
量となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記したような蓄圧式
燃料噴射装置では、経時変化等により蓄圧室内圧力セン
サの出力特性が変化すると、蓄圧室内圧力センサの出力
信号値が実際の蓄圧室内圧力と対応しない値となるが、
そのような状況においても、ECUは、前記蓄圧室内圧
力センサの出力信号値に基づいてフィードバック制御を
行うため、実際の蓄圧室内圧力を最適値にすることがで
きない。
【0006】このため、燃料噴射弁の燃料噴射量が所望
の燃料量にならず、内燃機関の各気筒内で燃料不足や燃
料過多が発生し、その結果、機関出力の低下やエミッシ
ョンの悪化等を招くという問題がある。
【0007】本発明は、上記したような問題点に鑑みて
なされたものであり、経時変化等に起因して蓄圧室内圧
力センサの出力特性が変化した場合に、その変化に応じ
て前記蓄圧室内圧力センサの出力信号値を補正する技術
を提供することにより、蓄圧室内圧力センサの出力特性
の変化に起因する燃料噴射特性の変化を防止し、機関出
力の低下やエミッションの悪化を抑制することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために以下のような手段を採用した。すなわち、
本発明にかかる蓄圧式燃料噴射装置における蓄圧室内圧
力センサの補正方法は、燃料ポンプより圧送された燃料
を蓄圧する蓄圧室と、前記蓄圧室で蓄圧された燃料を噴
射する燃料噴射弁と、前記蓄圧室内の圧力を検知する蓄
圧室内圧力センサとを備え、前記蓄圧室内圧力センサに
より検知される蓄圧室内圧力が所望の圧力となるようフ
ィードバック制御する内燃機関の蓄圧式燃料噴射装置に
おいて、前記蓄圧室内の圧力が所定値となる時点での前
記蓄圧室内圧力センサの出力信号値を学習値として保持
し、前記蓄圧室内圧力センサの出力信号値を前記学習値
に基づいて補正することを特徴とする。
【0009】この方法では、蓄圧室内の圧力が所定値と
なった時点で蓄圧室内圧力センサの出力信号値が検出さ
れ、その出力信号値が学習値として保持される。そし
て、その後の蓄圧室内圧力センサの出力信号値は、前記
学習値に基づいて補正され、実際の蓄圧室内圧力に対応
した信号値となる。
【0010】この結果、経時変化等により前記蓄圧室内
圧力センサの出力特性が変化した場合でも、実際の蓄圧
室内圧力に対応した信号値を得ることができる。次に、
本発明にかかる蓄圧式燃料噴射装置は、燃料ポンプより
圧送される燃料を蓄圧する蓄圧室と、前記蓄圧室より供
給される燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記蓄圧室内の
圧力を検知する蓄圧室内圧力センサとを備え、前記蓄圧
室内圧力センサにより検知された蓄圧室内圧力が所望の
圧力となるようフィードバック制御する内燃機関の蓄圧
式燃料噴射装置であって、前記蓄圧室内の圧力が所定値
となる時点での前記蓄圧室内圧力センサの出力信号値を
学習値として保持し、前記蓄圧室内圧力センサの出力信
号値を前記学習値に基づいて補正する補正手段を備える
ようにしてもよい。
【0011】このように構成された蓄圧式燃料噴射装置
では、補正手段は、蓄圧室内の圧力が所定値となった時
点での蓄圧室内圧力センサの出力信号値を、学習値とし
て保持する。その後、補正手段は、蓄圧室内圧力センサ
の出力信号値を前記学習値に基づいて補正し、実際の蓄
圧室内圧力に対応した信号値を得る。
【0012】この結果、蓄圧式燃料噴射装置は、実際の
蓄圧室内圧力に対応した信号値を使用してフィードバッ
ク制御を行うことになり、蓄圧室内圧力が所望の圧力と
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる蓄圧式燃料
噴射装置における蓄圧室内圧力センサの補正方法の実施
の形態について図面に基づいて説明する。
【0014】図1は、蓄圧式燃料噴射装置における蓄圧
室内圧力センサの補正方法を適用する内燃機関の概略構
成を示す図である。この図に示すように、内燃機関1の
各気筒3には、燃料噴射弁2が取り付けられ、各燃料噴
射弁2は、燃料供給管4を介して蓄圧室5に接続され
る。
【0015】そして、蓄圧室5は、第1燃料管6を介し
てインジェクションポンプ(燃料ポンプ)7と接続さ
れ、前記インジェクションポンプ7は、第2燃料管8を
介して燃料タンク9に接続される。
【0016】前記インジェクションポンプ7は、前記燃
料タンク9内に貯蔵された燃料を前記第2燃料管8を介
して吸い上げ、吸い上げた燃料を前記第1燃料管6を介
して前記蓄圧室5へ圧送する。
【0017】前記蓄圧室5は、前記インジェクションポ
ンプ7より圧送される燃料を燃料圧が所定圧となるよう
蓄圧し、次いで所定圧の燃料を前記燃料供給管4を介し
て前記燃料噴射弁2へ分配及び供給する。
【0018】前記燃料噴射弁2は、エンジンコントロー
ル用の電子制御ユニット:ECU10からの駆動電流が
印加されたときに開弁し、前記蓄圧室5より供給された
所定圧の燃料を各気筒3内に噴射する。
【0019】前記インジェクションポンプ7は、内燃機
関1の図示しないクランクシャフトプーリによりベルト
駆動されるドライブシャフトを備えるとともに、このド
ライブシャフトが一定角度回転する毎に電気信号を出力
するエンジン回転数センサ13を備える。このエンジン
回転数センサ13は、電気配線を介してECU10と接
続され、前記エンジン回転数センサ13の出力信号がE
CU10に入力されるようになっている。
【0020】次に、前記蓄圧室5には、蓄圧室内の燃料
圧に対応した電気信号を出力する蓄圧室内圧力センサ1
1が取り付けられる。この蓄圧室内圧力センサ11は、
例えば、蓄圧室5の圧力が大気圧(0.1MPa)と同
値であるとき、0Vの電圧を出力するセンサであり、こ
の蓄圧室内圧力センサ11の出力電圧は、電気配線を介
して前記ECU10に入力される。
【0021】前記ECU10は、前記インジェクション
ポンプ7の吐出量を制御するガバナ(図示せず)と電気
配線を介して接続され、この電気配線を介して前記ガバ
ナに駆動電流を印加することにより、前記インジェクシ
ョンポンプ7の吐出量を制御する。
【0022】その際、ECU10は、前記蓄圧室内圧力
センサ11からの出力電圧を参照しつつ、前記インジェ
クションポンプ7の吐出量を制御し、前記蓄圧室5内圧
力を所望の目標圧力にする、いわゆるフィードバック制
御を行う。
【0023】前記目標圧力は、内燃機関1の運転状態に
より決定され、例えば、アクセルペダル14の踏み込み
量に対応した電気信号を出力するアクセル開度センサ1
2の出力信号や前記エンジン回転数センサ13の出力信
号等のパラメータに応じて決定される。これらのパラメ
ータと目標圧力との関係は、予めECU10内に記憶さ
れている。
【0024】ここで、前記ECU10は、図2に示すよ
うに、バス15により相互に接続された、CPU16、
ROM17、RAM18、入力ポート19、及び出力ポ
ート20を備えるとともに、前記入力ポート19に接続
されたアナログ/デジタルコンバータ(A/Dコンバー
タ)21を備える。
【0025】前記ROM17は、CPU16が実行すべ
きアプリケーションプログラムや各種のマップを格納す
る。前記アプリケーションプログラムは、例えば、燃料
噴射量を決定するための燃料噴射量制御ルーチン、燃料
噴射時期を決定するための燃料噴射時期決定ルーチン、
あるいは前記蓄圧室内圧力センサ11の出力電圧を補正
するための蓄圧室内圧力補正ルーチン等である。
【0026】そして、前記マップは、エンジン回転数や
アクセル開度等のパラメータと蓄圧室5の目標圧力との
関係を示すマップ、エンジン回転数やアクセル開度等の
パラメータと燃料噴射量(燃料噴射時間)との関係を示
すマップ、あるいは前記蓄圧室5の目標圧力と前記イン
ジェクションポンプ7に対する駆動電流値との関係を示
すマップ等である。
【0027】前記RAM18は、各種センサの出力信号
値やCPU16の演算結果等を一時的に記憶する。前記
CPU16の演算結果は、エンジン回転数センサ13の
出力信号値に基づいて算出される機関回転数等である。
そして、前記した各種センサの出力信号や演算結果等
は、前記エンジン回転数センサ13が信号を出力する都
度更新される。
【0028】続いて、前記CPU16は、前記ROM1
7に記憶されたアプリケーションプログラムを実行する
ことにより、インジェクションポンプ7に印加すべき駆
動電流値の算出、前記燃料噴射弁2への駆動電流印加時
間の決定、前記燃料噴射弁2への駆動電流印加開始時期
の決定、前記蓄圧室内圧力センサ11の出力電圧値の補
正等を行う。
【0029】前記蓄圧室内圧力センサ11の出力電圧値
を補正するにあたり、CPU16は、一定時間毎に信号
を出力するクロックと、内燃機関1の停止をトリガとし
て起動され、前記クロックが信号を出力する毎にその値
を更新する内燃機関停止カウンタとを備え、前記内燃機
関停止カウンタのカウンタ値が所定時間を越えたとき、
前記蓄圧室内圧力センサ11の出力電圧値:PCADを
読み込み、次いで、前記蓄圧室内圧力センサ11の出力
電圧値:PCADを学習値:PCGとしてRAM18の
所定の領域に書き込む。
【0030】ここで、前記所定時間は、内燃機関1が停
止した時点から、前記蓄圧室5内圧力が大気圧と同値に
なるまでに要する時間であり、図3に示すように、内燃
機関1が停止する直前の蓄圧室5内の圧力に応じて決定
される。但し、本実施の形態では、蓄圧室5内圧力が採
り得る値の最大値(例えば、120MPa)から大気圧
と同値(0.1MPa)になるまでに要する時間より長
い時間:Tc(例えば、10秒程度の固定値)を所定時
間とする。
【0031】そして、内燃機関1が再始動され、前記蓄
圧室内圧力センサ11の出力電圧値:PCADを読み込
む際、CPU16は、前記RAM18の所定領域に記憶
された学習値:PCGを読み出し、前記蓄圧室内圧力セ
ンサ11の出力電圧値:PCADから前記学習値:PC
Gを減算した値を真の出力信号値(実際の蓄圧室5内圧
力に対応した電圧値):PCとみなす。
【0032】つまり、蓄圧室5内の圧力が大気圧と同値
であるとき、蓄圧室内圧力センサ11の出力電圧:PC
ADは、大気圧に対応した電圧値:0Vとなるべきだ
が、経時変化等により蓄圧室内圧力センサ11の出力電
圧値:PCADが0V以外の値になると、蓄圧室内圧力
センサ11の出力電圧値を補正する必要がある。
【0033】そこで、本実施の形態では、蓄圧室5内の
圧力が大気圧となった時の蓄圧室内圧力センサ11の出
力電圧値:PCADを学習値:PCGとし、蓄圧室内圧
力センサ11の出力電圧値:PCADを前記学習値:P
CGで減算(PCAD−PCG)することにより、実際
の蓄圧室5内圧力に対応した電圧値:PCを求める。
【0034】このように、CPU16は、ROM17の
アプリケーションプログラムを実行することにより、本
発明にかかる補正手段を実現する。次に、前記入力ポー
ト19は、前記エンジン回転数センサ13やアクセル開
度センサ12等と電気配線を介して接続され、各センサ
からの出力信号値を入力し、RAM18やCPU16へ
送信する。さらに、前記入力ポート19は、蓄圧室内圧
力センサ11等の出力信号をA/Dコンバータ21を介
して入力し、前記CPU16や前記RAM18へ送信す
る。
【0035】前記出力ポート20は、前記燃料噴射弁2
や前記インジェクションポンプ7等と電気配線を介して
接続され、前記CPU16からの制御信号を前記燃料噴
射弁2や前記インジェクションポンプ7へ送信する。
【0036】以下、本実施の形態の作用及び効果につい
て説明する。ECU10のCPU16は、一定時間毎
に、図4に示すような蓄圧室内圧力補正ルーチンを実行
する。
【0037】前記蓄圧室内圧力補正ルーチンにおいて、
CPU16は、エンジン回転数センサ13の出力信号よ
り、内燃機関1が停止したか否かを判別する(S40
1)。前記S401において、内燃機関1が停止したと
判定した場合、CPU16は、S402へ進み、内燃機
関停止カウンタの値を更新する。
【0038】続いて、CPU16は、S403におい
て、前記S402で更新された内燃機関停止カウンタの
値と所定時間:Tcとを比較し、前記内燃機関停止カウ
ンタの値が前記所定時間:Tcを越えているか否かを判
別する。
【0039】前記S403において、前記内燃機関停止
カウンタの値が前記所定時間:Tcを越えていると判定
した場合、CPU16は、S404へ進み、その時点で
の蓄圧室内圧力センサ11の出力電圧値:PCADを読
み込む。
【0040】続いて、CPU16は、S405へ進み、
前記S404で読み出した出力電圧値:PCADを学習
値:PCGとしてRAM18の所定領域に書き込み、圧
力補正ルーチンの実行を終了する。
【0041】その後、内燃機関1が再始動され、前記蓄
圧室内圧力補正ルーチンが再度実行された際、CPU1
6は、S401において内燃機関1が停止されていない
と判定し、S406へ進む。
【0042】前記S406では、CPU16は、前記蓄
圧室内圧力センサ11の出力信号値の補正処理を行う。
すなわち、CPU16は、前記蓄圧室内圧力センサ11
の出力電圧値:PCADを入力するとともに、前記RA
M18の所定領域に記憶された学習値:PCGを読み出
し、前記出力電圧値:PCADを前記学習値:PCGで
補正し、実際の蓄圧室5内圧力に対応した電圧値:PC
を算出する。
【0043】そして、CPU16は、前記S408にて
算出した電圧値:PCに基づき、インジェクションポン
プ7や燃料噴射弁2を制御する。以上述べたように、本
実施の形態によれば、内燃機関1が停止される都度、蓄
圧室内圧力センサ11の出力電圧値を補正するため、経
時変化等により蓄圧室内圧力センサ11の出力特性が変
化した場合でも、蓄圧室5内の実際の圧力を正確に把握
することができる。
【0044】この結果、インジェクションポンプ7や燃
料噴射弁2を正確に制御することができ、不要な燃料の
噴射や噴射燃料の不足等の不具合を防止することができ
る。従って、本実施の形態によれば、蓄圧室内圧力セン
サ11の出力特性の変化に起因する、機関出力の低下や
エミッションの悪化を防止することができる。
【0045】〈他の実施の形態〉図5は、本発明にかか
る蓄圧室内圧力センサの補正方法の他の実施の形態を適
用する内燃機関の概略構成を示す図であり、蓄圧室5に
は、蓄圧室5内の圧力が所定値に達すると開弁し、蓄圧
室5内の圧力を解放するリリーフ弁(メカリリーフバル
ブ)22が取り付けられ、このリリーフ弁22は、リリ
ーフ通路24を介して燃料タンク9に接続される。
【0046】そして、前記リリーフ弁22が開弁したと
き、前記蓄圧室5内の燃料は、前記リリーフ通路24を
経て前記燃料タンク9へと戻される。その後、蓄圧室5
内の燃料圧が前記所定値以下になると、前記リリーフ弁
22は閉弁する。
【0047】さらに、前記リリーフ弁22には、リリー
フ弁22が開弁するとON状態となり、リリーフ弁22
が閉弁するとOFF状態となるスイッチセンサ23が取
り付けられ、このスイッチセンサ23から出力されるO
N−OFF信号は、電気配線を介してECU10に入力
される。
【0048】そして、ECU10のCPU16は、前記
蓄圧室内圧力センサ11の出力電圧値の補正を行うにあ
たり、先ず、前記蓄圧室内圧力センサ11の出力電圧の
最大値:PCMXを検出する。具体的には、蓄圧室5の
圧力が前記リリーフ弁22の開弁時に最大となるので、
ECU10は、内燃機関1の運転時に前記スイッチセン
サ23からのON信号を入力すると、前記リリーフ弁2
2が開弁していると判定し、その時点での前記蓄圧室内
圧力センサ11の出力電圧値を読み込み、その出力電圧
値を最大値:PCMXとしてRAM18に書き込む。
【0049】続いて、CPU16は、内燃機関1の運転
停止から所定時間:Tcが経過した時点で、前記蓄圧室
内圧力センサ11の出力電圧値:PCADを読み込み、
この出力電圧値:PCADを学習値:PCGとしてRA
M18に書き込む。
【0050】次に、内燃機関1が再始動され、前記蓄圧
室内圧力センサ11の出力電圧値:PCADを入力する
際、CPU16は、前記RAM18の所定領域に記憶さ
れた学習値:PCG及び最大値:PCMXを読み出し、
前記蓄圧室内圧力センサ11の出力電圧値:PCADか
ら前記学習値:PCGを減算した値:(PCAD−PC
G)を、前記最大値:PCMXから前記学習値:PCG
を減算した値:(PCMX−PCG)で除算し、それに
より得られた値に所定の係数:kpcを乗算して得られ
る値((PCAD−PCG)/(PCMX−PCG)*
kpc)を真の出力電圧値(実際の蓄圧室5内圧力に対
応した電圧値):PCとみなす。
【0051】その他の構成は、前述の実施の形態と同様
であり、説明は省略する。以下、本実施の形態の作用及
び効果について述べる。前記CPU16は、一定時間毎
に、図6に示すような蓄圧室内圧力補正ルーチンを実行
する。
【0052】前記蓄圧室内圧力補正ルーチンにおいて、
CPU16は、S601にて、エンジン回転数センサ1
3の出力信号より、内燃機関1が停止したか否かを判別
する。
【0053】前記S601において内燃機関1の停止を
判定した場合、CPU16は、S602へ進み、CPU
16内の内燃機関停止カウンタの値を更新する。続い
て、CPU16は、S603へ進み、前記S602で更
新された内燃機関停止カウンタの値と所定時間:Tcと
を比較し、前記内燃機関停止カウンタの値が前記所定時
間:Tcを越えているか否かを判別する。
【0054】前記S603において前記内燃機関停止カ
ウンタの値が前記所定時間:Tcを越えていると判定し
た場合、CPU16は、S604へ進み、その時点での
蓄圧室内圧力センサ11の出力電圧値:PCADを入力
する。そして、CPU16は、前記出力電圧値:PCA
Dを学習値:PCGとしてRAM18に書き込み、蓄圧
室内圧力補正ルーチンの実行を終了する。
【0055】前記S603において前記内燃機関停止カ
ウンタの値が前記時間:Tc以下であると判定した場合
は、CPU16は、蓄圧室内圧力補正ルーチンの実行を
一旦終了し、所定時間経過後に再度蓄圧室内圧力補正ル
ーチンを実行する。
【0056】一方、前記S601において内燃機関1が
運転中であると判定した場合は、CPU16は、S60
5へ進み、リリーフ弁22が開弁状態にあるか否か、す
なわちスイッチセンサ23がON信号を出力しているか
否かを判別する。
【0057】前記S605において前記リリーフ弁22
が開弁状態にあると判定した場合は、CPU16は、S
606へ進み、リリーフ弁22の開弁時間を計時するリ
リーフONカウンタの値をインクリメントする。
【0058】続いて、CPU16は、S607へ進み、
前記S606で更新されたリリーフONカウンタの値が
所定時間(例えば40msec)以上であるか否かを判
別する。この所定時間は、リリーフ弁22の開弁状態が
安定するまでに要する時間である。
【0059】前記S607において前記リリーフONカ
ウンタの値が前記所定時間(例えば40msec)以上
であると判定した場合、CPU16は、S608へ進
み、燃料噴射弁2が燃料噴射を終了してから所定時間
(例えば8msec)以上経過しているか否かを判別す
る。この所定時間は、燃料噴射弁2の開閉により発生す
る燃料圧の脈動が収束するまでに要する時間である。
【0060】前記S608において燃料噴射弁2が燃料
噴射を終了してから前記所定時間(例えば8msec)
以上経過していると判定した場合、CPU16は、S6
09へ進み、蓄圧室内圧力センサ11の出力電圧値:P
CADを読み込み、この出力電圧値:PCADを蓄圧室
内圧力センサ11の最大値:PCMXとしてRAM18
に書き込む。
【0061】続いて、CPU16は、S610へ進み、
内燃機関停止カウンタをリセットする。その後、CPU
16は、S611へ進み、蓄圧室内圧力センサ11の出
力電圧値:PCADを入力するとともに、前記RAM1
8に記憶された学習値:PCG及び最大値:PCMXを
読み出す。そして、CPU16は、前記出力信号値:P
CADを前記学習値:PCGで減算した値:(PCAD
−PCG)を、前記最大値:PCMXを前記学習値:P
CGで減算した値:(PCMX−PCG)で除算し、そ
れにより得られた値:(PCAD−PCG)/(PCM
X−PCG)に所定の係数:Kpcを乗算して、実際の
蓄圧室5内圧力に対応した電圧値:PC(=(PCAD
−PCG)/(PCMX−PCG)*Kpc)を算出す
る。
【0062】続いて、CPU16は、前記S611で算
出した電圧値:PCをRAM18に書き込む。この結
果、CPU16は、RAM18に記憶された電圧値:P
Cを使用してインジェクションポンプ7や燃料噴射弁2
を制御することになる。
【0063】一方、前記S605において前記リリーフ
弁22が閉弁状態にあると判定した場合は、CPU16
は、S612へ進み、前記リリーフONカウンタの値を
リセットする。そして、CPU16は、S610以降の
処理を実行する。この場合、S611で使用される最大
値:PCMXは、前回あるいはそれ以前の蓄圧室内圧力
補正ルーチン実行時にRAM18に記憶された最大値:
PCMXとなる。
【0064】また、前記S607において前記リリーフ
ONカウンタの値が所定時間(例えば40msec)未
満であると判定した場合、あるいは前記S608におい
て燃料噴射弁2が燃料噴射を終了してから所定時間(例
えば8msec)以上経過していないと判定した場合
は、CPU16は、S610以降の処理を実行する。
【0065】この場合、S611で使用される最大値:
PCMXは、前回あるいはそれ以前の蓄圧室内圧力補正
ルーチン実行時にRAM18に記憶された最大値:PC
MXとなる。
【0066】以上述べたように、本実施の形態によれ
ば、リリーフ弁を備えた蓄圧式燃料噴射装置でも、蓄圧
室5内の圧力が大気圧となった時点の蓄圧室内圧力セン
サ11の出力信号値と、蓄圧室5内の圧力が最大圧力と
なった時点の蓄圧室内圧力センサ11の出力信号値とに
基づいて蓄圧室内圧力センサ11の出力信号値を補正す
ることにより、経時変化等により蓄圧室内圧力センサ1
1の出力特性が変化した場合でも、蓄圧室5内の実際の
圧力を正確に把握することができる。
【0067】従って、ECU10は、インジェクション
ポンプ7や燃料噴射弁2を正確に制御することができ、
不要な燃料の噴射や噴射燃料の不足等の不具合を防止す
ることができるので、機関出力の低下やエミッションの
悪化を防止することができる。
【0068】
【発明の効果】本発明にかかる蓄圧式燃料噴射装置にお
ける蓄圧室内圧力センサの補正方法では、内燃機関が停
止される都度、蓄圧室内圧力センサの出力信号値の誤差
を補正するので、常に正確な蓄圧室内圧力を検知するこ
とができる。
【0069】従って、蓄圧式燃料噴射装置は、正確な蓄
圧室内圧力を使用して燃料噴射弁を制御することがで
き、蓄圧室内圧力センサの経時変化に起因した燃料噴射
特性の変化が抑制され、噴射燃料の不要な増量や噴射燃
料の不足等が防止され、内燃機関の出力低下やエミッシ
ョンの悪化が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる蓄圧式燃料噴射装置における
蓄圧室内圧力センサの補正方法を適用する内燃機関の概
略構成を示す図
【図2】 ECU10の内部構成を示す図
【図3】 蓄圧室内圧力が大気圧になるまでに要する時
間を表すグラフを示す図
【図4】 蓄圧室内圧力補正ルーチンを示すフローチャ
ート図
【図5】 本発明にかかる蓄圧式燃料噴射装置における
蓄圧室内圧力センサの補正方法の他の実施の形態を適用
する内燃機関の概略構成を示す図
【図6】 他の実施の形態における蓄圧室内圧力補正ル
ーチンを示すフローチャート図
【符号の説明】
1・・・内燃機関 2・・・燃料噴射弁 5・・・蓄圧室 7・・・インジェクションポンプ(燃料ポンプ) 9・・・燃料タンク 10・・ECU 11・・蓄圧室内圧力センサ 16・・CPU 17・・ROM 18・・RAM 22・・リリーフ弁 23・・スイッチセンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ポンプより圧送される燃料を蓄圧す
    る蓄圧室と、前記蓄圧室より供給される燃料を噴射する
    燃料噴射弁と、前記蓄圧室内の圧力を検知する蓄圧室内
    圧力センサとを備え、前記蓄圧室内圧力センサにより検
    知された蓄圧室内圧力が所望の圧力となるようフィード
    バック制御する内燃機関の蓄圧式燃料噴射装置におい
    て、 前記蓄圧室内の圧力が所定値となる時点での前記蓄圧室
    内圧力センサの出力信号値を学習値として保持し、 前記蓄圧室内圧力センサの出力信号値を前記学習値に基
    づいて補正することを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置に
    おける蓄圧室内圧力センサの補正方法。
  2. 【請求項2】 燃料ポンプより圧送される燃料を蓄圧す
    る蓄圧室と、前記蓄圧室より供給される燃料を噴射する
    燃料噴射弁と、前記蓄圧室内の圧力を検知する蓄圧室内
    圧力センサとを備え、前記蓄圧室内圧力センサにより検
    知された蓄圧室内圧力が所望の圧力となるようフィード
    バック制御する内燃機関の蓄圧式燃料噴射装置であっ
    て、 前記蓄圧室内の圧力が所定値となる時点での前記蓄圧室
    内圧力センサの出力信号値を学習値として保持し、前記
    蓄圧室内圧力センサの出力信号値を前記学習値に基づい
    て補正する補正手段を備えることを特徴とする蓄圧式燃
    料噴射装置。
JP9217733A 1997-08-12 1997-08-12 蓄圧式燃料噴射装置における蓄圧室内圧力センサの補正方法及び蓄圧式燃料噴射装置 Pending JPH1162692A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002008715A1 (de) * 2000-07-22 2002-01-31 Robert Bosch Gmbh Verfahren zur kallibrierung eines drucksensors für ein common-rail-system
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