JPH115107A - 押圧ロールのロール洗浄装置 - Google Patents

押圧ロールのロール洗浄装置

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JPH115107A
JPH115107A JP9159656A JP15965697A JPH115107A JP H115107 A JPH115107 A JP H115107A JP 9159656 A JP9159656 A JP 9159656A JP 15965697 A JP15965697 A JP 15965697A JP H115107 A JPH115107 A JP H115107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
rolling
rolling oil
discharge
cleaning
Prior art date
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Pending
Application number
JP9159656A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Yasuda
真也 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP9159656A priority Critical patent/JPH115107A/ja
Publication of JPH115107A publication Critical patent/JPH115107A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、冷間圧延ライン最終圧延スタンド
出側における仕上げミル出側ピンチロールに起因する押
疵の防止装置に関するもので、ロールへの疵入りの防止
と、メンテナンスや調整作業の容易化、設置スペースの
省スペース化を実現する。 【解決手段】 圧延油循環系を有する冷間圧延機仕上げ
ミル設備の最終圧延スタンド出側に設置される仕上げミ
ル出側ピンチロールに、該出側ピンチロール下側ロール
のロール表面に圧延油を吐出し洗浄を行う前記圧延油循
環系から分岐して設けた一個以上の圧延油吐出ノズル
と、該圧延油吐出ノズルの吐出タイミングと吐出圧力を
圧延ライン速度に応じて制御する吐出圧力制御装置を有
した仕上げミル出側ピンチロール洗浄装置を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷間圧延ライン最
終圧延スタンド出側における仕上げミル出側ピンチロー
ル等のロールで板を押圧しつつ通板させる際に起因する
鋼板の押疵性表面欠陥の防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷間圧延ラインにおける、冷延鋼板の圧
延処理を図5に従って説明する。すなわち、冷延鋼板1
はタンデム圧延ミルの最終圧延スタンド2を出た後張力
ロール3により張力を与えられ、ピンチロール4でピン
チされながら搬送される。次に、分割シャー5で所定の
長さに切断されデフロール6を経てカローゼルリール7
で巻き取られる。ここで、ピンチロール4には、後述の
ドクターナイフ装置30が設置されている。
【0003】このような冷間圧延ラインにおいては、最
終圧延スタンド2で代表的に図示したが、各圧延機では
鋼板とロールの潤滑や冷却などのため圧延油が用いられ
ており、各圧延ロールスタンドでの鋼板への圧延油の吹
きつけと、その圧延後の圧延油の回収が冷間圧延ライン
の圧延油循環給油システムとしてシステム化されてい
る。圧延油としては、通常パーム油などの油脂と水との
エマルションが用いられる。図5に示すように、圧延ロ
ールスタンドには圧延油の鋼板への吹き付けを行う圧延
油吹き付け装置16とその回収を行う圧延油回収装置15が
設けられている。汚れた圧延油は回収装置15で回収され
ダーティータンク12に集められる。そして、ポンプ9で
フィルタ10に圧送されて清浄化され、クリーンタンク11
に循環される。クリーンタンク11の清浄な圧延油は別の
ポンプ9によりふたたび各圧延ロールスタンドへ送られ
る。以上のように、圧延油は循環して用いられる。
【0004】以上に述べた冷間圧延ラインの圧延出側設
備であるピンチロールにおいて、圧延スケールやへげ、
破断片、ライン内ごみなどの異物がロールに付着しその
まま巻き込んでしまうことにより発生する鋼板の押疵性
表面欠陥の発生が問題となっていた。この押疵の防止対
策として、従来よりドクターナイフ装置が知られてい
る。一例として図2に実開平6-41902 号公報で開示され
ているドクターナイフ装置の構成を示す。このドクター
ナイフ装置は、プラスティックや金属製のドクターブレ
ード21を直接ロール20に押付けてロール表面の異物を除
去する装置であり、押付けるための機構として、ドクタ
ーブレード21を保持するナイフホルダ22と圧下開放用シ
リンダ25を有している。ここでジャッキボルト式ストッ
パ24はドクターブレード21とロール20の間隙を調整する
ために設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このドクターナイフ装
置はロール表面の異物は除去できるものの、直接ロール
にブレードを接触させるためブレードそのものによって
ロールに疵がはいり、冷延鋼板の表面疵発生の一因とな
っていた。それを防止するため、たとえば前述の実開平
6-41902 号公報ではジャッキボルト式ストッパ24を設け
てドクターブレード21とロール20の間隙を調整可能とし
た装置を考案しているが、ドクターブレード21の据え付
け角度や押付け圧力の微妙な調整に時間を要していた。
又、劣化したブレードの取り替えなどのメンテナンスも
必要である。更に、プロテクタなどに囲まれたスタンド
にドクターナイフ装置そのものを付設する必要から設置
スペースの制約もあり、これらの作業性も極めて劣悪で
あった。
【0006】冷間圧延スタンド出側ピンチロールのよう
に高速回転、高温条件では、ブレードの摩耗が早いため
その調整や交換頻度が多くなり、特に問題が大きかっ
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ロールで板を
押圧しつつ通板させるラインのロール洗浄装置であっ
て、該ロール表面に洗浄剤を吐出し洗浄を行う洗浄剤吐
出ノズルと、該洗浄剤吐出ノズルの吐出タイミングと吐
出圧力を圧延ライン速度に応じて制御する吐出圧力制御
装置を有していることを特徴とする押圧ロールのロール
洗浄装置を設けることにより、前記課題を解決したもの
である。
【0008】さらに、圧延油循環系を有する冷間圧延機
仕上げミル設備の出側に設置される押圧ロールのロール
洗浄装置であって、該出側ピンチロール下側ロールのロ
ール表面に圧延油を吐出し洗浄を行う前記圧延油循環系
から分岐して設けた圧延油吐出ノズルと、該圧延油吐出
ノズルの吐出タイミングと吐出圧力を圧延ライン速度に
応じて制御する吐出圧力制御装置を有していることを特
徴とする押圧ロールのロール洗浄装置を設けることによ
り、前記課題を解決したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明におけるロール洗浄装置の
冷延鋼板圧延ラインへの適用の例を図1に示す。図示の
ように、下側ロール表面に向けた圧延油吐出ノズル8を
出側ピンチロールに設けている。下側ロールを洗浄する
ための圧延油は既設の圧延油循環系から圧延油配管を分
岐させ制御バルブ14を介して前記の吐出ノズル8に導入
されている。吐出した圧延油はロールを洗浄後、既設の
圧延油循環系の回収装置15で回収し循環使用している。
【0010】ここで、制御バルブ14は冷間圧延ラインの
ライン速度(ライン速度の測定方法と装置については、
既設のものを適用し、ここでは省略している。)を入力
値として吐出圧力制御装置13により制御されており、ラ
イン速度に応じて洗浄用圧延油の吐出タイミングと吐出
圧力が制御されている。ここで、疵の発生は下側ロール
に起因することが多いため、図1においては洗浄用吐出
バルブを下側ロールのみに設置しているが、必要に応じ
上側ロールにも設置して良い。また、洗浄の効率を高め
るため吐出バルブをワークロールに対して複数個設ける
ことがさらに好ましい。
【0011】
【実施例】本発明を適用した効果を図3に示す。図3
は、押疵発生率について、従来例と比較したものであ
る。図3横軸のAは、ピンチロール設備において押疵対
策を全く実施していない従来例の押疵発生率である。同
図Bは、ドクターナイフ装置を適用した従来例の押疵発
生率である。同図Cは、ノズルの吐出圧力を3Kg/cm2
設定し、ロール方向のノズル設置間隔を20cm毎として本
発明を適用した場合の押疵発生率である。
【0012】図3に示すように、本発明による押疵発生
率の低減効果は、一目瞭然である。ここで同図Bのドク
ターナイフ装置を適用の従来例では、経時的なブレード
摩耗やブレードの据え付け角度と押付け圧力の調整不足
などによりどうしても8%程度の押疵発生が残ってしま
っている。同図Cの本発明の実施例においては、2%の
押疵発生率とほぼ0に近いレベルにまで押疵発生を押え
込むことができた。
【0013】図4に圧延油のノズル吐出圧力と、押疵発
生率の関係を示す。ノズル吐出圧力が高いほどロール表
面上の異物を効率的に除去でき、押疵発生を押さえるこ
とが可能となることは容易に想到できる。図3における
実施例ではノズルの吐出圧力を3Kg/cm2 に設定したが、
図4からその吐出圧は2Kg/cm2 以上であれば十分である
ことが分かる。
【0014】本実施例では、ロール洗浄に用いる圧延油
を既設の圧延油循環系から分岐させたが、この分岐元は
他の圧延油循環系でもよく、例えば冷延ミル入側設備の
圧延油循環系から分岐させてもよい。また、ロールの洗
浄には圧延油を用いることが望ましいが、上記ロールの
洗浄剤としては水を用いても良く、また圧縮空気など圧
縮気体を用いても良い。
【0015】なお、上記実施例では、圧延機出側のピン
チロールについて説明したが、テンションメータロール
(T/Mロール)等の通板材に押圧力を作用させて板に
押疵を発生させるロールであればいずれのロールにも適
用できる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、ロールに対する機械的
接触がないためロールへの疵入りを防止でき、メンテナ
ンスや調整作業も容易であり、設置スペースの省スペー
ス化も達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピンチロール洗浄装置の全体構成図で
ある。
【図2】従来例であるドクターナイフ装置の構成図であ
る。
【図3】実施例と従来例による押疵発生率を比較したグ
ラフである。
【図4】洗浄用圧延油のノズル吐出圧力と押疵発生率と
の関係を示すグラフである。
【図5】従来の冷間圧延ライン出側の仕上げミル出側設
備の構成図である。
【符号の説明】
1 冷延鋼板 2 最終圧延スタンド 3 張力ロール 4 ピンチロール 5 分割シャー 6 デフロール 7 カローゼルリール 8 吐出ノズル 9 ポンプ 10 フィルタ 11 クリーンタンク 12 ダーティタンク 13 吐出圧力制御装置 14 制御バルブ 15 回収装置 16 圧延油吹き付け装置 20 ロール 21 ドクターブレード 22 ナイフホルダ 23 押えボルト 24 ジャッキボルト式ストッパ 25 圧下開放用シリンダ 30 ドクターナイフ装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロールで板を押圧しつつ通板させるライ
    ンのロール洗浄装置であって、該ロール表面に洗浄剤を
    吐出し洗浄を行う洗浄剤吐出ノズルと、該洗浄剤吐出ノ
    ズルの吐出タイミングと吐出圧力を圧延ライン速度に応
    じて制御する吐出圧力制御装置を有していることを特徴
    とする押圧ロールのロール洗浄装置。
  2. 【請求項2】 圧延油循環系を有する冷間圧延機仕上げ
    ミル設備の出側に設置される押圧ロールのロール洗浄装
    置であって、該出側ピンチロール下側ロールのロール表
    面に圧延油を吐出し洗浄を行う前記圧延油循環系から分
    岐して設けた圧延油吐出ノズルと、該圧延油吐出ノズル
    の吐出タイミングと吐出圧力を圧延ライン速度に応じて
    制御する吐出圧力制御装置を有していることを特徴とす
    る押圧ロールのロール洗浄装置。
JP9159656A 1997-06-17 1997-06-17 押圧ロールのロール洗浄装置 Pending JPH115107A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105458010A (zh) * 2014-09-10 2016-04-06 上海梅山钢铁股份有限公司 在线清除辊面粘附异物的控制方法
CN113333367A (zh) * 2021-06-29 2021-09-03 中铝瑞闽股份有限公司 一种轧机板型辊铝粉清除装置及其工作方法

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