JPH11501107A - ガス弁などのハウジングおよび２つのハウジング部分を相互に連結する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ガス弁などのハウジングであり、このハウジングは可撓性のあるシール要素を介して第２ハウジング部分に連結した第１ハウジング部分を包含し、各ハウジング部分がほぼ円形の接触面を備えており、これらの接触面にシール要素が衝合する。１つの接触面の一部のみが接触面の位置でシール要素の表面の一部と接触するように前記シール要素または接触面の一方あるいは両方もしくはシール要素、接触面の両方を形成する。２つのハウジング部分が連結手段によって所定距離隔たって保持され、前記接触面間に位置したシール要素の部分にのみ局部的な変形が生じるようになっている。シール要素は少なくとも１つの環状のリブを備えており、このリブがその表面の一部で接触面と衝合する。リブは、横断面で見て、シール要素の表面から先細となっており、リングの中心軸線に向いている。

Description

【発明の詳細な説明】ガス弁などのハウジングおよび２つのハウジング部分を相互に連結する方法 本発明は、ガス弁などのハウジングであって、可撓性のあるシール要素を介し て第２ハウジング部分に連結した第１ハウジング部分を包含し、各ハウジング部 分がほぼ円形の接触面を備えており、これらの接触面にシール要素が衝合するハ ウジングに関する。この種のハウジングは、ハウジング内のスペースと周囲雰囲 気との間に圧力差がある流体制御・流体動力用途のコンポーネントとして使用す ることもできる。したがって、ここで用いるガス弁なる用語はこのようなコンポ ーネントの一例として考えるべきである。 この種のハウジングは２つまたはそれ以上のハウジング部分を包含し、これら のハウジング部分は一緒になってコンポーネントの気密あるいは液密のエンベロ ープを形成しなければならない。したがって、シール要素がハウジング部分間に 適切なシールを与えることができることが非常に重要である。シールが信頼性を 持たなければならないことに加えて、すなわち、嵌合があまりうまく行われてい ないときにも、シールはそこに求められるすべての要件を満たさなければならな い。 普通のシールの場合、したがって、可撓性のあるシール要素を間に設ける２つ の接触面を相互に押し付ける場合、押し付け力の大きさがシールの品質を決定し 、特に嵌合操作をなんら特殊な工具を使用せずに行わなければならないとき、し ばしば、必要な押し付け力を確実に適用することは難しい。 本発明の目的は、２つのハウジング部分の間に適切でかつ信頼性のあるシール を効果的かつ効率よく与えることのできるハウジングを提供することにある。 この目的を達成するために、シール要素あるいは接触面のいずれか一方または 両方もしくはシール要素、接触面の両方は、１つの接触面の一部のみが接触面の 位置でシール要素の表面の一部と接触するように形成し、２つのハウジング部分 は接触面間に位置するシール要素の部分において局部的な変形のみがあるように 連結手段によって所定距離隔たって保持される。接触面間のスペースはシール要 素の部分で完全に満たされず、接触面が比較的小さい力で相互に押し付けられ、 それによって、シール要素が局部的にのみ変形する。接触面間のスペースにおけ る小さな差異はシール要素によって容易に相殺され、接触面の押し付け力にはほ とんど変動がない。 好ましい実施例において、接触面の形状は円錐形の表面に類似しており、別の 実施例では、接触面はほぼ平坦な平面に位置する。 本発明の別の特徴によれば、シール要素は少なくとも１つの環状リブを備え、 このリブが１つの接触面の一部と衝合する。リブ面が接触面と衝合していない位 置には、可撓性のシール要素が変形するときに利用され得るスペースが存在する 。リブ（単数）という用語を以後も使用するが、２つ以上のリブを使用するのが 好ましい。 本発明の別の特徴によれば、環状のリブはシール要素の表面から先細となって おり、横断面図で見てリングの中央軸線に向いている。このリブは前記の横断面 図で見てほぼ三角形であり、接触面と衝合するリブ部分は容易に変形できる。リ ブが軽く中心軸線に向いているので、前記変形は半径方向内方に生じることにな る。その結果、ハウジング内の優勢な任意の過剰圧力がシールをより効果的にな すことになる。これは図面の説明でより詳しく説明する。 本発明の別の特徴によれば、１つの接触面が少なくとも１つの環状リブを備え ており、このリブはシール要素に局部的に食い込むことができ、シールを局部的 に変形させることができる。この実施例でも、接触面とシール要素との間には、 ハウジングの中心軸線を通る横断面で見て、局部的に若干のスペースがある。膜 を包含するコンポーネントのためにこのハウジングを使用することが好ましい。 本発明の１つの特徴によれば、シール要素はこの膜の一部を構成する。前記膜 の縁がシール要素を構成するが、膜の他の部分は前記ハウジング内のスペースを たとえば２つの部分に分割する。シール要素と膜の統合（共に高度の可撓性を持 たなければならない）により、構造がかなり簡略化される。 本発明の別の特徴によれば、連結手段はクリップ連結からなり、ばねクリップ が第１ハウジング部分の一部ならびに第２ハウジング部分の一部と係合する。そ れによって、前記ハウジング部分を互いに関して固定する。こうして、２つのハ ウジング部分を互いに対して正確に固定することは簡単かつ信頼性のある方法で 行うことができる。好ましくは、前記クリップは円形横断面を有するほぼ環状の 金属バーからなり、第１、第２のハウジング部分の半径方向に向いた止め面と衝 合することができる。 本発明の別の特徴によれば、一方のハウジング部分は半径方向外方に開いた溝 を備えた接触面付近にあり、この溝内に前記クリップを設けることができ、前記 溝は多数の部位で前記クリップの背後に延びるくぼみを備えており、このくぼみ 内に他方のハウジング部分の連結部分が突入することができ、前記連結部分がフ ック状部分を有し、このフック状部分がハウジング部分が互いに衝合したときに クリップをそのばね力に抗して移動させることができ、また、前記クリップと衝 合してハウジング部分が互いから離れるように動くのを防ぐ止め面を備えている 。こうして、接触面間に最大のスペースが設けられると共に、接触面を離れるよ うに押圧するシール要素の力によって接触面が相対的な位置に保持される。クリ ップ連結のこの構成は実施例によってより詳しく説明する。 ２つのハウジング部分を互いに関して正確に位置決めすることができるように するために、連結部分は、本発明の別の特徴によれば、その半径方向内方の側面 に円筒形の止め面を備える。この止め面はハウジング部分の相互連結位置におい て前記一方のハウジング部分の円筒形面を取り囲む。 本発明は、さらに、上記ハウジングを備えたコンポーネントおよび２つのハウ ジング部分を相互に連結する方法に関するものであり、これは請求の範囲に定義 する。個別にならびに互いに組み合わせて使用できる本発明のさらなる特徴を図 面に関連して説明し、請求の範囲に定義する。 以下、ガス弁のハウジングについての２、３の実施例を図面を参照しながら説 明する。 第１図は、ガス弁の断面図である。 第２図は、ガス弁の側面図である。 第３図は、ガス弁の平面図である。 第４図は、ガス弁の展開図である。 第５図は、別の弁体を示す。 第６図は、第５図のVIで示す詳細を示す。 第７図は、ガス弁の第２実施例を示す。 第８図は、第７図のVIIIに示す詳細を示す。 第９図は、第２実施例の弁体の断面図である。 第１０図は、第９図のＸに示す詳細を示す。 第１１、１２図は、第２実施例の弁体の斜視図である。 第１３図は、別の実施例の詳細を示す。 これらの図は実施例の代表例を概略的に示すにすぎず、種々の図において同様 の部分には同様の符号が付けてある。 第１図はガス弁の種々の部分を示す断面図である。このガス弁はハウジングを 包含し、このハウジングは弁ハウジング１とカバー２とからなる。弁ハウジング １はガス入口３とガス出口４とを包含する。これらガスの出入口は連結手段を備 えており、そこにガス・パイプを連結することができる。図示実施例では、この 連結手段は開口部３、４に設けた内ねじ山からなり、外ねじ付きのパイプの端を これらの開口部に螺合させることができる。ねじ山の形状を適当に選ぶかあるい はシール要素を介在させることによって、気密シールを得ることができる。 第１図に示すガス弁の位置において、ガス弁は閉じており、この位置では、弁 部材５が弁座６と衝合している。弁座６は、弁の開放位置においてガスの抵抗が 最小となるように形成してある。好ましくは、弁座６は比較的大きな半径を持つ ように設計してあり、弁部材５はそれと弁座６の間に環状の合わせ面が円錐形面 に存在するようにシールを形成する。 弁部材５は膜７に連結してあり、この膜はその外縁のところで弁ハウジング１ とカバー２の間に固定されている。膜７は、弁部材５を弁座６から持ち上げるこ とができる程度に可撓性があり、ガス入口３からガス出口４へガスが自由に通過 できるようになっている。ハウジング１は３つのガイド・バー８（１つだけ示す ）を備えており、これらのガイド・バーは弁部材５を移動中に案内する。 第１図に示す実施例において、膜７の下面はガス入口３と直接接触しており、 膜のこの側でガス供給圧力が優勢である。膜７の反対側には制御室９が形成して あり、この制御室９は絞り流路１０によってガス入口に接続している。カバー２ は、さらに、接続開口１１を備えており、この接続開口を経て前記制御室が制御 ユニット（図示せず）に接続できる。この制御ユニット（図示せず）は接続開口 １１を閉ざすことができ、その結果、ガスが接続開口１１を通って移動できない ようになる。また、前記制御ユニットは接続開口１１を経て制御室９からガスが 逃げるのをゆるし、ガス弁を開くことができる。 第１図に示すガス弁の動作は次の通りである。接続開口１を経由したガスの通 過が阻止されている限り、弁部材５が弁座２と衝合しているため、ガス弁は閉じ ている。したがって、ガス入口３におけるガス供給圧力はガス出口４におけるガ ス圧力よりは高くなっている。ガス供給圧力は、ガス入口３および膜７の底側で 優勢であるばかりでなく、絞り流路１０によってガス入口に接続している制御室 ９内でも優勢である。接続開口１１が閉じている限り、膜および弁部材に加わる 力の成分は下向きであり、その結果、ガス弁は閉じたままとなっている。ガスを 接続開口１１を経て制御室９から逃がすことによってガス弁が開き、制御室９内 のガス圧力が低下する。したがって、膜および弁部材に加わる力の成分は上向き となる。絞り流路１０を経て供給され得るガスの量が制御室９内に充分な圧力を 与えるには不充分となり、その結果、膜７の底側で優勢なガス供給圧力が、接続 開口１１を経由してのガスの放出が停止するまでガス弁を開いたままにし、制御 室９に供給されつつあるガスの結果として再び制御室９内で圧力が上昇すること になる。この圧力がガス弁を閉ざすことになる。 接続開口１１に接続した制御ユニットは接続開口１１に直結した磁気弁であっ てもよい。また、いくつかのガス弁を中央制御ユニットによって制御し、この中 央制御ユニットに通じるガス・パイプを接続開口１１に接続することもできる。 第２図は第１図のガス弁の側面図であり、第２図はその平面図である。 弁部材５は膜７に取り付けてあり、この膜は弁部材５の半径方向外向きの溝内 に嵌合している。膜７は、この目的のために、その中央部に円形の孔が設けてあ る。この孔の縁は溝１２内に延びている。膜７の溝１２内への嵌合は可撓性材料 で作ってある膜７の変形によって行う。膜７の孔は、それを広げることなく弁部 材５を設置できるほど充分に大きくて、弁部材５をいくらかの遊びをもって膜７ 上に設置できるようにしてもよい。 弁体１とカバー２の間での膜７の固定が平坦な平面で行われず、やや斜めに、 すなわち、円錐形の面に沿って行われるので、膜には或る種の片寄せ力を与える 。これはガス弁内に圧力差がまったくないときにガス弁を閉じた状態に保持する ことになる。膜７は若干の遊びをもって弁ハウジング１とカバー２の間に嵌合さ せる。すなわち、弁ハウジング１とカバー２の間の距離が膜の厚みよりもやや大 きくなるようにする。第１３図により詳しく示すように、膜の固定およびシール は、弁ハウジング１あるいはカバー２またはこれら両方が１つまたはそれ以上の 縁１３、１４を備え、これらの縁が膜７の表面にやや押し込まれるようにして行 ってもよい。こうすれば、弁ハウジング１に関するカバー２の所定の位置で適切 な固定、シールが得られ、カバー２および弁ハウジング１が或る種の力で相互に 押し付けられることもない。 カバー２はクリップ１５によって弁ハウジング１に連結してあり、このクリッ プ１５は実質的に弾性の環状の丸棒からなる。クリップ１５はハウジング１の半 径方向外向きの溝１６内に嵌合し、この溝１６は第４図に特に示すように３つの 円弧状部からなる。クリップ１５は前記溝１６内に保持され、溝１６の少なくと も１つの側壁が半径方向止め面を形成する。カバー２は連結部分１７を備え、こ の連結部分１７も同様に３つの円弧に分割してある。連結部分１７はカバー２を 弁ハウジング１上に取り付けたときにクリップ１５の背後に延在してもよい。連 結部分１７は傾斜面を有するフック状部分１２を有し、このフック状部分はカバ ー２が弁体１上に押し付けられたときにクリップ１５をそのばね力に抗して押し 離すことができる。さらに、連結部分１７は半径方向に向いた止め面を包含する 。この止め面は、カバー２を弁体１上に取り付けた位置でクリップ１６と衝合す る。連結部分１７の３つの部分は内側面で円筒形止め面の部分を形成し、この止 め面が弁体１の対応する部分と衝合し、カバー２を弁体１に対して正しく位置決 めすることができる。 このようにして、カバー２が単純であるが非常に有効な方法で弁体１上に装着 される。クリップ１５は最初に弁ハウジング１上に装着され、その後、カバー２ を所定位置に移動させ、そこにスナップダウンする。さらに、スクリュードライ バによってクリップ１５を取り外すことによってカバー２を弁ハウジング１から 簡単に取り外すことができる。その後、カバー２を弁ハウジング１から取り外す ことができる。クリップ１５を取り外すことができるようにするためにくぼみ１ ８が設けてあり、このくぼみ内へスクリュードライバの端を挿入することができ る。上記のクリップ連結の場合、カバー２は弁体１に取り付け、そしてそこから 特殊な工具を使用することなく手作業で取り外すことができ、その間、適切なシ ールを維持することができる。シール要素７のシール作用はそれが少量変形でき ることによって保持されることになる。 特に第１図から明らかなように、弁部材５を使用すると、所望位置で弁座を弁 ハウジングの中央に嵌合させ、膜７をカバー２付近に嵌合させて最小体積の制御 室を得ることが可能となる。さらに、弁部材を使用すると、ガスの最適な貫流を 得ることができる。これは弁座の形状を選ぶ際により大きな自由度があるからで ある。 第５図は弁部材５と膜７の別の実施例を示している。この膜７は、第６図に拡 大して示すように、リブ２１を形成した周方向の縁を有する。これらのリブ２１ は膜７の両側に突出し、横断面で見て膜から先細となっている。リブ２１は弁部 材５の中心軸線の方向に傾斜しており、その結果、弁体１内のガス圧力がリブ２ １を弁体１、カバー２の部分に向かって押し付け、膜７の縁がこれらの部分の間 に存在しているときにはシールを形成する。これは第８図を参照しながらより詳 しく説明する。 第７図はガス弁の第２実施例を示しており、ここでは膜７および弁部材５から なる弁体が同じ材料、好ましくはプラスチック材料で一体に作ってある。膜７を 形成している弁体の部分は比較的薄肉であり、必要な可撓性を得ることができ、 弁部材５を形成している弁体の部分は厚肉であり、補強リブ２０も備えている。 第８図は膜７の周方向縁を弁ハウジング１とカバー２の間で締め付ける要領を 詳しく示す図である。膜７の縁は弁ハウジング１とカバー２の間に存在する室内 に嵌合する。それによって、膜７の縁付近で片側に２つずつの計４つのリブ２１ がやや変形し、膜の適切な固定を行うことができる。 膜７は或る種の片寄せ力で制限を受ける。リブ２１が断面で見て膜７から先細 となっており、弁部材５の方向に（第１０図も参照）斜めに延びているため、固 定時の変形は、リブ２１のシール作用を弁体内のガス圧力によって補強するよう に生じる。したがって、弁ハウジング１、カバー２を相互に押し付ける力は限ら れたままにしてもよい。その結果、弁ハウジング１とカバー２の結合をいかなる 補助手段を使用することなく手作業で行うことができる。それに加えて、シール 作用は弁ハウジング１とカバー２の間のスペースの少しの変動には影響を受けず 、その結果、上記のクリップ連結をなんら問題なしに使用できる。 第９図は弁体５、７の断面図であり、膜７の少なくとも一部がその安定した状 態でほぼ円錐形であることを示している。弁体５、７が弁の閉じた状態で多少と もこの安定状態となるため、弁部材５を案内するためにガイド・バー８のような 付加的な手段が不要となるのは明らかである。膜７は弁の閉鎖中波弁部材５の案 内を行う。 第１０図は膜７の縁を示す図であり、膜の片側に２つずつ設けられたリブ２１ を示している。これらのリブ２１は、横断面図で見て、斜めになっており、先細 となっていると好ましい。第１１、１２図は弁体５、７の斜視図であり、ここで は、絞り流路１０とリブ２０を明確に区別することができる。 上記の実施例は例示と考えるべきであり、本発明を用いて種々に変形例が可能 であることは当業者にとっては明らかであろう。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年２月５日 【補正内容】 シール要素または接触面の片方あるいは両方もしくはシール要素、接触面の両 方は、１つの接触面の一部のみが接触面の位置でシール要素の表面の一部と接触 し、それによって、２つの接触面を連結手段によって所定距離隔てて保持し、接 触面間に位置したシール要素部分に局部的な変形のみが生じるように形成できる 。接触面間のスペースはシール要素部分で完全に満たされず、したがって、接触 面を比較的小さい力で相互に押し付け、シール要素を局部的にのみ変形させる。 接触面間のスペースにおける小さい差異はシール要素によって容易に相殺され、 接触面の押し付け力にほとんど変化がない。 DE-A-813.161は、隔たった接触面を備えた２つのハウジング部分と、膜である シール要素とを示している。 EP-A-0 297 260は、可撓性シール要素を介して第２のハウジング部分に連結し た第１ハウジング部分を有し、各ハウジング部分がほぼ円形の接触面を備えてお り、この接触面にシール要素が衝合する流体制御コンポーネントを開示している 。シール要素が膜であり、２つのハウジング部分がこれらのハウジング部分の外 面に係合する環状締め付け手段の締め付け力によって相互に締め付けられる。 本発明の目的は、２つのハウジング部分を互いに対して簡単かつ信頼性をもっ て正確に固定し、２つのハウジング部分の間に適切で信頼性のあるシールを得る ことができるようにすることにある。 この目的を達成するために、２つのハウジング部分はクリップ連結部を包含す る連結手段によって所定距離隔たって保持され、ばねクリップが前記第１ハウジ ング部分の一部ならびに第２ハウジング部分の一部と係合し、これらのハウジン グ部分を互いに対して固定する。好ましくは、前記クリップは円形横断面を有す るほぼ環状の金属棒からなり、第１、第２のハウジング部分の半径方向に向いた 止め面と衝合することができる。 本発明の別の特徴によれば、一方のハウジング部分は、その接触面付近に、半 径方向外方に開いた溝を備えており、この溝内に前記クリップを設けることがで き、前記溝は多数の部位で前記クリップの背後に延びるくぼみを備えており、こ のくぼみ内に他方のハウジング部分の連結部分が突入することができ、前記連結 部分がフック状部分を有し、このフック状部分がハウジング部分が互いに衝合し たときにクリップをそのばね力に抗して移動させることができ、また、前記クリ ップと衝合してハウジング部分が互いから離れるように動くのを防ぐ止め面を備 えている。こうして、接触面間に最大のスペースが設けられると共に、接触面を 離れるように押圧するシール要素の力によって接触面が相対的な位置に保持され る。クリップ連結のこの構成は実施例によってより詳しく説明する。 ２つのハウジング部分を互いに関して正確に位置決めすることができるように するために、連結部分は、本発明の別の特徴によれば、その半径方向内方の側面 に円筒形の止め面を備える。この止め面はハウジング部分の相互連結位置におい て前記一方のハウジング部分の円筒形面を取り囲む。 新しい請求の範囲 １． ガス弁または流体制御コンポーネントのハウジングであり、可撓性のあ るシール要素（７）を介して第２ハウジング部分（２、１）に連結した第１ハウ ジング部分（１、２）を包含し、各ハウジング部分（１、２）がほぼ円形の接触 面を備えており、これらの接触面にシール要素（７）が衝合するハウジングにお いて、２つのハウジング部分（１、２）がクリップ連結部を包含する連結手段（ １２、１５、１６、１７）によって所定距離隔たって保持されており、ばねクリ ップ（１５）が前記第１ハウジング部分（１、２）の一部ならびに前記第２ハウ ジング部分（２、１）の一部と係合し、前記ハウジング部分を互いに関して固定 していることを特徴とするハウジング。 ２． 請求の範囲第１項に記載のハウジングにおいて、前記クリップが円形の 横断面を有するほぼ環状の金属棒からなり、２つのハウジング部分（１、２）の 半径方向に向いた止め面と衝合できることを特徴とするハウジング。 ３． 請求の範囲第２項記載のハウジングにおいて、一方のハウジング部分（ １）が、その接触面付近に、半径方向外方に開いた溝（１６）を備えており、こ の溝（１６）内に前記クリップ（１５）を設けることができ、前記溝（１６）が 多数の部位において前記クリップ（１５）の背後に延びるくぼみを備えており、 他方のハウジング部分（２）の連結部分（１７）がくぼみ内に突入することがで き、前記連結部分（１７）がフック状部分（１２）を有し、このフック状部分が 、ハウジング部分（１、２）が互いに衝合させられたときにクリップ（１５）を そのばね力に抗して移動させることができ、また、フック状部分が前記クリップ （１５）と衝合し、前記ハウジング部分（１、２）が離れる方向に移動するのを 阻止する止め面を備えていることを特徴とするハウジング。 ４． 請求の範囲第３項記載のハウジングにおいて、前記連結部分（１７）が それらの半径方向内側面に円筒形の止め面を備え、これらの止め面が前記ハウジ ング部分の相互連結位置において前記一方のハウジング部分（１）の円筒形表面 を取り囲むことを特徴とするハウジング。 ５． 請求の範囲第１項から第４項までのいずれか１つに記載のハウジングに おいて、前記シール要素（７）が前記ハウジング（１、２）内に位置する膜の一 部を形成していることを特徴とするハウジング。 ６． ２つのハウジング部分（１、２）を相互に連結する方法であって、一方 のハウジング部分（１）がばねクリップ（１５）を有する溝を包含し、２つのハ ウジング部分（１、２）の接触面間にシール要素（７）が設置してあり、他方の ハウジング部分（２）を手によって前記一方のハウジング部分（１）に向かって 押し付け、他方のハウジング部分（２）の連結部分（１７）で前記ばねクリップ （１５）をそのばね力にこうして移動させ、その後、前記連結部分（１７）を前 記ばねクリップ（１５）の背後に係合させ、前記クリップ（１５）を止め面に衝 合させ、それによって、２つのハウジング部分（１、２）を相互連結することを 特徴とする方法。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． ガス弁などのハウジングであり、可撓性のあるシール要素（７）を介し て第２ハウジング部分（２、１）に連結した第１ハウジング部分（１、２）を包 含し、各ハウジング部分（１、２）がほぼ円形の接触面を備えており、これらの 接触面にシール要素（７）が衝合するハウジングにおいて、１つの接触面の一部 のみが接触面の位置でシール要素（７）の表面の一部と接触するように前記シー ル要素（７）または接触面の一方あるいは両方もしくはシール要素（７）、接触 面の両方を形成し、２つのハウジング部分（１、２）が連結手段（１２、１５、 １６、１７）によって所定距離隔たって保持され、前記接触面間に位置したシー ル要素（７）の部分にのみ局部的な変形が生じるように、たことを特徴とするハ ウジング。 ２． 請求の範囲第１項記載のハウジングにおいて、前記シール要素（７）が 少なくとも１つの環状のリブ（２１）を備えており、このリブ（２１）がその表 面の一部で接触面と衝合することを特徴とするハウジング。 ３． 請求の範囲第２項記載のハウジングにおいて、前記環状のリブ（２１） が、横断面で見て、シール要素（７）の表面から先細となっており、リングの中 心軸線に向いていることを特徴とするハウジング。 ４． 請求の範囲第１項から第３項までのいずれか１つに記載のハウジングに おいて、１つの接触面が少なくとも１つの環状のリブ（１３、１４）を備えてい ることを特徴とするハウジング。 ５． 請求の範囲第１項から第４項までのいずれか１つに記載のハウジングに おいて、前記シール要素（７）が前記ハウジング（１、２）内に位置した膜の一 部を形成していることを特徴とするハウジング。 ６． 請求の範囲第１項から第５項までのいずれか１つに記載のハウジングに おいて、前記連結手段（１２、１５、１６、１７）がクリップ連結部を包含し、 ばねクリップ（１５）が前記第１ハウジング部分（１、２）の一部ならびに第２ ハウジング部分（２、１）の一部と係合し、前記ハウジング部分を互いに関して 固定することを特徴とするハウジング。 ７． 請求の範囲第１項から第６項までのいずれか１つに記載のハウジングに おいて、前記クリップが円形の横断面を有するほぼ環状の金属棒からなり、２つ のハウジング部分（１、２）の半径方向に向いた止め面と衝合できることを特徴 とするハウジング。 ８． 請求の範囲第７項記載のハウジングにおいて、一方のハウジング部分（ １）が、その接触面付近に、半径方向外方に開いた溝（１６）を備えており、こ の溝（１６）内に前記クリップ（１５）を設けることができ、前記溝（１６）が 多数の部位において前記クリップ（１５）の背後に延びるくぼみを備えており、 他方のハウジング部分（２）の連結部分（１７）がくぼみ内に突入することがで き、前記連結部分（１７）がフック状部分（１２）を有し、このフック状部分が 、ハウジング部分（１、２）が互いに衝合させられたときにクリップ（１５）を そのばね力に抗して移動させることができ、また、フック状部分が前記クリップ （１５）と衝合し、前記ハウジング部分（１、２）が離れる方向に移動するのを 阻止する止め面を備えていることを特徴とするハウジング。 ９． 請求の範囲第８項記載のハウジングにおいて、前記連結部分（１７）が それらの半径方向内側面に円筒形の止め面を備え、これらの止め面が前記ハウジ ング部分の相互連結位置において前記一方のハウジング部分（１）の円筒形表面 を取り囲むことを特徴とするハウジング。 １０． 請求の範囲第１項から第９項までのいずれか１つの項に記載のハウジン グ（１、２）を備えた、流体制御／流体動力用途のコンポーネント。 １１． ２つのハウジング部分（１、２）を相互に連結する方法であって、一方 のハウジング部分（１）がばねクリップ（１５）を有する溝を包含し、２つのハ ウジング部分（１、２）の接触面間にシール要素（７）が設置してあり、他方の ハウジング部分（２）を手によって前記一方のハウジング部分（１）に向かって 押し付け、他方のハウジング部分（２）の連結部分（１７）で前記ばねクリップ （１５）をそのばね力にこうして移動させ、その後、前記連結部分（１７）を前 記ばねクリップ（１５）の背後に係合させ、前記クリップ（１５）を止め面に衝 合させ、それによって、２つのハウジング部分（１、２）を相互連結することを 特徴とする方法。 １２． ２つのハウジング部分（１、２）を手で連結する方法であって、請求の 範囲第１項から第９項までのいずれか１つの項に記載のハウジングを使用するこ とを特徴とする方法。