JPH114270A - デジタル伝送システムおよび方法 - Google Patents

デジタル伝送システムおよび方法

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JPH114270A
JPH114270A JP9339662A JP33966297A JPH114270A JP H114270 A JPH114270 A JP H114270A JP 9339662 A JP9339662 A JP 9339662A JP 33966297 A JP33966297 A JP 33966297A JP H114270 A JPH114270 A JP H114270A
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trellis
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symbol
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JP9339662A
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Antoine Chouly
アントワーヌ、シュリー
David Gianella
ダビッド、ジャヌラ
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Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Koninklijke Philips Electronics NV
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Publication date
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    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M13/00Coding, decoding or code conversion, for error detection or error correction; Coding theory basic assumptions; Coding bounds; Error probability evaluation methods; Channel models; Simulation or testing of codes
    • H03M13/25Error detection or forward error correction by signal space coding, i.e. adding redundancy in the signal constellation, e.g. Trellis Coded Modulation [TCM]
    • H03M13/256Error detection or forward error correction by signal space coding, i.e. adding redundancy in the signal constellation, e.g. Trellis Coded Modulation [TCM] with trellis coding, e.g. with convolutional codes and TCM
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    • H03M13/2948Iterative decoding

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Probability & Statistics with Applications (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力データを保護するデジタル伝送システム
および方法を提供する。 【解決手段】 デジタル伝送システムは、系統的重畳コ
ードを入力データに適用することで、ブロック単位に
て、生成コードを生成する。トレリスは、パリティコー
ドビットから成る冗長データを加えることで、閉鎖され
る。次に、こうして符号化されたデータが、多次元デジ
タル変調されたシンボルに割当てられる。受信機端にお
いて、復号手段は、縦続された2つの経路に沿って、反
復的復号を遂行する。多次元デジタル変調されたシンボ
ルの各サブセット(部分集合)に対してハード判定の信
頼性が計算され、これからソフト判定が生成される。第
2の経路は、第1の経路によって生成された結果を使用
してソフト判定を生成する。このソフト判定が出力シン
ボルを決定するために用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力データを保護
するための、前記入力データに対する符号化手段および
反復的復号手段を含む、デジタル伝送システムに関す
る。前記符号化手段は、前記反復的復号を可能にするた
めに系統的重畳トレリス符号化(systemtic convolution
al trellis coding)を遂行するための第1のサブセッ
ト、および符号化されたデータをデジタル的に変調され
たシンボルに割当てるための第2のサブセットを含む。
【0002】本発明は、同様に、このようなデジタル伝
送システム内において実現される入力データを保護する
ための方法に関する。
【0003】このシステムは、ケーブルテレビジョンあ
るいは衛星テレビジョンに対するデジタル伝送、地上一
斉伝送、電話回線その他を通じてのデジタル伝送に利用
することが可能である。
【0004】
【従来の技術】重畳符号化(convolutional coding)とデ
ジタル変調とを組み合わせた選択的保護システムが知ら
れている。より詳細には、このようなシステムの性能を
ビットエラー率の観点から向上させるためのターボコー
ド(turbo codes)と呼ばれる新たなクラスの重畳コード
が“Near Shannon limit error-correcting coding and
decoding:Turbo-codes(1)”,C.BERROU,A.GLVIEUX,P.TH
ITIMAJHIMA,Proeedingof ICC'93,Geneva,May 1993,pp.
1064-1071 において説明されている。これらターボコー
ドは、ビットエラー率で表現した場合に、Shannonによ
って与えられる理論的限界に近い性能を持つ。これら
は、並列に連結された重畳コードである。これら重畳コ
ードは、系統的なパンクチャされた(punctured)帰納的
コード(recursive codes)に基づく。つまり、これら
は、1/2なるレートのコードから導出され、これに対
して入力ビットは、2個の出力ビットを与え、パンクチ
ャリング(puncturing)は、ビット自身に適用される。こ
のような連結は、情報を含むデータを適当にインタリー
ビング(interleaving)することによって実現される。
【0005】受信側では、ターボ復号と呼ばれる反復的
復号が遂行される。この反復的復号は、受信されたシン
ボルを数回復号することで、ビットエラー率の観点から
システムの性能を向上させることから成る。この一連の
反復的復号は、単一のソフト判定(soft-decision)ビタ
ビ復号器(Viterbi decoder)によって遂行される。この
復号器は、ハード判定(hard decision)を生成する従来
のビタビ復号器とは異なる。上記の文献においては、復
号器の出力上のソフト判定は、ハード判定信頼性比、つ
まり、判定が正しい尤度を生成する。この復号器に続い
て出力データのデインタリービング(deinterleaving)が
行なわれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ただし、この文献にお
いて説明されるターボコードを、これに続く反復的復号
と共に使用する方法では、1/2なるレートのコードか
ら来るパンクチャされた系統的コードの制約を、特に、
このコードが、これらと共に用いられるデジタル変調と
別個に加えられる場合は、抑制することはできない。よ
り詳細には、これらコードは、低いスペクトラル効率
(2ビット/秒/Hz以下)を持つ変調、例えば、MD
P2およびMDP4位相変調にしか使用できないという
短所を持つ。つまり、これらコードに対応するビットレ
ートは、最大でも使用される帯域の2倍である。固定さ
れた占拠帯域に対してビットレートを増加させるために
は、直角振幅変調(quadrature amplitude modulation:
QAM)タイプの高いスペクトラル効率の変調を利用す
ることが求められる。ただし、上に説明のパンクチャさ
れた重畳コードを、QAM変調と平置して使用する方法
では、これらコードが、この変調を考慮して設計されて
ないために、最適な性能を達成することが不可能であ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの目的は、
このようなデジタル伝送システムの性能を向上させるこ
と、最小のS/N比にてシステムが正しく機能すること
を保証すること、およびスペクトル効率を向上させるこ
とに関する。
【0008】この目的が、本発明によるシステムによっ
て達成される。このシステムは、P/(Q×M)なる符
号化レートを持つ系統的重畳トレリス符号化を利用する
第一のサブセットを持つ。ここで、M,PおよびQは整
数で、かつ、QおよびMは1より大きい。前記系統的重
畳コードが、生成コードをブロック毎に生成するために
使用され、この重畳コードのトレリスは、少なくとも一
つのパリティコードビットを含む冗長データの追加によ
って閉鎖される。前記生成コードは、系統的重畳コード
を介して符号化されたデータと結合する(データを集め
る)マトリックスのロウ符号化およびカラム符号化によ
って生成された要素によって形成される。第二のサブセ
ットは、前記生成コードを、2M個の状態を持つ次元Q
を持つ多次元振幅変調と結合する。反復的復号としてブ
ロック復号が用いられる。
【0009】生成コードおよび追加の冗長データを系統
的重畳コードに基づいて生成するために、符号器手段
は、出力状態および冗長シンボルを入力状態およびデー
タシンボルに基づいて定義する状態マシーンと呼ばれる
手段から構成される。
【0010】好ましくは、この状態マシーンは、系統的
重畳コードの冗長シンボルおよびトレリスを閉鎖するた
めに使用されるシンボルを決定するための読出テーブル
に結合される。
【0011】本発明によると、このシステムは、さら
に、反復符号化手段を含み、これは、連続して動作する
少なくとも二つの経路を持つ。そして、このシステム
は、第一の経路に沿って、この経路の各反復に対して、
第一の反復的復号を: a)系統的重畳コードに関係するハード判定を計算する
ための計算手段、 b)各多次元変調サブセットと関連するハード判定の第
一の信頼性、および系統的重畳コードのトレリスと関連
する第二の信頼性を計算するための計算手段、 c)各判定の前記第一と第二の信頼性の内の最小信頼性
を選択するための選択手段、および d)前記の選択された最小信頼性とハード判定の関数と
して第一の経路の次の反復に対して使用するためのソフ
ト判定を選択するための選択手段、を用いて遂行し;第
二の経路に沿って、前記システムは、経路の各反復に対
して: a)パリティコードと関係するハード判定を計算するた
めの計算手段、 b)第一の経路のハード判定の関数として第二の経路の
各ハード判定に対する第三の信頼性を計算するための計
算手段、および c)前記第三の信頼性、第二の経路の前の反復から来る
ソフト判定、および第一の経路から来るハード判定の関
数としてソフト判定を計算するための手段を利用する。
【0012】本発明はさらにデジタル伝送システム内で
利用される入力データを保護するための方法に関する。
この方法は、前記入力データに対する符号化フェーズお
よび反復的復号フェーズを含む。前記符号化フェーズ
は、前記反復的復号を可能にするための系統的重畳トレ
リス符号化を遂行する第一のステップ、および第一のス
テップと組み合わせて使用される、前記符号化されたデ
ータを、デジタル的に変調されたシンボルに割当てる第
二のステップを含む。本発明は、前記第一のステップの
際に、前記系統的重畳トレリス符号化がP/(Q×M)
なる符号化レートを持つことを特徴とする。ここで、
M,PおよびQは整数であり、かつ、QおよびMは1よ
り大きい。前記系統的重畳コードは、生成コードをブロ
ック毎に生成するために使用され、この重畳コードのト
レリスは冗長データの追加によって閉鎖される。前記生
成コードは、系統的重畳コードを介して符号化されたデ
ータと結合する(データを集める)マトリックスのロウ
符号化およびカラム符号化によって生成された要素によ
って形成される。前記第二のステップは、前記生成コー
ドを、2M個の状態を持つ次元Qを持つ多次元振幅変調
と結合する。前記反復的復号はブロック復号とされる。
【0013】ここでは、P/(Q×M)なるレートの系
統的重畳符号化について述べられる。このコードを、2
M−状態(好ましくは、4−状態)の多次元デジタル変
調と結合されることにより、最適な性能が達成される。
この例(M=2,Q=8,P=14,レート=14/1
6=7/8)によると、このような符号化は、ビットス
トリームを処理することによって得られる。より詳細に
は、この処理の過程において、14個のビットあるいは
7個のシンボル(入力シンボルと呼ばれる)が符号化す
るために取られ、8個のシンボル(出力シンボルと呼ば
れる)が生成される。Q個のシンボル(それぞれ8個の
出力シンボル)が、2個の2M−レベルシンボル(4レ
ベルシンボル、それぞれ{+1,−1,+3,−3})
を選択し、結果として、シンボル当たりM個の出力ビッ
ト(4レベル4−AMの場合は、シンボル当たり2個の
出力ビット)が生成される。この生成コードは、系統的
重畳コードを、情報ビットを含むマトリックスのロウと
カラムに適用することによって実現される。そして、ト
レリスを閉鎖するために、各ロウおよび各カラムに冗長
データが追加される。最後に、マトリックスから来る2
M−AM(例えば、4−AM)シンボルが、生成コード
に従ってペアにて結合され、22M−QAMシンボル(例
えば、16−QAMシンボル)が生成される。符号化さ
れたデータは次に従来の方法によって搬送波を用いて送
信される。
【0014】受信機端におけるターボ復号の遂行を可能
にするために、生成コードは、系統的であることを要求
される。従って、系統的重畳コードを使用することが必
要である。つまり、入力データシンボルを符号化した後
に、出力上に入力シンボルが変化することなく現われる
ことが必要さされる。
【0015】後に説明されるP/(Q×M)、例えば、
7/8なるレートの重畳コードが、これらが、ある与え
られたS/N比に対して、より具体的には、4−AMあ
るいは16−QAM変調に対して、最小のエラー率を与
えるように設計される。
【0016】こうして、S/N比と、スペクトラル効率
の両方の観点から最適な性能を持つシステムが、7/8
なるレートの系統的重畳符号化を最適な方法にて実現す
る符号器構造と多次元変調とを組み合わせることによっ
て得られる。
【0017】本発明によると、ここに開示される系統的
重畳コードを使用する生成コードは、直角振幅変調と、
並置するのではなく、結合される。
【0018】このシステムは、さまざまな長所を持つ。
【0019】パンクチャ(抑止)された2進コードをM
DP4位相変調と共に利用する従来の技術によるシステ
ムと比較して、本発明のシステムは、2倍高い伝送容量
(2から4ビット/秒/Hzの間のスペクトラル効率)
を持つ。
【0020】このシステムは、生成コードの反復的復号
を遂行するために単一のソフト判定復号器のみが必要と
されるために、ハードウエアがあまり複雑にならない。
【0021】好ましくは、7/8なるレートの系統的重
畳コードが使用され、14個の入力ビットに対して、1
6個の出力ビットが得られる。16個の出力ビットを、
入力ビット、並びに、符号器の状態(メモリ)の関数と
して生成するための関数が、16−QAM変調に対して
最適化される。
【0022】好ましくは7/8なるレートの系統的重畳
コードが選択され、これらコードの最小ユークリッド距
離と16−QAM変調の結合の最大化を目指すことで、
性能の向上が図られる。これは、より具体的には、符号
化と変調を結合することに関する。
【0023】本発明のこれらおよびその他の特徴が、以
下に説明される実施例を参照することで、明白となるも
のである。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明によるベースバン
ドデジタル伝送システムの略図を示す。ソース5から入
来する保護されるべき入力データは、例えば、これら
を、別個にアドレスされるロウ(row)とカラム(column)
から形成されるメモリ10に格納することによってマト
リックス(matrix)に編成される。このシステムは、ロウ
符号化(coding)手段12、およびカラム符号化手段14
を含む。これら2つの符号化手段によって、4−AMデ
ジタル変調シンボル(digitally modulated symbols)に
割り当てられるデータが生成される。割当て要素16
は、これら4−AMシンボルを16−QAMシンボルに
変換する。つまり、一対の4−AMシンボルを結合する
ことで、16−QAMシンボルが形成される。
【0025】これらのシンボルは、従来の技術によって
チャネル19を通じて受信機手段に送信される。受信さ
れたデータは、バッファ手段20に送られ、ここで、後
に説明されるループ処理が遂行される。復号器は、順番
に動作する2つの経路を含む。第1の経路1は、送信さ
れたシンボルの最下位ビット(インデックスi)につい
ての決定に関し、第2の経路2は、送信されたシンボル
の最上位ビット(インデックスj)の決定に関する。
【0026】経路1においては、バッファ手段20の出
力から、データは、ビタビ復号器(Viterbi decoder)2
に入る。これは、二つの出力を持ち、ハード判定出
力(hard-decision output)21は、各反復に対して得
られた推定シンボルおよび推定ビットiを供給し、ソフ
ト判定出力(soft-decision output)23は、データイ
ンタリーバ(data interleaver)24を通ってバッファ
メモリ20にループバックされる。
【0027】経路2においては、バッファ手段20の出
力から、データは、パリティコード復号器(parity code
decorder)22に入る。これは、二つの出力を持ち、
ハード判定出力212は、各反復に対して得られた推定
ビット(estimated bits)jを供給し、ソフト判定出力2
2は、データインタリーバ242を通ってバッファ20
にループバックされる。
【0028】経路2の復号は経路1の復号の後に、経路
1の復号器によって推定された受信されたシンボルとビ
ットiに基づいて遂行される。
【0029】推定シンボルは、反復処理が反復されるに
つれて信頼性が高まる。平均的には、エラーレートとし
て測定されたこの改善は、経路1では4〜5回の反復、
経路2では2〜3回の反復によって達成される。
【0030】生成コード(product code)を形成するため
に、このマトリックスのロウの符号化が、ロウ符号化に
よって、以下のように遂行される。データは、ブロック
にて処理される。ここに説明される一例としての7/8
なるレートの系統的コードでは、1ブロックは、2×
(7N+4)個のビットを含む。メモリ10は、(7
N+4)×(7N+4)なる次元の情報マトリックス
[I]を格納する。このマトリックスは、4元データシ
ンボル{+1,−1,+3,−3}から構成され、各シ
ンボルは、2ビットに対応する。
【0031】次に、マトリックス[I]の各ロウ(1ロ
ウ=7N+4個のシンボル)が、系統的重畳ロウ符号器
(systematic convolutional row coder)122(図3)
によって符号化され、データシンボル、および冗長シン
ボル(redundancy symbols)の両方が生成される。(デー
タシンボルは、符号化の前のマトリックス[I]の4元
(quaternary)シンボルに対応する4−AM4−レベルシ
ンボル{+1,−1,+3,−3}である)。各ロウに
対して、7/8なるレートの重畳符号器によって生成さ
れたN個の4−AM冗長シンボル(7N個のデータシン
ボルに対してN個の冗長シンボル)と、コードトレリス
(code trellis)を閉鎖する(終える)ための4個の4−
AM冗長シンボルが存在する。トレリスを閉じるための
これら4個のシンボルは、情報マトリックス(informati
on matrix)のロウの最後の4個のシンボルを用いて生成
される。マトリックスのカラムに対しても同様の動作が
遂行される。
【0032】一例として7/8なるレートの系統的重畳
コード(符号器122)について説明する。7個の有益
なデータシンボルから、7個の有益なシンボル(系統的
重畳コード)と、これに追加しての1個の冗長シンボル
から構成される8個のシンボルが生成される。N+1ブ
ロック(1ブロックは、7個のデータシンボル、つま
り、14ビットを持つ)によって形成されるマトリック
スの第1のロウにつて考える。これらは、以下の通りで
ある:
【0033】
【数1】 あるシンボル、例えば、I1,1は、二つのビットj1,1
よびi1,1から構成される。
【0034】図3の略図に従って実現される生成コード
は、表1に示すようなマトリックスを与える。
【0035】
【表1】 各ブロックに対して、系統的重畳コードの冗長シンボル
(つまり、2ビット)が計算される。ブロック1はR
1,1を生成し、ブロック2はR1,2を生成し、そしてこれ
が、ブロックNによって、R1,Nが生成されるまで行な
われる。
【0036】符号器の初期状態は、0であるものと想定
する。R1,Nを生成した後に、符号器122は、状態σ
(N)となる。トレリス閉鎖手段128を用いてトレリ
スが閉鎖される。これは、8−状態重畳コード(8-state
convolutional code)のトレリスにおける遷移に対応す
る4個のシンボルTR1,1,TR1,2,TR1,3,TR1 ,4
を生成することで、トレリスの状態を0に強制すること
によって行なわれる。そして、この遷移の後、状態σ=
0に到達する。上記は、8−状態コードの場合について
であるが、より多くの状態を持つコードに対しては、よ
り多くのトレリス閉鎖シンボル(trellis closing symbo
ls)を使用することが必要となる。シンボルTR1,1,T
1,2,TR1,3,TR1,4は、4個のデータシンボル
(I1,7+1,...I1,7N+4)とロウが符号化された後のト
レリスσ(N)の状態との関数であり、後に説明される
ように、σ(N)にてアドレスされるテーブルによって
生成される。
【0037】符号化の後に、表1に示されるような4−
AMシンボルのマトリックスが得られる。ここで:I
m,nは、4−AMデータシンボルから構成される(7N
+4)×(7N+4)なる次元を持つマトリックスであ
り;Rm,nは、7/8コードによって生成されたロウ冗
長シンボルに対応する4−AMシンボルから構成される
(7N+4)×Nなる次元(dimension)のマトリックス
であり;TRm,nは、4−AMトレリス閉鎖ロウ冗長シ
ンボル(trellis closing row redundancy symbols)から
構成される(7 N+4)×4なる次元のマトリックス
であり;Cm,nは、カラム冗長シンボルから構成される
(N×7N+4)なる次元のマトリックスであり;TC
m,nは、トレリス閉鎖カラム冗長シンボルから構成され
る(4×7N+4)なる次元を持つマトリックスであ
る。
【0038】ロウ符号器12は、以下のように動作する
(図3)。入力シンボルIm,nは、バッファ120に入
り、次に、7/8なるレートの符号器122に入る。符
号器122は、7個のデータシンボルから成る1ブロッ
クに対して、1個の冗長シンボルを生成する。マルチプ
レクサ124は、出力上のシンボルをシリアル化する。
こうして、マルチプレクサ124は、出力131上に、
順番に、8個のシンボルから成るグループを供給する。
ここで、各グループは、7個のデータシンボルと、その
ブロックに対応する1個の冗長シンボルから構成され
る。次に、マルチプレクサは、8個のシンボルから成る
全てのグループを順番に供給する。全てのグループが抽
出された後に、ロウの最後の4個のデータシンボルが抽
出される。その後、トレリス閉鎖要素128によって生
成された4個のトレリス閉鎖シンボルが抽出されるが、
これによって、シンボルの閉鎖(終わり)が決定され
る。コントローラ17は、これらの動作を制御する。
【0039】他のロウに対しても同様のプロセスが遂行
される。カラムに対しても類似するプロセスが実現され
る(カラム符号器14)。第1のカラムの第1のブロッ
クは、シンボル:I1,1,I2,1...I7N+4,1から形成
される。7個のシンボルから成るブロックのそれぞれ
に、1個の冗長シンボルが対応する。例えば、冗長シン
ボルC1,1は、第1のブロックに対応し、冗長シンボル
N,1は、最後のブロックに対応する。最初のカラムに
対するトレリス閉鎖冗長シンボルは、シンボルT
1,1,TC2,1,TC3,1,TC4,1であるが、これら
は、シンボルI7N+1,1,...I7N+4,1に基づいて生成され
る。初期データシンボル、ロウ符号化冗長シンボル、カ
ラム符号化冗長シンボル、トレリス閉鎖シンボルから成
る全てのデータによって生成コードが形成される。
【0040】この生成コードの1つのロウによって、シ
ンボルの1つのブロックが形成され、この一つのブロッ
クが、4−AM変調シンボルを符号化するために用いら
れる。初期データシンボルは、生成コードにおいて、こ
れらがカラム毎に読まれてもロウ毎に読まれても変わら
ないために、生成コードのカラムの利用に当たっては、
初期データシンボルを再度使用する必要はない。このた
めに、生成コードのカラムについては、冗長シンボルの
みが、4−AM変調シンボルを符号化するために利用さ
れる(カラム符号器14)。生成コードのロウおよびカ
ラムから来る4−AMシンボルが、要素16内で、16
−QAM変調を符号化するために用いられる。
【0041】システムの性能を向上させるために、こう
して計算されたばかりの冗長シンボルについても符号化
することも可能である。
【0042】例えば、マトリックスのカラムRm,nおよ
びTRm,nを符号化することで(ロウ冗長カラム符号
化)、それぞれ、(N×N),(N×4),(4×
N),(4×4)なる次元を持つマトリックスR
m,n,TRCm,n,RCTm,n,TRCTm,nが生成され
る(テーブル〓)。マトリックスのロウCm,nおよびT
m,nについても同様に符号化され(カラム冗長ロウ符
号化)、それぞれ、(N×N),(N×4),(4×
N),(4×4)なる次元を持つマトリックスC
m,n,CRTm,n,TCRm,n,TCRTm,nが生成され
る。
【0043】この場合、上に説明したのと同一の要領
で、(7N+4)×(7N+4)なる次元を持つ情報マ
トリックスが、ロウおよびカラムに従って符号化され、
ロウ冗長(シンボルRm,n,TRm,n)、およびカラム冗
長(シンボルCm,n,TCm,n)が得られる。次に、シス
テムの性能を向上させるために、カラムに対してロウ冗
長が符号化され、ロウに対してカラム冗長が符号化され
る。例えば、7N+4個のシンボル(R1,1,...RC
7N+4,1)から成るブロックを符号化することによって、
7/8なるレートのコード冗長から来る第1のN個のカ
ラム冗長シンボル(RC1,1,...,RCN,1)と、トレリ
スを閉鎖するための4個の冗長シンボル(RCT1,1
らRCT4,1)とが生成される。ロウ冗長の他のカラム
(R1,n,...,R7N+4,n)に対しても、n=1,...,
Nについて、および、(TR1,1,...,TR7N+4,1)から
(TR1,4,...,TR7N+4,4)までの4個のカラムについ
て、同様に符号化される。カラム冗長のロウ、つまり
(Cm,1,...,Cm,7N+4)なるロウについても、m=
1,...,Nについて、および、(TC1,1,...,TC
1,7N+4)から(TC4,1,...,TC4,7+4)までの4個の
ロウについて、同様に符号化される。
【0044】こうして、以下のマトリックスが得られ
る:
【0045】
【表2】 この表において: −マトリックス[I]は、入力データシンボルを含み、 −マトリックス[R]は、マトリックス[I]のロウ冗
長マトリックスであり、 −マトリックス[C]は、マトリックス[I]のカラム
冗長マトリックスであり、 −マトリックス[TR]は、マトリックス[I]のロウ
に対するトレリス閉鎖冗長マトリックス(trellis closi
ng redundancy matrix)であり、 −マトリックス[TC]は、マトリックス[I]のカラ
ムに対するトレリス閉鎖冗長マトリックスであり、 −マトリックス[RC]は、マトリックス[R]のカラ
ム冗長マトリックスであり、 −マトリックス[CR]は、マトリックス[C]のロウ
冗長マトリックスであり、 −マトリックス[TCR]は、マトリックス[TC]の
ロウ冗長マトリックスであり、 −マトリックス[RCT]は、マトリックス[R]のカ
ラムに対するトレリス閉鎖冗長マトリックスであり、 −マトリックス[TRC]は、マトリックス[TR]の
カラム冗長マトリックスであり、 −マトリックス[TRCT]は、マトリックス[TR]
のカラムに対するトレリス閉鎖マトリックスである。
【0046】−マトリックス[CRT]は、マトリック
ス[C]のロウのトレリス閉鎖マトリックスであり、 −マトリックス[TCRT]は、マトリックス[TC]
のロウ符号化のトレリス閉鎖マトリックスである。
【0047】次に、マトリックスのロウを符号化するた
めの図3に示されるロウ符号器12の動作の詳細につい
てより詳細に説明する。
【0048】バッファ120内に、符号化すべきロウが
格納される。一つのロウは、(14N+8)個のビッ
ト、つまり、(7N+4)個の4元データシンボルから
構成される。例えば、k番目のブロックに対しては、こ
のバッファは、14個のビット(つまり、7個のシンボ
ル)を持つN個のブロック(i1(k),j
1(k),...i7(k),j7(k))と、8個のビ
ット(つまり、4個のシンボル)から成る1つのブロッ
クを格納する:
【0049】
【数2】 14個のビットから成るN個のブロックには、次々と、
7/8なるレートの系統的重畳符号化が施される(符号
器122)。各ブロック(k番目のブロック)に対し
て、符号器122は、図8に示される割当てを実現する
ことによって、k=1,...,Nに対して、そのブロ
ックの14個の情報ビットと、一つの冗長シンボルU8
(k)に対応する、7個の4−AMシンボルU1(k)
〜U7(k)を生成する。
【0050】14個の情報ビットから成る各ブロック
は、7/8なるレートの符号トレリスにおける遷移に対
応し、N+1番目のオーダの最後のブロックは、このト
レリスを閉鎖する遷移に対応する。
【0051】8個の情報ビット{i1(N+1),j
1(N+1),i2(N+1),j2(N+1),i3(N
+1),j3(N+1),i5(N+1),j5(N+
1)}、つまり、ロウの8個の最後のビットである4個
の4元シンボルに基づいて、図8によって与えられる割
当てられるとちょうど同様な、4−AMシンボル、つま
り、U1(N+1),U2(N+1),U3(N+1),
5(N+1)が生成され、次に、トレリスの閉鎖する
ための4個の冗長シンボルU4(N+1),U6(N+
1),U7(N+1) ,U8(N+1)が計算される。
これら冗長シンボルは、N番目のブロックの符号化の後
の符号器の状態σN+1と8個のビット{i1(N+1),
1(N+1),i2(N+1),j2(N+1),i
3(N+1),j3( N+1),i5(N+1),j
5(N+1)}の両方の関数である。これらは、トレリ
ス閉鎖要素128によって決定される。
【0052】カラム符号器は、7/8なるレートの系統
的重畳符号化の出力に冗長シンボルのみが存在する点を
除いてロウ符号器と同一である。
【0053】図4は、冗長の二重符号化を可能にする符
号器の略図を示す。図1と同一の要素は、同一の番号で
示す。説明の例においては、メモリM10は、(7N+
4)2個のシンボルを含む。もう一つのメモリMRは、
(7N+4)(N+4)個のロウ冗長シンボル(シンボ
ルRm,n,TRm,n)を含む。もう一つのメモリMCは、
(N+4)(7N+4)個のカラム冗長シンボル(シン
ボルCm,n,TCm,n)を含む。これらメモリMRおよび
MCは、メモリ10の内容のロウおよびカラム符号化を
終えた後にロードされる。次に、カラムに従ってMRの
内容の符号化が遂行され、ロウに従ってMCの内容の符
号化が行なわれ、それぞれ、(N+4)2個の4−AM
シンボル(RCm,n,TRCm,n,RCTm,n,TRCT
m,n)、および(N+4)2個の4−AMシンボル(CR
m,n,CRTm,n,TCRm,n,TCRTm,n)が生成され
る。スイッチ13およびスイッチ15は、コントローラ
17の制御下で動作を遂行することを確保する。
【0054】最後に、表1あるいは表2の各生成コード
マトリックスに対して形成された全ての4−AMシンボ
ルがペアにて結合され、これらがチャネルを通じて16
−QAM群(constellation)の複合シンボルの形式にて
(整列順序にて)伝送される。
【0055】冗長符号化しない場合の生成コードのレー
トは: ρ1 = (7N+4)2/{(7N+4)2+2(7N2
+32N+16)} となる。N=20の場合は、レートは、0.765とな
り、スペクトラル効率はこのレートの4倍、つまり、
3.06ビット/秒/Hzとなる。
【0056】二重冗長符号化を行なった場合は、生成コ
ードのレートは: ρ2 = (7N+4)2/{16(N+4)(N+1)
+(7N+4)2} となる。
【0057】この場合は、N=20の場合、レートは、
0.72となり、スペクトラル効率は、2.88ビット
/秒/Hzとなる。冗長を符号化した場合は、0.18
ビット/秒/Hzのスペクトラル効率の損失が生ずる
が、ただし、システムの性能は向上する。
【0058】図8は、ビットi,jの4−AM群(const
ellation)のシンボルへのビット割当てを示す。
【0059】一次元の4−AM群(constellation)は、
セット(set)A0={−3,-1,+1,+3}によって
表される。セットA0の第1の分割レベルは、2つのサ
ブセット(sub-set)B0およびB1から構成される。サブ
セットB0={3,−1}とされ、サブセットB1
{1,−3}とされる。あるシンボル、例えば、I1,1
は、2個のビットi1,1、およびj1,1から構成される。
この第1のレベルには、ビットiが割当てられ、B0
対してはi=0とされ、B1に対してはi=1とされ
る。セットA0の第2の分割レベルは、4つのサブセッ
トC0,C1,C2,C3から構成される。サブセットC0
={+3},C1={+1},C2={−1},C3
{−3}とされる。この第2のレベルにインデックスj
が割当てられ、C0あるいはC1に対してはj=0とさ
れ、C2あるいはC3に対しては、j=1とされる。セッ
トCのインデックスは、それらを構成する分割に割当て
られたインデックスj,iの10進値、つまり、2j+
iとされる。
【0060】8−D群は、おのおのがA0に属する8個
のシンボルから成るブロックのセットであるものと定義
される。図5は、A0が1次元(1−D)4−AM群で
ある8−D群(A08の分割ツリー(partition tree)を
表す。
【0061】セット(A08は、(二乗)最小ユークリ
ッド距離に対するdo2を持つ。このセットが、2do2
の最小距離を持つ2個のサブセットに分割される。各サ
ブセットに、0あるいは1の値を持つビットY0が割当
てられる。
【0062】
【数3】 となるようなBi1,...,Bi8に属するすべてのブロック
によって形成されるサブセットに対しては、Y0=0が
割当てられ;
【0063】
【数4】 となるようなBi1...Bi8に属するすべてのブロックに
よって形成されるサブセットに対しては、Y0=1が割
当てられる。
【0064】こうして、Y0=0は、1−Dサブセット
内に偶数個の要素を含む全ての4−AMシンボルのブロ
ック(U1...U8)のセット、つまり、B1={+1,−
3}に対応する。
【0065】同様に、Y0=1は、1−Dサブセット内
に奇数個の要素を含む全ての4−AM シンボルブロッ
ク(U1...U8)のセット(集合)、つまり、B0={−
1,+3}に対応する。
【0066】次に、それぞれの8−Dサブセットが、2
個の別の8−Dサブセットに分割され、これが反復され
る。
【0067】各分割レベルに以下のように1ビットが割
当てられる: −Y0が第1のレベレに割当てられ; −Y1が第2のレベルに割当てられ; −Y2が第3のレベルに割当てられ; −Y3が第4のレベルに割当てられる。
【0068】以下では、Y0=0に対応するサブセット
についてのみ説明される。
【0069】4番目の分割レベルの後に、8個のサブセ
ット:S0,S2,S4,S6,S8,S10,S12,S
14(Si,iは偶数)が得られる。
【0070】サブセットSiのインデックスiは、Siに
割当てられた4ビットY3,Y2,Y1,Y0の10進値と
される。
【0071】各サブセットは、形式U(Bi1...Bi8
(サブセットの和)の形式を持ち、インデックス
(i1,...i8)のパリティ関係によって定義される。各
サブセットSiにおける最小(二乗)距離は、4−do2
である。各サブセットは、8個の4−AMシンボルから
成る212=4096個のブロックを含む。
【0072】各サブセットSiは、16個のサブセット
(Bi1...Bi8)から構成され、各サブセット
(Bi1...Bi8)は、28=256個の8−Dブロックを
含む。
【0073】最後に、各サブセットSiが、2個のサブ
セットSi,0と、Si,1とに分割される。ここで: −Si,0は、そのブロックの最後の4−AMシンボルが
正である(すなわちC0あるいはC1に属する)ようなS
iのブロックのサブセットであり、 −Si,1は、そのブロックの最後の4−AMシンボルが
負である(すなわちC2あるいはC3に属する)ようなS
iのブロックのサブセットである。
【0074】こうして、Si,0は、Siの内の、最後のシ
ンボルU8がC0あるいはC1となる、つまり、最後のシ
ンボルが、ビットj8=0に対応する8−Dブロックの
セットに対応する。Si,0は、211個の要素を含む。
【0075】Si,1は、Siの内の、j8=1となるよう
な集合(U1,...U8)から成る。
【0076】例えば、サブセットS6,1は、(A08
内の、j8=1と、ビットi1〜i8の以下の4つのパリ
ティ関係とを有する(verify)ブロック(U1,U2,...
8)のセットによって定義される:
【0077】
【数5】 ここで、(ip,jp)は、4−AMシンボルUpに割当
てられたビットである(図8)。
【0078】一般的なケースでは、iが偶数である場合
は、Si,jは、4−AMシンボルの内の、以下のパリテ
ィ関係を有する(verify)ブロックU=(U1,...,U8
のセット(集合)である:
【0079】
【数6】 ここで、(Y3210)は、iのビット表現である。
すなわち:i=8Y3+4Y2+2Y1+Y0である。ここ
で、Y0=0である。また、(ip,jp)は、ブロック
pのp番目のシンボルのビット割り当て(bit allocati
on)であり、 U=3または−1であれば、i=0 U=1または−3であれば、i=1 U=1または3であれば、j=0 U=−1または−3であれば、j=1 である。
【0080】こうして、全てのSi,jブロック(211
のブロック)を生成するためには、11個のビット
1,i2,i3,i5,j1,j2,j3,j4,j5,j6
7の全ての可能な組合せを走査することで十分であ
る。そして、任意の組合せに対して、他のビット
(i4,i6,i7,i8,j8)は、上に定義されたサブ
セットSi,jのパリティ関係に基づいて計算することが
可能である。
【0081】本発明によると、7/8なるレートの系統
的重畳符号(systematic convolutional code)は、以下
のようにして形成される:サブセットSi,jが、トレリ
スの並列のブランチに割当てられる。また、偶数のiを
持つサブセットSi,jが利用される。これは、最小(二
乗)距離が、4do2に等しくなることを保証する。こ
こで、doは、4−AM群の最小距離である。
【0082】7/8なるレートを持つコードの場合は、
符号器のある与えられた状態から来る、8個の送信され
た4−AMシンボル(つまり、16ビット)に対する1
4個の入力ビット(この内の3個は符号化されたビット
で、11個は符号化されてないビット)に対応する、8
個の別個の遷移が存在することが必要である。これによ
って、8−状態コードのトレリスが完全に接続される。
【0083】系統的コードとするためには、つまり、8
−Dブロックの内の送信された最初の7個の4−AMシ
ンボルが、7個のデータシンボル(あるいは14個のビ
ット)となるようにするためには、214個の遷移が、あ
る状態に基づいて、8個の4−AMシンボルの214個の
ブロックを生成し、最初の7個が、214個の可能な組合
せを採用するようるすることが必要である。このために
は、一つの状態から来る8個の別個のブランチに対し
て、8個のサブセットSi,jを割当てることで十分であ
る。ここで、i=0,2,4,6,8,10,12,1
4とされ、jは、任意の値とされる。
【0084】図6は、7/8なるレートの最適な系統的
重畳コードのトレリスを示す。図において、σkは、瞬
間kにおける符号器の状態であり、σk+1は、瞬間k+
1における符号器の状態である。状態は、符号器のメモ
リ内の3個のビット(3個のシフトレジスタ)によって
定義される。この図は、さらに、サブセットSi,jのさ
まざまなトレリス遷移への割当てを示す。このトレリス
が、以下のように分析される:符号器は、瞬間ktにお
ける状態σ(k):σk=(σ2 k,σ1 k,σ0 k)に基づ
いて、瞬間(k+1)Tにおける別の状態σ(k+
1):σk+1=(σ2 k+1,σ1 k+1,σ0 k+1)へと進む。
【0085】こうして、符号器は、状態[111]か
ら、8個の状態[000][001][010][01
1][100][101][110][111]のいず
れか1つに進む。
【0086】例えば、状態001から来る第3の遷移、
つまり、遷移001→010は、S10,1に対応すること
が示される。同様にして、トレリスの全体が分析され
る。
【0087】図7は、7/8なるレートの符号器122
(図3)のブロック図を示す。符号器の入力上の14個
のビット、つまり、(il(k),jl(k))(l=
1...7)は、瞬間kにおいて、図7に示すように、
送信されたブロックU1(k),...U7(k)の最初
の7個のシンボルを選択する。冗長シンボルU
8(k)、つまり、(i8(k),j8(k))を計算す
るために、最初に、3個のビットY3(k),Y
2(k),Y1(k)に同じように対応するサブセットS
iのインデックスi(偶数のi)が計算される。ここ
で、i=8Y3+4Y2+2Y1+Y0、そして、Y0=0
である。i8(k)についても計算されるが、これは、
ビットi1(k),...,i7(k)のパリティビット
である。ビットj8(k)は、その入力に対してビットY
1,Y2,Y3を持つ、3/4なるレートの系統的重畳符
号器230の冗長ビットである。ビット(i8,j8)に
よってシンボルU8(k)が選択される。この3/4な
るレートの符号器の出力においては、符号器の次の状態
σk+1が得られるが、これは、ロウあるいはカラムの終
端の所でトレリスを閉鎖するために用いられる(k=
N)。
【0088】ビットY1(k),Y2(k),Y3(k)
およびi8(k)は、ビットi1(k),i
2(k),...i7(k)の関数として、以下の式に従
って計算される:
【0089】
【数7】 これらの式は、サブセットSiのビットY0,Y1,Y2
3へのビット割当て(図5)から導出され、これが、
要素210内で実現される。
【0090】符号器のこの構造(図7)は、Si,j8(i
=8Y3+4Y2+2Y1)の全ての8−Dブロックを、
トレリスの状態σから別の状態への並列遷移に割当てる
ことを可能にする。
【0091】図7に示した重畳符号器は、テーブル(図
11)を介して実現することも、シフトレジスタ(図9
と図10)を介して実現することも、あるいはコンピュ
ータのソフトウエアを介して実現することも可能であ
る。
【0092】図11に示すように、テーブル220(メ
モリ)は、冗長ビットj8(k)および 将来の状態σ
k+1(2ν個の状態を持つコードの場合はν個のビッ
ト)を、σk,Y1(k),Y2(k),Y3(k)の関数
として与える。テーブル220は、Y1,Y2,Y3と共
に自身の出力σk+1も受信する。後者は、遅延セル22
2を通じて入力のループバックされる。
【0093】図9および図10は、それぞれ、最適な8
−状態符号器(ν=3)、および16−状態符号器(ν
=4)を示す。8−状態符号器の場合は、加算器セル3
121,遅延セル3101,加算器セル3122,遅延セ
ル3102,加算器セル3123,遅延セル3103,加
算器セル3124により連鎖が形成され、このシステム
の出力は、j8(k)を生成する。
【0094】加算器セル3121は、Y1(k)を受信
し、加算器セル3122は、Y3(k)を受信し、加算器
セル3123は、Y2(k),Y3(k)を受信し、加算
器セル3124は、Y1(k),Y2(k),Y3(k)を
受信する。
【0095】16−状態符号器(図10)の場合は、シ
ステムは、8−状態システムの場合と同一の要素によっ
て形成されるが、これに、遅延セル3104、および加
算器セル3125が追加される。
【0096】図12は、トレリス閉鎖構成を示す。符号
器の状態σを考え、サブセットSi, j8(8−Dサブセッ
ト)が、トレリスを閉鎖する遷移(211個の並列ブラン
チ)に割当てられるものとする。ここで、i=8Y3
4Y2+2Y1である。
【0097】トレリスが閉鎖され得る211個のブランチ
が存在するために、ブランチを、4個のデータシンボル
1,U2,U3,U5、すなわち、8個の情報ビット
1,j1,i2,j2,i3,j3,i5,j5の関数として
探すことができる。
【0098】トレリスの閉鎖遷移(closing transition)
の際に、それぞれ、ビット(i1,j1),(i2
2),(i3,j3),(i5,j5)に対応する4個の
データシンボルU1,U2,U3,U5が送信される。
【0099】計算は、2つのステップ(図12)で行な
われる:ロウあるいはカラムの符号化の終端における符
号器の状態σN+1に基づいて、ビットY1(N+1),Y
2(N+1),Y3(N+1),j8(N+1)が、表3
を含むテーブル210に基づいて生成される。
【0100】
【表3】 ビットY1(N+1),Y2(N+1),Y3(N+
1),j8(N+ 1)に基づいて、ビット(i4
4),(i6,j6,),(i7,j7),(i8,j8
(N+1)が生成され、これから計算手段240におい
て、シンボルU4(N+1),U6(N+1),U7(N
+1),U8(N+1)が生成される。これらビット
は、以下のように計算される:
【0101】
【数8】 ビットj4、およびj6は、どのような値を取ることもで
き、これらは、例えば、0(j4=j6=0)と決められ
る。
【0102】ビットj7は、先行する遷移の全てのビッ
ト(j1,...j7)のパリティビットであり、以下によっ
て与えられる:
【0103】
【数9】 これは、図12に示す計算手段によって実現される。好
ましくは、これら計算は、コンピュータのソフトウエア
を介して実現される。
【0104】復号手段が、図1に示される。復号は、二
つの異なる段内で、複数のステップにて遂行される。第
一の段においては、ビットi、つまり、送信されたシン
ボルの最下位ビット(LSB)の反復的復号が遂行され
る。
【0105】チャネルを通じて受信されたシンボルのマ
トリックスが、メモリ20に格納される。このマトリッ
クスは、送信されたシンボルのマトリックスに対応する
(マトリックスの次元は、送信機端で符号化されたマト
リックスの次元と同一である)。
【0106】ロウに続いて、カラムが、順番に、独立し
て、復号される。各反復において、ビットi(ビットマ
トリックス)に関する判定(接続211)が生成され、
次の反復の際に使用される実数シンボルマトリックス
(判定の信頼性)がメモリ20内に格納される(接続2
1)。デインタリーバ241によってデータが遅延され
る。
【0107】−ロウおよびカラムの復号のために、この
好ましい例においては、7/8なるレートの8−D重畳
コードに対応するソフト判定ビタビ復号器221が使用
される。
【0108】第2の段においては、第1のステップをあ
る回数(通常は、3あるいは4回)だけ反復した後に、
ステップ2(接続25)に進み、ビットj、つまり、送
信されたシンボルの最上位ビット(MSB)が復号され
る。
【0109】次に、ロウに続いて、カラムが、メモリ2
0内に格納された実数マトリックス、および第一の段に
おいて検出されたビットiのマトリックスが用いられる
という意味で反復的に復号される。
【0110】ロウあるいはカラムの復号器222として
は、生成コードの各ロウおよびカラムに対して7/8な
るレートの重畳コードのトレリスを閉鎖するときに用い
られたパリティコードのソフト判定復号器が用いられ
る。
【0111】最初に、第1の段(経路1)の動作につい
て説明する。図13は、送信された4−AMシンボルの
LSBビット(ビットi)に対する二重判定ビタビ復号
手段221段の一般回路図を示す。これは: −マトリックスを計算するためのサブセット220 −ハード判定を生成するビタビ復号器222 −判定の信頼性を計算するためのサブセット224 −ソフト判定を計算するためのサブセット226 を含む。
【0112】系統的重畳コードの復号は、ソフト判定復
号アルゴリズムを適用することから成る。説明を簡単に
するために、一例として、7/8なるレートの系統的重
畳コードについて考える。表1に示すインデックス1を
持つロウについて具体的に説明すると、一連の生成コー
ドは、以下のシンボルから形成され、これらが送信端か
ら送信される(説明を簡単にするために、以下では、ロ
ウのインデックス(ここでは、i=1)は省略され
る)。: 7N+4個のデータシンボル:I=I1,...,I
7N+4 N個のコード冗長シンボル: R=R1,...,RN 4個のトレリス閉鎖シンボル: TR=TR1,TR2,TR3,TR4 送信チャネルの不完全さのために、受信されたシンボル
(0)=(D(0) 1,...,D(0) 8N+8)は、送信されたシン
ボルに対して差異を示す。
【0113】受信機端では複合シンボルが受信される
が、これは、チャネルを通った後の送信された16−Q
AMシンボルに対応する。各複合シンボルは、2個の実
数シンボルのシーケンスであるとみなされる。次に、こ
れら実数シンボルが、送信機端に定義されるマトリック
スと同一構造を持つマトリックスに従ってメモリ20
(図1)内に格納される。これら受信された実数シンボ
ルは、送信機端で使用されたのと同一の順番を守りなが
らマトリックスに配列される。ビットiの復号プロセス
は反復的であるが、これは、マトリックスのロウが最初
に復号され、次に、カラムが復号されることを意味す
る。各反復において復号されるべきロウあるいはカラム
の数は、表1の場合(冗長の符号化を行なわない場合)
は、7N+4に等しく、冗長が符号化される場合(表
2)は、8N+8に等しい。
【0114】最初に、マトリックスのロウに対するv番
目の反復における、つまり、実数シンボルのブロック:
(v-1)=(D(v-1) 1,...,D(v-1) 8N+8)の反復的復号
について考える。インデックスvは、反復の回数に対応
する整数である。復号によって8N+8個の実数シンボ
ル(ソフト出力)のブロック:D(v)=(D(v) 1,...,D
(v) 8N+8)が生成され、これが、それぞれ、次の反復
と、送信された4−AMシンボル(I1,...I7N+4,
1,...RN,TR1,...TR4)の第一の分割レベレのビ
ット(LSBビット)である送信されたビットi=(i
1,...,i8N+8)に対応するビット^i(v)=(^
(v) 1,...,^i(v) 8N+8)の最適判定に加えられる。こ
こでは、7N+4個のシンボル:D(v-1) 1,...,D(v-1)
7N+4がデータシンボルに対応し、N個のシンボル:D
(v-1) 7N+5,...,D(v-1) 8N+4が7/8なるレートのコー
ド冗長シンボルに対応し、4個のシンボル:D(v-1)
8N+5,...,D(v-1) 8N+ 8がトレリスを閉鎖するための冗長
シンボルに対応するものと想定する。これらシンボルが
以下の順番で処理される:
【0115】
【数10】 復号は、6つのステップにて遂行される。以下の説明
は、D(v-1)からD(v)を導出する方法について示す。
【0116】第1のステップは、距離(metrics)の計算
に関する。距離を計算するためのサブセット220(図
13)は、8個のシンボルからなる各ブロックについて
(l番目のブロック、l=0,...N−1)(D
(v-l) 7l+1,...D(v-l) 7l+7,D( v-l) 7N+5+lについ
て)、これを検出すると共に各8−DサブセットSi,j
における距離の計算を遂行し、さらに、生成コードの
ロウあるいはカラムの符号化の終端においてトレリスを
閉鎖する遷移に対応するブロック(D(v-l) 7N+1,D(v-
l) 7N+4,D(v-l) 8N+5,D(v-1) 8N+8)についても、これ
を検出すると共に距離の計算を遂行する。簡単のため
に、これら8−Dブロックは、(r1,...,r8)として
示される。距離の計算は、さまざまなステップによって
遂行される。
【0117】最初に距離が1−D群(constellation)に
おいて計算される。k=1,...7(ブロックの最初
の7個のシンボル)に対して、サブセットB0={3,
−1}、およびB1={1,−3}のそれぞれにおける
最も近い4−AMシンボルが検出され、それぞれ、これ
に対応する距離:Mk,0、およびMk,1が計算される。こ
こで、Mk,iは、rkと、Biにおける最も近いシンボル
との間の二乗ユークリッド距離に等しい。
【0118】k=8に対して、各サブセットCiにおけ
る、シンボルr8の、それぞれ、Ci=0,1 ,2,3
に対応する距離M8,0,M81,M8,2,M8,3が計算され
る。ここで、Ciは、4−AM群に割当てられた2ビッ
トの10進形式で表現された値iに対応する4−AMポ
イントを含む。
【0119】その後、これらの距離が、2−D群におい
て計算される。最初の3個の2−Dブロック(シンボル
ペア)、つまり、(r1,r2)(r3,r4)(r5
6)に対して、距離M(2) k,l(k=1,3,5)が、
4個の2−DサブセットE(2) l=Bii’において検出
および計算される。ここで、l=2i+i’,i=0,
1,i’=0,1 2−D距離(metric)は、2−Dブロックの2個のシンボ
ルの2個のl−D距離の総和として定義される。E(2)l
における(rk,rk+l)の距離が、k=1,3,5に
対以下のように得られる: M(2) k,l=Mk,i+Mk+1,i' (l=0,1,2,3に
対して) ここで、l=2i+i’である。
【0120】最後の2−Dブロックr7,r8に対して、
距離M(2) 7,l,jが、8個の2−DサブセットE(2) l,j
i2j+i'において、i=0,1,i’=0,1,j=
0,1に対して、以下のように計算される。ここで、l
=2i+i’である。: M(2) 7,l,j=M7,i+M8,2j+i' その後、この距離(metrics)が4−D群において計算さ
れる。4−Dブロック(r1234)の距離M(4) 1,l
が、8個の4−DサブセットE(4) l(l=0,
1,...7)に対して以下のように検出および計算さ
れる:
【0121】
【数11】 各サブセットに対して、2個の4−D距離が計算され、
小さい方の距離が採用される。例えば、E(4) 0に対して
以下が計算される:E(2) 3(2) 3における距離M(2) 1,3
+M(2) 3,3;E(2) 3(2) 3における距離M(2) 1,3+M
(2) 3,3;E(4) 0における(r1234)の距離M(4)
1,0:これは、min[M(2) 1,0+M(2) 3,0,M(2) 1,3+M
(2) 3,3]に等しい。
【0122】各ブロック(r5678)に対して、サ
ブセットE(4) l,jにおける距離M(4 ) 5,l,jが、l=0,
1,...7、およびj=0,1に対して検出および計
算される。サブセットE(4) l,jは、E(4) lと、最後のシ
ンボルがj=0に対しては正であり、j=1に対しては
負である点を除いて類似に定義される。例えば、E(4 )
0,j=E(2) 0(2) 0,jUE(2) 3(2) 3,jとして定義され
る。このために、第2の2−Dサブセットのインデック
スkを、k,jによって置き換えることで十分である。
(4) 0,jにおける距離は: M(4) 5,0,j=min[M(2) 5,0+M(2) 7,0,j,M(2) 5,3
(2) 7,3,j] となる。
【0123】最後に、距離が16個の8−Dサブセット
において計算される。偶数のiに対するサブセット(部
分集合)Si,jは、おのおのが2個の4−Dサブセット
の連接である4個の8−Dサブセット(部分集合)の和
集合である: Si,j=UE(4) l(4) l'j 、ここで、i2=0,1,i
3=0,1そして:
【0124】
【数12】 i,jにおけるr1,...r8の距離の計算には、4個の8
−DサブセットE(4) l(4) l',jにおける距離を計算す
ること、つまり、E(4) lにおける(r1234)の距
離とE(4) l',jにおける(r5678)の距離との総
和を計算することが必要となる。4個の距離の内の最小
によって、Si,jにおける8−D距離M(8) i,jが与えら
れる。
【0125】各8−Dブロックに対して、各サブセット
i,jにおける距離が検出および計算され、これらの距
離がビタビ復号器に供給される。これら距離は、遷移
1,2,...,N+1の際のトレリスブランチの距離
でもある。
【0126】これもやはり第1の段において、復号の第
2のステップが遂行される。サブセット222は、受信
されたシンボルシーケンスの従来のビタビ復号を遂行す
る。このようにして、以下のようなロウの復号された最
適シーケンス(ハード判定)が得られる: ^I(v)=^I(v) 1,...^I(v) 7N+4,^I(v) 7N+5,^I
(v) 8N+8および復号されたLSBビットシーケンス: ^i(v)=^i(v) 1,...^i(v) 8N+8および8−Dサブセ
ットに対応するシーケンス 復号された状態に対応する状態のシーケンスは:^σ
(i)=^σ(i) 0,...^σ(i) N+1である。これは、N+1
個の遷移あるいはブランチに対応する。ここで、^σ
(i) 0=^σ(i) N+1=0は、初期および最終の0の状態で
ある。状態距離M(i) j(σ)のベクトルが、各状態σ=
0,...7、および各瞬間j=1,...N+1につ
いて格納される。最終的に、テーブルにおいて生き残っ
た経路が格納される。ビタビ復号器222によって生成
されるこれら全ての結果は信頼性を計算するために使用
される。
【0127】第3のステップにおいて、復号されたシー
ケンス^I(v)の、各シンボル^I( v) k、あるいは各ビ
ット^i(v) kの信頼性が、k=1,...8N+8に対
して、サブセット224において計算される。この信頼
性は、復号されたシンボルの品質(正確さの確率)の尺
度である。この信頼性は以下のように書き表すことがで
きる: F(i)=F(i) 1,...F(i) 8N+8 k番目のオーダのシンボルの信頼性は、以下のように書
き表すことができる:
【0128】
【数13】 ここで、D(v-1)は、入力シンボルのシーケンスであ
り、C(^I(v) k)は、^I(v) kに近い4−AMシンボ
ルに対応するコード語のセットである。信頼性F
(v) kは、以下のように書き表すことができる:
【0129】
【数14】 総和の主項を取ることによって、以下のように書き替え
ることが可能である:
【0130】
【数15】 この最小は、シンボル^I(v) kに近い復号された4−A
Mシンボルを生成するエラー経路との最大の対応を与え
る。この信頼性の定義は、ビット^i(v) kの信頼性の定
義でもある。事実、^I(v) kに近いシンボルは、^i
(v) kの補数であるビットiに対応する。
【0131】信頼性の計算は、以下のアルゴリズムに従
って行なわれる。
【0132】ビタビ復号器によって復号されたシーケン
ス^I(v) kは、N+1なる長さを持つトレリス内のある
経路に対応する。判定^I(v) kの信頼性F(v) kを、k=
1,...8N+8に対して計算するための計算アルゴ
リズムは以下の通りである:判定^I(v) kの信頼性(k
=1,...8N+8)、あるいはビット^i(v) kの信
頼性(k=1,...8N+8)の計算は、2つのステ
ップにて遂行される。第1のステップは、信頼性を、並
列な遷移に対応するエラー経路と比較して計算すること
から成り、第2のステップは、信頼性を、トレリスのエ
ラー経路と比較して計算することから成る。最終的な信
頼性は、この2つの内の低い方の値として決定される。
【0133】最初に、並列なブランチに起因する信頼性
FPが計算される。このプロセスは、シンボルシーケン
スD(v-1) k、およびI(v) kに関して、ブロック毎に遂行
される。各処理の結果として、l番目の遷移(l=
0,...,N−1)に対応する8個のシンボル(D
(v-l) 7l+1,...,D(v-l) 7l+7,D(v-l) 7N;5+l)に起因す
る信頼性と、(N+1)番目の遷移(つまりトレリスを
閉鎖する遷移)に対応する8個のシンボル(D(v-l)
7N;1,...,D(v-l) 7N+4,D(v-l) 8N+5,...,D(v-l) 8N+8
に起因する信頼性を計算することが可能になる。トレリ
スの並列なブランチが、8−DサブセットSi,jに割当
てられるために、この信頼性は、^I(v) kに対応する復
号されたブロックを含む8−Dサブセットにおける判定
^I(v) kの信頼性でもある(復号された8−Dサブセッ
トのシーケンスはビタビ復号器によって生成される)。
【0134】Si(r1,...r8)は、例えば、ブロック
(D(v-l) 1,...,D(v-l) 7,D(v-l) 7N +5)であり、Si,j
は、検出された4−AMシンボル(d1,...d8)=(^
(v) 1,...,^I(v) 7,^I(v) 7N+5)に対応する復号さ
れた8−Dサブセットであるために、Si,jにおける信
頼性rk(k=1,...8)計算は、煮詰めると、サ
ブセットS0,j'における以下の量の信頼性の計算に帰着
する。
【0135】
【数16】 こうして、全てのケースにおいて、これは、煮詰める
と、S0,0あるいはS0,1の信頼性の計算に帰着し、これ
は、アルゴリズムをより単純にする。
【0136】図14は、サブセットS00とS01のトレリ
スを表す。ここで、トレリス内の各経路は、B
i1i2...Bi72j8+i8なる形式を持つサブセットに対
応する。
【0137】次に、S0,0、つまり、Si,j=S0,0に対
して、判定dk(k=1,...8)信頼性を計算する
ためのアルゴリズムについて説明する。
【0138】最初に、2−D距離の計算が以下のように
行なわれる:
【0139】
【数17】 ここで、Mk,iは、Biにおけるrk(k=1,...
7)の距離であり;M8,iは、Ciにおけるr8の距離で
ある。
【0140】信頼性の計算がS0,1に対して遂行される
場合は、M8,iが、C2およびC3(i=2,3)につい
て計算される。
【0141】こうして、(r1,...r8)からの最も近い
経路が以下のようにS0,0について求められる:S0,0
トレリスの上側部分と下側部分とは別々に計算される。
上側トレリスにおいては、k=1,2,3に対するM
(0,k)=min(M0,0(k),M1 ,1(k))と、 M(0,4)=min(M0,0(4),M1,1(4) が計算される。
【0142】最小の値を持つビット(i1,...i8)が、
1=i2,i3=i4,i5=i6,i7=i8として、テー
ブル[i(0,1)...i(0,8)内に格納され
る。そして:
【0143】
【数18】 が計算される。
【0144】下側トレリスにおいては、k=1,2,3
に対するM(1,k)=min(M0,1(k),M
1,0(k))と、 M(1,4)=min(M0,1(4),M1,0(4)) に対して計算され、そして:
【0145】
【数19】 が計算される。
【0146】[i(1,1),...i(1,8)]に
おける最小に対応するビットi1...i8が、i1= ̄
2,i3= ̄i4,i5= ̄i6,i7= ̄i8として、格
納される。
【0147】シーケンス[i(0,1),...i
(0,8)]、および[i(1,1),...i(1,
8)]が2つの有効(valid)なシーケンスであるか否か
検証(verify)される。パリティビットp(0)、および
p(1)が、それぞれ、シーケンス[i(0,1),i
(0,3),i(0,5),i(0,7)]、および
[i(1,1),i(1,3),i(1,5),i
(1,7)]に対して計算される。k=0,1に対し
て、p(k)=0の場合は、対応するシーケンスは、ト
レリス(すなわちS0,0)に属し、そうでない場合は、
そのシーケンスは、修正される。
【0148】2−D距離の差が、以下のように計算され
る:
【0149】
【数20】 次に、4個の距離の最小が、2つの上側トレリス(q=
0)、および下側トレリス(q=1)のそれぞれに対し
て計算される:
【0150】
【数21】 min(q)における最小を与えるインデックスkが格
納され、第二の最小Δ2(q)が計算される。
【0151】パリティビットp(q)=1である場合
は、ビット(i(q,2kmin(q)−1),i(q,
2kmin(q))の補数が取られ、Δ(q)の距離ME
T(q)が増分される。この動作が、q=0(上側トレ
リス)と、q=1(下側トレリス)に対して遂行され
る。
【0152】次に、Δmin=|MET(0)−MET
(1)|が計算され、MET(0)とMET(1)の内
のより低い値を与えるインデックスc(0あるいは1)
が格納される。
【0153】S0,0において(d1,...d8)の信頼性F
P(1),...,FP(8)が以下のように初期化さ
れる:
【0154】
【数22】 ここで、FP(k)は、S0,0におけるdkの信頼性であ
る。
【0155】その後、信頼性FP(k)(k=
1,...8)が以下のように更新される:k=
1,...8に対して: FP(k)=min[FP(k),Δmin] ここで、i(c,k)≠i(1−c,k) k=1,2,3,4に対して: i(0,2k−1)=i(1,2k−1)の場合は FP(2k−1)=min(FP(2k−1),Ak) i(0,2k)=i(1,2k)の場合は FP(2k−1)=min(FP(2k),Ak) ここでk≠kmin(1−c)の場合は Ak=Δmin+δ(1−c,k)+[1−2p(1−
c)]Δ(1−c) k=kmin(1−c)の場合は Ak=Δmin+Δ2(1−c)+[1−2p(1−c)]
Δ(1−c) 次に、トレリスのエラー経路に起因する信頼性が決定さ
れる(図15)。
【0156】ロウの復号について考える(ステップ30
0)。
【0157】最初に、^I(v) k,M(v) k(σ),D
(v-1) kから開始される。
【0158】ここで、^I(v) kは、ビタビ復号器によっ
てk=1,...8N+8に対して復号された4−AM
シンボルのシーケンスであり;M(v) k(σ)は、瞬間k
(k番目の遷移)(k=1,...N+1)における状
態σの距離であり;D(v-1) kは、k=1,...8N+
8に対する(先行する反復復号器によって生成された)
入力シンボルである。
【0159】次に(図15のステップ301)、信頼性
(v)=(F(v) k,k=1,...8N+8)から信頼
性FP(v)=(FP(v) k,k=1,...8N+8)の
アレイが計算される。
【0160】ここで、FP(v) kは、並列な遷移に起因す
る^I(v) kの信頼性である。
【0161】次に、k=N+1,...2(ここでkは
一つの瞬間、つまり、遷移のインデックスに対応)に対
して以下の動作を遂行する(ステップ302): a)復号経路におけるk番目の遷移の後の符号器の状態
^σ(v) kに基づいて、復号経路の(k−1)番目の遷移
の後に状態^σ(v) k-1が決定され、^σ(v) kの7個の他
の先駆状態、つまり、σ(v) j,k-1(j=1,...7)
についても決定される(ステップ304)。この目的の
ために、^σ(v) kの値が、kを、1からN+1に変動す
ることで、ビタビ復号器によって生成され、σ(v) j,k-1
の値がメモリ内に格納される。
【0162】ビタビ復号器内で、k=2,...N+1
に対して計算され、これに格納され、
【0163】
【数23】 として命名される、状態σ(v) 1,k-1(v) 2,k-1,...σ
(v) 7,k-1および^σ(v) kの距離に基づいて、状態^σ
(v) kの7個の累積距離(cumulated metrics)が、7個の
状態σ(v) j,k-1(j=1,...7)から来る7つの経
路に対して計算される。これら7つの累積距離は: δ(j)=M(v) k-1(σ(v) j,k-1)+MET(σ(v)
j,k-1−−→^σ(v) k) である。ここで、MET(σ(v) j,k-1−−→^σ(v) k
は、状態^σ(v) j,k-1から状態^σ(v) kへの遷移の距離
であり、これは、この遷移に割当てられた8−Dサブセ
ットの距離でもある。これら距離が、ビタビ復号の際に
メモリ内に格納される(ステップ306)。
【0164】最適距離と各累積距離との間の差が計算さ
れる: Δ(j)=δ(j)−M(v) k(^σ(v) k),(j=
1,...7) ここで、M(v) k(^σ(v) k)は、状態^σ(v) kの最適距
離である。
【0165】その後、状態^σ(v) kへの7個の生き残っ
た先駆状態が調べられる。j番目オーダの生き残った状
態の、^σ(v) kからσ(v) j,k-1へのステップバックが行
なわれる。その後、状態σ(v) j,k-1のj番目の各生き残
った状態が、初期状態σ=0に至まで調べられる。これ
は、遷移のインデックスをkから1まで変動させること
からなる。
【0166】複雑さを減らすために、状態σ(v) j,k-1
7個の生き残りを、瞬間1の代わりに、瞬間k−Lにお
ける生き残りの状態まで調べることで、遷移の数を固定
させることも可能である。L=3とした場合の性能の劣
化は無視できる程度である。j番目オーダの生き残りの
k’番目の遷移に割当てられた8個の4−AMシンボル
が、8個の復号されたシンボルと、k’について、比較
される。ここで、k’は、前者の場合は、kから1まで
変化され、簡素化した第二の場合は、kから(k−L)
まで変化される。復号されたシンボルと、同一ランクの
生き残りjのk’番目の遷移のシンボルとが隣接する場
合は、復号されたシンボルの信頼性が、Δ(j)と、こ
れが、この信頼性よりも低い場合は、置換される(ステ
ップ312)。
【0167】最小に対応する^I(v) kに隣接するシンボ
(v) kのテーブルを、kを、1から8N+8まで変
化させることで、計算する。1つのシンボルの信頼性を
更新する度に、その隣接シンボルも、これを、生き残り
jのk’番目のオーダの遷移と関連する対応する4−A
Mシンボルと置換することによって、更新される。
【0168】最後に、復号されたシンボル^I(v) kの信
頼性F(v) kと、隣接する対応するシンボル(v) kの信
頼性F(v) kが、k=1,...8N+8に対して、得ら
れる(ステップ326)。
【0169】その後、復号の第四のステップにおいて、
この信頼性が、ソフト判定(v) k(k=1,...8
N+8)を計算できるように正規化される。正規化され
た信頼性Fnorm(v) kを計算するには、3つの方法のいず
れかを使用することが可能である。つまり: Fnorm(v) k=F(v) k/ ̄F あるいは Fnorm(v) k=F(v) k+(1− ̄F) あるいは Fnorm(v) k=(F(v) k/β1)+β2 のいずれかが計算される。
【0170】ここで、 ̄Fは、全マトリックスについて
計算された信頼性F(v) kの平均に等しく、β1およびβ2
は、 ̄F=β1(1−β2)を検証する定数である。
【0171】その後、第五のステップにおいて、重みな
しのソフト判定が計算される(図13のサブセット22
6)。
【0172】ソフト判定(v) kは、ビタビ復号器によ
って与えられた最適判定^I(v) k、その正規化された信
頼性Fnorm(v) k、および、前に得られた4−AMシンボ
(v) kのシーケンスに基づいて計算される。この4
−AMシンボル(v) kは、シンボル^I(v) kに隣接す
るシンボルである。つまり、|(v) k−^I(v) k|=
2である。これは、シンボル^I(v) kの後に発生する可
能性が最も高い4−AMシンボルに対応する。シンボル
(v) kは、以下によって与えられる:(v) k=1/2(^I(v) k(v) k)+sgn(^
(vk)(v) k)Fno rm(v) ここで、関数sgn、以下によって定義される: こうして、シンボル(v) kは、^I(v) k(v) k
間の判定閾値から距離Fnorm(v) kの所に位置するシンボ
ルに対応する。E(Fnorm(v) k)=1であるために、シ
ンボル(v) kは、4−AMシンボルの中心付近に来
る。
【0173】第6のステップにおいて、性能を向上させ
るために、チャネルを通じて受信され、メモリ20内に
格納されたシンボルD(0) kを用いて、(v) kに重みが
付けられ、次に、これを用いてD(v) kが以下のように計
算される: D(v) k=αv (v) k+(1−αv)D(0) k ここで、αvは、重み係数である。例えば、α1=0.
6;α2=0.9;そしてvが1より大きな場合は、αv
=1とされる。目的は、第1の反復の際のエラーの伝搬
の効果を低減することにある。ステップ5とステップ6
は、サブセット226内で一緒に遂行される。
【0174】次に、第2の段(経路2)におけるビット
jを復号する動作について説明する。ビットj、つま
り、4−AMシンボルのMSBビットは、生成コードの
マトリックスの各ロウおよび各カラムにパリティコード
を適用することによって符号化され、これは、トレリス
を閉鎖するときに実現される。これが、ビットiの場合
と同様に、反復的に復号される。
【0175】図16は、送信された4−AMシンボルの
MSBビットのパリティコードを復号するための復号手
段221を含む段の一般回路図である。この段は: −パリティコードを復号し、ハード判定を与えるための
復号器322 −判定の信頼性を計算するためのサブセット324 −ソフト判定を計算するためのサブセット326 を含む。
【0176】第一の反復(m=1)に対しては、以下の
シンボルx(0) kが、チャネルの出力上に受信される: (D(0) 1,...D(0) 7N+4,D(0) 8N+5,...D(0) 8N+7) 図17は、パリティコードにて符号化された7N+7個
のビット(j1,...j7 N+4,j8N+5,j8N+6,j8N+7)をト
レリス表現にて示す。このトレリスにおいて、ポイント
IからポイントFへの任意の経路は、7N+7の長さを
持つあるコード語に対応する。m番目のランクの反復に
対する7N+7個のシンボルのブロックx(m-1) kの復号
は、3つのステップによって遂行される。
【0177】第1のステップ(ステップ322)におい
て、x(m-1) kにいつてのハード判定復号が行なわれる。
サブセットB^ikにおいて、これらシンボルに、シンボ
ル毎に、閾値判定が適用される。ここで、^ik(k=
1,...7N+4,8N+5, 8N+6,8N+
7)は、第一の段の反復符号化によって推定された収束
後の4−AMシンボルのLSBビットのシーケンスであ
る。この閾値判定によって、第1のビット推定^j(m) k
が生成される。ここで、^j(m) kは、B^ikにおける
判定が正である場合は0,負である場合は1である。
【0178】その後、各シンボルx(m-1) kに対して、最
初に、サブセットB^ikにおけるこのシンボルから判定
閾値t(m-1) kまでの距離d(x(m-1) k,t(m-1) k)の絶
対値が計算される。ここで、B0={3,−1}におい
ては閾値は、+1に等しく、B1={1,−3}におい
ては閾値は、−1に等しい。次に、kに対して、距離d
(x(m-1) k,t(m-1) k)の最小Δが計算され、第2の最
小Δ2についても計算される。
【0179】最後に、ビット^j(m) kのパリティビット
pが計算される。パリティビットが満足できるものであ
る場合(つまり、p=0である場合)は、ビット^j
(m) kのシーケンスは、最適シーケンスである。そうでな
い場合は、ビット^j(m) kminの補数が取られる。ここ
で、kminは、距離d(x(m-1) k,t(m-1) k)の最小Δ
を与えるインデックスである。
【0180】第二のステップにおいて、信頼性の計算が
行なわれる(ステップ324)。
【0181】判定^j(m) kの信頼性は、以下によって与
えられる:
【0182】
【数24】 その後、信頼性が以下に従って正規化される:
【0183】
【数25】 ここで、 ̄FJは、信頼性FJ(m) kの平均である。
【0184】第三のステップにおいて、ソフト判定x
(m) kの計算が行なわれる(ステップ326)。この判定
は、t(m) ,^j(m) ,FJnorm(m) の関数とし
て、以下に従って得られる:
【0185】
【数26】 ここで、sgn(.)は、符号関数である。
【0186】本発明が、7/8なるレートの系統的重畳
コードの場合について説明された。当業者においては、
同一の符号化および復号原理を、P/(Q.M)なるレ
ートの他の系統的重畳コードに対して、次元Qおよびと
2M個の状態を持つ他の多次元振幅変調と結合して、適
用することも可能であることを理解できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるベースバンドデジタル伝送システ
ムの略図を示すで。
【図2】木(集合)A0のサブセット(部分集合)への
分割を示す。
【図3】生成コードを生成するためのロウあるいはカラ
ム符号器の一般回路図を示す。
【図4】冗長シンボルについても符号化を行なうための
符号器を含むデジタル伝送システムを示す。
【図5】8−D星座に分割されたツリー構造(部分集
合)を示す。
【図6】7/8なるレートのコードのトレリスを示す。
【図7】4−AM8−D変調の結合された7/8なるレ
ートの系統的重畳符号器の一般回路図を示す。
【図8】4−AMシンボルのビット割当てを示す。
【図9】8−状態コードに対する系統的重畳符号器を示
す。
【図10】16状態コードに対する系統的重畳符号器を
示す。
【図11】3/4なるレートのコードに対する図7に示
す符号器の特定の実施例を示す。
【図12】トレリス閉鎖シンボルを計算するための略図
を示す。
【図13】本発明による符号化手段の第一の段を示す。
【図14】サブセットS0,0およびS0,1のトレリスを示
す。
【図15】第一の段において遂行される復号のさまざま
なステップの流れ図を示す。
【図16】本発明による第二の段の復号手段を示す。
【図17】パリティコードのトレリスを示す。
【符号の説明】
1 経路 2 経路 5 ソース 10 メモリ 12 ロウ符号化手段 13 スイッチ 14 カラム符号化手段 15 スイッチ 16 4−AMデジタル変調シンボル割当て要素 17 コントローラ 19 チャネル 20 バッファ手段 221 ビタビ復号器 211 ハード判定出力 231 ソフト判定出力 241 デジタルインタリーバ 222 パリティコード復号器 211 ハード判定出力 232 ソフト判定出力 242 データインタリーバ 120 バッファ 122 系統的重畳ロウ符号器 124 マルチプレクサ 128 トレリス閉鎖手段 131 出力 210 テーブル 220 テーブル(メモリ) 222 遅延セル 230 系統的重畳符号器 310 遅延セル 312 加算器セル 322 復号器
フロントページの続き (71)出願人 590000248 Groenewoudseweg 1, 5621 BA Eindhoven, Th e Netherlands (72)発明者 ダビッド、ジャヌラ フランス国ダヌマリー、リュ、デ、リラ、 10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力データを保護するためにデジタル伝送
    システム内で実現されるデジタル伝送方法であって、 前記入力データの符号化フェーズと反復的復号フェーズ
    とを備え、 前記符号化フェーズは、前記反復的復号を可能にするた
    めの系統的重畳トレリス符号化を遂行する第1のステッ
    プと、前記第1のステップと組み合わせて用いられる、
    前記符号化されたデータを、デジタル的に変調されたシ
    ンボルに割当てる第2のステップとを含み、 前記第1のステップの際に、前記系統的重畳トレリス符
    号化がP/(Q.M)なる符号化レートを持ち、ここ
    で、M,PおよびQは整数であり、かつ、QおよびMは
    1より大きく、 前記系統的重畳コードは、生成コードをブロック毎に生
    成するために使用され、トレリスが冗長データの追加に
    よって閉鎖され、 前記生成コードが、系統的重畳コードを介して符号化さ
    れたデータを組み合わせたマトリックスのロウ符号化お
    よびカラム符号化によって生成された要素によって形成
    され、 前記第2のステップは、前記生成コードを、2M個の状
    態を持つ次元Qを持つ多次元振幅変調と結合し、前記反
    復的復号がブロック復号であることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】前記符号化レートは、7/8に等しく、 前記変調は、8次元を有する8−D変調であることを特
    徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】入力データの保護を有するデジタル伝送シ
    ステムであって、 前記データに対する符号化手段と反復的復号手段とを備
    え、 前記符号化手段は: −前記反復的復号を可能にするための系統的重畳トレリ
    ス符号化を遂行するための第1のサブセット、および −前記符号化されたデータをデジタル的に変調されたシ
    ンボルに割当てるための第2のサブセットとを含み、 前記第1のサブセットは、P/(Q.M)なる符号化レ
    ートを有する系統的重畳トレリス符号化を利用し、ここ
    で、M,PおよびQは整数であり、かつ、QおよびMは
    1より大きく、 前記系統的重畳コードは、生成コードをブロック毎に生
    成するために使用され、少なくとも1つのパリティコー
    ドビットを含む冗長データの追加によってトレリスが閉
    鎖され、 前記生成コードは、系統的重畳コードを介して符号化さ
    れたデータを組み合わせるマトリックスのロウ符号化お
    よびカラム符号化によって生成された要素によって形成
    され、 前記第2のサブセットは、前記生成コードを、2M個の
    状態を持つ次元Qを有する多次元振幅変調と結合し、 前記反復的復号は、ブロック復号であることを特徴とす
    るデジタル伝送システム。
  4. 【請求項4】前記符号化手段は、符号器の一連の状態を
    定義し、トレリス閉鎖冗長シンボルを生成するための状
    態マシーンと呼ばれる手段を含むことを特徴とする請求
    項3記載のシステム。
  5. 【請求項5】前記符号化レートは、7/8に等しく、 前記変調は、8次元を有する8−D変調であり、 前記系統的重畳符号化手段は、7個の入力シンボルを、
    1個の冗長ビットを加えることによって、8個の出力シ
    ンボルに符号化することを特徴とする請求項3記載のシ
    ステム。
  6. 【請求項6】前記系統的重畳符号化手段は、2個のシフ
    トセル段を含み、 前記出力シンボルは、これらシフトセルから来るデータ
    を線形結合することによって得られることを特徴とする
    請求項5記載のシステム。
  7. 【請求項7】前記反復的復号手段は、連続して動作する
    少なくとも2つの経路を有し:第1の経路に沿って、前
    記システムは、この経路の各反復に対して、第1の反復
    的復号を: a)系統的重畳コードに関係するハード判定を計算する
    ための計算手段、 b)それぞれの多次元変調サブセットと関連するハード
    判定の第1の信頼性と、系統的重畳コードのトレリスと
    関連する第2の信頼性とを計算するための計算手段、 c)それぞれの判定の前記第1と第2の信頼性のうちの
    最小の信頼性を選択するための選択手段、および d)選択された最小の信頼性とハード判定との関数とし
    て第1の経路の次の反復に対して使用するためのソフト
    判定を計算するための計算手段、を用いて遂行し;第2
    の経路に沿って、前記システムは、この経路の各反復に
    対して: a)パリティコードと関係するハード判定を計算するた
    めの計算手段、 b)第1の経路のハード判定の関数として第2の経路の
    各ハード判定に対する第3の信頼性を計算するための計
    算手段、および c)前記第3の信頼性、第2の経路の前の反復から来る
    ソフト判定、および第1の経路から来るハード判定の関
    数としてソフト判定を計算するための手段を利用するこ
    とを特徴とする請求項3から6のいずれか1つに記載の
    システム。
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