JPH1159182A - 車体構造 - Google Patents

車体構造

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JPH1159182A
JPH1159182A JP9217337A JP21733797A JPH1159182A JP H1159182 A JPH1159182 A JP H1159182A JP 9217337 A JP9217337 A JP 9217337A JP 21733797 A JP21733797 A JP 21733797A JP H1159182 A JPH1159182 A JP H1159182A
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door
dash side
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Tomonori Masuda
朋典 益田
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ステアリングメンバの後退量を減少させること
が出来ると共に、ドアガードバーの車室内方向への侵入
量も減少させることが出来る車体構造を提供する。 【解決手段】ドアパネル前端面13cに対向する位置に
車幅方向に重複して設けられるダッシュサイドパネル6
のうち、ダッシュサイドインナパネル6a車室内側側面
に、車幅方向に延設される長尺状のステアリングメンバ
17を取り付けている。このステアリングメンバ本体1
7a両端部17b,17bに設けられる取付フランジ部
18を介して、ステアリングシャフトが支持されてい
る。ドアパネル13内には、車両前後方向に長手方向を
略沿わせる長尺状のドアガードバー22a本体を有し、
取付フランジ部18に、ダッシュサイドインナパネル6
aを介して連結される補強用レインフォース部材19の
少なくとも一部を、車幅方向で重複させるドアガードバ
ー22を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に、自動車等
のハンドルに適用され、衝撃吸収構造を有するステアリ
ングメンバ配設構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の車体構造としては、例え
ば、図5又は図6に示すようなものが知られている。
【0003】このようなものでは、車両1の車室前部2
には、ステアリングホイール3が先端に取付けられると
共に、このステアリングホイール3の回動を前輪に伝達
して転舵を行なうステアリングシャフト本体4が、設け
られている。
【0004】この車室前部2は、主に、ダッシュロアパ
ネル5と、このダッシュロアパネル両側部に一体に形成
されて、車両略前後方向に沿って延設される一対のダッ
シュサイドパネル6,6とから構成されている。
【0005】このうち、ダッシュサイドパネル6は、主
に、ダッシュサイドインナパネル6a及びダッシュサイ
ドアウタパネル6bとを各後端部6c,6dで接続する
ことにより構成されている。
【0006】また、前記ステアリングシャフト本体4
は、コラム本体内に回転可能となるように挿通されると
共に、このコラム本体をアッパブラケットを介して、車
幅方向に沿って延設されるステアリングメンバ7に固定
して支持させている。
【0007】このステアリングメンバ7は、長尺状のス
テアリングメンバ本体7aの両端部7b,7bに、平板
形状を呈する一対の取付用フランジ部8,8が、溶着さ
れて一体となるように各々形成されている。
【0008】そして、これらの取付用フランジ部8,8
が、各々前記ダッシュサイドインナパネル6a,6a内
側面に、溶着又は、ボルト9…,ナット10…,及びワ
ッシャ11…等を用いて固着されて、ステアリングメン
バ本体7aを、車体に固定するように構成されている。
【0009】また、このダッシュサイドインナパネル6
a,6aの裏面側には、この取付用フランジ部8,8配
設部分に対応して、補強用レインフォース部材12が裏
打ちされていて、前記ボルト9…,ナット10…等によ
って共締めされている。
【0010】そして、前記ダッシュサイドインナパネル
6a及びダッシュサイドアウタパネル6bとの各後端部
6c,6dによってドア開口部の前縁部の下方一部が形
成されると共に、このドア開口部には、図5に示すよう
に、ドア13が、開閉自在となるように設けられてい
る。
【0011】このドア13のインナパネル13a及びア
ウタパネル13b間には、側突による衝撃を緩和するド
アガードバー14が設けられている。このドアガードバ
ー14のドアガードバー本体14aは、長尺状を呈し
て、車両前後方向に沿って延設されると共に、前端部1
4bに一体に形成される取付フランジ部14cを、ドア
13の前端面13cに接続している。
【0012】次に、この従来の車体構造の作用について
説明する。
【0013】このように構成された従来の車体構造で
は、前突による1次衝突入力で、前記ダッシュロアパネ
ル5が、車室前部2方向に侵入すると、図6中白抜き矢
印に示すように、前記ステアリングメンバ7が、車室内
にこのダッシュロアパネル5と共に侵入する。
【0014】そして、このステアリングメンバ7の両端
部を支持するダッシュサイドインナパネル6aが、図6
中実線で示すように、車両後方へ、引きずられて変形す
る。
【0015】また、このような従来の車体構造では、図
6中白抜き矢印で示す方向への入力を伴う側突が発生す
ると、図6中二点鎖線で示すように、前記ドアガードバ
ー14が、ドア13のインナパネル13a及びアウタパ
ネル13bの変形と共に、車室内へ侵入変形して、側突
の衝撃を緩和する。
【0016】なお、他のこの種の車体構造としては、特
開平6−305428号公報等に記載されているような
ものも知られている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車体構造では、前記ステアリングメンバ7
に、ステアリングシャフト4が支持されているので、前
記ダッシュサイドインナパネル6aが、図6中実線で示
すように、車両後方へ、引きずられて変形することによ
り、ステアリングホイール3の後退量は、図中二点鎖線
で示す位置まで増大されてしまう。
【0018】このため、乗員の二次衝突時のステアリン
グホイール3への干渉が増大すると共に、例えば、コラ
プス機構等、ステアリングシャフト本体4及びステアリ
ングコラム等に設けられた衝撃力吸収機構による衝撃力
の緩和作用を、最適状態で有効に機能させることが困難
となってしまう虞があるといった問題があった。
【0019】また、側突時、ドアガードバー14の取付
フランジ14cが、ドア13の前端面13bに接続され
ているので、この前端面13bの車室内侵入量が増大す
ることにより、ドアガードバー本体14aの車室内方向
への侵入量も増大してしまう虞があった。
【0020】そこで、この発明は、ステアリングメンバ
の後退量を減少させることが出来ると共に、ドアガード
バーの車室内方向への侵入量も減少させることが出来る
車体構造を提供することを課題としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明の請求項1に記載されたものでは、ドアパネル
前端部に対向する位置に車幅方向に重複するダッシュサ
イドパネルを設け、該ダッシュサイドパネル車室内側側
面には、両端部に設けられる取付部を介して、ステアリ
ングシャフトを支持する長尺状のステアリングメンバ
を、車幅方向に延設して取り付ける車体構造において、
前記ドアパネル内には、車両前後方向に長手方向を略沿
わせる長尺状のドアガードバー本体を有し、前記取付部
の少なくとも一部に車幅方向で重複させるドアガードバ
ーを設けた車体構造を特徴としている。
【0022】このように構成された請求項1記載のもの
では、ドアパネル内に設けたドアガードバーが、前記ス
テアリングメンバの両端部に設けられたダッシュサイド
パネルへの取付部の少なくとも一部に車幅方向で重複さ
れているので、前突により、ステアリングメンバの後退
で、ダッシュサイドパネルが、車両後方方向へ引きずら
れて変形しようとする入力が、該ドアガードバーに伝達
されて、変形が阻止される。
【0023】このため、ステアリングメンバの後退量を
減少させることが出来、乗員の二次衝突時のステアリン
グホイールへの干渉を減少させると共に、例えば、コラ
プス機構等、ステアリングシャフト及びステアリングコ
ラム等に設けられた衝撃力吸収機構による衝撃力の緩和
作用を、最適状態で有効に機能させることが出来る。
【0024】また、請求項2に記載されたものでは、前
記ドアガードバー本体の前端部には、取付補強部材が一
体に設けられ、該取付補強部材には、前記取付部に対し
て、車両前後方向で少なくとも一部重複するように一体
に延設される前端フランジ部が形成されている請求項1
記載の車体構造を特徴としている。
【0025】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記ドアガードバー本体の前端部に一体に設けら
れた取付補強部材の前端フランジ部が、前記取付部に対
して、車両前後方向で少なくとも一部重複するように一
体に延設されているので、側突時に、該前端フランジ部
が、前記取付部に干渉して、前記ドア前端面を変形させ
ようとする入力を、前記ステアリングメンバ本体に伝達
する。
【0026】このため、ドアガードバーの車室内方向へ
の侵入変形量は減少される。
【0027】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記取付補強部材の少なくとも一部が、前記取付部の少
なくとも一部に車幅方向で重複する請求項2記載の車体
構造を特徴としている。
【0028】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記取付補強部材の少なくとも一部が、前記取付
部の少なくとも一部に車幅方向で重複するので、前突
時、前記取付補強部材の一部に、該取付部の一部が干渉
して、前記ドアガードバーに入力が伝達されて、変形が
阻止される。
【0029】また、請求項4に記載されたものでは、前
記ドアガードバー本体の前端部は、前記ステアリングメ
ンバ本体端部と鉛直方向で、少なくとも一部重複させる
各請求項1乃至3記載の車体構造を特徴としている。
【0030】このように構成された請求項4記載のもの
では、前記ドアガードバー本体の前端部が、前記ステア
リングメンバ本体端部と鉛直方向で、少なくとも一部重
複されているので、鉛直方向にずれること無く、ドアガ
ードバー本体の前端部が、ステアリングメンバ本体端部
から伝達される前突時の入力を受け止めて、該ドアガー
ドバーに伝達する。
【0031】そして、請求項5に記載されたものでは、
前記取付部は、ダッシュサイドパネルのうち、ダッシュ
サイドインナパネルと、ダッシュサイドアウタパネル間
に配設される補強用レインフォース部材と、前記ステア
リングメンバの端部に一体に形成されて、前記ダッシュ
サイドパネル車室内側側面に当接されると共に、該補強
用レインフォース部材と、連結手段を介して連結される
取付フランジ部とを有している各請求項1乃至4記載の
車体構造を特徴としている。
【0032】このように構成された請求項5記載のもの
では、前記取付部が、ダッシュサイドパネルのうち、ダ
ッシュサイドインナパネルと、ダッシュサイドアウタパ
ネル間に配設される補強用レインフォース部材に対し
て、前記ステアリングメンバの端部に一体に形成され
て、前記ダッシュサイドパネル車室内側側面に当接され
る取付フランジを、連結手段を介して連結させている。
【0033】このため、取付部は、前記ダッシュサイド
パネル車室内側側面と一体的に所定の剛性を有して、前
記取付補強部材に、前突入力を効果的に分散伝達すると
共に、側突時にも、前記取付補強部材からの側突入力を
効果的に、該取付部を介して、前記ステアリングメンバ
本体及び、このステアリングメンバを支持するダッシュ
サイドパネルに分散伝達することが出来る。
【0034】
【実施の形態1】図1乃至図3は、この発明の実施の形
態1を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均
等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0035】この実施の形態1では、車両16の車室前
部2には、ステアリングホイール3を先端に取付けると
共に、このステアリングホイール3の回動を前輪に伝達
して転舵を行なうステアリングシャフト本体4が、設け
られている。
【0036】この車室前部2は、主に、ダッシュロアパ
ネル5と、このダッシュロアパネル両側部に一体に形成
されて、車両略前後方向に沿って延設される一対のダッ
シュサイドパネル6,6とから構成されている。
【0037】このうち、ダッシュサイドパネル6は、主
に、ダッシュサイドインナパネル6a及びダッシュサイ
ドアウタパネル6bとを各後端部6c,6dで接続する
ことにより構成されている。
【0038】また、前記ステアリングシャフト本体4
は、このステアリングシャフト本体4を回転可能に挿通
するコラム本体内にアッパブラケットを介して、車幅方
向に沿って延設されるステアリングメンバ17に支持さ
れている。
【0039】このステアリングメンバ17には、長尺状
のステアリングメンバ本体17aの両端部17b,17
bに、取付部の一部として、平板形状を呈する一対の取
付フランジ部18,18が、一体となるように各々溶着
されて形成されている。
【0040】そして、これらの取付フランジ部18,1
8には、ボルト孔18a…が複数形成され、各々前記ダ
ッシュサイドインナパネル6a,6a内側面に、当接さ
せるように構成されている。
【0041】また、このダッシュサイドインナパネル6
a,6aの裏面側には、この取付フランジ部18,18
配設部分に対応して、取付部の一部としての補強用レイ
ンフォース部材19,19が各々裏打ちされている。
【0042】この補強レインフォース部材19は、図3
に示すように、前記ダッシュサイドパネル6のうち、ダ
ッシュサイドインナパネル6aと、ダッシュサイドアウ
タパネル6bとの間に配設されて、ダッシュサイドイン
ナパネル6a裏面側に当接される平板部19aと、この
平板部19aから折曲形成されて一体に延設されると共
に、前記ダッシュサイドインナパネル6aの後端面6e
に当接される後面部19bと、この後面部19bから折
曲形成されて一体に延設されると共に、ダッシュサイド
インナパネル6aの後端部6cと、ダッシュサイドアウ
タパネル6bの後端部6bとの間に挟持されることによ
り、このダッシュサイドパネル6の後端面の車幅方向略
中央部に位置する後端部19cとから主に構成されてい
る。
【0043】また、この補強レインフォース部材19
に、車室内方向へ前記ダッシュサイドインナパネル6a
を貫通して、突設される連結手段としての複数のウエル
ドボルト20…が一体に設けられている。
【0044】そして、このウエルドボルト20…を各々
前記取付フランジ部18,18に形成されたボルト孔1
8a…に挿通すると共に、ワッシャ11…及びウエルド
ナット21…を各々挿通,螺合して、前記ダッシュサイ
ドインナパネル6aと共締めすることにより、これらの
補強レインフォース部材19.19に前記ステアリング
メンバ17両端部を、各々連結するように構成されてい
る。
【0045】また、前記ダッシュサイドインナパネル6
a及びダッシュサイドアウタパネル6bとの各後端部6
c,6dによってドア開口部の前縁下部が形成されてい
る。
【0046】このドア開口部には、図1又は図2に示す
ように、ドア13が、開閉自在となるように設けられて
いる。
【0047】このドア13のインナパネル13a及びア
ウタパネル13b間には、側突による衝撃を緩和するド
アガードバー22が設けられている。
【0048】このドアガードバー22のドアガードバー
本体22aは、長尺状を呈して、車両前後方向に沿って
延設されると共に、前記補強用レインフォース19の後
面部19bの一部及び後端部19cに車幅方向で重複す
るように構成されている。
【0049】また、このドアガードバー本体22aは、
前端部22bに一体に形成される補強部材としての取付
フランジ部材23を、ドア13の前端面13cに接続す
ると共に、後端部をドア13の後端面近傍に接続してい
る。
【0050】この取付フランジ部材23には、平板形状
を呈して、前記ドア13の前端面13cに当接固着され
る平板部23aと、この平板部23aから一体に折曲形
成されて、車両前方方向へ突設されることにより、前記
インナパネル13aの前端部13d及びアウタパネル1
3bの前端部13eに挟持される前端フランジ部23b
とが設けられている。
【0051】このうち、前端フランジ部23bは、図3
に示すように、前記補強用レインフォース部材19に対
して、車両前後方向で少なくとも一部重複するように構
成されている。
【0052】また、この実施の形態1では、前記取付フ
ランジ部材23の平板部23aの一部が、前記補強用レ
インフォース19の後面部19bの一部及び後端部19
cに車幅方向で重複するように構成されている。
【0053】更に、前記ドアガードバー本体22aの前
端部22bは、図1に示すように前記ステアリングメン
バ本体17aの端部17bと鉛直方向で、少なくとも一
部重複させるように、フロントピラー24の基部24a
近傍に位置させて構成されている。
【0054】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0055】前記ドア13のインナ及びアウタパネル1
3a.13b間に設けられたドアガードバー22が、前
記ステアリングメンバ本体17aの両端部17b.17
bに連結されて設けられたダッシュサイドインナパネル
6a裏側の補強用レインフォース19の後面部19bの
一部及び後端部19cに車幅方向で重複されている。
【0056】このため、前突により、前記ダッシュロア
パネル5の後退に伴うステアリングメンバ本体17aの
後退が発生しても、ダッシュサイドインナパネル6a
を、車両後方方向へ引きずって変形しようとする入力
が、この車両両側部のドアガードバー22,22に分散
伝達されて、変形が阻止される。
【0057】このため、ステアリングメンバ17の後退
量を減少させることが出来、乗員の二次衝突時のステア
リングホイール3への干渉を減少させると共に、例え
ば、コラプス機構等、ステアリングシャフト及びステア
リングコラム等に設けられた衝撃力吸収機構による衝撃
力の緩和作用を、最適状態で有効に機能させることが出
来る。
【0058】また、前記ドアガードバー本体22aの前
端部22bに一体に設けられた取付補フランジ部材23
の前端フランジ部23bが、前記補強用レインフォース
19の後端部19cに対して、車両前後方向で少なくと
も一部重複するように一体に延設されている。
【0059】このため、側突時に、前端フランジ部23
bが、前記後端部19cに干渉して、前記ドア前端面1
3cを変形させようとする入力を、前記ステアリングメ
ンバ本体17aに伝達される。
【0060】従って、ドアガードバー22の車室内方向
への侵入変形量は減少される。
【0061】そして、この実施の形態1では、前記取付
フランジ部材23が、補強用レインフォース19の後面
部19bの一部及び後端部19cに車幅方向で重複する
ので、前突時、前記取付フランジ部材23に、この後面
部19bの一部及び後端部19cが干渉して、前記ドア
ガードバー22に、前突の入力が伝達されて、変形が阻
止される。
【0062】また、前記ドアガードバー本体22aの前
端部22bが、前記ステアリングメンバ本体端部17b
と鉛直方向で、少なくとも一部重複されているので、鉛
直方向にずれること無く、ドアガードバー本体22aの
前端部22bが、ステアリングメンバ本体端部17bか
ら伝達される前突時の入力を受け止めて、ドアガードバ
ー22に確実に伝達する。
【0063】そして、前記ステアリングメンバ本体端部
17bでは、ダッシュサイドパネル6のうち、ダッシュ
サイドインナパネル6aと、ダッシュサイドアウタパネ
ル6b間に配設される補強用レインフォース部材19に
対して、前記ステアリングメンバ17の端部17bに一
体に形成されて、前記ダッシュサイドパネル車室内側側
面に当接される取付フランジ部材23を、前記ウエルド
ボルト20…及びウエルドナット21…等を介して連結
させている。
【0064】このため、前記補強用レインフォース部材
19及び取付フランジ部18は、前記ダッシュサイドイ
ンナパネル6a車室内側側面と一体的に所定の剛性を有
して、前記取付フランジ部材23に、前突入力を効果的
に分散伝達すると共に、側突時にも、前記取付フランジ
部材23を介して伝達されるドアガイドバー22からの
側突入力を効果的に、この補強用レインフォース部材1
9及び取付フランジ部19を介して、前記ステアリング
メンバ本体17a及び、このステアリングメンバ17を
両端で支持するダッシュサイドパネル6,6に分散伝達
することが出来る。
【0065】
【実施の形態2】図4は、この発明の実施の形態2の車
体構造を示すものである。なお、前記実施の形態1と同
一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明す
る。
【0066】この実施の形態2の車体構造では、前記ス
テアリングメンバ17の端部17bに設けられる取付部
の一部として、取付フランジ部28が設けられている。
【0067】この取付フランジ部28には、前記ドアガ
ードバー22及びこのドアガードバー本体22aの前端
部22bに一体に形成される取付フランジ部材23の平
板部23aと、車幅方向で一部重複するように、ダッシ
ュサイドインナパネル6a車室内側面に当接される平板
部28aから一体に折曲形成される後面側延設部28b
とが設けられている。
【0068】このように構成された実施の形態2では、
取付フランジ部28の後面側延設部28bが、前記ドア
ガードバー22及びこのドアガードバー本体22aの前
端部22bに一体に形成される取付フランジ部材23の
平板部23aと、車幅方向で一部重複するように、ダッ
シュサイドインナパネル6a車室内側面に当接される平
板部28aから一体に折曲形成されている。
【0069】このため、前記補強用レインフォース19
の後面部19bの一部及び後端部19cと共に、この後
面側延設部28bが、車幅方向で、前記ドアガードバー
22と重複するので、前突時、前記取付フランジ部材2
3に、この後面部19bの一部及び後端部19cと共
に、後面側延設部28bが干渉して、前記ドアガードバ
ー22に、前突の入力が伝達される。このため、更に効
果的に、変形が阻止される。
【0070】他の構成及び作用については、前記実施の
形態1と同様であるので説明を省略する。
【0071】以上、この発明の実施の形態1を図面によ
り詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1に
限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更
等があってもこの発明に含まれる。
【0072】例えば、前記実施の形態1では、連結手段
として、前記ウエルドボルト20…及びウエルドナット
21…等を用いて補強用レインフォース部材19及び取
付フランジ部18を連結させているが、特にこれに限ら
ず、例えば、取付フランジ部18を前記ダッシュサイド
インナパネル6aの車室内側面に溶着固定する場合であ
っても、前記補強用レインフォース部材19と略一体と
なるように固定される等、前突入力を前記ドアガードバ
ー22に伝達できるように、取付部の少なくとも一部
が、車幅方向で、ドアガードバー22に重複する位置と
なる構成であるならばよい。
【0073】また、前記実施の形態2では、前記補強用
レインフォース19の後面部19bの一部及び後端部1
9cと共に、前記ドアガードバー22及び平板部23a
と、車幅方向で一部重複するように、取付フランジ部2
8に後面側延設部28bが設けられているが、特にこれ
に限らず、例えば、この後面側延設部28bのみが、前
記ドアガードバー22及び平板部23aと、車幅方向で
一部重複するように、構成されていても、ステアリング
メンバ端部17bに設けられた取付部が重複する位置に
設けられていれば良い。
【0074】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1記載のものによれば、ドアパネル内に設けたドア
ガードバーが、前記ステアリングメンバの両端部に設け
られたダッシュサイドパネルへの取付部の少なくとも一
部に車幅方向で重複されているので、前突により、ステ
アリングメンバの後退で、ダッシュサイドパネルが、車
両後方方向へ引きずられて変形しようとする入力が、該
ドアガードバーに伝達されて、変形が阻止される。
【0075】このため、ステアリングメンバの後退量を
減少させることが出来、乗員の二次衝突時のステアリン
グホイールへの干渉を減少させると共に、例えば、コラ
プス機構等、ステアリングシャフト及びステアリングコ
ラム等に設けられた衝撃力吸収機構による衝撃力の緩和
作用を、最適状態で有効に機能させることが出来る。
【0076】また、請求項2に記載されたものでは、前
記ドアガードバー本体の前端部に一体に設けられた取付
補強部材の前端フランジ部が、前記取付部に対して、車
両前後方向で少なくとも一部重複するように一体に延設
されているので、側突時に、該前端フランジ部が、前記
取付部に干渉して、前記ドア前端面を変形させようとす
る入力を、前記ステアリングメンバ本体に伝達する。
【0077】このため、ドアガードバーの車室内方向へ
の侵入変形量は減少される。
【0078】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記取付補強部材の少なくとも一部が、前記取付部の少
なくとも一部に車幅方向で重複するので、前突時、前記
取付補強部材の一部に、該取付部の一部が干渉して、前
記ドアガードバーに入力が伝達されて、変形が阻止され
る。
【0079】また、請求項4に記載されたものでは、前
記ドアガードバー本体の前端部は、前記ステアリングメ
ンバ本体端部と鉛直方向で、少なくとも一部重複させる
各請求項1乃至3記載の車体構造を特徴としている。
【0080】このように構成された請求項4記載のもの
では、前記ドアガードバー本体の前端部が、前記ステア
リングメンバ本体端部と鉛直方向で、少なくとも一部重
複されているので、鉛直方向にずれること無く、ドアガ
ードバー本体の前端部が、ステアリングメンバ本体端部
から伝達される前突時の入力を受け止めて、該ドアガー
ドバーに伝達する。
【0081】そして、請求項5に記載されたものでは、
前記取付部が、ダッシュサイドパネルのうち、ダッシュ
サイドインナパネルと、ダッシュサイドアウタパネル間
に配設される補強用レインフォース部材に対して、前記
ステアリングメンバの端部に一体に形成されて、前記ダ
ッシュサイドパネル車室内側側面に当接される取付フラ
ンジを、連結手段を介して連結させている。
【0082】このため、取付部は、前記ダッシュサイド
パネル車室内側側面と一体的に所定の剛性を有して、前
記取付補強部材に、前突入力を効果的に分散伝達すると
共に、側突時にも、前記取付補強部材からの側突入力を
効果的に、該取付部を介して、前記ステアリングメンバ
本体及び、このステアリングメンバを支持するダッシュ
サイドパネルに分散伝達することが出来る、という実用
上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の車体構造を示し、車室
前側部付近を車室内側から見た斜視図である。
【図2】実施の形態1の車体構造を示し、車両の構造を
説明する一部断面斜視図である。
【図3】実施の形態1の車両構造で、図1のA−A線に
沿った位置の断面図である。
【図4】実施の形態2の車体構造で、図3に略対応する
位置の断面図である。
【図5】従来例の車体構造を示し、車室前側部付近を車
室内側から見た斜視図である。
【図6】従来例の車体構造を示し、図5のB−B線に沿
った位置の断面図である。
【符号の説明】
6 ダッシュサイドパネル 6a ダッシュサイドインナパネル 6b ダッシュサイドアウタパネル 13 ドア 13c ドアパネル前端面 17 ステアリングメンバ 17a ステアリングメンバ本体 17b 端部 取付部 18,28 取付フランジ部 19 補強用レインフォース部材 連結手段 20 ウエルドボルト 21 ウエルドナット 22 ドアガードバー 22a ドアガードバー本体 22b 前端部 23 取付フランジ部材(取付補強部材) 23b 前端フランジ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドアパネル前端部に対向する位置に車幅方
    向に重複するダッシュサイドパネルを設け、該ダッシュ
    サイドパネル車室内側側面には、両端部に設けられる取
    付部を介して、ステアリングシャフトを支持する長尺状
    のステアリングメンバを、車幅方向に延設して取り付け
    る車体構造において、 前記ドアパネル内には、車両前後方向に長手方向を略沿
    わせる長尺状のドアガードバー本体を有し、前記取付部
    の少なくとも一部に車幅方向で重複させるドアガードバ
    ーを設けたことを特徴とする車体構造。
  2. 【請求項2】前記ドアガードバー本体の前端部には、取
    付補強部材が一体に設けられ、該取付補強部材には、前
    記取付部に対して、車両前後方向で少なくとも一部重複
    するように一体に延設される前端フランジ部が形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の車体構造。
  3. 【請求項3】前記取付補強部材の少なくとも一部が、前
    記取付部の少なくとも一部に車幅方向で重複することを
    特徴とする請求項2記載の車体構造。
  4. 【請求項4】前記ドアガードバー本体の前端部は、前記
    ステアリングメンバ本体端部と鉛直方向で、少なくとも
    一部重複させることを特徴とする各請求項1乃至3記載
    の車体構造。
  5. 【請求項5】前記取付部は、ダッシュサイドパネルのう
    ち、ダッシュサイドインナパネルと、ダッシュサイドア
    ウタパネル間に配設される補強用レインフォース部材
    と、前記ステアリングメンバの端部に一体に形成され
    て、前記ダッシュサイドパネル車室内側側面に当接され
    ると共に、該補強用レインフォース部材と、連結手段を
    介して連結される取付フランジ部とを有していることを
    特徴とする各請求項1乃至4記載の車体構造。
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