JPH11352075A - 異物検査装置および異物検査方法 - Google Patents
異物検査装置および異物検査方法Info
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- JPH11352075A JPH11352075A JP15710598A JP15710598A JPH11352075A JP H11352075 A JPH11352075 A JP H11352075A JP 15710598 A JP15710598 A JP 15710598A JP 15710598 A JP15710598 A JP 15710598A JP H11352075 A JPH11352075 A JP H11352075A
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Abstract
検査装置の検出感度を向上する。 【解決手段】 基板パターン10および異物11をその
表面に有するウェハ8が設置される基板ステージ1およ
びレーザ2を備え、検出レンズ3、空間フィルタ4、偏
光板5、NDフィルタ6を含む光学系、および検出器7
を有する異物検査装置において、空間フィルタ4とし
て、ラインアンドスペースパターンの固定フィルタ4
a、4bを各々のパターンが直交するように2枚以上配
置する。また、空間フィルタとして液晶フィルタを2枚
以上配置する。
Description
板上の微小な異物を検出する異物検査装置および異物検
査方法に関し、特に、パターン付き基板上の微小な異物
の検出に適用して有効な技術に関するものである。
た半導体ウェハ等、パターン付き基板の基板上に付着し
た異物の検査方法に関しては、たとえば特開平1−11
7024号公報に記載された異物検査方法が知られ、ま
た、実用化されている異物検査装置として、たとえば日
立電子エンジニアリング株式会社製「パターン付き異物
検査装置IS−2500」が知られている。
置に具現化された技術では、以下の方法によりパターン
付き基板上の微小な異物を検出する。
ハ)にレーザ光が照射されると、半導体集積回路素子が
ウェハ上に形成されることによるパターンおよび異物に
より入射光は回折、散乱される。なお、本明細書におい
て回折の用語は周期的なパターンによる基板表面からの
散乱光を念頭に用い、一方散乱の用語は基板表面の異物
からの散乱光を念頭に用いる。
通過し、空間フィルタおよび偏光板を通過して光検出器
に入射する。この光検出器への入射光量により基板上の
異物の有無を検出できる。つまり、基板上に異物が存在
した場合には散乱光量が増加し、この散乱光量の増加を
光検出器により検出して異物の存在を検出することが可
能となる。ところが、光検出器への入射光には異物によ
る散乱光のみではなくパターンによる回折光も含まれ、
この回折光を除去しなければ異物の検出感度を増加する
ことができない。そこで、このパターンによる回折光を
遮光するために空間フィルタおよび偏光板が用いられ
る。以下、空間フィルタによる遮光方法について、前記
公報に記載の技術および装置に用いられている技術を説
明する。
ccess Memory)を代表するメモリセル部のパターン等繰
り返し性のあるパターンからの回折光と、周辺回路部の
パターン等必ずしも繰り返し性の強くないパターンから
の回折光とが含まれる。これら回折光が光学系を通過し
フーリエ変換面に投影されると、メモリセル部等繰り返
し性のあるパターンからの回折光は広いピッチで投影さ
れ、周辺回路部等必ずしも繰り返し性の強くないパター
ンからの回折光は狭いピッチで投影される。このように
繰り返し性(周期性)のあるパターンでは、フーリエ変
換面において、あるピッチをもって投影されるため、こ
のピッチにあわせて遮光するようなフィルタ(空間フィ
ルタ)を光路上に配置すれば、パターンからの回折光を
除去することが可能となる。一方、異物は、特別な場合
を除き、基板上にランダムに付着するため、フーリエ変
換面における投影は非常に細かなピッチあるいは連続分
布となる。このため、異物による散乱光は、一部遮光さ
れるものの多数は空間フィルタを通過し、光検出器に入
射されることとなる。
多様性に鑑みて、空間フィルタが複数種用意されてお
り、複数種の空間フィルタのうち、適当な空間フィルタ
をモータを駆動することにより選択する。この選択され
た空間フィルタがフーリエ変換面に投入されることによ
って回折光を除去する。このような空間フィルタは、平
面板に描画された固定パターンであり、あらかじめ各種
基板パターンのフーリエ変換像をシミュレーションによ
り求め、これに対応したパターンにパターニングされて
いる。このように各種基板パターンに対応した空間フィ
ルタを約30種類取りそろえることにより、多くの製品
(基板パターン)に対応することを可能にしている。
の空間フィルタとしては、たとえば特開平1−1539
43号公報に記載の液晶フィルタが知られている。
集積回路装置の多様化、他品種少量生産化、特定用途向
け等の顧客仕様に応じた半導体集積回路装置の開発等に
迅速に対応するため、多様な基板パターンにも柔軟に対
応できる空間フィルタの提供が求められている。ところ
が、前記した固定フィルタにおいては、フィルタパター
ンの種類が30種類と制限され、あらゆる基板パターン
に対応することは困難である。一方、多様な基板パター
ンに迅速に対応するために、多数の空間フィルタを取り
揃えることはコストの上昇を生じて好ましくない。ま
た、多数の基板パターンに最適なフィルタパターンを逐
一シミュレーションにより求めて、これに基づき空間フ
ィルタを製作するのは現実的はない。
る液晶フィルタは、基板パターンの多様化に対応できる
有力な手段であるが、液晶フィルタの遮光率は低く、完
全に遮光することができないという問題がある。
応することができる空間フィルタを安価に提供すること
にある。
率を向上することにある。
ターンに対応するとともに異物検査装置の検出感度を向
上することにある。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
ーザ光を照射する手段と、レーザ光の基板表面での回折
光または散乱光を集光するレンズ系と、レンズ系で集光
された回折光または散乱光を検出する光検出手段と、レ
ンズ系と光検出手段との間の光路上に配置され、回折光
または散乱光のうち基板に形成されたパターンによって
回折される回折光を遮光する空間フィルタとを有する異
物検査装置であって、空間フィルタを複数枚重ねて光路
上に配置するものである。
類の空間フィルタを重ねて光路上に配置することによ
り、空間フィルタの組み合わせに相当するだけのフィル
タパターンが増加し、単独の空間フィルタの場合よりも
多様な基板パターンに対応することが可能となる。
ッチで形成されたラインアンドスペースパターンからな
る固定フィルタとすることができる。これにより、安価
に異物検査装置を構成できる。すなわち、既存の空間フ
ィルタを組み合わせることにより、既存の装置および機
構を流用して安価に基板パターンの多様化に対応でき
る。
は、そのラインアンドスペースの方向が第1方向に平行
に配置され、少なくとも他の1つは、そのラインアンド
スペースの方向が第1方向に直交する第2方向に平行に
配置されているものである。すなわち、複数の空間フィ
ルタには、少なくとも互いに直交するラインアンドスペ
ースパターンを有する1組の空間フィルタが含まれる。
このように互いに直交するラインアンドスペースパター
ンを有する1組の空間フィルタが含まれるため、より完
全に基板パターンからの回折光を除去(遮光)すること
ができる。これにより異物検査装置の検出感度を向上で
きる。
ーザ光を照射する手段と、レーザ光の基板表面での回折
光または散乱光を集光するレンズ系と、レンズ系で集光
された回折光または散乱光を検出する光検出手段と、レ
ンズ系と光検出手段との間の光路上に配置され、回折光
または散乱光のうち基板に形成されたパターンによって
回折される回折光を遮光する空間フィルタとを有する異
物検査装置であって、空間フィルタは、ドットマトリッ
クスからなる画素により任意のパターンが形成される液
晶フィルタであり、液晶フィルタは、光路上に複数枚重
ねて配置されるものである。
ィルタが液晶フィルタからなるため、多様な基板パター
ンに容易に対応することが可能になるとともに、液晶フ
ィルタを複数枚重ねて光路上に配置するため、液晶フィ
ルタの遮光率を向上できる。すなわち、液晶の一画素
は、液晶等により遮光される遮光部と、遮光部の周辺の
透過部とが含まれるが、この透過部が存在するため液晶
フィルタの遮光率を100%にすることができない。こ
れは液晶を駆動するための電極配線等に起因する構造上
の問題であり、液晶フィルタを1枚で用いる限りは遮光
率に限界がある。そこで、本発明では、1枚の液晶フィ
ルタでは除去しきれない基板パターンからの回折光を複
数枚の液晶フィルタで遮光し、遮光率を向上するもので
ある。これにより回折光の遮光率を向上して異物検査装
置の検出感度を向上できる。
液晶フィルタの画素間の光透過領域を通過した光が、他
の液晶フィルタの画素によって遮光されるように、1つ
の液晶フィルタと他の液晶フィルタとの相対位置を調整
する。
記した(1)および(2)の異物検査装置を組み合わせ
たものであり、光路上に配置された複数の空間フィルタ
には固定フィルタおよび液晶フィルタが含まれるもので
ある。この場合にも前記した(1)および(2)の効果
が同様に得られる。
(2)または(3)記載の異物検査装置を用いた異物検
査方法であって、レンズ系と液晶フィルタとの間の光路
上に光エリアセンサを配置し、光エリアセンサにより検
出された回折光または散乱光のパターンに基づいて、そ
のパターンに近似する液晶フィルタのパターンを生成す
るものである。
アセンサによりフーリエ変換像に相当するパターンが検
出され、これを液晶フィルタにより除去することがで
き、基板パターンからの回折光を有効に除去して高感度
な異物検査方法とすることができる。
は、光検出手段で検出された光量が極小になるように複
数の液晶フィルタの相対位置または複数の液晶フィルタ
に表示されるパターンの相対位置を調整する。このよう
に液晶フィルタの相対位置を調整して一の液晶フィルタ
の画素間の透過部を他の液晶フィルタの遮光部に重ねる
ことができ、基板パターンによる回折光の液晶フィルタ
による遮光率を向上して高感度な異物検査方法にするこ
とができる。また、遮光率の向上は、液晶フィルタの機
械的な相対位置変化のみならず、液晶フィルタにより生
成されるパターンの相対位置変化、つまり電気的制御に
よる相対的に位置変化されたパターンの生成によっても
実現できる。これにより、微妙な機構的調整を必要とせ
ず、電気的制御によってのみ液晶フィルタ間の位置制御
が実現されうる最適パターンが生成できる。
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一の部材には同一の符号を付
し、その繰り返しの説明は省略する。
の形態である異物検査装置の一例を示した概念図であ
る。また、図2は、この異物検査装置の主に光学系の部
分を示した斜視図である。
テージ1およびレーザ2を備え、検出レンズ3、空間フ
ィルタ4、偏光板5、ND(Neutral Density )フィル
タ6を含む光学系、および検出器7を有する。
その表面にレーザ2からのレーザ光9が照射される。基
板ステージ1がxy方向(2次元的)に移動することに
よりウェハ8へのレーザ光9の照射がスキャニングされ
るようになっている。
ザ、アルゴンレーザ等の放電管レーザ、半導体レーザ等
の固体レーザを用いることができる。波長、発振モード
(シングルモードであるかマルチモードであるか)等の
制約は特に存在しない。ただし、検出器7の分光感度お
よび熱雑音、あるいは検出レンズ3等の分光透過率の要
請から近赤外光あるいは可視光であることが望ましい。
なお、レーザ2は180度に対称な位置に設置してもよ
く、また、互いに90度の角度差をもって、四方に配置
してもよい。
射角で照射される。入射角はたとえば45度とすること
ができるが特に制限されない。ただし、レーザ光9のウ
ェハ8表面による鏡面反射光が検出レンズ3に入射しな
いようにレーザ光9の光軸と検出レンズ3を配置する。
なお、ここでの入射角は、ウェハ8の表面とレーザ光9
の光軸とのなす角度をいう。
成され、場合により異物11が付着している。ウェハ8
にレーザ光9が照射されると、基板パターン10により
回折光12が生じ、異物11により散乱光13が生じ
る。本異物検査装置は、この回折光12および散乱光1
3のうち、散乱光13を効果的に検出して異物の存在を
検出するものであり、ノイズとして作用する回折光12
を空間フィルタ4および偏光板5により効果的に除去し
て散乱光13の検出感度を向上しようとするものであ
る。
積回路素子のパターンであり、半導体集積回路素子の周
期性に基づいて種々の周期性を有する。DRAM(Dyna
micRandom Access Memory)等メモリ素子のメモリアレ
イ領域では高度な周期性があり、この場合回折光12の
フーリエ変換面14におけるピッチが広く形成され、一
方、半導体集積回路素子の周辺回路領域のように高い周
期性がない場合には回折光12のフーリエ変換面14に
おけるピッチは狭く形成される。なお、ここでは、パタ
ーン付き基板としてウェハ8を例示しているが、これに
限られず、液晶基板、レチクル、磁気ディスクあるいは
光ディスク等の記憶媒体であってもよい。
する塵や、成膜、エッチングプロセス等で発生する異物
等を例示でき、これらの塵は通常基板パターン10に依
存しないでランダムにウェハ8の表面に付着する。この
ため、異物11からの散乱光13は、フーリエ変換面1
4において非常に細かなピッチあるいは連続パターンと
して分布する。
ーリエ変換面14におけるピッチの相違を利用して、回
折光12を有効に遮光し、散乱光13を多く透過させる
ことによって異物11の検出感度を向上する。なお、フ
ーリエ変換面14は、検出レンズ3の出射側に形成され
る光学的な仮想面であり、検出レンズ3は、回折光12
および散乱光13を集光してフーリエ変換を行う。検出
レンズ3は、一般的な凸レンズあるいは凹レンズを組み
合わせて構成できる。
変換面14における光量パターンに一定のピッチが存在
する回折光12を有効に遮光するために用いる。本実施
の形態では、空間フィルタ4として2枚の固定フィルタ
4aおよび4bを用いる。固定フィルタ4a、4bは、
光軸上に重ねて配置される。
うなラインアンドスペースパターンを複数備える。個々
のラインアンドスペースパターンは、あらかじめ想定さ
れた基板パターンに応じてシミュレーションにより求め
られたパターンであり、複数のラインアンドスペースパ
ターンのうち、今現に検査しようとするウェハ8の基板
パターン10に最適なラインアンドスペースパターンを
選択してこれを用いる。
aは、x方向にスライドするスライド機構により最適な
パターンを選択し、固定フィルタ4bは、y方向にスラ
イドするスライド機構により最適なパターンを選択す
る。ここではx方向およびy方向は直交しているが、必
ずしも直交する必要はない。また、x方向の固定フィル
タ4aにおいて例示するように、複数の(図2では3つ
の)固定フィルタ4aを用意し、このうち任意の固定フ
ィルタ4aを用いることが可能である。固定フィルタ4
aはz軸方向への移動機構を有する。なお、固定フィル
タ4bについても同様に複数の固定フィルタ4bを用意
し、z軸方向への移動機構を備えてもよい。
軸上に重ねて使用することにより、固定フィルタ4aの
みでは有効に回折光12を遮光できないような場合であ
っても、もう一枚の固定フィルタ4bで回折光12を遮
光することができ、異物11の検出感度を向上できる。
また、固定フィルタ4aのみでは対応できないような多
様な基板パターン10に対しても、固定フィルタ4bと
組み合わせることにより、より多数の基板パターン10
に対応することが可能となり、多様な基板パターン10
に迅速かつ容易に対応することができる。また、このよ
うな固定フィルタ4bの追加は多くのコストを要するも
のではなく、異物検査装置を低価格で提供できる。
4aによるラインアンドスペースパターン4a’と、固
定フィルタ4bによるラインアンドスペースパターン4
b’とが直交するように配置する。このようにラインア
ンドスペースパターン4a’、4b’を直交して配置す
ることにより、より有効に回折光12を遮光することが
できる。
光12を遮光するために用いられる。これは、P偏光ま
たはS偏光で照射されたレーザ光9が、光軸と直交する
基板パターン10により回折された場合にはそのままP
偏光またはS偏光が保存される一方、異物11により散
乱された散乱光13では偏光が保存されないことに基づ
き、回折光12を遮光するものである。
板5を通過した光は、回折光12の多くが遮光され、散
乱光13を多く含む光となっている。この散乱光13を
多く含む光は、NDフィルタ6を通過することにより適
当な光量に調節さえ、検出器7で電気的な信号に変換さ
れる。
出器7で検出された電気的信号の処理について説明す
る。図1に示すように、本実施の形態の異物検査装置
は、さらに情報処理系15、メモリ16a、16b、差
分回路17、閾値比較回路18および出力部19を有し
ている。
処理系15でコンピュータにより処理可能な信号に適当
に処理され、メモリ16aに記憶される。メモリ16b
には、あらかじめ処理された隣接チップの信号が記憶さ
れており、差分回路17によりメモリ16a内の値とメ
モリ16b内の値との差がとられる。この差を閾値比較
回路18で、あらかじめ定めた閾値と比較され、閾値以
上の信号が検出された場合には異物11が存在すると判
定され、この結果を出力部19に出力する。このような
操作をウェハ8の全面において基板ステージ1を駆動す
ることにより繰り返す。
では、空間フィルタ4を複数の固定フィルタ4a、4b
で構成し、また、固定フィルタ4a、4bのラインアン
ドスペースパターン4a’、4b’を互いに直交して配
置することにより、回折光12を効果的に除去すること
ができ、異物11の検出感度を向上することができる。
また、多様な基板パターン10に対応することが可能と
なり、多種類の半導体装置の異物の検査を迅速に、かつ
低コストで行うこが可能になる。
施の形態である異物検査装置の一例を示した概念図であ
る。本実施の形態2の異物検査装置は、空間フィルタの
部分が実施の形態1の異物検査装置と相違し、その他の
部分は同様である。したがって、その相違する部分につ
いてのみ説明する。
ンズ3と偏光板5の間の光軸上に空間フィルタ20が配
置される点では実施の形態1の異物検査装置と同様であ
るが、空間フィルタ20が、液晶フィルタ20aおよび
20bからなる点で相違する。図6(a)は、本実施の
形態2で用いられる液晶フィルタ20a、20bの一例
を示した斜視概念図である。また、図6(b)は、液晶
フィルタ20a、20bの画素21を4画素分拡大した
平面図である。このように液晶フィルタ20a、20b
を用いることにより、任意の画素21で白黒表示、すな
わち任意パターンを生成し、多種多様な基板パターン1
0に対応できる空間フィルタを形成できる。
20a、20bにフィルタパターンを生成する方法を説
明する概念図である。検出レンズ3から出射された回折
光12(勿論散乱光13も含まれる)は、光学系フーリ
エ面14で基板パターン10に基づく光の強弱パターン
が生成される。このパターンは、主に回折光12であ
り、散乱光13も含まれるも含まれるがその成分は少な
い。
22で検出する。回折光ディテクタ22は、図5にも示
されるように、空間フィルタ20と検出レンズ3との間
に配置される。また、回折光ディテクタ22は光の強弱
パターンを面で検出することが望ましいため、CCD
(Charge Coupled Device )等のエリアセンサであるこ
とが好ましい。
ルタ20a、20bの描画信号処理部23に伝送され、
その白黒を反転させて液晶フィルタ20a、20bに同
一のパターンを描画する。このようにして、光学系フー
リエ面14における光のパターンに対応したフィルタパ
ターンを生成して、回折光12を遮光できる。すなわ
ち、どのような基板パターン10であっても、この基板
パターン10に最適なフィルタパターンを逐一生成し
て、最も有効な回折光12の遮光パターンを生成するこ
とが可能となる。
素21は、図6(b)に示すように、一画素の全てが黒
になるわけではなく、遮光部21aと透過部21bとが
1つの画素内に存在しているものである。このため、1
枚の液晶フィルタ20aのみでは回折光12を完全に遮
光することができない。
は、2枚の液晶フィルタ20a、20bを用い、回折光
12の遮光性を向上する。すなわち、図8に示すよう
に、2枚の液晶フィルタ20a、20bに同一のフィル
タパターンを描画し、図9に示すように、液晶フィルタ
20aの遮光部21aと液晶フィルタ20bの遮光部2
1a’とがずれて形成されるようにする。このように2
枚の液晶フィルタ20a、20bを用い、かつ、その画
素がずれて構成されることにより、液晶フィルタ20a
の遮光部21aで遮光できない透過部21bの位置に液
晶フィルタ20bの遮光部21a’を配置し、回折光1
2の遮光性を向上することができる。
タ20a、20bにより、どのような基板パターン10
を有するウェハ8に対しても常に最適なフィルタパター
ンを形成することができ、また、液晶フィルタを用いる
場合の遮光性の低減を改善して、回折光12を効果的に
遮光し、異物11の検出感度を向上できる。
のずらせ方は、一方の液晶フィルタ(たとえば液晶フィ
ルタ20a)を固定し、他方の液晶フィルタ(たとえば
液晶フィルタ20b)をマイクロメータを備える微小移
動機構、あるいは圧電素子等による微小アクチュエータ
等により移動させる方法を例示できる。また、描画信号
処理部23により、液晶フィルタ20aに描画するフィ
ルタパターンと液晶フィルタ20bに描画するフィルタ
パターンとを独立に制御して描画し、その相対位置をず
らせる方法を用いることもできる。
は12.1インチのXGAパネル、17インチのSXGA
パネルあるいは20インチのUXGAパネルを用いるこ
とができる。また、その画素21のサイズは、画素ピッ
チは0.24から0.263mm、透過部21bの幅は15
から25μmを例示できる。
に他の実施の形態である異物検査装置の一例を示した概
念図である。本実施の形態3の異物検査装置は、空間フ
ィルタに固定フィルタおよび液晶フィルタを用いる点を
除き実施の形態2の異物検査装置と同様である。したが
って、その相違する部分についてのみ説明する。
ィルタ24として固定フィルタ24aおよび液晶フィル
タ24bを用いるものである。固定フィルタ24aは、
実施の形態1の固定フィルタ4aあるいは4bと同様の
ものであり、液晶フィルタ24bは、実施の形態2の液
晶フィルタ20aあるいは20bと同様のものである。
液晶フィルタ24bの駆動方法、フィルタパターンの形
成方法についても実施の形態2で説明したと同様であ
る。
ても、固定フィルタ24aあるいは液晶フィルタ24b
のみでは遮光できない回折光12を有効に遮光して、異
物11の検出感度を向上できる。
ルタ24bを各々複数設けてもよいことは言うまでもな
い。
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでも
ない。
ルタが2枚配置される例を示したが、3枚以上配置され
てもよい。
ィルタ20a、20b、24bのパターン形成方法とし
て回折光ディテクタ22により検出された光パターンを
そのまま描画する方式を説明したが、検出器7で検出さ
れた信号をフィードバックし、フィルタパターンに適当
な補正を加えるようにしてもよい。このような補正は、
描画信号処理部23の付加機能として備えることが可能
である。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下のとおりである。
ができる空間フィルタを安価に提供することができる。
とができる。
もに異物検査装置の検出感度を向上することができる。
例を示した概念図である。
分を示した斜視図である。
図である。
た場合の一例を示す平面図である。
一例を示した概念図である。
ルタの一例を示した斜視概念図であり、(b)は、液晶
フィルタの画素を4画素分拡大した平面図である。
ンを生成する方法を説明する概念図である。
場合の一例を示した斜視概念図である。
場合の、画素部を拡大して示した上面図である。
査装置の一例を示した概念図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 基板にレーザ光を照射する手段と、前記
レーザ光の前記基板表面での回折光または散乱光を集光
するレンズ系と、前記レンズ系で集光された回折光また
は散乱光を検出する光検出手段と、前記レンズ系と前記
光検出手段との間の光路上に配置され、前記回折光また
は散乱光のうち前記基板の表面に形成されたパターンに
よって回折される回折光を遮光する空間フィルタとを有
する異物検査装置であって、 前記空間フィルタを複数枚重ねて前記光路上に配置する
ことを特徴とする異物検査装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の異物検査装置であって、 前記空間フィルタは、任意の幅およびピッチで形成され
たラインアンドスペースパターンからなる固定フィルタ
であることを特徴とする異物検査装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の異物検査装置であって、 複数の前記固定フィルタのうちの1つは、そのラインア
ンドスペースの方向が第1方向に平行に配置され、少な
くとも他の1つは、そのラインアンドスペースの方向が
前記第1方向に直交する第2方向に平行に配置されてい
ることを特徴とする異物検査装置。 - 【請求項4】 基板にレーザ光を照射する手段と、前記
レーザ光の前記基板表面での回折光または散乱光を集光
するレンズ系と、前記レンズ系で集光された回折光また
は散乱光を検出する光検出手段と、前記レンズ系と前記
光検出手段との間の光路上に配置され、前記回折光また
は散乱光のうち前記基板の表面に形成されたパターンに
よって回折される回折光を遮光する空間フィルタとを有
する異物検査装置であって、 前記空間フィルタは、ドットマトリックスからなる画素
により任意のパターンが形成される液晶フィルタであ
り、前記液晶フィルタは、前記光路上に複数枚重ねて配
置されることを特徴とする異物検査装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の異物検査装置であって、 複数の前記液晶フィルタのうちの1つの液晶フィルタの
前記画素間の光透過領域を通過した光が、他の液晶フィ
ルタの前記画素によって遮光されるように、前記1つの
液晶フィルタと他の液晶フィルタとの相対位置が調整さ
れることを特徴とする異物検査装置。 - 【請求項6】 基板にレーザ光を照射する手段と、前記
レーザ光の前記基板表面での回折光または散乱光を集光
するレンズ系と、前記レンズ系で集光された回折光また
は散乱光を検出する光検出手段と、前記レンズ系と前記
光検出手段との間の光路上に配置され、前記回折光また
は散乱光のうち前記基板の表面に形成されたパターンに
よって回折される回折光を遮光する空間フィルタとを有
する異物検査装置であって、 前記空間フィルタは、前記光路上に複数枚重ねて配置さ
れ、前記複数の空間フィルタには、任意の幅およびピッ
チで形成されたラインアンドスペースパターンからなる
固定フィルタおよびドットマトリックスからなる画素に
より任意のパターンが形成される液晶フィルタが含まれ
ることを特徴とする異物検査装置。 - 【請求項7】 基板にレーザ光を照射する手段と、前記
レーザ光の前記基板表面での回折光または散乱光を集光
するレンズ系と、前記レンズ系で集光された回折光また
は散乱光を検出する光検出手段と、前記レンズ系と前記
光検出手段との間の光路上に配置され、ドットマトリッ
クスからなる画素により任意のパターンが形成される1
つのまたは複数の液晶フィルタを有する異物検査装置を
用いた異物検査方法であって、 前記レンズ系と前記液晶フィルタとの間の前記光路上に
光センサを配置し、前記光センサにより検出された前記
回折光または散乱光のパターンに基づいて、そのパター
ンに近似する液晶フィルタのパターンを生成することを
特徴とする異物検査方法。 - 【請求項8】 請求項7記載の異物検査方法であって、 前記液晶フィルタが複数枚である場合には、前記光検出
手段で検出された光量が極小になるように前記複数の液
晶フィルタの相対位置または前記複数の液晶フィルタに
表示されるパターンの相対位置を調整することを特徴と
する異物検査方法。
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