JPH11506389A - フィルタ、特に内燃機関の吸込み空気のためのエアフィルタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 フィルタ特に内燃機関の吸込み空気用のエアフィルタについて提案されている。このエアフィルタは、新鮮空気取り入れ口（１１）と清浄空気出口（１２）とを備えたケーシング（１０）より成っている。このケーシング（１０）内には、フィルタエレメント（１４）が配置されており、このフィルタエレメントは、特にジグザグ状に折り畳まれたフィルタ媒体より成っている。また、ケーシング内には少なくとも１つの支持部材が設けられており、この支持部材は、フィルタ媒体を清浄空気側の領域内で支持している。支持部材は、ケーシング（１０）に直接配置された刀剣状支持部（１９，２０）より成っている。

Description

【発明の詳細な説明】 フィルタ、特に内燃機関の吸込み空気のためのエアフィルタ 本発明は、フィルタ特に内燃機関の吸込み空気のためのエアフィルタに関する 。 ドイツ連邦共和国特許第３５１４７７８号明細書によれば、フィルタエレメン トが、星形に折り畳まれたフィルタエレメントより成っているフィルタ挿入体が 公知である。フィルタエレメントの端部円板には、複数の支持管が配置されてい る。これらの支持管は、特にプラスチックから成っていて、補強リングを備えて いる。このようなフィルタ挿入体の欠点は、フィルタエレメントの交換が、支持 リングと一緒にしか行うことができないという点にある。 フィルタエレメントを、孔付きの金属薄板支持管上に配置することも公知であ る。しかしながらこの金属薄板支持管は、フィルタケーシング内の付加的な部材 として必要であって、ひいては、製作費用及び製造コストが高くなるということ を意味する。 本発明の課題は、安価に製造可能で、廃棄コストが少なく、圧力に対して強い 構造のフィルタを提供することである。 この課題は、請求項１の上位概念から出発して、請 求項１の特徴部に記載された特徴によって解決された。 本発明の主要な利点は、刀剣状支持部(Schwertabstuetzung)がケーシングの一 部を成しているので、付加的な支持部材、支持管又はこれと類似のものを必要と しないという点にある。これによって、このような付加的な部分を廃棄する必要 もない。 本発明の有利な実施例では、刀剣状支持部は、フィルタ媒体の最大曲がり位置 まで、つまりフィルタ媒体の中央位置まで接近して延びている。この場合、この 領域の支持も、また刀剣状支持部が延びる外側領域の支持も得られる。 本発明の実施例によれば、ケーシングを閉鎖するカバーに、フィルタ媒体のた めの別の刀剣状支持部又は固定部材が配置されている。これによって、カバーは 、一方ではフィルタ媒体の位置決めを補助するために、また他方では形状安定性 を得るために役立つ。 本発明の別の実施例によれば、刀剣状支持部に支持シューを設けることが提案 されている。この支持シューによって、フィルタ媒体のより大きい領域を支持す ることができる。それと同時に、支持シューは、支持領域内における点状の負荷 ピークを避ける。 本発明の別の有利な実施例によれば、フィルタ媒体はいわゆる接着ビード(Lau mraupen)を備えている。これらの接着ビードは、フィルタ媒体の内部の形状安定 性を改良する。しかも、これらの接着ビードは、刀剣状支持部のための載設点若 しくは載設面として役立つ。 有利な形式によれば、フィルタは付加的なシールエレメント無しでケーシング に固定することができる。このために、熱可塑性のプラスチックより成るカバー に、又は同様に熱可塑性のプラスチックより成るケーシングにシールリップが一 体成形されている。このシールリップは、付加的にラビリンスシールとして構成 することができる。 本発明の以上述べた特徴及びさらに別の特徴は、請求項にだけでなく、詳細な 説明及び図面にも記載されている。この場合、個々の特徴は、それぞれ単独でも 、また本発明の実施例において複数で組み合わされた形式でも、別の分野におい ても実現可能であって、本明細書によって保護される保護能力のある有利な構成 を示すことができる。 本発明の実施例が図面に示されていて、以下に詳しく説明されている。 第１図は、フィルタの２つの半部を示し、 第２図は、側面図の一部を示し、 第３図は、閉鎖部材の変化実施例を示す。 図１に示したフィルタは、フィルタケーシング１０より成っており、このフィ ルタケーシング１０は、新鮮空気取り入れ口１１と、清浄空気出口１２とカバー １３とを有している。ケーシングとカバーとは、有利には射出成形法で熱可塑性 プラスチックより製造されている。ケーシング内にはフィルタエレメント１４が 配置されており、このフィルタエレメント１４は、星形に折り畳まれたフィルタ ペーパー（フィルタ媒体）より製造されている。このフィルタエレメントは、端 面でシール円板１５，１６を有している。これらのシール円板１５，１６は、例 えばポリウレタン軟質フォームより成っている。シール円板は、一方では端面側 をシールするために使用され、他方ではケーシング若しくはカバーの半径方向の シール面１７，１８でフィルタエレメント１４をシールするために使用される。 上側の半部には、ケーシング１０にもまたカバー１３にも、それぞれ１つの刀剣 状支持部１９，２０が設けられている。これらの刀剣状支持部１９，２０はそれ ぞれ、フィルタエレメント１４の全長の約１／３まで、フィルタエレメント１４ の中空室内に延びている。フィルタエレメント１４は、いわゆる接着ビード２１ ，２２を備えている。これらの接着ビード２１，２２に、各刀剣状支持部が当接 している。下側の半部内では、フィルタケーシングが刀剣状支持部２３を備えて いる。この刀剣状支持部２３は、フィルタエレメント１４の軸方向中央まで延び ている。ここでも、フィルタエレメントは、接着ビード２４を有しており、この 接着ビード２４には刀剣状支持部２４が当接している 。カバー１３は、単にフィルタエレメント２５だけを備えている。このフィルタ エレメント２５は、カバー１３を閉じた時にフィルタエレメント１４を位置決め する、という課題を有している。カバー１３は、下側の領域内で開口２６を備え ている。この開口２６は、遮蔽弁(Schirmventil)２７によって閉鎖されていて、 粗い汚れを排出するために使用される。カバー１３とフィルタケーシング１０と の間をシールするために、接触面においてカバーはリップシール２８を備えてい る。このリップシール２８は、突起部でケーシングのシール面２９に当接してい て、エアフィルタの導管領域を確実にシールするために使用される。 第２図は、刀剣状支持部２３ａ〜２３ｇの側面図の一部を示している。この刀 剣状支持部は、支持シュー３０〜３７を備えており、この場合、支持シュー３０ 〜３７は、右側に示されているように、ジグザグ状に折り畳まれたフィルタ媒体 ３８に直接当接することができ、またフィルタ媒体３８に取り付けられた接着ビ ード２４にも当接することができる。 第３図には、閉鎖部材の変化実施例が示されている。この閉鎖部材は、カバー １３をケーシング１０に固定するために使用される。ここでもカバー１３は、リ ップシール２８を備えており、このリップシール２８は、フィルタケーシングの シール面２９上に載っている。カバーをフィルタケーシング上に半径方向で固定 することは、ケーシング１０に設けられた環状溝３９によって行われる。この環 状溝内には、カバーの段部４０が延びている。この段部４０は、環状溝の底部上 に当接していて、これによってカバー１３の軸方向の終端ストッパを規定する。 これによってリップシールの過剰伸張は避けれらる。閉鎖部材としては、例えば Ｕ字形ワイヤ閉鎖部材４１が選択される。勿論、スナップ式閉鎖部材、係止式閉 鎖部材又はこれと類似のもの等の別の変化例も可能である。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年６月７日 【補正内容】 請求の範囲 １．フィルタ特にエアフィルタであって、新鮮空気取り入れ口と清浄空気出口と を備えたケーシングと、このケーシング内に配置された、特にジグザグ状に折り 畳まれたフィルタ媒体から成るフィルタエレメントとから成っており、少なくと も１つの支持部材が設けられていて、該支持部材がフィルタ媒体を清浄空気側の 領域内で支持している形式のものにおいて、 支持部材が、ケーシングに配置された刀剣状支持部（１９，２０，２３，２ ５）より成っており、刀剣状支持部（１９，２０，２３，２５）が支持シュー（ ３０ ３１，３２，３３，３４，３５，３６，３７）を有していることを特徴と する、フィルタ、特に内燃機関の吸込み空気のためのエアフィルタ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルードルフ ライペルト ドイツ連邦共和国 マールバッハ フォー レンベルクシュトラーセ ７−１ (72)発明者 ブルーノ ゾマー ドイツ連邦共和国 ルートヴィツヒスブル ク ニッペンブルクシュトラーセ 21

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．フィルタ特にエアフィルタであって、新鮮空気取り入れ口と清浄空気出口と を備えたケーシングと、このケーシング内に配置された、特にジグザグ状に折り 畳まれたフィルタ媒体から成るフィルタエレメントとから成っており、少なくと も１つの支持部材が設けられていて、該支持部材がフィルタ媒体を清浄空気側の 領域内で支持している形式のものにおいて、 支持部材が、ケーシングに配置された刀剣状支持部（１９）より成っている ことを特徴とする、フィルタ、特に内燃機関の吸込み空気のためのエアフィルタ 。 ２．刀剣状支持部（１９）が、フィルタエレメント（１４）の最大曲がり位置ま で延びている、請求項１記載のフィルタ。 ３．ケーシング（１０）がカバー（１３）によって閉鎖可能であって、カバー（ １３）が、フィルタエレメント（１４）のための別の刀剣状支持部又は固定部材 （２５）を有している、請求項１又は２記載のフィルタ。 ４．刀剣状支持部（１９，２０，２３）が支持シュー（３０，３１，３２，３３ ，３４，３５，３６，３７）を有している、請求項１から３までのいずれか １項記載のフィルタ。 ５．フィルタエレメント（１４）が、特に最大の曲がり領域内で、刀剣状支持部 （１９，２３）と接触する載設面特に接着ビード（２４）を有している、請求項 １から４までのいずれか１項記載のフィルタ。 ６．カバー（１３）が、ケーシング（１０）をシールしながらケーシング（１０ ）に固定されており、シール部材が、ケーシング及び／又はカバーに組み込まれ たシールリップ（２８）より成っており、該シールリップは、必要な緊締が、寸 法公差及び変形とは無関係に、軽く限定されるように、構成されている、請求項 １から５までのいずれか１項記載のフィルタ。 ７．シールリップが、ラビリンスシール（４２）として構成されている、請求項 ６記載のフィルタ。 ８．フィルタエレメントがシール面（１７，１８）と共に一種の楔状の室を形成 するリブ（４３，４４）によって、軸方向で保持若しくは軽く緊締されている、 請求項１から７までのいずれか１項記載のフィルタ。