JPH1141154A - データキャリア及びその製造方法 - Google Patents
データキャリア及びその製造方法Info
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- JPH1141154A JPH1141154A JP9193427A JP19342797A JPH1141154A JP H1141154 A JPH1141154 A JP H1141154A JP 9193427 A JP9193427 A JP 9193427A JP 19342797 A JP19342797 A JP 19342797A JP H1141154 A JPH1141154 A JP H1141154A
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Landscapes
- Near-Field Transmission Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 データキャリアを内部部品が破損することな
く低価格でケース内に封入して製造できるようにするこ
と。 【解決手段】 樹脂シート31をデータキャリアユニッ
ト10と同一の窪みを有する加圧型によって加圧成形す
る。そしてデータキャリアユニット10をその窪み内に
収納する。次いで同一の材質の樹脂シート35を上部よ
り張り付け、その周囲を加圧して接着し封止する。こう
すれば樹脂シートをケースとして、安価に気密性の高い
データキャリアを大量生産することができる。
く低価格でケース内に封入して製造できるようにするこ
と。 【解決手段】 樹脂シート31をデータキャリアユニッ
ト10と同一の窪みを有する加圧型によって加圧成形す
る。そしてデータキャリアユニット10をその窪み内に
収納する。次いで同一の材質の樹脂シート35を上部よ
り張り付け、その周囲を加圧して接着し封止する。こう
すれば樹脂シートをケースとして、安価に気密性の高い
データキャリアを大量生産することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータキャリアに関
し、特にその内部部品を収納する構造に特徴を有するデ
ータキャリアとその製造方法に関するものである。
し、特にその内部部品を収納する構造に特徴を有するデ
ータキャリアとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近識別システムは工場等の生産管理だ
けでなく物品,部品の識別システム,ゲートシステム,
自動改札機に用いられ、更に純正部品の供給システム等
への応用が検討されている。このような識別シテムで
は、識別対象物にメモリを有するデータキャリア(ID
タグ又はトランスポンダともいう)を用い、外部からデ
ータ伝送によってデータキャリアのメモリに必要な情報
を書込んでおき、必要に応じてその情報を読出すように
している。識別システムでは、データキャリアはリーダ
ライタとの通信領域に達したときにリーダライタからの
コマンドによってデータの読出し又は書込みが行われ
る。
けでなく物品,部品の識別システム,ゲートシステム,
自動改札機に用いられ、更に純正部品の供給システム等
への応用が検討されている。このような識別シテムで
は、識別対象物にメモリを有するデータキャリア(ID
タグ又はトランスポンダともいう)を用い、外部からデ
ータ伝送によってデータキャリアのメモリに必要な情報
を書込んでおき、必要に応じてその情報を読出すように
している。識別システムでは、データキャリアはリーダ
ライタとの通信領域に達したときにリーダライタからの
コマンドによってデータの読出し又は書込みが行われ
る。
【0003】データキャリアはコイルや通信制御回路,
メモリ等を一体化した機能部品を樹脂製ケース内に収納
し、空隙部をエポキシ樹脂で充填した構造のものが広く
用いられている。又これらの機能部品を射出成形によっ
て封止したものも用いられている。又データキャリアを
カード状に構成するため、図6に示すように機能部品1
をプラスチックシート2,3によってラミネート加工し
た構造のものも考えられる。ラミネート加工では図6
(a),(b)に示されるように、機能部品1を一辺が
接着されているプラスチックシート2,3に挟み込んで
ローラ4,5間を通過させ、熱圧着する。こうすれば図
6(c)に示すようにカード型のデータキャリアを構成
することができる。
メモリ等を一体化した機能部品を樹脂製ケース内に収納
し、空隙部をエポキシ樹脂で充填した構造のものが広く
用いられている。又これらの機能部品を射出成形によっ
て封止したものも用いられている。又データキャリアを
カード状に構成するため、図6に示すように機能部品1
をプラスチックシート2,3によってラミネート加工し
た構造のものも考えられる。ラミネート加工では図6
(a),(b)に示されるように、機能部品1を一辺が
接着されているプラスチックシート2,3に挟み込んで
ローラ4,5間を通過させ、熱圧着する。こうすれば図
6(c)に示すようにカード型のデータキャリアを構成
することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年データキャリアは
種々の用途に用いられるようになっており、低価格化が
要求されている。このような観点からデータキャリアの
封止構造を検討すると、上述した従来のデータキャリア
を封止する構造はいずれも生産効率が悪く、高価格であ
るという欠点があった。又機能部品をプラスチックシー
トによってラミネート加工する方法では、シートの両面
の機能部品の部分に凹凸ができるため、平滑性に欠ける
という欠点がある。従ってこのようなデータキャリアを
他の物品等に取付ける際に安定化させることができず、
外れ易くなるという欠点があった。又シート材料が透明
であるため、中の機能部品が見えてしまい、これらの機
能部品を遮蔽することができないという欠点があった。
更に量産時にラミネート装置のローラを通過するため、
機能部品が破損する恐れがあり、機能部品をあらかじめ
破損しないような構造としておく必要があった。
種々の用途に用いられるようになっており、低価格化が
要求されている。このような観点からデータキャリアの
封止構造を検討すると、上述した従来のデータキャリア
を封止する構造はいずれも生産効率が悪く、高価格であ
るという欠点があった。又機能部品をプラスチックシー
トによってラミネート加工する方法では、シートの両面
の機能部品の部分に凹凸ができるため、平滑性に欠ける
という欠点がある。従ってこのようなデータキャリアを
他の物品等に取付ける際に安定化させることができず、
外れ易くなるという欠点があった。又シート材料が透明
であるため、中の機能部品が見えてしまい、これらの機
能部品を遮蔽することができないという欠点があった。
更に量産時にラミネート装置のローラを通過するため、
機能部品が破損する恐れがあり、機能部品をあらかじめ
破損しないような構造としておく必要があった。
【0005】データキャリアは広い分野・用途への応用
が考えられており、広く用いるためにはできるだけ製造
価格を低減することが望まれている。データキャリアの
電子回路部では既に1チップIC化されており、ケース
についても気密性を保持しつつ低価格で大量生産できる
ようにすることが要求されている。
が考えられており、広く用いるためにはできるだけ製造
価格を低減することが望まれている。データキャリアの
電子回路部では既に1チップIC化されており、ケース
についても気密性を保持しつつ低価格で大量生産できる
ようにすることが要求されている。
【0006】本発明はこのような従来の問題点に着目し
てなされたものであって、2枚の樹脂シートにデータキ
ャリアの機能部品を収納することによって、このような
データキャリアの収納時の問題点を解決することを目的
とする。
てなされたものであって、2枚の樹脂シートにデータキ
ャリアの機能部品を収納することによって、このような
データキャリアの収納時の問題点を解決することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、送受信コイル、データを保持するメモリ、及びデー
タ通信手段を有するデータキャリアユニットと、データ
キャリアユニットが収納される窪み及びその周囲に平坦
部を有する第1の樹脂シート、及び前記第1の樹脂シー
トと同一の外形を有する平坦な第2の樹脂シート、を含
み、前記第1,第2の樹脂シートの当接面を加熱接着す
ることによりデータキャリアユニットをその内部に密封
して収納するケースと、を具備することを特徴とするも
のである。
は、送受信コイル、データを保持するメモリ、及びデー
タ通信手段を有するデータキャリアユニットと、データ
キャリアユニットが収納される窪み及びその周囲に平坦
部を有する第1の樹脂シート、及び前記第1の樹脂シー
トと同一の外形を有する平坦な第2の樹脂シート、を含
み、前記第1,第2の樹脂シートの当接面を加熱接着す
ることによりデータキャリアユニットをその内部に密封
して収納するケースと、を具備することを特徴とするも
のである。
【0008】本願の請求項2の発明は、請求項1のデー
タキャリアにおいて、前記第2の樹脂シートの前記第1
の樹脂シートと接しない面に両面接着用のシール材を付
加したことを特徴とするものである。
タキャリアにおいて、前記第2の樹脂シートの前記第1
の樹脂シートと接しない面に両面接着用のシール材を付
加したことを特徴とするものである。
【0009】本願の請求項3の発明は、請求項1又は2
のデータキャリアにおいて、前記第1の樹脂シートの窪
みは前記データキャリアユニットの外形とほぼ同一の外
形を有することを特徴とするものである。
のデータキャリアにおいて、前記第1の樹脂シートの窪
みは前記データキャリアユニットの外形とほぼ同一の外
形を有することを特徴とするものである。
【0010】本願の請求項4の発明は、請求項1〜3の
いずれか1項のデータキャリアにおいて、前記第1の樹
脂シート及び前記第2の樹脂シートは同一材料によって
構成され、互いに当接する全面を加熱接着面としたこと
を特徴とするものである。
いずれか1項のデータキャリアにおいて、前記第1の樹
脂シート及び前記第2の樹脂シートは同一材料によって
構成され、互いに当接する全面を加熱接着面としたこと
を特徴とするものである。
【0011】本願の請求項5の発明は、送受信コイル、
メモリ、及びデータ通信手段を有するデータキャリアユ
ニットが収納される窪みを第1の樹脂シートに形成する
工程と、第1の樹脂シートに形成された窪み内にデータ
キャリアユニットを挿入する工程と、前記第1の樹脂シ
ートの平坦な外周部に第2の樹脂シートを当接させて加
熱接着することにより、その内部にデータキャリアを密
封して収納する工程と、前記第2の樹脂シートの前記第
1の樹脂シートに接しない平坦な面に両面接着用シール
を付加する工程と、を有することを特徴とするものであ
る。
メモリ、及びデータ通信手段を有するデータキャリアユ
ニットが収納される窪みを第1の樹脂シートに形成する
工程と、第1の樹脂シートに形成された窪み内にデータ
キャリアユニットを挿入する工程と、前記第1の樹脂シ
ートの平坦な外周部に第2の樹脂シートを当接させて加
熱接着することにより、その内部にデータキャリアを密
封して収納する工程と、前記第2の樹脂シートの前記第
1の樹脂シートに接しない平坦な面に両面接着用シール
を付加する工程と、を有することを特徴とするものであ
る。
【0012】本願の請求項6の発明は、送受信コイル、
メモリ、及びデータ通信手段を有するデータキャリアユ
ニットを第2の樹脂シートに載置する工程と、前記デー
タキャリアユニットとほぼ同一の形状を有する窪みを有
する型板に第1の樹脂シートを吸着する工程と、前記第
2の樹脂シート及び第1の樹脂シートの間を真空化する
工程と、前記吸着された第1の樹脂シートを前記第2の
樹脂シートに押圧し加熱接着する工程と、前記第2の樹
脂シートの前記第1の樹脂シートに接しない平坦な面に
両面接着用シールを付加する工程と、を有することを特
徴とするものである。
メモリ、及びデータ通信手段を有するデータキャリアユ
ニットを第2の樹脂シートに載置する工程と、前記デー
タキャリアユニットとほぼ同一の形状を有する窪みを有
する型板に第1の樹脂シートを吸着する工程と、前記第
2の樹脂シート及び第1の樹脂シートの間を真空化する
工程と、前記吸着された第1の樹脂シートを前記第2の
樹脂シートに押圧し加熱接着する工程と、前記第2の樹
脂シートの前記第1の樹脂シートに接しない平坦な面に
両面接着用シールを付加する工程と、を有することを特
徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】図2はデータキャリアユニット1
0の構成の一例を示すブロック図である。データキャリ
ア10は図示のように送受信コイルL1とコンデンサC
1から成る共振回路11にダイオードブリッジ12,定
電圧回路13が接続され、定電圧回路13によってIC
回路内の各部に定電圧を供給している。コンデンサC2
は平滑用のコンデンサである。又共振回路11にはデー
タクロックを復調するASKデータ復調回路14も接続
される。これらのキャリアパルス及びデータクロック信
号はシュミットトリガ回路15,16を介して通信ロジ
ック部17に入力される。通信ロジック部17には不揮
発性のE2 PROMメモリ18が接続されている。又I
C内には定電圧回路の電圧を検出する電圧検出回路19
が接続されており、電圧が所定値に達すれば通信動作を
開始する。通信ロジック部17は与えられたコマンドに
基づいてE2 PROMメモリ18にデータを書込み又は
読出すものであり、読出されたデータによってシャント
回路を構成するMOSFET等のスイッチング素子20
を介して共振回路11の両端を短絡するものである。こ
こで送受信コイルL1,メモリ18を除くブロックはデ
ータ通信手段を構成している。
0の構成の一例を示すブロック図である。データキャリ
ア10は図示のように送受信コイルL1とコンデンサC
1から成る共振回路11にダイオードブリッジ12,定
電圧回路13が接続され、定電圧回路13によってIC
回路内の各部に定電圧を供給している。コンデンサC2
は平滑用のコンデンサである。又共振回路11にはデー
タクロックを復調するASKデータ復調回路14も接続
される。これらのキャリアパルス及びデータクロック信
号はシュミットトリガ回路15,16を介して通信ロジ
ック部17に入力される。通信ロジック部17には不揮
発性のE2 PROMメモリ18が接続されている。又I
C内には定電圧回路の電圧を検出する電圧検出回路19
が接続されており、電圧が所定値に達すれば通信動作を
開始する。通信ロジック部17は与えられたコマンドに
基づいてE2 PROMメモリ18にデータを書込み又は
読出すものであり、読出されたデータによってシャント
回路を構成するMOSFET等のスイッチング素子20
を介して共振回路11の両端を短絡するものである。こ
こで送受信コイルL1,メモリ18を除くブロックはデ
ータ通信手段を構成している。
【0014】このデータキャリアユニット10はコイル
L1と共振回路を構成するコンデンサC1及び定電圧回
路13の出力側に設けられるコンデンサC2を除き、他
のブロックはワンチップIC21として構成されてい
る。図3はこのデータキャリアの組立図を示しており、
円形のベース22に送受信コイルL1が取付けられ、そ
の中央部にコンデンサC1,C2とワンチップIC21
が取付けられ、平坦な円板状のデータキャリアユニット
10として構成される。
L1と共振回路を構成するコンデンサC1及び定電圧回
路13の出力側に設けられるコンデンサC2を除き、他
のブロックはワンチップIC21として構成されてい
る。図3はこのデータキャリアの組立図を示しており、
円形のベース22に送受信コイルL1が取付けられ、そ
の中央部にコンデンサC1,C2とワンチップIC21
が取付けられ、平坦な円板状のデータキャリアユニット
10として構成される。
【0015】次にこのデータキャリアユニットを収納し
て封止するケースの構造について説明する。図1はこの
製造過程を示す概略図である。データキャリアは上面樹
脂シート及び下面樹脂シートによって封止するように構
成される。本図において、ロール状の樹脂シート31は
ローラ32によって矢印方向に送り出される。そしてロ
ーラ32により送り出される位置に図3で示すベース2
2とほぼ同一の径の凸部及び凹部を有する加圧型33
a,33bが設けられる。この加圧型33a,33bを
樹脂シートに押圧して加圧成形し、シート31に窪みを
形成する。次いでパーツフィーダ34より図3で示すデ
ータキャリアユニット10を供給し、シート31の窪み
内に挿入する。そしてその上部より樹脂シート31と同
一の材質のロール状樹脂シート35をローラ36を介し
て供給し、その上面に張り合わせる。次いで熱加圧工程
によって加圧型37a,37bにより樹脂シート31,
35の当接する平坦な全ての領域を加圧して溶着させ封
止する。その後、抜き型39によって樹脂シートの接着
面の外周部を切断することによって、密封したデータキ
ャリアを構成することができる。こうすれば図4に示す
ように機能部品であるデータキャリアユニット10がケ
ース内に内蔵されたデータキャリアが構成される。加圧
して封止した後、図1に示すように平坦な面の上面に更
に両面接着用のシール材38を重ね合わせて接着しても
よい。
て封止するケースの構造について説明する。図1はこの
製造過程を示す概略図である。データキャリアは上面樹
脂シート及び下面樹脂シートによって封止するように構
成される。本図において、ロール状の樹脂シート31は
ローラ32によって矢印方向に送り出される。そしてロ
ーラ32により送り出される位置に図3で示すベース2
2とほぼ同一の径の凸部及び凹部を有する加圧型33
a,33bが設けられる。この加圧型33a,33bを
樹脂シートに押圧して加圧成形し、シート31に窪みを
形成する。次いでパーツフィーダ34より図3で示すデ
ータキャリアユニット10を供給し、シート31の窪み
内に挿入する。そしてその上部より樹脂シート31と同
一の材質のロール状樹脂シート35をローラ36を介し
て供給し、その上面に張り合わせる。次いで熱加圧工程
によって加圧型37a,37bにより樹脂シート31,
35の当接する平坦な全ての領域を加圧して溶着させ封
止する。その後、抜き型39によって樹脂シートの接着
面の外周部を切断することによって、密封したデータキ
ャリアを構成することができる。こうすれば図4に示す
ように機能部品であるデータキャリアユニット10がケ
ース内に内蔵されたデータキャリアが構成される。加圧
して封止した後、図1に示すように平坦な面の上面に更
に両面接着用のシール材38を重ね合わせて接着しても
よい。
【0016】ここで樹脂シート31,35は同一の材質
の樹脂シートとし、例えばポリ塩化ビニル(PVC),
ポリプロピレン(PP),ナイロン,PET等の種々の
樹脂を用いることができる。
の樹脂シートとし、例えばポリ塩化ビニル(PVC),
ポリプロピレン(PP),ナイロン,PET等の種々の
樹脂を用いることができる。
【0017】このようにこの発明では物品の包装に用い
られる包装機を用いてデータキャリアを封止し、ケース
を構成しているため、極めて低価格でデータキャリアユ
ニットをケース内に密封することができ、防水構造のデ
ータキャリアを構成することができる。又その一方の面
に両面接着用のシール材38を設けて置けば、シールカ
バーを剥がして所望の位置にデータキャリアを接着する
ことができ、物品等への取付けを容易に行うことができ
る。又上下に同一のシートを用いてシートが接する全て
の部分を接着しているため、容易に開封することができ
ず、中のデータキャリアユニットを取り出しにくい構造
とすることができる。
られる包装機を用いてデータキャリアを封止し、ケース
を構成しているため、極めて低価格でデータキャリアユ
ニットをケース内に密封することができ、防水構造のデ
ータキャリアを構成することができる。又その一方の面
に両面接着用のシール材38を設けて置けば、シールカ
バーを剥がして所望の位置にデータキャリアを接着する
ことができ、物品等への取付けを容易に行うことができ
る。又上下に同一のシートを用いてシートが接する全て
の部分を接着しているため、容易に開封することができ
ず、中のデータキャリアユニットを取り出しにくい構造
とすることができる。
【0018】次に本発明の第2の実施の形態について説
明する。第2の実施の形態ではデータキャリアを真空化
して樹脂シートに収納するようにしたものである。デー
タキャリアユニット10自体の構成は第1の実施の形態
と同様である。この実施の形態では図5(a)に示すよ
うに平坦な樹脂シート41上にデータキャリアユニット
10を載置し、図5(b)に示すようにデータキャリア
ユニットのベースとほぼ同一形状の窪みを有する型42
を加熱し、内部の空気を抜いて減圧する。こうして樹脂
シート43を吸着して窪みに沿うように成形する。そし
て周囲より樹脂シート41,43の間の空気を減圧して
型42を樹脂シート41に重ね合わせるようにしてその
周囲を加熱して封止する。こうすれば図5(c)に示す
ように前述した第1の実施の形態と同様にデータキャリ
アのユニットの外形にほぼ等しい外形を有する周囲が密
封されたデータキャリアを構成することができる。この
場合にも図5(d)に示すように樹脂シート41の下面
に両面接着用のシール材44を重ね合わせて接着するよ
うにしてもよい。このようにしてデータキャリアのケー
スを製造する場合には、図1に示す方法と比べて加圧型
を少なくすることができ、又加圧型を正確にデータキャ
リアユニットの形状と一致させておく必要がなくなる。
明する。第2の実施の形態ではデータキャリアを真空化
して樹脂シートに収納するようにしたものである。デー
タキャリアユニット10自体の構成は第1の実施の形態
と同様である。この実施の形態では図5(a)に示すよ
うに平坦な樹脂シート41上にデータキャリアユニット
10を載置し、図5(b)に示すようにデータキャリア
ユニットのベースとほぼ同一形状の窪みを有する型42
を加熱し、内部の空気を抜いて減圧する。こうして樹脂
シート43を吸着して窪みに沿うように成形する。そし
て周囲より樹脂シート41,43の間の空気を減圧して
型42を樹脂シート41に重ね合わせるようにしてその
周囲を加熱して封止する。こうすれば図5(c)に示す
ように前述した第1の実施の形態と同様にデータキャリ
アのユニットの外形にほぼ等しい外形を有する周囲が密
封されたデータキャリアを構成することができる。この
場合にも図5(d)に示すように樹脂シート41の下面
に両面接着用のシール材44を重ね合わせて接着するよ
うにしてもよい。このようにしてデータキャリアのケー
スを製造する場合には、図1に示す方法と比べて加圧型
を少なくすることができ、又加圧型を正確にデータキャ
リアユニットの形状と一致させておく必要がなくなる。
【0019】このようにして構成されたデータキャリア
は樹脂シートによってケースが構成されるため、薄く軽
量化することができる。又データキャリアユニットが密
封されており、耐水性があるため結露する可能性がある
部分、例えば複写機内部等の種々の用途にデータキャリ
アを用いることができる。
は樹脂シートによってケースが構成されるため、薄く軽
量化することができる。又データキャリアユニットが密
封されており、耐水性があるため結露する可能性がある
部分、例えば複写機内部等の種々の用途にデータキャリ
アを用いることができる。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、データキャリアを第1,第2の樹脂シートによって
データキャリアユニットを収納し、一方の樹脂シートを
平面として密封してケースを構成することができる。こ
のためデータキャリアのケースを極めて低価格で量産す
ることが可能となる。この場合にはデータキャリアのケ
ースが樹脂シートで構成されるため、薄型で軽量化され
たデータキャリアが得られる。又樹脂シートの一方が平
面であるため、任意の場所への取付けが容易となる。こ
うして構成されたデータキャリアは耐水性を有するため
結露する可能性がある場所であっても使用することがで
きるという効果が得られる。又請求項2の発明では、平
坦な樹脂シートの面に両面接着用シール材を付加してい
るため、この接着用シール材を用いてデータキャリアを
任意の場所に極めて容易に接着することができるという
効果が得られる。
ば、データキャリアを第1,第2の樹脂シートによって
データキャリアユニットを収納し、一方の樹脂シートを
平面として密封してケースを構成することができる。こ
のためデータキャリアのケースを極めて低価格で量産す
ることが可能となる。この場合にはデータキャリアのケ
ースが樹脂シートで構成されるため、薄型で軽量化され
たデータキャリアが得られる。又樹脂シートの一方が平
面であるため、任意の場所への取付けが容易となる。こ
うして構成されたデータキャリアは耐水性を有するため
結露する可能性がある場所であっても使用することがで
きるという効果が得られる。又請求項2の発明では、平
坦な樹脂シートの面に両面接着用シール材を付加してい
るため、この接着用シール材を用いてデータキャリアを
任意の場所に極めて容易に接着することができるという
効果が得られる。
【図1】本発明の第1の実施の形態によるデータキャリ
アの製造過程を示す図である。
アの製造過程を示す図である。
【図2】この実施の形態に用いられるデータキャリアの
回路構成を示すブロック図である。
回路構成を示すブロック図である。
【図3】この実施の形態によるデータキャリアユニット
を示す正面図及び断面図である。
を示す正面図及び断面図である。
【図4】ケース内に収納されたデータキャリアの断面図
である。
である。
【図5】本発明の第2の実施の形態によるデータキャリ
アの製造方法を示す図である。
アの製造方法を示す図である。
【図6】従来のラミネート加工によるデータキャリアの
製造方法を示す図である。
製造方法を示す図である。
10 データキャリアユニット 21 ワンチップIC 22 ベース 31,35,41,43 樹脂シート 32,36 ローラ 33a,33b,37a,37b 加圧型 38,44 シール材 39 抜き型
Claims (6)
- 【請求項1】 送受信コイル、データを保持するメモ
リ、及びデータ通信手段を有するデータキャリアユニッ
トと、 データキャリアユニットが収納される窪み及びその周囲
に平坦部を有する第1の樹脂シート、及び前記第1の樹
脂シートと同一の外形を有する平坦な第2の樹脂シー
ト、を含み、前記第1,第2の樹脂シートの当接面を加
熱接着することによりデータキャリアユニットをその内
部に密封して収納するケースと、を具備することを特徴
とするデータキャリア。 - 【請求項2】 前記第2の樹脂シートの前記第1の樹脂
シートと接しない面に両面接着用のシール材を付加した
ことを特徴とする請求項1記載のデータキャリア。 - 【請求項3】 前記第1の樹脂シートの窪みは前記デー
タキャリアユニットの外形とほぼ同一の外形を有するも
のであることを特徴とする請求項1又は2記載のデータ
キャリア。 - 【請求項4】 前記第1の樹脂シート及び前記第2の樹
脂シートは同一材料によって構成され、互いに当接する
全面を加熱接着面としたことを特徴とする請求項1〜3
のいずれか1項記載のデータキャリア。 - 【請求項5】 送受信コイル、メモリ、及びデータ通信
手段を有するデータキャリアユニットが収納される窪み
を第1の樹脂シートに形成する工程と、 第1の樹脂シートに形成された窪み内にデータキャリア
ユニットを挿入する工程と、 前記第1の樹脂シートの平坦な外周部に第2の樹脂シー
トを当接させて加熱接着することにより、その内部にデ
ータキャリアを密封して収納する工程と、 前記第2の樹脂シートの前記第1の樹脂シートに接しな
い平坦な面に両面接着用シールを付加する工程と、を有
することを特徴とするデータキャリアの製造方法。 - 【請求項6】 送受信コイル、メモリ、及びデータ通信
手段を有するデータキャリアユニットを第2の樹脂シー
トに載置する工程と、 前記データキャリアユニットとほぼ同一の形状を有する
窪みを有する型板に第1の樹脂シートを吸着する工程
と、 前記第2の樹脂シート及び第1の樹脂シートの間を真空
化する工程と、 前記吸着された第1の樹脂シートを前記第2の樹脂シー
トに押圧し加熱接着する工程と、 前記第2の樹脂シートの前記第1の樹脂シートに接しな
い平坦な面に両面接着用シールを付加する工程と、を有
することを特徴とするデータキャリアの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9193427A JPH1141154A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | データキャリア及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9193427A JPH1141154A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | データキャリア及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1141154A true JPH1141154A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=16307799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9193427A Pending JPH1141154A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | データキャリア及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1141154A (ja) |
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-
1997
- 1997-07-18 JP JP9193427A patent/JPH1141154A/ja active Pending
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