JPH1135349A - 合わせガラス及びその製造方法 - Google Patents

合わせガラス及びその製造方法

Info

Publication number
JPH1135349A
JPH1135349A JP19567197A JP19567197A JPH1135349A JP H1135349 A JPH1135349 A JP H1135349A JP 19567197 A JP19567197 A JP 19567197A JP 19567197 A JP19567197 A JP 19567197A JP H1135349 A JPH1135349 A JP H1135349A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laminated glass
glass
vinyl acetate
laminated
acetate copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19567197A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Tomita
誠司 富田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP19567197A priority Critical patent/JPH1135349A/ja
Publication of JPH1135349A publication Critical patent/JPH1135349A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/34Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions
    • C03C17/3405Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions with at least two coatings of organic materials

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無機ガラスとポリカーボネート板との組み合
わせからなる新規な合わせガラスであって、反りや破損
のない良好な合わせガラス及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 無機ガラスとエチレン−酢酸ビニル共重
合体を主成分とする中間膜とポリカーボネート板とをこ
の順に重ね合わせ、これを真空引きにより脱気し65〜
70℃の温度で予備圧着し、その後オートクレーブ内で
90〜140℃の温度で且つ8〜13kg/cm2 の圧
力で本圧着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無機ガラスとポリ
カーボネート板とを、エチレン−酢酸ビニル共重合体を
主成分とする中間膜を介して、互いに接着してなる合わ
せガラス及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】防犯用や防弾用の合わせガラスには、耐
衝撃性及び耐貫通性の大なる合わせガラスが要求され、
主に、無機ガラスを可塑化ポリビニルブチラール中間膜
を介して幾層にも重ね合わせ、互いに接着してなる合わ
せガラスが使用されている。
【0003】この種の無機ガラスを用いた合わせガラス
は、耐衝撃性及び耐貫通性が大で、しかも表面硬度が高
く傷つき難い、耐溶剤性がよい、吸湿性がない等の利点
があるが、肉厚が非常に厚くなり透明性が低下するうえ
に重量も非常に重くなり、特に、軽量性が要求される乗
用車などの窓ガラスに使用するには問題がある。
【0004】一方、特開平7−2551号公報の実施例
には、ポリカーボネート板同士を、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体を主成分とする中間膜を介して、互いに接着
してなる合わせガラスが開示されているが、このような
合わせガラスは、無機ガラスを用いないので、表面硬
度、耐溶剤性、耐吸湿性などの点で問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の合わせガラ
スの有する問題を解決するために、本発明者は、軽量で
耐衝撃性及び耐貫通性に優れたポリカーボネート板と表
面硬度、耐溶剤性及び吸湿性に優れた無機ガラスとを、
可塑化ポリビニルブチラール中間膜或いはエチレン−酢
酸ビニル共重合体を主成分とする中間膜を介して重ね合
わせ、これを従来方法で脱気して予備圧着し、次いでオ
ートクレーブ内で加熱加圧して本圧着することにより、
合わせガラスを製造することを試みた。
【0006】ところが、無機ガラスとポリカーボネート
板とは熱膨張率の差が大きく、このため予備圧着及び本
圧着の際に、合わせガラスに反りが生じたり無機ガラス
が破損したりして、良好な合わせガラスは得られなかっ
た。
【0007】本発明は、このような問題を解決するもの
で、その目的とするところは、無機ガラスとポリカーボ
ネート板とからなる新規な合わせガラスであって、反り
や破損のない良好な合わせガラス及びその製造方法を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の合わせガラス
は、無機ガラスとエチレン−酢酸ビニル共重合体を主成
分とする中間膜とポリカーボネート板とがこの順に重ね
合わされ、互いに接着されていることを特徴とする。
【0009】また、本発明の合わせガラスの製造方法
は、無機ガラスとエチレン−酢酸ビニル共重合体を主成
分とする中間膜とポリカーボネート板とをこの順に重ね
合わせ、これを真空引きにより脱気し65〜70℃の温
度で予備圧着し、その後オートクレーブ内で90〜14
0℃の温度で且つ8〜13kg/cm2 の圧力で本圧着
することを特徴とする。
【0010】本発明において中間膜としては、エチレン
−酢酸ビニル共重合体を主成分とする公知の中間膜が用
いられる。中間膜を構成するエチレン−酢酸ビニル共重
合体の共重合体は、その成分として酢酸ビニルを18〜
35重量%含有するものが好ましい。酢酸ビニルの含有
量が多くなると、中間膜の透明性は向上するが引張り強
度が低下する。逆に、酢酸ビニルの含有量が少なくなる
と、中間膜の引張り強度は十分であるが透明性が低下す
る。
【0011】エチレン−酢酸ビニル共重合体のメルトイ
ンデックス(MI)は、1〜200g/10分が好まし
い。MIが小さくなると、中間膜の流動性が低下して合
わせ加工性(脱気性、加工時間)が低下する。逆に、M
Iが大きくなると、中間膜の粘性が低下して合わせ加工
後に中間膜が端部からはみ出したり厚みが減少し、また
得られる合わせガラスの耐衝撃性が低下する。
【0012】本発明で用いるエチレン−酢酸ビニル共重
合体を主成分とする中間膜は、従来公知のエチレン−酢
酸ビニル共重合体系の中間膜であればよいが、その中で
も好適なものとしては、上記エチレン−酢酸ビニル共重
合体に、透明性を改善するための透明性改良剤や接着性
を改善するためのシランカップリング剤を含有させてな
る中間膜が挙げられる。具体的には、前記特開平7−2
551号公報に記載されているような中間膜が挙げられ
る。
【0013】ここで、透明性改良剤としては、ジベンジ
リデンソルビトール化合物、ジベンジリデンキシリトー
ル化合物、ジベンジリデンズルシトール化合物、ジベン
ジリデンマンニトール化合物及びカリックスアレーン化
合物などが用いられる。このような透明性改良剤は単独
で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0014】上記透明性改良剤は、一般に、エチレン−
酢酸ビニル共重合体100重量部に対して、0.01〜
4重量部の範囲で配合される。透明性改良剤の配合量が
0.01重量部を下回ると、得られる中間膜や合わせガ
ラスの透明性が不充分となる。逆に、透明性改良剤の配
合量が4重量部を上回ると、上記共重合体との相溶性が
悪くなって、得られる中間膜や合わせガラスの透明性が
低下する。
【0015】また、シランカップリング剤としては、N
−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメト
キシシランなどのアミノ基を有するシランカップリング
剤、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランなど
のグリシジル基を有するシランカップリング剤、3−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシランなどのメルカプト
基を有するシランカップリング剤が用いられる。このよ
うなシランカップリング剤は単独で用いてもよく、2種
以上を併用してもよい。
【0016】上記シランカップリング剤は、一般に、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体100重量部に対して、
0.01〜4重量部の範囲で配合される。シランカップ
リング剤の配合量が0.01重量部を下回ると、得られ
る中間膜や合わせガラスの接着性が不充分となる。逆
に、シランカップリング剤の配合量が4重量部を上回る
と、得られる中間膜が黄変することがあり、また得られ
る中間膜や合わせガラスの透明性が低下する。
【0017】さらに、接着性改善のために石油樹脂、耐
光性や耐候性を改善するための紫外線吸収剤、酸化防止
剤など公知の添加剤が配合されてもよい。
【0018】本発明に用いる中間膜を得るには、従来公
知の方法が採用される。例えば、上記エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体に、上述のような各種の添加剤を所定量配
合し、これを押出機で溶融混練してシート状に押出す方
法、或いはロールで溶融混練してシート状に成形する方
法等が採用される。中間膜の厚さは、用途によって適宜
決定されるが、一般に0.2〜1.2mmの厚さが好ま
しい。
【0019】こうして得られるエチレン−酢酸ビニル共
重合体を主成分とする中間膜を用いて、本発明の合わせ
ガラスを製造するには、無機ガラスと中間膜とポリカー
ボネート板とをこの順に重ね合わせ、これを耐熱性のゴ
ムバックに入れるか或いは簡易真空合わせ装置(ハイテ
クエンジニアリング社製)に入れ、常温で約−500〜
−750mmHgの真空(絶対圧力260〜10mmH
g)に真空引きを行って脱気した後、脱気状態のまま6
5〜70℃のオーブンに移し、この温度に一定時間保持
することにより65〜70℃で予備圧着し、その後オー
トクレーブ内で90〜140℃の温度で且つ8〜13k
g/cm2 の圧力で本圧着する。
【0020】予備圧着の際の温度が65℃よりも低くな
っても、70℃よりも高くなっても、いずれの場合も、
得られる合わせガラスに反りが発生して良好な合わせガ
ラスが得られない。予備圧着の際の温度を65〜70℃
に保持する時間は、主に、使用するポリカーボネート板
の厚みによって異なり、例えば、厚さ5mmのポリカー
ボネート板を使用する場合、65〜70℃に保持する時
間は20〜30分が好適である。
【0021】また、本圧着の際の温度が90℃よりも低
くなると、予備圧着の際の温度が65〜70℃に保持さ
れていても、得られる合わせガラスに反りが発生して良
好な合わせガラスが得られない。一方、本圧着の際の温
度が140℃よりも高くなると、ポリカーボネート板が
熱変形しやすくなり、良好な合わせガラスが得られな
い。
【0022】なお、耐熱性のゴムバックに入れて真空引
きを行う場合は、特に、重ね合わせ体の周端部がゴムバ
ックにより強く押圧される。従来方法では、合わせガラ
スの周端部の肉厚を均一化するために、一般に、重ね合
わせ体の周端部とゴムバックとの間にスペーサーを介在
させて真空引きが行われるが、本発明では合わせガラス
の周端部のシール性を強化するために、スペーサーを使
用せずに真空引きを行うのがよい。
【0023】また、ポリカーボネート板は吸湿性があ
り、予備圧着及び本圧着の際に加熱されると、吸湿によ
る水分が気泡となって合わせガラスの透明性や外観を阻
害することがあるので、ポリカーボネート板は使用前に
80〜125℃で2〜10時間加熱乾燥して水分を除去
しておくのが望ましい。この際、低温で長時間にわたり
加熱乾燥させれば、傷や埃の防止のために表面に仮着さ
れている表面保護フィルム(ポリエチレンフィルム)を
剥がさないで加熱乾燥を行うことができる。こうして、
合わせガラスが製造される。
【0024】合わせガラスの構成は、上記のように、無
機ガラス板/中間膜/ポリカーボネート板の積層構成を
有していればよく、無機ガラス板/中間膜/ポリカーボ
ネート板/中間膜/無機ガラス板などの多層の積層構成
とすることができる。特に、両方の最外層が無機ガラス
で構成されているものは、両面の表面硬度が高く傷つき
難く、耐溶剤性や吸湿性が良好である。
【0025】また、中間膜と中間膜との間に、各種の模
様を印刷したポリエステルフィルム、ポリウレタンフィ
ルム、紙、金属シート等のフィルム又はシートを介在さ
せて複層化中間膜或いは装飾性中間膜とし、このような
中間膜を用いて合わせガラスを製造することもできる。
【0026】
【作用】無機ガラスとエチレン−酢酸ビニル共重合体を
主成分とする中間膜とポリカーボネート板とをこの順に
重ね合わせ、これを真空引きにより脱気し65〜70℃
の温度で予備圧着し、その後オートクレーブ内で90〜
140℃の温度で且つ8〜13kg/cm2 の圧力で本
圧着すると、この予備圧着と本圧着との条件が最適なも
のとなり、無機ガラスとポリカーボネート板との組み合
わせからなる新規な合わせガラスであって、反りや破損
のない良好な合わせガラスを得ることができる(請求項
1の発明)。
【0027】また、無機ガラスとエチレン−酢酸ビニル
共重合体を主成分とする中間膜とポリカーボネート板と
エチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とする中間膜と
無機ガラスとをこの順に重ね合わせ、これを真空引きに
より脱気し65〜70℃の温度で予備圧着し、その後オ
ートクレーブ内で90〜140℃の温度で且つ8〜13
kg/cm2 の圧力で本圧着すると、この予備圧着と本
圧着との条件が最適なものとなり、無機ガラスとポリカ
ーボネート板と無機ガラスの組み合わせからなる新規な
合わせガラスであって、反りや破損のない良好な合わせ
ガラスを得ることができる(請求項2の発明)。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例及び比較例
を示す。 (実施例1)酢酸ビニル含有量28重量%、メルトイン
デックス6g/10分のエチレン−酢酸ビニル共重合体
(ウルトラセン751:東ソー社製)100重量部、ビ
ス(p−エチルベンジリデンソルビトール(NC−4:
三井東圧化学社製)0.1重量部及びシランカップリン
グ剤として、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン0.2重量部を、ラボプラス
トミル(東洋精機社製)に供給し200℃で溶融混練し
て樹脂組成物を得た。
【0029】この樹脂組成物をポリエステルフィルムで
挟み、この挟着体をプレス機により150℃、120k
g/cm2 でプレス成形した後室温になるまで放置し、
その後ポリエステルフィルムを剥がして、厚さ0.25
mmのエチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とする中
間膜を作製した。
【0030】透明ガラス板(厚さ2.5mm×300m
m×横300mm)、ポリカーボネート板(厚さ5.0
mm×300mm×横300mm)(旭硝子社製)及び
上記の中間膜(厚さ0.25mm)を用い、これ等の材
料を、透明ガラス板/中間膜/ポリカーボネート板/中
間膜/透明ガラス板の順に重ね合わせ、これを簡易真空
合わせ装置(ハイテクエンジニアリング社製)に入れ、
常温で約−650mmHgの真空(絶対圧力110mm
Hg)に真空引きを1分間行って脱気した後、脱気状態
のまま66℃の加熱オーブンに移し、この温度に20分
間保持することにより66℃で予備圧着し、その後60
℃まで自然冷却して真空状態を解除した。この場合、合
わせガラスの周端部のシール性を強化するために、スペ
ーサーを使用せずに真空引きを行った。
【0031】その後、上記予備圧着した合わせガラス
を、エアー式オートクレーブ内で再加熱して130℃の
温度で且つ13kg/cm2 の圧力で20分間保持して
本圧着を行い、その後50℃まで冷却してエアー圧力を
解除して合わせガラスを製作した。得られた合わせガラ
スは、各層の接着が良好で、透明で気泡がなく、反りも
なく良好な合わせガラスであった。
【0032】(実施例2)中間膜の厚さを0.40mm
に変更し、また本圧着の条件を温度100℃、圧力10
kg/cm2 、保持時間5分に変更し、それ以外は実施
例1と同じ条件で行って、合わせガラスを製作した。得
られた合わせガラスは、各層の接着が良好で、透明で気
泡がなく、反りもなく良好な合わせガラスであった。
【0033】(実施例3)予備圧着の温度を69℃に変
更し、また本圧着の条件を温度100℃、圧力8kg/
cm2 、保持時間5分に変更し、それ以外は実施例1と
同じ条件で行って、合わせガラスを製作した。得られた
合わせガラスは、各層の接着が良好で、透明で気泡がな
く、反りもなく良好な合わせガラスであった。
【0034】(比較例1)予備圧着の温度を72℃(本
発明の範囲外)に変更し、また本圧着の条件を温度10
0℃、圧力10kg/cm2 、保持時間5分に変更し、
それ以外は実施例1と同じ条件で行って、合わせガラス
を製作した。得られた合わせガラスは、各層の接着は良
好で、透明で気泡もなかったが、反りが発生した合わせ
ガラスであった。
【0035】(比較例2)予備圧着の温度を63℃(本
発明の範囲外)に変更し、また本圧着の保持時間を5分
に変更し、それ以外は実施例1と同じ条件で行って、合
わせガラスを製作した。得られた合わせガラスは、各層
の接着は良好で、透明で気泡もなかったが、反りが発生
した合わせガラスであった。
【0036】(比較例3)本圧着の条件を温度80℃
(本発明の範囲外)、圧力8kg/cm2 、保持時間5
分に変更し、それ以外は実施例1と同じ条件で行って、
合わせガラスを製作した。得られた合わせガラスは、各
層の接着は良好で透明であったが、気泡が残り、反りが
発生した合わせガラスであった。
【0037】
【発明の効果】上述の通り、本発明の合わせガラスは、
無機ガラスとエチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分と
する中間膜とポリカーボネート板とがこの順に重ね合わ
され、互いに接着されていることを特徴とするもので、
このような合わせガラスは、反りや破損のない良好な新
規な合わせガラスであって、無機ガラスにより表面硬度
が高く傷つき難い、耐溶剤性がよい、吸湿性がない等の
性能が付与され、しかもポリカーボネート板により軽量
で耐衝撃性及び耐貫通性に優れる等の性能が付与される
ので、防犯用や防弾用の合わせガラスとして好適で、特
に軽量性が要求される乗用車などの窓ガラスにも好適に
使用することができる。
【0038】また、本発明の合わせガラスの製造方法
は、無機ガラスとエチレン−酢酸ビニル共重合体を主成
分とする中間膜とポリカーボネート板とをこの順に重ね
合わせ、これを真空引きにより脱気し65〜70℃の温
度で予備圧着し、その後オートクレーブ内で90〜14
0℃の温度で且つ8〜13kg/cm2 の圧力で本圧着
することを特徴とするもので、この予備圧着と本圧着と
の条件が最適なものとなり、無機ガラスとポリカーボネ
ート板の組み合わせからなる新規な合わせガラスであっ
て、反りや破損のない良好な合わせガラスを得ることが
できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機ガラスとエチレン−酢酸ビニル共重
    合体を主成分とする中間膜とポリカーボネート板とがこ
    の順に重ね合わされ、互いに接着されていることを特徴
    とする合わせガラス。
  2. 【請求項2】 無機ガラスとエチレン−酢酸ビニル共重
    合体を主成分とする中間膜とポリカーボネート板とをこ
    の順に重ね合わせ、これを真空引きにより脱気し65〜
    70℃の温度で予備圧着し、その後オートクレーブ内で
    90〜140℃の温度で且つ8〜13kg/cm2 の圧
    力で本圧着することを特徴とする合わせガラスの製造方
    法。
JP19567197A 1997-07-22 1997-07-22 合わせガラス及びその製造方法 Pending JPH1135349A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19567197A JPH1135349A (ja) 1997-07-22 1997-07-22 合わせガラス及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19567197A JPH1135349A (ja) 1997-07-22 1997-07-22 合わせガラス及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1135349A true JPH1135349A (ja) 1999-02-09

Family

ID=16345069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19567197A Pending JPH1135349A (ja) 1997-07-22 1997-07-22 合わせガラス及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1135349A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1930150A1 (en) * 2005-09-01 2008-06-11 Sekisui Chemical Co., Ltd. Method for producing laminated glass partially made of plastic plate, and laminated glass
JP2008522874A (ja) * 2004-12-03 2008-07-03 シーシーシーアイピー・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー 光学的透過性のある防護具用複合材
JP2010538238A (ja) * 2007-09-07 2010-12-09 サン−ゴバン グラス フランス 高性能防弾グレージング
JP2018505800A (ja) * 2015-02-09 2018-03-01 コベストロ、リミテッド、ライアビリティ、カンパニーCovestro Llc 軽量爆発軽減ポリカーボネート系積層体システム
US10279567B2 (en) 2013-08-30 2019-05-07 Corning Incorporated Light-weight, high stiffness glass laminate structure
US10596783B2 (en) 2012-05-31 2020-03-24 Corning Incorporated Stiff interlayers for laminated glass structures
JP2021112834A (ja) * 2020-01-16 2021-08-05 日本電気硝子株式会社 積層体の製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008522874A (ja) * 2004-12-03 2008-07-03 シーシーシーアイピー・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー 光学的透過性のある防護具用複合材
EP1930150A1 (en) * 2005-09-01 2008-06-11 Sekisui Chemical Co., Ltd. Method for producing laminated glass partially made of plastic plate, and laminated glass
EP1930150A4 (en) * 2005-09-01 2011-03-23 Sekisui Chemical Co Ltd PROCESS FOR PRODUCING LAMINATED GLASS CONSISTING PARTIALLY OF A PLASTIC PLATE, AND LAMINATED GLASS
JP4951515B2 (ja) * 2005-09-01 2012-06-13 積水化学工業株式会社 一部がプラスチック板からなる合わせガラスの製造方法、および合わせガラス
JP2010538238A (ja) * 2007-09-07 2010-12-09 サン−ゴバン グラス フランス 高性能防弾グレージング
US10596783B2 (en) 2012-05-31 2020-03-24 Corning Incorporated Stiff interlayers for laminated glass structures
US11305517B2 (en) 2012-05-31 2022-04-19 Corning Incorporated Stiff interlayers for laminated glass structures
US10279567B2 (en) 2013-08-30 2019-05-07 Corning Incorporated Light-weight, high stiffness glass laminate structure
JP2018505800A (ja) * 2015-02-09 2018-03-01 コベストロ、リミテッド、ライアビリティ、カンパニーCovestro Llc 軽量爆発軽減ポリカーボネート系積層体システム
JP2021112834A (ja) * 2020-01-16 2021-08-05 日本電気硝子株式会社 積層体の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1281690B1 (en) Interlayer film for laminated glass and laminated glass
EP1795343B1 (en) Thermoplastic resin sheet and layered product
EP1979159B1 (en) Multilayer polymeric laminates and high strength laminates produced therefrom
US3806387A (en) Safety glazings and methods of making them
US20020155302A1 (en) Method for preparing laminated safety glass
CN109311743B (zh) 夹层玻璃
MXPA02003874A (es) Metodo y pelicula para producir hojas de vidrio laminadas de seguridad.
JPH05138840A (ja) 遮音性中間膜
EP3150374A1 (en) Laminated glass
US4911984A (en) Laminated glazing unit
US20030044579A1 (en) Anti-spalling laminated safety glass
JPH09156967A (ja) 遮音性合わせガラス用中間膜及び遮音性合わせガラス
JP2001106556A (ja) 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
JP2007106659A (ja) 合わせガラス、その製造方法及び合わせガラス用中間膜
JPH1135349A (ja) 合わせガラス及びその製造方法
WO2019101713A1 (en) Functionalized laminated safety glass and process of manufacturing the same
US20210221104A1 (en) Laminates and methods with multiple interlayers and multiple substrates
WO2018210900A1 (en) Functionalized laminated safety glass and process of manufacturing the same
CN111847906A (zh) 一种夹层玻璃及其制备方法
JP2005213068A (ja) 合わせガラスの製造方法およびこの方法により得られた合わせガラス
JPH0699547A (ja) 新規な積層体
JPH06115981A (ja) 合わせガラス用中間膜
JPH08156187A (ja) ガラス樹脂複合板
JP2003238217A (ja) 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
CN113543974B (zh) 接合用层合薄膜及包括其的透光层叠体