JPH11352251A - アナログ電子時計 - Google Patents

アナログ電子時計

Info

Publication number
JPH11352251A
JPH11352251A JP15547098A JP15547098A JPH11352251A JP H11352251 A JPH11352251 A JP H11352251A JP 15547098 A JP15547098 A JP 15547098A JP 15547098 A JP15547098 A JP 15547098A JP H11352251 A JPH11352251 A JP H11352251A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection
detection sensitivity
circuit
pulse
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15547098A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Sugano
文雄 菅野
Koichi Sato
浩一 佐藤
Haruhiko Higuchi
樋口  晴彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP15547098A priority Critical patent/JPH11352251A/ja
Publication of JPH11352251A publication Critical patent/JPH11352251A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electromechanical Clocks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はアナログ電子時計に於いて、慣性モ
ーメントの大きな円盤または秒針を秒針軸に取り付けて
も誤動作しない、消費電流の少ない電子時計をることを
目的とする。 【解決手段】 通常駆動パルス印加終了後のロータの自
由振動により発生する誘起電圧を検出する際、検出を開
始してから一定時間経過後に電圧検出の検出感度をそれ
以前とは異ならせる。これによって少ない消費電流で誤
動作することなく、大きな慣性モーメントの秒針または
秒円盤を駆動出来るようになった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はステップモータを有
するアナログ電子時計に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のステップモータを有するアナログ
電子時計の電池寿命は従来に比し大幅に長くなってい
る。これは電池の高容量化、回路の低消費電流化もある
が、ステップモータの負荷補償機能による低消費電流化
に負う所が大である。ここで言う負荷補償機能とは、通
常は小駆動力でステップモータを駆動し、負荷が増大し
た時のみ大駆動力でステップモータを駆動する方式を指
す。
【0003】上記の負荷補償機能は、通常駆動パルス印
加終了後にステップモータのコイルを含むループを断続
的に開閉し、この時のロータの自由振動によりコイルに
発生する誘起電圧を検出し、この検出信号によりロータ
の回転、非回転検出を行い、非回転検出時には大駆動力
の補正駆動パルスによりロータを正常回転させるように
しているのが一般的である。この技術を開示した適切な
公知文献として、例えば特公平1ー42395号、特公
平8ー33457号等を挙げることができる。
【0004】ところで一般的なアナログ電子時計は図1
5に示すように時針、分針、秒針の3本の指針で時刻を
表示するが、図16に示すように秒針の替わりに透明な
円盤を取り付けた特殊デザインの時計もある。この円盤
(以下秒円盤と記載する)は慣性モーメントが通常の秒
針に比較してかなり大きく、上記に示した負荷補償機能
を有する時計に使用するとロータの回転、非回転検出が
正確に行われずに時計に遅れが生じてしまう。この理由
としてはロータが正常に回転できなかったにもかかわら
ず慣性モーメントの大きな秒円盤があるために大きく跳
ね返され、正常に回転した時と類似した誘起電圧が発生
するためである。これは秒円盤に限らず慣性モーメント
の大きな秒針でも同様な結果が生ずる。
【0005】本出願人は上記問題点をロータの回転、非
回転検出の検出感度を検出動作途中で切り替えることで
解決できることを見い出した。検出感度を切り替える技
術を開示した文献例としては特開昭56―43575
号、特開昭58―86480号等を挙げることができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記特開
昭56―43575号に開示された技術はリチューム電
池のような電源電圧が変化する電子時計に於いて、電源
電圧の変化に応じて検出感度を切り替える技術に関する
ものであり、また特開昭58―86480号に開示され
た技術は適切な検出感度となるように自動設定する技術
に関するものであり、両者共に検出動作途中で検出感度
を切り替える技術に関するものではない。従ってこれら
の文献に開示された技術では上記の問題点は解決できな
い。
【0007】本発明の目的は上記従来の欠点を除去し、
大きな慣性モーメントの秒針または秒円盤を取り付けて
も正常に動作し、且つ消費電流を低減できるアナログ電
子時計を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるアナログ電
子時計は、ロータ、ステータ、コイルより成るステップ
モータを有し、通常駆動パルス印加終了後の前記ロータ
の自由振動により前記コイルに誘起される電流を電圧値
に変換し、この電圧値の大小を検出することにより前記
ロータの回転、非回転判定を行なうアナログ電子時計に
於いて、通常駆動パルス印加終了後の一定時間経過後に
前記電圧値の大小を検出するための検出感度をそれ以前
の検出感度とは異ならせる検出感度切り替え手段を設け
たことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面に沿って本発明を詳細に
説明する。図1は本発明の実施の形態の一例におけるブ
ロック図、図2はその要部の出力波形図である。図1に
おいて、1は発振回路、2は分周回路で、この分周回路
2の種々の出力段の出力を組み合わせて時計駆動に必要
な信号が作成される。
【0010】3は通常駆動パルス発生回路で、図2
(a)に示す如き通常駆動パルスを1秒毎に出力してい
る。この通常駆動パルスにはパルス幅6msで1ms毎
に分割されたduty18/32〜duty25/32
のチョッパパルスが用意されており、この内の一つのパ
ルスが適宜出力する。尚、図2(a)に示したチョッパ
パルスは図面の関係上文章通りに正確に分割されてはお
らず、以下に記載する他のチョッパパルスも同様であ
る。
【0011】4は補正駆動パルス発生回路で、図2
(d)に示す如き後半がチョッパパルスのパルス幅13
msの補正駆動パルスを発生している。この補正駆動パ
ルスは通常駆動パルスでステップモータのロータ14を
正常に駆動できなかった場合にのみ通常駆動パルスの3
2ms後に後記する駆動回路8に印加される。
【0012】5は第1検出パルス発生回路で、図2
(b)に示す如き32μs幅の1連の第1検出パルスを
発生している。この第1検出パルスは通常駆動パルス印
加終了後1msから6ms迄発生し、通常駆動パルス印
加終了後にステップモータのコイル13の両端の接続状
態を断続的に開閉し、ロータ14の回転、非回転情報を
出させる役目をする。6は第2検出パルス発生回路で、
図2(c)に示す如き32μs幅の1連の第2検出パル
スを発生している。この第2検出パルスは通常駆動パル
ス印加終了後7msから19ms迄発生し、第1検出パ
ルスと同様に通常駆動パルス印加終了後にコイル13の
両端の接続状態を断続的に開閉し、ロータ14の回転、
非回転情報を出させる役目をする。
【0013】7は制御回路で、後記する検出回路23か
らの情報を基にどのdutyの通常駆動パルスを駆動回
路8に印加するかや、補正駆動パルスを通過させて駆動
回路8に印加するかどうか等を制御する。駆動回路8は
公知の2個のPチャンネルMOSトランジスタ(以下ト
ランジスタと記載する)9、10と2個のNチャンネル
MOSトランジスタ(以下トランジスタと記載する)1
1、12とにより構成され、共通ドレイン間の出力端子
O1、O2にはコイル13が接続されている。ロータ1
4はコイル13に実線矢印方向と点線矢印方向の交互電
流が流れる度に1ステップ(180°)づつ回転する。
【0014】15は第1検出抵抗で、一端は端子O1に
接続され、他端は第1制御トランジスタ19を介して接
地されている。16は第2検出抵抗で、一端は端子O2
に接続され、他端は第2制御トランジスタ20を介して
接地されている。これらの第1検出抵抗15、第2検出
抵抗16は10KΩと小さい値である。17は第3検出
抵抗で、一端は端子O1に接続され、他端は第3制御ト
ランジスタ21を介して接地されている。18は第4検
出抵抗で、一端は端子O2に接続され、他端は第4制御
トランジスタ22を介して接地されている。これらの第
3検出抵抗17、第4検出抵抗18は60KΩである。
尚、第1検出パルス発生回路5、第2検出パルス発生回
路6、制御回路7、第1検出抵抗15、第2検出抵抗1
6、第3検出抵抗17、第4検出抵抗18、第1制御ト
ランジスタ19、第2制御トランジスタ20、第3制御
トランジスタ21及び第4制御トランジスタ22により
検出感度切り替え手段は構成されている。
【0015】23は検出回路で、2個のバッファとナン
ドゲートとにより構成されており、駆動パルス印加終了
後にコイル13に流れる電流を基にロータ14の回転、
非回転を検出し、その情報を制御回路7に送っている。
【0016】次に動作について説明するが、先ず通常の
秒針(約55ミリグラム平方ミリメータの慣性モーメン
ト)が取り付けられ、駆動回路8に印加されている通常
駆動パルスのdutyは19/32であったとし、コイ
ル13には実線矢印方向に電流が流れ、その時の電流の
波形は図3に示す如き波形であったとする。
【0017】通常駆動パルス印加終了後1ms経過する
と、図2(b)に示す如き1連の第1検出パルスが制御
回路7を通過して駆動回路8に印加され、ロータ14が
正常に回転したか否かが検出回路23で判定される。こ
の判定動作は先ず図3に示した駆動電流30と同方向電
流である斜線部電流31を電圧として検出することから
始められる。通常駆動パルス印加終了直後は駆動回路8
の2個のトランジスタ9、10がON状態となっている
が、通常駆動パルス印加終了後1ms経過すると第1検
出パルス発生回路5からの第1検出パルスが制御回路7
を通過してトランジスタ10と第2制御トランジスタ2
0に印加され、端子O2には過渡現象により増幅された
電圧が発生する。図4はこの時の端子O2に発生した電
圧波形を示す。V1信号は検出回路23のVth(閾
値)を越えていないのでさらに同方向の電圧検出が行わ
れる。V2信号もVthを越えておらずさらに同方向の
電圧検出が行われる。
【0018】V3信号で初めてVthを越えたので、今
度は図3に示した駆動電流30とは反方向電流である斜
線部電流32を電圧として検出することが行われる。検
出回路23から図4で示した回転検出信号となるV3信
号が制御回路7に印加されると、制御回路7は駆動回路
8のトランジスタ9及び第1制御トランジスタ19に第
1検出パルスを印加する。図5はこの時の端子O1に発
生した電圧波形であるが、V4信号、V5信号ではVt
hを越えておらずV6信号で初めてVthを越えてい
る。検出回路23はこの時点でロータ14が正常に回転
したと判定してその結果を制御回路7に送る。制御回路
7はこの結果を受け取るとそれ以降の判定動作を停止す
ると共に補正駆動パルスの通過を禁止するため補正駆動
パルスによるステップモータの駆動は行われない。尚、
上記の検出動作では第3検出抵抗17、第4検出抵抗1
8は関与していない。
【0019】次のステップ(1秒後)でも同様の動作が
行われるが、この場合には図1に示したコイル13には
点線矢印方向に電流が流れ、通常駆動パルス印加終了後
に第1検出パルスが先ずトランジスタ9及び第1制御ト
ランジスタ19に印加される。検出回路23のVthを
越えた回転検出信号が検出されると第1検出パルスは切
り替わってトランジスタ10及び第2制御トランジスタ
20に印加される。一定時間(例えば4分間)連続して
正常に回転したとの判定結果が制御回路7に送られる
と、制御回路7は通常駆動パルス発生回路3に次のステ
ップから1ランクだけ駆動エネルギを下げたduty1
8/32のパルスを出力させる指令を送る。従って次の
ステップではduty18/32の通常駆動パルスでス
テップモータは駆動されることになる。
【0020】図6はduty18/32 で駆動された
時の電流波形である。前記と同様に通常駆動パルス印加
終了後1ms経過すると、図2(b)に示す如き1連の
第1検出パルスが制御回路7を通過して駆動回路8に印
加され、ロータ14が正常に回転したか否かが検出回路
23で判定される。前記したと同様に判定動作は先ず図
6に示した駆動電流と同方向電流を電圧として検出する
ことから始められる。図7はこの時の端子O2に発生し
た電圧波形であるが、V1信号は検出回路23のVth
を越えていないのでさらに同方向の電圧検出が行われ
る。V2信号、V3信号でもVthを越えておらずさら
に同方向の電圧検出が行われる。
【0021】V4信号で初めてVthを越えたので、今
度は図6に示した駆動電流とは反方向電流を電圧として
検出することが行われる。図8はこの時の端子O1に発
生した電圧波形であるがV5信号〜V14信号でVth
を越えていない。ここで図7の回転検出信号となるV4
信号を検出した時点から10ms経過、即ち図8のV1
4信号を検出した時点で検出動作は停止するようになっ
ているため端子O1ではVthを越えた回転検出信号は
検出されなかったことになる。検出回路23ではこれは
ロータ14が正常に回転しなかった、即ち非回転と判定
して制御回路7にその旨の情報を送る。尚、V7信号以
降の検出動作では第2検出パルス発生回路6からの第2
検出パルスが第1検出パルスに替わって制御回路7を通
過してトランジスタ9及び第3制御トランジスタ21に
印加されている。そのため検出感度はV7信号検出時以
降はそれ以前よりも高くなっている。
【0022】制御回路7は非回転情報を受け取ると速や
かに補正駆動パルスの通過を許可し、ロータ14は補正
駆動パルスにより駆動されて正常に回転し、通常駆動パ
ルス駆動で回転できなかった分の時間遅れは直ちに解消
される。また次のステップ(1秒後)では制御回路7か
らの制御信号により制御され、通常駆動パルス発生回路
3からは駆動エネルギが1ランク上のduty19/3
2の通常駆動パルスが発生してこのパルスによりステッ
プモータは駆動されることになる。このduty19/
32の通常駆動パルスでも負荷が重くロータ14が正常
に回転できなかった場合には速やかに補正駆動パルスに
よりロータ14を正常に回転させ、次のステップでは駆
動エネルギが1ランク上のduty20/32の通常駆
動パルスでステップモータを駆動する。さらに負荷が重
ければ次々と駆動ランクを上げた通常駆動パルスで駆動
されることになる。
【0023】次に図16に示すような慣性モーメントの
大きな秒円盤を取り付けた場合の動作について説明す
る。
【0024】図9は直径20mm、厚み0.1mm、比
重1.4(約2200ミリグラム平方ミリメータの慣性
モーメント)の秒円盤を取り付けてduty23/32
の通常駆動パルスで駆動し、ロータ14が正常に回転し
た場合の電流波形である。
【0025】図10はこの時の端子O2に発生した電圧
波形である。V1信号〜V8信号迄はVthを越えてお
らず、V9信号で初めてVthを越えた回転検出信号が
得られて検出端子の切り替えが行われる。前記したよう
にV7信号以降の検出では60KΩの第3検出抵抗17
及び第4検出抵抗18が関与するため検出感度はそれ以
前よりも高い。そのためほぼ同じピーク電流を電圧変換
した10KΩが関与したV5信号と60KΩが関与した
V9信号では電圧の高さは異なり、V5信号ではVth
を越えずV9信号ではVthを越えている。図11は端
子O1に発生した電圧波形であり、V10信号、V11
信号ではVthを越えずV12信号で初めてVthを越
えている。この時点でロータ14が正常に回転したとの
回転検出信号が検出回路23から制御回路7に印加さ
れ、制御回路7はそれ以降の検出パルスの通過を禁止し
てそのステップでの検出動作は停止すると共に補正駆動
パルスの通過も禁止する。
【0026】それ以降も同様な動作が行われ、一定時間
(例えば4分間)連続して正常に回転したとの判定結果
が制御回路7に送られると、制御回路7は通常駆動パル
ス発生回路3に次のステップから1ランクだけ駆動エネ
ルギを下げたduty22/32の通常駆動パルスを出
力させる指令を送る。従って次のステップではduty
22/32の通常駆動パルスでステップモータは駆動さ
れることになる。
【0027】ここで従来のように検出動作の途中で検出
抵抗を10KΩとしたまま切り替えず、即ち検出感度を
切り替えない場合には図10で示したV9信号はV5信
号と同様にVthを超えることができず、またそれ以降
もVthを越えた信号は検出されず、ロータ14が正常
に回転しているにもかかわらず非回転と判定されて補正
駆動パルスが発生し、無駄な電流を消費してしまうこと
になる。
【0028】図12は前記の秒円盤を取り付けてdut
y22/32の通常駆動パルスで駆動し、ロータ14が
正常に回転できなかった場合の電流波形である。
【0029】図13はこの時の端子O2に発生した電圧
波形である。V1信号〜V10信号迄はVthを越えて
おらず、V11信号で初めてVthを越えた回転検出信
号が得られて検出端子の切り替えが行われる。図14は
端子O1に発生した電圧波形であり、V12信号〜V1
9信号でVthを越えていない。前記したようにV7信
号以降の検出では60KΩの第3検出抵抗17及び第4
検出抵抗18が関与するため検出感度はそれ以前よりも
高い。通常駆動パルス印加終了後19ms経過した時点
で第2検出パルスは打ち切られるため、この時点で検出
動作は停止しロータ14が正常に回転しなかった非回転
検出信号が検出回路23から制御回路7に印加される。
そのため速やかに補正駆動パルスが制御回路7を通過し
て駆動回路8に印加され、ロータ14はこの補正駆動パ
ルスにより駆動されて正常に回転することになる。また
次のステップ(1秒後)では制御回路7からの制御信号
により制御され、通常駆動パルス発生回路3からは駆動
エネルギが1ランク上のduty23/32の通常駆動
パルスが発生してこの通常駆動パルスによりステップモ
ータは駆動されることになる。
【0030】ここで検出抵抗として10KΩを使用せず
に60KΩのみを使用し、従来のように回転検出動作の
途中で検出抵抗を切り替えない場合、即ち検出感度を切
り替えない場合には図12で示した駆動電流と同方向電
流及び反方向電流の電圧変換信号が両者共にVthを超
えてしまい、ロータ14が正常に回転していないにもか
かわらず回転と判定されて補正駆動パルスが発生せず、
時計としては致命的欠陥である時間遅れが発生してしま
う。
【0031】次に本発明の他の実施の形態例を図17に
沿って説明する。図17で示した発振回路1からロータ
14までは図1で示したものと同一なので説明を省略
し、本発明の骨子となる検出感度切り替え手段について
詳細に説明する。先ず図17でコイル13に実線矢印方
向に駆動電流が流れた場合について説明すると、通常駆
動パルス印加終了後1ms経過すると駆動回路8のトラ
ンジスタ10に第1検出パルスが印加され、端子O2か
らは検出信号が発生する。それと同時に信号線Cを通っ
た第1検出パルスがオアゲート25を介して第2制御ト
ランジスタ20に印加されるため、前記の検出信号は第
2検出抵抗により調整された適切な高さの電圧となって
検出回路23の端子IN2に印加される。信号線Cを通
った第1検出パルスは検出回路23にも印加される。
【0032】図18は図17に示した検出回路23の詳
細図である。端子IN2に印加された検出電圧は第2コ
ンパレータ41のプラス入力端子に入力される。信号線
Cを通った第1検出パルスが第7制御トランジスタ49
に印加されると、第2コンパレータ41のマイナス入力
端子には抵抗R4と抵抗R5の分圧電圧が印加され、プ
ラス入力端子に印加された検出電圧とのレベルを比較し
て第2コンパレータ41からは回転検出信号のHIGH
信号(以下H信号と記載する)または非回転検出信号の
LOW信号(以下L信号と記載する)が出力する。この
検出信号はオアゲート43を通過した第1検出パルスと
共にアンドゲート45に印加され、最終的にはオアゲー
ト46から検出回路23の出力信号として信号線Eを通
って制御回路7に印加される。この検出動作は通常駆動
パルス印加終了後12ms以内でオアゲート46からH
信号が出力するまで続けられる。
【0033】オアゲート46からH信号が出力すると今
度は第1検出パルスは駆動回路8のトランジスタ9に印
加され、端子O1から検出信号が発生する。それと同時
に信号線Aを通った第1検出パルスがオアゲート24を
介して第1制御トランジスタ19に印加されるため、前
記の検出信号は第1検出抵抗15により調整された適切
な高さの電圧となって検出回路23の端子IN1に印加
される。信号線Aを通った第1検出パルスは検出回路2
3にも印加される。端子IN1に印加された検出電圧は
第1コンパレータ40のプラス入力端子に入力される。
信号線Aを通った第1検出パルスが第5制御トランジス
タ47に印加されると、第1コンパレータ40のマイナ
ス入力端子には抵抗R1と抵抗R2の分圧電圧が印加さ
れ、プラス入力端子に印加された検出電圧とのレベルを
比較して第1コンパレータ40からは回転検出信号のH
信号または非回転検出信号のL信号が出力する。この検
出信号はオアゲート42を通過した第1検出パルスと共
にアンドゲート44に印加され、最終的にはオアゲート
46から検出回路23の出力信号として信号線Eを通っ
て制御回路7に印加される。この検出動作は通常駆動パ
ルス印加終了後12ms以内でオアゲート46からH信
号が出力するまで続けられ、H信号が出力した時点で検
出動作は終了する。
【0034】次に上記の検出動作中に検出回路23から
1度もH信号が出力しない場合について説明する。通常
駆動パルス印加終了後13ms経過すると第2検出パル
スが第1検出パルスに替わって制御回路7を通過する。
第2検出パルスはトランジスタ10に印加され、同時に
信号線Dを通って検出回路23及びオアゲート25を介
して第2制御トランジスタ20にも印加される。これに
より端子O2に発生した検出電圧は第2コンパレータ4
1に印加される。信号線Dを通った第2検出パルスが第
8制御トランジスタ50に印加されると、第2コンパレ
ータ41のマイナス入力端子には抵抗R4と抵抗R6の
分圧電圧が印加され、プラス入力端子に印加された検出
電圧とのレベルを比較して第2コンパレータ41からは
回転検出信号のH信号または非回転検出信号のL信号が
出力する。この検出信号は最終的にはオアゲート46か
ら検出回路23の出力信号として信号線Eを通って制御
回路7に印加される。この検出動作は一定時間内でオア
ゲート46からH信号が出力するまで続けられる。
【0035】オアゲート46からH信号が出力すると今
度は第2検出パルスはトランジスタ9に印加され、同時
に信号線Bを通って検出回路23及びオアゲート24を
介して第1制御トランジスタ19にも印加される。これ
より端子O1に発生した検出電圧は第1コンパレータ4
0に印加される。信号線Bを通った第2検出パルスが第
6制御トランジスタ48に印加されると、第1コンパレ
ータ40のマイナス入力端子には抵抗R1と抵抗R3の
分圧電圧が印加され、プラス入力端子に印加された検出
電圧とのレベルを比較して第1コンパレータ40からは
回転検出信号のH信号または非回転検出信号のL信号が
出力し、H信号が出力した時点または一定時間経過後に
検出動作は終了する。この検出信号は最終的にはオアゲ
ート46から検出回路23の出力信号として信号線Eを
通って制御回路7に印加される。
【0036】ここで抵抗R1と抵抗R4の抵抗値は2K
Ω、抵抗R2と抵抗R5の抵抗値は1KΩ、抵抗R3と
抵抗R6の抵抗値は4KΩとなっているため、13ms
以降の第1コンパレータ40及び第2コンパレータ41
のVthはそれ以前よりも低く、検出感度は高くなって
いる。
【0037】次に第2検出パルス印加直前迄の第1検出
パルス印加中に1度だけH信号が検出回路23から出力
していた場合について説明する。この場合には第2検出
パルスはトランジスタ9と信号線Bを通って第1制御ト
ランジスタ19及び検出回路23に印加される。その後
の動作はこれまでの説明で容易に理解できると考えられ
るので省略する。
【0038】次にコイル13に点線矢印方向に駆動電流
が流れた場合について説明するわけであるが、この動作
についてもこれまでの説明で容易に理解できると考えら
れるので省略する。
【0039】以上本発明につき説明したが本発明の精神
を逸脱することなく種々の変更が可能であり、例えば駆
動電流と反方向電流のみを電圧変換してロータの回転、
非回転検出信号として利用すること、検出パルスを1m
s毎ではなく0.5ms毎に発生させること、検出回路
23のVthを越えた信号を1個ではなく2個以上で回
転検出信号とすること等も本発明に含まれる。
【0040】
【発明の効果】上記の説明で明らかなように、本発明で
は検出動作の途中で検出感度を切り替えるように構成し
たため、本発明によれば通常の秒針はもちろん、慣性モ
ーメントの大きな秒針または慣性モーメントの大きな秒
円盤を取り付けても誤動作することがない、消費電流の
少ないアナログ電子時計を得ることができ、その効果大
なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例のブロック図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態の一例の要部の出力波形図
である。
【図3】通常の秒針を取り付けてduty19/32の
通常駆動パルスにより駆動された時の電流波形図であ
る。
【図4】図3に示した電流波形を電圧変換した時の端子
O2に発生した電圧波形図である。
【図5】図3に示した電流波形を電圧変換した時の端子
O1に発生した電圧波形図である。
【図6】通常の秒針を取り付けてduty18/32の
通常駆動パルスにより駆動された時の電流波形図であ
る。
【図7】図6に示した電流波形を電圧変換した時の端子
O2に発生した電圧波形図である。
【図8】図6に示した電流波形を電圧変換した時の端子
O1に発生した電圧波形図である。
【図9】慣性モーメントの大きな秒円盤を取り付けてd
uty23/32の通常駆動パルスにより駆動された時
の電流波形図である。
【図10】図9に示した電流波形を電圧変換した時の端
子O2に発生した電圧波形図である。
【図11】図9に示した電流波形を電圧変換した時の端
子O1に発生した電圧波形図である。
【図12】慣性モーメントの大きな秒円盤を取り付けて
duty22/32の通常駆動パルスにより駆動された
時の電流波形図である。
【図13】図12に示した電流波形を電圧変換した時の
端子O2に発生した電圧波形図である。
【図14】図12に示した電流波形を電圧変換した時の
端子O1に発生した電圧波形図である。
【図15】従来及び本発明に係わる通常の秒針を取り付
けたアナログ電子時計の外観平面図である。
【図16】本発明に係わる大きな慣性モーメントの秒円
盤を取り付けたアナログ電子時計の外観平面図である。
【図17】本発明の実施の形態の他の例のブロック図で
ある。
【図18】図17に示した検出回路23の詳細回路図で
ある。
【符号の説明】
3 通常駆動パルス発生回路 4 補正駆動パルス発生回路 5 第1検出パルス発生回路 6 第2検出パルス発生回路 7 制御回路 8 駆動回路 13 ステップモータのコイル 14 ステップモータのロータ 15 第1検出抵抗 16 第2検出抵抗 17 第3検出抵抗 18 第4検出抵抗 19 第1制御トランジスタ 20 第2制御トランジスタ 21 第3制御トランジスタ 22 第4制御トランジスタ 23 検出回路 40 第1コンパレータ 41 第2コンパレータ 47 第5制御トランジスタ 48 第6制御トランジスタ 49 第7制御トランジスタ 50 第8制御トランジスタ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータ、ステータ、コイルより成るステ
    ップモータを有し、通常駆動パルス印加終了後の前記ロ
    ータの自由振動により前記コイルに誘起される電流を電
    圧値に変換し、この電圧値の大小を検出することにより
    前記ロータの回転、非回転判定を行なうアナログ電子時
    計に於いて、通常駆動パルス印加終了後の一定時間経過
    後に前記電圧値の大小を検出するための検出感度をそれ
    以前の検出感度とは異ならせる検出感度切り替え手段を
    設けたことを特徴とするアナログ電子時計。
  2. 【請求項2】 前記検出感度切り替え手段は前記コイル
    に異なる抵抗値の検出抵抗を切り替え接続することによ
    り前記検出感度をそれ以前の前記検出感度とは異ならせ
    ることを特徴とする請求項1に記載のアナログ電子時
    計。
  3. 【請求項3】 前記検出感度切り替え手段は前記コイル
    に異なる抵抗値の検出抵抗を切り替え接続する際、先ず
    低い抵抗値の検出抵抗を接続し、次に高い抵抗値の検出
    抵抗を接続することにより前記検出感度をそれ以前の前
    記検出感度とは異ならせることを特徴とする請求項2に
    記載のアナログ電子時計。
  4. 【請求項4】 前記検出感度切り替え手段は前記コイル
    に異なるVthの検出回路を切り替え接続することによ
    り前記検出感度をそれ以前の前記検出感度とは異ならせ
    ることを特徴とする請求項1に記載のアナログ電子時
    計。
  5. 【請求項5】 前記検出感度切り替え手段は前記コイル
    に異なるVthの検出回路を切り替え接続する際、先ず
    高いVthの検出回路を接続し、次に低いVthの検出
    回路を接続することにより前記検出感度をそれ以前の前
    記検出感度とは異ならせることを特徴とする請求項4に
    記載のアナログ電子時計。
  6. 【請求項6】 ロータ、ステータ、コイルより成るステ
    ップモータを有し、通常駆動パルス印加終了後の前記ロ
    ータの自由振動により前記コイルに誘起される駆動電流
    と同方向の電流を先ず電圧値に変換し、次に駆動電流と
    反方向の電流を電圧値に変換し、これらの電圧値の大小
    を検出することにより前記ロータの回転、非回転判定を
    行なうアナログ電子時計に於いて、通常駆動パルス印加
    終了後の一定時間経過後に前記電圧値の大小を検出する
    ための検出感度をそれ以前の検出感度とは異ならせる検
    出感度切り替え手段を設けたことを特徴とするアナログ
    電子時計。
  7. 【請求項7】 前記検出感度切り替え手段は前記コイル
    に異なる抵抗値の検出抵抗を切り替え接続することによ
    り前記検出感度をそれ以前の前記検出感度とは異ならせ
    ることを特徴とする請求項6に記載のアナログ電子時
    計。
  8. 【請求項8】 前記検出感度切り替え手段は前記コイル
    に異なる抵抗値の検出抵抗を切り替え接続する際、先ず
    低い抵抗値の検出抵抗を接続し、次に高い抵抗値の検出
    抵抗を接続することにより前記検出感度をそれ以前の前
    記検出感度とは異ならせることを特徴とする請求項7に
    記載のアナログ電子時計。
  9. 【請求項9】 前記検出感度切り替え手段は前記コイル
    に異なるVthの検出回路を切り替え接続することによ
    り前記検出感度をそれ以前の前記検出感度とは異ならせ
    ることを特徴とする請求項6に記載のアナログ電子時
    計。
  10. 【請求項10】 前記検出感度切り替え手段は前記コイ
    ルに異なるVthの検出回路を切り替え接続する際、先
    ず高いVthの検出回路を接続し、次に低いVthの検
    出回路を接続することにより前記検出感度をそれ以前の
    前記検出感度とは異ならせることを特徴とする請求項6
    に記載のアナログ電子時計。
JP15547098A 1998-06-04 1998-06-04 アナログ電子時計 Pending JPH11352251A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15547098A JPH11352251A (ja) 1998-06-04 1998-06-04 アナログ電子時計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15547098A JPH11352251A (ja) 1998-06-04 1998-06-04 アナログ電子時計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11352251A true JPH11352251A (ja) 1999-12-24

Family

ID=15606764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15547098A Pending JPH11352251A (ja) 1998-06-04 1998-06-04 アナログ電子時計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11352251A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2876508A4 (en) * 2012-07-23 2016-03-23 Citizen Holdings Co Ltd ELECTRONIC CLOCK

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2876508A4 (en) * 2012-07-23 2016-03-23 Citizen Holdings Co Ltd ELECTRONIC CLOCK
JPWO2014017502A1 (ja) * 2012-07-23 2016-07-11 シチズンホールディングス株式会社 電子時計
JP2017026639A (ja) * 2012-07-23 2017-02-02 シチズン時計株式会社 電子時計
US9612579B2 (en) 2012-07-23 2017-04-04 Citizen Watch Co., Ltd. Electronic clock

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5990753A (en) Precision oscillator circuit having a controllable duty cycle and related methods
JP4690105B2 (ja) 逐次比較型a/dコンバータ
USRE35043E (en) Self-charging electronic timepiece
JP3260631B2 (ja) 周期的にa/d変換を行うa/dコンバータ回路
JPH0833457B2 (ja) 電子時計
JPH11352251A (ja) アナログ電子時計
JP4173584B2 (ja) アナログ電子時計
US6946813B2 (en) Step motor control device and electronic timepiece equipped with step motor control device
JP3302804B2 (ja) 電子時計
JP3812992B2 (ja) Ad変換器
WO1998020609A1 (en) Low power wake-up system and method
JPH0142395B2 (ja)
JP2000201475A (ja) 電源装置
JPH08288811A (ja) プッシュプル駆動回路
US6914407B2 (en) Step motor control device and electronic timepiece equipped with step motor control device
JP3843720B2 (ja) 定電圧出力装置
JPH0698574A (ja) モータ駆動回路
JPH1174763A (ja) 発振回路
JP2773788B2 (ja) 電圧切換回路
JPH0514581Y2 (ja)
JPH06276699A (ja) 電源回路
JPH104342A (ja) スイッチ駆動回路
JPH0819295A (ja) ステップモータの駆動方法及びこの方法を用いるステップモータ駆動回路
JPH11196594A (ja) 太陽電池を用いたモータ制御回路
JP2534910Y2 (ja) ディジタル装置の保護回路