JPH1161695A - 防錆紙 - Google Patents

防錆紙

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JPH1161695A
JPH1161695A JP22968097A JP22968097A JPH1161695A JP H1161695 A JPH1161695 A JP H1161695A JP 22968097 A JP22968097 A JP 22968097A JP 22968097 A JP22968097 A JP 22968097A JP H1161695 A JPH1161695 A JP H1161695A
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JP
Japan
Prior art keywords
paper
rust
lead frame
preventive
ppm
Prior art date
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Pending
Application number
JP22968097A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Makino
誠司 牧野
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リードフレーム3の保管、輸送中の酸化などに
よる変色、錆発生が起こらないよう、防錆紙の防錆性能
を向上させること。 【解決手段】紙にベンゾトリアゾール系防錆剤を含浸さ
せた防錆紙2において、塩素イオン量、及び硫酸イオン
量の少ない紙を用いること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リードフレーム等
の金属枚葉体に用いられる防錆紙に関するもので、特に
リードフレーム用材に銅材を用いたリードフレーム用防
錆紙に関する。
【0002】
【従来の技術】リードフレームの保管、輸送中の錆止め
は、一般に、防錆紙とリードフレームを交互に重ね、各
防錆紙間に各リードフレームが挟まれている状態にして
おく。このように保たれていても、保管、輸送中の条件
によっては銅材表面の酸化などによる変色、錆発生をす
ることがある。すなわち、防錆紙の防錆性能は十分なも
のではない。また、防錆紙の表面が粗面でないと、ピン
先端が表面に固定されずピンの配列に乱れや曲がりを生
じることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な保管、輸送中の酸化などによる変色、錆発生が起こら
ないよう、防錆性能を向上させた防錆紙を提供するもの
である。また、ピン先端が紙の表面に固定されずピンの
配列に乱れや曲がりが生じることを減少させる防錆紙を
提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、紙にベンゾト
リアゾール系防錆剤を含浸させた防錆紙において、塩素
イオン量、及び硫酸イオン量の少ない紙を用いているこ
とを特徴とする防錆紙である。
【0005】また、本発明は、上記発明の防錆紙におい
て、紙の少なくとも片面の平滑度が60秒(ベック平滑
度)以上(平滑性が悪いこと)である防錆紙である。
【0006】また、本発明は、上記発明の防錆紙におい
て、塩素イオン量が5〜18ppmである防錆紙であ
る。
【0007】また、本発明は、上記発明の防錆紙におい
て、硫酸イオン量が30〜50ppmであるである防錆
紙である。
【0008】また、本発明は、上記発明の防錆紙におい
て、銅材を用いたリードフレームに用いる防錆紙であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を一実施の形態に基づいて
以下に説明する。図1は、本発明による防錆紙が使用さ
れる状態の一実施例を説明する側面図である。図1の側
面図に示すように、防錆紙(2)が使用される際は、2
枚以上のリードフレーム(3)が直接に接触して重なる
ことがないように、1枚のリードフレーム(3)と1枚
の防錆紙(2)とを交互に重ね合わせる状態で、防錆紙
は使用されるものである。図2は、その状態の平面図で
あり、図2に示すようにリードフレーム(3)に対し防
錆紙(2)は面積の大きなものになっている。図3は、
リードフレーム(3)が、6ピース連なる状態で保管、
輸送される一例を示している。図4は、1ピース(4)
分のリードフレーム(3)の平面図である。5はピン先
端である。
【0010】金属が酸素、水、塩分などと反応して発生
する錆は、塩素イオン量が多いほど発生しやすく、本発
明においては、防錆剤を含浸させる紙として紙中の塩素
イオン量の少ない紙を用いるものであり、例えば、紙中
の塩素イオン量が5〜18ppmを示すものが適当であ
る。また、同様に、錆は硫酸イオン量が多いほど発生し
やすく、本発明においては、防錆剤を含浸させる紙とし
て紙中の硫酸イオン量の少ない紙を用いるものであり、
例えば、紙中の硫酸イオン量が30〜50ppmを示す
ものが適当である。
【0011】また、防錆剤がベンゾトリアゾール系防錆
剤の際には、紙中の酸性の度合いが強いほど、防錆剤の
防錆力が抑制されてしまうものであり、防錆剤としてベ
ンゾトリアゾール系防錆剤を用いる際に、紙中の塩素イ
オン量、及び硫酸イオン量の少ない紙を用いると、防錆
剤がその防錆力を保ち、本来の防錆の効果を発揮するも
のとなる。ベンゾトリアゾール系防錆剤としては、ベン
ゾトリアゾール、トリルトリアゾール、カルボキシベン
ゾトリアゾールなどが好適である。
【0012】また、防錆紙の表面の平滑度が良いと、ピ
ン先端(5)が紙の表面にひっかかることがなくリード
フレームのピン先端(5)の配列に乱れや曲がりが発生
しやすいものである。このような、乱れや曲がりの発生
は、リードフレームの材料が銅材もしくは銅合金材(以
下単に銅材という)で、その板厚が例えば0.125m
m程度の、リードフレームとしては比較的板厚の薄い材
料を用い、また、リードフレームのピン数が例えば数百
本程度のもの、すなわち、ピン先端の幅、厚みが例えば
0.10〜0.125mm程度の細いリードフレームに
て発生しやすいものである。
【0013】これは、リードフレームの材料として多く
用いられている42材(Ni42%,残部鉄)に比較
し、銅材は剛性が小さく外力により変形され易い材料で
あるからである。
【0014】そこで、本発明は、銅材を用いたリードフ
レームのピン先端(5)の配列に乱れや曲がりが発生す
るのを防ぐため、紙の表面の平滑性の悪い粗面な紙を使
用するものであり、具体的には、紙の少なくとも片面の
平滑度が約60秒(ベック平滑度)以上(平滑性が悪い
こと)である紙を用いるものである。
【0015】表1は、本発明において用いる紙の塩素イ
オン量、硫酸イオン量、及び防錆剤の組成を実施例とし
て示したものである。また、比較例として従来の防錆紙
における上記塩素イオン量、硫酸イオン量、及び防錆剤
の組成を示したものである。
【0016】
【表1】
【0017】表2は、本発明における防錆紙を用いた際
の、銅材の表裏における錆の発生状態の試験結果を上記
実施例と比較例とを対比して示したものである。本発明
においては、試験条件40℃、90%、480h、及び
22℃、60%、480h(放置雰囲気)において、上
記実施例は錆の発生が殆どなく「異常なし」であるのに
対し、上記比較例は錆が発生し「変色あり」であり、比
較例と比べ実施例の防錆性能が優れているものである。
【0018】
【表2】
【0019】表1の実施例における紙の表面の平滑度は
4.6秒と低い数値になっているが、この表面は防錆剤
塗液を塗布した面であるためである。また、実施例にお
いては、ピン先端の乱れや曲がりは発生していない(表
示せず)ので、紙の少なくとも片面の平滑度が60秒
(ベック平滑度)以上の粗面であれば十分であることを
示している。また、紙の表面に塗布した防錆剤は紙の裏
面からも蒸発し防錆効果を出しているものであり、表2
の実施例における、表面裏面共に「異常なし」の結果が
得られている。
【0020】
【発明の効果】本発明は、防錆紙の紙中の塩素イオン
量、及び硫酸イオン量を低く抑えたので、塩素イオン、
及び硫酸イオンの影響による錆の発生が抑制されて防錆
性能が向上する。また、防錆剤がベンゾトリアゾール系
防錆剤の際には、紙中の塩素イオン量、及び硫酸イオン
量を低く抑えたので、防錆剤がその防錆力を保ち、本来
の防錆の効果を発揮するものとなり、防錆性能が向上す
る。また、紙の平滑度を適性値に設定したので、ピン先
端の配列に乱れや曲がりの発生が減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による防錆紙が使用される状態の一実施
例を説明する側面図である。
【図2】本発明による防錆紙が使用される状態の一実施
例を説明する平面図である。
【図3】リードフレームが6ピースで構成されている一
般的なリードフレームの状態を説明する図である。
【図4】1ピース分のリードフレームの平面図である。
【符号の説明】
2…防錆紙 3…リードフレーム 4…1ピース分のリードフレーム 5…ピン先端

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙にベンゾトリアゾール系防錆剤を含浸さ
    せた防錆紙において、塩素イオン量、及び硫酸イオン量
    の少ない紙を用いていることを特徴とする防錆紙。
  2. 【請求項2】紙の少なくとも片面の平滑度が60秒(ベ
    ック平滑度)以上である請求項1記載の防錆紙。
  3. 【請求項3】前記塩素イオン量が5〜18ppmである
    請求項1乃至請求項2記載の防錆紙。
  4. 【請求項4】前記塩素イオン量が5〜18ppmである
    請求項1乃至請求項3記載の防錆紙。
  5. 【請求項5】銅材を用いたリードフレームに用いる防錆
    紙である請求項1乃至請求項4記載の防錆紙。
JP22968097A 1997-08-26 1997-08-26 防錆紙 Pending JPH1161695A (ja)

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JP22968097A JPH1161695A (ja) 1997-08-26 1997-08-26 防錆紙

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JPH1161695A true JPH1161695A (ja) 1999-03-05

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005154979A (ja) * 2003-11-28 2005-06-16 Daio Paper Corp 中性金属合紙
WO2009119197A1 (ja) * 2008-03-27 2009-10-01 王子製紙株式会社 防錆シート

Cited By (3)

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WO2009119197A1 (ja) * 2008-03-27 2009-10-01 王子製紙株式会社 防錆シート
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