JPH1144084A - 床板材の敷設構造 - Google Patents
床板材の敷設構造Info
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- JPH1144084A JPH1144084A JP20437697A JP20437697A JPH1144084A JP H1144084 A JPH1144084 A JP H1144084A JP 20437697 A JP20437697 A JP 20437697A JP 20437697 A JP20437697 A JP 20437697A JP H1144084 A JPH1144084 A JP H1144084A
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- Japan
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- floor
- inclined surface
- floor plate
- concave portion
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 段差が発生せず作業性に優れ、しかも膨張に
よる反りが小さく、収縮による見栄えの低下のない床板
材の敷設構造を得る。 【解決手段】 複数の床板材１０，１０′を敷設して床
仕上げを施し、隣接する一対の床板材１０，１０′の各
々対向する端面の一方に凸部１１を形成すると共に他方
に凸部１１に嵌合する凹部１２を形成し、凸部１１の下
部を上向き傾斜面１８に形成すると共に凹部１２の下部
を下向き傾斜面１９に形成し、凸部１１を凹部１２に嵌
合し、上向き傾斜面１８と下向き傾斜面１９を当接させ
たことを特徴とするものである。
よる反りが小さく、収縮による見栄えの低下のない床板
材の敷設構造を得る。 【解決手段】 複数の床板材１０，１０′を敷設して床
仕上げを施し、隣接する一対の床板材１０，１０′の各
々対向する端面の一方に凸部１１を形成すると共に他方
に凸部１１に嵌合する凹部１２を形成し、凸部１１の下
部を上向き傾斜面１８に形成すると共に凹部１２の下部
を下向き傾斜面１９に形成し、凸部１１を凹部１２に嵌
合し、上向き傾斜面１８と下向き傾斜面１９を当接させ
たことを特徴とするものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、プレハブ住宅等
における床板材の敷設構造に関するものである。
における床板材の敷設構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の床板材の敷設構造を図４を用いて
説明する。床板材３０，３０′は、対向する端面に凸部
３１と凹部３２を形成してなる。まず、床板材３０の凸
部３１に釘３５を打ち床下地材（図示せず）に固定す
る。そして、床板材３０の凸部３１に床板材３０′の凹
部３２を嵌合し、床板材３０の凸部３１の上部３３と、
床板材３０′の凹部３２の上部３４を当接する。このよ
うにして、床板材３０，３０′を順次接続して敷設す
る。
説明する。床板材３０，３０′は、対向する端面に凸部
３１と凹部３２を形成してなる。まず、床板材３０の凸
部３１に釘３５を打ち床下地材（図示せず）に固定す
る。そして、床板材３０の凸部３１に床板材３０′の凹
部３２を嵌合し、床板材３０の凸部３１の上部３３と、
床板材３０′の凹部３２の上部３４を当接する。このよ
うにして、床板材３０，３０′を順次接続して敷設す
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の床板材
３０の敷設構造では、床下地材に釘止めした床板材３０
の上部３３の垂直面に、床板材３０′の上部３４の垂直
面を当接して敷設した際、床板材３０′の上下方向の移
動が規制されておらず、隣接する床板材３０，３０′の
表面間に段差が生じ易く、段差が生じないように正確に
位置決めして敷設する作業が煩雑であり、作業性に劣る
という問題があった。
３０の敷設構造では、床下地材に釘止めした床板材３０
の上部３３の垂直面に、床板材３０′の上部３４の垂直
面を当接して敷設した際、床板材３０′の上下方向の移
動が規制されておらず、隣接する床板材３０，３０′の
表面間に段差が生じ易く、段差が生じないように正確に
位置決めして敷設する作業が煩雑であり、作業性に劣る
という問題があった。
【０００４】また、床板材３０，３０′の上部３３，３
４にて互いに接触しており、加温時の床板材３０，３
０′の膨張により、床板材３０，３０′の縁部が跳ね上
がるように反り、歩行の障害になるという問題があっ
た。さらに、床板材３０，３０′の乾燥収縮時には、床
板材３０，３０′の上部３３，３４間に隙間が生じ、釘
３５の頭が露出して見栄えが低下するという問題もあっ
た。
４にて互いに接触しており、加温時の床板材３０，３
０′の膨張により、床板材３０，３０′の縁部が跳ね上
がるように反り、歩行の障害になるという問題があっ
た。さらに、床板材３０，３０′の乾燥収縮時には、床
板材３０，３０′の上部３３，３４間に隙間が生じ、釘
３５の頭が露出して見栄えが低下するという問題もあっ
た。
【０００５】この発明の目的は、段差が発生せず作業性
に優れ、しかも膨張による反りが小さく、収縮によって
見栄えが低下しない床板材の敷設構造を提供することで
ある。
に優れ、しかも膨張による反りが小さく、収縮によって
見栄えが低下しない床板材の敷設構造を提供することで
ある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の床板材の
敷設構造は、複数の床板材を敷設して床仕上げを施し、
隣接する一対の床板材の各々対向する端面の一方に凸部
を形成すると共に他方に凸部に嵌合する凹部を形成し、
凸部の下部を上向き傾斜面に形成すると共に凹部の下部
を下向き傾斜面に形成し、凸部を凹部に嵌合し、上向き
傾斜面と下向き傾斜面を当接させたことを特徴とするも
のである。
敷設構造は、複数の床板材を敷設して床仕上げを施し、
隣接する一対の床板材の各々対向する端面の一方に凸部
を形成すると共に他方に凸部に嵌合する凹部を形成し、
凸部の下部を上向き傾斜面に形成すると共に凹部の下部
を下向き傾斜面に形成し、凸部を凹部に嵌合し、上向き
傾斜面と下向き傾斜面を当接させたことを特徴とするも
のである。
【０００７】請求項１記載の床板材の敷設構造による
と、凹部の下部に形成した下向き傾斜面に、凸部の下部
に形成した上向き傾斜面が当接して押さえつけられるの
で、隣接する床板材の表面間に段差が発生せず、複数の
床板材を敷設して床仕上げを行う際の作業性に優れる。
また、下向き傾斜面の当りによって隣接する床板材が押
さえつけられるので、凸部が仕上部を押し上げるのを防
ぎ、仕上部の変形や破損を防止できる。
と、凹部の下部に形成した下向き傾斜面に、凸部の下部
に形成した上向き傾斜面が当接して押さえつけられるの
で、隣接する床板材の表面間に段差が発生せず、複数の
床板材を敷設して床仕上げを行う際の作業性に優れる。
また、下向き傾斜面の当りによって隣接する床板材が押
さえつけられるので、凸部が仕上部を押し上げるのを防
ぎ、仕上部の変形や破損を防止できる。
【０００８】請求項２記載の床板材の敷設構造は、請求
項１において、凸部の上部と凹部の上部との間に隙間を
形成したことを特徴とするものである。請求項２記載の
床板材の敷設構造によると、請求項１の作用に加え、凸
部の上部と凹部の上部との間に隙間を形成したので、床
板材の敷設後、床板材が膨張しても、この隙間にて膨張
を吸収することができ、反ったり表面が割れたりせず、
外観が損なわれない。
項１において、凸部の上部と凹部の上部との間に隙間を
形成したことを特徴とするものである。請求項２記載の
床板材の敷設構造によると、請求項１の作用に加え、凸
部の上部と凹部の上部との間に隙間を形成したので、床
板材の敷設後、床板材が膨張しても、この隙間にて膨張
を吸収することができ、反ったり表面が割れたりせず、
外観が損なわれない。
【０００９】請求項３記載の床板材の敷設構造は、請求
項１または請求項２において、凹部の下部が凹部の上部
に比べ側方に突出して形成され、凹部の下部を床下地材
に固着具にて固定したことを特徴とするものである。請
求項３記載の床板材の敷設構造によると、請求項１また
は請求項２の作用に加え、側方に突出した凹部の下部を
床下地材に固着具にて固定したので、固着具にて固定し
た凹部の下部の下向き傾斜面に、凸部の下部の上向き傾
斜面が当接して支持され、床板材の固定強度が安定す
る。また、凹部の下部を固着具にて固定したので、床板
材が収縮しても固着具が露出して見栄えが低下するよう
なこともなく、しかも固定作業も容易に行える。
項１または請求項２において、凹部の下部が凹部の上部
に比べ側方に突出して形成され、凹部の下部を床下地材
に固着具にて固定したことを特徴とするものである。請
求項３記載の床板材の敷設構造によると、請求項１また
は請求項２の作用に加え、側方に突出した凹部の下部を
床下地材に固着具にて固定したので、固着具にて固定し
た凹部の下部の下向き傾斜面に、凸部の下部の上向き傾
斜面が当接して支持され、床板材の固定強度が安定す
る。また、凹部の下部を固着具にて固定したので、床板
材が収縮しても固着具が露出して見栄えが低下するよう
なこともなく、しかも固定作業も容易に行える。
【００１０】請求項４記載の床板材の敷設構造は、請求
項１または請求項２または請求項３において、凹部の下
部の上面と凸部との間に隙間を形成したことを特徴とす
るものである。請求項４記載の床板材の敷設構造による
と、請求項１または請求項２または請求項３の作用に加
え、床板材の膨張による圧縮力で凹部の下部の下向き傾
斜面が凸部の下部の上向き傾斜面によって押し上げられ
ても、凹部の下部の上面と凸部との間に隙間があるの
で、この隙間によって圧縮力が緩和され、床板材が反っ
たり表面が割れたりせず、外観が損なわれない。
項１または請求項２または請求項３において、凹部の下
部の上面と凸部との間に隙間を形成したことを特徴とす
るものである。請求項４記載の床板材の敷設構造による
と、請求項１または請求項２または請求項３の作用に加
え、床板材の膨張による圧縮力で凹部の下部の下向き傾
斜面が凸部の下部の上向き傾斜面によって押し上げられ
ても、凹部の下部の上面と凸部との間に隙間があるの
で、この隙間によって圧縮力が緩和され、床板材が反っ
たり表面が割れたりせず、外観が損なわれない。
【００１１】請求項５記載の床板材の敷設構造は、請求
項１または請求項２または請求項３または請求項４にお
いて、上向き傾斜面ならびに下向き傾斜面の下端部を垂
直面に形成し、かつ凸部と凹部との間に隙間を形成した
ことを特徴とするものである。請求項５記載の床板材の
敷設構造によると、請求項１または請求項２または請求
項３または請求項４の作用に加え、上向き傾斜面ならび
に下向き傾斜面の下端部を垂直面とし、かつ凸部と凹部
との間に隙間を形成したことで、凸部を凹部に嵌合する
際、両垂直面どうしが当接し床板材の水平方向の位置決
めが確実に行われ、しかも上向き傾斜面の先端の欠けを
防ぐことができる。また、床板材の膨張によって垂直面
近傍に圧縮応力が作用しても、当該垂直面部分が圧縮変
形して膨張を吸収するため、床板材の反りを防ぐことが
できる。
項１または請求項２または請求項３または請求項４にお
いて、上向き傾斜面ならびに下向き傾斜面の下端部を垂
直面に形成し、かつ凸部と凹部との間に隙間を形成した
ことを特徴とするものである。請求項５記載の床板材の
敷設構造によると、請求項１または請求項２または請求
項３または請求項４の作用に加え、上向き傾斜面ならび
に下向き傾斜面の下端部を垂直面とし、かつ凸部と凹部
との間に隙間を形成したことで、凸部を凹部に嵌合する
際、両垂直面どうしが当接し床板材の水平方向の位置決
めが確実に行われ、しかも上向き傾斜面の先端の欠けを
防ぐことができる。また、床板材の膨張によって垂直面
近傍に圧縮応力が作用しても、当該垂直面部分が圧縮変
形して膨張を吸収するため、床板材の反りを防ぐことが
できる。
【００１２】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態を図１な
いし図３に基づいて説明する。図１は、隣接する一対の
床板材１０，１０′の接続部の断面図を示している。図
２は床板材１０（１０′）の平面図であり、図２のＸ−
Ｘ断面ならびにＹ−Ｙ断面は共に図３に示すような構造
をしている。
いし図３に基づいて説明する。図１は、隣接する一対の
床板材１０，１０′の接続部の断面図を示している。図
２は床板材１０（１０′）の平面図であり、図２のＸ−
Ｘ断面ならびにＹ−Ｙ断面は共に図３に示すような構造
をしている。
【００１３】すなわち、床板材１０は、図２に示すよう
に、隣合う縁部１０ａ，１０ｃに凸部１１を形成すると
共に、残りの縁部１０ｂ，１０ｄには凸部１１が嵌合可
能な大きさの凹部１２を形成する。そして、図３に示す
ように、凸部１１の上部１３は凸部１１の下部１４より
側方に突出させ、逆に凹部１２の下部１６は凹部１２の
上部１５より側方に突出させる。
に、隣合う縁部１０ａ，１０ｃに凸部１１を形成すると
共に、残りの縁部１０ｂ，１０ｄには凸部１１が嵌合可
能な大きさの凹部１２を形成する。そして、図３に示す
ように、凸部１１の上部１３は凸部１１の下部１４より
側方に突出させ、逆に凹部１２の下部１６は凹部１２の
上部１５より側方に突出させる。
【００１４】また、凸部１１の下部１４には上向き傾斜
面１８を形成し、凹部１２の下部１６には下向き傾斜面
１９を形成する。さらに、上向き傾斜面１８ならびに下
向き傾斜面１９の下端部には垂直面２０，２１を形成す
る。なお、垂直面２０，２１の高さ寸法ｈは床板材１０
の厚さ寸法Ｈに比べ、隣接する床板材１０の圧縮力で垂
直面２０，２１が潰れる程度に充分小さく、例えば床板
材１０の厚さ寸法をＨ＝８ｍｍとすると、垂直面２０，
２１の高さ寸法はｈ＝１ｍｍに形成する。
面１８を形成し、凹部１２の下部１６には下向き傾斜面
１９を形成する。さらに、上向き傾斜面１８ならびに下
向き傾斜面１９の下端部には垂直面２０，２１を形成す
る。なお、垂直面２０，２１の高さ寸法ｈは床板材１０
の厚さ寸法Ｈに比べ、隣接する床板材１０の圧縮力で垂
直面２０，２１が潰れる程度に充分小さく、例えば床板
材１０の厚さ寸法をＨ＝８ｍｍとすると、垂直面２０，
２１の高さ寸法はｈ＝１ｍｍに形成する。
【００１５】さらに、凸部１１の上部１３と凹部１２の
上部１５の各上端部にはテーパ２２，２３を形成し、か
つ床板材１０の表面には仕上げ塗装２４を施す。次に、
床板材１０の敷設について図１を用いて説明する。ま
ず、床板材１０の凹部１２の下部１６を釘やビス等の固
着具２５にて床下地材２７に固定する。次に、隣接する
床板材１０′の凸部１１を床板材１０の凹部１２に嵌合
し、床板材１０′の上向き傾斜面１８を床板材１０の下
向き傾斜面１９に当接する。なお、この状態で、床板材
１０の凹部１２の上部１５と床板材１０′の凸部１１の
上部１３との間には隙間２６が形成され、床板材１０の
凹部１２と床板材１０′の凸部１１との間には隙間２
９′が形成され、かつ床板材１０の凹部１２の下部１６
の上面と床板材１０′の凸部１１との間にも隙間２９が
形成される。なお、各隙間２６，２９，２９′の寸法
は、例えば０．２ｍｍ程度とする。
上部１５の各上端部にはテーパ２２，２３を形成し、か
つ床板材１０の表面には仕上げ塗装２４を施す。次に、
床板材１０の敷設について図１を用いて説明する。ま
ず、床板材１０の凹部１２の下部１６を釘やビス等の固
着具２５にて床下地材２７に固定する。次に、隣接する
床板材１０′の凸部１１を床板材１０の凹部１２に嵌合
し、床板材１０′の上向き傾斜面１８を床板材１０の下
向き傾斜面１９に当接する。なお、この状態で、床板材
１０の凹部１２の上部１５と床板材１０′の凸部１１の
上部１３との間には隙間２６が形成され、床板材１０の
凹部１２と床板材１０′の凸部１１との間には隙間２
９′が形成され、かつ床板材１０の凹部１２の下部１６
の上面と床板材１０′の凸部１１との間にも隙間２９が
形成される。なお、各隙間２６，２９，２９′の寸法
は、例えば０．２ｍｍ程度とする。
【００１６】このように構成された床板材１０の敷設構
造によると、凹部１２の下部１６に形成した下向き傾斜
面１９に、凸部１１の下部１４に形成した上向き傾斜面
１８が当接して押えつけられるので、隣接する床板材１
０，１０′の表面間に段差が発生せず、複数の床板材１
０，１０′を敷設して床仕上げを行う際の作業性に優れ
る。
造によると、凹部１２の下部１６に形成した下向き傾斜
面１９に、凸部１１の下部１４に形成した上向き傾斜面
１８が当接して押えつけられるので、隣接する床板材１
０，１０′の表面間に段差が発生せず、複数の床板材１
０，１０′を敷設して床仕上げを行う際の作業性に優れ
る。
【００１７】また、床板材１０の下向き傾斜面１９の当
りによって床板材１０′が押えつけられるので、凸部１
２が仕上部２８を押し上げるのを防ぎ、仕上部２８の変
形や破損を防止できる。また、凸部１１の上部１３と凹
部１２の上部１５との間に隙間２６を形成したので、床
板材１０，１０′の敷設後、床板材１０，１０′が膨張
しても、この隙間２６にて膨張を吸収することができ、
反ったり表面が割れたりせず、外観が損なわれない。
りによって床板材１０′が押えつけられるので、凸部１
２が仕上部２８を押し上げるのを防ぎ、仕上部２８の変
形や破損を防止できる。また、凸部１１の上部１３と凹
部１２の上部１５との間に隙間２６を形成したので、床
板材１０，１０′の敷設後、床板材１０，１０′が膨張
しても、この隙間２６にて膨張を吸収することができ、
反ったり表面が割れたりせず、外観が損なわれない。
【００１８】また、側方に突出した凹部１２の下部１６
を床下地材２７に固着具２５にて固定したので、固着具
２５にて固定した凹部１２の下部１６の下向き傾斜面１
９に、凸部１１の下部１４の上向き傾斜面１８が当接し
て支持され、床板材１０′の固定強度が安定する。ま
た、凹部１２の下部１６を固着具２５にて固定したの
で、床板材１０，１０′が収縮しても固着具２５が露出
して見栄えが低下するようなこともない。
を床下地材２７に固着具２５にて固定したので、固着具
２５にて固定した凹部１２の下部１６の下向き傾斜面１
９に、凸部１１の下部１４の上向き傾斜面１８が当接し
て支持され、床板材１０′の固定強度が安定する。ま
た、凹部１２の下部１６を固着具２５にて固定したの
で、床板材１０，１０′が収縮しても固着具２５が露出
して見栄えが低下するようなこともない。
【００１９】また、凹部１２の上部１５より側方に突出
した凹部１２の下部１６に固着具２５を打ち込むので、
固着具２５による固定作業がし易い。また、床板材１
０，１０′の膨張による圧縮力で、床板材１０の凹部１
２の下部１６の下向き傾斜面１９が、床板材１０′の凸
部１１の下部１４の上向き傾斜面１８によって押し上げ
られても、凹部１２の下部１６の上面と凸部１１との間
に隙間２９があるので、この隙間２９によって圧縮力が
緩和され、床板材１０′が反ったり表面が割れたりせ
ず、外観が損なわれない。
した凹部１２の下部１６に固着具２５を打ち込むので、
固着具２５による固定作業がし易い。また、床板材１
０，１０′の膨張による圧縮力で、床板材１０の凹部１
２の下部１６の下向き傾斜面１９が、床板材１０′の凸
部１１の下部１４の上向き傾斜面１８によって押し上げ
られても、凹部１２の下部１６の上面と凸部１１との間
に隙間２９があるので、この隙間２９によって圧縮力が
緩和され、床板材１０′が反ったり表面が割れたりせ
ず、外観が損なわれない。
【００２０】また、上向き傾斜面１８ならびに下向き傾
斜面１９の下端部を垂直面２０，２１とし、かつ凸部１
１と凹部１２の間に隙間２９′を形成したことで、凸部
１１を凹部１２に嵌合する際、両垂直面２０，２１どう
しが当接し床板材１０′の水平方向の位置決めが確実に
行われ、しかも上向き傾斜面１８の先端の欠けを防ぐこ
とができる。
斜面１９の下端部を垂直面２０，２１とし、かつ凸部１
１と凹部１２の間に隙間２９′を形成したことで、凸部
１１を凹部１２に嵌合する際、両垂直面２０，２１どう
しが当接し床板材１０′の水平方向の位置決めが確実に
行われ、しかも上向き傾斜面１８の先端の欠けを防ぐこ
とができる。
【００２１】また、床板材１０，１０′の膨張によって
垂直面２０，２１の近傍に圧縮応力が作用しても、当該
垂直面２０，２１部分が圧縮変形して膨張を吸収するた
め、床板材１０，１０′の反りを防ぐことができる。ま
た、垂直面２０，２１の高さ寸法ｈが床板材１０の厚さ
寸法Ｈに比べ充分に小さく、床板材１０，１０′の膨張
による圧縮力で垂直面２０，２１が潰れ、圧縮による反
りを防ぐことができる。
垂直面２０，２１の近傍に圧縮応力が作用しても、当該
垂直面２０，２１部分が圧縮変形して膨張を吸収するた
め、床板材１０，１０′の反りを防ぐことができる。ま
た、垂直面２０，２１の高さ寸法ｈが床板材１０の厚さ
寸法Ｈに比べ充分に小さく、床板材１０，１０′の膨張
による圧縮力で垂直面２０，２１が潰れ、圧縮による反
りを防ぐことができる。
【００２２】また、凸部１１ならびに凹部１２のコーナ
部分がＲ状に形成されており、欠けを防止できる。さら
に、床板材１０′の上向き傾斜面１８を、床板材１０の
下向き傾斜面１９に当接させて順次床板材１０，１０′
を接続するため、個々の床板材１０，１０′の長さ寸法
に誤差があっても、この傾斜した当接部分にて吸収・調
整することができる。
部分がＲ状に形成されており、欠けを防止できる。さら
に、床板材１０′の上向き傾斜面１８を、床板材１０の
下向き傾斜面１９に当接させて順次床板材１０，１０′
を接続するため、個々の床板材１０，１０′の長さ寸法
に誤差があっても、この傾斜した当接部分にて吸収・調
整することができる。
【００２３】なお、上向き傾斜面１８ならびに下向き傾
斜面１９の下端部に垂直面２０，２１を形成しなくても
よい。また、前記実施の形態では、床板材１０，１０′
の傾斜面１８，１９を除く部分に隙間２６，２９，２
９′を形成したが、例えば施設状態で隙間が形成されな
いもの、上部１３，１５間のみに隙間２６が形成される
もの、下部１６と凸部１１間のみに隙間２９が形成され
るもの、凸部１１と凹部１２間のみに隙間２９′が形成
されるもの、あるいはこれらの組み合わせ等であっても
よい。
斜面１９の下端部に垂直面２０，２１を形成しなくても
よい。また、前記実施の形態では、床板材１０，１０′
の傾斜面１８，１９を除く部分に隙間２６，２９，２
９′を形成したが、例えば施設状態で隙間が形成されな
いもの、上部１３，１５間のみに隙間２６が形成される
もの、下部１６と凸部１１間のみに隙間２９が形成され
るもの、凸部１１と凹部１２間のみに隙間２９′が形成
されるもの、あるいはこれらの組み合わせ等であっても
よい。
【００２４】
【発明の効果】請求項１記載の床板材の敷設構造による
と、凹部の下部に形成した下向き傾斜面に、凸部の下部
に形成した上向き傾斜面が当接して押さえつけられるの
で、隣接する床板材の表面間に段差が発生せず、複数の
床板材を敷設して床仕上げを行う際の作業性に優れる。
また、下向き傾斜面の当りによって隣接する床板材が押
さえつけられるので、凸部が仕上部を押し上げるのを防
ぎ、仕上部の変形や破損を防止できるという効果が得ら
れる。
と、凹部の下部に形成した下向き傾斜面に、凸部の下部
に形成した上向き傾斜面が当接して押さえつけられるの
で、隣接する床板材の表面間に段差が発生せず、複数の
床板材を敷設して床仕上げを行う際の作業性に優れる。
また、下向き傾斜面の当りによって隣接する床板材が押
さえつけられるので、凸部が仕上部を押し上げるのを防
ぎ、仕上部の変形や破損を防止できるという効果が得ら
れる。
【００２５】請求項２記載の床板材の敷設構造による
と、請求項１の作用に加え、凸部の上部と凹部の上部と
の間に隙間を形成したので、床板材の敷設後、床板材が
膨張しても、この隙間にて膨張を吸収することができ、
反ったり表面が割れたりせず、外観が損なわれないとい
う効果が得られる。請求項３記載の床板材の敷設構造に
よると、請求項１または請求項２の作用に加え、側方に
突出した凹部の下部を床下地材に固着具にて固定したの
で、固着具にて固定した凹部の下部の下向き傾斜面に、
凸部の下部の上向き傾斜面が当接して支持され、床板材
の固定強度が安定する。また、凹部の下部を固着具にて
固定したので、床板材が収縮しても固着具が露出して見
栄えが低下するようなこともなく、しかも固定作業も容
易に行えるという効果が得られる。
と、請求項１の作用に加え、凸部の上部と凹部の上部と
の間に隙間を形成したので、床板材の敷設後、床板材が
膨張しても、この隙間にて膨張を吸収することができ、
反ったり表面が割れたりせず、外観が損なわれないとい
う効果が得られる。請求項３記載の床板材の敷設構造に
よると、請求項１または請求項２の作用に加え、側方に
突出した凹部の下部を床下地材に固着具にて固定したの
で、固着具にて固定した凹部の下部の下向き傾斜面に、
凸部の下部の上向き傾斜面が当接して支持され、床板材
の固定強度が安定する。また、凹部の下部を固着具にて
固定したので、床板材が収縮しても固着具が露出して見
栄えが低下するようなこともなく、しかも固定作業も容
易に行えるという効果が得られる。
【００２６】請求項４記載の床板材の敷設構造による
と、請求項１または請求項２または請求項３の作用に加
え、床板材の膨張による圧縮力で凹部の下部の下向き傾
斜面が凸部の下部の上向き傾斜面によって押し上げられ
ても、凹部の下部の上面と凸部との間に隙間があるの
で、この隙間によって圧縮力が緩和され、床板材が反っ
たり表面が割れたりせず、外観が損なわれないという効
果が得られる。
と、請求項１または請求項２または請求項３の作用に加
え、床板材の膨張による圧縮力で凹部の下部の下向き傾
斜面が凸部の下部の上向き傾斜面によって押し上げられ
ても、凹部の下部の上面と凸部との間に隙間があるの
で、この隙間によって圧縮力が緩和され、床板材が反っ
たり表面が割れたりせず、外観が損なわれないという効
果が得られる。
【００２７】請求項５記載の床板材の敷設構造による
と、請求項１または請求項２または請求項３または請求
項４の作用に加え、上向き傾斜面ならびに下向き傾斜面
の下端部を垂直面とし、かつ凸部と凹部との間に隙間を
形成したことで、凸部を凹部に嵌合する際、両垂直面ど
うしが当接し床板材の水平方向の位置決めが確実に行わ
れ、しかも上向き傾斜面の先端の欠けを防ぐことができ
る。また、床板材の膨張によって垂直面近傍に圧縮応力
が作用しても、当該垂直面部分が圧縮変形して膨張を吸
収するため、床板材の反りを防ぐことができるという効
果が得られる。
と、請求項１または請求項２または請求項３または請求
項４の作用に加え、上向き傾斜面ならびに下向き傾斜面
の下端部を垂直面とし、かつ凸部と凹部との間に隙間を
形成したことで、凸部を凹部に嵌合する際、両垂直面ど
うしが当接し床板材の水平方向の位置決めが確実に行わ
れ、しかも上向き傾斜面の先端の欠けを防ぐことができ
る。また、床板材の膨張によって垂直面近傍に圧縮応力
が作用しても、当該垂直面部分が圧縮変形して膨張を吸
収するため、床板材の反りを防ぐことができるという効
果が得られる。
【図１】この発明の一実施の形態における隣接する床板
材の接続部の断面図である。
材の接続部の断面図である。
【図２】この発明の一実施の形態における床板材の平面
図である。
図である。
【図３】図２のＸ−Ｘ，Ｙ−Ｙ断面図である。
【図４】従来例における隣接する床板材の接続部の断面
図である。
図である。
１０，１０′ 床板材 １１ 凸部 １２ 凹部 １３ 凸部の上部 １４ 凸部の下部 １５ 凹部の上部 １６ 凹部の下部 １８ 上向き傾斜面 １９ 下向き傾斜面 ２０，２１ 垂直面 ２５ 固着具 ２６，２９，２９′ 隙間 ２７ 床下地材 ２８ 仕上部
Claims (5)
- 【請求項１】 複数の床板材を敷設して床仕上げを施す
床板材の敷設構造であって、 隣接する一対の床板材の各々対向する端面の一方に凸部
を形成すると共に他方に前記凸部に嵌合する凹部を形成
し、前記凸部の下部を上向き傾斜面に形成すると共に前
記凹部の下部を下向き傾斜面に形成し、 前記凸部を前記凹部に嵌合し、前記上向き傾斜面と前記
下向き傾斜面を当接したことを特徴とする床板材の敷設
構造。 - 【請求項２】 凸部の上部と凹部の上部との間に隙間を
形成したことを特徴とする請求項１記載の床板材の敷設
構造。 - 【請求項３】 凹部の下部が前記凹部の上部に比べ側方
に突出して形成され、前記凹部の下部を床下地材に固着
具にて固定したことを特徴とする請求項１または請求項
２記載の床板材の敷設構造。 - 【請求項４】 凹部の下部の上面と凸部との間に隙間を
形成したことを特徴とする請求項１または請求項２また
は請求項３記載の床板材の敷設構造。 - 【請求項５】 上向き傾斜面ならびに下向き傾斜面の下
端部を垂直面に形成し、かつ凸部と凹部との間に隙間を
形成したことを特徴とする請求項１または請求項２また
は請求項３または請求項４記載の床板材の敷設構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20437697A JPH1144084A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 床板材の敷設構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20437697A JPH1144084A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 床板材の敷設構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1144084A true JPH1144084A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16489506
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20437697A Withdrawn JPH1144084A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 床板材の敷設構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1144084A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000273957A (ja) * | 1999-03-23 | 2000-10-03 | Toru Mori | エボリューションルーム |
| CN100411836C (zh) * | 2000-06-13 | 2008-08-20 | 地板材料工业有限公司 | 生产硬板条的方法 |
| JP2012001878A (ja) * | 2010-06-14 | 2012-01-05 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 床実結合構造 |
| US9874028B2 (en) | 2014-02-26 | 2018-01-23 | Innovations4Flooring Holding N. V. | Panel interconnectable with similar panels for forming a covering |
| US10053868B2 (en) | 2009-06-12 | 2018-08-21 | Innovations 4 Flooring Holding N. V. | Floor panel and floor covering consisting of a plurality of such floor panels |
| US10738477B2 (en) | 2014-12-08 | 2020-08-11 | I4F Licensing Nv | Panel with a Hook-Form Locking System |
| WO2021019811A1 (ja) * | 2019-07-30 | 2021-02-04 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 床材 |
| US10947741B2 (en) | 2017-04-26 | 2021-03-16 | I4F Licensing Nv | Panel and covering |
| USD928988S1 (en) | 2014-02-26 | 2021-08-24 | I4F Licensing Nv | Panel interconnectable with similar panels for forming a covering |
-
1997
- 1997-07-30 JP JP20437697A patent/JPH1144084A/ja not_active Withdrawn
Cited By (20)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000273957A (ja) * | 1999-03-23 | 2000-10-03 | Toru Mori | エボリューションルーム |
| CN100411836C (zh) * | 2000-06-13 | 2008-08-20 | 地板材料工业有限公司 | 生产硬板条的方法 |
| US10738479B2 (en) | 2009-06-12 | 2020-08-11 | I4F Licensing Nv | Floor panel and floor covering consisting of a plurality of such floor panels |
| US11668100B2 (en) | 2009-06-12 | 2023-06-06 | I4F Licensing Nv | Floor panel and floor covering consisting of a plurality of such floor panels |
| US10053868B2 (en) | 2009-06-12 | 2018-08-21 | Innovations 4 Flooring Holding N. V. | Floor panel and floor covering consisting of a plurality of such floor panels |
| US10738481B2 (en) | 2009-06-12 | 2020-08-11 | I4F Licensing Nv | Floor panel and floor covering consisting of a plurality of such floor panels |
| US10738480B2 (en) | 2009-06-12 | 2020-08-11 | I4F Licensing Nv | Floor panel and floor covering consisting of a plurality of such floor panels |
| JP2012001878A (ja) * | 2010-06-14 | 2012-01-05 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 床実結合構造 |
| US10774540B2 (en) | 2014-02-26 | 2020-09-15 | I4F Licensing Nv | Panel interconnectable with similar panels for forming a covering |
| US10267046B2 (en) | 2014-02-26 | 2019-04-23 | Innovations4Flooring Holding N.V. | Panel interconnectable with similar panels for forming a covering |
| USD928988S1 (en) | 2014-02-26 | 2021-08-24 | I4F Licensing Nv | Panel interconnectable with similar panels for forming a covering |
| US11352800B2 (en) | 2014-02-26 | 2022-06-07 | I4F Licensing Nv | Panel interconnectable with similar panels for forming a covering |
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| US11946261B2 (en) | 2014-02-26 | 2024-04-02 | I4F Licensing Nv | Panel interconnectable with similar panels for forming a covering |
| US10738477B2 (en) | 2014-12-08 | 2020-08-11 | I4F Licensing Nv | Panel with a Hook-Form Locking System |
| US11319712B2 (en) | 2014-12-08 | 2022-05-03 | I4F Licensing Nv | Panel with a hook-form locking system |
| US11913237B2 (en) | 2014-12-08 | 2024-02-27 | I4F Licensing Nv | Panel with a hook-form locking system |
| US10947741B2 (en) | 2017-04-26 | 2021-03-16 | I4F Licensing Nv | Panel and covering |
| US11441319B2 (en) | 2017-04-26 | 2022-09-13 | I4F Licensing Nv | Panel and covering |
| WO2021019811A1 (ja) * | 2019-07-30 | 2021-02-04 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 床材 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041005 |