JPH1136190A - 偽造防止用紙及びその製造方法 - Google Patents

偽造防止用紙及びその製造方法

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JPH1136190A
JPH1136190A JP19916597A JP19916597A JPH1136190A JP H1136190 A JPH1136190 A JP H1136190A JP 19916597 A JP19916597 A JP 19916597A JP 19916597 A JP19916597 A JP 19916597A JP H1136190 A JPH1136190 A JP H1136190A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 窓部にスレッドを有する偽造防止用紙であっ
て、当該用紙に偽造防止機能以外の印刷適性を始めとす
る様々な機能を実現すること。 【解決手段】 窓部を設けた第1シートと、該窓部を設
けた第1シートの裏面に配置した光沢のあるスレッド
と、該スレッドの裏面に配置した第2シートとから成
り、該第1シートはその外側表面にコーティング層を有
し、該第1シートと該スレッドと該第2シートとは接着
剤により貼り合せられ、該スレッドを該窓部に露出させ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、有価証券等の偽
造防止用紙に係るものであり、詳しくは、スレッドが間
欠的に紙の窓部から表面側に露出した、スレッド露出窓
付きの偽造防止用紙及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のカラー複写機の精度向上に伴い、
当該複写機を使用して有価証券等を偽造することが社会
問題となっている。従来、これを防止する手段の一つと
して、特開平8−311800号は、スレッドを使用し
た偽造防止用紙を開示している。
【0003】この偽造防止用紙は、2層以上の紙層で構
成され、最外部に位置する紙層が窓部を有し、最外部に
位置する紙層とその下に位置する紙層の間に虹彩色光沢
を有するスレッドが挿入されており、スレッドが窓部に
露出しているという構造を有する。
【0004】その製造方法は以下のようなものである。
最初にスレッドを製造する。このスレッドは、例えば、
合成樹脂フィルムに真珠顔料等の着色液を塗工すること
によりホログラム層を得、さらにそのホログラム層の上
にバインダーを塗工し、その後スリッター等を使用して
帯状に形成する。その外観はホログラムであり虹彩色の
光沢を有する。尚、このバインダーは、紙層との密着の
ために必要である。
【0005】次に、2槽構造の円網抄紙機の1槽目では
円網シリンダーの上網に用紙の窓部に相当する部分の網
目を塞ぐ細工をする。この細工は、上網に樹脂を部分的
に塗工したり、所定の形状の樹脂板を貼合したり、金属
板を貼合する等で行なう。2槽目では何等の細工を施さ
ない円網シリンダー上網を使用する。
【0006】1槽目で形成した紙層(湿紙)を毛布に転
写し、これに2槽目で形成した紙層を重ね抄き合わせ
る。このとき1槽目で形成した紙層と2槽目で形成した
紙層の間であって、窓部に位置するように、スレッドを
繰り出して挿入する。
【0007】このようにして形成した紙匹を、シリンダ
ードライヤーやヤンキードライヤー等の抄紙機の乾燥ゾ
ーンにおいて熱を加え乾燥する。乾燥初期には紙匹には
多量の水分が含まれているので、スレッドの塗工層に塗
工した熱水可溶性のバインダーが膨潤し、その極一部が
溶解し、紙層と強固に密着する。ついで用紙に表面平滑
性を付与するために、マシンカレンダー処理やスーパー
カレンダー処理を適宜行い完成する。
【0008】上記の偽造防止用紙は、カラー複写機によ
り複写すると、その複写物にはスレッドの虹彩色の光沢
が全く異なる色として複写されるため偽造を防止するこ
とができるのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の偽造
防止用紙は、円網とコーチロール部のニップにおいて湿
紙の状態の紙層の間にスレッドを挿入する一体製造法を
前提とするため、当該偽造防止用紙の窓部側表面に様々
な機能を有するコーティング層を設けることができない
という問題点があった。
【0010】例えば、印刷適性やプリンタ適性を向上す
るための表面サイズ剤のコーティング層や、自動改札用
切符等に用いられる磁性材料の磁性層等を、当該偽造防
止用紙の窓側表面に設けようとすると、窓部に露出する
スレッドに外添サイズ剤や磁性材料が付着してしまい、
スレッドの光沢が損なわれてしまう。従って、上記の偽
造防止の効果を得られないのである。
【0011】本発明は、上記のように、窓部にスレッド
を有する偽造防止用紙であって、当該用紙に偽造防止機
能以外の印刷適性を始めとする様々な機能を実現するこ
とができる偽造防止用紙及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の偽造防止
用紙は、窓部を設けた第1シートと、該窓部を設けた第
1シートの裏面に配置した光沢のあるスレッドと、該ス
レッドの裏面に配置した第2シートとから成り、該第1
シートはその外側表面にコーティング層を有し、該第1
シートと該スレッドと該第2シートとは接着剤により貼
り合せられ、該スレッドは該窓部に露出したというもの
である。
【0013】本発明は、完成した紙や合成樹脂フィルム
等から成る第1シート及び第2シートを用い、この第1
シートはその表面に予め必要なコーティング層を設けた
ものであり、この第1シート及び第2シートの間にスレ
ッドを挟み接着剤により貼り合せた構造に特徴がある。
【0014】本発明の偽造防止用紙は、予め必要なコー
ティング層を有する第1シートや第2シートを適宜選択
することにより、スレッドの光沢を維持したままコーテ
ィング層を表面に設けることができ、偽造防止機能以外
の印刷適性を始めとする様々な機能を実現することがで
きる。
【0015】ここで、コーティング層とは、公知のコー
ティングの一切を含む。その内の幾つかを列挙するなら
ば、印刷紙のコート層、プリペイドカードの磁性層、感
圧記録紙の発色剤層、感熱記録紙の感熱記録層、感熱転
写紙の断熱層、さらに、機能的には補助的ではあるが、
隠蔽層、保護層、防水層、乾燥促進層等があり、これら
数種のコート層を積層した多層コートもここにいうコー
ティング層に含まれる。
【0016】本発明によれば、例えば、保護層と磁性層
を多層コートした合成樹脂製シートを打ち抜き、窓部を
設けることにより、第1シートとすることができるた
め、スレッドを抄き込むことを前提とする従来の偽造防
止用紙では実現不可能な合成樹脂製シートを用いた偽造
防止用紙を得ることができる。
【0017】請求項2記載の偽造防止用紙は、窓部を設
けた第1シートと、該窓部を設けた第1シートの裏面に
配置した光沢のあるスレッドと、該スレッドの裏面に配
置した第2シートとから成り、該第1シートは透かし入
り紙であり、該第1シートと該スレッドと該第2シート
とは接着剤により貼り合わせられ、該スレッドは該窓部
に露出したというものである。
【0018】ここで透かしとは、公知の透かしの一切を
含み、例えば、ウォーターマーク、ケミカルウォーター
マーク、プレスマーク等をいう。
【0019】スレッドに透かしを併用することにより、
さらに偽造防止の効果を高めることができる。さらに、
透かし部分、即ち、白透かしにおいては白く透き通って
いる部分の下に延在するスレッドが浮き出すように配置
すると、透かしの確認を容易にすることができる。
【0020】請求項3記載の発明に係る偽造防止用紙
は、窓部を設けた第1シートと、該窓部を設けた第1シ
ートの裏面に配置した光沢のあるスレッドと、該スレッ
ドの裏面に配置した第2シートとから成り、該第2シー
トは2枚の紙の間に金属箔を接着剤により接着しラミネ
ートした複合紙であり、該第1シートと該スレッドと該
第2シートとは接着剤により貼り合せられ、該スレッド
は該窓部に露出したというものである。
【0021】本発明は、金属箔をラミネートした第2シ
ートにより、寸法安定性が極めて高い偽造防止用紙を提
供することができる。
【0022】請求項4記載の発明に係る偽造防止用紙
は、窓部を設けた第1シートと、該窓部を設けた第1シ
ートの裏面に配置した光沢のあるスレッドと、該スレッ
ドの裏面に配置した第2シートとから成り、該第2シー
トはその外側表面にコーティング層を有し、該第1シー
トと該スレッドと該第2シートとは接着剤により貼り合
せられ、該スレッドは該窓部に露出したというものであ
る。
【0023】本発明によれば、第2シートにおいても偽
造防止以外の機能を発揮することができる。
【0024】請求項5記載の発明に係る偽造防止用紙
は、窓部を設けた第1シートと、該窓部を設けた第1シ
ートの裏面に配置した光沢のあるスレッドと、該スレッ
ドの裏面に配置した第2シートとから成り、該第2シー
トは透かし入り紙であり、該第1シートと該スレッドと
該第2シートとは接着剤により貼り合せられ、該スレッ
ドは該窓部に露出したというものである。
【0025】本発明によれば、第2シートにおいても透
かしを用いて偽造防止の効果を高めることができる。
【0026】請求項6記載の発明に係る偽造防止用紙
は、窓部を設けた第1シートと、該窓部を設けた第1シ
ートの裏面に配置した光沢のあるスレッドと、該スレッ
ドの裏面に配置した第2シートとから成り、該第2シー
トは透明フィルムの外側表面に窓部を設けた紙を接着剤
により接着した複合シートであり、該第1シートと該ス
レッドと該第2シートとは接着剤により貼り合せられ、
該スレッドは該第1シートの窓部に露出し、また、該ス
レッドは第2シートの窓部に該透明フィルムを通して視
認可能に配置したというものである。
【0027】本発明によれば、第1シートの窓部にスレ
ッドが露出しており、また、第2シートの窓部において
は、透明フィルムを通してスレッドが視認可能であり、
偽造防止用紙の表裏両面において偽造防止を図ることが
できる。
【0028】請求項7記載の発明に係る偽造防止用紙の
製造方法は、窓部を設けた第1シートと、該窓部を設け
た第1シートの裏面に配置する光沢のあるスレッドと、
該スレッドの裏面に配置する第2シートとを夫々巻取ロ
ールから供給し、次に第2シートのスレッド側面に接着
剤を塗布し、次にスレッドが該窓部に露出する位置に配
置し、第1シートとスレッドと第2シートを貼り合せた
というものである。
【0029】本発明によれば、スレッド表面への接着剤
の付着を防止することができ、さらに、接着剤の塗布は
第2シートのスレッド側の表面のみに施せば済むため製
造工程を少なくすることができ製造コストを低廉にする
ことができる。
【0030】尚、貼り合せの方法は、ウエットラミネー
タであるかドライラミネータであるかを問わない。
【0031】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態を図1乃至図3
を参照して説明する。符号1は交通機関の定期券用の偽
造防止用紙であり、熱転写記録紙である第1シート2
と、該第1シートの裏面に配置したスレッド3と、該ス
レッドの裏面に配置した磁気記録紙である第2シートか
ら成る。
【0032】第1シート2は、紙6の表面に熱転写適性
受容層5をコーティングした坪量47g/m2の熱転写
記録紙である。この熱転写記録紙を打抜き機により打抜
き、直径8mmの複数の円孔7を一列に設け、ロールA
に巻き取る。この円孔7は窓部である。
【0033】スレッド3は、基材であるポリエチレンテ
レフタレートのフィルムをエンボス処理後、反射層とし
てのアルミニウムを真空蒸着し、当該アルミニウム層の
上からバインダーを塗工したシートをマイクロスリッタ
ーを使用して幅1.2mmの帯状物としたものである。
【0034】バインダー層は少なくとも第1シート側に
設け、当該バインダー層により第1シートの裏面とスレ
ッドが接着され、スレッドから第1シートが浮き上がる
ことを防止する。
【0035】本願発明のスレッドは光沢があれば充分で
あるため、反射層に用いる物質は、上記アルミニウムに
限定されるものではない。また、基材は他の合成樹脂フ
ィルムであっても良い。
【0036】また、このスレッド3は、アルミニウム蒸
着の代わりに真珠顔料等を塗工したものでも良い。この
真珠顔料は、天然パールエッセンス、雲母粉末、酸化チ
タン被膜雲母粉末、延期性炭酸塩、魚鱗箔等公知の真珠
顔料がいずれも使用可能であり、見る角度により光沢の
ある虹彩色を変化させる。さらに、必要に応じ、真珠顔
料に加えて、紫外線を照射すると蛍光色を発する蛍光発
色剤を併せて塗工しても良い。
【0037】こうして製造したスレッド3をボビンCに
巻き取る。このスレッド3は、接着剤により第2シート
に接着されると共に、バインダーにより第1シートの裏
面にも接着される。
【0038】第2シート4は、上質紙7と、該上質紙の
表面に塗工した10乃至20μmの厚さの磁性層8a
と、該磁性層の表面に塗工した隠蔽層8bとから成る坪
量107g/m2の磁気記録紙である。そして、磁性層
8a及び隠蔽層8bの塗工後、ロールBに巻き取る。
【0039】次に、本実施の形態の偽造防止用紙の接着
剤によるウエットラミネータ接着工程を説明する。最初
に、第1シート2はロールAから、第2シート4はロー
ルBから、スレッド3はボビンCから夫々供給する。そ
して、第2シート4の上質紙7側の表面に、接着パン1
1から順にドクターロールとメタリングロールを介して
接着剤を供給したコーティングロール12により接着剤
を塗工する。尚、接着剤はポリビニルアルコール接着剤
を約3g/m2使用する。
【0040】さらに、一対のプレスローラ13、14に
より第1シートと第2シートの間にスレッドを挟み込み
圧着する。即ち、第1シートとスレッドを、第2シート
に塗工した接着剤により該第2シートに接着するのであ
る。次に、ドライヤーパート15において乾燥し完成す
る。完成した偽造防止用紙は、ロールDに巻き取られ
る。
【0041】第2の実施の形態を図4を参照して説明す
る。符号20は、ビール券等の引換券あるいは購買補助
券用紙用の透かし入りの偽造防止用紙であり、透かし入
り紙である第1シート21と、該第1シートの裏面に配
置したスレッド22と、該スレッドの裏面に配置した透
かし入り紙である第2シート23から成る。
【0042】第1シート21は、窓部25を形成するた
めの金属製あるいは樹脂製等の矩形マークと、透かし2
4を形成するための金属製あるいは樹脂製等の透かし用
マークとを貼り付けた円網抄紙機シリンダーにより抄造
したウォーターマーク入りの上質紙である。
【0043】第2シート23は、透かし28を形成する
ための金属製あるいは樹脂製等の透かし用マークとを貼
り付けた円網抄紙機シリンダーにより抄造したウォータ
ーマーク入りの上質紙である。
【0044】スレッド22は、上記第1の実施の形態の
スレッドと同様に、ポリエステルフィルムにアルミニウ
ムを真空蒸着し、さらにアルミニウム層の上に真珠顔料
を塗工し着色したものである。
【0045】本実施の形態の偽造防止用紙20は、第2
シート23に接着剤を約3g/m2塗工し、スレッド2
2及び第1シート21を該第2シートの裏面にウエット
ラミネーター接着法により接着し完成する。尚、本実施
の形態においては、第1シート21と第2シート22の
透かしを設けた表面が偽造防止用紙の表面及び裏面に夫
々位置するように接着した。
【0046】第3の実施の形態を図5を参照して説明す
る。符号30は、題記用紙、例えば、債券用紙等の偽造
防止用紙であり、窓部34を設けた42g/m2の上質
紙である第1シート31と、該第1シートの裏面に配置
したスレッド32と、該スレッドの裏面に配置した複合
紙である第2シート33から成る。
【0047】第2シート33は、2枚の上質紙35、3
7の間に厚さ10μmのアルミ箔を酢酸ビニル系エマル
ジョン接着剤により接着しラミネートした複合紙であ
る。このラミネートしたアルミ箔36により、偽造防止
用紙30の寸法安定性を極めて高く保持することができ
る。
【0048】本実施の形態の偽造防止用紙30において
も、第2シート33に接着剤を塗工し、スレッド32及
び第1シート31を該第2シートの裏面にウエットラミ
ネーター接着法により接着し完成する。この接着剤に
は、ポリビニルアルコール約3g/m2を使用した。
尚、本実施の形態の偽造防止用紙の坪量は125g/m
2である。
【0049】第4の実施の形態を図6を参照して説明す
る。符号40は、商品券用紙用の偽造防止用紙であり、
窓部44を設けた42g/m2の上質紙である第1シー
ト41と、該第1シートの裏面に配置したスレッド42
と、該スレッドの裏面に配置した複合紙である第2シー
ト43から成る。
【0050】第2シート43は、上質紙47のスレッド
側の表面に印刷適性を向上する厚さ5〜10μmのコー
ト層46を設け、予め多数の小さなマーク等を淡く印刷
した印刷透かし45を設ける。この印刷透かしは、偽造
防止用紙の完成時において、窓部におけるスレッド余部
から確認することができる。尚、この第2シートの坪量
は、60g/m2である。
【0051】本実施の形態の偽造防止用紙40において
も、第2シート43に接着剤を塗工し、スレッド42及
び第1シート41を該第2シートの裏面にウエットラミ
ネーター接着法により接着し完成する。この接着剤に
は、ポリビニルアルコール約3g/m2を使用した。
尚、本実施の形態の偽造防止用紙の坪量は104.7g
/m2である。
【0052】第5の実施の形態を図7及び図8を参照し
て説明する。符号50は、乗車券用の偽造防止用紙であ
り、窓部54を設けた熱転写記録紙である第1シート5
1と、該第1シートの裏面に配置したスレッド52と、
該スレッドの裏面に配置した複合紙である第2シート5
3から成る。
【0053】第1シート51は、紙56の表面に熱転写
性受容層55をコーティングした坪量47g/m2の熱
転写記録紙である。窓部54を打抜き機により形成した
後、ロールAに巻き取る。
【0054】第2シート53は、厚さ38μmの透明ポ
リエステルフィルム57を、外側表面に窓部58と磁気
記録層59aを有する磁気記録紙59へ接着剤約5g/
2のウレタン系接着剤により接着した複合シートであ
る。この第2シート53は、ロールBに巻き取る。
【0055】本実施の形態の偽造防止用紙は、ドライラ
ミネータ接着法により製造する。即ち、最初に、第2シ
ート53の透明ポリエステルフィルム57の表面に、接
着パン61からアプリケーターロール62を介して溶剤
型ウレタン系接着剤を約5g/m2塗工する。次に、こ
の第2シート53をドライヤーパート65を通して乾燥
する。最後に、一対のプレスローラ63、64により、
ロールAから供給した第1シート51及びボビンCから
供給したスレッド52を第2シート53に圧着し完成す
る。完成した偽造防止用紙は、ロールDに巻き取られ
る。
【0056】本実施の形態の偽造防止用紙は、スレッド
52は第1シート51の窓部54に露出し、また、スレ
ッド52は第2シート53の窓部58に透明ポリエステ
ルフィルム57を通して視認可能に配置したというもの
である。
【0057】本実施の形態によれば、第1シートの窓部
にスレッドが露出しており、また、第2シートの窓部に
おいては、透明フィルムを通してスレッドが視認可能で
あり、偽造防止用紙の表裏両面において偽造防止を図る
ことができる。
【0058】尚、図7に示すように第1シート51の窓
部54と第2シート58の窓部の位置を一致させておく
と、スレッド53が両窓部54、58により形成された
透明窓に掛け渡されているように見える。これは、美観
に優れると共に、そのような透明窓をコピー等により作
成することは不可能であるため偽造防止効果が極めて大
きいという利点がある。
【0059】付言すらならば、上記透明窓は、従来の抄
き合わせる偽造防止用紙では、実現不可能である。即
ち、第1に透明フィルムを抄き合わせることが不可能で
あり、また、もし透明フィルムを無理に抄き合わせても
該フィルムに紙繊維が付着し、透明窓の透明を確保でき
ないからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の偽造防止用紙の一部平面図
である。
【図2】図1に示す偽造防止用紙の断面説明図である。
【図3】図1に示す偽造防止用紙のウエットラミネータ
ー接着法を示す説明図である。
【図4】第2の実施の形態の偽造防止用紙の断面説明図
である。
【図5】第3の実施の形態の偽造防止用紙の断面説明図
である。
【図6】第4の実施の形態の偽造防止用紙の断面説明図
である。
【図7】第5の実施の形態の偽造防止用紙の断面説明図
である。
【図8】図7に示す偽造防止用紙のドライラミネーター
接着法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 偽造防止用紙 2、21、31、41、51 第1シート 3、22、32、42、52 スレッド 4、23、33、43、53 第2シート 7、25、34、44、54、58 窓部 10 ウエットラミネータ装置 60 ドライラミネータ装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓部を設けた第1シートと、該窓部を設
    けた第1シートの裏面に配置した光沢のあるスレッド
    と、該スレッドの裏面に配置した第2シートとから成
    り、該第1シートはその外側表面にコーティング層を有
    し、該第1シートと該スレッドと該第2シートとは接着
    剤により貼り合せられ、該スレッドは該窓部に露出した
    偽造防止用紙。
  2. 【請求項2】 窓部を設けた第1シートと、該窓部を設
    けた第1シートの裏面に配置した光沢のあるスレッド
    と、該スレッドの裏面に配置した第2シートとから成
    り、該第1シートは透かし入り紙であり、該第1シート
    と該スレッドと該第2シートとは接着剤により貼り合わ
    せられ、該スレッドは該窓部に露出した偽造防止用紙。
  3. 【請求項3】 窓部を設けた第1シートと、該窓部を設
    けた第1シートの裏面に配置した光沢のあるスレッド
    と、該スレッドの裏面に配置した第2シートとから成
    り、該第2シートは2枚の紙の間に金属箔を接着剤によ
    り接着しラミネートした複合紙であり、該第1シートと
    該スレッドと該第2シートとは接着剤により貼り合せら
    れ、該スレッドは該窓部に露出した偽造防止用紙。
  4. 【請求項4】 窓部を設けた第1シートと、該窓部を設
    けた第1シートの裏面に配置した光沢のあるスレッド
    と、該スレッドの裏面に配置した第2シートとから成
    り、該第2シートはその外側表面にコーティング層を有
    し、該第1シートと該スレッドと該第2シートとは接着
    剤により貼り合せられ、該スレッドは該窓部に露出した
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載の偽造防止用紙。
  5. 【請求項5】 窓部を設けた第1シートと、該窓部を設
    けた第1シートの裏面に配置した光沢のあるスレッド
    と、該スレッドの裏面に配置した第2シートとから成
    り、該第2シートは透かし入り紙であり、該第1シート
    と該スレッドと該第2シートとは接着剤により貼り合せ
    られ、該スレッドは該窓部に露出した請求項1乃至請求
    項3の何れかに記載の偽造防止用紙。
  6. 【請求項6】 窓部を設けた第1シートと、該窓部を設
    けた第1シートの裏面に配置した光沢のあるスレッド
    と、該スレッドの裏面に配置した第2シートとから成
    り、該第2シートは透明フィルムの外側表面に窓部を設
    けた紙を接着剤により接着した複合シートであり、該第
    1シートと該スレッドと該第2シートとは接着剤により
    貼り合せられ、該スレッドは該第1シートの窓部に露出
    し、また、該スレッドは第2シートの窓部に該透明フィ
    ルムを通して視認可能に配置した請求項1あるいは請求
    項2記載の偽造防止用紙。
  7. 【請求項7】 窓部を設けた第1シートと、該窓部を設
    けた第1シートの裏面に配置する光沢のあるスレッド
    と、該スレッドの裏面に配置する第2シートとを夫々巻
    取ロールから供給し、次に第2シートのスレッド側面に
    接着剤を塗布し、次にスレッドが該窓部に露出する位置
    に配置し、第1シートとスレッドと第2シートを貼り合
    せた偽造防止用紙の製造方法。
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CN1308548C (zh) * 2003-12-30 2007-04-04 中国印钞造币总公司 具有透明窗的防伪纸的制造方法和设备

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