JPH11355828A - 統合通信制御方法及び装置 - Google Patents

統合通信制御方法及び装置

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JPH11355828A
JPH11355828A JP10160524A JP16052498A JPH11355828A JP H11355828 A JPH11355828 A JP H11355828A JP 10160524 A JP10160524 A JP 10160524A JP 16052498 A JP16052498 A JP 16052498A JP H11355828 A JPH11355828 A JP H11355828A
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JP
Japan
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telephone number
home
terminal
phs
station device
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Application number
JP10160524A
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English (en)
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Hideaki Hanaoka
秀明 花岡
Hirobumi Shimada
島田博文
Takashi Sudo
崇 数藤
Eizo Matsumura
英三 松村
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、複合携帯端末を呼び出すための統
合通信制御方法及び装置において、移動に伴って動作モ
ードが切り替わっても複合携帯端末と接続できる確率を
高めるとともに、ユーザによる転送機能などの更新操作
を不要にすることを目的とする。 【解決手段】 PHSの端末の番号による複合携帯端末
に対する呼び出し要求が交換機側で検出された場合に、
複合携帯端末がホームステーション装置の通信可能エリ
アに存在するか否かを識別し、複合携帯端末がホームス
テーション装置の通信可能エリアに存在する場合には、
呼び出し要求のPHSの端末の番号に基づいてホームス
テーション装置に割り当てられた固定電話番号を検出
し、前記呼び出し要求を前記固定電話番号のホームステ
ーション装置に接続することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、公衆通信システム
を利用するパーソナルハンディホンシステム(PHS)
の端末の機能と、ホームステーションと呼ばれる自営通
信システムと無線で接続されるコードレスホンの子機の
機能とを有する複合携帯端末(以下、PHS端末と言
う)を呼び出すための統合通信制御方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】PHS端末には動作モードとして、公衆
モードと家庭モードとが備わっている。PHS端末は、
それに設けられたマニュアルスイッチの切替や自動選択
制御により、公衆モードと家庭モードとのいずれかで動
作する。公衆モードで動作するPHS端末は、公衆通信
システムの無線基地局を介して、任意の相手端末と通信
できる。この場合には、PHS端末は屋外でのコードレ
ス電話として予め割り当てられた固有の番号(PHS電
話番号)で利用される。
【0003】家庭モードで動作するPHS端末は、ホー
ムステーションと呼ばれる自営通信システムとの間で無
線通信する。すなわち、PHS端末は家庭内コードレス
電話の子機として動作し、家庭内に設置されるホームス
テーションが自営の基地局として動作する。マニュアル
スイッチの切替により、あるいは公衆通信システムの電
波に比べて自営通信システムの電波が強い家庭内にPH
S端末が配置され、PHS端末が家庭モードで動作して
いる場合には、当該PHS端末をそれのPHS電話番号
により任意の端末から呼び出そうとすると、公衆通信シ
ステムとPHS端末との間の回線を確立できず、発呼側
の端末には「圏外」として通知される。
【0004】このような場合に家庭モードで動作してい
るPHS端末と通話するためには、発呼者は相手先のP
HS端末が含まれる自営通信システムの固定電話番号
(親局の番号)に公衆通信システムを介して接続する必
要がある。なお、特開平8−195983号公報には、
発呼者が指定した被呼端末の端末番号がコードレス電話
の子機の携帯端末番号である場合に、その端末番号から
親機を探索し、当該親機を介して被呼子機に至る加入電
話回線を確立する手段をネットワーク側に設けることが
開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、電話番号は各家
庭を特定する番号としての利用よりも特定の個人を呼ぶ
ための番号としての利用が望まれ、いわゆる「追いかけ
電話」機能が考えられている。この種の機能は、「転送
電話サービス」や「PIDサービス」等として実現また
は準備されている。
【0006】しかし、この種のサービスにおいては、転
送先が変更になる度に、交換機やSCP局(サービス制
御局)または端末機器に対して、転送先を自分で登録し
直す必要があるため煩わしさがある。また、操作忘れな
どにより的確にサービスを受けられなかった。更に、転
送先を頻繁に更新しない限り、移動中にかかってきた通
話は過去にいた別の場所に着信するため通話ができない
状態になる。
【0007】一方、無線を利用した自動車電話や携帯電
話では場所を選ばずどこに居てもすぐつながり、通話で
きる利便性がある。PHS端末においても、PHS番号
をPRしておけば携帯電話よりも通話エリアが小さく、
高速移動中の利用はできないものの同様のサービスが期
待できる。しかし、PHS端末の場合、ホームアンテナ
を利用していると家の中ではPHS端末が自動的に家庭
モードに切替わるので、PHSの電話番号では着信でき
なくなる欠点があった。この場合、発信者の端末には
「圏外」又は「電源が切れている」旨のアナウンスが入
る。
【0008】これを防止するために転送機能がある。し
かし、着信側では前述のような煩わしさや操作忘れの可
能性があるので、転送機能が常に機能するとは限らな
い。また、発信側ではPHSの電話番号に呼び出しを実
施して「圏外」で繋がらない場合には、在宅の可能性を
考えて家庭の固定電話に再びかけ直すことになるので手
間がかかる。しかも、発信者は通話相手のPHSの電話
番号と固定電話の電話番号との両方を覚えておく必要が
ある。
【0009】現状のPHSサービスの動作例について説
明する。図9に示す例では、最初にPHS端末#1は基
地局#Bの通話エリア内に存在し、PHS端末#2は基
地局#Cの通話エリア内に存在している。ここで、発信
者がPHS端末#1と通信するためにPHS端末#1の
PHS電話番号を発信すると、発信側の市内交換機はS
CP局にこのPHS電話番号を送り番号変換を依頼す
る。この依頼に対して、SCP局からは位置情報として
PHS接続装置の電話番号が返送されてくるので、発信
側の市内交換機はこの電話番号により当該PHS接続装
置に再接続する。
【0010】このとき、当該PHS接続装置には当該P
HS電話番号も送信される。基地局が当該PHS電話番
号により一斉呼び出しを行うため、PHS端末#1が鳴
動する。この着信に応答すると、PHS端末#1と発信
側との通話が可能になる。一方、PHS端末#1の所有
者が自宅に戻り、PHS端末#1がホームステーション
のエリアに入ると、基地局#Aのゾーン内であるが、P
HS端末#1のマニュアルスイッチの切替又は自動切替
によってPHS端末#1が家庭モードになる。つまり、
PHS端末#1はコードレスホンの子機になるので、こ
のときにはPHS電話番号ではPHS端末#1には繋が
らない。
【0011】このような場合、特開平8−195983
号公報に示されるような転送機能を利用すれば、PHS
電話番号がホームステーションの固定電話番号に自動変
換されるのでPHS端末#1と接続することが可能にな
る。
【0012】しかし、PHS端末#1がホームステーシ
ョンのエリア外に移動すると、再びPHS端末#1が公
衆モードに切り替わるので、ホームステーションの固定
電話番号に着信した呼び出しはPHS端末#1に伝わら
なくなる。また、転送機能を利用すると、PHS端末#
1と接続可能なホームステーションに着信し、ホームス
テーションに接続されたコードレスホンの複数の子機及
び親機が全て鳴動するので、PHS端末#1に対する呼
び出しに対してPHS端末#1の所有者以外の人が応答
する可能性も高い。
【0013】本発明は、パーソナルハンディホンシステ
ムの端末の機能と、所定のホームステーション装置と無
線で接続されるコードレスホンの子機の機能とを有する
複合携帯端末(PHS端末)を呼び出すための統合通信
制御方法及び装置において、複合携帯端末の移動に伴っ
てその動作モードが切り替わっても複合携帯端末と接続
できる確率を高めるとともに、ユーザによる転送機能な
どの更新操作を不要にすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1は、パーソナル
ハンディホンシステムの端末の機能と、所定のホームス
テーション装置と無線で接続されるコードレスホンの子
機の機能とを有する複合携帯端末を呼び出すための統合
通信制御方法において、パーソナルハンディホンシステ
ムの端末の番号による前記複合携帯端末に対する呼び出
し要求が交換機側で検出された場合に、前記複合携帯端
末が前記ホームステーション装置の通信可能エリアに存
在するか否かを識別し、前記複合携帯端末が前記ホーム
ステーション装置の通信可能エリアに存在する場合に
は、前記呼び出し要求のパーソナルハンディホンシステ
ムの端末の番号に基づいて前記ホームステーション装置
に割り当てられた固定電話番号を検出し、前記呼び出し
要求を前記固定電話番号のホームステーション装置に接
続することを特徴とする。
【0015】つまり、複合携帯端末(PHS端末)がホ
ームステーション装置の通信可能エリアに存在する場合
には、複合携帯端末が家庭モードで動作しているとみな
す。そして、呼び出し要求のパーソナルハンディホンシ
ステムの端末の番号、すなわちPHS電話番号に基づい
てホームステーション装置に割り当てられた固定電話番
号を検出し、呼び出し要求を前記固定電話番号のホーム
ステーション装置に接続する。
【0016】このような転送動作が実施されるのは、複
合携帯端末がホームステーション装置の通信可能エリア
に存在する場合に限るので、複合携帯端末の移動に伴っ
て自動的に転送動作の実行及び解除が行われる。従っ
て、移動する場合であってもユーザは転送先更新のため
の操作をする必要がない。請求項2は、請求項1記載の
統合通信制御方法において、前記ホームステーション装
置が存在する位置と、その位置が属するパーソナルハン
ディホンシステムの特定の基地局の通信可能ゾーンとの
対応関係を第1の情報として予め記憶しておき、前記複
合携帯端末の存在位置とその位置が属するパーソナルハ
ンディホンシステムの特定の基地局の通信可能ゾーンと
の対応関係を第2の情報として逐次検出し、前記第1の
情報と第2の情報とを比較した結果により前記複合携帯
端末が前記ホームステーション装置の通信可能エリアに
存在するか否かを識別することを特徴とする。
【0017】ホームステーション装置は家庭内に設置さ
れるので、その存在位置は一定とみなしうる。また、ホ
ームステーション装置の位置が含まれる範囲を通信可能
ゾーンとする特定の基地局も予め知ることができる。従
って、これらの対応関係を第1の情報として予め記憶し
ておく。また、この種の通信システムにおいては、複合
携帯端末の位置登録制御を実施するので、複合携帯端末
の存在位置が含まれる特定の基地局の通信可能ゾーンを
知ることができる。従って、これらの対応関係を第2の
情報として検出する。
【0018】前記第1の情報と第2の情報とが一致する
場合には、複合携帯端末の位置が含まれる通信可能ゾー
ンを有する基地局と、ホームステーション装置が存在す
る位置が含まれる通信可能ゾーンを有する基地局とが同
一であるので、複合携帯端末がホームステーション装置
の近傍に存在する可能性が高い。従って、前記第1の情
報と第2の情報とを比較した結果により、複合携帯端末
がホームステーション装置の通信可能エリアに存在する
か否かを識別する。
【0019】請求項3は、請求項1記載の統合通信制御
方法において、前記複合携帯端末が前記ホームステーシ
ョン装置の通信可能エリアに存在しない場合には、前記
呼び出し要求をパーソナルハンディホンシステムの番号
の端末に接続することを特徴とする。請求項4は、請求
項1記載の統合通信制御方法において、呼び出し要求を
前記固定電話番号のホームステーション装置に接続する
場合に、着信側の市内交換機から前記ホームステーショ
ン装置に送る着信信号に、パーソナルハンディホンシス
テムの端末の番号を重畳させることを特徴とする。
【0020】このようにすれば、ホームステーション装
置は呼び出しを受けたパーソナルハンディホンシステム
の端末の番号を知ることができる。この番号に基づい
て、ホームステーション装置は複数の子機の中から呼び
出しを受けた特定の子機を識別可能である。請求項5
は、パーソナルハンディホンシステムの端末の機能と、
所定のホームステーション装置と無線で接続されるコー
ドレスホンの子機の機能とを有する複合携帯端末を呼び
出すための統合通信制御装置において、前記ホームステ
ーション装置の位置を包含するパーソナルハンディホン
システムの特定の基地局エリアの情報を、パーソナルハ
ンディホンシステムの端末を特定する第1の電話番号に
対応付けて保持するホームエリア記憶手段と、前記ホー
ムステーション装置に割り当てられた第2の電話番号を
前記第1の電話番号に対応付けて保持する固定電話番号
記憶手段と、パーソナルハンディホンシステムの各端末
の現在位置に対応する情報を前記第1の電話番号に対応
付けて保持するPHS位置情報記憶手段と、前記第1の
電話番号に対する呼び出し要求に応答して、前記第1の
電話番号に基づいて前記ホームエリア記憶手段及びPH
S位置情報記憶手段を参照し、前記ホームエリア記憶手
段の情報とPHS位置情報記憶手段の情報とを比較する
ホームエリア識別手段と、前記ホームエリア識別手段の
比較結果が一致する場合には、前記固定電話番号記憶手
段を参照して得られる第2の電話番号に呼び出し要求を
接続する転送制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0021】ホームエリア記憶手段には、ホームステー
ション装置の位置を包含するパーソナルハンディホンシ
ステムの特定の基地局エリアの情報がパーソナルハンデ
ィホンシステムの端末を特定する第1の電話番号に対応
付けて保持される。固定電話番号記憶手段には、ホーム
ステーション装置に割り当てられた第2の電話番号(固
定電話番号)が前記第1の電話番号に対応付けて保持さ
れる。また、PHS位置情報記憶手段には、パーソナル
ハンディホンシステムの各端末の現在位置に対応する情
報が第1の電話番号に対応付けて保持される。
【0022】ホームエリア識別手段は、第1の電話番号
に対する呼び出し要求に応答し、第1の電話番号に基づ
いてホームエリア記憶手段及びPHS位置情報記憶手段
を参照し、ホームエリア記憶手段の情報とPHS位置情
報記憶手段の情報とを比較する。転送制御手段は、ホー
ムエリア識別手段の比較結果が一致する場合に、固定電
話番号記憶手段を参照して得られる第2の電話番号に呼
び出し要求を接続する。従って、複合携帯端末がホーム
ステーション装置の通信可能範囲に存在する場合には、
自動的に転送動作が実施され、ホームステーション装置
に対して呼び出し要求が接続される。
【0023】請求項6は、請求項5記載の統合通信制御
装置において、前記転送制御手段が前記呼び出し要求を
前記第2の電話番号のホームステーション装置に接続す
る場合に、着信側の市内交換機から前記ホームステーシ
ョン装置に送る着信信号に、前記第1の電話番号の情報
を重畳する番号重畳手段を交換機側に設け、前記着信信
号からそれに重畳された前記第1の電話番号を検出する
重畳信号分離手段と、前記第1の電話番号とコードレス
ホンの子機を特定する第3の電話番号との対応関係を保
持する電話番号変換テーブルと、前記電話番号変換テー
ブルに基づいて前記重畳信号分離手段が検出した第1の
電話番号から第3の電話番号を特定し、特定した第3の
電話番号のコードレスホンの子機に対して呼び出しを実
施する子機呼び出し制御手段とを前記ホームステーショ
ン装置側に設けたことを特徴とする。
【0024】ホームステーション装置側では、重畳信号
分離手段が着信信号からそれに重畳された第1の電話番
号を検出する。電話番号変換テーブルは、第1の電話番
号とコードレスホンの子機を特定する第3の電話番号と
の対応関係を保持する。また、子機呼び出し制御手段
は、電話番号変換テーブルに基づいて、重畳信号分離手
段が検出した第1の電話番号から第3の電話番号を特定
し、特定した第3の電話番号のコードレスホンの子機に
対して呼び出しを実施する。
【0025】従って、呼び出し要求をホームステーショ
ン装置に転送する場合に、ホームステーション装置に複
数の子機が接続されている場合であっても、発信側が指
定した特定の複合携帯端末と同じ子機だけに呼び出し要
求を転送できる。
【0026】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)この形態の
統合通信制御方法及び装置を図1〜図6に示す。この形
態は、請求項1〜請求項3及び請求項5に対応する。
【0027】図1はこの形態の統合通信制御装置を含む
通信システムの構成例を示すブロック図である。図2は
記憶装置340上の番号変換テーブルの構成例を示すマ
ップである。図3はPHS端末の位置登録制御の内容を
示すフローチャートである。図4はSCP局の翻訳処理
の内容を示すフローチャートである。図5はこの形態で
PHS端末がホームステーション装置の近傍に存在する
場合の接続シーケンスを示すシーケンス図である。図6
はこの形態でPHS端末がホームステーション装置から
離れた位置に存在する場合の接続シーケンスを示すシー
ケンス図である。
【0028】この形態では、請求項5のホームエリア記
憶手段,固定電話番号記憶手段及びPHS位置情報記憶
手段は記憶装置340に対応し、請求項5のホームエリ
ア識別手段及び転送制御手段は、それぞれ比較装置35
0及び通話路制御装置130に対応する。図1に示すP
HS端末261及び262は、各々公衆モードと家庭モ
ードとの何れか一方の動作モードで動作する。この動作
モードは、PHS端末261及び262にそれぞれ備わ
った図示しないマニュアルモードスイッチの状態、又は
自動モード切替制御により決定される。自動モード切替
制御においては、各PHS端末261,262が受信す
る公衆用基地局430からの電波の強度及びホームステ
ーション装置200からの電波の強度に応じて動作モー
ドが切り替わる。
【0029】従って、各PHS端末261,262は、
所有者の自宅内に存在する場合には、家庭モードにな
り、自宅に設置されたホームステーション装置200の
コードレスホンの子機として動作する。その場合には、
ホームステーション装置200に割り当てられた固定電
話番号に着信があると、子機であるPHS端末261,
262において呼び出し音が鳴動する。
【0030】一方、所有者の移動に伴ってPHS端末2
61又は262が自宅の外に持ち出されると、PHS端
末261,262は公衆モードで動作する。公衆モード
の場合には、ホームステーション装置200とPHS端
末261,262との通信は不可能になる。代わりに、
PHS端末261,262のそれぞれに割り当てられた
特定のPHS電話番号に対して呼び出し要求が発生する
と、市内電話交換機100,PHS接続装置420及び
公衆用基地局430を介してPHS端末261又は26
2が呼び出される。
【0031】例えば、図1に示す発信端末410からP
HS端末261に割り当てられたPHS電話番号をダイ
アルすると、一般的な制御では、市内電話交換機10
0,PHS接続装置420及び公衆用基地局430を介
してPHS端末261の呼び出し要求が発生する。しか
し、PHS端末261が自宅に存在し、家庭モードで動
作している場合には、公衆用基地局430からの呼び出
し要求をPHS端末261が受信できないので、発信端
末410とPHS端末261との回線は繋がらない。
【0032】この形態の通信システムにおいては、PH
S端末261,262が自宅に存在し、家庭モードで動
作している場合には、発信端末410からのPHS電話
番号に対する呼び出し要求を検出すると、PHS電話番
号の代わりに、ホームステーション装置200に割り当
てられた固定電話番号宛に呼び出し要求を転送する。こ
のような転送制御は、市内電話交換機100及びSCP
局300の特別な動作によって実現する。市内電話交換
機100は、共通線信号網440を介してSCP局30
0と接続されている。
【0033】市内電話交換機100には、図1に示すよ
うに通話路接続装置110,PID送受信蓄積装置12
0,通話路制御装置130,位置情報送受信装置140
及び共通線信号網制御装置150が備わっている。ま
た、SCP局300には網制御装置310,受信制御装
置320,検索装置330,記憶装置340,比較装置
350及び翻訳情報送信装置360が備わっている。
【0034】SCP局300の記憶装置340上には、
図2に示すような番号変換テーブルが形成されている。
図2を参照すると、この番号変換テーブルには、利用者
毎に5種類のデータD0,D1,D2,D3及びD4を
保持するための領域が形成されている。この番号変換テ
ーブルにおいて、データD0はPHS端末261(26
2)のPHS電話番号である。データD1は、PHS端
末261(262)の現在位置情報であり、具体的には
最後に位置登録された公衆用基地局430を示す電話番
号である。データD1はPHS端末261の移動に伴っ
て逐次更新される。
【0035】データD2は、ホームステーション装置2
00の位置情報であり、具体的にはホームステーション
装置200が設置された自宅の位置に最も近い公衆用基
地局430を示す電話番号である。データD3は、ホー
ムステーション装置200に割り当てられた固定電話番
号である。例えば、図1の発信端末410からデータD
3の固定電話番号をダイヤルすると、市内電話交換機1
00を介してホームステーション装置200との通信回
線を確立できる。データD4は、利用者の属性を示す情
報であり、当該利用者に対する本サービスの利用許可の
有無を意味する情報である。
【0036】この番号変換テーブルに最初にデータを登
録する際には、図1に示すデータ入力装置470から入
力したデータをパケット網450と接続されたSMP局
(網サービス統括局)460を介してSCP局300に
ダウンロードし、記憶装置340上に保存する。また、
番号変換テーブル上のデータD1は、図3に示す位置登
録制御によって次に説明するように逐次更新される。図
3において、ステップS21で公衆用基地局430が送
出する基地局の位置情報をPHS端末261(262)
がステップS11で受信する。
【0037】PHS端末261(262)は、以前に記
憶した基地局の位置情報をステップS12で参照する。
次のステップS13では、ステップS11で検出した最
新の基地局の位置情報とステップS12で参照した過去
の位置情報とを比較する。ステップS13の比較の結果
が一致か不一致かをステップS14で識別する。例え
ば、PHS端末261(262)がほとんど移動しない
場合には、同じ公衆用基地局430からの位置情報を繰
り返し受信するので、ステップS14では比較の結果を
一致として識別する。
【0038】また、PHS端末261(262)が複数
の公衆用基地局430の無線ゾーン間にまたがって移動
した場合には、PHS端末261(262)が異なる公
衆用基地局430からの位置情報を受信するので、ステ
ップS14で不一致が検出される。ステップS14で不
一致の場合、PHS端末261(262)は次のステッ
プS15で位置登録要求を現在位置が含まれる無線ゾー
ンを形成している公衆用基地局430に送る。
【0039】公衆用基地局430は、ステップS22で
PHS端末261(262)からの位置登録要求を検出
すると、この要求をSCP局300に転送する。その場
合、SCP局300はステップS31で、位置登録要求
を送出したPHS端末261(262)と公衆用基地局
430との対応関係を示すデータD1を更新する。すな
わち、位置登録要求を送出したPHS端末261(26
2)のPHS電話番号(D0)に対応づけられた位置の
データD1として、公衆用基地局430の電話番号を記
憶する。
【0040】例えば、位置登録要求を送出したPHS端
末261(262)のPHS電話番号(D0)が「05
0−123−4568」の場合には、図2の番号変換テ
ーブルの例では利用者X2のデータ列が該当するので、
利用者X2のデータD1として位置登録要求を転送した
公衆用基地局430の電話番号を「03−5555−6
789」の代わりに記憶する。
【0041】従って、図2の番号変換テーブルのデータ
D1は、データD0で示されるPHS電話番号が割り当
てられたPHS端末261(262)の現在位置を示す
公衆用基地局430の電話番号である。また、例えば図
2に示す番号変換テーブルの利用者X1のデータ列のよ
うに、データD2の内容「03−5555−1234」
とデータD3の内容「03−5555−1234」とが
等しい場合には、PHS端末261(262)とホーム
ステーション装置200とが同じ公衆用基地局430の
無線ゾーン内に位置している。つまり、その場合にはP
HS端末261(262)がホームステーション装置2
00と通信可能な状態にある(互いの距離が近くPHS
端末261の動作モードが家庭モードである)可能性が
高い。
【0042】いずれにしても、PHS端末261のPH
S電話番号がデータD0に対応するので、PHS電話番
号をインデックスとして図2の番号変換テーブルから特
定の利用者のデータD1,D2,D3,D4を検索でき
る。なお、図2に示す番号変換テーブルにおいては、本
サービスの許可を得ていない利用者X3のデータ列のう
ちデータD2,D3は未登録になっている。
【0043】図1に示す通信システムにおいて、発信端
末410からPHS端末261のPHS電話番号にダイ
ヤルする場合の動作について以下に説明する。この場
合、市内電話交換機100においては、それに内蔵され
たPID送受信蓄積装置120がダイヤルされたPHS
電話番号を保持し、このPHS電話番号とともに番号翻
訳依頼を共通線信号網制御装置150及び共通線信号網
440を介してSCP局300に送出する。
【0044】この番号翻訳依頼を受けると、SCP局3
00は図4に示す翻訳処理を実行する。すなわち、番号
翻訳依頼を受けるとステップS41からS42に進む。
ステップS42では、受信したPHS電話番号をインデ
ックスとして、記憶装置340の番号変換テーブルを参
照し、特定の利用者に割り当てられた1組のデータD
1,D2,D3,D4を取得する。
【0045】例えば、図2に示す番号変換テーブルを利
用する場合には、受信したPHS電話番号が「050−
123−4567」と一致する場合には利用者X1のデ
ータを取得し、受信したPHS電話番号が「050−1
23−4568」と一致する場合には利用者X2のデー
タを取得し、受信したPHS電話番号が「050−12
3−1234」と一致する場合には利用者X3のデータ
を取得する。
【0046】図4のステップS43では、ステップS4
2で取得したデータD4を調べて、利用者に対する本サ
ービスの許可の有無を識別する。例えば、図2における
利用者X1,X2の場合にはデータD4が“1”なので
許可ありと判別し、ステップS44に進むが、利用者X
3の場合にはデータD4が“0”なので許可なしと判別
し、ステップS46に進む。
【0047】ステップS44では、ステップS42で取
得した1組のデータの中で、データD1とデータD2と
が一致するか否かを識別する。一致する場合、すなわち
PHS端末261の位置がホームステーション装置20
0の近傍にあり、同一の公衆用基地局430の無線ゾー
ン内にPHS端末261とホームステーション装置20
0とが存在する場合には、ステップS45に進む。
【0048】データD1とデータD2とが一致しない場
合、すなわちPHS端末261がホームステーション装
置200から離れた位置にあり、互いに異なる公衆用基
地局430の無線ゾーン内にPHS端末261とホーム
ステーション装置200とが存在する場合にはステップ
S44からS46に進む。ステップS45では、ステッ
プS42で取得した1組のデータの中のデータD3を共
通線信号網440を介して市内電話交換機100に送信
する。つまり、図2に示す番号変換テーブルに登録され
ているホームステーション装置200の固定電話番号が
市内電話交換機100からの番号翻訳依頼に対する応答
として市内電話交換機100に通知される。
【0049】ステップS46では、ステップS42で取
得した1組のデータの中のデータD1を共通線信号網4
40を介して市内電話交換機100に送信する。つま
り、市内電話交換機100からの番号翻訳依頼に対する
応答として、PHS端末261と現在通信可能な公衆用
基地局430の電話番号が市内電話交換機100に通知
される。
【0050】例えば、図2に示す番号変換テーブルを利
用する場合に受信したPHS電話番号が「050−12
3−4567」であると、利用者X1のデータD1とデ
ータD2とが等しいので、利用者X1のデータD3の
「03−3333−1234」がステップS45で送信
される。
【0051】また、受信したPHS電話番号が「050
−123−4568」の場合には、利用者X2のデータ
D1とデータD2とが異なるので、利用者X2のデータ
D1の「03−5555−6789」がステップS46
で送信される。また、受信したPHS電話番号が「05
0−123−1234」の場合には、利用者X3のデー
タD4が“0”(許可なし)なので、利用者X3のデー
タD1の「026−123−4567」がステップS4
6で送信される。
【0052】市内電話交換機100は、SCP局300
が共通線信号網440を介して送信する情報を、共通線
信号網制御装置150を介して位置情報送受信装置14
0で受信する。また、通話路制御装置130は、PID
送受信蓄積装置120が通話路接続装置110を介して
発信端末410から受け取ったPHS電話番号(PI
D)とそれの番号翻訳結果として位置情報送受信装置1
40がSCP局300から受け取った情報とに基づい
て、回線を確立するための制御を実行する。
【0053】例えば、SCP局300が図2に示す番号
変換テーブルを利用する場合に市内電話交換機100が
発信端末410から受信したPHS電話番号が「050
−123−4567」であると、利用者X1のデータD
3の「03−3333−1234」がSCP局300か
ら市内電話交換機100の位置情報送受信装置140に
入力される。
【0054】この場合、通話路制御装置130は、PI
D送受信蓄積装置120が保持するPHS電話番号「0
50−123−4567」と位置情報送受信装置140
が保持する情報「03−3333−1234」とに基づ
いて回線の接続を試みる。つまり、情報「03−333
3−1234」がホームステーション装置200の固定
電話番号なので、通話路制御装置130は通話路接続装
置110を制御して発信端末410とホームステーショ
ン装置200とを接続するために、ホームステーション
装置200の通話回線制御装置210に着信信号を送出
する。
【0055】この場合には、ホームステーション装置2
00とPHS端末261とが同一の公衆用基地局430
の無線ゾーン内に位置するので、PHS端末261が家
庭モードで動作している可能性が高い。ホームステーシ
ョン装置200は、着信信号を受けると、無線通話制御
装置220,無線送受信装置230及びホームアンテナ
240を介して、コードレスホンの子機であるPHS端
末261に対しても無線で着信信号を送るので、PHS
端末261上で着信音が鳴動する。
【0056】一方、市内電話交換機100が発信端末4
10から受信したPHS電話番号が「050−123−
4568」であると、利用者X2のデータD1の「03
−5555−6789」がSCP局300から市内電話
交換機100の位置情報送受信装置140に入力され
る。この場合、通話路制御装置130は、PID送受信
蓄積装置120が保持するPHS電話番号「050−1
23−4568」と位置情報送受信装置140が保持す
る情報「03−5555−6789」とに基づいて回線
の接続を試みる。
【0057】つまり、情報「03−5555−678
9」が公衆用基地局430に割り当てられた電話番号な
ので、通話路制御装置130は通話路接続装置110を
制御して発信端末410と公衆モードで動作するPHS
端末261とを接続するために、PHS接続装置420
を介して、情報「03−5555−6789」に対応す
る公衆用基地局430からPHS電話番号「050−1
23−4568」が割り当てられたPHS端末261に
対して無線で着信信号を送出する。
【0058】この場合には、ホームステーション装置2
00とPHS端末261とが互いに異なる公衆用基地局
430の無線ゾーンに位置するので、PHS端末261
はホームステーション装置200の通信エリアを外れ、
公衆モードで動作している可能性が高い。従って、PH
S電話番号「050−123−4568」に着信信号が
送られると、公衆モードで動作しているPHS端末26
1上で着信音が鳴動する。
【0059】PHS端末261とホームステーション装
置200とが同一の公衆用基地局430の無線ゾーン内
に位置する場合に、発信端末410からPHS端末26
1のPHS電話番号をダイヤルした場合の接続シーケン
スについて、図5を参照して説明する。なお、図1では
発信端末410,PHS接続装置420及びホームステ
ーション装置200が同一の市内電話交換機100に接
続されている場合を示してあるが、図5では発信端末4
10が接続される発信側交換機(100)とホームステ
ーション装置200が接続される着信側交換機(10
0)とが図示しない市外交換機を介して接続される市外
通話の場合を想定している。また、ここでは図2に示さ
れる番号変換テーブルの利用者X1のデータを想定して
説明する。
【0060】発信者が発信端末410からPHS電話番
号である「050−123−4567」をダイヤルする
と、発信側交換機はSCP局300に対し番号翻訳を依
頼するとともにこのPHS電話番号「050−123−
4567」をSCP局300に送信する。図2に示すよ
うに、PHS電話番号「050−123−4567」に
対応する利用者X1のデータD4が“1”なので、SC
P局300は、自宅を含む位置に無線ゾーンを形成する
公衆用基地局430の電話番号を示すデータD2の「0
3−5555−1234」と、図3の位置登録制御によ
って検出された位置情報(PHS端末261を含む位置
に無線ゾーンを形成する公衆用基地局430の電話番
号)のデータD1の「03−5555−1234」とを
比較する。
【0061】ここではD1,D2が一致するので、デー
タD3として登録された自宅の固定電話番号「03−3
333−1234」がSCP局300から発信側交換機
に送信される。発信側交換機は、SCP局300から受
信した番号「03−3333−1234」により再接続
を行い、着信側交換機を介してホームステーション装置
200(代わりに単独の電話であってもよい)に着信信
号が送られるので、ホームステーション装置200に接
続された親機250が鳴動し着信を知らせる。
【0062】このとき、PHS端末261が家庭モード
になり、コードレスホンの子機として動作しているの
で、ホームステーション装置200を介してPHS端末
261にも着信信号が送られ、PHS端末261も鳴動
する。従って、親機250とPHS端末261とのどち
らからでも応答が可能である。なお、このような転送動
作をするときには、発信者に対して、「PHSの番号で
おかけになったが当該PHSが自宅にあるために固定電
話番号に接続する」旨のアナウンスをしてもよい。
【0063】PHS端末261とホームステーション装
置200とが互いに異なる公衆用基地局430の無線ゾ
ーン内に位置する場合に、発信端末410からPHS端
末261のPHS電話番号をダイヤルした場合の接続シ
ーケンスについて、図6を参照して説明する。なお、図
1では発信端末410,PHS接続装置420及びホー
ムステーション装置200が同一の市内電話交換機10
0に接続されている場合を示してあるが、図6では発信
端末410が接続される発信側交換機(100)とホー
ムステーション装置200が接続される着信側交換機
(100)とが図示しない市外交換機を介して接続され
る市外通話の場合を想定している。また、ここでは図2
に示される番号変換テーブルの利用者X2のデータを想
定して説明する。
【0064】発信者が発信端末410からPHS電話番
号である「050−123−4568」をダイヤルする
と、発信側交換機はSCP300局に対して番号翻訳依
頼をするとともにこの番号「050−123−456
8」をSCP局300に送信する。図2に示すように、
PHS電話番号の「050−123−4568」に対応
する利用者X2については、データD4が“1”(利用
可)なので、SCP局300は利用者X2のデータD2
の「03−5678−9012」とデータD1の「03
−5555−6789」とを比較する。
【0065】この場合には、D1,D2が一致しないの
で、D1の「03−5555−6789」をSCP局3
00が発信側交換機に返信する。発信側交換機は、この
番号「03−5555−6789」で再接続を行う。着
信側交換機はPHS接続装置420,公衆用基地局43
0とlSDN回線で接続されているので、番号「03−
5555−6789」から接続すべきPHS接続装置4
20を特定し、そのPHS接続装置420に対してlS
DN回線のDチャネルを通して、呼び出すべきPHS端
末261のPHS電話番号「050−123−123
4」を公衆用基地局430に送信する。公衆用基地局4
30は受信したPHS電話番号「050−123−12
34」で一斉呼び出しを行う。これに対してPHS端末
261が応答すれば通話状態になる。
【0066】一斉呼び出しに応答がなかった場合には、
公衆用基地局430は圏外かPHS端末261の電源が
断と判断し、着信側交換機から「圏外か電源が切れて接
続できません」というアナウンスを実施して発信者に切
断を促す。発信端末410から利用者X3のPHS電話
番号「050−123−1234」にダイヤルした場合
にも、データD4が“0”なので転送制御は実施され
ず、図6のシーケンスによりPHS電話番号「050−
123−1234」に対して呼び出しが実施される。
【0067】この形態では、PHS電話番号から固定電
話番号への転送サービスを付加サービスとして実施する
ためにデータD4を用いて利用者の属性を識別してい
る。しかし、この転送サービスを基本サービスとして実
施する場合には利用者属性に関する処理は不必要であ
る。 (第2の実施の形態)この形態の統合通信制御方法及び
装置を図7及び図8に示す。この形態は、請求項4及び
請求項6に対応する。
【0068】図7はこの形態の統合通信制御装置を含む
通信システムの構成例を示すブロック図である。図8は
この形態でPHS端末がホームステーション装置の近傍
に存在する場合の接続シーケンスを示すシーケンス図で
ある。この形態においては、請求項6の番号重畳手段,
重畳信号分離手段,電話番号変換テーブル,子機呼び出
し制御手段は、それぞれ信号混合装置160,PID受
信装置270,PID/内線番号変換装置280及び内
線呼出装置290に対応する。
【0069】この形態は第1の実施の形態の変形例であ
り、図7に示す市内電話交換機100に信号混合装置1
60が付加され、ホームステーション装置200にPI
D受信装置270,PID/内線番号変換装置280及
び内線呼出装置290が付加された以外は図1と同じ構
成になっている。第1の実施の形態と同一の要素につい
ては説明を省略する。
【0070】市内電話交換機100に付加された信号混
合装置160は、ホームステーション装置200の回線
との接続を確立する際に、呼び出し対象のPHS端末2
61のPHS電話番号(PID)の情報を呼び出し信号
(着信信号)に重畳してホームステーション装置200
に送る。実際には、現在実施されている「発信電話番号
表示サービス」のための表示情報の伝送装置と同じシス
テムを利用してPHS電話番号(PID)が市内電話交
換機100からホームステーション装置200に伝送さ
れる。なお、発信側交換機と着信側交換機との間では、
共通線信号網440を介してPHS電話番号(PID)
が伝送される。
【0071】「発信電話番号表示サービス」の技術の詳
細については、例えば「NTT技術ジャーナルNov.1996
Vol.8 No.11,p18-p21」に示されている。ホームステ
ーション装置200においては、市内電話交換機100
から送られる呼び出し信号の中から重畳されたPHS電
話番号(PID)をPID受信装置270が分離して検
出する。
【0072】PID/内線番号変換装置280は、ホー
ムステーション装置200に接続できる各PHS端末2
61,262の内線番号(家庭内コードレスホンの子機
番号)とPHS電話番号(PID)との対応関係を変換
テーブルとして予め保持している。内線呼出装置290
は、市内電話交換機100を介して呼び出されたPHS
電話番号に対応する内線番号をPID/内線番号変換装
置280から入力する。そして、PID/内線番号変換
装置280から入力した内線番号の特定のPHS端末2
61を呼び出すように、無線通話制御装置220,無線
送受信装置230及びホームアンテナ240を介してP
HS端末261に着信信号を送る。
【0073】また、その場合には親機250及び特定の
PHS端末261を除く子機に対しては呼び出しを禁止
する。従って、ホームステーション装置200に伝送さ
れたPHS電話番号に対応する特定の内線番号のPHS
端末261だけに呼び出し要求が発生する。PHS端末
261とホームステーション装置200とが同一の公衆
用基地局430の無線ゾーン内に位置する場合に、発信
端末410からPHS端末261のPHS電話番号をダ
イヤルした場合の接続シーケンスについて、図6を参照
して説明する。
【0074】なお、図7では発信端末410,PHS接
続装置420及びホームステーション装置200が同一
の市内電話交換機100に接続されている場合を示して
あるが、図8では発信端末410が接続される発信側交
換機(100)とホームステーション装置200が接続
される着信側交換機(100)とが図示しない市外交換
機を介して接続される市外通話の場合を想定している。
また、ここでは図2に示される番号変換テーブルの利用
者X1のデータを想定して説明する。
【0075】発信者が発信端末410からPHS電話番
号である「050−123−4567」をダイヤルする
と、発信側交換機はSCP局300に対し番号翻訳を依
頼するとともにこのPHS電話番号「050−123−
4567」をSCP局300に送信する。
【0076】図2に示すように、PHS電話番号「05
0−123−4567」に対応する利用者X1のデータ
D4が“1”なので、SCP局300は、自宅を含む位
置に無線ゾーンを形成する公衆用基地局430の電話番
号を示すデータD2の「03−5555−1234」
と、図3の位置登録制御によって検出された位置情報
(PHS端末261を含む位置に無線ゾーンを形成する
公衆用基地局430の電話番号)のデータD1の「03
−5555−1234」とを比較する。
【0077】ここではD1,D2が一致するので、デー
タD3として登録された自宅の固定電話番号「03−3
333−1234」がSCP局300から発信側交換機
に送信される。発信側交換機は、SCP局300から受
信した番号「03−3333−1234」により再接続
を行うので、着信側交換機を介してホームステーション
装置200に着信信号が送られる。この着信信号には信
号混合装置160の動作によりPHS電話番号である
「050−123−4567」が重畳される。
【0078】ホームステーション装置200において
は、呼び出し音の鳴動が生じる前に着信信号に重畳され
たPHS電話番号「050−123−4567」をPI
D受信装置270が検出する。PID/内線番号変換装
置280は、PID受信装置270が検出したPHS電
話番号「050−123−4567」に対応づけられた
特定の内線番号を内線呼出装置290に与える。
【0079】そして、ホームステーション装置200で
局線反転により着信が検出されると、内線呼出装置29
0がPID/内線番号変換装置280により指定された
内線番号のPHS端末261(又は262)を内線用の
無線チャネルを用いて呼び出す。従って、特定のPHS
端末261で呼び出し音が鳴動し、これに応答すると通
話が可能になる。この場合、親機250及び他の子機は
鳴動しない。
【0080】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、発信者は相手が在宅かどうかを考えることなく、
相手の複合携帯端末のPHS電話番号をダイヤルすれば
よい。相手が在宅で相手の複合携帯端末が家庭モードの
場合には、自動的に家庭内の固定電話番号に呼び出しが
転送されるので、ダイヤルのかけ直しは不要である。着
信側が移動しても転送先を変更するための操作は不要で
ある。
【0081】また、着信側の複合携帯端末の所有者が在
宅中であれば自動的に固定電話に着信するので電話料金
も安くすませることができる効果も生ずる。さらに、ホ
ームズテーションの子機として複数の複合携帯端末が存
在する場合でも、それぞれの複合携帯端末に個別に着信
ができるので、従来存在しなかった新しいサービスが実
現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の統合通信制御装置を含む通
信システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】記憶装置340上の番号変換テーブルの構成例
を示すマップである。
【図3】PHS端末の位置登録制御の内容を示すフロー
チャートである。
【図4】SCP局の翻訳処理の内容を示すフローチャー
トである。
【図5】第1の実施の形態でPHS端末がホームステー
ション装置の近傍に存在する場合の接続シーケンスを示
すシーケンス図である。
【図6】第1の実施の形態でPHS端末がホームステー
ション装置から離れた位置に存在する場合の接続シーケ
ンスを示すシーケンス図である。
【図7】第2の実施の形態の統合通信制御装置を含む通
信システムの構成例を示すブロック図である。
【図8】第2の実施の形態でPHS端末がホームステー
ション装置の近傍に存在する場合の接続シーケンスを示
すシーケンス図である。
【図9】従来の通信システムの構成例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
100 市内電話交換機 110 通話路接続装置 120 PID送受信蓄積装置 130 通話路制御装置 140 位置情報送受信装置 150 共通線信号網制御装置 160 信号混合装置 200 ホームステーション装置 210 通話回線制御装置 220 無線通話制御装置 230 無線送受信装置 240 ホームアンテナ 250 親機 261,262 PHS端末 270 PID受信装置 280 PID/内線番号変換装置 290 内線呼出装置 300 SCP局 310 網制御装置 320 受信制御装置 330 検索装置 340 記憶装置 350 比較装置 360 翻訳情報送信装置 410 発信端末 420 PHS接続装置 430 公衆用基地局 440 共通線信号網 450 パケット網 460 SMP局 470 データ入力装置
フロントページの続き (72)発明者 松村 英三 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーソナルハンディホンシステムの端末
    の機能と、所定のホームステーション装置と無線で接続
    されるコードレスホンの子機の機能とを有する複合携帯
    端末を呼び出すための統合通信制御方法において、 パーソナルハンディホンシステムの端末の番号による前
    記複合携帯端末に対する呼び出し要求が交換機側で検出
    された場合に、前記複合携帯端末が前記ホームステーシ
    ョン装置の通信可能エリアに存在するか否かを識別し、 前記複合携帯端末が前記ホームステーション装置の通信
    可能エリアに存在する場合には、 前記呼び出し要求のパーソナルハンディホンシステムの
    端末の番号に基づいて前記ホームステーション装置に割
    り当てられた固定電話番号を検出し、 前記呼び出し要求を前記固定電話番号のホームステーシ
    ョン装置に接続することを特徴とする統合通信制御方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の統合通信制御方法におい
    て、 前記ホームステーション装置が存在する位置と、その位
    置が属するパーソナルハンディホンシステムの特定の基
    地局の通信可能ゾーンとの対応関係を第1の情報として
    予め記憶しておき、 前記複合携帯端末の存在位置とその位置が属するパーソ
    ナルハンディホンシステムの特定の基地局の通信可能ゾ
    ーンとの対応関係を第2の情報として逐次検出し、 前記第1の情報と第2の情報とを比較した結果により前
    記複合携帯端末が前記ホームステーション装置の通信可
    能エリアに存在するか否かを識別することを特徴とする
    統合通信制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の統合通信制御方法におい
    て、前記複合携帯端末が前記ホームステーション装置の
    通信可能エリアに存在しない場合には、前記呼び出し要
    求をパーソナルハンディホンシステムの番号の端末に接
    続することを特徴とする統合通信制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の統合通信制御方法におい
    て、呼び出し要求を前記固定電話番号のホームステーシ
    ョン装置に接続する場合に、着信側の市内交換機から前
    記ホームステーション装置に送る着信信号に、パーソナ
    ルハンディホンシステムの端末の番号を重畳させること
    を特徴とする統合通信制御方法。
  5. 【請求項5】 パーソナルハンディホンシステムの端末
    の機能と、所定のホームステーション装置と無線で接続
    されるコードレスホンの子機の機能とを有する複合携帯
    端末を呼び出すための統合通信制御装置において、 前記ホームステーション装置の位置を包含するパーソナ
    ルハンディホンシステムの特定の基地局エリアの情報
    を、パーソナルハンディホンシステムの端末を特定する
    第1の電話番号に対応付けて保持するホームエリア記憶
    手段と、 前記ホームステーション装置に割り当てられた第2の電
    話番号を前記第1の電話番号に対応付けて保持する固定
    電話番号記憶手段と、 パーソナルハンディホンシステムの各端末の現在位置に
    対応する情報を前記第1の電話番号に対応付けて保持す
    るPHS位置情報記憶手段と、 前記第1の電話番号に対する呼び出し要求に応答して、
    前記第1の電話番号に基づいて前記ホームエリア記憶手
    段及びPHS位置情報記憶手段を参照し、前記ホームエ
    リア記憶手段の情報とPHS位置情報記憶手段の情報と
    を比較するホームエリア識別手段と、 前記ホームエリア識別手段の比較結果が一致する場合に
    は、前記固定電話番号記憶手段を参照して得られる第2
    の電話番号に呼び出し要求を接続する転送制御手段とを
    設けたことを特徴とする統合通信制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の統合通信制御装置におい
    て、 前記転送制御手段が前記呼び出し要求を前記第2の電話
    番号のホームステーション装置に接続する場合に、着信
    側の市内交換機から前記ホームステーション装置に送る
    着信信号に、前記第1の電話番号の情報を重畳する番号
    重畳手段を交換機側に設け、 前記着信信号からそれに重畳された前記第1の電話番号
    を検出する重畳信号分離手段と、 前記第1の電話番号とコードレスホンの子機を特定する
    第3の電話番号との対応関係を保持する電話番号変換テ
    ーブルと、 前記電話番号変換テーブルに基づいて前記重畳信号分離
    手段が検出した第1の電話番号から第3の電話番号を特
    定し、特定した第3の電話番号のコードレスホンの子機
    に対して呼び出しを実施する子機呼び出し制御手段とを
    前記ホームステーション装置側に設けたことを特徴とす
    る統合通信制御装置。
JP10160524A 1998-06-09 1998-06-09 統合通信制御方法及び装置 Pending JPH11355828A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007184915A (ja) * 2005-12-30 2007-07-19 Alcatel Lucent 移動通信システムにおけるサービスデリバリのための方法
JP2013504925A (ja) * 2009-09-11 2013-02-07 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 複数のユーザ装置の1つへの呼のルーティングの方法

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