JPH11487A - ミシンの押え金 - Google Patents

ミシンの押え金

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Publication number
JPH11487A
JPH11487A JP9154058A JP15405897A JPH11487A JP H11487 A JPH11487 A JP H11487A JP 9154058 A JP9154058 A JP 9154058A JP 15405897 A JP15405897 A JP 15405897A JP H11487 A JPH11487 A JP H11487A
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JP
Japan
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guide
presser foot
air
cloth
presser
Prior art date
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Pending
Application number
JP9154058A
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English (en)
Inventor
Fumio Matsumoto
文男 松本
Kazunari Kobayashi
一成 小林
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Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
Original Assignee
Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH11487A publication Critical patent/JPH11487A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B35/00Work-feeding or -handling elements not otherwise provided for
    • D05B35/02Work-feeding or -handling elements not otherwise provided for for facilitating seaming; Hem-turning elements; Hemmers
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B29/00Pressers; Presser feet
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05DINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES D05B AND D05C, RELATING TO SEWING, EMBROIDERING AND TUFTING
    • D05D2207/00Use of special elements
    • D05D2207/02Pneumatic or hydraulic devices
    • D05D2207/04Suction or blowing devices
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05DINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES D05B AND D05C, RELATING TO SEWING, EMBROIDERING AND TUFTING
    • D05D2305/00Operations on the work before or after sewing
    • D05D2305/08Cutting the workpiece
    • D05D2305/10Cutting the workpiece longitudinally

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生地端を切り揃えるメスと針落ち位置との間
に、切り揃えられた生地を重ね合わせる上ガイド及び下
ガイドを備えた送り金において、両ガイドによる重ね合
わせを対象生地の種類によらず確実に行なわせ、重ね合
わせの不備に伴う縫製不良の発生を防止する。 【解決手段】 針落ち位置Cの前方に延びる一対の押え
足22,23間の案内通路21内に、生地KL,KRの端部を合わ
せて送り込み、これらの上縁を下メス24と上メス25とに
より切り揃える構成とした送り金2において、押え足23
の上面にエア導入管41を接続し、下メス24及び上メス25
の後側に上下に重ねて設けた上ガイド29と下ガイド32と
の間に、他方の押え足22の側に向けてエアを噴出し、同
側の生地KRに吹き付けて、この生地KRが他方の生地KLの
上部に確実に重ね合わせられるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2枚の生地の端縁
を所定幅に重ねて縫い合わせるべく用いられるミシンに
装備される押え金に関する。
【0002】
【従来の技術】シャツの後肩縫い、ブリーフ、ショーツ
の股下合わせ縫いは、一般的に、細幅の筒型ベッドを備
えた偏平縫いミシン(フラットシーマミシン)を用い、
所定形状に裁断された生地を、夫々の端縁から所定幅に
亘って上下に重ねて針落ち位置に送り込み、相互に縫い
合わせる手順にて行なわれるが、このとき、良質の縫製
品を得るためには、針落ち位置に送り込まれる生地の重
ね幅が、ミシンの縫い幅に相当する適正な幅に保たれて
いることが重要である。
【0003】生地の重ね幅の調整は、一般的には、生地
を針板との間に挾圧保持する押え金の前位置において、
縫製作業者の手作業により行なわれるが、この作業に多
大の熟練を要するという問題がある。そこで従来から、
縫い合わせ対象となる生地の端縁を切り揃えるメスを備
えると共に、このメスの後側にて切り揃えられた生地を
重ね合わせるガイド手段を備える特殊な押え金を用いる
ことにより、手作業による重ね幅の調整を不要としたミ
シンが実用化されている。
【0004】図4は、前記メス及びガイド手段を備える
従来の押え金を装備した偏平縫いミシンの針落ち位置近
傍の斜視図である。
【0005】図示の如く、ミシンアームAの先端に垂下
支持された押え金2は、ミシンベッドB上の針板Dに弾
接する一対の押え足22,23間に形成された案内通路21
を、前側に開口を有して備えている。縫製対象となる生
地KL,KRは、夫々の端部近傍を押え足22,23と針板Dと
の間に挾圧され、該針板D上に突出する図示しない送り
歯の作用により、図中に白抜矢符にて示す送りを加えら
れて針落ち位置Cに送り込まれ、該針落ち位置Cに降下
する針1,1…により縫い合わされる。
【0006】この送り込みに際し、図示の如く、生地K
L,KRの端部を立てた状態で合わせて案内通路21に導入
すると、これらの上縁が、案内通路21の中途に下メス24
と上メス25との摺接部に達して切り揃えられ、切り揃え
られた生地KL,KRの端部は、一方の押え足23から案内通
路21側に張り出して設けた上ガイド29と、他方の押え足
24から案内通路21側に張り出す下ガイド32(図5参照)
との作用により上下に重ねられて針落ち位置Cに送り込
まれ、前記針1,1…により適正な重ね幅にて縫い合わ
せられるようになっている。
【0007】図5は、以上の如く行なわれる生地KL,KR
の切断、及び重ね合わせ動作の説明図であり、(a)
は、押え金2の前端部近傍、(b)は、下メス24と上メ
ス25とによる切断位置、(c),(d)は、切断位置の
やや後側、(e)は、針落ち位置Cにおける生地KL,KR
の送り方向と直交する方向の断面図となっている。
【0008】これらの図に示す如く上ガイド29は、針落
ち位置Cに近付くに従って案内通路21への突出長さを増
すと共に、その厚さを増し、(d)に示す如く、針落ち
位置Cの前側において他方の押え足22に連続する態様に
形成されている。
【0009】また、押え足22側の下ガイド32は、図4に
示す如く、押え足22の下面に前端から後端までの間に装
着された滑り板30と一体形成されており、下側の針板D
との間に所定の隙間を有し、前記上ガイド29と同様、針
落ち位置Cに近付くに従って案内通路21内への突出長さ
を増し、(c)に示す如く、下メス24と上メス25とによ
る切断位置のやや後側から、(d)に示す針落ち位置C
の直前までの間にて、前記上ガイド29の下部に所定の隙
間を有して重ね合わせてある。
【0010】(a)に示す如く生地KL,KRは、夫々の端
縁から所定幅の部分を重ね合わせ、この合わせ部を針板
D上に立てた状態で案内通路21に導入される。この導入
を容易に行なわせるため、生地KL,KRの重なり部分を起
立状態に保つ補助バーE(仮想線により示す)が用いら
れることもある。
【0011】このように導入された生地KL,KRは、
(b)に示す如く、上メス24と下メス25との摺接位置に
達し、その上縁を切り揃えられる。この切断位置におい
て、上ガイド29及び下ガイド32は、案内通路21内に所定
の突出長さを有しており、前記切断は、生地KRの右側に
上ガイド29の端面が当接し、生地KLの左側に下ガイド32
の端面が当接した状態にて生じる。
【0012】上縁を切り揃えられた生地KLは、(c),
(d)に示す如く、案内通路21内への突出長さを増す下
ガイド32により左側から押されて、下部の針板D上に倒
される。一方生地KRは、案内通路21内への突出長さを増
す上ガイド29により右側から押され、これの下部に重な
り合う下ガイド32との間に案内されて、該下ガイド32の
末端に達して、針板D上の生地KLの上部に重なり合い、
この状態で針落ち位置Cに送り込まれて、(e)に示す
如く、針落ち位置Cに降下する針1,1…により縫い合
わされる。
【0013】このように生地KL,KRは、夫々の端部を大
まかに重ね、針板D上に立てた状態で押え金2に送り込
むことにより、下メス24と上メス25とにより端縁を切り
揃えられ、上ガイド29と下ガイド32との作用により上下
に重ね合わされて針落ち位置Cに送り込まれることとな
り、略一定の重ね幅での生地KL,KRの縫い合わせが、手
作業による重ね幅の調整を強いることなく実現される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の如き
上ガイド29と下ガイド32との作用による重ね合わせは、
適宜の厚さと弾性とを有する生地KL,KRに対しては支障
なく行なわれるが、柔軟性に富む薄い生地KL,KRを対象
とする場合、上ガイド29の作用により下ガイド32との間
に案内される生地KRの端縁が、図5(c),(d)中に
破線により示す如く、両ガイド29,32間にて折れ曲がっ
た状態となることがあり、この状態で針落ち位置Cに送
り込まれて、図6に示す如く、表生地(生地KR)の端縁
の一部が折り返された状態で裏生地(生地KL)に縫い合
わされた不良な縫製品が得られる虞れがあった。
【0015】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、生地端を切り揃えるメスと針落ち位置との間
に、切り揃えられた生地の重ね合わせ作用をなす上ガイ
ド及び下ガイドを備えた構成において、両ガイドの作用
による生地の重ね合わせを対象生地の種類によらず確実
に行なわせることができ、重ね合わせの不備に伴う縫製
不良の発生を有効に防止し得る送り金を提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るミシンの押
え金は、針落ち位置の前方に延設されて針板に弾接する
一対の押え足と、これらの夫々の他方との対向面に突設
され、両者間に形成された案内通路の中途にて上下に隙
間を有して重なる上ガイド及び下ガイドと、両ガイドの
重なり部分の前位置に配したメスとを備え、前記押え足
の夫々と針板との間に各別に挾持された一対の生地を、
相互に合わせた端部を立てて前記案内通路に送り込み、
これらの上縁を前記メスにより切り揃え、一方を下ガイ
ドと針板との間に、他方を上ガイドと下ガイドとの間に
夫々案内して、前記針板上にて上下に重ねて前記針落ち
位置に送り込むようにしたミシンの押え金において、前
記上ガイドと下ガイドとの重なり部分に、上ガイドが突
設された押え足の側から、下ガイドが突設された押え足
の側に向けてエアを噴出するエア噴出手段を具備するこ
とを特徴とする。
【0017】本発明においては、エア噴出手段により、
上ガイドが突設された下押え部の側から下ガイドとの重
なり部分にエアを噴出して、両ガイド間に案内される生
地の上側に端縁に向けて吹き付け、上ガイドと下ガイド
との間での前記端縁の折れ曲がりを防ぎ、下ガイドの下
部に案内される他方の生地との重ね合わせを確実に行な
わせる。
【0018】また、前記エア噴出手段は、前記上ガイド
を備える一方の押え足に穿設され、その上面と上ガイド
の突設面とを連通するエア通路と、該エア通路の前記上
面への開口端に接続されたエア導入管とを備えることを
特徴とし、更に、前記エア通路は、前記突設面への連通
端を前記針落ち位置に向けて傾斜させて設けてあること
を特徴とする。
【0019】これらの発明においては、一方の押え足の
上面と他方との対向面とを連通するエア通路を穿設し、
上面への開口端にエア導入管を接続して、案内通路への
突出部分を有することなくエア噴出手段を構成し、針落
ち位置への生地の送り込みを阻害しないようにする。ま
た、エアの噴出口となる前記エア通路の一方の開口端を
針落ち位置に向けて斜め後向きに傾斜させ、該開口端か
ら噴出されるエアを針落ち位置の近傍に吹き付けて、端
縁が折れ返された状態での縫い合わせの発生を有効に防
止する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る押え
金を装備した偏平縫いミシンの針落ち位置近傍の斜視図
である。
【0021】図中Aは、ミシンアームであり、該ミシン
アームAの先端には、針棒(図示せず)と押え棒20と
が、下方のミシンベッドBに向けて、前後に並べて垂下
支持されており、針棒の下端には、針止め11を介して複
数本の針1,1…が取付けてある、また押え棒20の下端
には、本発明に係る押え金2が固定されている。
【0022】前記針棒は、ミシンアームAに内蔵された
図示しない主軸に連繋され、該主軸の回転に応じて所定
ストロークの上下動作を行なうようになしてあり、該針
棒に針止め11を介して取付けられた針1,1…は、図示
の如く、押え金2の上方に離隔した上位置から、針落ち
位置Cを経てミシンベッドB内に至る下位置との間にて
上下動するようになしてある。
【0023】本発明に係る押え金2は、図4に示す従来
の押え金2と同様、針落ち位置Cの前方に延設されてミ
シンベッドB上の針板Dに弾接する一対の押え足22,23
を備え、これらの間に針落ち位置Cの前部に達する案内
通路21を形成しており、一方の押え足22には、案内通路
21内に刃面を臨ませて下メス24が固定され、また他方の
押え足23には、案内通路21内に臨ませた刃面を前記下メ
ス24の刃面に重ねて上メス25が保持されている。
【0024】押え足23の外側に延びる上メス25の基端
は、同側においてミシンアームAから垂下された作動杆
26の下端に、これに外嵌されたコイルばね27により下向
きに付勢して取付けてある。作動杆26は、ミシンアーム
Aに内蔵された図示しない主軸に連繋され、該主軸の回
転に連動して所定の動作を行ない、この動作に伴って上
メス25は、前記コイルばね27のばね力により下メス24の
上面との摺接状態を保ちつつ、該下メス24の長手方向、
即ち、案内通路21と交叉する方向に往復動作するように
なしてある。
【0025】以上の如きミシンにおいて、縫製対象とな
る生地KL,KRは、前記押え足22,23と針板Dとの間に夫
々の端縁近傍を挾圧させ、前記針板D上に突出する図示
しない送り歯の作用により、図中に白抜矢符にて示す如
く、針落ち位置Cに送り込まれ、該針落ち位置Cに降下
する針1,1…により縫い合わされる。このとき図示の
如く、前記生地KL,KRを、夫々の端部を立てた状態で合
わせて押え足22,23間の案内通路21に導入すると、これ
らが、前記送りに伴って下メス24と上メス25との摺接部
に達して切り揃えられ、この後に上下に重なって針落ち
位置Cに送り込まれることとなり、等しい重ね幅での縫
製が、手作業による重ね幅の調整を強いることなく実現
される。
【0026】図2は、押え金2の上方からの平面図であ
る。本図及び図1に示す如く、押え金2の上面には、案
内通路21の末端部から斜め後方に向かい、押え足22の外
縁に連続するガイド溝28が形成されており、下メス24と
上メス25とにより切断された生地端は、前記ガイド溝28
により押え足22の外側に案内され、針落ち位置Cに達す
ることなく排出されるようになしてある。
【0027】押え足23の上部には、その中途部から案内
通路21側に張り出し、後方(針落ち位置C側)に向けて
張り出し長さを増して、前記ガイド溝28に連続する上ガ
イド29が突設されている。
【0028】また押え足22には、前記上ガイド29と同様
に、針落ち位置Cに近付くに従って案内通路21内への突
出長さを増して下ガイド32が突設されている。該下ガイ
ド32は、図2に示す如く、下メス24と上メス25とによる
切断位置の後側から針落ち位置Cの直前位置までの間に
て、前記上ガイド29の下側に重ね合わせてあり、下メス
24と上メス25とにより切り揃えられた生地KL,KRは、前
記上ガイド29と下ガイド32との後述する作用により上下
に重ね合わせられるようになしてある。
【0029】図1に示す如く押え足22,23の下面には、
夫々の前端から後端までの間に滑り板30,31が装着され
ている。これらは、針板Dとの間に挾圧した生地KL,KR
との間に所定の滑りを確保し、送り歯による送り動作を
滑らかに行なわせる作用をなすものであり、前記下ガイ
ド32は、押え足22側の滑り板30に一体的に構成されてい
る。
【0030】図2に示す如く、上ガイド29が突設された
押え足23には、その前端部近傍の上面と、案内通路21に
対向する押え足23の内側面、即ち、上ガイド29の突設面
とを連通する態様をなしてエア通路40が形成されてい
る。図示のエア通路40は、押え足23の上面から下方に向
けて穿設された縦孔を、同じく幅方向に貫通して穿設さ
れた横孔の中途部に連通させ、押え足23の外側面への前
記横孔の開口端を適宜に閉塞して形成されている。
【0031】前記横孔は、押え足23の内側面への開口端
を針落ち位置Cに向け、斜め後向きに傾斜して穿設して
ある。また前記縦孔は、その内面にねじが形成されたね
じ孔としてあり、図1に示す如く、押え足23の上面への
開口端には、エア導入管41の基端部がねじ込み固定され
ている。エア導入管41は、その上端部に嵌着されたエア
ホース42を介して図示しないエア源に接続されており、
該エア源が発生するエアが、エアホース42及びエア導入
管41を経てエア通路40に導入されるようになしてある。
【0032】前述した如くエア通路40は、エア導入管41
が接続された縦孔と、該縦孔の下端に連続する横孔とか
ら構成されており、該横孔は、押え足23の内側面に針落
ち位置Cに向けて斜め後向きに開口している。従って、
エア導入管41を経てエア通路40に導入されるエアは、縦
孔に沿って進行した後、斜め後向きに方向を変え、図2
中に矢符にて示す如く、横孔の開口端から斜め後向きに
噴出されて、前記上ガイド29と下ガイド32との重なり部
分に吹き付けられる。
【0033】図3は、以上の如きエア通路40及びエア導
入管41を備える本発明に係る押え金2を備えたミシンに
おける生地KL,KRの切断、及び重ね合わせ動作の説明図
であり、前記図5におけると同様、(a)は、押え金2
の前端部近傍、(b)は、下メス24と上メス25とによる
切断位置、(c),(d)は、切断位置のやや後側、
(e)は、針落ち位置Cにおける生地KL,KRの送り方向
と直交する方向の断面図となっている。
【0034】これらの図に示す如く上ガイド29は、針落
ち位置Cに近付くに従って案内通路21への突出長さを増
すと共に、その厚さを増し、(d)に示す如く、針落ち
位置Cの前側において他方の押え足22に連続する態様に
形成されている。また下ガイド32は、案内通路21内に突
出する押え足22側のガイド板30の一部を、図示の如くに
曲げ、下側の針板Dとの間に所定の隙間を有して略水平
に対向する態様に形成されている。
【0035】(a)に示す如く生地KL,KRは、押え足2
2,23と針板Dとの間に夫々の端部近傍を挾圧させ、端
縁から所定幅の部分を重ね合わせ、この合わせ部を針板
D上に立てた状態で案内通路21に送り込まれる。この送
り込みを容易に行なわせるため、図中に2点鎖線にて示
す如く、案内通路21の略中央に針板Dと略垂直をなして
立設され、生地KL,KRの重なり部分を起立状態に保つ補
助バーEが用いられることもある。
【0036】このように送り込まれる生地KL,KRは、
(b)に示す如く、下メス24と上メス25との摺接位置に
達し、その上縁を切り揃えられる。この切断位置におい
て、上ガイド29及び下ガイド32は、案内通路21内に所定
の突出長さを有しており、前記切断は、生地KRの右側に
上ガイド29の端面が当接し、生地KLの左側に下ガイド32
の端面が当接した状態にて生じる。
【0037】下メス24と上メス25とにより上縁を切り揃
えられた押え足22側の生地KLは、更なる送り込みに伴っ
て、(c),(d)に示す如く針落ち位置Cに近づき、
案内通路21内への突出長さを増す下ガイド32により左側
から押されて下部の針板D上に倒れる。また生地KRは、
案内通路21内への突出長さを増す上ガイド29により右側
から押され、これの下部に重なり合う下ガイド32との間
に案内される。
【0038】本発明に係る押え金2においては、(a)
に示す如く、押え足23の前端近傍にエア通路40及びエア
導入管41を備え、押え足23の内側面から案内通路21内に
エアを噴出するエア噴出手段が構成されている。エア通
路40は、図2に示す如く形成されており、前記エアは、
(b)に示す切断位置よりも前位置において斜め後方に
向けて噴出され、(b),(c)中に矢符にて示す如
く、同側の生地KRの一面に吹き付けられる。
【0039】(b)に示す切断位置において生地KRの上
部は、相互に突き合わされた下メス24と上メス25とによ
り拘束されており、該位置にて生地KRに吹き付けられる
エアは、後方に流れて、(c)に示す如く、上ガイド29
と下ガイド32との重ね合わせ部に吹き付けられる。この
位置において生地KRの上部は開放されており、前記エア
の大部分は、切断済みの生地KRの上面に沿って端縁に向
けて流れ、案内通路21の上側に排出されることとなり、
このエアの流れにより生地KRは、その端縁を伸ばすよう
に矯正されて下ガイド32の上面に倒れ込む。
【0040】このように伸長した生地KRは、下ガイド32
の末端位置において針板D上の生地KLの上部に重なり合
い、この状態で針落ち位置Cに送り込まれて、(e)に
示す如く、針落ち位置Cに降下する針1,1…により縫
い合わされる。このとき前記エアの流れにより、生地KR
の端縁が伸長した状態にあることから、前記図6に示す
如く、表生地(生地KR)の端縁の一部が折り返された状
態で裏生地(生地KL)に縫い合わされた不良な縫製品の
発生を未然に防止することができる。
【0041】なお、エア通路40から噴出されるエアは、
前述した如く案内通路21の上側に排出されるが、この排
出エアは、下メス24と上メス25とにより切断された生地
端を前記ガイド溝28に導く作用をなし、ガイド溝28に沿
った生地端の排出が補助されるという付加的な効果も得
られる。
【0042】エア通路40の形成態様は、以上の実施の形
態に示すものに限らず、上ガイド29と下ガイド32との重
ね合わせ部にエアを噴出することが可能であれば、如何
なる形成態様を採用してもよい。またエア通路40は、押
え足23に穿設して構成されたものに限らず、適宜のサイ
ズのパイプを該当位置に固定して構成することも可能で
ある。
【0043】但し、これらの構成においては、エア噴出
手段の構成部品が案内通路21内に突出し、生地KL,KRの
送りを阻害しないように配慮し、また、送り金2本来の
生地KL,KRの押え動作に支障を来すことのないように配
慮する必要がある。以上の実施の形態においては、押え
足23の前端部上面に開口するエア通路40の端部にエア導
入管41を接続するのみでエア噴出手段を構成でき、生地
KL,KRの送り及び押え金2の押え作用を阻害する虞れは
ない。
【0044】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係るミシンの
押え金においては、生地端切断用のメスと針落ち位置と
の間にて、前記メスにより端縁を切り揃えられた生地を
案内する上ガイドと下ガイドとの重なり部分にエアを噴
出するエア噴出手段を備え、上ガイドと下ガイドとの間
に案内される生地の上側に端縁に向けてエアを吹き付け
る構成としたから、上ガイドと下ガイドとの間での前記
生地の端縁の折れ曲がりを有効に防止でき、他方の生地
との重ね合わせを確実に行なわせることができ、重ね合
わせの不備に伴う縫製不良の発生を未然に防止すること
ができる。
【0045】また、押え金の一方の押え足に穿設された
エア通路にエア導入管を接続してエア噴出手段を構成し
たから、該エア噴出手段を、生地の送り及び押え金本来
の生地の押え動作を阻害する虞れなく簡素に構成するこ
とができる。
【0046】更に、エアの噴出口となるエア通路開口端
を針落ち位置に向けて斜め後向きに傾斜させて設けたか
ら、噴出されるエアが針落ち位置の近傍に吹き付けて、
端縁が折れ返された状態での縫い合わせの発生を有効に
防止することができる等、本発明は優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る押え金を装備した偏平縫いミシン
の針落ち位置近傍の斜視図である。
【図2】本発明に係る押え金の平面図である。
【図3】本発明に係る押え金による生地の切断及び重ね
合わせ動作の説明図である。
【図4】従来の押え金を装備した偏平縫いミシンの針落
ち位置近傍の斜視図である。
【図5】従来の押え金による生地の切断及び重ね合わせ
動作の説明図である。
【図6】従来の押え金の使用により発生する虞れのある
縫製不良品の要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 針 2 押え金 21 案内通路 22 押え足 23 押え足 24 下メス 25 上メス 29 上ガイド 32 下ガイド 40 エア通路 41 エア導入管 C 針落ち位置 D 針板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針落ち位置の前方に延設されて針板に弾
    接する一対の押え足と、これらの夫々の他方との対向面
    に突設され、両者間に形成された案内通路の中途にて上
    下に隙間を有して重なる上ガイド及び下ガイドと、両ガ
    イドの重なり部分の前位置に配したメスとを備え、前記
    押え足の夫々と針板との間に各別に挾持された一対の生
    地を、相互に合わせた端部を立てて前記案内通路に送り
    込み、これらの上縁を前記メスにより切り揃え、一方を
    下ガイドと針板との間に、他方を上ガイドと下ガイドと
    の間に夫々案内して、前記針板上にて上下に重ねて前記
    針落ち位置に送り込むようにしたミシンの押え金におい
    て、前記上ガイドと下ガイドとの重なり部分に、上ガイ
    ドが突設された押え足の側から、下ガイドが突設された
    押え足の側に向けてエアを噴出するエア噴出手段を具備
    することを特徴とするミシンの押え金。
  2. 【請求項2】 前記エア噴出手段は、前記上ガイドを備
    える一方の押え足に穿設され、その上面と上ガイドの突
    設面とを連通するエア通路と、該エア通路の前記上面へ
    の開口端に接続されたエア導入管とを備える請求項1記
    載のミシンの押え金。
  3. 【請求項3】 前記エア通路は、前記突設面への連通端
    を前記針落ち位置に向けて傾斜させて設けてある請求項
    2記載のミシンの押え金。
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