JPH1139701A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH1139701A
JPH1139701A JP9201055A JP20105597A JPH1139701A JP H1139701 A JPH1139701 A JP H1139701A JP 9201055 A JP9201055 A JP 9201055A JP 20105597 A JP20105597 A JP 20105597A JP H1139701 A JPH1139701 A JP H1139701A
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laser light
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の光ディスクに対して互換性を保ちなが
らレーザ光の有効利用及び装置のコストダウン等を図
る。 【解決手段】 異なる波長のレーザ光をそれぞれ出射す
る第1,2半導体レーザ1a,1bからなるレーザ1と
対物レンズ8との間に,入射するレーザ光の偏光状態に
応じて往復路の光路分離行う偏光ビームスプリッタ5を
設け,該偏光ビームスプリッタ5とレーザ1との間に当
該偏光ビームスプリッタ5に入射するレーザ光に所定の
位相差を生じさせる位相子4を設ける。そして,偏光ビ
ームスプリッタ5に入射したレーザ1からのレーザ光を
当該偏光ビームスプリッタ5で所定光量だけ反射させて
光量検出器14に入射させ,不必要なレーザ光が光量検
出器14に入射されないようにする。これによりレーザ
光の有効利用を図ると共に光量検出器14でゲイン調整
を行う回路不要にして,コストダウンを図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,基板厚の異なる情
報記録媒体(以下光ディスクという)に対して互換性を
保つと共に,レーザ光の有効利用及び装置の小型化等を
可能にした光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来の光ディスク装置の概念的構成は図1
4に示す様な構成となっている。同図において,半導体
レーザ101から出射した直線偏光のレーザ光は,コリ
メートレンズ102で略平行光とされ,偏光ビームスプ
リツタ103を通過し,そしてλ/4板104を通過し
て円偏光となる。その後,レーザ光は,偏向プリズム1
05で偏向されて対物レンズ106に入射し,当該対物
レンズ106で集光されて光ディスク107に微小径の
レーザスポットが形成,照射される。
【0003】一方,光ディスク107で反射したレーザ
光は,往路とは反対回りの円偏光となり,対物レンズ1
06で再び略平行光とされ,偏向プリズム105で偏向
されてλ/4板104を通過する。当該λ/4板104
を通過することにより,レーザ光は往路と直交した直線
偏光となって,偏光ビームスプリッタ103に入射し,
当該偏光ビームスプリッタ103で反射され集光レンズ
108により集束される。そして,レーザ光は受光素子
109で受光され,当該受光素子109からの信号に基
づき情報信号及びサーボ信号が検出されるようになって
いる。
【0004】このような光ディスク装置に対して,記録
容量の大容量化が強く要望され,かかる要望に応えるべ
くレーザ光の短波長化が進められている。
【0005】一般に,光ディスク107に形成されるレ
ーザスポットのスポット径は,レーザ光の波長λに比例
し,記録容量は波長λの二乗に反比例して増大する。従
って,レーザ光の波長を短くすれば,記憶容量の大容量
化が可能になる。
【0006】しかし,光ディスク107には,反射率や
記録パワーに対して強い波長依存性を持つものがあり,
かかる光ディスク107に短波長のレーザ光を用いると
再生や記録等ができなくなる問題がある。即ち,互換性
が保たれなくなる問題がある。
【0007】そこで,従来用いられている波長(例え
ば,785nm)と,それより短波長(例えば,650
nm)の2つのレーザ光を用いる方法が考えられ,その
ためにそれぞれ波長の異なるレーザ光を出射する2つの
レーザ源と,それぞれの波長に対応した光学特性を持つ
2つの対物レンズ等により,2つの光ピックアップを持
つ構成にすることが概念的に最も簡単な方法である。
【0008】ところが,このように2つの光ピックアッ
プを持つ構成にすると,装置の大型化及びコストアップ
の要因となるので,レーザ源が2つで,対物レンズが1
つからなる1つの光ピックアップにより光ディスク装置
を構成することが提案されている(例えば,特開平6−
259804号公報)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,レーザ
源が2つで対物レンズが1つとする構成の場合,光路中
のレーザ光の一部を分離し,当該分離されたレーザ光を
用いてレーザ源から出射されるレーザ光の光量を光量検
出器等で検出する際には,両方のレーザ源からのレーザ
光に対して等量又は所定比で分離することが困難であっ
た。このため光量検出器からの信号を処理するときにゲ
イン調整が必要になり,当該ゲイン調整回路によるコス
トアップ等が生じる問題がある。
【0010】また,分離する光量を適正に制御すること
が困難であるため,過剰な光量が光量検出器に導かれて
レーザ光の有効利用が図れなくなる問題がある。
【0011】さらに,レーザ光の往復路の光路分離等を
行う場合には,略直交した光路に分離されるので,装置
の小型化が困難になる問題がある。
【0012】そこで,本発明は,従来の光ディスクに対
して互換性を保ちながらレーザ光の有効利用,装置の簡
略化,小型化及びコストアップを抑えることができる光
ディスク装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め,請求項1にかかる発明は,基板厚の異なる2つの情
報記録媒体と,基板厚に対応してそれぞれ異なる波長の
レーザ光を出射する2つのレーザ源と,該レーザ源から
のレーザ光を集光して情報記録媒体に微少径のレーザス
ポットを形成する対物レンズとを有してなる光ディスク
装置において,レーザ源と対物レンズとの間に配設され
て,入射するレーザ光の偏光状態に応じてレーザ光の往
復と復路の光路分離を行う偏光性光路分離手段と,レー
ザ源と偏光性光路分離手段との間に配設されて,該偏光
性光路分離手段に入射するレーザ源からのレーザ光に所
定の位相差を生じさせる第1位相子と,偏光性光路分離
手段で分離された復路のレーザ光を受光する受光手段と
を設けて,偏光性光路分離手段に入射したレーザ源から
のレーザ光のうち所定光量のレーザ光を例えば前方に設
けた光量検出器に入射させることができるようにしたこ
とを特徴とする。
【0014】請求項2にかかる発明は,偏光性光路分離
手段と対物レンズとの間に,当該領域を通過するレーザ
光に略1/4波長の位相差を生じさせる第2位相子を設
けて,情報記録媒体で反射されたレーザ光が偏光性光路
分離手段により反射されて往路と復路との光路分離が行
われるようにしたことを特徴とする。
【0015】請求項3にかかる発明は,第1位相子又は
第2位相子のうち少なくとも1つを偏光性光路分離手段
と一体に設けて,装置の小型化を可能にしたことを特徴
とする。
【0016】請求項4にかかる発明は,第1位相子又は
第2位相子の少なくとも1つを蒸着位相差膜で形成し
て,第1位相子又は第2位相子を必要十分な薄さにでき
るようにしたことを特徴とする。
【0017】請求項5にかかる発明は,偏光性光路分離
手段を入射したレーザ光の偏光状態に応じて,当該レー
ザ光を回折,透過させる偏光性回折格子により形成し
て,往路と復路とが直交しないようにしたことを特徴と
する。
【0018】請求項6にかかる発明は,偏光性光路分離
手段により光路分離された復路のレーザ光を受光する2
つの受光素子からなる受光手段と,当該受光手段の各受
光素子に,偏光性光路分離手段で分離された復路のレー
ザ光を分割し又は当該レーザ光の波長に応じて光路変更
して受光させるレーザ光振分手段を設けて,異なる基板
厚の情報記録媒体で反射されたレーザ光を当該情報記録
媒体に対応させた受光素子で受光できるようにしたこと
を特徴とする。
【0019】請求項7にかかる発明は,レーザ光振分手
段として入射したレーザ光を回折する回折格子を用い
て,当該レーザ光振分手段で振分けるレーザ光の振分方
向の角度を小さくしたことを特徴とする。
【0020】請求項8にかかる発明は,偏光性光路分離
手段とレーザ光振分手段との間に配設されて,波長の異
なる一方のレーザ光に対しては,当該レーザ光の波長の
略整数倍の位相差を生じさせ,他方のレーザ光に対して
は,当該レーザ光の波長の略1/2倍の位相差を生じさ
せる第3位相子を設けることによりレーザ光の偏光状態
を変え,その偏光状態に応じてレーザ光振分手段により
レーザ光を分割し又は当該レーザ光の波長に応じて光路
を変更させるようにしたことを特徴とする。
【0021】請求項9にかかる発明は,第3位相子を蒸
着位相差膜で形成することにより,当該第3位相子を必
要十分な薄さにできるようにしたことを特徴とする。
【0022】請求項10にかかる発明は,第3位相子を
レーザ光振分手段と一体に設けたことを特徴とする。
【0023】請求項11にかかる発明は,レーザ光振分
手段を入射するレーザ光の偏光状態に応じて回折,透過
する偏光性回折格子で形成して,当該レーザ光振分手段
で振分ける角度を小さくしたことを特徴とする。
【0024】請求項12にかかる発明は,2つのレーザ
源と受光手段とが,1つに収納されたレーザユニットで
あることを特徴とする。
【0025】請求項13にかかる発明は,2つのレーザ
源が半導体レーザであって,その活性層の方向が互いに
直交するように配設されてなることを特徴とする。
【0026】請求項14にかかる発明は,第1位相子
が,一方のレーザ源からのレーザ光に対して,波長の略
整数倍の位相差を生じさせ,他方のレーザ源からのレー
ザ光に対しては略1/2波長の位相差を生じさせて偏光
性光路分離手段に入射する際の各レーザ光の偏光状態を
同一になるようにしたことを特徴とする。
【0027】請求項15にかかる発明は,レーザユニッ
トに第1位相子,偏光性光路分離手段及び第2位相子が
一体に設けられていることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図を
参照して説明する。図1は本実施の形態にかかる光ディ
スク装置の概略構成図を示したものである。
【0029】第1,2半導体レーザ1a,1bから波長
の異なるレーザ光が出射されて,コリメートレンズ3に
より略平行光にされる。その後,レーザ光は第1位相子
である位相子4に入射して,当該位相子4で所定の位相
差が生じて偏光ビームスプリッタ5に入射する。
【0030】偏光ビームスプリッタ5は,図2に示す様
にP偏光のレーザ光は略100%透過し,S偏光のレー
ザ光は略100%反射する特性を持っている。広帯域の
波長に対して,このような透過反射特性を持つ偏光ビー
ムスプリッタを用いることにより,異なる波長に対して
も十分な偏光特性が得られ,どちらの波長に対しても高
効率の光学系を実現できる利点がある。
【0031】これにより位相子4から出射されたレーザ
光がS偏光成分を含む場合には,当該S偏光成分は偏光
ビームスプリッタ5で反射されて集光レンズ13により
集光され,光量検出器14に受光される。
【0032】一方,P偏光成分は偏光ビームスプリッタ
5で反射されることなく透過し,第2位相子であるλ/
4板6に入射する。当該λ/4板6で位相がλ/4変化
して円偏光となり偏向プリズム7に入射し偏向される。
その後,対物レンズ8で集光されて第1又は第2の光デ
ィスク9a,9bに微少スポットのレーザ光が照射され
る。
【0033】当該第1,2光ディスク9a,9bで反射
されたレーザ光は,往路と略同一の光路をたどり,対物
レンズ8で集束され,偏向プリズム7で偏向されてλ/
4板6に入射する。そして,当該λ/4板6で往路と直
交したS偏光にされて,偏光ビームスプリッタ5に入射
し,当該偏光ビームスプリッタ5で略100%反射され
る。
【0034】反射されたレーザ光は,検出レンズ11に
より集束光となり受光手段である受光素子12に受光さ
れ,当該受光素子12からの信号に基づき公知の方法を
用いて情報信号,トラッキング信号及びフォーカス信号
のサーボ信号が検出される。
【0035】なお,第1,2半導体レーザ1a,1bか
ら出射されるレーザ光の波長は,第1半導体レーザ1a
が785nm,第2半導体レーザ1bが650nmであ
り,また,第1光ディスク9aは基板厚の厚い(1.2
mm)低容量光ディスクを示し,第2光ディスク9bは
基板厚の薄い(0.6mm)大容量光ディスクを示すも
のとして説明する。
【0036】そして,第1光ディスク9aに対して記録
再生を行う時は,第1半導体レーザ1aを発振させ,第
2光ディスク9bに対して記録再生を行う時は,第2半
導体レーザ1bを発振させる。
【0037】無論,上述した波長及び基板厚は例示であ
ることを敢て付言するまでもない。また以下の説明で
は,便宜的理由から第1半導体レーザ1aを長波長レー
ザ1a,第2半導体レーザ1bを短波長レーザ1bと記
載し,これらを総称してレーザ1と記載する。さらに,
基板厚の厚い光ディスク9aを低密度ディスク9a,基
板厚の薄い光ディスク9bを高密度ディスク9bと記載
し,これらを総称して光ディスク9と記載する。
【0038】また,検出レンズ11は,例えば片方の面
が球面の円筒レンズが適用可能であり,フォーカス信号
に対しては,例えば非点収差法が適用でき,トラッキン
グ信号に対しては,位相差法等を適用することが可能で
ある。
【0039】また,上述した偏光ビームスプリッタ5の
光学特性としては,図3に示すように,P偏光のレーザ
光は略100%反射し,S偏光のレーザ光は略100%
透過させるものであってもよく,この様な特性を持つ場
合には,位相子4及びλ/4板6における位相差の発生
条件を当該偏光ビームスプリッタの特性に合わせて設定
すればよいことは以下の説明から明らかである。以下に
おいては,偏光ビームスプリッタ5の特性が,図2に示
すような特性であるとして説明する。
【0040】さらに,位相子4及びλ/4板6は,単板
の場合について説明するが,本発明はこれに限定される
ものではなく,それぞれの光学軸を直交させて張合わせ
たものを用いることも可能である。
【0041】図4を参照して位相子4の機能を説明す
る。一般的に半導体レーザは同図に示すようなレーザチ
ップ1cを有し,当該レーザチップ1cの活性層1dか
ら当該活性層1dに平行な方向に偏光したレーザ光が出
射される。そこで,図1においてレーザ1における各レ
ーザチップ1cの活性層1dの方向が,それぞれ紙面上
下方向に設定されているとする。
【0042】このとき偏光ビームスプリッタ5に入射す
るレーザ光は,共にP偏光となるので,光量検出器14
にレーザ光を導かない場合,即ちレーザ1から偏光ビー
ムスプリッタ5に入射したレーザ光をそのまま通過させ
る場合には,位相子4により位相差を生じさせる必要が
ない。
【0043】一方,偏光ビームスプリッタ5に入射した
レーザ光の一部,例えば光ディスク9に至るレーザ光の
約10(%)を光量検出器14に導く場合は,後述する
式1〜3を満たすように位相子4の厚みD1を設定すれ
ばよい。
【0044】即ち,光ディスク9に至るレーザ光の約1
0(%)を光量検出器14に入射させる場合は,位相子
4の光学軸をP偏光面に対し約9度傾けて,位相子4で
位相差がλ/2を生じさせることによりS偏光成分を発
生させて,偏光ビームスプリッタ5に入射させればよ
い。
【0045】レーザ1からのレーザ光の波長をそれぞれ
λ1,λ2,波長λ1,λ2の常光線に対する位相子4
の屈折率をno(λ1),no(λ2),波長λ1,λ
2の異常光線に対する屈折率をne(λ1),ne(λ
2)とすれば,各波長λ1,λ2のレーザ光が位相子4
を通過することにより生じる位相差δ(λ1),δ(λ
2)は, δ(λ1)=(2π/λ1)(no(λ1)−ne(λ1))D1 …(1) δ(λ2)=(2π/λ2)(no(λ2)−ne(λ2))D1 …(2) となる。
【0046】そして,波長λ1,λ2のレーザ光に対し
て,位相差が共にλ/2となるためには,位相差δ(λ
1)と位相差δ(λ2)とが, δ(λ1)=(2n+1)δ(λ2)=(2N+1)π …(3) 但し,n=0,1,2,3…,N=1,2,3…の関係
を満たせばよい。
【0047】また,長波長レーザ1aに対しては,当該
長波長レーザ1aに内蔵されている図示しない後方光検
出器で出射光量を検出し,短波長レーザ1bに対して
は,光量検出器14で光ディスクに至るレーザ光の約1
0(%)を用いて出射光量を検出する場合には,位相子
4の厚みD1を以下のように設定する。
【0048】即ち,長波長レーザ1aからのレーザ光
は,偏光ビームスプリッタ5により反射されることなく
通過するようにすればよいので,位相子4により当該レ
ーザ光に対して位相差を発生させる必要はなく,仮に位
相差が発生する場合であっても,当該位相差が波長λの
整数倍になればよい。 δ(λ1)=2nπ …(4)
【0049】一方,短波長レーザ1bに対しては,上述
した方法により,位相子4の光学軸をP偏光面に対して
約9度傾けて,当該位相子4で生じる位相差が短波長レ
ーザ1bからのレーザ光に対してλ/2となるようにす
ればよい。 δ(λ2)=(N+1)π …(5)
【0050】そして,式1,2で示す位相差δ(λ
1),δ(λ2)が,式4,5を満たすように位相子4
の厚みD1を設定すればよい。
【0051】なお,短波長レーザ1bに対しては,当該
短波長レーザ1bに内蔵されている図示しない後方光検
出器で出射光量を検出し,長波長レーザ1aに対して
は,光量検出器14で光ディスクに至るレーザ光の約1
0(%)を用いて出射光量を検出する場合も,上述した
方法により位相子4の厚みD1を設定すればよい。
【0052】次に,光ディスク9からのレーザ光が偏向
プリズム7で偏向されて偏光ビームスプリッタ5に入射
し,当該偏光ビームスプリッタ5により入射したレーザ
光の略全てを反射して受光素子12に導く場合,即ち偏
光ビームスプリッタ5で往路と復路との光路分離を行う
場合について説明する。
【0053】この場合は,図2に示した特性から解るよ
うに,復路のレーザ光がS偏光であればよく,往路にお
いて偏光ビームスプリッタ5から出射された直後のレー
ザ光がP偏光なので,λ/4板6を往復2回通過するこ
とにより位相差がλ/2異なればよいことになる。即
ち,λ/4板6を1っかい通過することにより,λ/4
の位相差が発じればよい。
【0054】この条件を満足するλ/4板6の厚みD2
は,λ/4板6の波長λ1,λ2に対する常光線に対す
る屈折率をNo(λ1),No(λ2),異常光線に対
する屈折率をNe(λ1),Ne(λ2)とすると,各
波長λ1,λ2のレーザ光に発生する位相差δ(λ
1),δ(λ2)が, δ(λ1)=(2π/λ1)(No(λ1)−Ne(λ1))D2 …(6) δ(λ2)=(2π/λ2)(No(λ2)−Ne(λ2))D2 …(7) となるので,これらが δ(λ1)=(2n+1)δ(λ2)=(2N+1)(π/2) …(8) n=0,1,2,3…,N=1,2,3…を満たすよう
にλ/4板6の厚みD2を決定すればよい。
【0055】以上説明したように,位相子4の厚みを目
的に合わせて設定することにより,異なる波長のレーザ
光にそれぞれ所望の位相差を発生させることができ,こ
れにより偏光性光路分離手段5において所定量のレーザ
光を分離して取出すことが可能になる。
【0056】従って,分離して取り出されたレーザ光を
光量検出器14で受光する場合でも,当該受光したレー
ザ光の光量が所定光量であるためゲイン調整が不要にな
り,当該ゲイン調整回路が不要になる。また,当該取り
出されたレーザ光は必要十分な光量であるので,レーザ
光の有効利用が可能になり,光学系の設計自由度を増す
ことが可能になる。
【0057】さらに,異なる波長の光に対して共にλ/
4の位相差を生じるλ/4板を設けたので,どちらの波
長のレーザ光に対しても,往路と復路とで偏光状態を完
全に直交させることができ,偏光ビームスプリッタ5で
高効率に往路,復路の光路分離が行え,レーザ光の利用
効率を高くすることが可能になる。
【0058】なお,位相子4及びλ/4板6を偏光ビー
ムスプリッタ5と一体に設けることも可能であり,かか
る場合には部品数の削減が可能になるので装置の小型化
や低コストが図れる。
【0059】特に,位相子4及びλ/4板6を蒸着によ
る蒸着位相差膜とすることにより当該位相子4,λ/4
板6を必要十分な厚さに形成することがきると共に,こ
れらの材料として高価な復屈折結晶を用いる必要が無く
なり,装置の小型化や低コストに大きく寄与することが
可能になる。
【0060】蒸着位相差膜の材料としては,Ta25
SnO2等を用いることができる。
【0061】ここで,必要十分な厚さとは以下の意味で
ある。従来,例えば,波長λ=650nmで,位相子4
をλ/4の厚さにしたいときは,λ/4=162.5n
mとなり,これが必要十分な厚さであるが,このような
薄い膜を切出し加工等により形成し,そして組込み等を
行うことは非常に困難である。そこで,位相子の厚みを
λ/4+kλ(k:整数)として,同一の位相差が発生
するようにしながら厚さのみを厚くすることが行われ
る。しかし,蒸着位相差膜は,このような加工,組立等
が不要なので,実際の寸法としてλ/4=162.5n
mの厚みの位相子を用いることが可能になる。
【0062】次に,本発明の第2の実施の形態を図を参
照して説明する。なお,第1の実施の形態と同一構成に
関しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
【0063】図5は本実施の形態にかかる光ディスク装
置の概略構成を示す図である。本実施の形態において
は,図1における偏光ビームスプリッタ5に変えて偏光
性回折格子15を用いた点が特徴となっている。そして
当該偏光性回折格子15に位相子4及びλ/4板6が一
体に設けられている。無論,これらを一体に設け無けれ
ばならない必然性は無いが,一体に設けることにより上
述した効果を得ることが可能になる利点がある。
【0064】偏光性回折格子15は,格子溝15aを有
して,当該格子溝15aに入射したレーザ光の偏光状態
により透過,回折が生じる。
【0065】このような偏光性回折格子15としては,
例えば,LiNbO3(下付)に格子溝を形成した偏光
性ホログラムでもよく,また狭ピッチ(波長λの1/2
程度),深溝の格子溝を形成したものでもよい(光学
第20巻 第8号 pp.36 (1991年8月)
前田英男他 光磁気ヘッド用高密度デュアルグレーティ
ング)。本実施の形態では,偏光性回折格子15として
LiNbO3に格子溝を形成した場合について説明す
る。
【0066】レーザ1からのレーザ光は,格子溝15a
の溝方向(図5において右方向:以下同じ)に平行に進
行するレーザ光で,位相子4により格子溝15aと直交
(図5において上下方向:以下同じ)する偏光成分が発
生すると,当該偏光成分は回折されて光量検出器14に
入射するようになる。
【0067】一方,格子溝15aに平行(図5において
紙面に垂直な方向:以下同じ)な偏光成分は,偏光性回
折格子15を通過し,λ/4板6により円偏光とされ,
光ディスク9に照射される。
【0068】低密度ディスク9aで反射されたレーザ光
は,λ/4板6により格子溝15aと直交した偏光にな
り,これにより偏光性回折格子15で回折され,その回
折光がコリメートレンズ3で集束光されて受光素子12
に受光され,情報信号及びサーボ信号が検出される。
【0069】偏光性回折格子15及び受光素子12の構
成として,図6,図7に示すような領域分割されたもの
が可能である。但し,これは例示であって,本発明はこ
れに限定されるものではない。
【0070】図6に示す偏光性回折格子15は,3つの
領域A,B,Cからなり,各領域A,B,Cに形成され
た格子溝15aに対応した方向にレーザ光が回折され
る。また,受光素子12は,図7に示すように4つの領
域E,F,G,Hに分割構成されている。
【0071】そして,図6の領域Aで回折されたレーザ
光は,受光素子12の領域Eと領域Fの中央部分に入射
するように設定され,ナイフエッジ法によりフォーカス
信号Foが領域Eと領域Fとの光電信号の差分から検出
される。
【0072】また,領域B,Cで回折されたレーザ光
は,受光素子12の領域G,Hにそれぞれ入射し,領域
G,Hの光電信号の差分からトラック信号Trが検出さ
れる。
【0073】さらに,情報信号は,領域E,F,G.H
からの光電信号の総和又はその一部から検出される。
【0074】このように偏光性回折格子15により往復
路の光路分離を行った場合,往路と復路とが直角になら
ないので,装置の小型化が可能になり利点がある。
【0075】また,偏光性回折格子を複数の領域に分割
してサーボ信号を検出するようにしたので,従来必要で
あった,シリンドリカルレンズ,ナイフエッジプリズム
等のサーボ信号発生用光学素子が不要となって,部品点
数の削減及び低コスト化が可能になる。
【0076】次に,本発明の第3の実施の形態を図を参
照して説明する。なお,第1,2の実施の形態と同一構
成に関しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
【0077】上述した各実施の形態においては,受光手
段は1つの受光素子12からなり,低密度ディスク9a
及び高密度ディスク9bからの反射光は,当該受光素子
12で受光するようにしていた。
【0078】しかし,本発明はこれに限定されるもので
はなく,2つの受光素子17,18を用いて,例えば受
光素子17を低密度ディスク9aに対するサーボ信号等
を検出するための専用素子とし,受光素子18を高密度
ディスク9bに対するサーボ信号等を検出するための専
用素子として,各受光素子17,18の調整等を容易に
すると共に,高品質な各種検出信号が得られるようにし
たものである。
【0079】図8〜11は,第1実施の形態にかかる構
成について例示したものであるが,第2の実施の形態に
ついても同様の構成とすることが原理的に可能である。
【0080】なお,図8,9に示すレーザ光振分手段1
6,19は,波長に関係なく,即ち低密度ディスク9a
からの反射光であるか高密度ディスク9bからの反射光
であるかを問わずに入射したレーザ光を分割して受光素
子17,18に入射させる構成である。また図10,1
1に示すレーザ光振分手段21,22は波長,即ち低密
度ディスク9aからの反射光であるか高密度ディスク9
bからの反射光であるかにより,入射したレーザ光の光
路を変えて対応する受光素子17,18に入射させる構
成となっている。
【0081】即ち,図8は,検出レンズ11と受光素子
17,18との光路中にレーザ光振分手段であるハーフ
ミラ16を設けて,検出レンズ11からのレーザ光をハ
ーフミラー16で2つに分け,それぞれを受光素子1
7,18で受光するようにしたものである。
【0082】そして,長波長レーザ1aからのレーザ光
により,低密度ディスク9aに対して記録再生する時
は,受光素子17からの光電信号によりサーボ信号及び
情報信号を検出する。また,短波長レーザ1bからのレ
ーザ光により,高密度ディスク9bに対して記録再生す
る時は,受光素子18からの信号によりサーボ信号及び
情報信号を検出する。
【0083】また図9は,検出レンズ11と受光素子1
7,18との光路中にレーザ光振分手段である回折格子
19を設けて,検出レンズ11からのレーザ光を,回折
格子19により2つに分け,それぞれを受光素子17,
18で受光するようにしたものである。
【0084】そして,長波長レーザ1aからのレーザ光
により,低密度ディスク9aに対して記録再生する時
は,受光素子17からの信号によりサーボ信号及び情報
信号を検出する。また,短波長レーザ1bからのレーザ
光により,高密度ディスク9bに対して記録生成する時
は,受光素子18からの信号によりサーボ信号及び情報
信号を検出する。
【0085】図10は,検出レンズ11と受光素子1
7,18との光路中に第3位相子である位相子20とレ
ーザ光振分手段である偏光ビームスプリッタ等の偏光光
学素子21とを順次設けた構成となっている。
【0086】そして,位相子20により長波長レーザ1
aからのレーザ光に対しては,整数倍の位相差を生じさ
せ,短波長レーザ1bからのレーザ光に対しては,略λ
/2の位相差を生じさせる。その後,偏光光学素子21
に入射させて光路分離を行うようにしたものである。
【0087】これにより低密度ディスク9aで反射され
た長波長レーザ1aからのレーザ光は,位相子20によ
りS偏光となって偏光光学素子21に入射し,当該偏光
光学素子21で略100%反射されて受光素子17に入
射する。また,短波長レーザ1bからのレーザ光は,位
相子20によりP偏光となって偏光光学素子21に入射
し,当該偏光光学素子21を略100%透過して受光素
子18に入射するようになる。
【0088】そこで,長波長レーザ1aからのレーザに
より低密度ディスク9aに対して記録再生を行う時は,
受光素子17の出力に基づいてサーボ信号及び情報信号
を検出し,短波長レーザ1bからのレーザにより高密度
ディスク9bに対して記録再生を行う時は,受光素子1
8の出力に基づいてサーボ信号及び情報信号を検出す
る。
【0089】図11は,検出レンズ11と受光素子1
7,18との光路中に第3の位相子である位相子20と
偏光性回折格子22とを順次設けたものである。そし
て,位相子20により長波長レーザ1aからのレーザ光
に対しては,整数倍の位相差を生じさせ,短波長レーザ
1bからのレーザ光に対しては,略λ/2の位相差を生
じさせる。その後,偏光性回折格子22に入射させて受
光素子17,18に入射させる。なお,偏光性回折格子
22は,偏光性回折格子15と同様な構成でよい。
【0090】そして,長波長レーザ1aからのレーザ光
は,位相子20で偏光性回折格子22の格子溝22aに
直交(図11で左右方向)した偏光となり,これにより
偏光性回折格子22で回折されて受光素子17に入射す
る。
【0091】一方,短波長レーザ1bからのレーザ光
は,位相子20により偏光方向が90度回転されて,偏
光性回折格子22の格子溝22aに対し平行(図11で
紙面に垂直な方向)な偏光となり,これにより偏光性回
折格子22を透過して受光素子18に入射する。
【0092】これにより長波長レーザ1aからのレーザ
光により,低密度ディスク9aに対して記録再生する時
は,受光素子17から信号に基づきサーボ信号及び情報
信号を検出する。また,短波長レーザ1bからのレーザ
光により,高密度ディスク9bに対して記録再生する時
は,受光素子18からの信号に基づきサーボ信号及び情
報信号を検出する。
【0093】なお,レーザ光振分手段として回折格子1
9及び偏光性回折格子22を用いることにより,レーザ
光の振分方向の角度が小さくできるので,装置の小型化
が可能になり利点がある。
【0094】また,位相子20を用いて偏光光学素子2
1及び偏光性回折格子22に入射する波長の異なる2つ
のレーザ光の偏光方向を略直交させたので,波長の異な
る2つのレーザ光を完全に分離して,対応する受光素子
17,18で受光できるようになり,レーザ光の利用効
率が高くなると共にS/Nの高い情報信号及びサーボ信
号が検出できるようになる。
【0095】次に,本発明の第4の実施の形態を図を参
照して説明する。なお,第1〜3の実施の形態と同一構
成に関しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
【0096】これまでの説明では,長波長レーザ1a及
び短波長レーザ1bはそれぞれ別体に形成された場合に
ついて説明した。しかし,本発明はこれに限定されるも
のではなく,図12,図13に示すように2つレーザ1
を1つのケース内に収納したレーザユニットを用いても
良い。
【0097】図12,図13は,第2の実施の形態かか
る構成にレーザユニットを用いた場合を示したものであ
るが,第1の実施の形態に当該レーザユニットを用いて
も良いことは付言するまでもない。
【0098】図12に示すように,レーザユニットには
図4に示すような2つレーザチップと1つの受光素子1
2とが配設されている。当該レーザチップを23a,2
3bで示す。各レーザチップ23a,23bからは,レ
ーザ1から出射されると同様の波長のレーザ光,即ちレ
ーザチップ23aからの波長635nmのレーザ光が,
またレーザチップ23bから波長785nmのレーザ光
が出射されるものとする。
【0099】そして,波長635nmのレーザ光の偏光
方向は,レーザチップ23aの活性層に垂直方向(図4
においてTMモード)であり,波長785nmのレーザ
光の偏光方向は,レーザチップ23bの活性層に平行方
向(図4においてTEモード)とする。
【0100】このとき,偏光性回折格子15に入射する
際のレーザ光の偏光方向は,共に格子溝15aに平行
(図12で紙面に垂直な方向)な偏光とする必要がある
ので,例えば,それぞれのレーザチツプ23a,23b
の活性層の方向を直交させるか,または一方の波長に対
しては整数倍の位相差を生じさせ,他方の波長に対して
は略λ/2の位相差を生じさせるように位相子4の厚み
を設定する。
【0101】なお,図13に示すように,位相子4,偏
光性回折格子15及びλ/4板6はそれぞれ一体に設け
られても良く,またこれらがレーザユニット23のレー
ザ光出射窓に取付けられていても良い。
【0102】このようにレーザユニットを用いることに
より,部品点数の削減及び装置の小型化が可能になると
共に光学系組み付け工数の削減及びそれによる低コスト
化が可能になる。
【0103】また,各部品を一体化しているので,温
度,湿度の変化及び経時変化に対して,高い信頼性を得
ることが可能になる。
【0104】また,2つのレーザチップ23a,23b
の活性層が互いに直交するように配設されて,当該各レ
ーザチップ23a,23bから出射されるレーザ光の偏
光方向が互いに直交する場合であっても,位相子4によ
り偏光性光路分離手段15に入射するレーザ光の偏光状
態を同一にすることができるので,往路及び復路のレー
ザ光の利用効率を高くすることが可能になる。
【0105】さらにレーザチップ23a,23bの活性
層に対し,当該レーザチップ23a,23bから出射さ
れるレーザ光の偏光方向が直交している異なる種類のレ
ーザ源を用いる場合に,活性層の方向を平行に取付けた
ときであっても,一方のレーザ光に対しては波長の略整
数倍の位相差を生じせしめ,他方のレーザ光に対して
は,波長の略1/2倍の位相差を生じさせるように位相
子4を設けたので,偏光性光路分離手段15に入射する
際の各レーザ光の偏光状態を同一にすることができ,往
路,復路のレーザ光の利用効率を高くすることが可能に
なる。
【0106】
【発明の効果】請求項1にかかる発明によれば,第1位
相子により異なる波長の2つのレーザ光に対し,それぞ
れ所定の位相差を生じさせることが可能になり,当該位
相差に応じて偏光性光路分離手段での反射,透過するレ
ーザ光の光量比率を容易に調整することができるように
なる。
【0107】従って,2つのレーザに対して同じ位相差
を生じさせて同量のレーザ光を光量検出器等に導くこと
ができ,また異なる位相差を生じさせて,一方のレーザ
光に対してのみ,当該レーザ光の一部を偏光性光路分離
手段で反射させて光量検出器等に導くことができて,レ
ーザ光の有効利用が可能になると共に,光量検出器から
の信号のゲイン調整を不要にして回路を簡略化でき,さ
らに光学系の設計自由度を増すことが可能になる。
【0108】請求項2にかかる発明によれば,異なる波
長の光に対して,ともに1/4波長の位相差を生じる第
2位相子を配置したので,どちらの波長の光に対して
も,往路と復路で,偏光状態を完全に直交させることが
でき,偏光性光路分離手段により高効率に往路,復路の
分離が可能になって,レーザ光の利用効率を高目ること
ができる。
【0109】請求項3にかかる発明によれば,第1位相
子又は第2位相子とのうち少なくとも1つを偏光性光路
分離手段と一体に設けたので,装置の小型化が図れる。
【0110】請求項4にかかる発明によれば,第1位相
子又は第2位相子の少なくとも1つを蒸着位相差膜で形
成したので,各位相子を必要十分な薄さにすることがで
きるようになると共に,各位相子の材料として高価な複
屈折結晶を用いる必要がなくなるため,装置の小型化,
低コスト化が図れる。
【0111】請求項5にかかる発明によれば,偏光性光
路分離手段に偏光性回折格子を用いたので,往路と復路
とが直交しない構成とすることができ,装置の小型化が
図れると共に,当該偏光性回折格子を複数の領域に分割
してサーボ信号を検出するようにしたので,従来必要で
あった,シリンドリカルレンズ,ナイフエッジプリズム
等のサーボ信号発生用光学素子が不要となって,部品点
数の削減及び低コスト化が図れる。
【0112】請求項6にかかる発明によれば,情報記録
媒体で反射されたレーザ光を受光する受光手段に,当該
レーザ光の波長に対応して受光素子を設けたので,各波
長の反射光に対して受光素子が調整でき,精度の高いサ
ーボ信号を検出することが可能になる。
【0113】請求項7にかかる発明によれば,レーザ光
振分手段として回折格子を用いたので,レーザ光の振分
方向の角度が小さくでき,装置の小型化が図られる。
【0114】請求項8にかかる発明によれば,偏光性光
路分離手段とレーザ光振分手段との間に設けた第3位相
子により,一方のレーザ光に対しては,当該レーザ光の
波長の略整数倍の位相差を生じさせ,他方のレーザ光に
対しては,当該レーザ光の波長の略1/2倍の位相差を
生じさせるようにしたので,これら波長の異なる2つの
レーザ光の偏光方向を直交させることが可能になって,
レーザ光振分手段により当該波長の異なる2つのレーザ
光を完全に分離できるようになる。よって,効率良く受
光手段で受光することができ,S/Nの高い情報信号及
びサーボ信号の検出が可能になる。
【0115】請求項9にかかる発明によれば,第3位相
子に蒸着による位相差膜を用いたので,当該第3位相子
を必要十分な薄さにすることができるようになると共
に,当該第3位相子の材料として高価な複屈折結晶を用
いる必要がなくなるため,装置の小型化及び低コスト化
が可能になる。
【0116】請求項10にかかる発明によれば,第3位
相子とレーザ光振分手段とを一体化したので,装置の小
型化が可能になる。
【0117】請求項11にかかる発明によれば,レーザ
光振分手段として偏光性回折格子を用いたので,当該レ
ーザ光振分手段で振分ける角度を小さくすることができ
て装置の小型化が図られる。
【0118】また,偏光性回折格子を複数の領域に分割
することにより,サーボ信号検出用のレーザ光を生成す
ることができ,従来必要であったシリンドリカルレン
ズ,ナイフエッジプリズム等のサーボ信号発生用の光学
素子が不要になり部品の削減及び装置のコストかが可能
になる。
【0119】請求項12にかかる発明によれば,2つの
レーザ源と受光手段とを1つのケースに収納したレーザ
ユニットを用いたので,部品点数の削減及び装置の小型
化が可能になる。
【0120】請求項13にかかる発明によれば,2つの
レーザチップの活性層が互いに直交するように配設され
て,当該各レーザチップから出射されるレーザ光の偏光
方向が互いに直交する場合であっても,偏光性光路分離
手段に入射するレーザ光の偏光状態を同一にすることが
できるので,往路及び復路のレーザ光の利用効率を高く
することが可能になる。
【0121】請求項14にかかる発明によれば,レーザ
チップの活性層に対し,当該レーザチップから出射され
るレーザ光の偏光方向が直交している異なる種類のレー
ザ源を用いる場合に,活性層の方向を平行に取付けたと
きであっても,一方のレーザ光に対しては波長の略整数
倍の位相差を生じせしめ,他方のレーザ光に対しては,
波長の略1/2倍の位相差を生じさせるように第1位相
子を設けたので,偏光性光路分離手段に入射する際の各
レーザ光の偏光状態を同一にすることができ,往路,復
路のレーザ光の利用効率を高くすることが可能になる。
【0122】請求項15にかかる発明によれば,レーザ
ユニットに第1位相子,偏光性光路分離手段及び第2位
相子を一体に設けたので,光学系の部品点数を大幅の削
減することがきると共に,光学系組み付け工数の削減及
びそれによる低コスト化,さらに装置の小型化が可能に
なる。
【0123】また,各部品を一体化しているので,温
度,湿度の変化及び経時変化に対して,高い信頼性を得
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の説明に適用される光ディス
ク装置の概略構成図である。
【図2】偏光ビームスプリッタの特性図である。
【図3】図2と逆の特性を持つ偏光ビームスプリッタと
特性図である。
【図4】レーザチップの斜視図である。
【図5】第2の実施の形態の説明に適用される光ディス
ク装置の概略構成図である。
【図6】図5に用いられる偏光性回折格子の構成図であ
る。
【図7】図5に用いられている受光素子の構成図であ
る。
【図8】第3の実施の形態の説明に適用される光ディス
ク装置の概略構成図である。
【図9】第3の実施の形態の説明に適用される光ディス
ク装置の他の概略構成図である。
【図10】第3の実施の形態の説明に適用される光ディ
スク装置の他の概略構成図である。
【図11】第3の実施の形態の説明に適用される光ディ
スク装置の他の概略構成図である。
【図12】第4の実施の形態の説明に適用される光ディ
スク装置の概略構成図である。
【図13】第4の実施の形態の説明に適用される光ディ
スク装置の他の概略構成図である。
【図14】従来の技術の説明に適用される一般的な光デ
ィスク装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1a 第1半導体レーザ素子 1b 第2半導体レーザ素子 4,20 位相子 5 偏光ビームスプリッタ 6 λ/4板 8 対物レンズ 9a,9b 光ディスク 12,17,18 受光素子 14 光量検出器 15,22 偏光性回折格子 16 ハーフミラー 19 回折格子 21 偏光光学素子 23 レーザユニット Ic レーザチップ Id 活性層

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板厚の異なる2つの情報記録媒体と,
    前記基板厚に対応してそれぞれ異なる波長のレーザ光を
    出射する2つのレーザ源と,該レーザ源からのレーザ光
    を集光して前記情報記録媒体に微少径のレーザスポット
    を形成する対物レンズとを有してなる光ディスク装置に
    おいて,前記レーザ源と前記対物レンズとの間に配設さ
    れて,入射するレーザ光の偏光状態に応じてレーザ光の
    往復と復路の光路分離を行う偏光性光路分離手段と,前
    記レーザ源と前記偏光性光路分離手段との間に配設され
    て,該偏光性光路分離手段に入射する前記レーザ源から
    のレーザ光に所定の位相差を生じさせる第1位相子と,
    前記偏光性光路分離手段で分離された復路のレーザ光を
    受光する受光手段とを有することを特徴とする光ディス
    ク装置。
  2. 【請求項2】 前記偏光性光路分離手段と前記対物レン
    ズとの間に,当該領域を通過するレーザ光に略1/4波
    長の位相差を生じさせる第2位相子を設けたことを特徴
    とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記第1位相子又は前記第2位相子のう
    ち少なくとも1つが,前記偏光性光路分離手段と一体に
    設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記第1位相子又は第2位相子の少なく
    とも1つが,蒸着位相差膜であることを特徴とする請求
    項1乃至3いずれか1項記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記偏光性光路分離手段が,入射したレ
    ーザ光の偏光状態に応じて,当該レーザ光を回折,透過
    させる偏光性回折格子であることを特徴とする請求項1
    乃至4いずれか1項記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記受光手段が,前記偏光性光路分離手
    段により光路分離された復路のレーザ光を受光する2つ
    の受光素子からなり,かつ,当該各受光素子に,前記偏
    光性光路分離手段からのレーザ光を分割し又は当該レー
    ザ光の波長に応じて光路を変えて受光させるレーザ光振
    分手段を有することを特徴とする請求項1乃至5いずれ
    か1項記載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記レーザ光振分手段が,入射したレー
    ザ光を回折する回折格子であることを特徴とする請求項
    6記載の光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 前記偏光性光路分離手段と前記レーザ光
    振分手段との間に配設されて,波長の異なる一方のレー
    ザ光に対しては,当該レーザ光の波長の略整数倍の位相
    差を生じさせ,他方のレーザ光に対しては,当該レーザ
    光の波長の略1/2倍の位相差を生じさせる第3位相子
    を設けたことを特徴とする請求項6記載の光ディスク装
    置。
  9. 【請求項9】 前記第3位相子が,蒸着位相差膜である
    ことを特徴とする請求項8記載の光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 前記第3位相子が,前記レーザ光振分
    手段と一体に設けられていることを特徴とする請求項8
    又は9記載の光ディスク装置。
  11. 【請求項11】 前記レーザ光振分手段が,入射するレ
    ーザ光の偏光状態に応じて回折,透過させる偏光性回折
    格子であることを特徴とする請求項8乃至10いずれか
    1項記載の光ディスク装置。
  12. 【請求項12】 前記2つのレーザ源と前記受光手段と
    が,1つのケースに収納されてなるレーザユニットを用
    いたことを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項記載
    の光ディスク装置。
  13. 【請求項13】 前記2つのレーザ源が半導体レーザで
    あって,その活性層の方向が互いに直交するように配設
    されてなることを特徴とする請求項12記載の光ディス
    ク装置。
  14. 【請求項14】 前記第1位相子が,一方の前記レーザ
    源からのレーザ光に対して,当該レーザ光の波長の略整
    数倍の位相差を生じさせ,他方の前記レーザ源からのレ
    ーザ光に対して当該レーザ光の波長の略1/2倍の位相
    差を生じさせることを特徴とする請求項12記載の光デ
    ィスク装置。
  15. 【請求項15】 前記レーザユニットに前記第1位相
    子,前記偏光性光路分離手段及び第2位相子が一体に設
    けられていることを特徴とする請求項1乃至5又は12
    乃至14いずれか1項記載の光ディスク装置。
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