JPH1150072A - 廃プラスチックの固形燃料化装置 - Google Patents

廃プラスチックの固形燃料化装置

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JPH1150072A
JPH1150072A JP9221996A JP22199697A JPH1150072A JP H1150072 A JPH1150072 A JP H1150072A JP 9221996 A JP9221996 A JP 9221996A JP 22199697 A JP22199697 A JP 22199697A JP H1150072 A JPH1150072 A JP H1150072A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩化水素ガスが水蒸気と混合した状態で放出
されるため、処理すべきガスが大量となる。脱塩素の必
要がない廃プラスチックにも同一の予熱反応機を使用す
るため、作業能率が悪く、エネルギーも浪費する。 【解決手段】 廃プラスチックPを、最低温度が100
〜170℃の範囲となるように昇温させて、水蒸気を外
部に放出させると共に、軟化した廃プラスチックPを排
出させる減容化装置2と、減容化装置2からの廃プラス
チックPを、最低温度が250〜400℃の範囲となる
ように昇温させて、ポリ塩化ビニールを熱分解させて生
じた塩化水素ガスを外部に放出させると共に、溶融した
廃プラスチックPを排出させる脱塩素装置3と、脱塩素
装置3から放出される塩化水素ガスを中和させる塩化水
素処理装置5とを備え、減容化装置2及び脱塩素装置3
が、それぞれ2軸押出機によつて構成され、加熱装置
6,7が付属されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃プラスチックの
固形燃料化装置に関するものであり、詳しくは燃焼時に
腐食性ガスや有毒ガス発生の原因となる塩素を除去した
固形燃料を得るための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、資源の有効利用の面
から都市ゴミや産業廃棄物として廃棄される廃プラスチ
ックを固形燃料として利用することが行なわれている。
この種の固形燃料化装置であつて、燃焼時に腐食性ガス
や有毒ガス発生の原因となる塩素を除去すべく、廃プラ
スチックから脱塩素化を行なうことも提案されている。
これは、雑多な廃プラスチックに含まれるポリ塩化ビニ
ール等から塩化水素ガスを放出させるものであり、塩化
水素ガスを放出させた後のポリ塩化ビニール等を溶融状
態の廃プラスチックに混合させる場合と、廃プラスチッ
クから分離させる場合とがある。この内、塩化水素ガス
を放出させた後のポリ塩化ビニール等を溶融した廃プラ
スチックに混合させるものは、廃プラスチックの固形燃
料化装置の構造が簡素になる利点があるため、安価な固
形燃料を得る上で望ましい。
【0003】この種の塩化水素ガスを放出させた後のポ
リ塩化ビニール等を溶融状態の廃プラスチックに混合さ
せる固形燃料化装置としては、例えば特開平8−601
68号公報に記載されるものが知られている。これは、
予熱反応機と成形機とを備え、予熱反応機は、投入口か
ら溶融混合室内へ投入された廃プラスチックを溶融・混
合並びに脱塩素処理して排出口から排出し、成形機は、
廃棄物投入口から投入された可燃性廃棄物(廃プラスチ
ック以外の乾燥処理された可燃性廃棄物)を、予熱反応
機の排出口から成形室内へ押し込まれた溶融廃プラスチ
ックと攪拌・混合しながら加圧してダイスから押し出
す。
【0004】しかしながら、このような従来の廃プラス
チックの固形燃料化装置にあつては、次の技術的課題を
有している。 (1)予熱反応機において、塩化水素ガスが水蒸気と混
合した状態で放出されるため、処理すべきガスが大量と
なる。これにより、塩化水素ガスの処理装置を含む固形
燃料化装置が大形化するのみならず、固形燃料化の作業
能率が悪い。 (2)脱塩素を行なう必要がない廃プラスチックの場合
であつても同一の予熱反応機をそのまま使用することに
なるため、固形燃料化の作業能率が悪いのみならず、多
大のエネルギーを浪費することにもなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたもので、その構成は、
次の通りである。請求項1の発明は、所定の大きさに破
砕された状態で供給口2aから供給される廃プラスチッ
クPを、樹脂温度が100〜170℃の範囲となるよう
に昇温させて、水蒸気をベント孔2cから外部に放出さ
せると共に、軟化した廃プラスチックPを排出口2bか
ら排出させる押出機からなる減容化装置2と、減容化装
置2によつて軟化させた状態で供給口3aから供給され
る廃プラスチックPを、樹脂温度が250〜400℃の
範囲となるように昇温させて、廃プラスチックPに含ま
れるポリ塩化ビニールを熱分解させて生じた塩化水素ガ
スをベント孔3cから外部に放出させると共に、溶融し
た廃プラスチックPを排出口3bから排出させる押出機
からなる脱塩素装置3と、脱塩素装置3のベント孔3c
から放出される塩化水素ガスを中和させる塩化水素処理
装置5とを備え、前記減容化装置2及び脱塩素装置3の
少なくとも一方が2軸押出機によつて構成されているこ
とを特徴とする廃プラスチックの固形燃料化装置であ
る。
【0006】請求項2は、脱塩素装置3の排出口3bに
接続される造粒兼冷却・脱水装置4が備えられ、脱塩素
装置3の排出口3bから排出される廃プラスチックPが
切断されると共に水冷・脱水されることを特徴とする請
求項1の廃プラスチックの固形燃料化装置である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る廃プ
ラスチックの固形燃料化装置の1実施の形態を示す。固
形燃料化装置は、計量機1、減容化装置2、脱塩素装置
3、造粒兼冷却・脱水装置4及び塩化水素処理装置5を
主構成要素とする。
【0008】計量機1は、種々雑多な複合プラスチック
からなる廃プラスチックPを計量し、その適量を減容化
装置2に連続的に供給する機能を有し、例えばスクリュ
フィーダによつて構成される。減容化装置2は、2本の
スクリュをバレル内に回転自在に備える2軸押出機によ
つて構成され、バレルの一端上部に供給口2aを有し、
他端下部(又は側部)に排出口2bを有すると共に、加
熱装置としてのヒータ6をバレルの周囲に備えている。
排出口2bのダイ形状は、任意の形状を与え得るが、棒
状の成形品が得られるものでよい。
【0009】減容化装置2は、廃プラスチックPを減容
化させると共に水分を除去する機能を有し、ガス分を放
出させる脱気孔2cを有するベント式押出機となつてい
る。しかして、減容化装置2は、2本のスクリュによる
混練作用及びヒータ6による加熱により、廃プラスチッ
クPの樹脂温度が100〜170℃の範囲となるように
昇温させることができればよい。なお、減容化装置2に
2本のスクリュを備えさせる理由は、1本のスクリュを
用いた1軸押出機では、フィルム状の廃プラスチックが
噛み込まれ難く、減容化され難いためである。廃プラス
チックPは、減容化装置2内においてこの所定温度(1
00〜170℃)に1〜10分程度維持し、水分の十分
な蒸発を図ることが望まれる。
【0010】脱塩素装置3は、2本のスクリュをバレル
内に回転自在に備える2軸押出機によつて構成され、バ
レルの一端上部に供給口3aを有し、他端側部に排出口
3bを有すると共に、加熱装置としてのヒータ7をバレ
ルの周囲に備えている。脱塩素装置3は、減容化装置2
の排出口2bから減容化されて排出される廃プラスチッ
クPをそのままの状態で供給口3aから受け入れて、更
に溶融・混練させると共に攪拌させて塩化水素ガスを放
出させる機能を有し、ガス分を放出させる脱気孔3cを
有するベント式押出機となつている。脱塩素装置3に2
本のスクリュを備えさせる理由は、1本のスクリュを用
いた1軸押出機では、十分な攪拌・混練が確保され難い
ためである。
【0011】減容化装置2の排出口2bから排出される
廃プラスチックPは、スクリュによる押し出し圧力を受
けているので、減容化装置2の排出口2bと脱塩素装置
3の供給口3aとの間の供給路23を単なる配管によつ
て形成し、廃プラスチックPをそのままの状態で脱塩素
装置3に供給することができる。減容化装置2の排出口
2bから排出される廃プラスチックPを、脱塩素装置3
の供給口3aに自然落下させてもよい。なお、脱塩素装
置3の排出口3bのダイ形状は、任意の形状を与え得る
が、後述するように排出口3bに備えるカッタにより燃
料として扱い易いペレット状とした成形品を得るように
する。
【0012】脱塩素装置3は、廃プラスチックPの樹脂
温度が250〜400℃の範囲となるように昇温させ、
廃プラスチックPに混入しているポリ塩化ビニールやポ
リ塩化ビニリデンを熱分解させ、塩化水素ガスとして回
収する。脱塩素装置3内の廃プラスチックPは、この所
定温度に3〜15分程度維持し、熱分解を促すことが望
まれる。但し、廃プラスチックPの温度を上昇させ過ぎ
ると、プラスチック分が炭化したり、揮発減量が増加し
たりするので、好ましくない。
【0013】塩化水素処理装置5は、脱塩素装置3の脱
気孔3cから流出し、排気ポンプ18によつて送気され
る塩化水素ガスを冷却して塩酸とした後に、水酸化ナト
リウム等のアルカリと反応させて中和させるもので構成
できる。また、造粒兼冷却・脱水装置4は、脱塩素装置
3の排出口3bから排出される溶融状態の廃プラスチッ
クPをカッタによつて所定長さに切断すると共に水中で
冷却し、その後に脱水する機能を有する。かくして得ら
れる所定の大きさの廃プラスチックPは、コンベヤー8
に乗せて容器9に投入し、必要に応じて梱包し、固形燃
料とされる。
【0014】次に作用について説明する。先ず、計量機
1に供給される廃プラスチックPについて説明する。こ
の廃プラスチックPは、図2に示すように都市ゴミや産
業廃棄物として廃棄されて非破砕状態の廃プラスチック
1 をコンベヤー10に乗せて破砕機11に供給して破
砕し、減容化装置2に投入可能な所定の大きさの破砕済
みの廃プラスチックP2 を得る。この破砕済みの廃プラ
スチックP2 は、磁選機12に通して鉄分を除去した後
に選別機13に掛け、プラスチック以外の成分(鉄以外
の金属、ガラス、土砂等)を可及的に除去し、廃プラス
チックPを得る。廃プラスチックPは、コンベヤー14
に乗せて貯留ホッパー15に貯留させておく。
【0015】このようにして得られた廃プラスチックP
は、必要量をコンベヤー16に乗せて計量機1に導き、
計量機1によつて計量しながら減容化装置2の供給口2
aに連続的に供給する。減容化装置2では、廃プラスチ
ックPが同方向又は異方向に回転駆動される2本のスク
リュに噛み込まれて混練され、ヒータ6による加熱をも
受けながら次第に温度が上昇する。減容化装置2では、
廃プラスチックPに含まれる水分が蒸発する温度、具体
的には樹脂温度が100〜170℃の範囲になるように
昇温させる。これにより、廃プラスチックPに含まれる
水分、その他の揮発成分が気化し、ベント孔2cから外
部に放出されると共に、軟化しながら容積が減少した廃
プラスチックPが先端の排出口2bから押し出される。
この減容化した状態の廃プラスチックPは、カッターに
よつて切断することなく、脱塩素装置3の供給口3aに
連続的に供給される。このように、減容化装置2内の廃
プラスチックPは、単に物理的形状や密度が変化するだ
けで、プラスチックの成分そのものに変化はない。
【0016】脱塩素装置3では、軟化した状態の廃プラ
スチックPが同方向又は異方向に回転駆動される2本の
スクリュに噛み込まれて攪拌を受け、ヒータ7による加
熱をも受けながら更に温度が上昇する。脱塩素装置3で
は、廃プラスチックPに混在する塩素を含むポリ塩化ビ
ニール等が熱分解する温度、具体的には樹脂温度が25
0〜400℃の範囲になるようにし、塩化水素ガスを生
成させると同時に、十分な攪拌を与え、塩化水素ガス、
残余の水蒸気、ジメチルテレフタレート及びテレフター
ル酸等に対して脱気作用を与える。この塩化水素ガス等
は、排気ポンプ18によつて引かれてベント孔3cから
流出し、図外のフィルターを通つて不純物が除去された
後、塩化水素処理装置5に流入する。塩化水素処理装置
5に流入した塩化水素ガスは、水に溶かして塩酸とした
後に、水酸化ナトリウム等のアルカリと反応させて中和
させる。一方、塩素分が除去された廃プラスチックP
は、高温になつて十分に溶融し、かさ密度が更に大きく
なつた状態で脱塩素装置3の排出口3bから連続的に固
形燃料として排出される。
【0017】脱塩素装置3の排出口3bから連続的に排
出される廃プラスチックPは、造粒兼冷却・脱水装置4
に導かれ、カッターによつて所定長さに切断されると共
に、水中で冷却・固化された後に脱水される。造粒兼冷
却・脱水装置4で脱水された後の廃プラスチックPは、
固形燃料として使用に供される。この廃プラスチックP
は、必要に応じてコンベヤー8に乗せて容器9に搬送す
る。このようにして減容化装置2及び脱塩素装置3を順
次に通過させ、2段階に十分な溶融を受けた後に得られ
る廃プラスチックPからなる固形燃料は、その後に形状
が壊れ難く、輸送及び取扱いに便宜である。
【0018】このようにして製造された廃プラスチック
の固形燃料は、廃プラスチックのみからなり、予め脱塩
素が施された固形燃料が得られるので、クリーン燃料と
して広い用途が得られると共に、ボイラー等での燃焼時
に腐食性ガス、有毒ガス発生の原因となることが防止さ
れる。これにより、熱回収時にボイラのスーパーヒータ
による過熱蒸気の温度を高く設定(500℃)できるよ
うになり、熱交換効率を高くできると共に、発電への利
用に際して発電効率が高くなり、経済性に優れる。
【0019】ところで、上記1実施の形態にあつては、
減容化装置2及び脱塩素装置3の両者を2軸押出機によ
つて構成したが、フィルム状の廃プラスチックの噛み込
みを促し、廃プラスチックPに十分な溶融を受けさせた
固形燃料が得られればよく、一方を2軸押出機によつて
構成し、他方を1本のスクリュを備える1軸押出機によ
つて構成することもできる。
【0020】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係る廃プラスチックの固形燃料化装置によれ
ば、下記の効果を奏することができる。請求項1に係る
発明によれば、減容化装置及び脱塩素装置の両者が備え
られ、減容化装置において予め水蒸気が良好に除去され
ると共に軟化・減容化した状態の廃プラスチックが脱塩
素装置に供給され、脱塩素装置において廃プラスチック
に含まれるポリ塩化ビニールが熱分解されて塩化水素ガ
スを生じ、この塩化水素ガスをベント孔から外部に放出
させる。このように、水蒸気及び塩化水素ガスを選択的
に分別除去するので、小形の塩化水素処理装置によつて
塩化水素ガスを能率的に除去することができる。加え
て、脱塩素を行なう必要のない廃プラスチックの場合に
は、脱塩素装置への供給を省略して、減容化装置から排
出される減容化した廃プラスチックをそのまま固形燃料
とすることができるので、廃プラスチックの固形燃料を
高能率で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施の形態に係る廃プラスチック
の固形燃料化装置を示す図。
【図2】 同じく廃プラスチックの処理工程を示す図。
【符号の説明】
1:計量機、2:減容化装置、2a:供給口、2b:排
出口、2c:ベント孔、3:脱塩素装置、3a:供給
口、3b:排出口、3c:ベント孔、4:造粒兼冷却・
脱水装置、5:塩化水素処理装置、6,7:ヒータ(加
熱装置)、8:コンベヤー、9:容器、10:コンベヤ
ー、11:破砕機、12:磁選機、13:選別機、1
4:コンベヤー、15:貯留ホッパー、16:コンベヤ
ー、18:排気ポンプ、23:供給路、P:廃プラスチ
ック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伝田 六郎 東京都府中市日鋼町1番1 株式会社日本 製鋼所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の大きさに破砕された状態で供給口
    (2a)から供給される廃プラスチック(P)を、樹脂
    温度が100〜170℃の範囲となるように昇温させ
    て、水蒸気をベント孔(2c)から外部に放出させると
    共に、軟化した廃プラスチック(P)を排出口(2b)
    から排出させる押出機からなる減容化装置(2)と、減
    容化装置(2)によつて軟化させた状態で供給口(3
    a)から供給される廃プラスチック(P)を、樹脂温度
    が250〜400℃の範囲となるように昇温させて、廃
    プラスチック(P)に含まれるポリ塩化ビニールを熱分
    解させて生じた塩化水素ガスをベント孔(3c)から外
    部に放出させると共に、溶融した廃プラスチック(P)
    を排出口(3b)から排出させる押出機からなる脱塩素
    装置(3)と、脱塩素装置(3)のベント孔(3c)か
    ら放出される塩化水素ガスを中和させる塩化水素処理装
    置(5)とを備え、前記減容化装置(2)及び脱塩素装
    置(3)の少なくとも一方が2軸押出機によつて構成さ
    れていることを特徴とする廃プラスチックの固形燃料化
    装置。
  2. 【請求項2】 脱塩素装置(3)の排出口(3b)に接
    続される造粒兼冷却・脱水装置(4)が備えられ、脱塩
    素装置(3)の排出口(3b)から排出される廃プラス
    チック(P)が切断されると共に水冷・脱水されること
    を特徴とする請求項1の廃プラスチックの固形燃料化装
    置。
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