JPH1154740A - 固体撮像素子及びその製造方法 - Google Patents

固体撮像素子及びその製造方法

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JPH1154740A
JPH1154740A JP9212079A JP21207997A JPH1154740A JP H1154740 A JPH1154740 A JP H1154740A JP 9212079 A JP9212079 A JP 9212079A JP 21207997 A JP21207997 A JP 21207997A JP H1154740 A JPH1154740 A JP H1154740A
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淳 浅井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固体撮像素子の微細化を可能にする。 【構成】 複数のセンサ部2と、各センサ部列に対応し
た垂直転送レジスタ3と、センサ部2との一側に形成さ
れた読み出しゲート部22と、センサ部2の他側に形成
された画素分離部15を有し、センサ部2の中心の層1
3に対して、センサ部2の表面層16と画素分離部15
とが、同一のイオン注入層29で形成されて成る。イオ
ン注入層29を形成する時のイオン注入を、ウエハ法線
に対して10°以上傾斜させて、センサ部2からみて画
素分離部を形成すべき側に向かって行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCD型の固体撮
像素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のCCD固体撮像素子の撮
像領域の要部を示す。このCCD固体撮像素子30は、
撮像領域において、複数の画素を構成するセンサ部51
がマトリックス状に配列され、各センサ部列の一側にC
CD構造の垂直転送レジスタ52が形成されて成る。
【0003】CCD固体撮像素子30は、撮像領域にお
いて、複数の画素を構成するセンサ部51がマトリック
ス状に配列され、各センサ部列の一側に、CCD構造の
垂直転送レジスタ52が形成されて成る。CCD固体撮
像素子30は、いわゆる縦型オーバーフロードレイン構
造を有して成り、例えばn型のシリコンからなる半導体
基板31に、オーバーフローバリアとなる第1のP型半
導体ウエル領域32が形成され、この第1のp型半導体
ウエル領域32内に、センサ部51を構成するn型の不
純物拡散領域33、読み出しゲート部42、垂直転送レ
ジスタ52を構成するn型の転送チャネル領域34及び
画素分離部を構成するp型のチャネルストップ領域35
がそれぞれ形成されている。
【0004】また、n型の不純物拡散領域33の上部に
は、センサ部51の表面層となるp型の正電荷領域36
が形成される。このp型の正電荷蓄積領域36とn型の
不純物拡散領域33とp型の半導体ウエル領域32によ
って、いわゆるHAD(ホールアキュミュレイテッドダ
イオード)センサによるセンサ部51が形成される。n
型の転送チャネル領域34の下には、第2のp型半導体
ウエル領域44が形成されている。
【0005】第1のp型半導体ウエル領域32が形成さ
れた半導体基板31の表面には、ゲート絶縁膜37が形
成され、読み出し部42、転送チャネル領域34、チャ
ネルストップ領域35上に、このゲート絶縁膜37を介
して、例えば多結晶シリコン層による転送電極38が形
成される。転送チャネル領域34、ゲート絶縁膜37及
び転送電極38によって、垂直転送レジスタ52が構成
される。
【0006】そして、転送電極38を覆って層間絶縁膜
39が形成され、これの上にAl等による遮光膜40が
形成され、転送電極38の上面及び側面を覆うと共に、
センサ部に対応して遮光膜40に開口部43が形成され
ている。さらに、全体を覆って酸化膜等の透明な絶縁膜
からなるパッシベーション膜41が形成され、その上
に、透明な絶縁膜からなる平坦化膜46が形成されてい
る。平坦化膜46の表面上には、オンチップカラーフィ
ルター47が形成され、最上部にオンチップレンズ48
が形成されている。
【0007】上述の固体撮像素子30のチャネルストッ
プ領域35及びセンサ部51を構成するn型の不純物拡
散領域33、P型の正電荷蓄積領域36は、図7に示す
ような方法で形成される。まず、図7Aに示すように、
半導体基板31に第1のp型ウエル領域32を形成し、
このp型ウエル領域32に、第2のp型ウエル領域4
4、n型の転送チャネル領域34を形成し、更に基板表
面にゲート絶縁膜37を形成した後、フォトレジストマ
スク54を介して、p型不純物55を選択的にイオン注
入してp型のチャネルストップ領域35を形成する。
【0008】次に、図7Bに示すように、フォトレジス
トマスク54を除去し、ゲート絶縁膜37上に転送電極
38を形成し、層間絶縁膜39を形成した後、転送電極
38をマスクして、n型不純物56をイオン注入してn
型の不純物拡散領域33を形成し、続いてp型不純物5
7をイオン注入してp型の正電荷蓄積領域36を形成す
る。
【0009】この図7A,Bで示すように、チャネルス
トップ領域35、センサ部を形成するn型不純物拡散領
域33及びp型の正電荷蓄積領域36を形成するために
は、気相拡散法よりも熱処理量が小さく微細な拡散層を
形成できるイオン注入法を用いる場合が多くなってい
る。イオン法入作業は受光部33を形成するイオン注入
に限らず、一般に最小限の軸・面チャネリング抑制でき
るように、ウエハ法線に対して5〜7°程度傾斜させ、
かつ、結晶軸から20°以上回転させて注入することが
多い。
【0010】このような注入法では、ウエハ法線からの
傾きが小さいため、フォトリソグラフィ法によりフォト
レジストで形成したパターンとほぼ同等のパターンで不
純物層が形成される。その後、層間絶縁膜を形成するた
めの酸化や不純物活性化のためのアニール等、様々な熱
処理により不純物層が拡がるので、素子の微細化は、こ
のフォトリソグラフィの微細化によって進められてき
た。従って、画素分離部即ち、チャネルストップ領域3
5を縮小するためには、フォトリソグラフィの解像度を
高め、狭い開口部59(図7A参照)が得られるような
技術開発が必要であった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、年々素子の微
細化が進むのに伴い、より高い電気特性が得られるよう
にして、より微細なパターンを形成するためには、上か
ら見た各領域の平面パターンをそのまま形成する技術で
は限界があり、層の下に潜り込ませたり、上にずらしな
がら重ね合わせる等の階層設計が重要になってきてい
る。すなわち、従来からの単純な、ほぼ鉛直方向のイオ
ン注入によるセンサ部や画素分離部の形成方法では、固
体撮像素子をいっそう微細化するという時代の要求に応
えられなくなってきている。
【0012】本発明は、上記課題に鑑みて成されたもの
であり、撮像素子のより微細化を可能にした固体撮像素
子を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る固体撮像素
子は、センサ部の中心の層に対してセンサ部の表面層が
画素分離部側にずれ、かつ、センサ部の表面層と画素分
離部とが同一のイオン注入層で形成された構成とする。
【0014】この構成においては、センサ部の表面層と
画素分離部が同一のイオン注入層で形成されることによ
り、画素分離部が小さくなり、固体撮像素子のより微細
化が図れる。さらに、画素分離部が小さくなることによ
り、その分、垂直転送レジスタ及びセンサ部の面積が大
きくとれ、垂直転送レジスタ及びセンサ部の取扱い電荷
量が増大し、また、受光感度の向上も図れる。
【0015】本発明に係る固体撮像素子の製造方法は、
センサ部の表面層を形成する不純物イオン注入を、ウエ
ハ法線から10°以上傾斜させてセンサ部からみて形成
すべき画素分離部側へ向かって行う。
【0016】この製法においては、センサ部の表面層を
形成する不純物イオン注入を、ウエハ法線から10°以
上傾斜させ、センサ部からみて画素分離部へ向かって行
うことにより、センサ部の表面層と画素分離部が同時に
形成され、画素分離部が小さく形成できる。従って、よ
り微細化された固体撮像素子を製造することができる。
【0017】一方、センサ部の表面層から読み出しゲー
ト部への不純物の横方向拡散が小さくなり、読み出しゲ
ート部のセンサ部側の不純物濃度が低くなり、読み出し
電圧の低減が図れる。また、センサ部の表面層と一体に
形成される画素分離部の不純物が隣接する垂直転送レジ
スタの転送チャネル領域へ横方向拡散して転送チャネル
領域の一部を相殺する量が小さくなる。
【0018】さらに、センサ部の表面層と画素分離部が
同時に形成されるので、製造工程数が低減する。画素分
離部は最も微細な領域であり、この微細な領域を形成す
るための難易度の高い工程を省略することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係る固体撮像素子は、複
数のセンサ部と、各センサ部列に対応した垂直転送レジ
スタと、センサ部の一側に形成された読み出しゲート部
と、センサ部の他側に形成された画素分離部を有し、セ
ンサ部の中心の層に対して、センサ部の表面層が画素分
離側にずれ、かつセンサ部の表面層と画素分離部とが、
同一のイオン注入層で形成された構成とする。
【0020】また、本発明は、上記固体撮像素子におい
て、センサ部の中心の層が、第1導電型の半導体層で形
成され、センサ部の表面層が、第2導電型の電荷蓄積層
で形成され、画素分離部が、第2導電型のチャネルスト
ップ領域で形成された構成とする。
【0021】さらに、本発明に係る固体撮像素子の製造
方法は、センサ部の表面層を形成する不純物イオン注入
工程において、不純物イオン注入を、ウエハ法線から1
0°以上傾斜させ、センサ部からみて、画素分離部を形
成すべき側へ向かって行い、センサ部の表面層と前記画
素分離部とを同時に形成する。
【0022】また、本発明は、上記固体撮像素子の製造
方法において、不純物イオン注入を転送電極が形成され
た後に行う。
【0023】以下、本発明の固体撮像素子及びその製造
方法について図面を参照して説明する。図1及び図2
は、本発明に係る固体撮像素子の一実施の形態を示す。
図1は、CCD固体撮像素子の撮像領域、即ち有効画素
領域を上から見た図であり、遮光膜を一部透視して、第
1転送電極及び第2転送電極のパターンが分かるように
表示されている。図2は、図1の水平方向に沿ったA−
A線上の断面を示す。
【0024】このCCD固体撮像素子1は、図1に示す
ように、撮像領域において、複数の画素を構成するセン
サ部2がマトリックス状に配列され、各センサ部列の一
側にCCD構造の垂直転送レジスタ3が形成されて成
る。
【0025】4は、センサ部2の開口、即ち遮光膜5に
設けられたセンサ部2が臨む開口である。垂直転送レジ
スタ3は、センサ部2から読み出しゲート部を介して読
み出された信号電荷を転送するための、例えば多結晶シ
リコン層からなる2層の垂直転送電極6〔6A,6
B〕、即ち、第1層目の第1転送電極6A及び第2層目
の第2転送電極6Bを有して形成される。15は、後述
するように、センサ部2の表面層となる電荷蓄積層と同
時に形成された画素分離部を構成するチャネルストップ
領域を示す。図1中矢印aの方向が垂直転送方向にな
る。
【0026】そして、このCCD固体撮像素子1は、い
わゆる縦型オーバーフロードレインを有して成り、図2
に示すように、第1導電型、例えばn型のシリコンから
なる半導体基板11に、オーバーフローバリアとなる第
2導電型例えばp型の第1半導体ウエル領域12が形成
され、この第1のp型半導体ウエル領域12内に、セン
サ部2の中心の層を構成するn型の不純物拡散領域1
3、読み出しゲート部22、垂直転送レジスタ3を構成
するn型の転送チャネル領域14及び後述する画素分離
部を構成するp型のチャネルストップ領域15がそれぞ
れ形成されている。
【0027】また、n型の不純物拡散領域13の上部に
は、センサ部2の表面層を構成する電荷蓄積層、本例で
はp型の正電荷(ホール)領域16が形成される。この
p型の正電荷蓄積領域16とn型の不純物拡散領域13
とp型の半導体ウエル領域12によって、いわゆるHA
D(ホールアキュミュレイテッドダイオード)センサに
よるセンサ部2が形成される。n型の転送チャネル領域
14の下には、第2のp型半導体ウエル領域24が形成
されている。
【0028】第1のp型半導体ウエル領域12が形成さ
れた半導体基板11の表面には、ゲート絶縁膜17が形
成され、このゲート絶縁膜17を介して、読み出し部2
2、転送チャネル領域14、チャネルストップ領域15
上に、例えば多結晶シリコン層による転送電極6〔6
A,6B〕が形成される。転送チャネル領域14、ゲー
ト絶縁膜17及び転送電極6〔6A,6B〕によって、
垂直転送レジスタ3が構成される。
【0029】そして、転送電極6〔6A,6B〕を覆っ
て層間絶縁膜19が形成され、これの上に例えばAl等
による遮光膜5が形成され、転送電極6〔6A,6B〕
の上面及び側面を覆うと共に、センサ部に対応して遮光
膜5に開口部4が形成されている。さらに、全体を覆っ
て酸化膜等の透明な絶縁膜からなるパッシベーション膜
21が形成され、その上に、透明な絶縁膜からなる平坦
化膜26が形成されている。平坦化膜26の表面上に
は、オンチップカラーフィルター27が形成され、最上
部にオンチップレンズ28が形成されて成る。
【0030】本実施の形態では、特に、センサ部2の表
面層であるp型の正電荷蓄積領域16をセンサ部2の中
心の層であるn型の不純物拡散層13に対して画素分離
部側にずらすようにして、n型の不純物拡散層16と画
素分離部となる転送電極6〔6A,6B〕下のp型チャ
ネルストップ領域15とを同一のp型イオン注入層29
で一体に形成する。
【0031】ここで、正電荷蓄積領域16を画素分離側
にずらすことにより、正電荷蓄積領域16と転送チャネ
ル領域14間の読み出しゲート部22の間隔は、前述し
た図6の従来のそれよりも大きくなる。
【0032】ただし、正電荷蓄積領域16の一つの機能
は、センサ部2においてシリコン─ゲート絶縁膜(いわ
ゆるSi−SiO2 )界面の準位から発生した暗電流の
原因となる電子が、n型不純物拡散層13に入り込まな
いように抑制することにある。従って、正電荷蓄積領域
16は、界面凖位からの電子を抑制できる範囲内の不純
物濃度で形成される。
【0033】垂直方向に隣接するセンサ部2間の画素分
離部では、センサ部2と隣接画素の垂直転送レジスタ3
間の画素分離部の幅より充分広いのでチャネルストップ
領域は不要である。
【0034】本発明のCCD固体撮像素子1によれば、
同一のイオン注入層29によって、センサ部2の正電荷
蓄積層16と画素分離部となるチャネルストップ領域1
5が一体に形成されるので、センサ部2と隣接画素の垂
直転送レジスタ3間の画素分離部、即ち、チャネルスト
ップ領域15の幅を小さくすることができ、撮像素子の
より微細化を可能とする。
【0035】そして、チャネルストップ領域15による
画素分離部が小さくなることにより、垂直転送レジスタ
3及びセンサ部2の面積を大きくすることができ、垂直
転送レジスタ3及びセンサ部2の取扱い電荷量が増大
し、ダイナミックレンジの大きな優れた撮像画素が得ら
れる。また、上記の垂直転送レジスタ3における取扱い
電荷量の増大分をセンサ部2の開口に振り向ければ、感
度を増大することができる。
【0036】次に、本発明のCCD固体撮像素子1の製
造方法、特にセンサ部2の正電荷蓄積領域16及び画素
分離部となるチャネルストップ領域15の形成について
説明する。
【0037】先ず、図3Aに示すように、半導体基板1
1に第1のp型ウエル領域12を形成し、この第1のp
型ウエル領域12に第2のp型ウエル領域24、n型の
転送チャネル領域14を形成し、さらに、基板表面にゲ
ート絶縁膜17を介して垂直転送電極6〔6A,6B〕
を形成し、垂直転送電極6〔6A,6B〕を覆うように
層間絶縁膜19を形成する。
【0038】さらに、垂直転送電極6〔6A,6B〕を
マスクにn型不純物66をイオン注入してセンサ部2の
中心の層であるn型不純物拡散層13を形成する。この
時のイオン注入は、従来と同様に、ウエハ法線(即ち、
半導体ウエハの面に対して垂直方向の線)68に対して
5〜7°程度(図3Aのα)傾斜させて行う。
【0039】次に、図3Bに示すように、同じく垂直転
送電極6〔6A,6B〕をマスクにp型不純物67をイ
オン注入してp型の正電荷蓄積領域16及び画素分離部
となるp型のチャネルストップ領域15を同時に形成す
る。この時のイオン注入は、その注入角度βをウエハ法
線に対して10°以上、即ち10〜45°、好ましく
は、30〜40°としてセンサ部2からみて、画素分離
部を形成すべき領域側に向けて行う。この角度βでイオ
ン注入すると、p型不純物67は、転送電極6〔6A,
6B〕下の画素分離部とすべき領域へ到達し、この結
果、正電荷蓄積領域16と画素分離部となるチャネルス
トップ領域15が同時に形成される。
【0040】p型不純物67のイオン注入角度βが10
°より小さいと、p型不純物67が転送電極6〔6A,
6B〕下に打ち込まれずチャネルストップ領域15の同
時形成が難しい。イオン注入角度βが45°を超える
と、正電荷蓄積領域16がn型不純物拡散層13に対し
てずれ量が大きくなり、センサ部2において界面準位か
らの電子を抑制するのが不十分になる。
【0041】ここで、従来(図7参照)の画素分離部の
チャネルストップ領域35形成のための、例えばホウ素
(ボロン)のイオン注入条件は、ゲート絶縁膜37の形
成前に注入する場合、打ち込みエネルギー40〜100
keV程度で、ドーズ量0.5〜3×1012cm-2程度
であり、センサ部51表面の正電荷蓄積領域36を形成
のための、例えばホウ素(ボロン)のイオン注入条件
が、打ち込みエネルギー10〜50KeV程度で、ドー
ズ量0.5〜3×1013cm-2程度である。従って、本
発明において、図3Bのp型不純物67としてホウ素
(ボロン)を、打ち込みエネルギー10〜50KeV程
度、ドーズ量0.5〜3×1013cm-2程度でイオン注
入すれば、正電荷蓄積領域16と同時に形成されるp型
チャネルストップ領域15は、画素分離の機能を充分に
発揮する。
【0042】深さ方向には、図3Aにおいて、第2のp
型半導体ウエル領域24が垂直転送レジスタ3のn型の
転送チャネル領域14とセンサ部2の中心の層であるn
型不純物拡散層13を分離するため、それらの形成条件
を変えなくても、総合的に見て画素分離を損なうことは
無い。
【0043】例えば、センサ部2の形成条件の一例は、
次の通りである。 p+ 正電荷蓄積領域16:B(ボロン)、 打ち込みエネルギー=10〜50KeV、 ドーズ量=0.5〜3×1013cm-2 n型不純物拡散層13(中心の層):P(リン)、 打ち込みエネルギー=200〜1000keV、 ドーズ量=1〜5×1012cm-2 第1のP型半導体ウエル領域(オーバーフローバリア)
12:B(ボロン) 打ち込みエネルギー=1000〜4000keV、 ドーズ量=0.3〜3×1011cm-2 シリコン半導体基板11:P(リン) 抵抗=1〜100Ω・cm
【0044】また、垂直転送レジスタ3の形成条件の一
例は、次の通りである。 n型転送チャネル領域14:P(リン)、 打ち込みエネルギー=30〜200keV ドーズ量=1〜8×1012cm-2 第2のp型半導体ウエル領域24:B(ボロン)、 打ち込みエネルギー100〜1000keV ドーズ量=0.5〜5×1011cm−2
【0045】図4は、上述の製法にて得られた本発明の
画素のポテンシャル(即ち水平方向の画素断面のポテン
シャル等高線)のシュミレーションを示し、図5は、従
来製法にて得られた画素のポテンシャル(即ち水平方向
の画素断面のポテンシャル等高線)のシュミレーション
を示す。
【0046】上述した本発明の製造方法によれば、図4
の本発明における画素のポテンシャルと、図5の従来に
おける画素のポテンシャルとの比較から分かるように、
センサ部2の正電荷蓄積領域16から読み出しゲート2
2へのp型不純物の横方向拡散が小さくなり、読み出し
ゲート部22のセンサ部2側のp型不純物濃度が低くな
り、読み出しゲート部22に印加する電圧に対する追随
性が高くなり、読み出し電圧を低減することができる。
【0047】そして、本発明では、読み出し切る電位よ
り低い所で、即ち、読み出しゲート部22をオンしない
時に、読み出しゲート部のゲートバリアによって、セン
サ部2から垂直転送レジスタ3への電荷が漏れ出すのを
阻止する、いわゆるブルーミング耐性は、従来と変わら
ない。
【0048】転送電極6〔6A,6B〕を形成した後
に、イオン注入によって画素分離部となるp型チャネル
ストップ領域15を形成するため、転送電極6の形成
時、或いは層間絶縁膜19の形成時の熱処理を受けず、
チャネルストップ領域15が受ける被熱処理量が従来に
比べて小さくなり、従って、小さな画素分離部、即ちチ
ャネルストップ領域15が形成できる。
【0049】また、同様に被熱処理量が小さいので、チ
ャネルストップ領域15のp型不純物が隣接する垂直転
送レジスタ3のn型の転送チャネル領域14へ横方向拡
散して、転送チャネル領域14の一部を相殺する量も従
来に比べて小さくなり(即ち相殺されて転送チャネル領
域14が減る面積が小さくなり)、垂直転送レジスタ3
における取扱い電荷量が増大する。この結果、ダイナミ
ックレンジの大きな優れた撮像画質が得られる。
【0050】センサ部2の正電荷蓄積領域16と画素分
離のチャネルストップ領域15を同じイオン注入工程で
同時に形成するので、従来のチャネルストップ領域を形
成するための工程が省略される。従って、製造工程を減
らすことができ、コストダウンが可能となる。すなわ
ち、最も微細なチャネルストップ領域を形成する難易度
の高い工程を省略することができるので、製造歩留りが
向上し、コストダウンが可能となる。
【0051】なお、上述の本発明の実施の形態では、N
型基板を使用した場合について説明したが、その他P型
基板を使用した場合でも、上述と逆型の不純物を用いる
ことにより、本発明を同様に適用できる。また、インタ
ーライン・トランスファ方式、フレームインタライン・
トランスファ方式のいずれの方式でも、本発明を同様に
適用できる。
【0052】
【発明の効果】本発明に係る固体撮像素子によれば、同
一のイオン注入でセンサ部の表面層と画素分離部を形成
するので、小さな画素分離部となり、撮像素子のより微
細化を可能にする。画素分離部が小さくなった分、垂直
転送レジスタ及びセンサ部の面積を大きくできるので、
垂直転送レジスタ及びセンサ部の取扱い電荷量を増大す
ることができ、ダイナミックレンジの大きな優れた撮像
画質が得られる。上記垂直転送レジスタにおける取扱い
電荷量の増大分をセンサ部の開口に振り分ければ、感度
をより向上することができ、読み出し電圧を低減するこ
とが可能となり、駆動電圧が低減する。
【0053】また、本発明に係る製造方法によれば、転
送電極を形成した後に、不純物イオン注入により、セン
サ部の表面層と同時に画素分離部を形成するので、被熱
処理量が小さく、小さな画素分離を形成することができ
る。従って、電極形成前に画素分離部を形成する従来の
製造方法と比較すると、垂直転送部及び受光部の取扱い
電荷量が増大し、ダイナミックレンジの優れた撮像画質
が得られる撮像素子を製造することができる。
【0054】さらに、最も微細で高度の技術を要する画
素分離部を形成する工程が不要となり、製造工程を削減
できるのでコストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体撮像素子の平面概略構成図で
ある。
【図2】図1のA−A断面概略図である。
【図3】A 本発明に係る固体撮像素子の製造方法を示
す工程図である。 B 本発明に係る固体撮像素子の製造方法を示す工程図
である。
【図4】本発明に係る画素のポテンシャル図である。
【図5】従来の画素のポテンシャル図である。
【図6】従来の固体撮像素子の概略断面図である。
【図7】従来の固体撮像素子の製造方法を示す工程図で
ある。
【符号の説明】
1,30 固体撮像素子、2、51 センサ部、3、5
2 垂直転送レジスタ 4,43 開口部、6〔6A,6B〕,38 転送電
極、11,31 シリコン基板、12,32 第1のP
型半導体ウエル領域、14,44 第2のP型半導体ウ
ェル領域、15,35画素分離部、16,36 正電荷
蓄積領域、17,37 ゲート絶縁膜、19,39 層
間絶縁膜、20,40 Al遮光膜、22,42 読み
出しゲート部、24,34 転送チャネル領域、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセンサ部と、 各センサ部列に対応した垂直転送レジスタと、 前記センサ部の一側に形成された読み出しゲート部と、 前記センサ部の他側に形成された画素分離部を有し、 前記センサ部の中心の層に対して、センサ部の表面層が
    前記画素分離側にずれ、 かつ前記センサ部の表面層と前記画素分離部とが、同一
    のイオン注入層で形成されて成ることを特徴とする固体
    撮像素子。
  2. 【請求項2】 前記センサ部の中心の層は、第1導電型
    の半導体層で形成され、 前記センサ部の表面層は、第2導電型の電荷蓄積層で形
    成され、 前記画素分離部は、第2導電型のチャネルストップ領域
    で形成されて成ることを特徴とする請求項1に記載の固
    体撮像素子。
  3. 【請求項3】 センサ部の表面層を形成する不純物イオ
    ン注入工程において、 該不純物イオン注入を、ウエハ法線から10°以上傾斜
    させ、前記センサ部からみて、画素分離部を形成すべき
    側へ向かって行い、前記センサ部の表面層と前記画素分
    離部とを同時に形成することを特徴とする固体撮像素子
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記不純物イオン注入は、転送電極を形
    成した後に行うことを特徴とする請求項3に記載の固体
    撮像素子の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100700270B1 (ko) * 2001-11-22 2007-03-26 매그나칩 반도체 유한회사 시모스 이미지센서 및 그 제조방법

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