JPH11512993A - 航空機で貨物を的確に積み降ろしする方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 １. 航空機で貨物を的確に積み降ろしするための方法。２.１ 着陸していない航空機で人あるいは貨物を降ろすとき、特に悪天候状態の場合に的確な作業が不可能あるいは非常に難しいという問題が生じる。本発明は、周囲の状況で航空機が安定できない場合でも、積み荷の的確な、そして「正確に」すら積み降ろしを可能とする方法を提供することを意図している。２.２ 空中のロープ構造を航空機で引張状態にした場合、空中における積み荷の位置はしっかり固定され、航空機を静止状態にする必要なく的確に積み荷を地表へ降ろしたり、地表から引き揚げたりすることができる。この場合、航空機そのものは積み荷上方、適切に選んだ距離のところに位置する。２.３ 飛行船による建築現場、災害地などへの輸送。

Description

【発明の詳細な説明】 航空機で貨物を的確に積み降ろしする方法 本発明は、着陸する必要なしに航空機で貨物を的確に積み降ろしする方法に関 する。航空機から荷降ろししようとしている貨物はロープに吊り下げられる。動 かないようにして空中に固定するためには、その後、空中にピンと張った幾本か のロープによって地面に対してリンクを作る。こうして作られたロープ構造は航 空機によって引張状態（bias）に保持される。さらに下降させるためには、ロー プを巻き上げるか、あるいは、短くする。貨物を積み込むには、これと逆の工程 を経る方法によって行われる。 航空機からのパッケージの荷降ろし。 説明 本発明は、請求の範囲第１項の前文部分に記載した、航空機で貨物を的確に積 み降ろしする方法に関する。 航空機で貨物あるいは人を積み降ろしすることは公知である。この過程で、そ のために着陸しなければならないと問題が生じる。 着陸せずに航空機でロープウィンチによって、人あるいは貨物を積み降ろしす ることも公知である。この場合には、特に悪天候状態では的確な荷降ろしができ ないか、あるいは非常に難しくなるという問題が生じる。したがって、この方法 は広範囲にわたる用途で使用できない。 したがって、本発明の目的は、たとえ周囲の状況で航空機が安定を保てない場 合でも貨物の的確な、そして「正確な」荷の積み降ろしを可能とする方法を提供 することにある。 この目的は請求の範囲第１項の特徴記載部分を備えた方法を用いて解決するこ とができる。 引張状態の空中構造のために、空中における貨物の位置がしっかりと固定され 、したがって、航空機を静止状態にする必要なしに的確に貨物を地面に降ろした り、地面から引き揚げたりすることができる。この場合、航空機は貨物上方の適 切に 選んだ高さのところに位置する。 本発明のさらに適切な開発では、ロープ構造の引張状態は航空機あるいはそれ に取り付けた装置によって与えられ、地面からの別の補助装置をなくすことがで きる。地表付近での貨物誘導のために、ロープ構造の他に別のロープ装置を設け て貨物を所定位置に固定し、ロープ構造における大きな広がり角度を原因として 生じる問題を軽減すると有利である。あるいは、ロープ構造をそれ相応に設計し た案内プーリ上に配置し、広がり角度を小さく保つようにしてもよい。すなわち 、荷降ろし地点の方向に降ろしているときに支点を上方へ航空機に向かって移動 させてもよい。 航空機と貨物の間の距離は、オプションとして、ウィンチ装置によって固定し たり、あるいは、変えて貨物を輸送中に航空機内に収納できるようにしてもよい 。 荷の積み降ろし過程の最中に、ロープ構造のロープの長さを変える。これはウ ィンチあるいは案内プーリを介して行うことができる。ロープ１本当たりのウィ ンチの位置および数は自由に設定できる。 本発明のさらに別の特徴および有利な実施例はさらに別の請求の範囲、以下の 説明および本発明の実施例を示す図面から得られる。 図面において： 第１図〜第４図は積み荷を降ろす完全な方法を示している。積み荷の引き揚げ は、この方法の工程を逆にすることで同様に行われる。適当に同時に行われる工 程を分けて描いているが、これはより良好に説明を行うためである。さらに、で きるだけ包括的な表現を選んでいる。すなわち、個々の工程は設計実現で許され るならば省略可能である。 第１図に工程１〜工程４を示す。 工程１において、航空機は、目的地に向かってまだ飛行中である。 工程２において、航空機は、地域の状況および要件に従って選んだ飛行高度を 目的地に向かって下降している。 工程３において、必要に応じて貨物室が開放され、積み荷が降ろされる。ある いは、積み荷を常に航空機の下方に吊り下げた状態でもよい。この場合、特に積 み荷を降ろす必要はない。この工程は省略できる。 工程４において、航空機は目的地飛行高度に位置し、ここで、風および揚圧力 の変化による擾乱を補正しなければならないが、静止状態になる必要はない。一 定の移動を行っていてもよい。 第２図に工程５〜工程８を示す。 工程５において、地表に係留するためのロープが投げ降ろされ、設けてある係 留点まで運ばれる。 工程６において、ロープは係留点に固定する。このとき、ロープは緩んでいる 。 工程７において、ウィンチでロープに張りを持たせる。 工程８において、航空機あるいは積み荷枠の揚圧力を増すことにより、航空機 もしくは積み荷枠のところで必要とされる程度まで引張力を増大させる。 第３図に工程９〜工程１２を示す。 工程９において、積み荷を下方ロープで引き下ろす。このとき、航空機と積み 荷の距離は一定であるかあるいは必要に応じて変える。特に荷降ろしで高精度を 必要とする場合には、補助ロープを使うか、あるいは、主ロープの可変下方支点 の相当するプーリ様作用によって精密な調整を行うことができる。 工程１０において、積み荷を地表に置き、固定する。 工程１１において、積み荷枠に任意の必要な釣合いおもりを固定する。 工程１２において、積み荷を積み荷枠から離し、積み荷枠を持ち上げる。 第４図に工程１３〜工程１８を示す。 工程１３において、積み荷枠を再び荷降ろし点上方に持って行く。ここで、任 意必要な揚圧力補正作用、制御を行う。 工程１４において、ロープを解放する。このとき、ロープは既に緩められてい なければならない。 工程１５において、必要に応じてロープを引込める。 工程１６において、必要に応じて積み荷枠およびバラストを引込める。 工程１７において、飛行への移行を開始する。 工程１８において、航空機は再び飛行している。 図示の航空機の代わりに、気球、ヘリコプタその他任意の、揚圧力を発生させ るのに水平移動を必要としない航空機であってもよい。 したがって、積み荷を保持した状態で示す積み荷枠は、この作業にとって意味 があると思われるならば、省略してもよい。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．降ろそうとしている積み荷を引張状態にした空中ロープ構造によって空中に 固定することを特徴とする、着陸することなく航空機で的確に貨物の積み降ろし を行うための方法。 ２．ロープ構造における引張状態が航空機そのもので作り出される、ことを特徴 とする請求の範囲第１項記載の方法。 ３．地表付近での誘導のために付加的な補助ロープを使用する、ことを特徴とす る請求の範囲第１項記載の方法。 ４．ロープ構造での広がり角度を調節できる、ことを特徴とする請求の範囲第１ 項記載の方法。 ５．積み荷を航空機下方の一定距離のところに位置させる、ことを特徴とする請 求の範囲第１項記載の方法。 ６．積み荷と航空機の間の距離を１本またはそれ以上のロープおよびウィンチに よって変えることができる、ことを特徴とする請求の範囲第１項記載の方法。 ７．ロープ構造のロープの長さを、地面に設置したウィンチで調節する、ことを 特徴とする請求の範囲第１項記載の方法。 ８．ロープ構造のロープの長さを、ロープ構造の頂点に設置したウィンチで調節 する、ことを特徴とする請求の範囲第１項記載の方法。 ９．ロープ構造のロープの長さをロープに設置したウィンチで調節する、ことを 特徴とする請求の範囲第１項記載の方法。 10．ロープの長さを、ロープ構造に２点間に多数設けた案内プーリによって調節 する、ことを特徴とする請求の範囲第１項記載の方法。