JPH1160664A - 感圧熱自硬化性球状フェノール樹脂の製造方法 - Google Patents

感圧熱自硬化性球状フェノール樹脂の製造方法

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JPH1160664A
JPH1160664A JP23658897A JP23658897A JPH1160664A JP H1160664 A JPH1160664 A JP H1160664A JP 23658897 A JP23658897 A JP 23658897A JP 23658897 A JP23658897 A JP 23658897A JP H1160664 A JPH1160664 A JP H1160664A
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phenol
pressure
phenolic resin
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resin
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Toichiro Hatori
東一郎 羽鳥
Hiroshi Sekiguchi
博志 関口
Kazuhiro Ogura
一宏 小倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ゲル化時間(150℃)、板流れ
(120℃)が無く、熱時流動性を持たないものである
にもかかわらず、加熱圧縮成型により溶融硬化し成型物
の作成が可能なことから、とくに粒状活性炭、カーボン
電極、耐火物バインダー、成形材等の応用分野で特長を
発揮できる感圧熱自硬化性球状フェノール樹脂の製造方
法を提供する。 【解決手段】本発明は、水性媒体中アミノ水素を少なく
とも2個以上含有するアルキルアミン化合物触媒を用
い、乳化分散剤としてグルコシド結合を有する高分子界
面活性剤の存在下フェノール類とアルデヒド類とを縮合
反応させてなること特徴とする感圧熱自硬化性球状フェ
ノール樹脂の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は粒状活性炭、カーボン電
極、砥石、フィラー、成型材料用等広範な用途に使用さ
れる新規な感圧熱自硬化性球状フェノール樹脂に関する
ものである。
【従来の技術】取り扱いやすく保存安定性の良い球状フ
ェノール樹脂の製造方法が今までに多数提示されてい
る。代表的な製造方法として水性媒体中でフェノール類
とアルデヒド類とを親水性保護コロイド剤の存在下反応
させる方法はヘキサミン触媒の存在下フェノール類とア
ルデヒド類とを反応させて得られた縮合物にポリビニル
アルコールを添加して更に長時間反応し球状樹脂を得る
二段階反応の方法(特公昭53ー42077号)、ある
いは水性媒体中フェノール類とアルデヒド類とをヘキサ
ミン触媒を使用しアラビアゴムの如き保護コロイド剤の
存在下反応させて球状フェノール樹脂を得る方法(特開
昭52−141893)、あるいは塩酸等酸性触媒中フ
ェノールに対して大過剰のホルマリンを使用して激しく
撹拌することにより微粒状のフェノール樹脂を得る方法
(特開昭57−177011号)などが開示されてい
る。
【本発明が解決しようとする課題】保護コロイド剤を用
いる懸濁重合の一例である特公昭53−42077号の
方法は前述のように二段階反応であり長時間を要すると
いう欠点がある。特開昭52−141893号の親水性
高分子保護コロイド剤存在下ヘキサミン触媒による反応
では親水性高分子保護コロイド剤が樹脂中に残り、これ
を用いた成型物の強度低下、透明性不良や保存時のブロ
ッキング、経時変化などが起きやすくなるという欠点が
ある。しかしながら特開昭57−177011号の方法
では粒子径のコントロールが難しく、また一部葡萄房状
に凝集しこれの硬化物は耐衝撃性が劣るという欠点があ
る。また特開昭52−141893号の方法ではJIS
−K−6910に定めるゲル化時間(150℃)および
板流れ(125℃)の測定において有意の数値が得られ
ること、すなわち加熱により外力を加えないでも流動す
ることを特徴としており、とくにその製造方法において
反応温度は80〜85℃が最適であり90℃より高い温
度では反応の規模が大きくなった場合制御が困難になる
ことを指摘している。これは触媒として使用するアミン
の触媒効果が弱いために反応系は最初は透明で85℃に
達すると突然不透明になるとあり、この過程での発熱が
大きいことが原因である。またこの方法ではアンモニア
やヘキサミン以外のアミンは得られる樹脂に取り込まれ
るためか可塑剤として働きブロッキングの原因となると
記載されておりむしろアンモニアやヘキサミンに少量追
加して反応を行わせ樹脂の流動性向上の手段として使用
できるとしている。このようにして得られる加熱により
流動性をもつ球状樹脂は粒状活性炭、カーボン電極ある
いは球状樹脂のみの単独成形板等の用途には、加熱時樹
脂粒が融着してしまうため不適当であり、球状である特
徴を活かすことが出来ない。
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる問題
点に着目し優れた特性を持つ感圧熱自硬化性球状フェノ
ール樹脂の開発に鋭意努めた結果本発明に至ったもので
ある。本発明の目的は分子中にメチロール基を含有し硬
化剤の併用なしに熱だけで硬化し感圧熱自硬化性ではあ
るが外力を加えない場合の加熱では球状を保持したまま
硬化する特性を持ち、かつ、経時変化の無い耐ブロッキ
ング性に優れた保存安定性の良い感圧熱自硬化性球状フ
ェノール樹脂を得る製造方法を提供することにある。更
に本発明の他の目的は界面活性剤の種類および使用量、
アミンの種類および使用量、フェノール類に対するアル
デヒド類のモル比、撹拌速度など反応条件を選定するこ
とにより粒子径数μmから1mmまでの球状フェノール
樹脂を得ることができ、用途に応じて使い勝手の良い樹
脂を得る製造方法を提供することにある。フェノール類
とアルデヒド類とを乳化懸濁縮合する際に、グルコシド
結合を有する特定な高分子界面活性剤と限定された含窒
素化合物触媒の組み合わせを選択することによりによ
り、効率よく目的とする球状フェノール樹脂を得ること
ができる。このようにして得られた樹脂はJIS−K−
6910に定めるゲル化時間(150℃)および板流れ
(125℃)において有意の測定値を得ない。すなわち
加熱だけでは流動性を示さないが圧力を加えると熱融着
し硬化する。本発明の方法によれば高分子界面活性剤が
樹脂中に取り込まれることが無く、得られた樹脂が保存
時ブロッキングすることもない。すなわち、特定な高分
子界面活性剤としてヒドロキシエチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース−2−ハイドロキシプロピルト
リメチルアンモニウムクロライドエーテル、アルギン酸
ソーダ、ムコ多糖類骨格の天然ゴム金属塩よりなる群か
ら選ばれた少なくとも一種と、限定された含窒素化合物
触媒であるアミノ水素を少なくとも2個以上含有するア
ルキルアミン化合物触媒としてエチレンジアミン、ジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエ
チレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、N−
(2−アミノエチル)エタノールアミン、N−(2−ア
ミノエチル)プロパノールアミンよりなる群から選ばれ
た少なくとも1種を組み合わせて用いることによるフェ
ノール類とアルデヒド類との水性媒体中常圧還流反応に
より目的とする感圧熱自硬化性球状フェノール樹脂を得
ることができる。以下本発明の方法の態様について説明
する。反応は系中に30%以上の水を含む水系媒体中で
行われる。すなわち、フェノール類、アルデヒド類、高
分子界面活性剤、アルキルアミン系触媒および水を反応
器中に、一度に仕込み、撹拌しながら昇温し常圧還流下
所定時間反応させる。反応系は最初から不透明である。
所定時間経過後、高分子界面活性剤洗浄用水を加え、系
を50℃以下にする。その後例えばヌッチェを用いて樹
脂を取り出す。得られた樹脂を洗浄水がアンスロン試薬
により呈色しなくなるまで数回水により洗浄する。乾燥
は暫時風乾後、熱乾燥する。工業的にはヌッチェフィル
ター、プレートドライヤーの使用が効率よい。本発明に
おいて用いられるフェノール類としては例えばフェノー
ル、o−、m−、p−クレゾール、ビスフェノールA、
スチレン化フェノール、炭素数2〜9のアルキル基で置
換されたアルキルフェノール、p−フェニルフェノー
ル、キシレノール、レゾルシノール、カテコール、ピロ
ガロール等公知のフェノール誘導体の1種又は2種以上
の混合物が上げられる。p−置換フェノール類を使用す
る場合はそれ以外のフェノール類と併用するのが好まし
い。本発明において用いられるアルデヒド類としてはホ
ルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデ
ヒド、ベンズアルデヒド、テレフタルアルデヒド、ヒド
ロキシベンズアルデヒド、フルフラール等の1種又は2
種以上の混合物が上げられるがとくにホルムアルデヒ
ド、パラホルムアルデヒドが好ましい。アルデヒド類の
フェノール類に対するモル比は0.6〜2.5、好まし
くは1.1〜1.8である。本発明において用いられる
アミノ水素を少なくとも2個以上含有するアルキルアミ
ン化合物触媒としては、エチレンジアミン、ジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレン
ペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、N−(2−ア
ミノエチル)エタノールアミン、N−(2−アミノエチ
ル)プロパノールアミン、グアナミン、ジシアンジアミ
ドの1種又は2種以上の混合物が挙げられる。これらの
アルキルアミン化合物触媒のフェノール類に対する使用
量は3.0〜20.0wt%、好ましくは6.0〜1
5.0wt%である。本発明において用いられるグルコ
シド結合を有する高分子界面活性剤としては、グルコー
ス単位当たり酸化エチレン1.4〜3.5モル付加した
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース2−ハイドロキシプロピルトリメチルアンモニウム
クロライドエーテル、アルギン酸の金属塩、ムコ多糖類
骨格の天然ゴム金属塩の1種又は2種以上の混合物が挙
げられる。これらの界面活性剤は高分子化しているため
に水に膨潤はするが溶けにくいのであらかじめ2〜4%
濃度液を調整しておくことが望ましい。界面活性剤のフ
ェノール類に対する使用量は0.1〜10.0wt%、
好ましくは0.5〜7.0wt%である。
【実施例】本発明を実施例により更に詳しく述べる。 [実施例1]コンデンサー、温度計、撹拌機を装着した
5リットルフラスコにフェノール1100g、50%水
性ホルムアルデヒド793.1g、トリエチレンテトラ
ミン99g、予めヒドロキシエチルセルロース11gを
溶解した水溶液550g、水660gを仕込み、常圧還
流下3.0時間反応させた。50℃以下に冷却し、水1
150gを添加し、ヌッチェにて樹脂を濾別し界面活性
剤を水洗により除去した。更に水2500gによる水洗
を濾液がアンスロン試薬により呈色しなくなるまで5回
繰り返した。樹脂は風乾後熱風循環式オーブン中100
℃で1時間乾燥し平均粒径132μmの球状樹脂を得
た。平均粒径はマイクロトラック(日機装製9320X
−100)にて測定した。 [実施例2]コンデンサー、温度計、撹拌機を装着した
5リットルフラスコにフェノール1100g、50%水
性ホルムアルデヒド1262.5g、ペンタエチレンヘ
キサミン88g、予めアルギン酸ソーダ8gを溶解した
水溶液400g、水810g、を仕込み、常圧還流下
1.5時間反応させた。50℃以下に冷却し、実施例1
と同様の操作にて平均粒径215μmの球状樹脂を得
た。 [実施例3]コンデンサー、温度計、撹拌機を装着した
5リットルフラスコにフェノール1100g、50%水
性ホルムアルデヒド1262.5g、N−(2ーアミノ
エチル)エタノールアミン110g、予めヒドロキシエ
チルセルロース−2−ハイドロキシプロピルトリメチル
アンモニウムクロライドエーテル11gを溶解した水溶
液550g、水660gを仕込み、常圧還流下2.0時
間反応させた。50℃以下に冷却し、実施例1と同様の
操作にて平均粒径74μmの球状樹脂を得た。 [比較例1]特開昭53−42077号に記載された方
法に従って球状フェノール樹脂を合成した。すなわち、
コンデンサー、温度計、撹拌機を装着した3リットルフ
ラスコにフェノール500g、50%ホルムアルデヒド
318gを仕込み、撹拌しながらヘキサメチレンテトラ
ミン50gを添加、90℃に昇温し100分間反応させ
た。次いで5%ポリビニルアルコール100g(重合度
1800、ケン化度88%)を添加し温度を80℃に冷
却し240分間反応した。冷却静置後、上澄み液を除去
し下層の球状化した樹脂をとりだし、風乾後熱風循環式
オ−ブン中100℃で1時間乾燥し、粒子径約1mmの
樹脂を得た。 [比較例2]特開昭52−141893号に記載された
方法に従って球状フェノール樹脂を合成した。すなわ
ち、コンデンサー、温度計、撹拌機を装置した3リット
ルフラスコにフェノール700g、50%ホルムアルデ
ヒド504g、水1020g、ヘキサメチレンテトラミ
ン63g、アラビアゴム7gを仕込み、撹拌しながら4
5分間で85℃に昇温した。同温度で1時間反応した。
反応物は実施例1と同様の操作にて水洗、風乾後熱風循
環式オ−ブン中60℃で2時間乾燥して平均粒径252
μmの球状樹脂を得た。実施例1乃至3、比較例1、2
で得られた球状樹脂について、次の評価を行った。その
結果を表1に示す。 ・ゲル化時間:熱板法(150℃)JIS−K−6910 4.8 ・板流れ :硝子板(125℃)JIS−K−6910 4.7 ・凝集物 :ヌッチェ上肉眼判定 ・アンスロン反応: 試料調整:40ミリリットルの水に樹脂10gを採り還流下1時間抽 出し試料を調整した。 操作:ミクロ試験管に0.1%アンスロン濃硫酸溶液(約0.5 ミリリットル)をとり、その上に検体液(約1mg)をス ポイトで静かに加え両液を混合、緑青色を呈すれば陽性で ある。 ・ブロッキング試験 器具:(1)平板:150mm×150mm×5mm (2)円筒容器:71mmφ×120mm (3)分銅:70mmφ×160mm、全重量5kg (4)金網:10メッシュ (5)恒温恒湿器:25℃、65%に設定 操作:平板上に円筒容器を載せ、分銅とともに恒温恒湿器に入 れておく。試料500gを円筒容器にいれ分銅を載せ恒 温恒湿器に戻す。1時間後静かに円筒容器の試料を紙の 上に取り出し、10メッシュ金網を通してふるい分けブ ロック化した部分の重量をはかり元の重量に対する比率 (%)を算出した。 ・単独板作成:樹脂5gを金型(60mm×28mm×1.8mm)に仕 込み圧縮成型(180℃×5分×105kgf/cm2) して板を作成した。得られた板のロックウエル表面硬度及 び曲げ強度(JIS−K−6911)を測定した。
【表1】 表1からわかるように、実施例1乃至3により得られた
樹脂は、ゲル化時間(150℃)、板流れ(120℃)
が無く、熱時流動性を持たないもので、耐ブロッキング
性に優れ、ロックウエル表面硬度、曲げ強度の優れたも
のある。 [実施例4]実施例1において、高分子界面活性剤をヒ
ドロキヒエチルセルロース−2−ハイドロキシプロピル
トリメチルアンモニウムクロライドエーテルに変えた以
外は実施例1と同様にして平均粒径45μmの球状樹脂
を得た。 [実施例5]実施例1において、高分子界面活性剤をア
ルギン酸ソーダに変えた以外は実施例1と同様にして平
均粒径123μmの球状樹脂を得た。 [実施例6]実施例3においてN−(2−アミノエチ
ル)エタノールアミン110gをテトラエチレンペンタ
ミン99gに変えた以外は実施例3と同様にして平均粒
径15μmの球状樹脂を得た。 [実施例7]実施例6においてヒドロキヒエチルセルロ
ース−2−ハイドロキシプロピルトリメチルアンモニウ
ムクロライドエーテルを55gとした以外は実施例6と
同様にして平均粒径2μmの球状樹脂を得た。 [実施例8]実施例6においてヒドロキヒエチルセルロ
ース−2−ハイドロキシプロピルトリメチルアンモニウ
ムクロライドエーテルを77gとした以外は実施例6と
同様にして平均粒径2μmの球状樹脂を得た。 [実施例9]実施例6においてヒドロキヒエチルセルロ
ース−2−ハイドロキシプロピルトリメチルアンモニウ
ムクロライドエーテルを110gとした以外は実施例6
と同様にして平均粒径1μmの球状樹脂を得た。 [実施例10]実施例6において50%水性ホルムアル
デヒドを1492gとした以外は実施例6と同様にして
平均粒径42μmの球状樹脂を得た。 [実施例11]実施例10においてヒドロキヒエチルセ
ルロース−2−ハイドロキシプロピルトリメチルアンモ
ニウムクロライドエーテルを55gとした以外は実施例
10と同様にして平均粒径2μmの球状樹脂を得た。 [実施例12]実施例10においてヒドロキヒエチルセ
ルロース−2−ハイドロキシプロピルトリメチルアンモ
ニウムクロライドエーテルを77gとした以外は実施例
10と同様にして平均粒径2μmの球状樹脂を得た。 [実施例13]実施例10においてヒドロキヒエチルセ
ルロース−2−ハイドロキシプロピルトリメチルアンモ
ニウムクロライドエーテルを110gとした以外は実施
例10と同様にして平均粒径1μmの球状樹脂を得た。 [実施例14]実施例6において50%水性ホルムアル
デヒドを2061.8gとした以外は実施例6と同様に
して平均粒径45μmの球状樹脂を得た。 [実施例15]実施例14においてヒドロキヒエチルセ
ルロース−2−ハイドロキシプロピルトリメチルアンモ
ニウムクロライドエーテルを55gとした以外は実施例
14と同様にして平均粒径3μmの球状樹脂を得た。 [実施例16]実施例14においてヒドロキヒエチルセ
ルロース−2−ハイドロキシプロピルトリメチルアンモ
ニウムクロライドエーテルを77gとした以外は実施例
14と同様にして平均粒径6μmの球状樹脂を得た。 [実施例17]実施例14においてヒドロキヒエチルセ
ルロース−2−ハイドロキシプロピルトリメチルアンモ
ニウムクロライドエーテルを110gとした以外は実施
例14と同様にして平均粒径2μmの球状樹脂を得た。
【発明の効果】本発明の製造方法により得られた感圧熱
自硬化性球状フェノール樹脂は、ゲル化時間(150
℃)、板流れ(120℃)が無く、熱時流動性を持たな
いものであるにもかかわらず、加熱圧縮成型により溶融
硬化し成型物の作成が可能なことから、とくに粒状活性
炭、カーボン電極、耐火物バインダー、成形材等の応用
分野で特長を発揮できるものである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水性媒体中アミノ水素を少なくとも2個以
    上含有するアルキルアミン化合物触媒を用い、乳化分散
    剤としてグルコシド結合を有する高分子界面活性剤の存
    在下フェノール類とアルデヒド類とを縮合反応させてな
    ること特徴とする感圧熱自硬化性球状フェノール樹脂の
    製造方法。
  2. 【請求項2】前記フェノール類とアルデヒド類との縮合
    反応は、フェノール類に対しアルデヒド類が0.6〜
    2.5モルの範囲であることを特徴とする請求項1記載
    の感圧熱自硬化性球状フェノール樹脂の製造方法。
  3. 【請求項3】前記フェノール類とアルデヒド類との縮合
    反応に際するアミノ水素を少なくとも2個以上含有する
    アルキルアミン化合物触媒は、フェノール類に対し3.
    0〜20.0wt%の範囲であることを特徴とする請求
    項1又は2記載の感圧熱自硬化性球状フェノール樹脂の
    製造方法。
  4. 【請求項4】前記アミノ水素を少なくとも2個以上含有
    するアルキルアミン化合物は、エチレンジアミン、ジエ
    チレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエ
    チレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、N−
    (2−アミノエチル)エタノールアミン、N−(2−ア
    ミノエチル)プロパノールアミンよりなる群から選ばれ
    た1種又は2種以上の混合物であることを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれか1項に記載の感圧熱自硬化性球
    状フェノール樹脂の製造方法。
  5. 【請求項5】前記フェノール類とアルデヒド類との縮合
    反応に際するグルコシド結合を有する高分子界面活性剤
    は、フェノール類に対し0.1〜10.0wt%の範囲
    であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項
    に記載の感圧熱自硬化性球状フェノール樹脂の製造方
    法。
  6. 【請求項6】前記フェノール類とアルデヒド類との縮合
    反応に際するグルコシド結合を有する高分子界面活性剤
    は、グルコース単位当たり酸化エチレン1.4〜3.5
    モルを付加したヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキ
    シエチルセルロース−2−ハイドロキシプロピルトリメ
    チルアンモニウムクロライドエーテル、アルギン酸の金
    属塩、ムコ多糖類骨格の天然ゴム金属塩よりなる群から
    選ばれた1種又は2種以上の混合物であることを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の感圧熱自硬
    化性球状フェノール樹脂の製造方法。
  7. 【請求項7】前記フェノール類とアルデヒド類との縮合
    反応は、常圧環流下にて行うものであることを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれか1項に記載の感圧熱自硬化
    性球状フェノール樹脂の製造方法。
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