JP2004351511A - 冷間圧延における水切り方法及び装置 - Google Patents

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正樹 平井
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Abstract

【課題】エアーの消費量を低減させて、ワイパーロールから持ち出されたクーラントの除去を行うことができる、リバース式圧延設備を用いた冷間圧延における水切り方法及び装置を提供する。
【解決手段】リバース式圧延設備10の操作側に、金属ストリップSの側方から金属ストリップSに向けてエアーを吹き出すエアーノズル11a(11b)を設置し、エアーノズル11a(11b)から吹き出されたエアーにより、ワイパーロール5a(5b)から金属ストリップS上に持ち出されたクーラント9を除去するようにしている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リバース式圧延設備を用いた冷間圧延における水切り方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属ストリップの冷間圧延においては、しばしばリバース式圧延設備が用いられている。
このリバース式圧延設備を用いた金属ストリップの冷間圧延ラインの概略構成を図4に示す。図4に示すリバース式圧延設備110を用いた冷間圧延において、金属ストリップSは、右側のリール101aから払い出されてリバース式圧延機102のワークロール102aで圧延され、左側のリール101bで巻き取られ、また、左側のリール101bで巻き取られた金属ストリップSは、左側のリール101bから払いだされてワークロール102aで再び圧延され、右側のリール101aで巻き取られるようになっている。リバース式圧延においては、この往復圧延が繰り返される。以後、右側のリール101aから払い出した金属ストリップSをワークロール102aで圧延する時の入側(図4においてワークロール102aに対して右側)を入側として説明する。
【0003】
ワークロール102aの入側のストリップ上方及び下方には、それぞれクーラントノズル107aが設置され、ワークロール102aの出側のストリップ上方及び下方には、それぞれクーラントノズル107bが設置され、金属ストリップSをワークロール102aにて圧延する時に、クーラントノズル107a,107bのそれぞれからワークロール102aに向けてクーラント108が吹き付けられる。これにより、ワークロール102aと金属ストリップSとの間の潤滑及びワークロール102a、金属ストリップSの冷却が行われるようになっている。
【0004】
クーラント108をワークロール102aに吹き付けることにより、金属ストリップS上には、吹き付けられたクーラント108が溜まることが多い。クーラント108が金属ストリップS上に溜まると、焼鈍時にオイルステインが生じる虞があるため、金属ストリップSがワークロール102aを通過した後、金属ストリップS上に溜まったクーラント108を除去する必要がある。このため、リバース式圧延設備110には、ワークロール102a、クーラントノズル107bの出側にワイパーロール105bが設けられ、ワークロール102aの入側から出側に向かって進行する金属ストリップS上のクーラント108を圧延機出側のワイパーロール105bで除去するようにしている。また、リバース式圧延設備110には、ワークロール102a、クーラントノズル107aの入側に、ワイパーロール105aが設けられ、ワークロール102aの出側から入側に向かって進行する金属ストリップS上のクーラント108を圧延機入側のワイパーロール105aで除去するようにしている。このクーラント108の除去を「水切り」と呼んでいる。
【0005】
このクーラントの水切りについては、例えば、図7(特許文献1参照)に示すように、ワークロール201の入側にクーラントノズル202を備えるとともにワークロール201の出側にエアーノズルを備え、このエアーノズルが、通過する金属ストリップSの幅方向の略中央領域に噴射エアを衝突させる第一エアーノズル203とこの第一エアーノズル203からの噴射エアの衝突位置より下流に噴射エアを衝突させる第二エアーノズル204とからなる冷間圧延機用の水切り装置が提案されている。
【0006】
そして、再び図4に戻って、ワークロール102aの入側のストリップ上方及び下方には、それぞれワイパーロール用クーラントノズル106aが設置され、ワークロール102aの出側のストリップ上方及び下方には、それぞれワイパーロール用クーラントノズル106bが設置されている。そして、ワイパーロール105a,105bによるクーラントの水切りに際してワイパーロール用クーラントノズル106a,106bのそれぞれからワイパーロール105a,105bにクーラント109を吹き付けるようにしている。これにより、ワイパーロール105a,105bと金属ストリップSとの間の潤滑及びワイパーロール105a,105bの冷却が行われるようになっている。
【0007】
また、リバース式圧延設備110の入側のストリップ上方には板厚計104aが設置され、リバース式圧延設備110の出側のストリップ上方にも板厚計104bが設置されている。板厚計104aは、金属ストリップSが入側から出側に向かって進行するときに金属ストリップSの板厚を測定し、図示しない制御手段がこの板厚測定値に基づいて圧延機102の圧下の制御を行うようになっている。また、板厚計104bは、金属ストリップSが出側から入側に向かって進行するときに金属ストリップSの板厚を測定し、図示しない制御手段が同様にこの板厚測定値に基づいて圧延機102の圧下の制御を行う。なお、図3中、符号103a,103bはデフレクタロールである。
【0008】
図5に入側上方のワイパーロール105aから金属ストリップS上へ持ち出されたクーラント109のイメージ図を示す。
金属ストリップSが入側から出側に向けて進行している場合に、ワイパーロール用クーラントノズル106aからワイパーロール105aにクーラント109が吹き付けられると、クーラント109はワイパーロール105aから金属ストリップS上へ持ち出されてストリップ上に溜まり、金属ストリップSと共にワークロール102a側へ移動する。しかし、金属ストリップSの圧延速度が大きくなると、ワイパーロール105aの周速が大きくなり、ワイパーロール105aの回転に引っ張られてクーラント109がリバース式圧延設備110の外側に持ち出される。この時、リバース式圧延設備110の入側に設置されている板厚計104aのところまでクーラント109が持ち出され、板厚計104aによる板厚の測定が困難になってしまう。
【0009】
そこで、かかる問題を解決すべく、従来は、図6に示すように、ワイパーロール105aと板厚計104aとの間に、金属ストリップSの板幅方向に延びる、複数個のエアーノズル112を有するエアーヘッダー111を設置し、各エアーノズル112から金属ストリップSの表面に向けてエアーを吹き付けるようにしている。各エアーノズル112から金属ストリップSの表面に向けてエアーを吹き付けることで、圧延設備110の外側に持ち出されるクーラント109の除去を行うことができる。
【0010】
なお、図示はしないが、金属ストリップSが出側から入側に向けて進行している場合も同様に、ワイパーロール用クーラントノズル106bからワイパーロール105bにクーラント109が吹き付けられると、クーラント109はワイパーロール105bから金属ストリップS上へ持ち出されてストリップ上に溜まり、金属ストリップSと共にワークロール102a側へ移動する。しかし、金属ストリップSの圧延速度が大きくなると、ワイパーロール105bの周速が大きくなり、ワイパーロール105bの回転に引っ張られてクーラント109がリバース式圧延設備110の外側に持ち出される。この時、リバース式圧延設備110の出側に設置されている板厚計104bのところまでクーラント109が持ち出され、板厚計104bによる板厚の測定が困難になってしまうという問題がある。
このため、ワイパーロール105bと板厚計104bとの間に、図5に示したエアヘッダと同様の、金属ストリップSの板幅方向に延びる、複数個のエアーノズル112を有するエアーヘッダー111を設置している。
【0011】
【特許文献1】
特開平7−265916号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この図6に示した従来の水切り方法にあっては、金属ストリップSの板幅方向に延びる、複数個のエアーノズル112を有するエアーヘッダー111を設置する必要があり、このためエアーの消費量が膨大になるといった問題があった。
また、図7に示す水切り装置を、リバース式圧延設備110の外側に持ち出されるクーラント109の水切りに適用するにしても、板幅方向に第一エアーノズル203と第二エアーノズル204という複数個のエアーノズルを設置する必要があり、エアーの消費量が膨大になるといった問題があった。
従って、本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的はエアーの消費量を低減させて、ワイパーロールから持ち出されたクーラントの除去を行うことができる、リバース式圧延設備を用いた冷間圧延における水切り方法及び装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、本発明のうち請求項1に係る冷間圧延における水切り方法は、リバース式圧延機のライン方向両側に金属ストリップ上のクーラントの水切りを行うワイパーロールを備えたリバース式圧延設備を用いた冷間圧延における水切り方法であって、前記リバース式圧延設備の外側の前記金属ストリップ上に持ち出されたクーラントを、前記金属ストリップの側方より該金属ストリップに向けてエアーを吹き出して除去することを特徴としている。
本発明のうち請求項2に係る冷間圧延における水切り方法は、請求項1記載の発明において、前記金属ストリップの圧延速度に応じて前記エアーの流量を制御することを特徴としている。
【0014】
また、本発明のうち請求項3に係る冷間圧延における水切り装置は、リバース式圧延機のライン方向両側に金属ストリップ上のクーラントの水切りを行うワイパーロールを備えたリバース式圧延設備を用いた冷間圧延における水切り装置であって、前記リバース式圧延設備のライン方向外側位置に配置され、前記金属ストリップの側方より該金属ストリップに向けてエアーを吹き出すエアーノズルを設置したことを特徴としている。
更に、本発明のうち請求項4に係る冷間圧延における水切り装置は、請求項3記載の発明において、前記金属ストリップの圧延速度に応じて前記エアーノズルから吹き出すエアーの流量を制御する流量制御手段を設けたことを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明に係る水切り方法が適用されるリバース式圧延設備を用いた冷間圧延ラインの概略構成図である。
図1に示すリバース式圧延設備10を用いた冷間圧延において、金属ストリップSは、右側のリール1aから払い出されてリバース式圧延機2(以下単に圧延機2と言う)で圧延され、左側のリール1bで巻き取られ、また、左側のリール1bで巻き取られた金属ストリップSは、左側のリール1bから払いだされて圧延機2で再び圧延され、右側のリール1aで巻き取られるようになっている。リバース式圧延においては、この往復圧延が繰り返される。以後、右側のリール1aから払い出した金属ストリップSを圧延機2で圧延する時の入側(図1において圧延機2に対して右側)を入側として説明する。
【0016】
圧延機2は、金属ストリップSの往復圧延を行うワークロール2aと、図示しない複数のバックアップロールとを備えている。そして、圧延機2の入側のストリップ上方及び下方には、それぞれクーラントノズル7aが設置され、圧延機2の出側のストリップ上方及び下方には、それぞれクーラントノズル7bが設置されている。クーラントノズル7a,7bのそれぞれは、金属ストリップSをワークロール2aにて圧延する時に、ワークロール2aに向けてクーラント8を吹き付け、これにより、ワークロール2aと金属ストリップSとの間の潤滑及びワークロール2a、金属ストリップSの冷却を行うようになっている。
【0017】
また、圧延機2のライン方向両側には、それぞれ、クーラントノズル7a,7bを挟んでワイパーロール5a,5bが設けられている。即ちワークロール2a、クーラントノズル7bの出側には、ワイパーロール5bが設けられ、ワークロール2a、クーラントノズル7aの入側には、ワイパーロール5aが設けられている。ワイパーロール5bは、ワークロール2aの入側から出側に向かって進行する金属ストリップS上のクーラント8を除去し、その一方、ワイパーロール5aは、ワークロール2aの出側から入側に向かって進行する金属ストリップS上のクーラント8を除去する。
【0018】
更に、リバース式圧延設備10内の、ワークロール2aとワイパーロール5aとの間のストリップ上方及び下方には、それぞれワイパーロール用クーラントノズル6aが設置され、ワークロール2aとワイパーロール5bとの間のストリップ上方及び下方には、それぞれワイパーロール用クーラントノズル6bが設置されている。ワイパーロール用クーラントノズル6aは、ワイパーロール5aによるクーラントの水切りに際してワイパーロール5aにクーラント9を吹き付け、これによりワイパーロール5aと金属ストリップSとの間の潤滑及びワイパーロール5aの冷却を行う。その一方、ワイパーロール用クーラントノズル6bは、ワイパーロール5bによるクーラントの水切りに際してワイパーロール5bにクーラント9を吹き付け、これによりワイパーロール5bと金属ストリップSとの間の潤滑及びワイパーロール5bの冷却を行う。
【0019】
また、リバース式圧延設備10の入側のストリップ上方には板厚計4aが設置され、リバース式圧延設備10の出側のストリップ上方にも板厚計4bが設置されている。板厚計4aは、金属ストリップSが入側から出側に向けて進行するときに金属ストリップSの板厚を測定し、図示しない制御手段がこの板厚測定値に基づいて圧延機2の圧下の制御を行うようになっている。また、板厚計4bは、金属ストリップSが出側から入側に向けて進行するときに金属ストリップSの板厚を測定し、図示しない制御手段が同様にこの板厚測定値に基づいて圧延機2の圧下の制御を行うようになっている。なお、図1中、符号3a,3bはデフレクタロールである。
【0020】
ここで、図5において既に説明したように、金属ストリップSが入側から出側に向けて進行している場合に、ワイパーロール用クーラントノズル6aからワイパーロール5aにクーラント9が吹き付けられると、クーラント9はワイパーロール5aから金属ストリップS上へ持ち出されてストリップ上に溜まり、金属ストリップSと共にワークロール2a側へ移動する。しかし、金属ストリップSの圧延速度が大きくなると、ワイパーロール5aの周速が大きくなり、ワイパーロール5aの回転に引っ張られてクーラント9がリバース式圧延設備10の外側に持ち出される。この時、リバース式圧延設備10の入側に設置されている板厚計4aのところまでクーラント9が持ち出され、板厚計4aによる板厚の測定が困難になってしまう。リバース式圧延設備10の外側に持ち出されるクーラント9の量は金属ストリップSの圧延速度によって変化し、その圧延速度が大きいほど持ち出されるクーラント9の量も多くなることが経験的に分かっている。
【0021】
そこで、図2に示すように、ワイパーロール5aと板厚計4aとの間に、金属ストリップSの側方(図2の例では操作側)から金属ストリップSに向けてエアーを吹き出すエアーノズル11aを設置し、エアーノズル11aから吹き出されたエアーにより、ワイパーロール5aから金属ストリップS上に持ち出されたクーラント9を除去するようにしている。これにより、板厚計4aによる板厚の測定を円滑に行うことができる。本実施形態では、エアーノズル11aから吹き出されるエアーは、金属ストリップSの進行方向と直交する方向であって金属ストリップSの表面に沿うように吹き出されるようになっている。これにより、ワイパーロール5aから金属ストリップS上に持ち出されたクーラント9を無駄なく効果的に除去することができる。
【0022】
このように、金属ストリップSの側方から、金属ストリップSの進行方向と直交する方向にエアーを吹き出すエアーノズル11aを設置し、エアーノズル11aから吹き出されたエアにより、ワイパーロール5aから金属ストリップS上に持ち出されたクーラント9を除去するようにしているので、エアーノズル1個でクーラント9の除去が可能となり、エアーの消費量を低減させることができる。
【0023】
そして、エアーノズル11aから吹き出されるエアーの流量は、金属ストリップSの圧延速度に応じて制御されるようになっている。これを具体的に説明すると、図2に示すように、予め金属ストリップSの圧延速度に対するエアー圧力及びエアー流量の好適値を記憶したテーブルを設定した上位コンピュータ12に、エアー圧力制御弁14に対し好適エア圧力値を出力するコントローラ13が接続され、コントローラ13にはリバース式圧延設備10から金属ストリップSの圧延速度指令が入力されるようになっている。そして、コントローラ13には、コンプレッサー(図示せず)からのエアー圧力を制御するエアー圧力制御弁14が接続され、エアーノズル11aは、エアー圧力制御弁14を介してコンプレッサーに接続されている。エアーノズル11aから吹き出されるエアーの流量制御においては、コントローラ13にリバース式圧延設備10から金属ストリップSの圧延速度指令が入力されると、コントローラ13は上位コンピュータ12から金属ストリップSの圧延速度に対するエアー圧力の好適値を読み込み、その好適値をエアー圧力制御弁14に出力する。エアー圧力制御弁14は、そのエアー圧力好適値に基づきコンプレッサーからのエアー圧力を制御し、これによりエアーノズル11aから吹き出されるエアーの流量が制御されるのである。
【0024】
リバース式圧延設備10の外側に持ち出されるクーラント9の量は金属ストリップSの圧延速度によって変化するので、このように、エアーノズル11aから吹き出されるエアーの流量を金属ストリップSの圧延速度に応じて制御することにより、クーラント9を最適なエアー流量で除去することができる。上位コンピュータ12、コントローラ13及びエアー圧力制御弁14により請求項4に規定した「流量制御手段」を構成する。
【0025】
なお、金属ストリップSが出側から入側に向けて進行している場合にもクーラント9がリバース式圧延設備10の外側に持ち出され、リバース式圧延設備10の出側に設置されている板厚計4bのところまでクーラント9が持ち出されてしまうことがある。このため、ワイパーロール5bと板厚計4bとの間にも、金属ストリップSの側方から、金属ストリップSに向けてエアーを吹き出すエアーノズル11bを設置し、エアーノズル11bから吹き出されたエアーにより、ワイパーロール5bから金属ストリップS上に持ち出されたクーラント9を除去するようにしている。これにより、板厚計4bによる板厚の測定を円滑に行うことができる。そして、本実施形態では、エアーノズル11bから吹き出されるエアーは、金属ストリップSの進行方向と直交する方向であって金属ストリップSの表面に沿うように吹き出されるようになっている。これにより、ワイパーロール5bから金属ストリップS上に持ち出されたクーラント9を無駄なく効果的に除去することができる。
【0026】
また、エアーノズル11bから吹き出されるエアーの流量は、図2に示した手段と同様の流量制御手段により、金属ストリップSの圧延速度に応じて制御されるようになっている。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、エアーノズル11a,11bは、リバース式圧延設備10の操作側のワイパーロール5a,5bと板厚計4a,4bとの間に設置される場合に限らず、ワイパーロール5a,5bから金属ストリップS上に持ち出されたクーラント9を除去できる位置であれば、リバース式圧延設備10の駆動側の位置であってもよい。
また、エアーノズル11a,11bから吹き出されるエアーは、金属ストリップSの進行方向と直交する方向に吹き出される場合に限られない。
【0027】
【実施例】
図6に示す従来の水切り方法と、図2に示す本発明の水切り方法とで単位時間当たりのエアー消費量(l/ min)の比較検討を行った。
その結果、図3に示すように、図6に示す従来の水切り方法にあっては単位時間当たりのエアー消費量が1200l/ minであるのに対し、図2に示す本発明の水切り方法では単位時間当たりのエアー消費量が400l/ minで図6に示す従来の水切り方法に比べて30%程度にまで低減することができた。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち請求項1、3に係るリバース式圧延設備を用いた冷間圧延における水切り方法及び装置によれば、金属ストリップの側方より金属ストリップに向けてエアーを吹き出すエアーノズルを設置し、エアーノズルから吹き出されたエアーにより、ワイパーロールから金属ストリップ上に持ち出されたクーラントを除去するので、エアーノズル1個でクーラントの除去が可能となり、エアの消費量を低減させることができる。
また、本発明のうち請求項2、4に係るリバース式圧延設備を用いた冷間圧延における水切り方法及び装置によれば、金属ストリップの圧延速度に応じてエアーノズルから吹き出すエアーの流量を制御するので、クーラントを最適なエア流量で除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水切り方法が適用されるリバース式圧延設備を用いた冷間圧延ラインの概略構成図である。
【図2】エアーノズルの設置状態を示す概略斜視図である。
【図3】図6に示す従来の水切り方法による単位時間当たりのエアー消費量と、図2に示す本発明の水切り方法による単位時間当たりのエアー消費量との比較グラフである。
【図4】一般的なリバース式圧延設備を用いた冷間圧延ラインの概略構成図である。
【図5】入側上方のワイパーロールから金属ストリップ上へ持ち出されたクーラントのイメージ図である。
【図6】従来のエアーノズルの設置状態を示す概略斜視図である。
【図7】従来の他の例のエアーノズルの設置状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1a,1b リール
2 リバース式圧延機
2a ワークロール
3a,3b デフレクタロール
4a,4b 板厚計
5a,5b ワイパーロール
6a,6b ワイパーロール用クーラントノズル
7a,7b クーラントノズル
8 クーラント
9 クーラント
10 リバース式圧延設備
11a,11b エアーノズル
12 上位コンピュータ
13 コントローラ
14 エアー圧力制御弁
S 金属ストリップ

Claims (4)

  1. リバース式圧延機のライン方向両側に金属ストリップ上のクーラントの水切りを行うワイパーロールを備えたリバース式圧延設備を用いた冷間圧延における水切り方法であって、
    前記リバース式圧延設備の外側の前記金属ストリップ上に持ち出されたクーラントを、前記金属ストリップの側方より該金属ストリップに向けてエアーを吹き出して除去することを特徴とする冷間圧延における水切り方法。
  2. 前記金属ストリップの圧延速度に応じて前記エアーの流量を制御することを特徴とする請求項1記載の冷間圧延における水切り方法。
  3. リバース式圧延機のライン方向両側に金属ストリップ上のクーラントの水切りを行うワイパーロールを備えたリバース式圧延設備を用いた冷間圧延における水切り装置であって、前記リバース式圧延設備のライン方向外側位置に配置され、前記金属ストリップの側方より該金属ストリップに向けてエアーを吹き出すエアーノズルを設置したことを特徴とする冷間圧延における水切り装置。
  4. 前記金属ストリップの圧延速度に応じて前記エアーノズルから吹き出すエアーの流量を制御する流量制御手段を設けたことを特徴とする請求項3記載の冷間圧延における水切り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100430163C (zh) * 2006-09-30 2008-11-05 南京钢铁股份有限公司 高强度低合金钢轧后层流冷却水的侧喷吹扫***

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