JPH11508894A - Ace阻害剤とaii拮抗薬を用いる腎疾患の治療方法 - Google Patents
Ace阻害剤とaii拮抗薬を用いる腎疾患の治療方法Info
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- JPH11508894A JPH11508894A JP9505200A JP50520097A JPH11508894A JP H11508894 A JPH11508894 A JP H11508894A JP 9505200 A JP9505200 A JP 9505200A JP 50520097 A JP50520097 A JP 50520097A JP H11508894 A JPH11508894 A JP H11508894A
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Abstract
(57)【要約】
この発明は、ACE阻害剤とAII受容体拮抗薬の同時投与によって腎疾患を治療および/または予防する方法に関する。この発明はまた、ACE阻害剤とAII受容体拮抗薬の同時投与による腎構造および/または腎機能の保護のための方法に関する。この組合せは、腎損傷を予防し、糸球体構造を保護する上でも有用である。
Description
【発明の詳細な説明】
ACE阻害剤とAII拮抗薬を用いる腎疾患の治療方法 発明の背景
アンギオテンシンII(AII)は強力な血管収縮剤である。レニン−アンギ
オテンシンカスケードにおけるその産生は、アンギオテンシンI(AI)を生じ
させる血漿2−グロブリン、アンギオテンシノーゲンへのレニンの酵素作用に起
因する。AIはその後アンギオテンシン変換酵素(ACE)によってオクタペプ
チドホルモン、AIIに変換される。AIIは高血圧症における原因物質として
関係づけられてきた。それ故、AIIの産生を阻害するACE阻害因子およびA
IIの機能を阻害するAII受容体拮抗物質は、高血圧症の治療において有用で
ある。心不全の治療におけるこれらの化合物の効能も研究されつつある。
Palsら、Circulation Research,29,673(1
971)は、内因性血管収縮ホルモンAIIの1位にサルコシン残基を導入し、
8位にアラニンを導入して、脳脊髄を穿刺してつぶしたラットの血圧へのAII
の作用を遮断する(オクタ)ペプチドを生成することを述べている。この
類似化合物、[Sar1,Ala8]AIIは、最初は「P−113」と称され、
その後「サララシン」と呼ばれるようになったが、AII作用の最も強力な競合
的拮抗物質の1つであることが認められたが、いわゆるペプチド−AII−拮抗
物質の大部分と同様に、この物質もそれ自身の作動薬作用を有する。サララシン
は、(高)血圧が循環AIIに依存する時には、哺乳類およびヒトにおいて動脈
血圧を低下させることが明らかになった(Palsら、Circulation Research
,29,673(1971);StreetenとAnde
rson,Handbook of Hypertension,Vol.5,
Clinical Pharmacology of Antihyperte
nsive Drugs,A.E.Doyle(編集者)、Elsevier
Science Publishers B.V.,p.246(1984))
。しかし、その作動薬特性のためサララシンは一般に、血圧がAIIによって維
持されていない時には昇圧作用を惹起する。ペプチドであることから、サララシ
ンの薬理作用は比較的短期的であり、非経口投与後にのみ明らかであって、経口
投与は無効である。サララシンのようなペプチドAII遮断薬の治療的
使用は、経口投与が無効であることと作用持続期間の短さのゆえに極めて限られ
ているが、その主たる有用性は医薬標準としてである。
一部の既知の非ペプチド性抗高血圧薬は、アンギオテンシンIからAIIへの
変換に関与するアンギオテンシン変換酵素(ACE)と呼ばれる酵素を阻害する
ことによって作用する。カプトプリルとエナラプリルは市販されているACE阻
害剤(ACEI)である。実験的および臨床的証拠に基づき、高血圧患者の約4
0%がACEIによる治療に不応答性である。しかしフロセミドあるいはヒドロ
クロロチアジドのような利尿薬をACEIと共に投与すると、高血圧患者の大半
の血圧が効果的に正常化される。利尿薬治療は、血圧調節において非レニン依存
状態をレニン依存状態に転換させる。AII拮抗性化合物は異なる機序によって
、すなわちアンギオテンシン変換酵素を阻害するというよりもむしろAII受容
体を遮断することによって作用するが、どちらの機序もレニン−アンギオテンシ
ンカスケードとの干渉を含んでいる。ACEIであるマレイン酸エナラプリルと
利尿薬ヒドロクロロチアジドの組合せは、Merck
利尿薬を最初に使用する段階的アプローチあるいは物理的併用のいずれかによる
、高血圧症を治療するためのACEIと利尿薬の使用に関する公表文献は、Ke
eton,T.K.とCampbell,W.B.,Pharmacol.Re
v.,31:81(1981)およびWeinberger,M.H.,Med
ical Clinics N.America,71:979(1987)を
含む。利尿薬はまた、抗高血圧作用を高めるためにサララシンとの併用でも投与
されてきた。
ロザルタンカリウム(ロザルタン)は、1992年8月11日に発行され、E
.I.du Pont de Nemoursに譲渡されている米国特許第5,
138,069号に開示されているAII受容体拮抗物質の分類における最初の
抗高血圧薬である。ロザルタンは、高血圧症の治療において有用なAT1受容体
サブタイプに選択的である、強力な経***性AII拮抗薬であることが示されて
きた。
アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤によるレニン−アンギオテンシン
−アルドステロン系(RAAS)の阻害およびアンギオテンシンII(AII)
受容体拮抗薬療法は、動物モデルにおける様々な病因の腎疾患を予防および/ま
たは改善
することも示されてきた。ACE阻害剤とAII受容体拮抗薬の異なる薬動態作
用、すなわちACE阻害剤(たとえばカプトプリル、エナラプリルあるいはリシ
ノプリル)はアンギオテンシンIのアンギオテンシンIIへの変換を阻害し、カ
リクレイン−キニン系の作用を増強するのに対し、AT1選択的AII受容体拮
抗薬(たとえばロザルタン)は受容体部位でAIIの機能を選択的に阻害するが
、これらの治療分類からの化合物の同時投与を通してより高い有益作用が達成さ
れるであろうと考えることは妥当である。
ACE阻害剤とAII拮抗薬の同時投与は、SmithKline Beec
ham(WO92/10097)およびPfizer(WO91/17771)
による特許出願の中に開示されており、かかる組合せが高血圧症およびうっ血性
心不全の治療において有用であることを示している。さらに、Merckおよび
INSERM(EP0629408)による特許出願は、かかる組合せによって
治療した時の腎血流の増加をクレームしている。発明の要旨
ACE阻害剤とアンギオテンシンII受容体拮抗薬から成る
医薬組成物の治療的に有効な用量によって、温血動物の腎疾患を治療および/ま
たは予防する方法を開示する。腎疾患という用語の範囲内には、免疫学的および
非免疫学的ベースの腎症および/あるいは糸球体症を含めた、糖尿病性(インシ
ュリン依存性および非インシュリン依存性)および非糖尿病性腎症が含まれる。
また、ACE阻害剤とアンギオテンシンII拮抗薬から成る医薬組成物の治療的
に有効な量で哺乳類の腎構造および/または腎機能を保護する方法も、本発明の
範囲内に含まれる。医薬組成物という用語の範囲内には、ACE阻害剤とAII
拮抗薬との固定の組合せおよび併用療法が含まれる。
腎疾患の治療および/または予防のための経口的に投与可能な医薬品の製造に
おける、ACE阻害剤とAII受容体拮抗薬から成る医薬組成物の使用も開示す
る。発明の詳細な説明
本発明は、ACE阻害剤とAII受容体拮抗薬の併用療法または固定の組合せ
のいずれかでの同時投与によって、腎疾患を治療および/または予防する方法に
関する。腎疾患の治療および/または予防のための経口的に投与可能な医薬品の
製造における、ACE阻害剤とAII受容体拮抗薬から成る医薬組成物
の使用にも関する。併用療法は、2つの種類の化合物の構成員の連続的な投与を
含む。腎疾患という用語は、免疫学的および非免疫学的ベースの腎症および/ま
たは糸球体症を含めた、糖尿病性腎症および非糖尿病性腎症を含む。非糖尿病性
腎症という用語は、ヒト膜性糸球体腎炎と称される症状を含む。
本発明はさらに、ACE阻害剤とAII受容体拮抗薬との併用療法または固定
の組合せ配合治療のいずれかでの同時投与による、腎構造および/または腎機能
の保護のための方法に関する。かかる組合せは、腎損傷を予防し、糸球体構造を
保護する上でも有用である。
この治療方法において有用なアンギオテンシン変換酵素阻害剤は次のものを含
むがこれらに限定されない:AB−47、アラセプリル、ベナゼプリル、BIB
R−277、BIBS39、BMS−186716、BP1.137、カプトプ
リル、セラノプリル、シラザプリル、デラプリル、DU−1777、エナラプリ
ル、フォシノプリル、FPL−66564、イドラプリル、イミダプリル、リベ
ンザプリル、リシノプリル、MDL−100240、モエキシプリル、モベルト
プリル、ペリンドプリル、プレンチル(Prentyl)、キナプリル、ラマプ
リ
ル、スピラプリル、シネコル(Synecor)、S−5590、テモカプリル
、トランドラプリル、ウチバプリル、ザビシプリルおよびゾフェノプリル。この
治療方法において有用なACE阻害剤の実施態様は次のものである:カプトプリ
ル、シラザプリル、エナラプリル、フォシノプリル、リシノプリル、キナプリル
、ラマプリルおよびゾフェノプリル。
この治療方法において有用なアンギオテンシンII拮抗薬は、AT−1選択的
アンギオテンシンII受容体拮抗薬ならびに非選択的アンギオテンシンII受容
体拮抗薬を含む。本発明の範囲内の特異的アンギオテンシンII拮抗薬は次のも
のを含むがこれらに限定されない:カンデサルタン・シレキセチル、エプロサル
タン、イルベサルタン、ロザルタン、タソサルタン、テルミサルタン、バルサル
タン、BMS−184698、3−(2’−(テトラゾル−5−イル)−1,1
’−ビフェン−4−イル)メチル−5,7−ジメチル−2−エチル−3H−イミ
ダゾ[4,5−b]ピリジン、BAY106734、BIBR363、CL32
9167、E4177、EMD73495、HN65021、HR720、HO
E720、LRB081、SC52458、SL910102、UP2696、
YM358、
EMD66397、ME3221、TAK536、BMS184698、CGP
42112A、CGP49870、CP148130、E4188、EMD66
684、EXP9954、FR1153332、GA0050、KT3579、
LF70156、LRB057、LY266099、LY301875、PD1
23177、PD126055、SC51757、SC54629、U9684
9、UK77778、WAY126227、WK1260、WK1492、YH
1498およびYM31472。この治療方法において有用なアンギオテンシン
II拮抗薬の具体例は次のものである:カンデサルタン・シレキセチル、エプロ
サルタン、イルベサルタン、ロザルタン、タソサルタン、テルミサルタン、バル
サルタン、BMS−184698、3−(2’−(テトラゾル−5−イル)−1
,1’−ビフェン−4−イル)メチル−5,7−ジメチル−2−エチル−3H−
イミダゾ[4,5−b]ピリジン。
ストレプトゾトシン誘発の糖尿病ラットへのリシノプリル(ACE阻害剤)と
ロザルタン(AT1選択的AII受容体拮抗薬)の同時投与を検討する試験を実
施した。試験結果は、ラットによって***される尿たんぱくの減少を認めた。尿
たんぱ
データのさらなる評価と腎構造の体型測定評価は、ロザルタン単独療法と比較し
た時、ロザルタン−リシノプリルの同時投与に関して糸球体面積の統計的に有意
の減少、糸球体基底膜の幅のさらなる減少、および総尿たんぱくと高分子量尿た
んぱくの対応する減少を示した。
さらに、受動ヘイマン腎炎を有するラットへのリシノプリルと3−(2’−(
テトラゾル−5−イル)−1,1’−ビフェン−4−イル)メチル−5,7−ジ
メチル−2−エチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンの同時投与を検討
する12ヵ月間の試験を実施した。ラットにおいて持続的なたんぱく尿とそれに
続く腎損傷を発現するこの動物モデル(JASN3:624、1992参照)は
、腎疾患のうちのヒト免疫仲介糸球体腎症を表わし、やはりリシノプリルと3−
(2’−(テトラゾル−5−イル)−1,1’−ビフェン−4−イル)メチル−
5,7−ジメチル−2−エチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンの同時
投与によって腎保護の強化を認めた。受動ヘイマン腎炎はラットにおいて持続的
なたんぱく尿とそれに続く腎損傷を発現する。JASN3:624、1992参
照。試験は、同時投与が、リシノプリル単独療法ならびに3−(2’−(テ
トラゾル−5−イル)−1,1’−ビフェン−4−イル)メチル−5,7−ジメ
チル−2−エチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン単独療法よりも良好
にたんぱく尿を減少させ、腎損傷の程度を低下させることを明らかにした。
ACE阻害剤とアンギオテンシンII(AII)受容体拮抗薬の組合せの使用
は、ラットにおいて腎損傷のための治療方法を提供することが立証される。これ
ら2つの種類からの化合物の投与はまた、免疫仲介性および非免疫仲介性の腎症
および/または糸球体症を含めた、糖尿病性腎症(インシュリン依存性および非
インシュリン依存性)および非糖尿病性腎症を含む腎疾患を治療する上でも有効
でありうる。糖尿病性腎症という用語の範囲内で、かかる疾患の症状が非インシ
ュリン依存性真性糖尿病あるいはインシュリン依存性真性糖尿病の結果であるこ
とが理解される。
医薬的に適切な塩は、金属(無機)塩および有機塩の両方を含む;そのリスト
はRemington’s Pharmaceutical Sciences
,17版、p.1418(1985)に示されている。適切な塩形態が、物理的
および化学的安定性、流動性、吸湿性および溶解性に基づいて選択されることは
当業者に
は周知である。本発明の好ましい塩は次のものを含むがこれらに限定されない:
ACE阻害剤および/またはAII受容体拮抗薬のカリウム、ナトリウム、カル
シウムおよびアンモニウム塩。
ACE阻害剤、AII拮抗薬および適当な医薬担体を含む医薬組成物を用いた
腎疾患の治療方法は本発明の範囲内に含まれる。投与形態
本発明の医薬組成物は、温血動物の体内の作用部位に有効成分の化合物を接触
させる何らかの手段によって、本発明による腎疾患の治療および/または予防の
ために投与することができる。たとえば、投与は非経口的、すなわち皮下、静脈
内、筋肉内あるいは腹腔内経路でありうる。代替的に、あるいは、ある場合には
同時に、投与は経口経路によることもある。
本発明の医薬組成物は、薬剤に関して使用することのできる従来の手段によっ
て投与することができる。該医薬組成物は単独で投与することができるが、一般
には選択される投与経路と標準的な製薬慣習に基づいて選ばれる医薬担体と共に
投与される。
この開示のために、温血動物は、哺乳類および鳥類を含むがそれらに限定され
ない動物界の構成員である。本発明の好ましい哺乳類はヒトである。
投与される用量は、年齢、受容個体の健康状態と体重、疾患の程度、もしあれ
ば併用治療の種類、治療の頻度および所望する効果の性質に依存する。通例、有
効成分化合物の一日用量は約1〜500ミリグラム/日である。通常は、1回以
上の適用で10〜100ミリグラム/日が所望する結果を得る上で有効である。
有効成分は、カプセル、錠剤および粉末のような固形剤型、あるいはエリキシ
ルシロップおよび懸濁液のような液体剤型として経口的に投与することができる
。滅菌液剤型で非経口的に投与することもできる。
ゼラチンカプセルは、有効成分および乳糖、デンプン、セルロース誘導体、ス
テアリン酸マグネシウム、ステアリン酸等のような粉末担体を含む。同様の希釈
液を用いて圧縮錠剤を作ることができる。錠剤およびカプセルのいずれも、長時
間にわたる薬剤の持続的放出をもたらす徐放性製品として製造することができる
。圧縮錠剤は、不快な味をおおい隠し、大気から錠剤
を保護するために糖衣錠にしたり、薄膜被覆することができ、あるいは胃腸管に
おける選択的崩壊のために腸溶被覆することができる。
経口投与のための液体剤型は、患者の受容性を高めるために着色剤および着香
剤を含みうる。
一般に、水、適当な油、食塩水、水性ブドウ糖(グルコース)、および関連す
る糖溶液、ならびにプロピレングリコールあるいはポリエチレングリコールのよ
うなグリコールが非経口溶液のための適当な担体である。非経口投与のための溶
液は、好ましくは有効成分の水溶性塩、適当な安定剤、および必要に応じて緩衝
物質を含む。単独あるいは組合わせとしての亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナト
リウム、あるいはアスコルビン酸のような抗酸化剤が適当な安定剤である。また
クエン酸とその塩およびEDTAナトリウムも使用される。さらに、非経口溶液
は塩化ベンザルコニウム、メチルあるいはプロピルパラベンおよびクロロブタノ
ールのような防腐剤を含みうる。
適当な医薬担体は、この分野における標準的な参考テキストであるRemin gton’s Pharmaceutical Sciences
,A.Oso
l.の中に述べられている。
本発明の固定された配合の投与のための有用な医薬剤型は以下のように例示さ
れうる:
カプセル
標準的な上下別々の硬ゼラチンカプセルに各々薬理的に適切なミリグラム量の
粉末有効成分、乳糖150ミリグラム、セルロース50ミリグラムおよびステア
リン酸マグネシウム6ミリグラムを充填することにより、多数の単位カプセルが
調製される。
軟ゼラチンカプセル
ダイズ油、綿実油あるいはオリーブ油のような可消化油中の有効成分の混合物
を調製し、ポジティブディスプレースメントポンプによってゼラチンに注入して
、薬理的に適切なミリグラム量の有効成分を含有する軟ゼラチンカプセルを形成
する。該カプセルを洗浄して乾燥させる。
錠剤
投与単位が、薬理的に適当なミリグラム量の有効成分、コロイド状二酸化ケイ
素0.2ミリグラム、ステアリン酸マグネシウム5ミリグラム、微結晶性セルロ
ース275ミリグラム、デンプン11ミリグラムおよび乳糖98.8ミリグラム
であるよ
うに、従来の手法によって多数の錠剤が調製される。嗜好性を高めるためあるい
は吸収を遅延させるために適当な被覆を適用してもよい。
注射剤
注射による投与に適した非経口組成物は、10%容量のプロピレングリコール
中で薬理的に適当な重量の有効成分を撹拌することによって調製される。溶液に
注射用蒸留水を加えて一定容量にし、滅菌する。
懸濁液
水性懸濁液は、各5ミリリットルが、薬理的に適切なミリグラム量の微細分割
した有効成分、カルボキシメチルセルロースナトリウム100ミリグラム、安息
香酸ナトリウム5ミリグラム、ソルビトール溶液(U.S.P.)1.0グラム
、およびバニリン0.025ミリリットルを含むように、経口投与用に調製され
る。
本発明のACE阻害剤化合物とAII拮抗薬化合物を併用投与する時には、一
般に同じ剤型が使用できる。ACE阻害剤とAII拮抗薬の固定された配合のた
めの前記の剤型と投与経路は、組み合わせる薬剤の相容性に応じて選択すべきで
ある。適
当な用量、剤型および投与経路を表AおよびBに例示する。
以下の実施例は、ACE阻害剤とAII受容体拮抗薬の有効成分を含む医薬組
成物を用いて腎疾患を治療および/または予防する方法をさらに例示するもので
あり、それ自体は添付の請求の範囲に記載されている本発明を制限するものとみ
なされるべきでないし、あるいは解されるべきでない。
実施例1 AII受容体拮抗薬ロザルタンおよびACE阻害剤リシノプリルを使用して、ス トレプトゾトシン誘発の糖尿病ラットにおいて実施した試験
試験の第1日目に雄性SDラットにおいて静脈内ストレプトゾトシン(60m
g/kg)により糖尿病を誘発した。血清グルコースレベルを200〜400m
g/dlに維持するように、皮下投与インシュリンの一日用量を週一回のベース
で調節した。試験の第5日目からロザルタンを単独でおよびリシノプリルと併用
して、飲料水に混ぜて投与した;最終用量レベルは各々30および30/3.5
mg/kg/日であった。腎機能および構造への影響を1年間の処置後に評価し
た。種々のパラメータを評価した。ロザルタン/リシノプリル治療の潜在的な追
加的有益作用を示唆したのは次のものである:16時間の尿たんぱく***[総た
んぱく(TUP)、高分子量たんぱく(HMW)]、糸球体面積(GA)の組織
形態学的な定量的評価および糸球体基底膜の厚さ(GBMT)。
[n]=群当りの評価した数
*=非糖尿病対照群と統計的に有意に異なる
†=STZ糖尿病対照群と統計的に有意に異なる
‡=ロザルタンで処置したSTZ糖尿病群と統計的に有意に異なる
STZ誘発の糖尿病性ネフロパシー(腎症)は、TUP、HMW、低分子量た
んぱく(LMW)およびGBMTの統計的に有意の(p<0.05)上昇、なら
びに糸球体面積のわずかな、統計的に有意でない上昇によって特徴づけられた。
後者は糸球体硬化の前兆であることが示されている。単独およびリシノプリルと
の併用でのロザルタン治療は、明らかに糖尿病性ネフロパシーに対して保護的で
あった。さらに、併用療法はより大きな度合の保護を提供すると思われた。特に
、ロザルタン単独療法によりTUPの5倍の低下があったが、ロザルタン/リ
シノプリル治療群ではさらに大きく低下した(p<0.05)。同様に、STZ
糖尿病対照群と比較すると、ロザルタン治療群では高分子量尿たんぱくの16倍
の低下(p<0.05)、リシノプリル同時投与群では64倍の低下(p<0.
05)があった。尿たんぱく***へのこれらの作用は、ロザルタン単独療法によ
るGAとGBMTの低下(p<0.05)、およびリシノプリル同時投与に関し
て認められたこれらのパラメータのさらなる低下(p<0.05)と一致する。
実施例2 AII受容体拮抗物質3−(2’−(テトラゾル−5−イル)−1,1’−ビフ ェン−4−イル)メチル−5,7−ジメチル−2−エチル−3H−イミダゾ[4 ,5−b]ピリジンおよびACE阻害剤リシノプリルを用いて、受動ヘイマン腎 炎(PHN)ラットモデルにおいて実施した試験
初期体重240〜260gの雄性SD、CD−COBSラット(Charle
s River Italia s.p.a.,Calco,Italy)を使
用した。麻酔していないラットにおいて、Edgingtonら(1967)に
従って調製したウサギ抗Fx1A抗体0.5ml/100g体重の単回静脈
内注射によりPHNを誘発した。
1群(n=8):
PHNラットに、動物が既にたんぱく尿を発現していたPHN誘発後7日目
から12ヵ月間、飲料水に混ぜて継続的に毎日、AII拮抗物質3−(2’−(
テトラゾル−5−イル)−1,1’−ビフェン−4−イル)メチル−5,7−ジ
メチル−2−エチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンを投与した。試験
の最初の6ヵ月間は、3−(2’−(テトラゾル−5−イル)−1,1’−ビフ
ェン−4−イル)メチル−5,7−ジメチル−2−エチル−3H−イミダゾ[4
,5−b]ピリジンを100mg/lの用量で投与した。その後、一部のラット
で低いSBP値が記録されたため、用量を50mg/lに低下した。
2群(n=8):
PHNラットに、PHN誘発後7日目から12ヵ月間、ACEI、リシノプ
リル(40mg/l)を飲料水中で継続的に毎日投与した。
3群(n=8)
PHNラットに、PHN誘発後7日目から12ヵ月間、3
−(2’−(テトラゾル−5−イル)−1,1’−ビフェン−4−イル)メチル
−5,7−ジメチル−2−エチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンとリ
シノプリルを飲料水に混ぜて毎日投与した。
4群(n=8):
PHNラットを、全く処置を行わずに12ヵ月間観察した。
5群(n=6):
処置を行わない正常ラットを12ヵ月間観察し、対照として使用した。
すべての動物を、室温を一定にした室内に収容し、12時間の暗、明の周期で
照明し、標準飼料を与えた。疾患の誘発前(基線)および2ヵ月ごとに12ヵ月
間、テイル(尾)カフ法(Pfefferら、1971)によって収縮期血圧(
SBP)を測定した。0日目(基線)および2ヵ月ごとに、血漿クレアチニン濃
度の測定のために血液サンプルを採取した。尿たんぱく***を測定するため、P
HN誘発前(基線)、7日目、および2ヵ月ごとに12ヵ月間、代謝ケージにお
いて24時間の尿サンプルを採取した。試験期間の終了時に、すべての動物につ
いて全腎機能の測定を実施した(イヌリンクリアランスとして
のGFAR;p−アミノ馬尿酸のクリアランスとしてのRPF)。と殺時に、血
漿AII濃度の測定のために血液サンプルを採取し、腎を摘出して光学顕微鏡に
よる組織学的分析用に調製した。
試験期間中、次の死亡率を認めた:9ヶ月目に正常ラット1匹が死亡した;3
−(2’−(テトラゾル−5−イル)−1,1’−ビフェン−4−イル)メチル
−5,7−ジメチル−2−エチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンで処
置したPHNラット2匹が死亡し、そのうち1匹は5ヶ月目、1匹は麻酔により
腎機能試験中に死亡した;リシノプリルで処置したPHNラット1匹が9ヶ月目
に死亡し、併用療法で処置したPHNラット2匹が5ヶ月目と11ヶ月目に各々
死亡した。剖検において、腎および他の器官に関連する病変は検出されなかった
。
飼料の総摂取量は、試験期間全体を通じてすべてのPHNラットと対照ラット
において同等であった(表1)。表2に示すように、12ヵ月の試験中、PHN
を有するラットは正常対照ラットと同じように体重増加した。3−(2’−(テ
トラゾル−5−イル)−1,1’−ビフェン−4−イル)メチル−5,
7−ジメチル−2−エチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン、リシノプ
リル、あるいはAII受容体拮抗物質とACE阻害剤との併用によるPHNラッ
トの処置は、動物の体重増加に影響を及ぼした;これらの動物の実際の体重は、
処置していないPHNラットの体重を有意に下回った。試験の残りの期間には、
併用療法で処置したPHNラットを除いて、ラット群間の体重増加の差はあまり
明白でなくなった;併用療法で処置したPHNラット群についての体重値は低い
ままであり、10ヶ月目あるいは12ヶ月目でもまだ体重値はより低かった。1
2ヶ月目には、3−(2’−(テトラゾル−5−イル)−1,1’−ビフェン−
4−イル)メチル−5,7−ジメチル−2−エチル−3H−イミダゾ[4,5−
b]ピリジンで処置したPHNラットの体重も未処置対照群より低かった。
表3に示すように、4ヵ月間の観察後、未処置PHNラットは正常血圧であっ
た。疾患誘発の6ヵ月後、PHNラットは正常ラットに比べてSBPの有意の(
p<0.05)上昇を示し、これは試験の残りの期間を通じて持続した。3−(
2’−(テトラゾル−5−イル)−1,1’−ビフェン−4−イル)メチル−5
,7−ジメチル−2−エチル−3H−イミダゾ[4,5
−b]ピリジン、リシノプリルあるいはその組合せを投与したPHNの3群はす
べて、2ヶ月目から未処置PHNラットよりもSBP値が有意に(p<0.01
)低かった。さらに、これら3つの処置群は正常ラットよりも有意に低いレベル
のSBPを維持した。
尿たんぱく***の経時変化を表4に示す。PHNラットは、疾患の誘発後7日
目から早くも有意の(p<0.01)たんぱく尿を発現した。たんぱく尿は時間
と共に漸進的に増加し、試験終了時には平均702.06±77.02mg/日
であった。正常対照ラットでは、たんぱく***は12ヵ月後に79.46±15
.43mg/日まで増加しただけであった。3−(2’−(テトラゾル−5−イ
ル)−1,1’−ビフェン−4−イル)メチル−5,7−ジメチル−2−エチル
−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンとリシノプリルは、どちらもPHNラ
ットのたんぱく尿の発現を抑制する上で有効であった。これらの処置群において
、たんぱく***値は未処置PHNラットにおけるよりも有意に低く(p<0.0
1)、12ヵ月目で各々平均51.84±14.55および148.98±61
.62mg/日であった。より重要な点として、AII受容体拮抗薬とACE阻
害剤
の併用投与はたんぱく尿の発現を完全に遮断し、試験終了時には平均15.87
±1.94mg/日であった。3−(2’−(テトラゾル−5−イル)−1,1
’−ビフェン−4−イル)メチル−5,7−ジメチル−2−エチル−3H−イミ
ダゾ[4,5−b]ピリジン+リシノプリルで処置したラットのたんぱく尿値は
、試験期間全体を通じてPHN+3−(2’−(テトラゾル−5−イル)−1,
1’−ビフェン−4−イル)メチル−5,7−ジメチル−2−エチル−3H−イ
ミダゾ[4,5−b]ピリジンあるいはPHN+リシノプリルで処置した群の数
値よりも有意に低く、また6ヶ月目からはじめた対照ラットの数値よりも有意に
低かった。
表5に示すように、未処置PHNラットの血清クレアチニン値は、対照ラット
に比べて、試験期間中わずかではあるが有意に上昇し、12ヶ月目で平均0.8
9±0.04対0.69±0.02mg/dlであった。AII受容体拮抗薬、
ACE阻害剤あるいはそれらの併用によって処置したPHNラットでは、血清ク
レアチニン値は8ヶ月目まで未処置PHNラットの数値と同等であった;試験の
最後の数ヵ月間は、処置したPHNラットの数値は未処置ラットの数値よりも低
かった。血清クレアチニンはGFRの絶対的な指標ではないかもしれないので、
我々は実験期間終了時にイヌリンクリアランスを用いたGFRの測定も実施した
。表6に示すように、未処置PHNラットでは、正常対照ラットで得られた数値
に比べてGFRが有意に(p<0.01)低下した。3−(2’−(テトラゾル
−5−イル)−1,1’−ビフェン−4−イル)メチル−5,7−ジメチル−2
−エチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン、リシノプリルあるいはそれ
らの併用による処置は、部分的にではあるが有意に(p<0.01)GFRの低
下を予防した。PAHクリアランスによって推定されたように、RPFはPHN
ラットにおいて対照ラットにおけるよりも有意に(p
<0.01)低かった(表6)。RPFの同様の低下が、AII受容体拮抗薬を
投与したPHNラットにおいて認められた。リシノプリル単独投与あるいは3−
(2’−(テトラゾル−5−イル)−1,1’−ビフェン−4−イル)メチル−
5,7−ジメチル−2−エチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンとの併
用投与は、RPFのより小さい低下をもたらし、それらの数値は未処置PHNラ
ットよりも有意に(p<0.01)高かった。
試験終了時に実施した腎生検についての光学顕微鏡による形態学的分析の結果
を表7に報告する。PHNラットは、平均60.25%の糸球体を冒す巣状およ
び分節性糸球体硬化症を示した。尿細管−間質性変化は、尿細管萎縮と尿細管腔
における大きな好酸性円柱を伴った間質性繊維症および炎症であった。
PHN処置ラットにおけるたんぱく尿の抑制は、未処置PHNラットと比較し
た時、糸球体の構造的完全性のより良好な保存を反映していた。すなわち、分節
性硬化性変化は非常に少なく、3−(2’−(テトラゾル−5−イル)−1,1
’−ビフェン−4−イル)メチル−5,7−ジメチル−2−エチル−3H−イミ
ダゾ[4,5−b]ピリジンを投与したラットでは平均3%
の糸球体に影響し、リシノプリルを投与したラットでは3.71%、併用療法を
受けたラットでは1.06%の糸球体に変化を及ぼした。後者の数値は対照ラッ
トと同等であり、対照ラットは、加齢と共に1.71%の糸球体の硬化性変化を
示した。尿細管−間質の変化も3つの療法によって有意に抑制された。注目すべ
き点として、AII受容体拮抗薬+ACE阻害剤の組合せを投与したラットでの
尿細管−間質損傷の平均スコアは、正常ラットのものよりもさらに低かった。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
,RU,TJ,TM),AL,AM,AU,AZ,BB
,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,EE,GE,
HU,IL,IS,JP,KG,KR,KZ,LK,L
R,LT,LV,MD,MG,MK,MN,MX,NO
,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,SK,TJ,
TM,TR,TT,UA,US,UZ,VN
(72)発明者 レムツツイ,ジユセツペ
イタリー国、イ−24129・ベルガーモ、ビ
ア・フオンターナ、3
(72)発明者 アイデロス,ロナルド・エス
アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・
07065、ローウエイ、イースト・リンカー
ン・アベニユー・126
(72)発明者 オウエン,ロジヤー・エイ
フランス国、エフ−75008・パリ、アブニ
ユ・オシユ、3
(72)発明者 シヤヒンフアー,シヤーナズ
アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・
07065、ローウエイ、イースト・リンカー
ン・アベニユー・126
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.腎疾患の治療および/または予防のために経口的に投与しうる薬剤の製造に おける、ACE阻害剤とAII受容体拮抗薬から成る医薬組成物の使用。 2.腎疾患が糖尿病性腎症あるいは非糖尿病性腎症である請求項1に記載の使用 。 3.医薬組成物が、ACE阻害剤とAII受容体拮抗薬との固定の組合せおよび 医薬的に許容しうる担体から成る請求項1に記載の使用。 4.腎疾患が糖尿病性腎症である請求項3に記載の使用。 5.組成物がACE阻害剤とAII受容体拮抗薬の同時投与用である請求項1に 記載の使用。 6.腎疾患が糖尿病性腎症である請求項5に記載の使用。 7.ACE阻害剤が、AB−47、アラセプリル、ベナゼプリル、BIBR−2 77、BIBS39、BMS−186716、BP1.137、カプトプリル、 セラノプリル、シラザプリル、デラプリル、DU−1777、エナラプリル、フ ォシノプリル、FPL−66564、イドラプリル、イミダプリル、リベンザ プリル、リシノプリル、MDL−100240、モエキシプリル、モベルトプリ ル、ペリンドプリル、プレンチル(Prentyl)、キナプリル、ラマプリル 、スピラプリル、シネコル(Synecor)、S−5590、テモカプリル、 トランドラプリル、ウチバプリル、ザビシプリルおよびゾフェノプリルから成る 群から選択される請求項1に記載の使用。 8.ACE阻害剤が、カプトプリル、シラザプリル、エナラプリル、フォシノプ リル、リシノプリル、キナプリル、ラマプリルおよびゾフェノプリルから成る群 から選択される請求項7に記載の使用。 9.AII受容体拮抗薬が、カンデサルタン・シレキセチル、エプロサルタン、 イルベサルタン、ロザルタン、タソサルタン、テルミサルタン、バルサルタン、 BMS−184698、3−(2’−(テトラゾル−5−イル)−1,1’−ビ フェン−4−イル)メチル−5,7−ジメチル−2−エチル−3H−イミダゾ[ 4,5−b]ピリジン、BAY106734、BIBR363、CL32916 7、E4177、EMD73495、HN65021、HR720、HOE72 0、LRB081、SC52458、SL910102、UP2696、YM3 58、 EMD66397、ME3221、TAK536、BMS184698、CGP 42112A、CGP49870、CP148130、E4188、EMD66 684、EXP9954、FR1153332、GA0050、KT3579、 LF70156、LRB057、LY266099、LY301875、PD1 23177、PD126055、SC51757、SC54629、U9684 9、UK77778、WAY126227、WK1260、 WK1492、Y H1498およびYM31472から成る群から選択される請求項1に記載の使 用。 10.AII受容体拮抗薬が、カンデサルタン・シレキセチル、エプロサルタン 、イルベサルタン、ロザルタン、タソサルタン、テルミサルタン、バルサルタン 、BMS−184698、および3−(2’−(テトラゾル−5−イル)−1, 1’−ビフェン−4−イル)メチル−5,7−ジメチル−2−エチル−3H−イ ミダゾ[4,5−b]ピリジンから成る群から選択される請求項9に記載の使用 。 11.ACE阻害剤がカプトプリル、エナラプリルまたはリシノプリルであり、 AII受容体拮抗薬がロザルタンまたは3−(2’−(テトラゾル−5−イル) −1,1’−ビフェン−4 −イル)メチル−5,7−ジメチル−2−エチル−3H−イミダゾ[4,5−b ]ピリジンである請求項10に記載の使用。 12.ACE阻害剤がエナラプリルであり、AII受容体拮抗薬がロザルタンで ある請求項11に記載の使用。 13.腎構造の保護のために経口的に投与しうる薬剤の製造における、ACE阻 害剤とAII受容体拮抗薬から成る医薬組成物の使用。 14.腎構造が糸球体構造である請求項13に記載の使用。 15.腎損傷の予防のために経口的に投与しうる薬剤の製造における、ACE阻 害剤とAII受容体拮抗薬から成る医薬組成物の使用。 16.腎機能の保護のために経口的に投与しうる薬剤の製造における、ACE阻 害剤とAII受容体拮抗薬から成る医薬組成物の使用。 17.医薬組成物が、ACE阻害剤とAII受容体拮抗薬との固定の組合せおよ び医薬的に許容しうる担体から成る請求項16に記載の使用。 18.医薬組成物がACE阻害剤とAII受容体拮抗薬の同時投与用である請求 項16に記載の使用。 19.ACE阻害剤が、AB−47、アラセプリル、ベナゼプリル、BIBR− 277、BIBS39、BMS−186716、BP1.137、カプトプリル 、セラノプリル、シラザプリル、デラプリル、DU−1777、エナラプリル、 フォシノプリル、FPL−66564、イドラプリル、イミダプリル、リベンザ プリル、リシノプリル、MDL−100240、モエキシプリル、モベルトプリ ル、ペリンドプリル、プレンチル(Prentyl)、キナプリル、ラマプリル 、スピラプリル、シネコル(Synecor)、S−5590、テモカプリル、 トランドラプリル、ウチバプリル、ザビシプリルおよびゾフェノプリルから成る 群から選択される請求項16に記載の方法。 20.ACE阻害剤が、カプトプリル、シラザプリル、エナラプリル、フォシノ プリル、リシノプリル、キナプリル、ラマプリルおよびゾフェノプリルから成る 群から選択される請求項19に記載の使用。 21.AII受容体拮抗薬が、カンデサルタン・シレキセチル、エプロサルタン 、イルベサルタン、ロザルタン、タソサルタン、テルミサルタン、バルサルタン 、BMS−184698、3−(2’−(テトラゾル−5−イル)−1,1’− ビフェン−4 −イル)メチル−5,7−ジメチル−2−エチル−3H−イミダゾ[4,5−b ]ピリジン、BAY106734、BIBR363、CL329167、E41 77、EMD73495、HN65021、HR720、HOE720、LRB 081、SC52458、SL910102、UP2696、YM358、EM D66397、ME3221、TAK536、BMS184698、CGP42 112A、CGP49870CP148130、E4188、EMD66684 、EXP9954、FR1153332、GA0050、KT3579、LF7 0156、LRB057、LY266099、LY301875、PD1231 77、PD126055、SC51757、SC54629、U96849、U K77778、WAY126227、WK1260、WK1492、YH149 8およびYM31472から成る群から選択される請求項16に記載の使用。 22.AII受容体拮抗薬が、カンデサルタン・シレキセチル、エプロサルタン 、イルベサルタン、ロザルタン、タソサルタン、テルミサルタン、バルサルタン 、BMS−184698、および3−(2’−(テトラゾル−5−イル)−1, 1’−ビフェ ン−4−イル)メチル−5,7−ジメチル−2−エチル−3H−イミダゾ[4, 5−b]ピリジンから成る群から選択される請求項20に記載の使用。 23.ACE阻害剤がカプトプリル、エナラプリルまたはリシノプリルであり、 AII受容体拮抗薬がロザルタンまたは3−(2’−(テトラゾル−5−イル) −1,1’−ビフェン−4−イル)メチル−5,7−ジメチル−2−エチル−3 H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンである請求項22に記載の使用。 24.ACE阻害剤がエナラプリルであり、AII受容体拮抗薬がロザルタンで ある請求項23に記載の使用。 25.たんぱく尿を減少させるために経口的に投与しうる薬剤の製造における、 ACE阻害剤とAII受容体拮抗薬から成る医薬組成物の使用。 26.ACE阻害剤がエナラプリルまたはリシノプリルであり、AII受容体拮 抗薬がロザルタンである請求項25に記載の使用。 27.膜性糸球体腎炎の治療のために経口的に投与しうる薬剤の製造における、 ACE阻害剤とAII受容体拮抗薬から成る医薬組成物の使用。 28.ACE阻害剤がエナラプリルまたはリシノプリルであり、AII受容体拮 抗薬がロザルタンである請求項27に記載の使用。
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