JPH11508199A - 印刷機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本印刷機は１出版から次の出版へ移行する時に印刷版を取替えることなく異なる謄写事項を印刷できるように設計されている。本印刷機は目の全てにインキが充填される網の形態の印刷版、および量子力学的発振器からの光線によって網の目へインキを選択的に付勢する手段から成る。

Description

【発明の詳細な説明】 印刷機 本発明は印刷機に関する。更に具体的には、本発明は異なる謄写事項を簡単か つ高度に芸術的に印刷するための手段に関する。 背景技術 網上にステンシルを装着する形態の印刷版、印刷版上にインキを付着する手段 、およびステンシルの貫通目へインキを付勢しかつ被印刷材料の表面へインキを 送るための手段から成る印刷機は既知である。日本特許出願番号第５５−３４９ ７０号、分類Ｂ４１Ｍ１／１２、１９８０年３月１１日に公開された第５３−１ ０８９８８号に開示された既知印刷機において、印刷版は感光乳剤層で被覆され た網の形態に形成され、感光乳剤層は紫外線放射の作用下で写真版(photoform) を露光することによって充填された空間部上で硬化する。乳剤の未硬化部は洗い 流される。硬化乳剤は熱処理によりセットされかつ酸またはアルカリに耐性の特 定組成物により被覆される。この印刷工程において、インキは印刷版へ塗布され 、ドクターブレードによって網の開放目へ付勢され、紙へ転写される。印刷完了 後に、硬化層は網から除去され、この網は次のステンシルを準備するために再度 感光乳剤で被覆される。 かかる印刷機の欠点は、各追込み(run)を印刷するために印刷版を形成しかつ セットする必要のあることである。この工程は其自体単に長いと言う問題ではな い。今日の謄写印刷（polygraphy）の傾向は少量の追込み出版を特徴とし、その 結果、機械の操作準備に必要な時間は印刷に費やす時間と比較されるようになっ ている。即ち 、高価設備の使用効果がない。 発明の開示 本発明の基礎として、先の出版の印刷後直ちに印刷版の取替えを伴うことなく 続く出版の印刷を開始する印刷機を創出することを課題とする。 この課題は、印刷版をその網の目の全体にインキが充填される網の形態に形成 し、かつ網の目へインキを選択的に付勢する手段が光線の量子力学的発振器の形 態で形成されていて、その光線の焦点を前記網の目の寸法に合わせる装置および 前記網の目の列に沿ってその光線を偏向させる装置を具備することにより達成さ れる。 かかる印刷機の実行によって、量子力学的発振器の光線はプログラムに従って インキ滴を対応する網の目から押出し、かつインキが印刷版の網の目の全てに塗 布されるのでコンピュータから直接送信されるプログラムに従って作動する印刷 機の版を取替える必要はない。 光線の量子力学的発振器は、プログラムに従って、光線により同時に覆われる 網の目の領域を拡大するために光線の直径モジュレータ（調整器）を具備するこ とが望ましい。 かかる印刷機の実現により謄写事項に広範囲の色彩変化を付けることが可能に なる。 同様に、印刷機は光線の１回の偏向サイクルの終了後に被印刷材料の表面へ転 写されないインキが付着している印刷版の網の目を強制的に洗浄する手段を有す ることが望ましい。 かかる印刷機の実現は１回の印刷サイクルにおいて使用されない印刷版の網の 目へのインキの過剰充填を解消する。 図面の簡単な説明 次に、本発明を非制限的具体的形態および添付図面によって説明する。 添付図面において図１は印刷機を概略的に示す。 図２は網の目の断片図を示し、インキは量子力学的発振器からの光線により網 の目から押出される。 発明を実施する最良の方法 図１に示されたように、提案されている印刷機は目２を有する網の形態に形成 された版胴１、および圧胴３から成り、シート紙４は両者間を移動する。版胴１ はロール手段５および６によりインキを収容した容器７へ連結される。圧縮空気 を給送するスロットノズル８が版胴１の内側に設置されている。網の目２からイ ンキを選択的に付勢する手段９が同様に版胴１の内側に設置されている。この手 段は光線１１の量子力学的発振器１０の形態に形成され、光線直径モジュレータ １２、光線１１の焦点を網の目の寸法に合わせる装置１３、および網の目２の列 に沿って光線を偏向させる装置１４を具備する。 提案されている印刷機は次のごとく作動する。 駆動手段（図示せず）によって、版胴１、圧胴３、ロール５，６は矢印方向へ 回転し、シート紙４は移動し、かつ空気がノズル８へ送られる。ロール５および ６によって、インキは容器７から版胴１の網上へ薄い均一層に塗布され、網の目 ２を充填する。版胴１の網の目２の列に沿った水平面において量子力学的発振器 １０からの光線１１の焦点を合わせ、偏向し、かつプログラムに従って各列の対 応する網の目からインキを押出してシート紙４へインキを転写する。インキの押 出しは“light-hydraulic effect”（光−油圧効果）Di ploma 1969年65番,BI 19番）の発見に従って行われ、ここでは液体内へ量子力学 的発振器からの光線が吸収されるときに、衝撃運動が発生する。インキを押出す 目２を有する版胴１の網の断片図が図２に示されている。光線１１の偏向領域を 通過した後にインキをシート紙４へ転写させない版胴１の網の目２は、ノズル８ から圧縮空気をそこへ吹き付けることにより強制的にインキから自由になる。 提案されている印刷機の形態は円筒状である必要はない。例えば、平面状であ って、それを横切る方向へ偏向する光線に対して往復運動するものであってよい 。 同様に、印刷版は定着されていてよく、かつ量子力学的発振器からの光線はそ の全領域上で偏向するものであってよい。 提案されている印刷機は、また、多色事項を印刷するものであってよい。これ を可能にするために、印刷機は上述したような複数の印刷部から成り、かつシー ト紙４はそれらの部から成る版胴１と圧胴３との間を継続的に通過する構成であ ってよい。 産業上の利用可能性 本発明の印刷機は異なる謄写事項を簡単かつ高度に芸術的に印刷できるように 設計されている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マキシモフスキー，セルゲイ ニコラエビ チ ロシア連邦，モスコー 125040，ウリツァ スカコバヤー，デー．34，コルプス ４，クバルチーラ 235 (72)発明者 ラドゥツキイ，グリゴリイ アブラモビチ ロシア連邦，モスコー 105554，ウリツァ ペルボマイスカヤー，デー．66，クバル チーラ 45

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．網上に装着されたステンシルの形態の印刷版、前記印刷版へインキを塗布 する手段、および前記ステンシルの貫通目へインキを付勢しかつ被印刷材料の表 面へインキを運ぶ手段から成り、前記印刷版はインキを充填する目を有する網の 形態に形成され、かつ前記網の目へインキを選択的に付勢する手段が光線の量子 力学的発振器の形態に形成されていて、その光線の焦点を前記網の目の寸法に合 わせる装置、および前記網の目の列に沿ってその光線を偏向させる装置を具備す ることを特徴とする印刷機。 ２．前記光線の量子力学的発振器からの光線は同時に覆われる前記網の目の領 域を拡大するための光線の直径モジュレータを具備することを特徴とする、請求 項１の印刷機。 ３．前記光線の１回の偏向サイクルの終了後に被印刷材料の表面へ転写されな いインキの前記印刷版の網の目を強制的に洗浄する手段を含むことを特徴とする 、請求項１の印刷機。