JP2001011395A - Uv硬化型感圧接着剤およびそれを用いた感圧接着性シート - Google Patents
Uv硬化型感圧接着剤およびそれを用いた感圧接着性シートInfo
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Abstract
せ所定の圧力を付与すると接着するが、必要に応じて剥
離可能であり、接着後時間がたっても適度の接着力と柔
軟性が維持されるUV硬化型感圧接着剤およびそれを用
いた感圧接着性シートを提供する。 【解決手段】 アクリル系オリゴマーとアクリル系光重
合性モノマーと光重合開始剤とを含有するUV硬化型感
圧接着剤であって、前記アクリル系オリゴマーとしてそ
のUV硬化物の感圧接着力が前記アクリル系光重合性モ
ノマーのUV硬化物の感圧接着力より十分小さいオリゴ
マーを用いる。基材の重ね合わせ面の所定部に、前記接
着剤の硬化層を設けてなる感圧接着性シートにより課題
を解決できる。
Description
着剤およびそれを用いた感圧接着性シートに関するもの
であり、さらに詳しくは折り重ねや切り重ねにより重ね
合わせた面を情報担持面としてなる折り畳みシート、重
ね合わせシートのような親展性を有する情報伝達用シー
トや、寸法拡大可能な整理シート、複写用紙などの事務
用シートなど、従来この種のプリント用シートでは使用
されていなかった特殊なUV硬化型感圧接着剤、および
このUV硬化型感圧接着剤によりその重ね合わせ面同士
を接着するための感圧接着性シートに関するものであ
る。
リント用シートにおいては、その重ね合わせ面同士が接
着するように、通常、重ね合わせた際に対接するような
パターンで、重ね合わせ面の全面、部分的、あるいは線
状に感圧接着剤の硬化層が設けられている。この感圧接
着剤は自接着性感圧接着剤とも言われ、その硬化層同士
を対接させた状態で強圧をかけることにより、互いの高
分子が自己拡散により密着するタイプものであって、組
成物の種類や加圧の程度により、永久接着性や再剥離接
着性を具現するものである。
れる感圧接着剤の主成分は、一般にアクリル系エマルジ
ョン、天然ゴムラテックス、合成ゴムラテックスといっ
た水性エマルジョンやゴムラテックスなど、水性媒体を
含むものである。このような水性媒体を含む感圧接着剤
は、紙面などの基材の表面に塗布され、その硬化層形成
のために乾燥せられる際、特別な乾燥機を必要とした
り、作業時間が長くなるのを免れない上、紙などの基材
の変形をもたらしたり、担持された情報が損なわれるな
どの欠点を有している。
問題を解決するために本発明者等は水性媒体を使用しな
いソルベントレス系UV硬化型感圧接着剤を提案した
(特開平10−263466号公報、特開平10−26
5742号公報など)。しかし、このUV硬化型感圧接
着剤は、硬化層同士を対接させた状態で強圧をかけて密
着すると、密着させた当初は適度の接着力を有している
ので剥離するのも容易であるが、時間がたつにつれて接
着力が必要以上に高くなって剥離が困難となる(以下、
接着力高進性と称す場合がある)とともに柔軟性が低下
し、折り曲げると追従せずに剥がれたり輸送時に剥がれ
が生じたりする問題があった。
高進性および柔軟性の低下の問題を解決し、硬化層同士
を対接させた状態で強圧をかけて密着させた当初は勿
論、時間がたっても適度の接着力と柔軟性が維持される
UV硬化型感圧接着剤を提供することであり、本発明の
第2の目的は、そのようなUV硬化型感圧接着剤を用い
て基材の重ね合わせ面の所定の箇所に硬化層を形成した
感圧接着性シートであって、接着力高進性および柔軟性
低下の問題がなく、すなわち適度の接着力と柔軟性が維
持されて折り曲げによく追従するようになり、輸送時に
剥がれが生じたりすることがない感圧接着性シートを提
供することである。
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の感圧接着力を
有するアクリル系オリゴマーと、アクリル系光重合性モ
ノマーと光重合開始剤とを含有するUV硬化型感圧接着
剤を用いることにより、その目的を達成し得ることを見
い出して本発明を完成するに至った。
接着せず、同士を対接させ所定の圧力を付与することに
より接着するが、必要に応じて剥離可能な、アクリル系
オリゴマーとアクリル系光重合性モノマーと光重合開始
剤とを含有するUV硬化型感圧接着剤であって、前記ア
クリル系オリゴマーとしてそのUV硬化物の感圧接着力
が前記アクリル系光重合性モノマーのUV硬化物の感圧
接着力より十分小さいオリゴマーを用いることを特徴と
するUV硬化型感圧接着剤に関するものである。
銀ランプやメタルハライドランプなどの適当な紫外線源
により紫外線を適当な条件下で照射すると、アクリル系
オリゴマー自体が重合して硬化し、アクリル系光重合性
モノマー自体も重合して硬化するとともにアクリル系オ
リゴマーとアクリル系光重合性モノマーが共重合するこ
とにより接着剤全体の適当な硬化が行われる。
ル系オリゴマーとしてそれ自体のUV硬化物の感圧接着
力がアクリル系光重合性モノマー自体のUV硬化物の感
圧接着力より十分小さい特定のオリゴマーを用いたの
で、接着力高進性および柔軟性低下の問題がなくなり、
本発明のUV硬化型感圧接着剤の硬化層同士を対接させ
た状態で強圧をかけて密着させた当初は勿論のこと、時
間がたっても適度の接着力が維持され、かつ柔軟性が保
持される。
剤とを含有する従来のUV硬化型感圧接着剤は、アクリ
ル系光重合性モノマー自体のUV硬化物の感圧接着力が
大きく接着力高進性の問題があり、従来のUV硬化型感
圧接着剤の硬化層同士を対接させた状態で強圧をかけて
密着させた当初は適度の接着力を有しているので剥離す
るのも容易であるが、時間がたつにつれて接着力が必要
以上に高くなって剥離が困難となるとともに柔軟性が低
下し、折り曲げると追従せずに剥がれたり輸送時に剥が
れが生じたりする問題がある。
化型感圧接着剤(特開平10−263466号公報、特
開平10−265742号公報など)に用いられていた
ようなそれ自体のUV硬化物の感圧接着力が大きいオリ
ゴマーを用い、このオリゴマーとアクリル系光重合性モ
ノマーと光重合開始剤とを配合した従来のUV硬化型感
圧接着剤の場合も、接着力高進性の問題がある。すなわ
ちこの従来のUV硬化型感圧接着剤の硬化層同士を対接
させた状態で強圧をかけて密着させた当初は適度の接着
力を有しているので剥離するのも容易であるが、時間が
たつにつれて接着力が必要以上に高くなって剥離が困難
となるとともに柔軟性が低下し、折り曲げると追従せず
に剥がれたり輸送時に剥がれが生じたりする問題があ
る。
クリル系オリゴマー自体のUV硬化物の感圧接着力は、
本発明のUV硬化型感圧接着剤に用いるアクリル系光重
合性モノマー自体のUV硬化物の感圧接着力より十分小
さいことが肝要である。具体的には、アクリル系オリゴ
マー自体のUV硬化物の感圧接着力はアクリル系光重合
性モノマー自体のUV硬化物の感圧接着力の約1/2〜
1/10、好ましくは1/3〜1/8、さらに好ましく
は1/4〜1/6、特に好ましくは約1/5程度が望ま
しい。1/2を超えると十分に小さいとはいえず、した
がって接着力高進性の問題が残る恐れがあり、1/10
未満では接着力高進性および柔軟性の低下の問題はない
が硬化後の接着力が低下し剥離する恐れがある。
可能に接着される重ね合わせ用シートであって、基材の
重ね合わせ面の所定部に、請求項1記載のUV硬化型感
圧接着剤の硬化層を設けてなる感圧接着性シートに関す
るものである。基材の重ね合わせ面の所定部に、本発明
のUV硬化型感圧接着剤の硬化層を設けてなる本発明の
感圧接着性シートは、接着力高進性および柔軟性低下の
問題がなく、時間がたっても適度の接着力が維持され、
かつ折り曲げによく追従するようになり、輸送時に剥が
れが生じたりすることがない。
接着性シートにおいて、前記硬化層は、前記アクリル系
オリゴマーのUV硬化物が前記アクリル系光重合性モノ
マーのUV硬化物からなるマトリックス中に分散してい
るモルフォロジー(形態、組織、構造)を有することを
特徴とする。
ように適当な紫外線源により紫外線を照射すると、アク
リル系オリゴマー自体が重合して硬化し、同時にアクリ
ル系光重合性モノマー自体が重合して硬化するととも
に、アクリル系オリゴマーとアクリル系光重合性モノマ
ーが共重合して硬化が行われる。
クリル系オリゴマー自体のUV硬化物(例えば、島)が
アクリル系光重合性モノマー自体のUV硬化物からなる
マトリックス(例えば、海)中に分散しているモルフォ
ロジー(例えば、海島構造)を有しており、すなわち硬
化層同士を対接させた状態で強圧をかけて密着させた面
にはアクリル系オリゴマー自体のUV硬化物とアクリル
系光重合性モノマー自体のUV硬化物とが適当な割合で
相互に共重合した状態で存在するので、アクリル系光重
合性モノマー自体のUV硬化物に起因する接着力高進性
の問題がなくなり改善されると考えられる。
アクリル系オリゴマー自体のUV硬化物(例えば、島)
がアクリル系光重合性モノマー自体のUV硬化物からな
るマトリックス(例えば、海)中に分散しているモルフ
ォロジー(例えば、海島構造)を有しており、すなわち
硬化層中にはアクリル系オリゴマー自体のUV硬化物と
アクリル系光重合性モノマー自体のUV硬化物とが適当
な割合で相互に共重合した状態で存在しているので、柔
軟性を有するアクリル系オリゴマー自体のUV硬化物の
作用・効果により柔軟性の低下の問題がなくなり改善さ
れ、折り曲げによく追従するようになり、輸送時に剥が
れが生じなくなると考えられる。
発明で用いるアクリル系オリゴマーは、末端にアクリロ
イル基、メタクリロイル基をもつオリゴマーであり、こ
のようなオリゴマーとしては、エポキシ系アクリレー
ト、ポリエステル系アクリレート、ポリビニルアルコー
ル系オリゴマー、ポリアクリル酸系オリゴマー、ウレタ
ン系アクリレートなどであり、具体的には、例えば、エ
ポキシ樹脂のアクリル酸エステル例えばビスフェノール
Aのジグリシジルエーテルジアクリレート、エポキシ樹
脂とアクリル酸とメチルテトラヒドロフタル酸無水物と
の反応生成物、エポキシ樹脂と2‐ヒドロキシエチルア
クリレートとの反応生成物などのエポキシ系アクリレー
ト、
との開環共重合エステル、メタクリル酸二量体とポリオ
ールとのエステル、アクリル酸と無水フタル酸とプロピ
レンオキシドから得られるポリエステル、ポリエチレン
グリコールと無水マレイン酸とグリシジルメタクリレー
トとの反応生成物などのようなポリエステル系オリゴマ
ー、
クリルアミドとの反応生成物、ポリビニルアルコールを
無水コハク酸でエステル化したのち、グリシジルメタク
リレートを付加させたものなどのようなポリビニルアル
コール系オリゴマー、メチルビニルエーテル−無水マレ
イン酸共重合体と2‐ヒドロキシエチルアクリレートと
の反応生成物又はこれにさらにグリシジルメタクリレー
トを反応させたものなどのポリアクリル酸系オリゴマ
ー、
ンセグメント又は飽和ポリエステルセグメントあるいは
その両方が連結し、両末端にアクリロイル基又はメタク
ロイル基を有するウレタン系オリゴマーなどを挙げるこ
とができる。これらは単独で用いてもよいし、また2種
以上を組み合わせて用いてもよい。また、さらにアクリ
ル系オリゴマー以外のオリゴマーと組み合わせて用いる
こともできる。
アクリレート、ポリエステル系アクリレート、ウレタン
系アクリレート、これらの2種以上を組み合わせたオリ
ゴマーは好ましく使用できる。また、2官能以上好まし
くは2官能の官能基を持ち、主鎖にエチル基以上のアル
キル基やアルキルフェニル基の側鎖構造を有さず、なお
かつその硬化皮膜のガラス転移点が0℃以上60℃以下
の脂肪族系のエポキシ系アクリレート、ポリエステル系
アクリレート、ウレタン系アクリレート(これらの例と
して、具体的には、例えば、日本クローダ社製、クロダ
マーUVU−300、UVU−310、UVE−150
などを挙げることができる)、これらの2種以上を組み
合わせたオリゴマーはさらに好ましく使用できる。
均分子量2000〜30000の範囲のものが適当であ
る。これよりも分子量が小さいものを用いると粘着性が
大きくブロッキングなどを生じるため取り扱いが困難に
なるし、またこれよりも分子量の大きいものを用いる
と、硬化後の感圧接着性が低下する上、接着力高進性が
でるので再剥離性接着用としては、利用できなくなる。
剤全体を基準として(アクリル系オリゴマー+アクリル
系光重合性モノマー+光重合開始剤=100重量%)約
1重量%〜50重量%、好ましくは5重量%〜50重量
%、より好ましくは10重量%〜50重量%、特に好ま
しくは20重量%〜50重量%が適当である。アクリル
系オリゴマーの配合量が1重量%未満では、接着力高進
性および柔軟性の改善が行われない恐れがあり、50重
量%を超えると硬化後の感圧接着性が低下する恐れがあ
る。
み合わせて用いられるアクリル系光重合性モノマーとし
ては、具体的には、例えばアクリル酸やメタクリル酸な
どの不飽和カルボン酸又はそのエステル、例えばアルキ
ル‐、シクロアルキル‐、ハロゲン化アルキル‐、アル
コキシアルキル‐、ヒドロキシアルキル‐、アミノアル
キル‐、テトラヒドロフルフリル‐、アリル‐、グリシ
ジル‐、ベンジル‐、フェノキシ‐アクリレート及びメ
タクリレート、
ド、メタクリルアミド又はその誘導体、例えばアルキル
基やヒドロキシアルキル基でモノ置換又はジ置換された
アクリルアミド及びメタクリルアミド、ジアセトンアク
リルアミド及びメタクリルアミド、N,N′‐アルキレ
ンビスアクリルアミド及びメタクリルアミドなどを挙げ
ることができる。
以上を組み合わせて用いてもよい。また、さらにアクリ
ル系光重合性モノマー以外の光重合性モノマーと組み合
わせて用いることもできる。
合量は感圧接着剤全体を基準として(アクリル系オリゴ
マー+アクリル系光重合性モノマー+光重合開始剤=1
00重量%)約40重量%〜99重量%、好ましくは4
5重量%〜95重量%、より好ましくは50重量%〜9
0重量%、特に好ましくは55重量%〜85重量%が適
当である。アクリル系光重合性モノマーの配合量が40
重量%未満では硬化後の感圧接着性が低下する恐れがあ
り、99重量%を超えると接着力高進性および柔軟性の
改善が行われない恐れがある。
アクリル系光重合性モノマーとともに用いられる光重合
開始剤としては、公知の光重合開始剤の中から任意のも
のを選択して用いることができる。このような光重合開
始剤としては、具体的には、例えばベンゾインやベンゾ
インエチルエーテル、ベンゾイン‐n‐プロピルエーテ
ル、ベンゾイン‐イソプロピルエーテル、ベンゾインイ
ソブチル‐エーテルなどのベンゾインアルキルエーテル
類、2,2‐ジメトキシ‐2‐フェニルアセトフェノ
ン、ベンゾフェノン、ベンジル、ジアセチル、ジフェニ
ルスルフィド、エオシン、チオニン、9,10‐アント
ラキノン、2‐エチル‐9,10‐アントラキノンなど
を挙げることができる。
用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。その配合量は、感圧接着剤全体を基準として(アク
リル系オリゴマー+アクリル系光重合性モノマー+光重
合開始剤=100重量%)約0.1重量%〜10重量%
の範囲で選ばれる。
アクリル系オリゴマー、アクリル系光重合性モノマー、
光重合開始剤の3成分に加えてさらに、所望に応じて一
般の感光性樹脂組成物において慣用されている添加成
分、例えば熱重合禁止剤、粘着付与剤、粘度調整剤、老
化防止剤、安定剤、着色剤、微粒子充填剤などを含有さ
せることができる。
キノン、モノ第三ブチルヒドロキノン、ベンゾキノン、
2,5‐ジフェニル‐p‐ベンゾキノン、ピクリン酸、
ジ‐p‐フルオロフェニルアミン、ジ‐p‐メトキシフ
ェノール、2,6‐ジ第三ブチル‐p‐クレゾールなど
を挙げることができる。これらの熱重合禁止剤は、熱重
合反応を防止するためのものであり、したがって、熱重
合禁止剤の含有量は、通常UV硬化型感圧接着剤100
重量部当り、0.01〜5重量部の範囲で選ばれる。
ようにして製造することができる。すなわち、所定の基
材シートを、二つ折り、三つ折り、切り重ね、あるいは
別体同士の重ね合わせなどにより対向する部分に、グラ
ビアコーター、フレキソ、エアナイフコーター、バーコ
ーターなどの塗布手段により、本発明のUV硬化型感圧
接着剤を塗布し、次いで乾燥することにより接着剤層を
形成させる。この際の塗布は、基材シート表面の全面に
わたって行ってもよいし、一部分の表面のみに行っても
よい。この基材シート表面には、あらかじめ所要の情報
を印刷しておいてもよいし、接着剤層を塗布したのち、
情報を印刷してもよい。この際、印刷に紫外線硬化型イ
ンキを用いて、一般的に使用されている印刷機により情
報を印刷する場合には、この印刷工程と本発明のUV硬
化型感圧接着剤の塗布、定着と同時に行うことができる
ので有利である。
塗被紙である上質紙、中質紙、ザラ紙、コットン紙;塗
被紙であるアート紙、コート紙、軽量コート紙など、そ
の他、プラスチックラミネート紙、布、プラスチックラ
ミネート布、プラスチックフィルム、金属箔などを挙げ
ることができる。基材の坪量は通常50〜160g/m
2 程度である。本発明において、基材として、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、
ポリ塩化ビニルなどの合成プラスチックフィルムを用い
る場合には、これらの基材の表面をマット処理、コロナ
処理などの表面処理を施すのが好ましい。
感圧接着剤の塗布量は、接着層の接着性、剥離性、ある
いは透明性の維持のため、1〜30g/m2 、好ましく
は3〜20g/m2 、さらに好ましくは5〜15g/m
2 の範囲内になるように選ばれる。
トは、紫外線を照射させて、接着剤層を適度に硬化させ
たのち、各面の硬化した接着剤層を重ね合わせ、例えば
加圧ローラによって約1〜100kg/cm2 の圧力下
で接着させる。
永久接着性や再剥離接着性は、アクリル系オリゴマーと
アクリル系光重合性モノマーの種類、両者の使用割合、
アクリル系光重合性モノマーの官能基数、接着時のロー
ラ圧などを変えることによって調整することができる。
一般に、アクリル系光重合性モノマーの官能基が多いほ
ど接着面が硬くなり、接着力が低下するし、また接着時
のローラ圧が大きくなるほど接着力が増大する。
化層は、適度の接着性及び再剥離性を有することが必要
である。これは、全面にわたって、ベタ印刷したケント
紙を、幅25mm、長さ100mmに裁断した試料2枚
を25mmの長さで重ね合せ、50kg/cm2 の荷重
を加えて圧着したのち、オートグラフAGS50(島津
製作所製)を用いて測定した剥離強度が50〜150g
/25mm、好ましくは80〜120g/25mmの範
囲になるように接着力を調整することによって達成され
る。この接着力が50g/25mm未満では圧着したと
きの接着性が低く、剥離しやすいし、また150g/2
5mmよりも大きくなると、再剥離しにくくなり、必要
時に開封ができない。
V硬化型感圧接着剤の硬化層への情報がアクリル系紫外
線硬化型インキもしくはアクリル系樹脂トナーにより印
刷されているのが好適である。先ず、アクリル系紫外線
硬化型インキとは、通常、アクリル系オリゴマー、アク
リル系光重合性モノマー、光重合開始剤からなるビヒク
ルに着色料、例えば黒色顔料やカーボンブラックおよび
分散剤、安定剤、つや消し剤、防カビ剤、粘度調整剤な
どを配合して調整される。この際のアクリル系オリゴマ
ー、アクリル系光重合性モノマーおよび光重合開始剤と
しては、前記のUV硬化型感圧接着剤におけるアクリル
系オリゴマー、アクリル系光重合性モノマーおよび光重
合開始剤の例として挙げたものの中からそれぞれ選んで
用いることができる。また、このインキを用いた場合、
通常の印刷機にてUV硬化型感圧接着剤の塗布・定着工
程と印刷・乾燥工程を同時に行い得る。
いトナーをもってUV硬化型感圧接着剤の硬化層に情報
を印字する場合、アクリル系樹脂トナーが最も好適であ
る。現在、一般的に使用されているトナーには、現在の
主流であるアクリル系樹脂の他、エポキシ系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリプロピレン
系樹脂を主成分とするのものがあり、これらのトナーは
何れも本発明のUV硬化型感圧接着剤の硬化層に密着す
るが、前記のアクリル系紫外線硬化型インキと同様、ト
ナーを硬化層と類似のアクリル系樹脂とすることによ
り、トナーと硬化層との密着性が高まり、極めて良好に
情報が施せる。
と紫外線硬化型インキとを、できるだけ類似した組成の
ものとするのが有利である。このようにすれば、両者の
密着性が向上し、文字や図柄のかすれや剥離を生じな
い。
について添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は
これらの構成例によって限定されるものではない。図1
は本発明の第一の構成例である二つ折り感圧接着性シー
トの平面図、図2は図1のX−X線断面図、図3は図1
の感圧接着性シートの重ね合わせ状態説明図、図4は本
発明の第二の構成例である三つ折り感圧接着性シートの
平面図、図5は図4の感圧接着性シートの裏面図、図6
は図4の感圧接着性シートの重ね合わせ状態説明図、図
7は接着後の重ね合わせ面の各種剥離容易化手段の説明
図である。
例は「隠蔽はがき」として構成された、重ね合わせ面3
全面にUV硬化型感圧接着剤の硬化層4が施されてなる
二つ折り感圧接着性シート1である。これは、基材シー
ト2が折り用ミシン線Mfによって上紙片Aと下紙片C
に区画され、図3に示す如く、二つ折りに折り畳まれた
状態で隠蔽情報を担持するものである。そして、図1及
び図3に示すように、基材シート2の表裏面に郵便番号
記入欄、購入品情報記入欄や社名などの一般印刷5が施
されていると共に、折り畳まれた際の重ね合わせ面3全
面、すなわち、上紙片Aと下紙片Cの片側面全面にUV
硬化型感圧接着剤の硬化層4が施されている。
込みKを設け、上紙片Aと下紙片Bとの間に一部段差を
生じさせ、接着後の重ね合わせ面の剥離を容易としてい
る。このような剥離容易化手段としては、図7に示すよ
うに、本構成例におけるような(イ)重ね合わせ面の角
部に切り込みKを入れて段差を設けたり、(ロ)重ね合
わせ面の辺部に切り込みKを入れて段差を設けたり、
(ハ)一方の重ね合わせ面にフラップ片Fを延設させて
段差を設ける、などの手法が採用できる。
例は「隠蔽はがき」として構成された、重ね合わせ面3
全面にUV硬化型感圧接着剤の硬化層4が施されてなる
三つ折り感圧接着性シート1である。これは、基材シー
ト2が二本の折り用ミシン線Mf,Mfによって上紙片
A、中紙片B、下紙片Cに区画され、図7(ハ)に示す
如く、Z字型に三つ折りに折り畳まれた状態で隠蔽情報
を担持するものである。そして、図4および図5に示す
ように、基体シート2の表裏面に郵便番号記入欄、可変
情報記入欄、説明文などの一般印刷5が施されていると
共に、Z字型に折り畳まれた際の重ね合わせ面3全面に
UV硬化型感圧接着剤の硬化層4が施されている。
圧接着性シート1の硬化層4の断面を模式的に示す説明
図である。上紙片Aの硬化層4および下紙片Cの硬化層
4はアクリル系オリゴマー自体のUV硬化物6がアクリ
ル系光重合性モノマー自体のUV硬化物7からなるマト
リックス中に分散している海島構造を有している。
同士を対接させた状態で強圧をかけて密着させる面8に
はアクリル系オリゴマー自体のUV硬化物6とアクリル
系光重合性モノマー自体のUV硬化物7とが適当な割合
で相互に共重合した状態で存在するので、接着力高進性
の問題がなくなるものと考えられる。
自体のUV硬化物(島)6がアクリル系光重合性モノマ
ー自体のUV硬化物7からなるマトリックス(海)中に
分散している海島構造を有しており、硬化層4の層中に
はアクリル系オリゴマー自体のUV硬化物6とアクリル
系光重合性モノマー自体のUV硬化物7とが適当な割合
で相互に共重合した状態で存在するので、柔軟性を有す
るアクリル系オリゴマー自体のUV硬化物6の作用・効
果により柔軟性の低下の問題がなくなり改善され、折り
曲げによく追従するようになり、輸送時に剥がれが生じ
たりすることがなくなるものと考えられる。
に詳細に説明するが、本発明の主旨を逸脱しない限り本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 (実施例1)アクリル系光重合性モノマーとして、1官
能アクリレート(東亜合成社製、M113)25重量
%、2官能アクリレート(大阪有機化学工業社製、ビス
コート260)30重量%、3官能アクリレート(東亜
合成社製、M310)35重量%、アクリル系オリゴマ
ーとして、ウレタン系アクリレート(日本クローダ社
製、クロダマーUVU300)5重量%、および光重合
開始剤として、チバガイギー社製、イルガキュアー18
4を5重量%を含有する本発明のUV硬化型感圧接着剤
を調製した。このようにして得たUV硬化型感圧接着剤
を連量110kgのコート紙にワイヤーバーにより10
g/cm2 の割合で塗布し、次いでアイグラフフィクス
(株)製紫外線照射装置を用いて露光処理し、硬化させ
た。このようにして無色透明で光沢のある硬化層を有す
る本発明の感圧接着性シートを製造した。次いでこの感
圧接着性シートの接着力高進性および柔軟性を下記の方
法により評価し、結果を表1に示す。
を、幅25mm、長さ100mmに裁断して試料を作成
し、この試料2枚を25mmの長さで重ね合わせ100
kg/cm2 の荷重を加えて圧着したのち、オートグラ
フAGS50(島津製作所製)を用いて接着力(F1)
を測定する。次いで圧着した試料を室内に7日放置した
後、同様にして接着力(F2)を測定し、下記の式
(1)により接着力高進性(%)(接着力上昇率)を求
める。 接着力高進性(%)=[(F2−F1)/F1]×100 式(1)
置した後、トッパン・フォームズ社製折り曲げ装置を用
いて1800 、10回折り曲げた後、同様にして接着力
(F3)を測定し、下記の式(2)により柔軟性(%)
(接着力保持率)を求める。 柔軟性(%)=[(F3)/F1]×100 式(2)
として、1官能アクリレート(東亜合成社製、M11
3)20重量%、2官能アクリレート(大阪有機化学工
業社製、ビスコート260)30重量%、3官能アクリ
レート(東亜合成社製、M310)35重量%、アクリ
ル系オリゴマーとして、ウレタン系アクリレート(日本
クローダ社製、クロダマーUVU300)10重量%、
および光重合開始剤として、チバガイギー社製、イルガ
キュアー184を5重量%を含有する本発明のUV硬化
型感圧接着剤を調製した。このようにして得たUV硬化
型感圧接着剤を用いて実施例1と同様にして本発明の感
圧接着性シートを製造した。次いでこの感圧接着性シー
トの接着力高進性および柔軟性を実施例1と同様にして
評価し、結果を表1に示す。
として、1官能アクリレート(東亜合成社製、M11
3)20重量%、2官能アクリレート(大阪有機化学工
業社製、ビスコート260)25重量%、3官能アクリ
レート(東亜合成社製、M310)30重量%、アクリ
ル系オリゴマーとして、ウレタン系アクリレート(日本
クローダ社製、クロダマーUVU300)20重量%、
および光重合開始剤として、チバガイギー社製、イルガ
キュアー184を5重量%を含有する本発明のUV硬化
型感圧接着剤を調製した。このようにして得たUV硬化
型感圧接着剤を用いて実施例1と同様にして本発明の感
圧接着性シートを製造した。次いでこの感圧接着性シー
トの接着力高進性および柔軟性を実施例1と同様にして
評価し、結果を表1に示す。
として、1官能アクリレート(東亜合成社製、M11
3)10重量%、2官能アクリレート(大阪有機化学工
業社製、ビスコート260)15重量%、3官能アクリ
レート(東亜合成社製、M310)20重量%、アクリ
ル系オリゴマーとして、ウレタン系アクリレート(日本
クローダ社製、クロダマーUVU300)50重量%、
および光重合開始剤として、チバガイギー社製、イルガ
キュアー184を5重量%を含有する本発明のUV硬化
型感圧接着剤を調製した。このようにして得たUV硬化
型感圧接着剤を用いて実施例1と同様にして本発明の感
圧接着性シートを製造した。次いでこの感圧接着性シー
トの接着力高進性および柔軟性を実施例1と同様にして
評価し、結果を表1に示す。
として、1官能アクリレート(東亜合成社製、M11
3)20重量%、2官能アクリレート(大阪有機化学工
業社製、ビスコート260)30重量%、3官能アクリ
レート(東亜合成社製、M310)35重量%、アクリ
ル系オリゴマーとして、エポキシ系アクリレート(日本
クローダ社製、クロダマーUVE150)10重量%、
および光重合開始剤として、チバガイギー社製、イルガ
キュアー184を5重量%を含有する本発明のUV硬化
型感圧接着剤を調製した。このようにして得たUV硬化
型感圧接着剤を用いて実施例1と同様にして本発明の感
圧接着性シートを製造した。次いでこの感圧接着性シー
トの接着力高進性および柔軟性を実施例1と同様にして
評価し、結果を表1に示す。
として、1官能アクリレート(東亜合成社製、M11
3)15重量%、2官能アクリレート(大阪有機化学工
業社製、ビスコート260)20重量%、3官能アクリ
レート(東亜合成社製、M310)30重量%、アクリ
ル系オリゴマーとして、エポキシ系アクリレート(日本
クローダ社製、クロダマーUVE150)30重量%、
および光重合開始剤として、チバガイギー社製、イルガ
キュアー184を5重量%を含有する本発明のUV硬化
型感圧接着剤を調製した。このようにして得たUV硬化
型感圧接着剤を用いて実施例1と同様にして本発明の感
圧接着性シートを製造した。次いでこの感圧接着性シー
トの接着力高進性および柔軟性を実施例1と同様にして
評価し、結果を表1に示す。
として、1官能アクリレート(東亜合成社製、M11
3)25重量%、2官能アクリレート(大阪有機化学工
業社製、ビスコート260)30重量%、3官能アクリ
レート(東亜合成社製、M310)35重量%、アクリ
ル系オリゴマーとして、ポリエステル系アクリレート
(東亜合成社製、M6100)5重量%、および光重合
開始剤として、チバガイギー社製、イルガキュアー18
4を5重量%を含有する本発明のUV硬化型感圧接着剤
を調製した。このようにして得たUV硬化型感圧接着剤
を用いて実施例1と同様にして本発明の感圧接着性シー
トを製造した。次いでこの感圧接着性シートの接着力高
進性および柔軟性を実施例1と同様にして評価し、結果
を表1に示す。
として、1官能アクリレート(東亜合成社製、M11
3)15重量%、2官能アクリレート(大阪有機化学工
業社製、ビスコート260)15重量%、3官能アクリ
レート(東亜合成社製、M310)25重量%、アクリ
ル系オリゴマーとして、ポリエステル系アクリレート
(東亜合成社製、M6100)40重量%、および光重
合開始剤として、チバガイギー社製、イルガキュアー1
84を5重量%を含有する本発明のUV硬化型感圧接着
剤を調製した。このようにして得たUV硬化型感圧接着
剤を用いて実施例1と同様にして本発明の感圧接着性シ
ートを製造した。次いでこの感圧接着性シートの接着力
高進性および柔軟性を実施例1と同様にして評価し、結
果を表1に示す。
本クローダ、UVU300)20重量%の代わりに、メ
タクリル変性ポリブタジエン系オリゴマー(日本曹達社
製、TEA1000)20重量%用いた以外は実施例3
と同様にして比較のためのUV硬化型感圧接着剤を調製
した。このようにして得たUV硬化型感圧接着剤を用い
て実施例1と同様にして比較のための感圧接着性シート
を製造した。次いでこの感圧接着性シートの接着力高進
性および柔軟性を実施例1と同様にして評価し、結果を
表2に示す。
本クローダ、UVU300)50重量%の代わりに、メ
タクリル変性ポリブタジエン系オリゴマー(日本曹達社
製、TEA1000)50重量%用いた以外は実施例4
と同様にして比較のためのUV硬化型感圧接着剤を調製
した。このようにして得たUV硬化型感圧接着剤を用い
て実施例1と同様にして比較のための感圧接着性シート
を製造した。次いでこの感圧接着性シートの接着力高進
性および柔軟性を実施例1と同様にして評価し、結果を
表2に示す。
せず、1官能アクリレート(東亜合成社製、M113)
30重量%、2官能アクリレート(大阪有機化学工業社
製、ビスコート260)30重量%、3官能アクリレー
ト(東亜合成社製、M310)35重量%、光重合開始
剤として、チバガイギー社製、イルガキュアー184を
5重量%を含有する比較のためのUV硬化型感圧接着剤
を調製した。このようにして得たUV硬化型感圧接着剤
を用いて実施例1と同様にして比較のための感圧接着性
シートを製造した。次いでこの感圧接着性シートの接着
力高進性および柔軟性を実施例1と同様にして評価し、
結果を表2に示す。
を配合せず、アクリル系オリゴマーとして、ウレタン系
アクリレート(日本クローダ社製、クロダマーUVU3
00)95重量%および光重合開始剤として、チバガイ
ギー社製、イルガキュアー184を5重量%を含有する
比較のためのUV硬化型感圧接着剤を調製した。このよ
うにして得たUV硬化型感圧接着剤を用いて実施例1と
同様にして比較のための感圧接着性シートを製造した。
次いでこの感圧接着性シートの接着力高進性および柔軟
性を実施例1と同様にして評価し、結果を表2に示す。
を配合せず、アクリル系オリゴマーとして、エポキシ系
アクリレート(日本クローダ社製、クロダマーUVE1
50)95重量%および光重合開始剤として、チバガイ
ギー社製、イルガキュアー184を5重量%を含有する
比較のためのUV硬化型感圧接着剤を調製した。このよ
うにして得たUV硬化型感圧接着剤を用いて実施例1と
同様にして比較のための感圧接着性シートを製造した。
次いでこの感圧接着性シートの接着力高進性および柔軟
性を実施例1と同様にして評価し、結果を表2に示す。
化型感圧接着剤を用いた本発明の感圧接着性シートは、
硬化層同士を対接させた状態で強圧をかけて密着させた
当初は勿論、時間がたっても適度の接着力が維持され、
かつ柔軟性も維持されることが判る。
UV硬化型感圧接着剤を用いた感圧接着性シートは、硬
化層同士を対接させた状態で強圧をかけて密着させた当
初は適度の接着力および柔軟性を有するが、時間がたつ
と接着力が必要以上に大きくなって剥離が困難となり、
かつ柔軟性が低下することが判る。また、比較例4〜5
のUV硬化型感圧接着剤を用いた感圧接着性シートは、
硬化層同士を対接させた状態で強圧をかけて密着させた
当初から接着力が低いことが判る。また、表2の比較例
4〜5の結果を表1の比較例3の結果と対比すると、本
発明で用いるアクリル系オリゴマーのUV硬化物の感圧
接着力は、本発明で用いるアクリル系光重合性モノマー
のUV硬化物の感圧接着力より十分小さいことが判る。
接着剤は、非水型であるため、乾燥により、しわを生じ
ることがない上に、硬化層は光沢を有し、外観も良好で
あり、しかもその上に印字可能であり、さらに、硬化層
同士を対接させた状態で強圧をかけて密着させて剥離可
能に接着した当初は勿論、時間がたっても適度の接着力
が維持され、かつ柔軟性も維持される。
は、基材の重ね合わせ面の所定部に本発明のUV硬化型
感圧接着剤の硬化層を設けてなるシートであり、接着力
高進性および柔軟性低下の問題がなく、時間がたっても
適度の接着力および柔軟性が維持され、折り曲げによく
追従するようになり、輸送時に剥がれが生じたりするこ
とがない。本発明の感圧接着性シートは、折り重ねや切
り重ねにより重ね合わせた面を情報担持面としてなる折
り畳みシート、重ね合わせシートのような親展性を有す
る情報伝達用シートや、寸法拡大可能な整理シート、複
写用紙などの事務用シートなどとして有用である。
は、その硬化層が、アクリル系オリゴマーのUV硬化物
がアクリル系光重合性モノマーのUV硬化物からなるマ
トリックス中に分散しているモルフォロジーを有するの
で、接着力高進性の問題がなくなり改善されるととも
に、アクリル系オリゴマー自体のUV硬化物の作用・効
果により柔軟性の低下の問題がなくなる。
着性シートの平面図である。
明図である。
平面図である。
明図である。
の説明図である。
断面を模式的に示す説明図である。
なるマトリックス(海) A 上紙片 B 中紙片 C 下紙片 Mc 切り用ミシン線 Mf 折り用ミシン線
Claims (3)
- 【請求項1】 硬化後通常状態では接着せず、同士を対
接させ所定の圧力を付与することにより接着するが、必
要に応じて剥離可能な、アクリル系オリゴマーとアクリ
ル系光重合性モノマーと光重合開始剤とを含有するUV
硬化型感圧接着剤であって、前記アクリル系オリゴマー
としてそのUV硬化物の感圧接着力が前記アクリル系光
重合性モノマーのUV硬化物の感圧接着力より十分小さ
いオリゴマーを用いることを特徴とするUV硬化型感圧
接着剤。 - 【請求項2】 重ね合わせ面が剥離可能に接着される重
ね合わせ用シートであって、基材の重ね合わせ面の所定
部に、請求項1記載のUV硬化型感圧接着剤の硬化層を
設けてなる感圧接着性シート。 - 【請求項3】 前記硬化層は、前記アクリル系オリゴマ
ーのUV硬化物が前記アクリル系光重合性モノマーのU
V硬化物からなるマトリックス中に分散しているモルフ
ォロジーを有することを特徴とする請求項2記載の感圧
接着性シート。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP18686599A JP4422820B2 (ja) | 1999-06-30 | 1999-06-30 | Uv硬化型感圧接着剤およびそれを用いた感圧接着性シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001011395A true JP2001011395A (ja) | 2001-01-16 |
JP4422820B2 JP4422820B2 (ja) | 2010-02-24 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18686599A Expired - Fee Related JP4422820B2 (ja) | 1999-06-30 | 1999-06-30 | Uv硬化型感圧接着剤およびそれを用いた感圧接着性シート |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019066528A1 (ko) * | 2017-09-29 | 2019-04-04 | 주식회사 엘지화학 | 점착 조성물 및 점착 필름 |
KR102215611B1 (ko) * | 2020-06-22 | 2021-02-17 | 주식회사 이렉스 | 아크릴 점착제, 아크릴 점착제 제조방법 및 이를 이용한 방수시트 이음부위 보강공법 |
CN115135511A (zh) * | 2019-12-23 | 2022-09-30 | Hid环球拉斯泰德股份有限公司 | 可uv固化且可热封的墨 |
-
1999
- 1999-06-30 JP JP18686599A patent/JP4422820B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN115135511A (zh) * | 2019-12-23 | 2022-09-30 | Hid环球拉斯泰德股份有限公司 | 可uv固化且可热封的墨 |
US11926747B2 (en) | 2019-12-23 | 2024-03-12 | Hid Global Cid Sas | UV curable and heat sealable ink |
KR102215611B1 (ko) * | 2020-06-22 | 2021-02-17 | 주식회사 이렉스 | 아크릴 점착제, 아크릴 점착제 제조방법 및 이를 이용한 방수시트 이음부위 보강공법 |
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