JPH11511683A - ファスナー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ２本のテープ上に形成されたプラスチックから成る複数の務歯を備えており、これらの務歯の自由端部が、他方の列の務歯の固定領域まで達していてかつ中空溝を備えている形式のファスナーにおいて、前記ファスナーのスライダー（４）が、中空溝（６）の高さに配置されたとがった突出部（１０）を備えており、この突出部が、スライダー（４）の上方のカバープレート（１２）と下方のカバープレート（１３）とを結合するウエブ（２０）を越えて突出しており、さらに、中空溝（６）が、務歯平面において凸面状に湾曲されている底面（１６）を有している。

Description

【発明の詳細な説明】 ファスナー 技術分野 本発明は、２本のテープ上に形成されたプラスチックから成る複数の務歯を備 えており、これらの務歯の自由端部が、他方の列の務歯の固定領域まで達してい てかつ中空溝を備えている形式のファスナーに関する。 背景技術 このようなファスナーは、例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第２３０４３ ４１号明細書により公知である。前後に連続する務歯は実際にそれらの全長さに おいてかみ合っているので、要するに、鎖は止金具と同じ幅であるので、ファス ナーを開放することは比較的困難であることが判る。開放する瞬間に開放方向で ファスナーの危険な範囲に力を及ぼすために、既に、テープが、スライダーの外 面に沿って案内される第２の***部を備えていることが提案されており、その結 果、テープは、拡張されたスライダーによって引き離される。 発明の開示 本発明の目的は、スライダー自体の構成によって、開放の瞬間に、冒頭で述べ た形式のファスナーの務歯に開放方向で力を及ぼすことである。前記の目的は、 ファスナーのスライダーが、中空溝の高さに配置されたとがった突出部を備えて おり、この突出部が、スライダーの上方のカバープレートと下方のカバープレー トとを結合するウエブを越えて突出しており、さらに、中空溝が、務歯平面にお いて凸面状に湾曲されている底面を有していることによって達成される。 このため、本発明の要点は、２つの構成を組み合わせることにある：一面では 、スライダーに、中空溝の高さに位置する突出部が配置されなければならず、他 面では、務歯がスライダーに斜めに位置される場合に中空溝の底面が分離線の後 方へ動くだけ、中空溝がファスナーの垂直中心線に向かって延びていなければな らない。 次に、本発明の詳細を図面を用いて説明する。 図面の簡単な説明 図１は、ファスナーの平面図であり、図２は、１つの務歯の拡大縦断面図であ り、図３は、近接する２つの務歯の平面図である。図４は、スライダー４の垂直 縦断面図であり、図５は、カバープレート１２を取外して示すスライダーの平面 図であり、この場合、務歯１は水平の中央平面で断面されている。図６は、第２ 実施例を図２に相応して示す。 発明を実施するための最良の形態 図１に示されたファスナーは、２本のテープ５，５′から成っており、これら のテープに、縦方向でずらされた務歯１，１′が配置されている。務歯１，１′ を固定するために、テープ５，５′の縁***部９，９′が使用され、務歯を射出 成形で製造する際に、前記の縁***部に務歯１，１′が取り付けられ、この場合 、同時に、例えば鉛ガラスから成る飾り石３が一体に成形される。スライダー４ は、普通の形式でファスナーの開閉に使用される。 図２及び図３から判るように、閉鎖された状態で突き合わされた務歯１，１′ の接触範囲は柱状に構成されており、その結果、接触面は、摩擦は別として、務 歯相互の垂直方向の移動を妨害しない。それ故に、テープ５，５′の平面に対し て垂直の務歯１，１′の固定は、務歯１，１′の自由端部に形成された中空溝６ ，６′が、向かい合っているテープ５′，５の縁***部９，９′を掴むことによ って行われる。従って、務歯１，１′は、できるだけ、閉鎖されたファスナー（ 「鎖」）の幅にほぼ相応する長さを有していなければならない。 それぞれの務歯１，１′は、平面図において、基部１１，１１′から出発して 狭幅領域まで収束しており、この狭幅領域から、支持面２，２′が、テープ５， ５′に対してほぼ平行に外方へ延びている。務歯１，１′の自由端部は、ほぼ、 楕円形半部の形状を有している。 飾り石３は、直線上に配置されており、かつ支持面２，２′が相応して小さく 保持される場合にその飾り石の大きさに比べて小さい間隔で配置されており、支 持面を小さく保持することは、支持面を務歯１，１′の方向に対して鋭角に曲げ ることによっても可能である。図示の実施例では、それぞれの支持面のテープ方 向での延びｈは、飾り石の直径Ｄのほぼ１／３である。これによって、それぞれ の飾り石３は、プラスチック材料によって十分に取り囲まれており、それにも拘 らず、前後に連続する飾り石３の間隔は小さい。 図４において縦断面で示されたスライダーは、上方のカバープレート１２及び 下方のカバープレート１３から成っている。側壁は、それぞれ、その全長さにお いてスリットによって区分されている上方の部分１５と下方の部分１４とから成 っている。スリットを通ってテープ５，５′が延びており、この場合、縁***部 ９，９′は側壁１４，１５の内面に支持される。ウエブ２０は、上方のカバープ レート１２と下方のカバープレート１３とを結合させている。 ファスナーを開放する際に務歯１，１′に力を外方へ及ぼすために、ウエブ２ ０が、スライダーの狭幅個所に向かって槍の穂先の形の突出部１０を備えており 、この突出部は、務歯１，１′の中空溝６，６′内に係合し、これによって、務 歯をスライダーの幅広い端部まで案内される通路内で押し付ける。 図５から判るように、務歯１，１′の自由端部に設けられた中空溝６の底面１ ６は湾曲されている。これによって、突出部１０は中空溝６内に導入され、かつ この突出部１０が務歯１，１′の垂直の外壁に乗り上げることが防止される。 産業上の利用可能性 本発明により、極めて大きな務歯を有していて、この大きな務歯が相応して大 きな石表面によってたくさん装飾されるようなファスナーを製造することができ る。飾り石３は、最小間隔を中空溝６によって制限するプラスチック内に確実に 埋め込まれていなければならないので、図２に示すような飾り石の比例倍率は即 座にその限界に達する。つまり、厚いファスナーは、そのために与えられる衣服 部分を強くし、かつこれを支持体から際立てて見せるので、市場では望まれてい ない。このような欠点を取り除くために、大きな務歯との関係で扁平の飾り石が 使用される。務歯の下は、先端に向かって集められて突出しており、少なくとも １２０°の角度を成しているような金属被覆が施された平面に囲まれている。こ のような飾り石の使用によって、図６に示されているようにファスナーは平らに 構成される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．２本のテープ上に形成されたプラスチックから成る複数の務歯を備えており 、これらの務歯の自由端部が、他方の列の務歯の固定領域まで達していてかつ中 空溝を備えている形式のファスナーにおいて、前記ファスナーのスライダー（４ ）が、中空溝（６）の高さに配置されたとがった突出部（１０）を備えており、 この突出部が、スライダー（４）の上方のカバープレート（１２）と下方のカバ ープレート（１３）とを結合するウエブ（２０）を越えて突出しており、さらに 、中空溝（６）が、務歯平面において凸面状に湾曲されている底面（１６）を有 していることを特徴とするファスナー。 ２．中空溝（６）の底面（１６）が、互いに向かい合う務歯を支持する支持面（ ２）で終わっていることを特徴とする請求の範囲第１項記載のファスナー。 ３．務歯の中に、先端に向かって集められている飾り石がはめ込まれており、そ の飾り石（３）に対向する互いに向かい合う面が、１２０°より大きい角度を成 していることを特徴とする請求の範囲第１項または第２項記載のファスナー。