JPH1148649A - 感圧接着性プリント用シートの硬化層の接着力の安定化法 - Google Patents

感圧接着性プリント用シートの硬化層の接着力の安定化法

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JPH1148649A
JPH1148649A JP9206783A JP20678397A JPH1148649A JP H1148649 A JPH1148649 A JP H1148649A JP 9206783 A JP9206783 A JP 9206783A JP 20678397 A JP20678397 A JP 20678397A JP H1148649 A JPH1148649 A JP H1148649A
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adhesive
cured layer
sheet
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Akifumi Tanaka
章文 田中
Rie Yoshikawa
理恵 吉川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の放射線硬化型感圧接着剤を用いた感圧
接着性プリント用シートが有する欠点を克服し、硬化反
応を一気に終了させ硬化層の接着力を安定化する方法を
提供する。 【解決手段】 基体シートの重ね合わせ面の所定部に、
通常状態では接着せず、重ね合わせ面同士を対接させ所
定の圧力を付与することにより接着する放射線硬化型感
圧接着剤の硬化層を設けた感圧接着性プリント用シート
の前記硬化層の接着力を安定化する方法であって、放射
線を照射後に加熱処理する。好ましくは放射線を照射直
後に80〜150℃で1〜30秒間加熱処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感圧接着性プリン
ト用シートの硬化層の接着力の安定化法に関するもので
あり、さらに詳しくは、折り重ねや切り重ねにより重ね
合わせた面を情報担持面としてなる折り畳みシート、重
ね合わせシートのような親展性を有する情報伝達用シー
トや、寸法拡大可能な整理シート、複写用紙などの事務
用シートなど、従来この種のプリント用シートでは使用
されていなかった放射線硬化型感圧接着剤により、その
重ね合わせ面同士を接着するための感圧接着性プリント
用シートの硬化層の接着力の安定化法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、重ね合わせ面に情報を担持するプ
リント用シートにおいては、その重ね合わせ面同士が接
着するように、通常、重ね合わせた際に対接するような
パターンで、重ね合わせ面の全面、部分的、あるいは線
状に感圧接着剤の硬化層が設けられている。この感圧接
着剤は自接着(Autohesion)性感圧接着剤と
も言われ、その硬化層同士を対接させた状態で強圧をか
けることにより、互いの高分子が自己拡散により密着す
るタイプのものであって、組成物の種類や加圧の程度に
より、永久接着性や再剥離接着性を具現するものであ
る。
【0003】従来、この種のプリント用シートで使用さ
れる感圧接着剤の主成分は、一般にアクリル系エマルジ
ョン、天然ゴムラテックス、合成ゴムラテックスといっ
た水性エマルジョンやゴムラテックスなど、水性媒体を
含むものである。このような水性媒体を含む感圧接着剤
は、紙面に塗布され、その硬化層形成のために乾燥せら
れる際、特別な乾燥機を必要としたり、作業時間が長く
なるのを免れない上、紙の変形をもたらしたり、担持さ
れた情報が損なわれるなどの欠点を有している。
【0004】本出願人は、先にこのような感圧接着剤を
用いた感圧接着性プリント用シートが有する欠点を克服
しするために放射線硬化型接着剤を用いた感圧接着性プ
リント用シートを提案した(特願平9−73875号明
細書)。放射線硬化型接着剤を用いた感圧接着性プリン
ト用シートの硬化層は、放射線照射後の接着力が安定せ
ず、例えば、放射線硬化型接着剤としてUV硬化型接着
剤を用いた場合、一般にUV硬化反応にはアフターキュ
アなる反応があり、数日間は反応が進行すると言われる
ように、UV照射後数日間、接着力が経時変化し特にU
V照射後1日以内の変化が大きい。放射線硬化型接着剤
を塗工後長期在庫する場合は、接着力の経時変化の程度
を管理していれば使用可能だが、放射線硬化型接着剤を
塗工後直ちに接着処理を行う用途の場合は、接着処理が
行われている間にも接着力が変化し、安定した接着力を
得ることは困難である。そこで、硬化反応を一気に終了
させ硬化層の接着力を安定化する手段が必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ような従来の放射線硬化型感圧接着剤を用いた感圧接着
性プリント用シートが有する欠点を克服し、硬化反応を
一気に終了させ硬化層の接着力を安定化する方法を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、放射線硬
化型接着剤を用いた感圧接着性プリント用シートの硬化
層の接着力を安定化するために種々研究を重ねた結果、
放射線照射直後に加熱することにより、未反応の光重合
開始剤とモノマーと結合していないラジカル(これらが
アフターキュアの原因となる)を揮発除去し、かつ既に
開始されている重合反応を加熱促進して速やかに終了さ
せることにより、経時変化の少ない安定した接着力を得
ることができることを見出し、この知見に基づいて、本
発明をなすに至った。
【0007】すなわち、本発明の請求項1の発明は、基
体シートの重ね合わせ面の所定部に、通常状態では接着
せず、重ね合わせ面同士を対接させ所定の圧力を付与す
ることにより接着する放射線硬化型感圧接着剤の硬化層
を設けた感圧接着性プリント用シートの前記硬化層の接
着力を安定化する方法であって、放射線を照射後に加熱
処理することを特徴とする感圧接着性プリント用シート
の硬化層の接着力の安定化法である。
【0008】本発明の請求項2の発明は、請求項1記載
の安定化法において、放射線を照射直後に80〜150
℃で1〜30秒間加熱処理することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の感圧接着性プリント用シ
ートは、情報を含む基体シートの重ね合せ面に、所要の
感圧接着剤層を設けて構成されているが、基体シートの
材料としては、アート紙、マシンコーテッド紙、色刷石
版用紙、バライタ紙、つや紙、各種合成紙などこれまで
感圧接着性プリント用シートの基材として慣用されてい
る材料の中から任意のものを選ぶことができる。
【0010】次に、本発明で用いる感圧接着剤層を構成
する放射線硬化型組成物としては、紫外線、電子線、X
線、i線、g線などの放射線により硬化しうる組成物で
あればよく特に制限はないが、特に末端に不飽和基を有
するプレポリマーと光重合開始剤とを含有する感光性組
成物が好ましい。この末端に不飽和基を有するプレポリ
マーの末端に結合する不飽和基としては、例えばアクリ
ロイル基、メタクリロイル基、アリル基、メタリル基な
どを挙げることができる。そして、このような不飽和基
をもつプレポリマーとしては、エポキシ樹脂のアクリル
酸エステル例えばビスフェノールAのジグリシジルエー
テルジアクリレート、エポキシ樹脂とアクリル酸とメチ
ルテトラヒドロフタル酸無水物との反応生成物、エポキ
シ樹脂と2−ヒドロキシエチルアクリレートとの反応生
成物、エポキシ樹脂のジグリシジルエーテルとジアリル
アミンとの反応生成物などのエポキシ樹脂系プレポリマ
ーや、グリシジルジアクリレートと無水フタル酸との開
環共重合エステル、メタクリル酸二量体とポリオールと
のエステル、アクリル酸と無水フタル酸とプロピレンオ
キシドから得られるポリエステル、ポリエチレングリコ
ールと無水マレイン酸とグリシジルメタクリレートとの
反応生成物などのような不飽和ポリエステル系プレポリ
マーや、ポリビニルアルコールとN−メチロールアクリ
ルアミドとの反応生成物、ポリビニルアルコールを無水
コハク酸でエステル化したのち、グリシジルメタクリレ
ートを付加させたものなどのようなポリビニルアルコー
ル系プレポリマー、ピロメリット酸二無水物のジアリル
エステル化物に、p,p′−ジアミノジフェニルを反応
させて得られるプレポリマーのようなポリアミド系プレ
ポリマーや、エチレン−無水マレイン酸共重合体とアリ
ルアミンとの反応生成物、メチルビニルエーテル−無水
マレイン酸共重合体と2−ヒドロキシエチルアクリレー
トとの反応生成物又はこれにさらにグリシジルメタクリ
レートを反応させたものなどのポリアクリル酸又はマレ
イン酸共重合体系プレポリマーなどが用いられる。
【0011】そのほか、ウレタン結合を介してポリオキ
シアルキレンセグメント又は飽和ポリエステルセグメン
トあるいはその両方が連結し、両末端にアクリロイル基
又はメタクロイル基を有するウレタン系プレポリマー
や、一般式(1)で表される末端アクリル変性イソプレ
ンゴム又はブタジエンゴムのようなゴム系プレポリマー
も好ましいプレポリマーである。
【0012】
【化1】
【0013】これらのプレポリマーは、重量平均分子量
2000〜30000の範囲のものが適当である。これ
よりも分子量が小さいものを用いると粘着性が大きくブ
ロッキングなどを生じるため取り扱いが困難になるし、
またこれよりも分子量の大きいものを用いると、硬化後
の感圧接着性が低下する上、いったん接着した後で剥離
しにくくなるので再剥離性接着用としては、利用できな
くなる。
【0014】次に、末端不飽和基を有するプレポリマー
と組み合わせて用いられる光重合性モノマーとしては、
通常の感光性樹脂組成物においてプレポリマーと併用さ
れている光重合性モノマーの中から任意に選んで用いる
ことができる。
【0015】このようなモノマーとしては、例えばアク
リル酸やメタクリル酸などの不飽和カルボン酸又はその
エステル、例えばアルキル−、シクロアルキル−、ハロ
ゲン化アルキル−、アルコキシアルキル−、ヒドロキシ
アルキル−、アミノアルキル−、テトラヒドロフルフリ
ル−、アリル−、グリシジル−、ベンジル−、フェノキ
シ−アクリレート及びメタクリレート、アルキレングリ
コール、ポリオキシアルキレングリコールのモノ又はジ
アクリレート及びメタクリレート、トリメチロールプロ
パントリアクリレート及びメタクリレート、ペンタエリ
トリットテトラアクリレート及びメタクリレートなど、
アクリルアミド、メタクリルアミド又はその誘導体、例
えばアルキル基やヒドロキシアルキル基でモノ置換又は
ジ置換されたアクリルアミド及びメタクリルアミド、ジ
アセトンアクリルアミド及びメタクリルアミド、N,
N′−アルキレンビスアクリルアミド及びメタクリルア
ミドなど、アリル化合物、例えばアリルアルコール、ア
リルイソシアネート、ジアリルフタレート、トリアリル
イソシアヌレートなど、マレイン酸、無水マレイン酸、
フマル酸又はそのエステル、例えばアルキル、ハロゲン
化アルキル、アルコキシアルキルのモノ又はジマレエー
ト及びフマレートなど、その他の不飽和化合物、例えば
スチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン、N−ビ
ニルカルバゾール、N−ビニルピロリドンなどが用いら
れる。
【0016】また、硬化収縮が支障となる用途の場合に
は、このモノマーとして、例えばイソボルニルアクリレ
ート又はメタクリレート、ノルボルニルアクリレート又
はメタクリレート、ジシクロペンテノキシエチルアクリ
レート又はメタクリレート、ジシクロペンテノキシプロ
ピルアクリレート又はメタクリレートなど、ジエチレン
グリコールジシクロペンテニルモノエーテルのアクリル
酸エステル又はメタクリル酸エステル、ポリオキシエチ
レン若しくはポリプロピレングリコールジシクロペンテ
ニルモノエーテルのアクリル酸エステル又はメタクリル
酸エステルなど、ジシクロペンテニルシンナメート、ジ
シクロペンテノキシエチルシンナメート、ジシクロペン
テノキシエチルモノフマレート又はジフマレートなど、
3,9−ビス(1,1−ビスメチル−2−オキシエチ
ル)−スピロ[5,5]ウンデカン、3,9−ビス
(1,1−ビスメチル−2−オキシエチル)−2,4,
8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、
3,9−ビス(2−オキシエチル)−スピロ[5,5]
ウンデカン、3,9−ビス(2−オキシエチル)−2,
4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカ
ンなどのモノ−、ジアクリレート又はモノ−、ジメタア
クリレート、あるいはこれらのスピログリコールのエチ
レンオキシド又はプロピレンオキシド付加重合体のモノ
−、ジアクリレート、又はモノ−、ジメタアクリレー
ト、あるいは前記モノアクリレート又はメタクリレート
のメチルエーテル、1−アザビシクロ[2,2,2]−
3−オクテニルアクリレート又はメタクリレート、ビシ
クロ[2,2,1]−5−ヘプテン−2,3−ジカルボ
キシルモノアリルエステルなど、ジシクロペンタジエニ
ルアクリレート又はメタクリレート、ジシクロペンタジ
エニルオキシエチルアクリレート又はメタクリレート、
ジヒドロジシクロペンタジエニルアクリレート又はメタ
クリレートを用いることができる。
【0017】これらの光重合性モノマーは単独で用いて
もよいし2種以上組み合わせて用いてもよい。その使用
量は、末端不飽和基を有するプレポリマーの重量に基づ
き、2倍以下、好ましくは0.5〜1.5倍の範囲内で
選ばれる。
【0018】また、前記のプレポリマー及び光重合性モ
ノマーとともに用いられる光重合開始剤としては、通常
の感光性樹脂組成物における公知の光重合開始剤の中か
ら任意のものを選択して用いることができる。このよう
な光重合開始剤としては、例えば、ベンゾインやベンゾ
インエチルエーテル、ベンゾイン−n−プロピルエーテ
ル、ベンゾイン−イソプロピルエーテル、ベンゾインイ
ソブチル−エーテルなどのベンゾインアルキルエーテル
類、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノ
ン、ベンゾフェノン、ベンジル、ジアセチル、ジフェニ
ルスルフィド、エオシン、チオニン、9,10−アント
ラキノン、2−エチル−9,10−アントラキノンなど
が挙げられる。これらの光重合開始剤は、それぞれ単独
で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。その含有量は、通常前記プレポリマーと光重合性モ
ノマーの合計量100重量部当り、0.1〜10重量部
の範囲で選ばれる。
【0019】本発明で用いる放射線硬化型感圧接着剤に
は、所望に応じ、重ね合わせたのち経時的に接着力が増
加して剥離しにくくなるのを抑制したり、ブロッキング
を防止するために微粒子充填剤を含有させることができ
る。このような微粒子充填剤としては、前記した3成分
との親和力が小さいものであって、接着層が透明性を阻
害しないようにする必要から、粒子形状が規則的に整っ
たものを用いるのがよい。
【0020】このようなものとしては、例えば、各種デ
ンプン系、合成ゼオライト、微球状アクリル樹脂、微球
状メタクリル樹脂、微球状ポリエチレン、球状アルミ
ナ、ガラス粉末、シラスバルーン、活性白土などが挙げ
られる。これらの充填剤は、単独で用いてもよいし、2
種以上組み合わせて用いてもよい。しかしながら、従来
からこの種の接着剤組成物の充填剤として使用されてい
るシリカ、酸化チタン、酸化亜鉛などは、その粒子形状
が不規則なため、接着層に光の乱反射作用を促して透明
性を損なうおそれがあるので、これらは添加しない方が
好ましいが、添加する場合には、その添加量を10重量
%以下にするのがよい。なお、これらの微粒子充填剤
は、その平均粒子径が1〜20μm、好ましくは2〜5
μmの範囲にあるものが好適である。
【0021】この微粒子充填剤を含有させる場合には、
その配合割合を適切に選ぶことが必要である。微粒子充
填剤の配合量が少なすぎると、耐ブロッキング性が低下
したり、また、接着力が強すぎて剥離しにくくなるし、
また、多すぎると接着力が低くなりすぎ、十分な粘着性
を示さなくなる。したがって、微粒子充填剤の配合割合
は、放射線硬化型感圧接着剤全量を100重量部とした
とき、微粒子充填剤が100〜300重量部、好ましく
は130〜250重量部、より好ましくは150〜20
0重量部になる範囲で選ぶのがよい。
【0022】本発明における放射線硬化型感圧接着剤層
を構成する感光性組成物には、前記した4成分に加えて
さらに、所望に応じて一般の感光性樹脂組成物において
慣用されている添加成分、例えば熱重合禁止剤、粘着付
与剤、粘度調整剤、老化防止剤、安定剤、着色剤、微粒
子充填剤などを含有させることかできる。
【0023】この熱重合禁止剤としては、例えばヒドロ
キノン、モノ第三ブチルヒドロキノン、ベンゾキノン、
2,5−ジフェニル−p−ベンゾキノン、ピクリン酸、
ジ−p−フルオロフェニルアミン、ジ−p−メトキシフ
ェノール、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾールなど
を挙げることができる。これらの熱重合禁止剤は、熱重
合反応を防止するためのものであり、したがって、該熱
重合禁止剤の含有量は、通常レジン基剤100重量部当
り、0.01〜5重量部の範囲で選ばれる。
【0024】本発明においては、基体シートの重ね合わ
せ面の所定部に、通常の状態では接着せず、重ね合わせ
面同士を対接させ所定の圧力を付与することにより接着
する上記の放射線硬化型感圧接着剤の硬化層を設け、放
射線を照射後に加熱処理することにより、アフターキュ
アの原因となる未反応の光重合開始剤とモノマーと結合
していないラジカルを揮発除去するとともに、既に開始
されている重合反応を加熱促進して速やかに終了させる
ことが肝要である。このような加熱処理により経時変化
の少ない安定した接着力を有する感圧接着性プリント用
シートを得ることができる。
【0025】加熱処理条件は放射線硬化型感圧接着剤の
種類などにより異なるので特に限定されない。しかし通
常、放射線を照射直後に80〜150℃で1〜30秒間
加熱処理することが好ましい。80℃未満で1秒未満で
は、未反応の光重合開始剤とモノマーと結合していない
ラジカルを揮発除去したり、既に開始されている重合反
応を速やかに終了させることが十分できなくなる恐れが
あり、150℃を超えた温度で30秒を超えて熱処理す
ると基体シートの紙によっては黄変したり、脆くなった
りする恐れがある。
【0026】本発明にかかわる感圧接着性プリント用シ
ートは、例えば次のようにして製造することができる。
すなわち、所定の基体シートを、二つ折り、三つ折り、
切り重ね、あるいは別体同士の重ね合わせなどにより対
向する部分に、グラビアコーター、フレキソ、エアナイ
フコーター、バーコーターなどの塗布手段により、前記
した放射線硬化型感圧接着剤を塗布し、次いで乾燥する
ことにより接着剤層を形成させる。この際の塗布は、基
体シート表面の全面にわたって行ってもよいし、一部分
の表面のみに行ってもよい。この基体シート表面には、
あらかじめ所要の情報を印刷しておいてもよいし、接着
剤層を塗布したのち、情報を印刷してもよい。この際、
印刷に紫外線硬化型インキを用いて、一般的に使用され
ている印刷機により情報を印刷する場合には、この印刷
工程と放射線硬化型感圧接着剤の塗布、定着と同時に行
うことができるので有利である。
【0027】本発明において、基体シートとして、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリ塩化ビニルなどの合成フィルムを用いる場合に
は、基体シートの表面をマット処理、コロナ処理などの
表面処理を施すのが好ましい。また、基体シート面への
接着剤の塗布量は、接着層の接着性、剥離性、あるいは
透明性の維持のため、1〜30g/m2 、好ましくは3
〜20g/m2 、さらに好ましくは5〜15g/m2
範囲内になるように選ばれる。
【0028】このようにして製造された感圧接着性プリ
ント用シートは、紫外線、電子線、X線、i線、g線な
どの放射線を照射させて、接着剤層を適度に硬化させた
後に加熱処理するが、例えば、放射線を照射直後に80
〜150℃で1〜10秒間加熱処理し、各面の加熱処理
・硬化した接着剤層を重ね合わせ、例えば加圧ローラに
よって約1〜100kg/cm2 の圧力下で接着させ
る。
【0029】本発明における放射線硬化型感圧接着剤の
硬化層の永久接着性や再剥離接着性は、末端に不飽和性
基を有するプレポリマーと光重合性モノマーの種類、両
者の使用割合、光重合性モノマーの官能基数、接着時の
ローラ圧などを変えることによって調整することができ
る。一般に、また光重合性モノマーの官能基が多いほど
接着面が硬くなり、接着力が低下するし、また接着時の
ローラ圧が大きくなるほど接着力が増大する。
【0030】次に、本発明にかかわる感圧接着性プリン
ト用シートの構成例について添付図面に従って詳細に説
明する。なお、ここにおいて、図1は第一の構成例であ
る、線状に放射線硬化型接着剤の硬化層が施されてなる
三つ折り感圧接着性プリント用シートの平面図、図2は
図1の感圧接着性プリント用シートの裏面図、図3は図
1の感圧接着性プリント用シートの重ね合わせ状態説明
図、図4は第二の構成例である、部分的に放射線硬化型
接着剤の硬化層が施されてなる切り重ね感圧接着性プリ
ント用シートの平面図、図5は図4のX−X線断面図、
図6は図4の感圧接着性プリント用シートの重ね合わせ
状態説明図、図7は第三の構成例である、重ね合わせ面
全面に放射線硬化型接着剤の硬化層が施されてなる二つ
折り感圧接着性プリント用シートの平面図、図8は図7
のX−X線断面図、図9は図7の感圧接着性プリント用
シートの重ね合わせ状態説明図、図10は第四の構成例
である、重ね合わせ面全面に放射線硬化型接着剤の硬化
層が施されてなる三つ折り感圧接着性プリント用シート
の平面図、図11は図10の感圧接着性プリント用シー
トの裏面図、図12は図10の感圧接着性プリント用シ
ートの重ね合わせ状態説明図、図13は第五の構成例で
ある、再剥離接着性と永久接着性の放射線硬化型接着剤
の硬化層が表裏それぞれの重ね合わせ面に施されてなる
三つ折り感圧接着性プリント用シートの平面図、図14
は図13の感圧接着性プリント用シートの裏面図、図1
5は図13の感圧接着性プリント用シートの重ね合わせ
状態説明図、図16は接着後の重ね合わせ面の各種剥離
容易化手段の説明図、図17はインキ被膜による放射線
硬化型接着剤の硬化層の接着力調整方法を示す説明図で
ある。
【0031】先ず、図1ないし図3に示す第一の構成例
は、「三つ折り封書」として構成された、線状に放射線
硬化型接着剤の硬化層4が施されてなる三つおり感圧接
着性プリント用シート1である。これは、基材シート2
が二本の折り用ミシン線Mf,Mfによって上紙片A、
中紙片B、下紙片Cに区画され、図3に示す如く、Z字
型に三つ折りに折り畳まれた状態で隠蔽情報を担持する
ものである。図1及び図2に示すように、基体シート2
の表裏面に郵便番号記入欄、可変情報記入欄、説明文な
どの一般印刷5が施され、かつZ字型に折り畳まれた際
の重ね合わせ面3となるその周縁部に、折り畳まれた際
に対接するようなパターンにて線状に放射線硬化型接着
剤の硬化層4が施されている。なお、本構成例における
放射線硬化型接着剤の硬化層4は永久接着性としても再
剥離接着性としてもよく、再剥離接着性の場合は、図中
における線状の該硬化層4に沿った切り用ミシン線は必
要ない。
【0032】図4ないし図6に示す第二の構成例は「切
り重ね伝票」として構成された、部分的に放射線硬化型
接着剤の硬化層4が施されてなる切り重ね感圧接着性プ
リント用シート1である。これは、基体シート2が切り
用ミシン線Mcによって「納品書」たる上紙片Aと「受
領書」たる下紙片Cに区画され、図6に示す如く、二つ
折りに折り畳まれた状態で隠蔽情報を担持するものであ
る。そして、図4及び図5に示すように、基体シート2
の表面に物品情報記入欄や社名などの一般印刷5が施さ
れていると共に、折り畳まれた際の重ね合わせ面3、す
なわち上紙片Aの裏面と下紙片Cの表面に、折り畳まれ
た際に対接する短冊形態で放射線硬化型接着剤の硬化層
4が施されている。なお、本構成例における放射線硬化
型接着剤の硬化層4も永久接着性としても再剥離接着性
としてもよく、再剥離接着性の場合は、図中における短
冊形状の該硬化層4に沿った切り用ミシン線は必要な
い。
【0033】図7ないし図9に示す第三の構成例は「隠
蔽はがき」として構成された、重ね合わせ面3全面に放
射線硬化型接着剤の硬化層4が施されてなる二つ折り感
圧接着性プリント用シート1である。これは、基体シー
ト2が折り用ミシン線Mfによって上紙片Aと下紙片C
に区画され、図9に示す如く、二つ折りに折り畳まれた
状態で隠蔽情報を担持するものである。そして、図7及
び図9に示すように、基体シート2の表裏面に郵便番号
記入欄、購入品情報記入欄や社名などの一般印刷5が施
され、かつ折り畳まれた際の重ね合わせ面3全面、すな
わち、上紙片Aと下紙片Cの片側面全面に放射線硬化型
接着剤の硬化層4が施されている。なお、本構成例にお
ける放射線硬化型接着剤の硬化層4は再剥離接着性であ
るため、上紙片Aの角部に切込みKを設け、上紙片Aと
下紙片Bとの間に一部段差を生じさせ、接着後の重ね合
わせ面の剥離を容易にしている。このような剥離容易下
手段としては、図16に示すように、本構成例における
ような(イ)重ね合わせ面の角部に切り込みKを入れて
段差を設けたり、(ロ)重ね合わせ面の辺部に切り込み
Kを入れて段差を設けたり、(ハ)一方の重ね合わせ面
にフラップ片Fを延設させて段差を設ける、などの手法
が採用できる。
【0034】図10ないし図12に示す第四の構成例
は、「隠蔽はがき」として構成された重ね合わせ面3全
面に放射線硬化型接着剤の硬化層4が施されてなる三つ
折り感圧接着性プリント用シート1である。これは、基
体シート2が二本の折り用ミシン線Mf,Mfによって
上紙片A、中紙片B、下紙片Cに区画され、図12に示
す如く、Z字型に三つ折りに折り畳まれた状態で隠蔽情
報を担持するものである。そして、図10及び図11に
示すように、基体シート2の表裏面に郵便番号記入欄、
可変情報記入欄、説明文などの一般印刷5が施され、か
つZ字型に折り畳まれた際の重ね合わせ面3全面に放射
線硬化型接着剤の硬化層4が施されている。
【0035】図13ないし図14に示す第5の構成例
は、「隠蔽はがき」として構成された、永久接着性と再
剥離接着性の放射線硬化型接着剤の硬化層4が表裏それ
ぞれの重ね合わせ面4に施されてなる三つ折り用の感圧
接着性プリント用シート1である。これは、基体シート
2が二本の折り用ミシン線Mf,Mfによって上紙片
A、中紙片B、下紙片Cに区画され、図15に示す如
く、Z字型に三つ折りに折り畳まれた状態で隠蔽情報を
担持するものである。そして、図10及び図12に示す
ように、基体シート2の表裏面に郵便番号記入欄、可変
情報記入欄、説明文などの一般印刷5が施され、かつZ
字型に折り畳まれた際の、中紙片Bと下紙片Cの重ね合
わせ面3全面に再剥離接着性の放射線硬化型接着剤の硬
化層4が施され、その裏面側の上紙片Aと中紙片Bの重
ね合わせ面3全面に永久接着性の放射線硬化型接着剤の
硬化層4が施されている。
【0036】本発明にかかわる感圧接着性プリント用シ
ートは、このような永久接着部と再剥離接着部が同一基
体シートに存在する構成も含むものであり、処方の異な
る放射線硬化型接着剤を組み合わせたり、圧力の加減を
部分的に変えるなどして永久接着部と再剥離接着部を現
出させるものである。なお、放射線硬化型接着剤の硬化
層の接着性の構成上の調整には、図17に示すように、
放射線硬化型接着剤の硬化層4に一部インキ被膜6を設
ける場合などもある。
【0037】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。なお、各例における感圧接着性プリント用シート
の接着力の安定性は以下の方法により評価した。
【0038】接着力の安定性;各例で得たシートを、幅
25mm、長さ100mmに裁断して試料を作成し、こ
の試料2枚を25mmの長さで重ね合わせ50kg/c
2の荷重を加えて圧着したのち、オートグラフAGS
50(島津製作所製)を用いて剥離強度を測定した。
【0039】(実施例1)末端アクリル変性ポリブタジ
エン系プレポリマー(日本曹達株式会社製、製品名TE
A−1000)60重量部に光重合性モノマーとしてト
リメチロールのプロピレンオキシド付加物(n≒2)の
トリアクリレート(東亜合成株式会社製、製品名M−3
20)40重量部を加え、この混合物に対し5重量%の
割合で光重合開始剤(日本チバガイギー社製、登録商標
名「イルガキュア」500)を添加した。このようにし
て得た接着剤組成物を連量110kgのコート紙に、ワ
イヤーバーにより10g/cm2 の割合で塗布したの
ち、アイグラフフィクス(株)製紫外線照射装置を用い
て露光処理した後、数秒後、ヤマト科学(株)ファイン
オーブンを使用して120℃、10秒間熱処理した。こ
のようにして無色透明で光沢のある接着剤層を有する感
圧接着性プリント用シートを製造した。剥離強度は、紫
外線照射直後に加熱処理した直後に接着したものと紫外
線照射直後に加熱処理し、それから3日後に接着したも
のにつき測定した。紫外線照射直後に加熱処理せずに接
着したものと紫外線照射直後に加熱処理せず3日後に接
着したものについても剥離強度を測定した。測定した結
果を表1に示す。
【0040】(実施例2)光重合性モノマーとして、ト
リメチロールのプロピレンオキシド付加物(n≒2)の
トリアクリレート(東亜合成株式会社製、製品名M−3
20)20重量部と2−エチルヘキシルカルビトールア
クリレート(東亜合成株式会社製、製品名M−120)
20重量部との混合物を用いる以外は、実施例1と同様
にして感圧接着性プリント用シートを製造した。このも
のの接着力の安定性を実施例1と同様にして評価し、そ
の結果を表1に示す。また、加熱処理をしない場合、お
よび加熱処理の温度を80〜120℃の範囲で変えた場
合につき、紫外線照射直後に加熱処理した直後に接着し
たものと紫外線照射直後に加熱処理し、それから3日後
に接着したものにつき剥離強度を測定した。測定した結
果を表2に示す。
【0041】(実施例3)光重合性モノマーとして、ト
リメチロールプロパントリアクリレート20重量部と
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート20重量部と
の混合物を用いる以外は、実施例1と同様にして感圧接
着性プリント用シートを製造した。このものの接着力の
安定性を実施例1と同様にして評価し、その結果を表1
に示す。
【0042】(実施例4)実施例1で用いたのと同じ末
端アクリル変性ポリブタジエン系プレポリマー50重量
部に、光重合性モノマーとして、トリメチロールプロパ
ントリアクリレート35重量部及び1,6−ヘキサンジ
オールジアクリレート15重量部を加え、この混合物に
実施例1と同じ光重合開始剤5重量%を添加した組成物
を用い、実施例1と同様にして感圧接着性プリント用シ
ートを製造した。このものの接着力の安定性を実施例1
と同様にして評価し、その結果を表1に示す。
【0043】(実施例5)光重合性モノマーとして、ト
リメチロールのプロピレンオキシド付加物(n≒2)の
トリアクリレート(東亜合成株式会社製、製品名M−3
20)20重量部と2−エチルヘキシルカルビトールア
クリレート(東亜合成株式会社製、製品名M−120)
15重量部と1,6−ヘキサンジオールジアクリレート
15重量部との混合物を用いる以外は、実施例4と同様
にして感圧接着性プリント用シートを製造した。このも
のの接着力の安定性を実施例1と同様にして評価し、そ
の結果を表1に示す。
【0044】(実施例6)プレポリマーとしてアクリル
変性ウレタンプレポリマー(日本合成化学工業株式会社
製、製品名UV−3000B)60重量部を用い、かつ
イソプロピルアルコール20重量部で粘度調整すること
以外は実施例1と同様にして感圧接着性プリント用シー
トを製造した。このものの接着力の安定性を実施例1と
同様にして評価し、その結果を表1に示す。
【0045】(実施例7)プレポリマーとしてアクリル
変性ウレタンプレポリマー(日本合成化学工業株式会社
製、製品名UV−3000B)60重量部を用い、かつ
イソプロピルアルコール20重量部を加えて粘度調整す
る以外は、実施例3と同様にして感圧接着性プリント用
シートを製造した。このものの接着力の安定性を実施例
1と同様にして評価し、その結果を表1に示す。
【0046】(実施例8)プレポリマーとして変性ウレ
タンプレポリマー(日本合成化学工業株式会社製、製品
名UV−3000B)40重量部を用い、光重合性モノ
マーとして、トリメチロールのプロピレンオキシド付加
物(n≒2)のトリアクリレート(東亜合成株式会社
製、製品名M−320)40重量部とトリプロピレング
リコールジアクリレート20重量部との混合物を用いる
以外は実施例6と同様にして感圧接着性プリント用シー
トを製造した。このものの接着力の安定性を実施例1と
同様にして評価し、その結果を表1に示す。
【0047】(実施例9)光重合性モノマーとして、ト
リメチロールプロパントリアクリレート20重量部とト
リプロピレングリコールジアクリレート20重量部と2
−エチルヘキシルカルビトールアクリレート20重量部
との混合物を用いる以外は実施例8と同様にして感圧接
着性プリント用シートを製造した。このものの接着力の
安定性を実施例1と同様にして評価し、その結果を表1
に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】 表1から、実施例1〜9においてはUV照射直後に加熱
処理することにより、経時変化の少ない安定した接着力
を得ることができることが判る。表2から、UV照射直
後に加熱せずに接着すると高い剥離強度が得られるが、
3日後に接着すると非常に低い剥離強度が得られ、経時
変化が大きいが、UV照射直後に80〜120℃、特に
100〜120℃の範囲の温度で加熱処理することによ
り経時変化の少ない安定した接着力を得ることができる
ことが判る。
【0050】
【発明の効果】本発明の感圧接着性プリント用シートの
硬化層の接着力の安定化法により、経時変化の少ない安
定した接着力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 三つ折り感圧接着性プリント用シートの平面
図である。
【図2】 図1の感圧接着性プリント用シートの裏面図
である。
【図3】 図1の感圧接着性プリント用シートの重ね合
わせ状態説明図である。
【図4】 図1とは別の例の感圧接着性プリント用シー
トの平面図である。
【図5】 図4のX−X線断面図である。
【図6】 図4の感圧接着性プリント用シートの重ね合
わせ状態説明図である。
【図7】 図1及び図4とは別の例の重ね合わせ面全面
に放射線硬化型接着剤の硬化層が施されてなる二つ折り
感圧接着性プリント用シートの平面図である。
【図8】 図7のX−X線断面図である。
【図9】 図7の感圧接着性プリント用シートの重ね合
わせ状態説明図である。
【図10】 図1、図4及び図7とは別の例の三つ折り
感圧接着性プリント用シートの平面図である。
【図11】 図10の感圧接着性プリント用シートの裏
面図である。
【図12】 図10の感圧接着性プリント用シートの重
ね合わせ状態説明図である。
【図13】 図1、図4、図7及び図10とは別の例の
三つ折り感圧接着性プリント用シートの平面図である。
【図14】 図13の感圧接着性プリント用シートの裏
面図である。
【図15】 図13の感圧接着性プリント用シートの重
ね合わせ状態説明図である。
【図16】 接着後の重ね合わせ面の各種剥離容易化手
段の説明図である。
【図17】 インキ被膜による放射線硬化型接着剤の硬
化層の接着力調整法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 感圧接着性プリント用シート 2 基体シート 3 重ね合わせ面 4 放射線硬化型接着剤の硬化層 5 一般印刷部分 A 上紙片 B 中紙片 C 下紙片 Mc 切り用ミシン線 Mf 折り用ミシン線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体シートの重ね合わせ面の所定部に、
    通常状態では接着せず、重ね合わせ面同士を対接させ所
    定の圧力を付与することにより接着する放射線硬化型感
    圧接着剤の硬化層を設けた感圧接着性プリント用シート
    の前記硬化層の接着力を安定化する方法であって、放射
    線を照射後に加熱処理することを特徴とする感圧接着性
    プリント用シートの硬化層の接着力の安定化法。
  2. 【請求項2】 放射線を照射直後に80〜150℃で1
    〜30秒間加熱処理することを特徴とする請求項1記載
    の安定化法。
JP9206783A 1997-07-31 1997-07-31 感圧接着性プリント用シートの硬化層の接着力の安定化法 Pending JPH1148649A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001098227A (ja) * 1999-09-28 2001-04-10 Toppan Forms Co Ltd Uv硬化型感圧接着剤およびそれを用いた感圧接着性シート
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JP2001226645A (ja) * 2000-02-18 2001-08-21 Toppan Forms Co Ltd 紫外線硬化型感圧接着剤およびそれを用いた感圧接着性プリント用シート

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