JPH1148048A - Eリング挿入装置及び挿入状態検知装置 - Google Patents

Eリング挿入装置及び挿入状態検知装置

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JPH1148048A
JPH1148048A JP9216286A JP21628697A JPH1148048A JP H1148048 A JPH1148048 A JP H1148048A JP 9216286 A JP9216286 A JP 9216286A JP 21628697 A JP21628697 A JP 21628697A JP H1148048 A JPH1148048 A JP H1148048A
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JP
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ring
insertion shaft
moving
shaft
arm
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JP9216286A
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Kouji Ogawahata
幸次 小河畑
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のEリング挿入装置においては、挿入軸
の上方からEリング挿入装置本体を降下させた後、Eリ
ングを挿入軸に挿入していたので、挿入軸の上方に部品
が存在するような電子機器については、Eリングの自動
挿入を行うことができなかった。 【解決手段】 挿入軸を把持するためのフック120a
を含む薄板状の把持部120が水平方向に延設された挿
入軸把持用アーム12と、Eリングを保持するための爪
130aを含む薄板状のEリング保持部130が水平方
向に延設されたEリング保持用アーム13と、両アーム
を水平方向で、かつ互いに近づく方向に移動させること
により、フック120aに把持された挿入軸にEリング
保持部130に保持されたEリングを挿入させるアーム
移動手段14とを含んでEリング挿入部材10を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はEリング挿入装置及
びEリング挿入状態検知装置に関し、より詳細にはコン
パクトディスク(CD)再生装置等の精密機器を構成す
る軸体にEリングを自動挿入するためのEリング挿入装
置、及び前記Eリングの前記軸体への挿入状態の良否を
検知する挿入状態検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、Eリングを保持しておくための
リングスタンド及び前記Eリングを軸体に挿入する際に
用いられるホルダを模式的に示した平面図である。
【0003】Eリング32は、図示したように略E字型
をしているためEリングと呼ばれ、複数の電子部品が搭
載されたプリント基板が、該プリント基板を貫通する軸
体により支持された構造を有するCD再生装置等の精密
機器において、前記軸体(挿入軸)に形成された溝部等
にEリング32を挿入することにより前記プリント基板
等を前記軸体に固定するため等に用いられる。
【0004】従来、挿入軸へのEリングの挿入は、以下
に説明する治具等を用い、手作業により行われていた。
通常、Eリング32は図6に示したリングスタンド80
内に収納されている。このリングスタンド80は平面視
T字型の保持部81を有し、この保持部81にEリング
32が多数積層状態で保持されるようになっている。ま
た、保持部81の下端部は平面視I字型に形成され、E
リング32を前記I字型部分から外せるようになってい
る。
【0005】一方、ホルダ90の先端部中央には、長さ
方向にスリット91が形成されており、このためホルダ
90の先端部に形成された保持部92においてEリング
32を弾性的に保持することができるようになってい
る。ホルダ90にEリング32を保持させる際には、リ
ングスタンド80に収納されたEリング32のうち、最
下部のものをホルダ90の保持部92に嵌合させて取り
出す。
【0006】図7は、プリント基板等を貫通した挿入軸
にEリングを挿入する様子を示した正面図である。プリ
ント基板94を貫通した挿入軸93の先端部には溝部9
3aが形成されており、ホルダ90に保持されたEリン
グ32を溝部93aに当接させ、矢印A方向に力を加え
ることにより、Eリング32が弾性的に変形し、溝部9
3aに嵌合する。
【0007】しかし、Eリング32の挿入軸93への挿
入の際にはかなりの力を必要とするため、手作業による
場合、作業者に腱鞘炎等の障害が発生することもあり、
作業者の健康管理の面で問題があった。
【0008】また、手作業によりEリング32の挿入を
行う場合には、挿入軸93に不必要な力が加えられるこ
ともあり、特に挿入軸93の長さが長い場合に大きな力
が作用し易く、挿入軸93やその周辺の部品に歪や破損
が発生する等の問題があった。
【0009】これらの問題点を解決するために、Eリン
グ32を自動的に挿入軸93に挿入するEリング挿入装
置が開発されている。
【0010】図8(a)は、従来のEリング挿入装置本
体を模式的に示した側面図であり、(b)は(a)にお
けるB−B線断面図であり、(c)は(a)におけるC
−C線断面図である。ただし、(a)において、手前側
に存在しているピストン機構114等は、(b)には示
さず、(c)に示している。
【0011】図8にはEリング挿入装置本体100のみ
を示しており、Eリング挿入装置は、全体としてはいわ
ゆる卓上型ロボットタイプとして構成されている。図示
はしていないが、通常、卓上型ロボットでは、Eリング
挿入装置本体100のような実際の作業をする部材を所
定の位置に移動させることができるように、台板上に移
動用部材が配設され、この移動用部材にEリング挿入装
置本体100が固定されている。例えば、台板に立設さ
れた支柱に架構が横架され、該架構にX軸方向に駆動さ
れるX軸プレートが取り付けられ、このX軸プレートに
はピストン機構及び連結部材等が取り付けられ、Eリン
グ挿入装置本体100上部の支持部材105(図8)
は、前記連結部材を介して前記ピストン機構を構成する
ピストンに連結されている。前記X軸プレートは水平方
向(X軸方向)に駆動され、前記ピストンは上下方向
(Z軸方向)に駆動されるので、Eリング挿入装置本体
100をX軸方向及びZ軸方向に自由に移動させること
ができる。台板にはレール(図示せず)がY軸方向に敷
設され、該レール上にプリント基板94(図7)等を含
む電子機器を固定するためのY軸テーブル(図示せず)
が載置されており、Y軸テーブル上に固定された前記電
子機器をY軸方向に自由に移動させることができるよう
になっている。
【0012】(a)において、支持部材105の下方に
配置された各部材はほぼ左側と右側に2分割された形態
になっており、左側には、Eリング32(図7)の保持
及びEリング32の挿入軸93(図7)への挿入を行う
ためのEリング保持用部材101が配置され、右側にE
リング挿入時の挿入軸93及びプリント基板94の固定
のための押圧用部材110が配置されている。そして、
(a)及び(c)に示したように、押圧用部材110の
凹部壁面110aにはピストン機構111が配設され、
ピストン機構111を構成するピストン111aの先端
はEリング保持用部材101の凹部壁面101aに固定
されている。従って、Eリング保持用部材101と押圧
用部材110とはピストン機構111を介して連結さ
れ、ピストン111aを水平方向に移動させることによ
り、Eリング保持用部材101と押圧用部材110との
間の距離を変化させることができるようになっている。
【0013】また、(b)及び(c)に示したように、
Eリング保持用部材101と押圧用部材110との間の
距離を変化させる際、両部材の上部と下部とが同じ距離
を保ちながら水平方向に移動するように、両部材の上部
には連通する貫通孔103a、112aと貫通孔103
b、112bが、両部材の下部には連通する貫通孔10
3c、112cがそれぞれ水平方向に形成され、これら
貫通孔103a、・・・にベアリング(すべり機構)10
4a、104b、104c、113a、113bを介し
て円柱状部材121a、121b、121cが挿通され
ている。なお、円柱状部材121cは押圧用部材110
に固定されており、押圧用部材110側にはベアリング
は配設されていない。また、Eリング保持用部材101
と押圧用部材110とが、所定の範囲内でのみ移動がで
きるように、(a)におけるEリング保持用部材101
上部の左側、及び押圧用部材110上部の右側にはスト
ッパ122a、122bが配置され、これらストッパ1
22a、122bは支持部材105の左右の端部に固定
されている。また、上部の円柱状部材121a、121
bは左側のストッパ122aにボルト123で固定され
ている。Eリング保持用部材101と押圧用部材110
とは直接支持部材105には固定されておらず、従っ
て、Eリング保持用部材101と押圧用部材110と
は、これら円柱状部材121a、121bにより支持さ
れている。
【0014】一方、Eリング保持用部材101の下部に
はEリング保持部102が形成され、その先端部分(図
示せず)はホルダ90の保持部92(図6、図7)と同
様に構成され、Eリング32を保持することができるよ
うになっている。また、(a)及び(c)に示したよう
に、押圧用部材110の側面にはピストン機構114が
配設されており、このピストン機構114においてはエ
アーによりロッド116を上下動させるようになってお
り、そのためシリンダ115には、エアー出入口115
a、115bが形成されている。また、このピストン機
構114の上部114aは、押圧用部材110に配設さ
れたフォトセンサ部119aを貫通し、さらにシリンダ
115は押圧用部材110側壁に配設された固定部材1
19bに固定されている。
【0015】ピストン機構114を構成するロッド11
6の下端116aには、ロッド116に直交して押圧用
部材110の中心方向に伸びる伝達部材117が固定さ
れており、伝達部材117の他端117aには挿入軸9
3に挿入されたEリング32に当接させる当接部材11
8が固定されている。これら伝達部材117及び当接部
材118はボルト106a、106bにより押圧用部材
110の下部に上下方向移動可能に案内されており、そ
のためピストン機構114のロッド116を上下方向に
移動させることにより、伝達部材117を介して当接部
材118も上下方向に移動するようになっている。ま
た、当接部材下部118aのEリング保持用部材101
に対向する面には、当接部材下部118aがプリント基
板94を押圧するために下降した際、挿入軸93の頭部
が中に入るように、凹形状の切り欠け1180aが形成
されている。
【0016】次に、上記Eリング挿入装置を用いて挿入
軸93にEリング32を挿入する方法について説明す
る。まず、挿入軸93等を含む前記電子機器が固定され
ているY軸テーブル、及びEリング挿入装置本体100
が固定されているX軸プレート等を駆動させ、当接部材
118が挿入軸93の真上にくるように位置合わせを行
う。他方、Eリング保持用部材101のEリング保持部
102にはEリング32を保持させておく。次に、Eリ
ング挿入装置本体100を降下させ、その後、ピストン
機構114を駆動させてロッド116を降下させること
により、当接部材118を降下させ、挿入軸93の頭部
を押圧、固定する。次に、ピストン機構111を駆動さ
せて、Eリング保持用部材101を押圧用部材110側
に近づけ、Eリング保持部102に保持されたEリング
32を挿入軸93の溝部93aに挿入する。Eリング保
持用部材101と押圧用部材110との間には相対的に
力が作用するようになっており、Eリング保持用部材1
01でEリング32を溝部93aに押し込む際、Eリン
グ保持用部材101に大きな力を作用させることは、押
圧用部材110を介して挿入軸93に大きな力が作用す
ることを意味する。従って、押圧用部材110と支持部
材105との間には逃げ機構(図示せず)が介装され、
押圧用部材110を介して挿入軸93には大きな曲げ応
力が作用せず、挿入軸93に歪等が発生しないようにな
っている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来のEリング挿入装
置では、Eリング挿入装置本体100が挿入軸93の上
方から接近し、鉛直方向に移動する当接部材118によ
り挿入軸93を押圧、固定するようになっているため、
Eリング32を挿入しようとする部分の上方にプリント
基板94等の他の部材が存在する場合には、前記Eリン
グ挿入装置を使用することができないという課題があっ
た。
【0018】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、挿入軸の上方に他の部品が存在する場合においても
Eリングを自動挿入することができ、挿入時に挿入軸に
作用する応力を低減させて挿入軸等の歪の発生や破損等
を防止することができ、しかもEリングを容易かつ短時
間で挿入することができるEリング挿入装置、及びEリ
ングの挿入状態の良否を正確、かつ短時間で判断するこ
とができる挿入状態検知装置を提供することを目的とし
ている。
【0019】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために本発明に係るEリング挿入装置(1)
は、略鉛直方向に配置された挿入軸に対して水平方向か
ら接近するEリング挿入部材を含んで構成されているこ
とを特徴としている。
【0020】上記Eリング挿入装置(1)によれば、略
鉛直方向に配置された前記挿入軸に、前記Eリング挿入
部材が水平方向から接近するので、前記挿入軸の上方に
他の部材が存在するような構成の部品であっても、前記
挿入軸に前記Eリングを挿入することができる。
【0021】また、本発明に係るEリング挿入装置
(2)は、上記Eリング挿入装置(1)において、前記
挿入軸を把持するためのフックを含む薄板状の把持部が
水平方向に延設された挿入軸把持用アームと、前記Eリ
ングを保持するための爪を含む薄板状のEリング保持部
が水平方向に延設されたEリング保持用アームと、前記
両アームを水平方向で、かつ互いに近づく方向に移動さ
せることにより、前記フックに把持された前記挿入軸に
前記Eリング保持部に保持された前記Eリングを挿入さ
せるアーム移動手段とを含んで前記Eリング挿入部材が
構成されていることを特徴としている。
【0022】上記Eリング挿入装置(2)によれば、前
記挿入軸の上下に他の部品が存在し、前記Eリングを挿
入するための空間が水平方向にのみ、わずかに確保され
ている場合等においても、前記挿入軸に対して前記薄板
状の前記把持部が水平方向から接近し、前記挿入軸を前
記フックにより把持することができ、続いて、前記アー
ム移動手段を用い、前記挿入軸把持用アームと、前記薄
板状の前記Eリング保持部に前記Eリングが保持された
前記Eリング保持用アームとを、水平方向でかつ互いに
近づく方向に移動させることにより、自動的にかつ短時
間で前記Eリングを前記挿入軸に挿入することができ
る。
【0023】また、本発明に係るEリング挿入装置
(3)は、上記Eリング挿入装置(1)又は(2)にお
いて、前記Eリング挿入部材が、前記アーム移動手段が
固定される固定部材、及び該固定部材の上方に位置する
支持部材を含んで構成されており、前記Eリング挿入の
際に前記挿入軸に曲げ応力が作用しないように、ストッ
パにより所定範囲内でのみ摺動可能なように構成された
すべり機構と、前記固定部材を前記Eリング保持用アー
ムの移動方向と反対方向に付勢する付勢手段とを介して
前記固定部材が前記支持部材に支持されていることを特
徴としている。
【0024】上記Eリング挿入装置(3)によれば、前
記すべり機構と前記付勢手段とを介して前記固定部材が
前記支持部材に支持されているので、前記Eリング挿入
の際に前記挿入軸に所定値以上の曲げ応力が作用する
と、前記固定部材下方の前記挿入軸把持用アームと前記
Eリング保持用アームとを含む部分が前記曲げ応力が作
用する方向に移動し、前記挿入軸に所定値以上の大きな
曲げ応力が作用することはない。従って、前記挿入軸に
前記Eリングを挿入する際、前記挿入軸や前記挿入軸の
周辺部材に歪や破損等が発生するのを防止することがで
きる。
【0025】また、本発明に係るEリング挿入装置
(4)は、上記Eリング挿入装置(1)〜(3)のいず
れかにおいて、前記支持部材が該支持部材を上下方向に
移動させる上下方向移動手段に連結されると共に、水平
方向に移動させる水平方向移動手段にも前記上下方向移
動手段を介して連結されていることを特徴としている。
【0026】上記Eリング挿入装置(4)によれば、前
記支持部材が前記上下方向移動手段及び前記水平方向移
動手段に連結されているので、最初の位置合わせの際、
前記支持部材を含む前記Eリング挿入部材を所定範囲内
で上下方向や水平方向に自由に移動させることができ、
位置合わせが容易である。従って、より短時間で前記E
リングの挿入を行うことができる。
【0027】また、Eリング挿入装置(5)は、上記E
リング挿入装置(1)〜(4)のいずれかにおいて、前
記把持部の前記フックの入口幅が前記挿入軸の直径より
も十分大きいことを特徴としている。
【0028】上記Eリング挿入装置(5)によれば、前
記フックの前記入口幅が前記挿入軸の直径よりも十分大
きいので、前記Eリングを前記挿入軸に挿入する際に、
前記挿入軸の設定位置と実際位置との間に多少のずれが
発生しても挿入を行うことが可能となり、より容易に前
記Eリングの挿入を行うことができる。
【0029】また、Eリング挿入装置(6)は、上記E
リング挿入装置(1)〜(5)のいずれかにおいて、前
記挿入軸を支持する挿入軸支持部材を前記挿入軸の軸方
向に押圧することにより前記挿入軸支持部材の浮き上り
を抑え、前記Eリングを前記挿入軸の適正位置に挿入す
るための押圧部材が配設されていることを特徴としてい
る。
【0030】上記Eリング挿入装置(6)によれば、前
記押圧部材により、前記挿入軸支持部材の浮き上りを抑
え、前記Eリングを前記挿入軸の適正位置に挿入するこ
とができる。
【0031】また、Eリング挿入装置(7)は、上記E
リング挿入装置(1)〜(6)のいずれかにおいて、前
記押圧部材が、上下方向に移動可能なピストン部材、及
び前記挿入軸支持部材を押圧するための略逆L字型の当
接部材を含んで構成され、該当接部材の一端が前記ピス
トン部材の下端において軸支されると共に、前記当接部
材の中央部が前記Eリング保持用アームの所定箇所にお
いても軸支されてリンク機構が構成され、前記ピストン
部材が上方へ移動することにより前記当接部材の他端が
前記挿入軸支持部材を下方に押圧するように構成されて
いることを特徴としている。
【0032】上記Eリング挿入装置(7)によれば、前
記ピストン部材を上方へ移動させることにより、前記リ
ンク機構を構成する前記当接部材の他端において前記挿
入軸支持部材を下方に押圧し、その浮き上がりを確実に
抑えることができる。従って、前記Eリングを前記挿入
軸の適正位置に挿入することができる。
【0033】また、Eリング挿入装置(8)は、上記E
リング挿入装置(1)〜(7)のいずれかにおいて、前
記Eリング保持部の先端部中央から長さ方向にスリット
が形成されると共に、該スリットを含む先端部に平面視
略半円形状の切り欠け部が形成され、該切り欠け部の周
囲の底面に平面視略円弧状、正面視略逆台形状で、かつ
前記Eリングの厚さと略同じ高さの切り欠け溝(爪)が
形成されていることを特徴としている。
【0034】上記Eリング挿入装置(8)によれば、前
記Eリング保持部の先端部中央から長さ方向にスリット
が形成されているので、前記Eリング保持部の弾性によ
り前記Eリングを保持することができる。また、前記E
リング保持部先端に形成された前記切り欠け部周囲の底
面に平面視略円弧状、正面視略逆台形状の切り欠け溝
(爪)が形成されているので、一旦前記爪により保持さ
れた前記Eリングには上方に押し上げる力が働き、その
ために外れにくく、前記爪により確実に前記Eリングを
保持することができる。
【0035】また、挿入状態検知装置(1)は、本体
と、該本体に併設された2個の光センサと、前記本体に
移動可能に配設された移動部材とを含んで構成され、該
移動部材は、先端部が挿入軸との間の所定距離を移動し
てEリング又は前記挿入軸に当接すると移動が停止する
検知部材、及び該検知部材に連結されて該検知部材と共
に前記2個の光センサの光路を横切る方向に移動する2
枚の連結位置の異なる光遮断体を含んで構成され、前記
移動部材の移動距離により前記2枚の光遮断体が前記2
個の光センサの光路を遮断する状態が異なることを利用
して前記Eリングの前記挿入軸への挿入の有無、及び前
記Eリングの前記挿入軸への挿入状態の良否を検知する
ように構成されていることを特徴としている。
【0036】前記挿入状態検知装置(1)によれば、前
記検知部材の先端部が前記挿入軸と所定の距離になるよ
うに前記挿入状態検知装置をセットした後、前記移動部
材を移動させると、前記検知部材の先端部が前記Eリン
グ又は前記挿入軸に当接して移動が停止する。このと
き、前記移動部材の移動距離の大きさにより前記2枚の
光遮断体が前記2個の光センサの光路を遮断する状態が
異なってくる。他方、前記挿入軸に前記Eリングが挿入
されているか否か、及び前記Eリングが前記挿入軸に挿
入されている場合に、前記Eリングが前記挿入軸に良好
に挿入されているか否かにより、前記移動部材の移動距
離の大きさは異なり、前記2枚の光遮断体による前記2
個の光センサの光路の遮断状態も異なってくる。従っ
て、前記2個の光センサの光路の遮断状態により前記挿
入軸へのEリング挿入の有無、及び前記Eリングの前記
挿入軸への挿入状態の良否を確実に判断することができ
る。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るEリング挿入
装置、及び挿入状態検知装置の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1(a)は、実施の形態に係るEリン
グ挿入装置を構成するEリング挿入部材を模式的に示し
た正面図であり、(b)は側面図である。
【0038】まず、挿入軸30(図2)を把持するため
の挿入軸把持用アーム12、Eリング32を保持して挿
入軸30にEリング32を挿入するためのEリング保持
用アーム13、及びこれら挿入軸把持用アーム12及び
Eリング保持用アーム13を水平方向に移動させるアー
ム移動手段14について説明する。
【0039】これら挿入軸把持用アーム12、Eリング
保持用アーム13、及びアーム移動手段14を含んで構
成されるEリング挿入部材10は、(a)図中、左側下
部に挿入軸把持用アーム12が、右側下部にEリング保
持用アーム13が配置されている。挿入軸把持用アーム
12は、挿入軸を把持するためのフック120aを含む
薄板状の把持部120を備え、把持部120が略直方体
形状をしたアーム本体125の下部から水平方向に延設
されて構成されている。Eリング保持用アーム13は、
先端にEリング32を保持するための爪130aを含む
薄板状のEリング保持部130を備え、Eリング保持部
130が略直方体形状をしたアーム本体135の下部か
ら水平方向に延設されて構成されている。これら挿入軸
把持用アーム12及びEリング保持用アーム13は、こ
れら両アームを水平方向に移動させるアーム移動手段1
4にそれぞれ連結されている。
【0040】図示はしていないが、このアーム移動手段
14は略鉛直方向に配置されたピストン機構、及びピス
トンロッドの鉛直方向の運動(上下動)を水平方向の運
動に変換する機構を含んで構成されている。そして、前
記ピストンロッドを上下動させることにより、挿入軸把
持用アーム12及びEリング保持用アーム13を、互い
に近づく方向、又は互いに遠ざかる方向に移動させるこ
とができるようになっている。これら挿入軸把持用アー
ム12及びEリング保持用アーム13が移動する方向
は、(a)において紙面に垂直な方向であり、この方向
がY軸方向、水平方向でかつY軸に直交する方向
((a)において紙面の左右方向)がX軸方向、鉛直方
向をZ軸方向となる。前記ピントンロッドの上下動はエ
アーにより制御され、アーム移動手段14にはエアー出
入り口15a、15bが形成されている。
【0041】図2は、挿入軸30及び把持部120、E
リング保持部130の近傍を模式的に示した部分拡大側
面図である。また、図3(a)はEリング保持用アーム
13を模式的に示した正面図であり、(b)は平面図で
ある。
【0042】図2に示したように、挿入軸把持用アーム
12の薄板状の把持部120には、その中間部分にフッ
ク120aが切り欠け状に形成されている。このフック
120aは、挿入軸30を把持するために形成されたも
のであり、入口幅d1 は挿入軸30の直径よりも十分大
きく設定されており、挿入軸30を把持する際の、挿入
軸30への接近位置に多少のずれがあっても把持するこ
とができるようになっている。
【0043】また、図3に示したように、Eリング保持
用アーム13のEリング保持部130の先端部中央から
は長さ方向にスリット13aが形成されると共に、スリ
ット13aを含む先端部に平面視略半円形状の切り欠け
部130bが形成されており、さらに切り欠け部130
bの側壁底部には平面視略円弧状、正面視略逆台形状
で、かつEリング32の厚さと略同じ高さの切り欠け溝
(爪)130aが形成されている。すなわち、スリット
13aの形成により、爪130a部が左右に広がって弾
性的にEリング32を保持することができ、また、爪1
30aは正面視略逆台形状に形成されているので、爪1
30a上面で上方への位置規制を行うとともに側面で上
方へ押し上げる力を作用させ、Eリング32を下方に落
ちないようにしっかりと保持できるようになっている。
【0044】図1に示したように、挿入軸把持用アーム
12及びEリング保持用アーム13がそれぞれ移動可能
に連結されたアーム移動手段14は、アーム移動手段1
4の上部に位置する固定部材16に固定されている。こ
の固定部材16は、さらにその上方に位置する支持部材
17に、後述するすべり機構及び付勢手段を介して支持
されている。(b)に示したように、固定部材上部16
aはL字形状に形成され、その上に密接して配設された
逆L字形状の支持部材下部17aと、ベアリング(図示
せず)を介して連結されており、これら固定部材上部1
6a及び支持部材下部17aの左右にはストッパ18
a、18bが配設されている。ストッパ18aはボルト
160aにより固定部材上部16aに固定され、ストッ
パ18bはボルト170aにより支持部材17aに固定
されている。従って、固定部材上部16a及び支持部材
下部17aは、ストッパ18a、18b及び内部に配設
されたストッパ(図示せず)により所定範囲内でのみ摺
動可能である。固定部材上部16aと支持部材下部17
aとの中央部には略直方体形状の空間が形成されてお
り、この空間部分の左右に、固定部材上部16aに固定
されたピン16bと支持部材下部17aに固定されたピ
ン17bとが配置されており、これら2つのピン16
b、17bの間にはコイルバネ(付勢手段)19が介装
され、固定部材上部16aと支持部材下部17aが近づ
く方向に付勢されている。従って、固定部材16及び固
定部材16に固定されたアーム移動手段14等は、
(b)図中、左方向に力が作用し、所定の範囲で左側に
移動しても、前記力が作用しなくなるとコイルバネ19
の作用により元に戻るようになっている。
【0045】次に、ピストン機構20と当接部材22と
を含んで構成される押圧部材について説明する。(a)
において、アーム移動手段14の右側面には、ピストン
機構20が配設されている。このピストン機構20は、
固定部材26に固定されている。ピストン機構20はシ
リンダ21及びロッド22を含んで構成され、エアーに
よりロッド22が上下動するようになっており、エアー
出入口21a、21bがシリンダ21側面に形成されて
いる。
【0046】また、(a)に示したように、略逆L字型
の当接部材23の中央部を軸支用部材25が貫通してお
り、この軸支用部材25はアーム本体125の右側の略
中央部に形成されたネジ穴125aに螺着され、これに
より当接部材23が軸支されている。さらに、当接部材
23の右端部には略楕円形の貫通孔23aが形成され、
この貫通孔23aをロッド22の下端部22aに配設さ
れた軸支用部材24が貫通し、Eリング32により抜け
止めされている。
【0047】このように、当接部材23は中央部におい
て軸支され、リンク機構を構成しており、ロッド22が
上下動することにより、軸支用部材24は楕円形の貫通
孔23a内を移動し、一方、当接部材23の下端23b
は円弧を描くように運動する。そして、当接部材23の
下端23bの下方にプリント基板31を配置し、ロッド
22を上方へ移動させることにより、プリント基板31
を下方に押圧し、固定することができるようになってい
る。
【0048】図4は、実施の形態に係るEリング挿入装
置の全体を示した正面図である。
【0049】台板41の両端部には支柱42が立てら
れ、これらの支柱42の間に架構43が横架され、さら
に、架構43の側面にはモータ駆動機構(図示せず)に
よりX軸方向に駆動されるX軸プレート44が配設され
ている。X軸プレート44には、板状体440が固定さ
れ、この板状体440には、板状体440に突設された
支持棚440aを介してピストン機構(上下方向移動手
段)47が固定されている。ピストン機構47はシリン
ダ48、ロッド49を含んで構成され、ロッド49は空
気圧により上下動するようになっており、シリンダ48
にはエアー出入口48a、48bが形成されている。
【0050】また、支持棚440aと板状体440との
間には、空間が確保されており、この支持棚440aと
板状体440との間に縦長の昇降板45が昇降可能に配
設されており、この昇降板45の下部にも支持棚450
aが突設されている。そして、この支持棚450aには
Eリング挿入部材10上部の支持部材17が固定されて
いる。また、支持部材17には、支持棚450aを遊貫
する軸部材17cも固定されており、軸部材17cとロ
ッド49とは連結用部材46を介して連結されている。
従って、ピストン機構47を構成するロッド49を上下
動させることにより、昇降板45と共にEリング挿入部
材10を上下方向に移動させることができ、X軸プレー
ト44をX軸方向に移動させることにより、Eリング挿
入部材10をX軸方向に移動させることができる。すな
わち、X軸プレート44に付設されたモータ駆動機構、
及びピストン機構47を駆動させることにより、Eリン
グ挿入部材10をX軸方向、及びZ軸方向に自在に移動
させることができるようになっている。
【0051】また、台板41上には、挿入軸30(プリ
ント基板31)(図2)を有する電子機器52を固定す
るためのY軸テーブル50がレール51上に配設されて
いる。このY軸テーブル50はレール51上でY軸方向
に自在に移動することができ、このY軸テーブル50を
移動させることにより、挿入軸30とEリング挿入部材
10とのY軸方向の距離を調節することができるように
なっている。
【0052】次に、上記のように構成されたEリング挿
入装置40(Eリング挿入部材10)の動作について説
明する。まず、挿入軸30(プリント基板31)を有す
る電子機器52をY軸テーブル50(図4)に固定す
る。このとき、Y軸テーブル50上の挿入軸30の位置
が所定位置になるように電子機器52の固定作業を行
い、固定された挿入軸30の位置(座標)を基準として
Y軸テーブル50の移動や、Eリング挿入部材10の移
動を行う。また、電子機器52を固定する際には、挿入
軸30が鉛直方向に向くように固定する。
【0053】次に、挿入軸30のY軸方向の位置と、フ
ック120a入口の中心部分のY軸方向の位置とが略一
致するように(図2)、Y軸テーブル50を移動させ
る。続いて、ピストン機構47を駆動させ、挿入軸30
とEリング挿入部材10とのZ軸方向(上下方向)の位
置合わせを行う。さらに、X軸プレート44に付設され
たモータ駆動機構(図示せず)を駆動させ、X軸方向
(水平方向)から挿入軸30にフック120aを近づけ
ていき、最終的にフック120aの内部に挿入軸30を
入れる。
【0054】次に、前記押圧部材を構成するピストン機
構20を駆動させ、ロッド22を上方へ移動させること
により前記リンク機構を働かせ、当接部材23の下端2
3bでプリント基板31を押圧し、プリント基板31の
浮き上がりを抑える。これにより、挿入軸30の溝部3
0aがプリント基板31から露出し、Eリング32を挿
入し易くなる。この後、Y軸テーブル50をY軸方向に
フリーの状態にする。
【0055】次に、アーム移動手段14を駆動させ、図
2に矢印B及びCで示したように、挿入軸把持用アーム
12とEリング保持用アーム13とを互いに近づく方向
に移動させることにより、Eリング保持部130の爪1
30aに保持されたEリング32を挿入軸30の溝部3
0aに当接させた後、溝部30aにEリング32を嵌合
し、Eリング32の挿入を終了する。
【0056】上記実施の形態に係るEリング挿入装置4
0によれば、挿入軸把持用アーム12の把持部120及
びEリング保持用アーム13のEリング保持部130が
水平方向に延設されており、また、略鉛直方向に配置さ
れた挿入軸30を把持するために把持部120が水平方
向から接近するので、挿入軸30の上方に他の部材が存
在しても、Eリング32を挿入軸30(溝部30a)に
挿入することができる。また、把持部120及びEリン
グ保持部130が薄板状であるので、Eリング32を挿
入するための空間が水平方向にのみ、わずかに確保され
ている場合においても、挿入軸30へのEリング32の
挿入が可能である。
【0057】また、フック120aの入口の幅d1 に余
裕がないと、挿入軸30の固定位置を厳密に設定する必
要が生じ、作業が難しくなるが、本実施の形態では、フ
ック120aの入口幅d1 を挿入軸30の直径よりも十
分に大きく設定しているので、挿入軸30の固定位置が
多少ずれても、フック120aにより挿入軸30を把持
することができ、電子機器52の固定作業を容易に行う
ことができる。
【0058】また、図3に示したように、Eリング保持
用アーム13におけるEリング保持部130に長さ方向
にスリット13aが形成されているので、爪130aが
左右に広がって弾性的にEリング32を保持することが
できる。また、爪130aが正面視略逆台形状に形成さ
れているので、爪130aに保持されたEリング32に
は、爪130aの壁面がEリング32を上方に押し上げ
るように作用し、Eリング32が落下しないように、し
っかりと保持することができる。
【0059】また、押圧部材がピストン機構20、及び
略逆L字型の当接部材23を含んで構成され、当接部材
23が中央部おいても軸支されてリンク機構を構成し、
ロッド22を上方へ移動させることにより当接部材23
がプリント基板31を下方に押圧、固定するようになっ
ているので、プリント基板31の浮き上がりを抑えるこ
とができ、Eリング32を挿入軸30の溝部30aに正
確に挿入することができる。
【0060】また、固定部材上部16aはその上に配設
された支持部材下部17aとベアリングを介して連結さ
れており、その左右に配設されたストッパ18a、18
b等により所定範囲内でのみ摺動可能なように構成され
ている。また、固定部材上部16aに固定されたピン1
6bと、支持部材下部17aに固定されたピン17bと
にコイルバネ(付勢手段)19が介装され、固定部材上
部16aと支持部材下部17aが近づくように付勢され
ているので、Eリング挿入の際に、挿入軸30に所定値
以上の曲げ応力が作用すると、固定部材16より下方の
挿入軸把持用アーム12とEリング保持用アーム13と
を含む部分が前記曲げ応力が作用する方向に移動し、挿
入軸30に所定値以上の曲げ応力が作用することはな
い。従って、Eリング挿入により挿入軸30やプリント
基板31に負担がかかり、歪や破損等が発生するのを防
止することができる。
【0061】また、Eリング挿入部材10上部の支持部
材17がピストン機構(上下方向移動手段)47及びX
軸プレート44に連結されているので、最初の位置合わ
せの際、支持部材17を含むEリング挿入部材10を所
定範囲内で上下方向や水平方向に自由に移動させること
ができ、位置合わせが容易である。従って、より短時間
で挿入軸30へのEリング32の挿入を行うことができ
る。
【0062】上記Eリング挿入装置40を用いて挿入軸
30へのEリング32の挿入操作を行った後、実際にE
リング32が挿入されているか、またその挿入状態が良
好であるか否かをチェックする必要がある。
【0063】図5(a)は実施の形態に係る挿入状態検
知装置を模式的に示した平面図であり、(b)は一部切
欠き側面図である。この挿入状態検知装置60は、挿入
軸30へのEリング32の挿入状態をチェックする装置
であり、本体72と、本体72の左側面に併設された2
個の光センサ61a、61bと、本体72上部に移動可
能に配設された移動部材63とを含んで構成されてい
る。移動部材63は、先端64aがEリング32又は挿
入軸30に当接する平面視L字形状の検知部材64、端
部に光センサ61a、61bの光路を遮断するための平
板状の遮断部650a、650bが下方に延設され、か
つ遮断部650a、650bの位置が互いに異なるよう
に構成された光遮断体65a、65b、及び検知部材6
4と光遮断体65a、65bとを連結する連結部材66
を含んで構成され、連結部材66はY軸方向への移動の
ために形成されたレール67上に載置されている。ま
た、連結部材66は先頭部分が(a)において右側に拡
張形成され、レール67に対して直角な辺部66aが形
成されている。連結部材66及び光遮断体65a、65
bの右側にはピストン機構68が配設され、ロッド69
の先端部69aは連結部材66の辺部66aに固定され
ている。ロッド69はエアーによりY軸方向に移動する
ようになっており、シリンダ70にはエアー出入口70
a、70bが形成されている。従って、ロッド69の移
動に伴い、レール67上に載置された移動部材63はY
軸方向に移動する。
【0064】また、移動部材63、ピストン機構68、
レール67等は、X軸方向への移動のために形成された
レール71上に載置されており、これらの部材はピスト
ン機構(図示せず)によりX軸方向に移動することがで
きるようになっている。さらに本体72がレール(図示
せず)上に載置され、Y軸方向に移動できるようになっ
ている。
【0065】次に、この挿入状態検知装置60を使用し
たEリングの挿入状態の検知方法について説明する。E
リング32の挿入操作が終了した電子機器は、Y軸テー
ブル50に固定されているので、このY軸テーブル50
を移動させるか、又は挿入状態検知装置60を移動さ
せ、挿入軸30と検知部材64の先端64aとのY軸方
向の距離を調整した後、移動部材63等をX軸方向に移
動させ、挿入軸30と検知部材64の先端64aとの間
を所定距離に設定する。なお、Z軸方向に関しては、挿
入状態検知装置60を作製する際に、挿入軸30に挿入
されたEリング32に検知部材64の先端64aが当接
するようにその位置を調整しておく。
【0066】次に、ピストン機構68を駆動させ、移動
部材63を挿入軸30の方向に移動させる。移動を開始
した移動部材63は、検知部材64の先端64aがEリ
ング32又は挿入軸30に当接すると移動が停止する。
【0067】Eリング32の挿入操作が終了したとき、
Eリング32の挿入状態として以下の場合が考えられ
る。Eリング32の挿入操作がうまくいかず、Eリン
グ32が挿入軸30に全く挿入されず、挿入軸30の近
傍にEリング32が存在しない状態(Eリングなし)。
Eリング32は一応挿入軸30に係合されているが、
十分に押し込まれていない状態(挿入不良)。Eリン
グ32の挿入が良好に行われた状態(挿入良好)。
【0068】上記した3つの状態により、移動部材63
の移動距離は異なるので、これを光センサ61a、61
bにより検出する。すなわち、挿入不良の場合には、
Eリング32に当接するまでの移動部材63の移動距離
が一番短く、遮断部650bのみが光センサ61aの光
を遮断する。次に、挿入良好の場合には、さらに移動
部材63が前に移動した後、Eリング32に当接するの
で、遮断部650a、650bが両方の光センサ61
a、61bの光を遮断する。また、Eリングなしの場
合には、検知部材64の先端64aが挿入軸30に当接
するので、移動部材63の移動距離が一番長くなり、遮
断部650aのみが光センサ61bの光を遮断する。以
上のように、上記したEリング32の挿入状態により、
遮断部650a、650bが光センサ61a、61bを
遮断する状態が異なるので、これを光センサ61a、6
1bにより検知し、表示装置等(図示せず)により挿入
状態を表示する。
【0069】このように挿入状態検知装置60を用いる
ことにより、Eリング挿入操作後のEリング32の挿入
軸30への挿入の有無、及びEリング32の挿入軸30
への挿入状態の良否を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態に係るEリング挿
入装置を構成するEリング挿入部材を模式的に示した正
面図であり、(b)は側面図である。
【図2】実施の形態に係るEリング挿入装置の把持部、
Eリング保持部及び挿入軸の近傍を模式的に示した部分
拡大側面図である。
【図3】(a)は実施の形態に係るEリング挿入装置を
構成するEリング保持用アームを模式的に示した正面図
であり、(b)は平面図である。
【図4】実施の形態に係るEリング挿入装置を模式的に
示した正面図である。
【図5】(a)は実施の形態に係る挿入状態検知装置を
模式的に示した平面図であり、(b)は一部切欠き側面
図である。
【図6】Eリングを保持しておくためのリングスタンド
及びEリングのホルダを模式的に示した平面図である。
【図7】プリント基板等に取り付けられた挿入軸にEリ
ングを挿入する様子を示した正面図である。
【図8】(a)は従来のEリング挿入装置本体を示した
正面図であり、(b)は(a)におけるB−B線断面図
であり、(c)は(a)におけるC−C線断面図であ
る。
【符号の説明】
10 Eリング挿入部材 12 挿入軸把持用アーム 120 把持部 120a フック 13 Eリング保持用アーム 13a スリット 130 Eリング保持部 130a 爪 130b 切り欠け部 14 アーム移動手段 16 固定部材 17 支持部材 18a、18b ストッパ 19 コイルバネ(付勢手段) 20 ピストン機構 22 ロッド 22a 下端部 23 当接部材 23b 下端 24、25 軸支用部材 30 挿入軸 31 挿入軸支持部材 32 Eリング 40 Eリング挿入装置 44 x軸プレート 47 ピストン機構(上下方向移動手段) 60 挿入状態検知装置 61a、61b 光センサ 63 移動部材 64 検知部材 65a、65b 光遮断体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略鉛直方向に配置された挿入軸に対して
    水平方向から接近するEリング挿入部材を含んで構成さ
    れていることを特徴とするEリング挿入装置。
  2. 【請求項2】 前記挿入軸を把持するためのフックを含
    む薄板状の把持部が水平方向に延設された挿入軸把持用
    アームと、前記Eリングを保持するための爪を含む薄板
    状のEリング保持部が水平方向に延設されたEリング保
    持用アームと、前記両アームを水平方向で、かつ互いに
    近づく方向に移動させることにより、前記フックに把持
    された前記挿入軸に前記Eリング保持部に保持された前
    記Eリングを挿入させるアーム移動手段とを含んで前記
    Eリング挿入部材が構成されていることを特徴とする請
    求項1記載のEリング挿入装置。
  3. 【請求項3】 前記Eリング挿入部材が、前記アーム移
    動手段が固定される固定部材、及び該固定部材の上方に
    位置する支持部材を含んで構成されており、前記Eリン
    グ挿入の際に前記挿入軸に曲げ応力が作用しないよう
    に、ストッパにより所定範囲内でのみ摺動可能なように
    構成されたすべり機構と、前記固定部材を前記Eリング
    保持用アームの移動方向と反対方向に付勢する付勢手段
    とを介して前記固定部材が前記支持部材に支持されてい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のEリン
    グ挿入装置。
  4. 【請求項4】 前記支持部材が該支持部材を上下方向に
    移動させる上下方向移動手段に連結されると共に、水平
    方向に移動させる水平方向移動手段にも前記上下方向移
    動手段を介して連結されていることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかの項に記載のEリング挿入装置。
  5. 【請求項5】 前記把持部の前記フックの入口幅が前記
    挿入軸の直径よりも十分大きいことを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかの項に記載のEリング挿入装置。
  6. 【請求項6】 前記挿入軸を支持する挿入軸支持部材を
    前記挿入軸の軸方向に押圧することにより前記挿入軸支
    持部材の浮き上りを抑え、前記Eリングを前記挿入軸の
    適正位置に挿入するための押圧部材が配設されているこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載のE
    リング挿入装置。
  7. 【請求項7】 前記押圧部材が、上下方向に移動可能な
    ピストン部材、及び前記挿入軸支持部材を押圧するため
    の略逆L字型の当接部材を含んで構成され、該当接部材
    の一端が前記ピストン部材の下端において軸支されると
    共に、前記当接部材の中央部が前記Eリング保持用アー
    ムの所定箇所においても軸支されてリンク機構が構成さ
    れ、前記ピストン部材が上方へ移動することにより前記
    当接部材の他端が前記挿入軸支持部材を下方に押圧する
    ように構成されていることを特徴とする請求項6記載の
    Eリング挿入装置。
  8. 【請求項8】 前記Eリング保持部の先端部中央から長
    さ方向にスリットが形成されると共に、該スリットを含
    む先端部に平面視略半円形状の切り欠け部が形成され、
    該切り欠け部の周囲の底面に平面視略円弧状、正面視略
    逆台形状で、かつ前記Eリングの厚さと略同じ高さの切
    り欠け溝(爪)が形成されていることを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかの項に記載のEリング挿入装置。
  9. 【請求項9】 本体と、該本体に併設された2個の光セ
    ンサと、前記本体に移動可能に配設された移動部材とを
    含んで構成され、該移動部材は、先端部が挿入軸との間
    の所定距離を移動してEリング又は前記挿入軸に当接す
    ると移動が停止する検知部材、及び該検知部材に連結さ
    れて該検知部材と共に前記2個の光センサの光路を横切
    る方向に移動する2枚の連結位置の異なる光遮断体を含
    んで構成され、前記移動部材の移動距離により前記2枚
    の光遮断体が前記2個の光センサの光路を遮断する状態
    が異なることを利用して前記Eリングの前記挿入軸への
    挿入の有無、及び前記Eリングの前記挿入軸への挿入状
    態の良否を検知するように構成されていることを特徴と
    する挿入状態検知装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100395670B1 (ko) * 2001-02-12 2003-08-25 박계정 이링 삽입 장치
KR100395669B1 (ko) * 2001-02-12 2003-08-25 박계정 이링 삽입 장치
KR100887504B1 (ko) 2008-08-19 2009-03-10 한밭대학교 산학협력단 원통형 부재의 실링재 삽입장치

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