JPH0698574A - モータ駆動回路 - Google Patents

モータ駆動回路

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JPH0698574A
JPH0698574A JP27383292A JP27383292A JPH0698574A JP H0698574 A JPH0698574 A JP H0698574A JP 27383292 A JP27383292 A JP 27383292A JP 27383292 A JP27383292 A JP 27383292A JP H0698574 A JPH0698574 A JP H0698574A
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JP
Japan
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thyristor
motor
turned
circuit
signal
Prior art date
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Application number
JP27383292A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Isomura
俊章 磯村
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Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータ駆動回路を、回生制動可能であって、
発熱量も少なく、電源逆接続に対処可能であり、かつ小
型化する。 【構成】 モータ2に直列にFET1を接続し、モータ
2に並列にサイリスタ4を接続する。操作スイッチ3の
スイッチ信号オンによる起動信号発生時に、サイリスタ
4の完全オフ状態になるまでの時間よりも長い第1の遅
延時間を発生する第1遅延回路5を介してFET1をオ
ン/オフ制御すると共に、スイッチ信号オフによる停止
信号発生時に第2の遅延時間を発生する第2遅延回路6
を介してサイリスタ4をオン/オフ制御するように回路
を構成する。 【効果】 起動時には、第1の遅延時間により、サイリ
スタが完全オフ状態になってからFETをオンし、停止
時には、第2の遅延時間により、FETのオフ後にサイ
リスタをオンさせることができ、両者間の電源ショート
状態を防止し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータ駆動回路に関
し、特に、モータに直列に接続されたFETによりモー
タを駆動し、モータに並列に接続されたサイリスタによ
り回生制動し得るようにしたモータ駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用ワイパ装置などに用いら
れるDCモータ駆動回路に於いては、リレーを用いる場
合、FETを1個用いる場合、4個のFETによりHブ
リッジ駆動する場合、パワートランジスタを用いる場合
が考えられる。
【0003】リレーの場合には、電源端子と接地端子と
に選択的に切替えることにより、モータ停止時に回生制
動をかけられるが、リレーの動作音が大きかったり、部
品が大形であったり、使用環境が制限されるなどの問題
があった。FET1個の場合には、モータと接地端子と
の間にNチャンネル型FETを接続するようになるが、
回生制動をかけられないという不都合がある。FET4
個によるHブリッジ回路の場合には、電源を逆接続する
という事故に対して耐えられないという不都合がある。
また、パワートランジスタの場合には、プリドライバを
含めた電力損失が大きく、発熱量が大であるばかりでな
く、コントローラが大型化しがちであるという問題があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、回生制動可能であ
って、発熱量も少なく、電源逆接続に対処可能であり、
かつ小型化し得るモータ駆動回路を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、モータに直列に接続されたモータ駆動用F
ETと、前記モータに並列に接続された回生制動用サイ
リスタと、前記サイリスタがオン状態から完全にオフ状
態になるまでの時間よりも長い第1の遅延時間を起動信
号の発生時から発生する第1遅延時間発生回路と、前記
第1の遅延時間の経過後に前記FETをオン状態にし、
停止信号の発生時に前記FETをオフ状態にするFET
制御回路と、前記停止信号の発生時から第2の遅延時間
を発生する第2遅延時間発生回路と、前記起動信号の発
生時から前記サイリスタをオフ状態にしかつ前記第2の
遅延時間の経過後に前記サイリスタをオン状態にするサ
イリスタ制御回路とを有することを特徴とするモータ駆
動回路、或いは、モータに直列に接続されたモータ駆動
用FETと、前記モータに並列に接続された回生制動用
サイリスタと、前記FETのオン信号を選択的に出力す
るためのFET制御回路と、前記サイリスタにオン信号
を出力するためのサイリスタ制御回路と、前記サイリス
タの不完全オフ状態を検出するためのサイリスタ状態検
出手段と、前記サイリスタの不完全オフ状態が検出され
ている間に前記モータを起動する信号が発生したら前記
FET制御回路をリセットするリセット回路とを有する
ことを特徴とするモータ駆動回路、或いは、モータに直
列に接続されたモータ駆動用FETと、前記モータに並
列に接続された回生制動用サイリスタと、前記サイリス
タの不完全オフ状態を検出するためのサイリスタ状態検
出手段と、前記サイリスタの不完全オフ状態が検出され
ている間に前記モータの起動信号が発生した場合には前
記サイリスタが完全にオフ状態になった後に前記FET
をオン状態にし得るFET駆動制御補助回路とを有する
ことを特徴とするモータ駆動回路を提供することにより
達成される。
【0006】
【作用】このようにすれば、モータに直列に接続したF
ETをオン/オフ制御して、モータを選択的に駆動でき
ると共に、停止信号発生時には、モータに並列に接続さ
れたサイリスタをオン状態にすることにより、モータ及
びサイリスタに電流が流れて、モータに回生制動をかけ
られる。なお、モータ停止状態ではサイリスタがオン状
態であり、起動信号によりオフ状態にする必要があり、
また、サイリスタには、そのゲート電流がトリガー電流
以下になって、サイリスタ電流が保持電流以下になった
後さらにターンオフ時間経過後に完全にオフ状態になる
特性がある。そこで、起動信号が発生してから、上記サ
イリスタの完全にオフ状態になるまでの時間よりも長い
第1の遅延時間経過後にFETをオン状態にすることに
より、サイリスタが完全にオフ状態になる前にFETが
オンしてしまうことによる電源ショート状態を防止でき
る。
【0007】また、サイリスタの不完全オフ状態時に停
止信号に相当するノイズが生じたら、FETを強制的に
オフ状態にすることにより、電源ショート状態を防止で
きる。また、停止信号が発生した後に、サイリスタの不
完全オフ状態時に再度起動信号が発生した場合には、サ
イリスタが完全にオフ状態になってから再起動可能にす
ることにより、電源ショート状態を防止できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。図1は、本発明が適用されたモー
タ駆動回路の要部を示す図である。電源としてのバッテ
リ端子BTには、Pチャンネル型FET1を介してモー
タ2の一端が直列に接続されており、モータ2の他端が
接地されている。また、モータ2を操作するための操作
スイッチ3が、電源端子V及び接地間に、電源端子V側
に抵抗R1を介して接続されている。
【0009】抵抗R1と操作スイッチ3とのノードが、
抵抗R2を介してシュミットトリガST1の入力端子に
接続されている。抵抗R2の両端間には、並列にかつシ
ュミットトリガST1に向けて順方向にダイオードD1
が接続され、抵抗R2とシュミットトリガST1とのノ
ードがコンデンサC1を介して接地されている。これら
コンデンサC1と抵抗R2とにより第1遅延回路5が構
成されている。シュミットトリガST1の反転出力端子
は、エミッタ接地されたトランジスタQ1のベースに接
続されている。
【0010】上記トランジスタQ1のコレクタが、前記
FET1のゲートと接続されている。なお、トランジス
タQ1のコレクタが抵抗R3を介して電源端子Vに接続
され、電源端子V及び抵抗R3のノードと、バッテリ端
子BT及びFET1のノードとが、抵抗R3側に向けて
順方向をなすダイオードD2を介して互いに接続されて
いる。このようにして、トランジスタQ1を介してFE
T1をオン/オフ制御するFET制御回路が構成されて
いる。
【0011】また、抵抗R1と操作スイッチ3とのノー
ドが、抵抗R4を介してシュミットトリガST2の入力
端子に接続されている。その抵抗R4の両端間には、並
列にかつシュミットトリガST2とは逆向きにダイオー
ドD3が接続され、抵抗R4とシュミットトリガST2
とのノードがコンデンサC2を介して接地されている。
これらコンデンサC2と抵抗R4とにより第2遅延回路
6が構成されている。シュミットトリガST2の反転出
力端子は、エミッタ接地されたトランジスタQ2のベー
スに接続されている。トランジスタQ2のコレクタが、
抵抗R5を介して電源端子Vと接続されている。このよ
うにして、トランジスタQ2を介してサイリスタ4をオ
ン/オフ制御するサイリスタ制御回路が構成されてい
る。
【0012】ところで、FET1とモータ2とのノード
が、サイリスタ4を介して接地されている。そのサイリ
スタSCRのゲートが、抵抗R5とトランジスタQ2と
のノードと接続されていると共に、抵抗R6を介して接
地されている。なお、FET1のソース・ドレイン間に
は、寄生ダイオードD4が構成されている。よって電源
逆接時にはモータ2が逆転することになるが、サイリス
タ4を逆接に耐えられるものにしておくことにより、回
路上は何等支承がない。
【0013】このようにして構成されたモータ駆動回路
の作動要領について、図2のタイミングチャートを参照
して以下に示す。なお、操作スイッチ3からの出力信号
を図1のA、シュミットトリガST1への入力信号を図
1のB、シュミットトリガST1の出力信号であってト
ランジスタQ1の駆動信号を図1のC、シュミットトリ
ガST2への入力信号を図1のD、シュミットトリガS
T2の出力信号であってトランジスタQ2を介してのサ
イリスタ4の駆動信号を図1のEにより示される各信号
ラインのレベルにより示す。
【0014】操作スイッチ3をオンにすると、操作スイ
ッチ信号Aが高レベル(H)から低レベル(L)にな
り、同時にシュミットトリガST2の入力信号DがHレ
ベルからLレベルになるため、サイリスタ4駆動信号が
オフ(H)になる。FET1の駆動信号は、操作スイッ
チ3のオン後にC1・R2により漸減するシュミットト
リガST1入力信号がターンオフレベル(図2のVth
1)より下がるまでの遅延時間T1経過後に、オンす
る。即ち、操作スイッチ3のオンと同時に、サイリスタ
4のゲート信号がオフ状態になり、遅延時間T1経過後
にFET1がオン状態になって、モータ2が駆動する。
【0015】次に、操作スイッチ3をオフにすると、こ
の場合には同時にシュミットトリガST1の入力信号B
がLレベルからHレベルになるため、FET1がオフす
る。このとき、操作スイッチ3のオフ後にC2・R4に
より漸増するシュミットトリガST2入力信号がターン
オンレベル(図2のVth2)を越えるまでの遅延時間T
2経過後に、サイリスタ4駆動信号Eがオン(L)状態
になる。従って、操作スイッチ3のオフから遅延時間T
2経過後に、サイリスタ4がオン状態になって、モータ
2及びサイリスタ4間に電流が流れ得るため、モータ2
に回生制動がかかる状態になる。
【0016】なお、サイリスタには、そのオン状態から
オフ状態になる際に、サイリスタ電流が保持電流以下に
なった後さらにターンオフ時間経過後に完全にオフ状態
になる特性がある。従って、操作スイッチ3のオフ直後
に再びオンした場合に、サイリスタ4にモータ逆電圧に
よる電流が流れている場合がある。そのため、サイリス
タ電流が保持電流以下になりかつサイリスタターンオフ
時間が十分に経過し得る時間を、前記遅延時間T1とし
て設定すれば良い。
【0017】図3には本発明の第2の実施例が示されて
いる。図3に於いて前記実施例と同様の部分については
同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0018】この第2の実施例に於いては、操作スイッ
チ3と抵抗R1とが前記実施例とは逆に接続されてお
り、両者のノードが、ナンド回路ND1の一対の入力端
子の一方に接続されている。そのナンド回路ND1の出
力端子が、抵抗R2を介してシュミットトリガST1の
入力端子に接続されている。なお、シュミットトリガS
T2、各トランジスタQ1・Q2、FET1、サイリス
タ4、モータ2などは、前記実施例と同様に構成されて
いる。
【0019】そして、FET1とモータ2とのノード
が、図の想像線で示されたショート防止回路7の第1コ
ンパレータOP1の入力正端子に抵抗R7を介して接続
されている。この、第1コンパレータOP1の正の入力
端子と抵抗R7とのノードが、ツェナーダイオードZD
を介して接地されているが、これら抵抗R7とツェナー
ダイオードZDとは、モータ2の逆起電圧に対して第1
コンパレータOP1を保護するためである。
【0020】第1コンパレータOP1の反転入力負端子
が抵抗R8を介して接地されていると共に、第1コンパ
レータOP1の出力端子と反転入力負端子との間には、
コンデンサC3と抵抗R9とが互いに並列に接続されて
いる。第1コンパレータOP1の出力端子は第2コンパ
レータOP2の反転入力負端子に接続されている。その
第2コンパレータOP2の入力正端子には、電源Vと接
地との間に直列に接続された両抵抗R10・R11の両
者間のノードが接続されている。
【0021】第2コンパレータOP2の出力端子は、ノ
ア回路NR1の一対の入力端子の一方に接続されてい
る。ノア回路NR1の出力端子が、抵抗R12を介して
アンド回路AD1の一対の入力端子の一方に接続されて
おり、抵抗R12とアンド回路AD1とのノードがコン
デンサC4を介して接地されている。なお、上記ノア回
路NR1の他方の入力端子と、アンド回路AD1の他方
の入力端子とには、それぞれ前記シュミットトリガST
1の出力端子が接続されている。
【0022】そして、アンド回路AD1の出力端子がフ
リップフロップFF1のリセット端子Rに接続されてお
り、そのフリップフロップFF1の出力端子Qが前記ナ
ンド回路ND1の他方の入力端子に接続されている。ま
た、フリップフロップFF1のクロック端子CLKには
操作スイッチ3信号が入力されるようになっており、フ
リップフロップFF1のD端子が電源Vと接続され、S
端子が接地されている。
【0023】このようにして構成された第2の実施例の
モータ駆動回路の作動要領を図4のタイミングチャート
を参照して以下に示す。なお、図3に示されるように、
操作スイッチ3からの出力信号、シュミットトリガST
1への入力信号、FET1の駆動信号、シュミットトリ
ガST2への入力信号、サイリスタ4の駆動信号の各信
号は、前記実施例と同様にA〜Eで示し、フリップフロ
ップFF1のQ端子出力信号によるナンド回路ND1の
入力信号をFにより、そのナンド回路ND1の出力信号
をGにより、サイリスタ4への印加電圧状態をHによ
り、第2コンパレータOP2の一方の入力信号をIによ
り、第2コンパレータOP2の出力信号をJにより、ノ
ア回路NR1の出力信号をKにより、その信号Kに基づ
くアンド回路AD1の入力信号をLにより、フリップフ
ロップFF1のリセット信号をMにより示される各信号
ラインのレベルにより示す。
【0024】操作スイッチ3をオンして、モータ2が駆
動状態になるまでの各信号A〜Eの状態は前記実施例と
同様である。なお、FET1の駆動信号がHレベルにな
ると、モータ2への通電によるサイリスタ4への印加電
圧が生じ、それに伴って、第1コンパレータOP1の出
力がHレベルになる。そのHレベル信号が第2コンパレ
ータOP2への入力信号Iとなり、第2コンパレータO
P2の一方の入力端子には両抵抗R10・R11の分圧
による閾値Vth3が入力されており、その閾値Vth3と
比較した結果による第2コンパレータOP2の出力信号
JがHレベルからLレベルになる。
【0025】FET1の駆動信号がHレベル即ちモータ
2の駆動中に、図に示す時刻t1の時に何らかの原因に
より、操作スイッチ信号Aが一瞬Lレベルになって即座
にHレベルに復帰するようなノイズが生じた場合につい
て以下に示す。スイッチ信号AがHレベルからLレベル
になると、同時にシュミットトリガST2の入力信号D
が一瞬Lレベルになり、サイリスタ4駆動信号も一瞬オ
ンになってからオフ状態になる。
【0026】また、シュミットトリガST1の入力信号
Bは、上記スイッチ信号Aの瞬断によりコンデンサC1
が不完全充電されることにより閾値Vth1を越え、スイ
ッチ信号Aの復帰により放電開始する。その信号Bが再
び閾値Vth1を下回った際に、一旦オフされたFET1
駆動信号が再度オンすることになる(図4のt2)。
【0027】このFET1の駆動信号の再度オン時に
は、サイリスタ4の印加電圧Hがモータ2の逆起電圧に
より或る程度発生しており、そのため、第1コンパレー
タOP1の出力信号である第2コンパレータOP2の入
力信号Iが閾値Vth3よりも高レベルにある。従って、
サイリスタ4が、アノード電圧を印加されたらオン状態
になり得る不完全オフ状態にあり、その不完全オフ状態
を第2コンパレータOP2により検出していることにな
り、サイリスタ4の不完全オフ状態時には、第2コンパ
レータOP2の出力信号JがLレベル状態にあり、ノア
回路NR1の一方の入力端子にLレベル信号が入力され
ることになる。
【0028】上記ノイズ発生時には、FET1の駆動信
号CがLレベルになるため、ノア回路NR1の他方の入
力端子にそのLレベル信号が入力され、ノア回路NR1
の出力信号KがHレベル状態になる。それに伴ってC4
・R12の時定数に応じて変化するアンド回路AD1の
入力信号Lが閾値Vth1を下回った際に、アンド回路A
D1の出力信号であるフリップフロップFF1のリセッ
ト信号MがLレベルからHレベルになる。そのリセット
信号Mの発生により、フリップフロップFF1がリセッ
トされるため、ナンド回路ND1の入力信号FがHレベ
ルからLレベルに切替わり、従って、ナンド回路ND1
の出力信号GがHレベルになり、再度オン状態になった
FET1の駆動信号Cを強制的にオフ状態にすることが
できる。なお、上記C4・R12の遅延回路は、ノア回
路NR1の出力信号KがLレベルになったことをアンド
回路AD1の入力信号Lとしては保持したいために必要
なためである。
【0029】上記FET1の駆動信号Cを強制的にオフ
する処理を行わない場合には、サイリスタ4が不完全オ
フ状態にある時にFET1の駆動信号がオン状態になる
ため、両者が共にオンした状態なって、電源ショート状
態になるという問題が生じてしまう。しかしながら、本
発明によれば、前記したように、ノイズが発生してサイ
リスタ4の不完全オフ状態が検出されている間にFET
1のオン信号が発生した場合には、駆動信号Cを強制的
にオフ状態にすることができ、上記問題が発生すること
を防止できる。
【0030】なお、FET1の駆動信号Cが再度発生し
た時t2から、強制的にオフ状態にするまでに時間Td
が経過しているが、これは、FET1の駆動信号Cの再
度発生時から、ショート防止回路7が働いて強制的にオ
フさせるまでの素子動作時間(例えば数μ秒)のためで
ある。また、サイリスタ4の不完全オフ状態検出時間
(図4のTon)は、サイリスタ4のアノード電流が保持
電流以下になるまでの時間(図4のTa)に、保持電流
以下になってから完全にオフするまでの転流ターンオフ
時間(図4のTr)以上になるようにC3・R9により
設定している。
【0031】図5には本発明の第3の実施例が示されて
いる。図5に於いて第1の実施例と同様の部分について
は同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0032】この第3の実施例に於いては、操作スイッ
チ3と抵抗R1とが第2の実施例と同様に接続されてお
り、両者のノードが、アンド回路AD2の一対の入力端
子の一方に接続されて、そのアンド回路AD2の出力信
号が、抵抗R2を介してトランジスタQ1のベースに入
力されるようになっており、抵抗R2とトランジスタQ
1との間のノードがコンデンサC1を介して接地されて
いる。また、操作スイッチ3のスイッチ信号が、抵抗R
4を介してトランジスタQ2のベースに入力されるよう
になっており、抵抗R4とトランジスタQ2との間のノ
ードがコンデンサC2を介して接地されている。なお、
各トランジスタQ1・Q2、FET1、サイリスタ4、
モータ2などは、前記実施例と同様に構成されている。
【0033】さらに、FET1とモータ2とのノード
が、前記第2の実施例と同様に抵抗R7を介して第1コ
ンパレータOP1の一方の入力正端子に接続されてい
る。また、第1コンパレータOP1から第2コンパレー
タOP2の出力信号に至る各素子の構成は前記第2の実
施例と同様である。
【0034】この第3の実施例に於いては、第2コンパ
レータOP2の出力端子がノア回路NR1の一対の入力
端子の一方に接続されていると共に、フリップフロップ
FF1のリセット端子Rに接続されている。ノア回路N
R1の他方の入力端子には操作スイッチ3と抵抗R1と
のノードが接続されている。そして、フリップフロップ
FF1の反転出力端子がアンド回路AD2の他方の入力
端子に接続されている。
【0035】このようにして構成された第3の実施例の
モータ駆動回路の作動要領を図6のタイミングチャート
を参照して以下に示す。なお、図6に示されるように、
操作スイッチ3からの出力信号、FET1の駆動信号、
サイリスタ4の駆動信号、サイリスタ4への印加電圧状
態、第2コンパレータOP2の一方の入力信号、第2コ
ンパレータOP2の出力信号、ノア回路NR1の出力信
号の各信号は、前記実施例と同様にA・C・E・H〜K
で示し、フリップフロップFF1の反転出力信号を図5
のNにより示される各信号ラインのレベルにより示す。
【0036】操作スイッチ3をオン状態にすると、操作
スイッチ信号AがHレベル状態になり、アンド回路AD
2への他方の入力信号であるフリップフロップFF1の
反転出力信号NがHレベル状態にあることから、アンド
回路AD2の出力信号がHレベルになる。C1・R2に
よる遅延時間T1経過後に、FET1駆動信号CがHレ
ベルになり、FET1がオン状態になって、前記実施例
と同様にモータ2が駆動する。
【0037】そして、或る時t3に、操作スイッチ3が
オフ状態に切替えられると、遅延時間T1経過後にFE
T1がオフ状態になり、遅延時間T1よりも長いC2・
R4による遅延時間T2経過後にサイリスタ4がオン状
態になって、モータ2に回生制動がかかる。サイリスタ
4のアノード電流が保持電流以下になるまでの時間Ta
が回生制動が可能な時間であるが、さらに、アノード電
流が保持電流以下になってからサイリスタ4が完全にオ
フ状態になるまでの時間Trを加算した時間経過前に、
操作スイッチ3をオン状態にすると、サイリスタ4がオ
ン状態であって、FET1もオン状態になるという場合
が生じる。その場合には、電源ショート状態が発生する
ことになる。
【0038】この第3の実施例の場合には、前記第2の
実施例と同様のサイリスタ4の不完全オフ状態検出時間
Tonを設定してあり、その経過前に操作スイッチ3信号
AがLレベルからHレベルになった場合にはサイリスタ
駆動信号Eがオフ状態になる。また、操作スイッチ3信
号Aがオフ状態になった際にはノア回路NR1の出力信
号KがLレベルからHレベルになるが、その信号Kは、
再度の操作スイッチ3信号AのHレベルへの切替わりに
時Lレベルになる。そして、第2の実施例と同様に、サ
イリスタ4印加電圧Hの低下により、時間Ta経過後に
第2コンパレータOP2の入力信号Iが閾値Vth3を下
回り、そのタイミングで、第2コンパレータOP2の出
力信号JがLレベルからHレベルに切替わって、フリッ
プフロップFF1がリセットされる。
【0039】そのフリップフロップFF1のリセットの
タイミングから反転出力NがHレベル状態に切替わるた
め、アンド回路AD2からHレベル信号が出力され始め
る。そして、その時から時間T1経過後、即ちサイリス
タ駆動信号Eがオフ状態にされてから時間Ton経過後
に、FET1駆動信号Cがオン状態になって、モータ2
が駆動再開する。このように、時間Ton経過してから、
即ちサイリスタ4が完全にオフ状態になって、電源ショ
ート状態が生じることがないようになってから、モータ
2の駆動を再開させるようにしている。
【0040】なお、C1・R2による遅延時間は、サイ
リスタ4のアノード電流が保持電流以下になってからサ
イリスタ4が完全にオフ状態になるまでの時間Trより
も長く設定され、C2・R4による遅延時間よりも短く
設定されている。
【0041】
【発明の効果】このように本発明によれば、1個のFE
Tによりモータを選択的に駆動し、サイリスタをモータ
に並列に設けると共に、両者が同時にオン状態にならな
いように遅延時間を発生させてFET及びサイリスタを
制御することにより、簡単な回路構成で回生制動可能な
モータ駆動回路を達成し得る。また、サイリスタが完全
にオフ状態になる前に、モータを駆動するための起動信
号に相当するノイズが発生した場合には、FETを強制
的にオフ状態にすることにより、電源ショート状態を防
止し得る。また、サイリスタが完全にオフ状態になる時
間を設定して、その時間経過後にモータを駆動再開する
ことにより、サイリスタが完全にオフ状態になる前に起
動信号が発生した場合の電源ショート状態を防止し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくモータ駆動回路の要部を示す
図。
【図2】図1の回路に基づく作動要領を示すタイミング
チャート。
【図3】本発明に基づく第2の実施例のモータ駆動回路
の要部を示す図。
【図4】図3の回路に基づく作動要領を示すタイミング
チャート。
【図5】本発明に基づく第3の実施例のモータ駆動回路
の要部を示す図。
【図6】図5の回路に基づく作動要領を示すタイミング
チャート。
【符号の説明】
1 FET 2 モータ 3 操作スイッチ 4 サイリスタ 5 第1遅延回路 6 第2遅延回路 7 ショート防止回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータに直列に接続されたモータ駆動用
    FETと、前記モータに並列に接続された回生制動用サ
    イリスタと、前記サイリスタがオン状態から完全にオフ
    状態になるまでの時間よりも長い第1の遅延時間を起動
    信号の発生時から発生する第1遅延時間発生回路と、前
    記第1の遅延時間の経過後に前記FETをオン状態に
    し、停止信号の発生時に前記FETをオフ状態にするF
    ET制御回路と、前記停止信号の発生時から第2の遅延
    時間を発生する第2遅延時間発生回路と、前記起動信号
    の発生時から前記サイリスタをオフ状態にしかつ前記第
    2の遅延時間の経過後に前記サイリスタをオン状態にす
    るサイリスタ制御回路とを有することを特徴とするモー
    タ駆動回路。
  2. 【請求項2】 モータに直列に接続されたモータ駆動用
    FETと、前記モータに並列に接続された回生制動用サ
    イリスタと、前記FETのオン信号を選択的に出力する
    ためのFET制御回路と、前記サイリスタにオン信号を
    出力するためのサイリスタ制御回路と、前記サイリスタ
    の不完全オフ状態を検出するためのサイリスタ状態検出
    手段と、前記サイリスタの不完全オフ状態が検出されて
    いる間に前記モータを起動する信号が発生したら前記F
    ET制御回路をリセットするリセット回路とを有するこ
    とを特徴とするモータ駆動回路。
  3. 【請求項3】 モータに直列に接続されたモータ駆動用
    FETと、前記モータに並列に接続された回生制動用サ
    イリスタと、前記サイリスタの不完全オフ状態を検出す
    るためのサイリスタ状態検出手段と、前記サイリスタの
    不完全オフ状態が検出されている間に前記モータの起動
    信号が発生した場合には前記サイリスタが完全にオフ状
    態になった後に前記FETをオン状態にし得るFET駆
    動制御補助回路とを有することを特徴とするモータ駆動
    回路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996020529A1 (fr) * 1994-12-28 1996-07-04 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Commande pour moteur a courant continu
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CN112054790A (zh) * 2020-09-10 2020-12-08 湖南三一中型起重机械有限公司 一种延时开关装置、供电***及延时开关装置的控制方法

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