JPH1158707A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JPH1158707A
JPH1158707A JP22629497A JP22629497A JPH1158707A JP H1158707 A JPH1158707 A JP H1158707A JP 22629497 A JP22629497 A JP 22629497A JP 22629497 A JP22629497 A JP 22629497A JP H1158707 A JPH1158707 A JP H1158707A
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dots
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Hiroyuki Okada
浩幸 岡田
Fumiko Kaneda
富美子 金田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドットのサイズを変化させることにより階調
印字を行なうことができるインクジェットプリンタにお
いて、低濃度領域の階調再現性を向上させる。 【解決手段】 最小サイズの黒インクによるドットより
もさらに濃度の低いドットをプリントするために、最小
サイズの黒インクによるドットの上に白インクによるド
ットをプリントする。これにより、灰色のドットをプリ
ントする。この灰色のドットを画像のプリントに用いる
ことにより、低濃度領域の階調性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はインクジェットプ
リンタに関し、特にプリントされるドットの径を変化さ
せることができるインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりプリントされるドットの径を変
化させることで多値画像をプリントすることができるイ
ンクジェットプリンタが知られている。このようなプリ
ンタにおいて、高階調の画像データを入力して、ディザ
マトリクスを用いて擬似的な階調表現を行なう技術が知
られている。
【0003】図23〜図26は、そのような技術を採用
したインクジェットプリンタでプリントされるドットの
サイズと、4×4のディザマトリクスの例を示した図で
ある。この例ではドットのサイズとして、第1段〜第4
段の4種のサイズを用いて画像のプリントを行なうこと
としている。また、1つの画素の濃度として0〜64の
値をとり得る64階調の画像データを入力し、ディザマ
トリクスにより64階調の擬似的な階調表現を行なうこ
ととしている。
【0004】入力された複数の画素からなる画像データ
は、4×4の画素からなるブロックに分割される。それ
ぞれのブロックのそれぞれの画素の濃度が、図23〜図
26のディザマトリクスの対応するしきい値と比較され
る。
【0005】画素の濃度がディザマトリクス中に含まれ
るしきい値よりも大きければ、該当するサイズのドット
がプリントされる。
【0006】すなわち、図23のディザマトリクスのし
きい値より大きく、図24のディザマトリクスのしきい
値以下であれば、第1段のサイズのドットがプリントさ
れる。同様に、図24のディザマトリクスのしきい値よ
り大きく、図25のディザマトリクスのしきい値以下で
あれば第2段のサイズのドットがプリントされ、図25
のディザマトリクスのしきい値より大きく、図26のデ
ィザマトリクスのしきい値以下であれば第3段のサイズ
のドットがプリントされる。
【0007】また、図26のディザマトリクスのしきい
値より大きければ、第4段のサイズのドットがプリント
される。図23のディザマトリクスのしきい値以下であ
れば、ドットはプリントされない。
【0008】具体的に、入力された画素の濃度が、図2
7に示されるようにブロックのすべての画素で“17”
の値を有している場合を想定する。この場合、最も左上
の画素の濃度は、図24の第2段のサイズのドットのし
きい値である“16”よりも大きいので、その位置には
図28に示されるように第2段のサイズのドットがプリ
ントされる。その他の画素の濃度は、それぞれ図24に
示される第2段のサイズのドットのしきい値以下であ
り、図23に示される第1段のサイズのドットのしきい
値を超えるため、それぞれの位置には図28に示される
ように第1段のサイズのドットがプリントされる。
【0009】このようにして4段階のサイズのドットを
用いて、64階調の画像を擬似的に形成することができ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の技術には低濃度領域での階調再現性が悪いという
問題点があった。
【0011】図29の実線は、上述のようにして形成さ
れた画像の階調とその濃度との関係(濃度特性)を示す
グラフである。なお、この図においてはディザマトリク
ス(Bayer 配列)に起因する濃度特性のリニアリティの
崩れおよびドットの重なりによる濃度特性のリニアリテ
ィの崩れに関しては省略している。
【0012】図に示されるように、0〜16階調の部分
での濃度の増加は、他の部分に比べて急である。また、
階調と濃度との関係を示す直線は、濃度0から所定量高
濃度側にシフトした位置から始まっている。
【0013】ここで再現される画像の階調を増やすため
に、ドットのサイズの変化の段数を増やし、第1段と第
4段の間のドットを3段階のサイズにした場合、濃度特
性は図29の点線に示されるような特性となる。このよ
うな場合には、階調16以上の部分での階調数を増やす
ことができる。しかし、階調0〜16での階調数を増や
すことはできない。
【0014】最小ドット径をさらに小さくすることがで
きるのであれば、低濃度領域での階調数を増やすことが
できるが、インクジェットプリンタにおいてプリント可
能な最小のドット径は限られている。したがって、高濃
度領域の階調数を増やすことは容易であるが、低濃度領
域の階調数を増やすことは難しい。
【0015】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたものであり、低濃度領域の階調数を多く
することができるインクジェットプリンタを提供するこ
とを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のある局面に従うと、インクジェットプリ
ンタは被記録材に対して有色インクによりドットをプリ
ントする第1のプリント手段と、被記録材に対して白色
または無色インクによりドットをプリントする第2のプ
リント手段と、有色インクによりプリントされるドット
のサイズを制御する第1の制御手段と、有色インクによ
るドットに白色または無色インクによるドットが重ねて
プリントされるように制御する第2の制御手段とを備え
る。
【0017】この発明に従うと、有色インクによるドッ
トに白色または無色インクによるドットを重ねてプリン
トすることができるため、有色インクによるドットの光
学反射濃度を下げることができ、階調数を多くとること
ができる。
【0018】さらに好ましくは、有色インクでプリント
されるドットのサイズが最も小さくなったときにのみ、
第2の制御手段は、有色インクによるドットに白色また
は無色インクによるドットが重ねてプリントされるよう
に制御を行なう。
【0019】このような発明に従うと、有色インクでプ
リントされるドットのサイズが最も小さくなったときに
のみ、有色インクによるドットに白色または無色インク
によるドットが重ねてプリントされるように制御が行な
われるため、低濃度領域における階調数を増やすことが
できる。
【0020】さらに好ましくは、白色または無色インク
によりプリントされるドットのサイズは、有色インクに
よりプリントされるドットの最大のサイズより小さく、
有色インクによりプリントされるドットの最小のサイズ
より大きい。
【0021】このような発明に従うと、有色インクによ
るドットに白色または無色インクによるドットが重ねて
プリントされるときに、プリントされる位置に多少の誤
差があっても確実に有色インクの上に白色または無色イ
ンクを重ねることができる。また、隣り合うドット同士
で白色または無色インクが混ざり合うことを防ぐことが
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の実施の形態の1つにおける、インクジェットプリンタ
について説明する。
【0023】図1は、本発明の実施の形態の1つにおけ
るインクジェットプリンタ1の概略構成を示す斜視図で
ある。
【0024】インクジェットプリンタ1は、用紙やOH
Pシートなどの記録媒体(被記録材)である記録シート
2と、インクジェット方式のプリンタヘッドであるイン
クジェットヘッド3と、インクジェットヘッド3を保持
するキャリッジ4と、キャリッジ4を記録シート2の記
録面に平行に往復移動させるための揺動軸5,6と、キ
ャリッジ4を揺動軸5,6に沿って往復駆動させる駆動
モータ7と、駆動モータ7の回転をキャリッジの往復運
動に変えるためのタイミングベルト9と、アイドルプー
リ8とを含んでいる。
【0025】また、インクジェットプリンタ1は、記録
シート2を搬送経路に沿って案内するガイド板を兼ねる
プラテン10と、プラテン10との間で記録シート2を
押さえ、記録シート2の浮きを防止する紙押さえ板11
と、記録シート2を排出するための排出ローラ12と、
拍車ローラ13と、インクジェットヘッド3のインク吐
出不良を良好な状態に回復させる回復系14と、記録シ
ート2を手動で搬送するための紙送りノブ15とを含ん
でいる。
【0026】記録シート2は、手差しあるいはカットシ
ートフィーダなどの給紙装置によって、インクジェット
ヘッド3とプラテン10とが対向する記録部へ送り込ま
れる。この際、図示しない紙送りローラの回転量が制御
され、記録部への搬送が制御される。
【0027】インクジェットヘッド3には、インクを飛
翔させるためのエネルギ源として圧電素子(PZT)が
用いられる。圧電素子には電圧が印加され、歪が生じ
る。この歪は、インクで満たされたチャンネルの容積を
変化させる。この容積の変化により、チャンネルに設け
られたノズルからインクが吐出され、記録シート2への
記録が行なわれる。
【0028】キャリッジ4は、駆動モータ7、アイドル
プーリ8、タイミングベルト9により、記録シート2の
桁方向(記録シート2を横切る方向)に主走査され、キ
ャリッジ4に取付けられたインクジェットヘッド3は1
ライン分の画像を記録する。1ラインの記録が終わるご
とに、記録シート2は縦方向に送られ副走査され、次の
ラインの記録が行なわれる。
【0029】記録シート2にはこのようにして画像が記
録され、記録部を通過した記録シート2は、その搬送方
向下流側に配置された排出ローラ12とこれに圧接され
る拍車ローラ13とによって排出される。
【0030】図2〜図4は、インクジェットヘッド3の
構成を説明するための図である。図2は、インクジェッ
トヘッド3の一部を示す平面図であり、図3は図2のI
II−III線断面図であり、図4は図3のIV−IV
線断面図である。
【0031】インクジェットヘッド3は、黒インクヘッ
ド301と、白インクヘッド302とから構成される。
これら黒インクヘッド301と白インクヘッド302と
は、チャンネルプレート303、隔壁304、振動板3
05、および基板306を一体に重ねた構成となってい
る。
【0032】チャンネルプレート303は、金属または
セラミックなどからなる。表面には撥水コート層を有す
る。チャンネルプレート303の隔壁304との対向面
はNi電鋳またはフォトレジストなどにより微細加工さ
れ、黒インクヘッド301と白インクヘッド302とに
はそれぞれインク307を収容する複数のインクチャン
ネル308と、各インクチャンネル308をインク供給
室310に連結するインクインレット311が形成され
ている。
【0033】図3に示されるように、黒インクヘッド3
01と白インクヘッド302とのインクチャンネル30
8は、黒インクヘッド301と白インクヘッド302と
が対向する方向に向かって延びる長溝状にかつ平行に形
成されている。また、インク供給室310とインクチャ
ンネル308とは、中央線312を挟んで対称に形成さ
れており、図示しないインクタンクに接続されている。
【0034】隔壁304には、薄肉フィルムが使用され
ており、チャンネルプレート303と振動板305との
間に固定されている。なお、隔壁304は所定の張力が
加わった状態で固定される。
【0035】振動板305はPZT315を含んでい
る。振動板305の加工は、まず振動板305が基板3
06に絶縁接着剤で固定され、その後ダイサー加工によ
りセパレート溝318,319が形成され分断されるこ
とにより行なわれる。また、この分断によって、各イン
クチャンネル308に対応するPZT315と、隣接す
るPZT315の間に位置するPZT柱部316と、こ
れらを囲む周囲壁317とが分断される。
【0036】PZT315の動作は、後述するヘッドド
ライバ56(図5参照)を介して、インクジェットプリ
ンタ1の制御部によってコントロールされる。制御部か
ら圧電素子に設けられた2つの電極間に印字信号である
所定の電圧が印加されるとPZT315は矢印D1方向
に変形する。PZT315の変形は隔壁304に伝えら
れ、これによりインクチャンネル308内のインク30
7が加圧され、ノズル309を介してインク滴が記録シ
ート2に向かって飛翔する。
【0037】また、以上のような構成のインクジェット
ヘッド3では、図示しないインクタンクからインク供給
室310にインク307が供給される。インク供給室3
10のインク307は、インクインレット311を介し
て各インクチャンネル308に分配される。
【0038】図5は、インクジェットプリンタ1の制御
部の構成を示すブロック図である。メインコントローラ
51は、コンピュータなどから画像データを受取る。画
像データは1フレーム単位でバッファ用のフレームメモ
リ52に格納される。記録シート2への印字の際には、
メインコントローラ51は、モータドライバ54,55
を介して、キャリッジ4の駆動モータ7と紙送りモータ
とを駆動する。
【0039】これらの駆動制御とともに、メインコント
ローラ51は、フレームメモリ52から読出した画像デ
ータをもとに、ドライバコントローラ53と、ヘッドド
ライバ56とを介して、黒インクヘッド301と白イン
クヘッド302とに含まれる各々の圧電素子315を駆
動制御する。
【0040】次に、インクジェットプリンタ1の動作に
ついて説明する。図6は、記録シート2とインクジェッ
トヘッド3との関係を示した図である。
【0041】インクジェットヘッド3は、矢印方向に記
録シート2を主走査する。このとき、記録シート2上の
点を白インクヘッド302は、黒インクヘッド301よ
り遅れて通過する。これにより、記録シート2上に黒イ
ンクによるドットをプリントした後、その上に白インク
によるドットを重ねてプリントすることができる。プリ
ントヘッド3が記録シート2の右端に到達したのであれ
ば、プリントヘッド3は左側に移動する。その後、記録
シート2は図面に対して上方向に移動する。その後、プ
リントヘッド3は再度右方向に移動しながらプリントを
行なう。このような動作が繰返されることにより、2次
元の画像のプリントが行なわれる。
【0042】図7は、インクチャンネル308中にある
インク307と、PZT315との関係を説明するため
の概念図である。
【0043】PZT315に電圧が印加されることによ
り、PZT315は、矢印方向に膨張する。これによ
り、インクチャンネル308の体積は急激に減少する。
これによりノズル309からインクが吐出される。
【0044】図8は、PZTに印加される電圧パルスの
波形を示した図である。インクジェットプリンタ1は、
PZT315に印加される電圧パルスの波形を変化させ
ることにより、ノズル309から吐出されるインクの量
を変化させる。これにより、記録シート2にプリントさ
れるドットのサイズを変化させることができる。
【0045】本実施の形態では、(a)〜(d)の4種
類の波形のうち、いずれかの波形を黒インクヘッド30
1のPZT315に印加することにより、直径30μ
m,60μm,90μm,または120μmのいずれか
の直径を有する黒インクによるドットを記録シート2に
プリントすることとしている。
【0046】白インクヘッド302のPZT315に
は、(c)に示される波形を印加することで、記録シー
ト2に直径90μmの白インクによるドットをプリント
するようにしている。
【0047】図9は、インクジェットプリンタ1のプリ
ント処理を示すフローチャートである。
【0048】図を参照して、プリント処理においては、
ステップS100でまず初期化が行なわれる。
【0049】ステップS101で、画像データがメイン
コントローラ51(図5)に入力される。ステップS1
02で、入力された画像データは、1画素80階調の濃
度を有するデータに変換される。ステップS103で、
変換された80階調のデータが、各画素においてプリン
トすべきドットのサイズのデータに変換される。
【0050】ステップS104で、インクジェット3を
スキャンさせ、記録シート2の所望の位置に来たのであ
れば、ステップS105でドットのプリント処理を行な
う。
【0051】ステップS106ですべてのドットをプリ
ントしたかが判定され、YESとなるまで、ステップS
104からの処理が繰返される。
【0052】図10は、図9のドットのサイズのデータ
への変換処理(S103)での処理を示すフローチャー
トである。
【0053】図を参照して、変換処理では、まずステッ
プS200で処理の対象となる画素の濃度データがディ
ザマトリクスの対応する値と比較される。
【0054】すなわち80階調の濃度を有する画像デー
タは、図11に示されるように4×4の画素からなるブ
ロックに分割される。それぞれのブロックが、4×4の
ディサマトリクスと比較される。
【0055】ディザマトリクスとして、図12〜図16
の5種類のマトリクスが用いられる。図12〜図16
は、それぞれ第1段から第5段のディザマトリクスを示
している。
【0056】図10に戻って、ステップS201におい
て、画素の濃度の値が第1段のディザマトリクスのしき
い値を超えたか否かが判定される。
【0057】YESであれば、ステップS202で画素
の濃度の値が第2段のディザマトリクスのしきい値を超
えたかが判定される。
【0058】YESであれば、ステップS203で画素
の濃度の値が第3段のディザマトリクスのしきい値を超
えたかが判定される。
【0059】YESであれば、ステップS204で画素
の濃度の値が第4段のディザマトリクスのしきい値を超
えたかが判定される。
【0060】YESであれば、ステップS205で画素
の濃度の値が第5段のディザマトリクスのしきい値を超
えたが判定される。
【0061】YESであれば、ステップS206でプリ
ントすべきドットを第5段のドットに決定する。
【0062】その後、ステップS207ですべての画素
の変換が終わったかが判定され、YESになるまでステ
ップS200からの処理を繰返し行なう。
【0063】また、ステップS201〜S205のそれ
ぞれにおいてNOであれば、ステップS208〜S21
2においてそれぞれプリントすべきドットを第0段〜第
4段のドットに決定し、ステップS207からの処理を
行なう。
【0064】ここに第0段のドットに決定するとは、そ
の位置にドットをプリントしないことを示している。
【0065】図17は、図9のドットのプリント処理
(S105)で行なわれる処理を示すフローチャートで
ある。
【0066】図を参照してステップS301で、プリン
トすべきドットが第何段のドットであるかが判定され
る。
【0067】第0段のドットであれば、ステップS30
2においてドットのプリントは行なわずにメインルーチ
ンへ戻る。
【0068】第1段のドットであれば、ステップS30
3で図8に示される(a)のパルスにより記録シート2
に黒インクでドットをプリントする。その後、ステップ
S304でプリントされた黒インクによるドットの上
に、(c)のパルスにより白インクでドットをプリント
する。
【0069】第2段であれば、ステップS305で
(a)のパルスにより黒インクでドットをプリントす
る。
【0070】第3段であれば、ステップS306で
(b)のパルスにより黒インクでドットをプリントす
る。
【0071】第4段であれば、ステップS307で
(c)のパルスにより黒インクでドットをプリントす
る。
【0072】第5段であれば、ステップS308で
(d)のパルスにより黒インクでドットをプリントす
る。
【0073】以上の処理により、第1段と第2段とで
は、黒インクによりプリントされるドットのサイズは3
0μmとなりともに同一である。しかしながら、第1段
においては黒インクでプリントされた30μmのドット
の上に、90μmの直径を有する白インクによるドット
がプリントされるため、ドットの色が灰色になる。これ
により、第2段のドットよりも反射光学濃度の低いドッ
トをプリントすることができる。
【0074】図18は、本実施の形態におけるインクジ
ェットプリンタがプリントする画像の階調と濃度との関
係を示すグラフである。
【0075】階調0〜16では、灰色ドットの数が増え
ることにより濃度は増加する。階調16〜80では、従
来技術である図29と同様に、黒ドットの数とサイズと
が増加することにより濃度が増加する。
【0076】このように、本実施の形態においては従来
技術に比べて低濃度領域の階調を増やすことができる。
また、表現することができる最小の濃度を下げることが
できる。
【0077】また、本実施の形態においては、最小サイ
ズの黒ドットのみに白インクの重ね合せを行なってい
る。これは、最小サイズ以外の黒ドットに対しても白イ
ンクの重ね合せを行ない、階調の制御を行なおうとして
も、白インクと黒インクとの濃度のばらつき、ドット径
のばらつきなどにより濃度特性を調整することが難しい
ためである。
【0078】また、本実施の形態においては、白インク
によるドットのサイズを黒インクによりプリントされる
最大のドットのサイズよりも小さくし、かつ黒インクに
よりプリントされる最小のドットのサイズよりも大きく
している。
【0079】すなわち、第1段のドットと第5段のドッ
トとを並べてプリントしたときには、図19に示される
ようになる。図19において、Bは黒ドット、Wは白ド
ット、Gは黒ドットの上に白ドットが重ねられることに
よって灰色となった部分を示している。
【0080】このとき、図20に示されるようにメカノ
イズなどにより、黒ドットBが多少左側にずれることが
あっても、白ドットWと黒ドットBとが重なることが防
止される。また、白ドットWの位置と、重ね合わされる
黒ドットの位置とが多少ずれることになっても、それら
を重ね合せることができ、灰色ドットGをプリントする
ことができる。
【0081】すなわち、図21を参照して、第1段の黒
ドットB1と、白ドットWのサイズとを同じにすると、
わずかなずれが生じても灰色のドットをプリントするこ
とができなくなる。
【0082】また、図22を参照して、白ドットWのサ
イズを第5段のドットBのサイズと同じにしたときは、
プリント位置のわずかなずれによってそれらのドットが
重なり、所望の濃度を再現することができない。
【0083】本実施の形態においては、図21および図
22に示されるような問題が生じず、画質の低下を防ぐ
ことができる。
【0084】なお、本実施の形態においては白色インク
により最小のサイズの黒ドットの濃度を低下させること
としたが、無色インクを用いることにより、黒ドットの
濃度を低下させても同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおけるインクジェ
ットプリンタの概略構成を示す斜視図である。
【図2】インクジェットヘッド3の平面図である。
【図3】図2におけるIII−III断面図である。
【図4】図3におけるIV−IV断面図である。
【図5】インクジェットプリンタ1の制御部の構成を示
すブロック図である。
【図6】記録シート2とインクジェットヘッド3との関
係を示した図である。
【図7】ノズル309からインクが吐出される機構を示
す概念図である。
【図8】PZT315に印加されるパルスの波形を示す
図である。
【図9】インクジェットプリンタで行なわれるプリント
処理のフローチャートである。
【図10】図9におけるドットのサイズのデータへの変
換処理(S103)でのフローチャートである。
【図11】入力される画像データとディザマトリクスと
の関係を示す図である。
【図12】第1段のディザマトリクスを示す図である。
【図13】第2段のディザマトリクスを示す図である。
【図14】第3段のディザマトリクスを示す図である。
【図15】第4段のディザマトリクスを示す図である。
【図16】第5段のディザマトリクスを示す図である。
【図17】図9におけるドットのプリント処理(S10
5)でのフローチャートである。
【図18】図1のインクジェットプリンタが再現するこ
とのできる階調とその濃度との関係を示す図である。
【図19】本発明の効果を示す第1の図である。
【図20】本発明の効果を示す第2の図である。
【図21】白ドットWを最小の黒ドットのサイズと同じ
にしたときの状態を示す図である。
【図22】白ドットWを最大の黒ドットのサイズと同じ
にしたときの問題点を説明するための図である。
【図23】従来技術における第1段のディザマトリクス
を示す図である。
【図24】従来技術における第2段のディザマトリクス
を示す図である。
【図25】従来技術における第3段のディザマトリクス
を示す図である。
【図26】従来技術における第4段のディザマトリクス
を示す図である。
【図27】入力される画像データの具体例を示した図で
ある。
【図28】図27の画像データがプリントされるドット
径のデータに変換された後の状態を示す図である。
【図29】従来技術におけるインクジェットプリンタで
再現される階調とその濃度との関係を説明するための図
である。
【符号の説明】
301 黒インクヘッド 302 白インクヘッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録材に対して有色インクによりドッ
    トをプリントする第1のプリント手段と、 前記被記録材に対して白色または無色インクによりドッ
    トをプリントする第2のプリント手段と、 前記有色インクによりプリントされるドットのサイズを
    制御する第1の制御手段と、 前記有色インクによるドットに前記白色または無色イン
    クによるドットが重ねてプリントされるように制御する
    第2の制御手段とを備えた、インクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記有色インクによりプリントされるド
    ットのサイズが最も小さくなったときにのみ、前記第2
    の制御手段は、前記有色インクによるドットに前記白色
    または無色インクによるドットが重ねてプリントされる
    ように制御を行なう、請求項1に記載のインクジェット
    プリンタ。
  3. 【請求項3】 前記白色または無色インクによりプリン
    トされるドットのサイズは、前記有色インクによりプリ
    ントされるドットの最大のサイズより小さく、前記有色
    インクによりプリントされるドットの最小のサイズより
    大きい、請求項1または2に記載のインクジェットプリ
    ンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011062843A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Seiko Epson Corp 印刷装置、印刷プログラムおよび印刷方法
JP2020196141A (ja) * 2019-05-31 2020-12-10 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録方法

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