JPH11347016A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH11347016A
JPH11347016A JP10252695A JP25269598A JPH11347016A JP H11347016 A JPH11347016 A JP H11347016A JP 10252695 A JP10252695 A JP 10252695A JP 25269598 A JP25269598 A JP 25269598A JP H11347016 A JPH11347016 A JP H11347016A
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JP
Japan
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subject
image
imaging
mirror
unit
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Withdrawn
Application number
JP10252695A
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English (en)
Inventor
Yuji Kuno
裕次 久野
Kenji Okano
健治 岡野
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Eye Examination Apparatus (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な機器構成でかつ被験者に過大な心理的
負担をかけることのない撮像装置を実現する。 【解決手段】 撮像部は、被験者の眼球10からの赤外
光による反射像を入力する。レンズ19前面に、赤外光
を透過し、可視光を反射するコールドミラー20を設け
る。コールドミラー20は、眼球10への赤外光による
反射光は通過させ、可視光の反射光を被験者に反射す
る。被験者は、撮影位置合わせを行う場合、自身の眼球
10がコールドミラー20に欠けることなく写っている
ことで正確な位置合わせが行われていることを確認す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、虹彩や
網膜等の眼紋を撮影する撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、個体識別処理等に用いるため、人
間の目を撮影する眼球撮像装置が存在する。このような
技術としては、例えば、特公平5−84166号公報等
に記載されているものがあった。
【0003】上記のような技術では、カメラ光軸外に位
置する標的の像をカメラ光軸付近に位置するビーム分割
面によって被験者の網膜上に欠像することを利用して目
の位置決めを行っている。ビーム分割面は、ガラス等の
透明薄板であり、その上に鏡を形成して標的の像の反射
を行う。虹彩からの反射光は、鏡を包囲する分割面の透
明領域を通過し、カメラに入る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の技術では、虹彩の反射像をカメラに入れる
ため、構造上、ビーム分割面上の標的が非常に小さなも
のに制限される。このため、被験者は微少な標的を注視
しなければならず、また、カメラ光軸からわずかにずれ
ただけでも、標的を見失う恐れがあるため、被験者に多
大な心理的負担を強いることになる。また、標的をカメ
ラ光軸上に投影させるため、ビーム分割面の配置に非常
に高い精度が必要となり、装置の制作、整備に手間がか
かるだけでなく、標的を投影するための撮像系を必要と
するので、撮影装置自体が大型のものになってしまうと
いう問題点があった。
【0005】このような点から、簡易な機器構成でかつ
被験者に過大な心理的負担をかけることなく、被験者の
撮影を行うことのできる撮像装置の実現が望まれてい
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するため次の構成を採用する。 〈請求項1の構成〉非可視光を被験者に照射し、その反
射像を撮像部で撮影する撮像装置において、非可視光を
透過し、かつ、可視光を反射する波長選択特性を有し、
被験者が、その表面上に写し出された被験者自身の像を
見ることによって撮影位置合わせを行うための非可視光
透過ミラーを、前記撮像部と前記被験者との間に配置し
たことを特徴とする撮像装置である。
【0007】〈請求項1の説明〉非可視光とは例えば赤
外光であるが、可視光以外の波長の光であればどのよう
なものであってもよい。非可視光透過ミラーとは、例え
ば、非可視光である赤外光を透過し可視光を反射するコ
ールドミラーであるが、非可視光を透過し、可視光を反
射する波長選択特性を有するミラーであればどのような
ものであってもよい。また、非可視光透過ミラーは撮像
部に接するよう配置される方が望ましいが、若干離れて
いてもよい。
【0008】請求項1の発明では、このような波長選択
特性を有する非可視光透過ミラーに写る自身の像を被験
者が見ることによって、撮影位置合わせを行う。例え
ば、被験者自身の像とは眼球の像であり、撮影位置合わ
せとは、眼球の像が欠けることなく非可視光透過ミラー
に写っているか否かで判断する。また、被験者の像とは
眼球に限定されるものではなく、被験者の顔や全身であ
っても適用可能である。
【0009】請求項1の発明では、このような構成を備
えていることにより、撮像装置として簡単な構成を実現
できると共に、被験者への負担を大幅に軽減することが
できる。
【0010】〈請求項2の構成〉請求項1において、非
可視光透過ミラーを、その表面が撮像部の光軸に対して
垂直になるよう配置すると共に、非可視光透過ミラーと
は異なる場所に、位置決め用ミラーを設け、この位置決
め用ミラー表面に対する垂線と、非可視光透過ミラー表
面に対する垂線とが、撮像部の焦点位置で交わるように
各ミラーを配置したことを特徴とする撮像装置である。
【0011】〈請求項2の説明〉請求項2の発明は、請
求項1の発明に加えて、位置決め用ミラーを設けたもの
である。被験者は、この位置決め用ミラーに写る自身の
像と、非可視光透過ミラーに写る自身の像とが欠けるこ
となく写っていることで、最適な撮影位置に合っている
ことを確認する。従って、請求項2の発明では、被験者
は、例えば、眼球の大きさ等に影響されることなく、正
確に位置合わせを行うことができる効果がある。
【0012】〈請求項3の構成〉請求項2に記載の撮像
装置において、位置決め用ミラーを、非可視光透過ミラ
ーとして、非可視光を照射する光源の前面に設け、か
つ、この光源の光軸は撮像部の光軸と撮像部の焦点位置
で交わるよう配置したことを特徴とする撮像装置であ
る。
【0013】〈請求項3の説明〉請求項3の発明は、位
置決め用ミラーを非可視光透過ミラーとし、これを非可
視光を照射する光源の前面に設けたものである。これに
より、被験者の行う撮影位置合わせの動作は請求項2の
発明の場合と同様であるが、非可視光の照射部と、位置
決めのためのミラーとの設置スペースが小さくて済み、
装置の小型化に寄与することができるという効果があ
る。
【0014】〈請求項4の構成〉請求項2に記載の撮像
装置において、非可視光透過ミラーおよび位置決め用ミ
ラーの一部に、可視光の一部の波長のみを反射する領域
を形成し、この領域を、被験者自身にとって撮影位置合
わせの目標となる注視マークとしたことを特徴とする撮
像装置である。
【0015】〈請求項4の説明〉請求項4の発明は、各
ミラーに、可視光の一部の波長のみを反射する領域から
なる注視マークを設けるようにしたものである。ここ
で、可視光の一部の波長とは赤色光の波長であるが、ど
のような波長であってもよい。請求項4の発明は、この
ように構成されていることにより、例えば撮像対象が眼
球であった場合、被験者は非可視光透過ミラーや位置決
め用ミラーに写る眼球像の中心をそのマーク上に持って
くることで、位置合わせを容易に行うことができる。
【0016】〈請求項5の構成〉請求項2または4に記
載の撮像装置において、非可視光透過ミラーおよび位置
決め用ミラーの一部に、可視光の一部の波長のみを反射
する領域を形成し、この領域を、被験者自身にとって撮
影範囲の目標となる目標位置マークとしたことを特徴と
する撮像装置である。
【0017】〈請求項5の説明〉請求項5の発明は、非
可視光透過ミラーおよび位置決め用ミラーの一部に目標
位置マークを設けるようにしたものである。ここで、目
標位置マークとは、例えば、撮影対象が目の中の虹彩や
網膜といった眼球像であった場合、必要とされる目の開
き量を示す上下瞼の位置や、虹彩外側の輪郭を示すマー
クである。また、目標位置マークは、眼球像だけでな
く、被験者の顔や指に対しても適用可能である。請求項
5の発明がこのような構成を有することにより、被験者
は目標となる撮影範囲を容易に知ることができる。
【0018】〈請求項6の構成〉請求項3に記載の撮像
装置において、非可視光透過ミラーの一部に、可視光の
一部の波長のみを反射する領域を形成し、この領域を、
被験者自身にとって撮影位置合わせの目標となる注視マ
ークとしたことを特徴とする撮像装置である。
【0019】〈請求項6の説明〉請求項6の発明は、位
置決め用ミラーを非可視光透過ミラーとした構成におい
て、両方の非可視光透過ミラーに注視マークを設けるよ
うにしたものである。これにより、請求項3の効果に加
えて、撮影位置合わせが容易に行えるという効果が得ら
れる。
【0020】〈請求項7の構成〉請求項3または6に記
載の撮像装置において、非可視光透過ミラーの一部に、
可視光の一部の波長のみを反射する領域を形成し、この
領域を、被験者自身にとって撮影範囲の目標となる目標
位置マークとしたことを特徴とする撮像装置である。
【0021】〈請求項7の説明〉請求項7の発明は、位
置決め用ミラーを非可視光透過ミラーとした構成におい
て、両方の非可視光透過ミラーに目標位置マークを設け
るようにしたものである。これにより、請求項3または
6の効果に加えて、被験者は目標となる撮影範囲を容易
に知ることができるという効果が得られる。
【0022】〈請求項8の構成〉請求項4〜7のいずれ
かに記載の撮像装置において、非可視光は赤外光であ
り、かつ、可視光の一部の波長とは赤色光の波長である
ことを特徴とする撮像装置である。
【0023】〈請求項8の説明〉請求項8の発明は、赤
外光による被験者の反射像を撮影する撮像装置におい
て、注視マークや目標位置マークを、赤色のみを反射す
る領域で形成するようにしたものである。これにより、
赤色部分にわずかに感度のある撮像部であっても、赤色
光が撮像部に入らないため、良好な画像を得ることがで
きる。
【0024】〈請求項9の構成〉非可視光を被験者に照
射し、その反射像を撮像部で撮影する撮像装置におい
て、撮像部で撮影した画像を表示する表示部と、非可視
光を透過し、かつ、可視光を反射する波長選択特性を有
すると共に、表示部に表示された画像を反射し、この反
射した被験者自身の像を被験者が見ることによって撮影
位置合わせを行うための非可視光透過ミラーを、撮像部
と被験者との間に配置したことを特徴とする撮像装置で
ある。
【0025】〈請求項9の説明〉請求項9の発明は、撮
像部で撮影した画像を表示する表示部を設け、この表示
部に表示された被験者の画像を、撮像部と被験者との間
に配置された非可視光透過ミラーに反射させて被験者が
視認できるようにしたものである。ここで、非可視光透
過ミラーと表示部との位置関係は、被験者が非可視光透
過ミラーを介して表示部の画像を視認できる構成であれ
ば、設置角度等はどのようなものであってもよい。
【0026】請求項9の発明は、このような構成を有す
ることにより、被験者は、非可視光透過ミラー表面上に
投影される被験者自身の像を見ながら位置決めをするの
で、簡単な機構で位置決めを行うことができる。また、
非可視光透過ミラー表面上に投影される像は、撮像部に
て撮影した画像であるため、被験者が実際の撮影画像を
確認できるという効果がある。
【0027】〈請求項10の構成〉請求項9に記載の撮
像装置において、表示部の中心軸と撮像部の中心軸が垂
直に交わるように配置し、かつ、交点に非可視光透過ミ
ラーの中心を配置することを特徴とする撮像装置であ
る。
【0028】〈請求項10の説明〉請求項10の発明
は、非可視光透過ミラーに投影される表示部の画像の中
心が撮像部の中心軸と同一になるようにしたものであ
る。これにより、被験者は、撮影時に視線を動かすこと
なく確実に表示部の画像を視認することができる効果が
ある。
【0029】〈請求項11の構成〉請求項9または10
に記載の撮像装置において、表示部表面から非可視光透
過ミラー表面との間のいずれかの位置に、被験者が非可
視光透過ミラーの反射像として視認可能で、かつ、被験
者自身が撮影位置合わせの目標とするための注視マーク
としたことを特徴とする撮像装置である。
【0030】〈請求項11の説明〉請求項11の発明
は、表示部の画像を非可視光透過ミラーに投影する構成
において、非可視光透過ミラーを介して被験者が注視マ
ークを視認できるようにしたものである。ここで、注視
マークの設置位置は、被験者が非可視光透過ミラー上に
そのマークを確認できる構成であれば、表示部表面上や
非可視光透過ミラーとの間、あるいは非可視光透過ミラ
ー上に設けられていてもよい。このような構成により、
被験者は、自身の位置合わせを容易に行うことができる
効果がある。
【0031】〈請求項12の構成〉請求項9〜11のい
ずれかに記載の撮像装置において、表示部表面から非可
視光透過ミラー表面との間のいずれかの位置に、被験者
が非可視光透過ミラーの反射像として視認可能で、か
つ、被験者にとって撮影範囲の目標となる目標位置マー
クを設けたことを特徴とする撮像装置である。
【0032】〈請求項12の説明〉請求項12の発明
は、表示部の画像を非可視光透過ミラーに投影する構成
において、非可視光透過ミラーを介して被験者が目標位
置マークを視認できるようにしたものである。ここで、
目標位置マークの設置位置は、被験者が非可視光透過ミ
ラー上にそのマークを確認できる構成であれば、表示部
表面上や非可視光透過ミラーとの間、あるいは非可視光
透過ミラー上に設けられていてもよい。このような構成
により、被験者は、装置が必要とする撮影範囲を容易に
知ることができる効果がある。
【0033】〈請求項13の構成〉請求項9または10
に記載の撮像装置において、表示部に表示するための映
像信号に、被験者が撮影位置合わせの目標となる注視マ
ークを示す情報を重畳するマーク付き画像生成部を備
え、当該マーク付き画像生成部で出力した映像信号を前
記表示部で表示するようにしたことを特徴とする撮像装
置である。
【0034】〈請求項13の説明〉請求項13の発明
は、表示部の画像を非可視光透過ミラーに投影する構成
において、表示部に表示するための映像信号に注視マー
クを示す情報を重畳するようにしたものである。これに
より、請求項11の発明と同様の効果を奏すると共に、
注視マークを変更する場合も容易に行えるという効果が
ある。
【0035】〈請求項14の構成〉請求項13に記載の
撮像装置において、表示部表面から非可視光透過ミラー
表面との間のいずれかの位置に、被験者が非可視光透過
ミラーの反射像として視認可能で、かつ、被験者にとっ
て撮影範囲の目標となる目標位置マークを設けたことを
特徴とする撮像装置である。
【0036】〈請求項14の説明〉請求項14の発明
は、表示部の画像を非可視光透過ミラーに投影する構成
において、注視マークは映像信号に重畳させて表示し、
一方、目標位置マークは表示部表面から非可視光透過ミ
ラーとの間に設けるようにしたものである。これによ
り、請求項13の発明の効果に加えて、被験者は装置が
必要とする撮影範囲を容易に知ることができるという効
果がある。
【0037】〈請求項15の構成〉請求項9〜11のい
ずれかに記載の撮像装置において、表示部に表示するた
めの映像信号に、被験者が撮影範囲の目標となる目標位
置マークを示す情報を重畳するマーク付き画像生成部を
備え、当該マーク付き画像生成部で出力した映像信号を
前記表示部で表示するようにしたことを特徴とする撮像
装置である。
【0038】〈請求項15の説明〉請求項15の発明
は、表示部の画像を非可視光透過ミラーに投影する構成
において、目標位置マークを映像信号に重畳させて表示
するようにしたものである。このような構成を、例え
ば、請求項11の発明に対して適用すれば、目標位置マ
ークは表示部で表示し、一方、注視マークは表示部表面
から非可視光透過ミラー表面との間に設置する構成とな
る。請求項15の発明はこのように構成されていること
から、被験者は装置が必要とする撮影範囲を容易に知る
ことができるという効果があると共に、目標位置マーク
を変更する場合も容易に行うことができるという効果が
ある。
【0039】〈請求項16の構成〉請求項9または10
に記載の撮像装置において、表示部に表示するための映
像信号に、被験者が撮影位置合わせの目標となる注視マ
ークと、被験者が撮影範囲の目標となる目標位置マーク
とを示す情報を重畳するマーク付き画像生成部を備え、
マーク付き画像生成部で出力した映像信号を表示部で表
示するようにしたことを特徴とする撮像装置である。
【0040】〈請求項16の説明〉請求項16の発明
は、表示部の画像を非可視光透過ミラーに投影する構成
において、注視マークおよび目標位置マークの双方を映
像信号に重畳させるようにしたものである。これによ
り、注視マークや目標位置マークを変更する場合も容易
に行うことができるという効果がある。
【0041】〈請求項17の構成〉請求項15または1
6に記載の撮像装置において、被験者毎の目標位置マー
クの情報を保持する個人情報出力部と、個人情報出力部
より出力された被験者毎の目標位置マークを映像信号に
重畳するマーク付き画像生成部とを備えたことを特徴と
する撮像装置である。
【0042】〈請求項17の説明〉請求項17の発明
は、表示部の画像を非可視光透過ミラーに投影し、か
つ、目標位置マークの情報を映像信号に重畳させるよう
にしたものにおいて、被験者毎の目標位置マークの情報
を記憶しておき、この情報に基づき、被験者毎の目標位
置マークを表示させるようにしたものである。これによ
り、被験者にとって無理のない目標位置が表示されると
いう効果がある。
【0043】〈請求項18の構成〉請求項13〜17の
いずれかに記載の撮像装置において、撮像部からの映像
を用いて被験者の個人識別を行う個人識別部と、個人識
別部における識別結果を示す情報を映像信号に重畳する
マーク付き画像生成部とを備えたことを特徴とする撮像
装置である。
【0044】〈請求項18の説明〉請求項18の発明
は、表示部の画像を非可視光透過ミラーに投影し、か
つ、マーク付き画像生成部を備えたものにおいて、被験
者の個人識別を行った結果を表示するようにしたもので
ある。このような構成により、被験者が撮影のための視
野内で個人識別結果を知ることができるという効果があ
る。
【0045】〈請求項19の構成〉請求項1〜8のいず
れかに記載の撮像装置において、撮像部で撮影した画像
を表示し、かつ、表示画像を被験者が直視可能な表示部
を備えたことを特徴とする撮像装置である。
【0046】〈請求項19の説明〉請求項19の発明
は、撮像部と被験者との間に非可視光透過ミラーが設置
された構成において、撮像部の画像を表示する表示部を
被験者が直視可能に配置したものである。表示部の設置
位置は、例えば、非可視光透過ミラーに隣接して設ける
といった構成であるが、被験者が直視可能であれば、設
置位置は任意に選択可能である。このような構成によ
り、請求項1〜8のいずれかの発明の効果に加えて、被
験者が撮像部で実際に撮影した画像を確認することがで
きるという効果がある。
【0047】〈請求項20の構成〉請求項1〜3に記載
の撮像装置において、撮像部で撮影した画像を表示し、
かつ、表示画像を被験者が直視可能な表示部と、表示部
に表示するための映像信号に、被験者が撮影位置合わせ
の目標となる注視マークと、被験者が撮影範囲の目標と
なる目標位置マークとを示す情報を重畳するマーク付き
画像生成部を備え、マーク付き画像生成部で出力した映
像信号を表示部で表示するようにしたことを特徴とする
撮像装置である。
【0048】〈請求項20の説明〉請求項20の発明
は、撮像部と被験者との間に非可視光透過ミラーが設置
され、かつ、被験者が直視可能な表示部が設けられた構
成において、注視マークと目標位置マークとを表示部へ
の映像信号に重畳させて、これらのマークを表示するよ
うにしたものである。これにより、被験者が、撮影のた
めの位置合わせや撮影範囲の確認を容易に行うことがで
きる効果がある。
【0049】〈請求項21の構成〉請求項20に記載の
撮像装置において、被験者毎の目標位置マークを保持す
る個人情報出力部と、個人情報出力部より出力された被
験者毎の目標位置マークを映像信号に重畳するマーク付
き画像生成部とを備えたことを特徴とする撮像装置であ
る。
【0050】〈請求項21の説明〉請求項21の発明
は、請求項20の発明に加えて、表示する目標位置マー
クを被験者毎に記憶された目標位置マークとするように
したものである。これにより、被験者にとって無理のな
い目標位置が表示されるという効果がある。
【0051】〈請求項22の構成〉請求項20または2
1に記載の撮像装置において、撮像部からの映像を用い
て被験者の個人識別を行う個人識別部と、個人識別部に
おける識別結果を示す情報を映像信号に重畳するマーク
付き画像生成部とを備えたことを特徴とする撮像装置で
ある。
【0052】〈請求項22の説明〉請求項22の発明
は、請求項20または請求項21の発明に加えて、個人
識別結果を表示するようにしたものである。これによ
り、被験者が自身の個人識別結果を容易に知ることがで
きる効果がある。
【0053】〈請求項23と24の構成〉請求項23と
24の発明は、請求項9と10において、非可視光透過
ミラーに代わって非可視光反射ミラーを用いることを特
徴とする撮像装置である。
【0054】〈請求項25の構成〉請求項23と24に
記載の撮像装置において、非可視光反射ミラーが撮像部
に対して斜めに配置されていることを特徴とする撮像装
置である。
【0055】〈請求項26〜29の構成〉請求項26〜
29の発明は、請求項11〜14において、非可視光透
過ミラーに代わって非可視光反射ミラーを用い、非可視
光透過ミラーの反射像に代わって非可視光反射ミラーの
透過像を用いることを特徴とする撮像装置である。
【0056】〈請求項30〜33の構成〉請求項30〜
33の発明は、請求項15〜18において、非可視光透
過ミラーに代わって非可視光反射ミラーを用ることを特
徴とする撮像装置である。
【0057】〈請求項34と35の構成〉請求項34と
35の発明は、非可視光反射ミラーは非可視光の一部を
反射し、請求項35の発明は、非可視光透過ミラーは非
可視光の一部を透過することを特徴とする撮像装置であ
る。〈請求項36の構成〉請求項1〜7および9〜35
のいずれかに記載の撮像装置において、非可視光は赤外
光であることを特徴とする撮像装置である。
【0058】〈請求項36の説明〉請求項36の発明
は、非可視光を赤外光としたものである。従って、非可
視光透過ミラーとは赤外光を透過するコールドミラーで
あり、撮像部の撮影する反射像とは赤外光の照射による
反射像である。
【0059】〈請求項37の構成〉請求項1〜33のい
ずれかに記載の撮像装置において、被験者自身の像とは
眼球部分の像であることを特徴とする撮像装置である。
【0060】〈請求項37の説明〉請求項37の発明
は、撮像対象を眼球としたものである。これにより、撮
影領域が小さく、撮影位置合わせの難しい眼球部分の撮
影においても、被験者の負担を軽減することができ、か
つ、装置の構成も簡素化できるという効果が得られる。
【0061】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて詳細に説明する。 《具体例1》 〈構成およびその動作〉図1は本発明の具体例1として
の眼球撮像装置の原理を示す説明図である。図におい
て、眼球(被験者の一部分)10は、目を撮影するため
のカメラ11の光軸12上に置かれ、眼紋がその周囲か
ら可視光源13および赤外光源14によって照明される
ようになっている。その結果、可視光および赤外光は眼
球表面の角膜15、虹彩16、更に瞳孔17を通過して
網膜18の各所で散乱される。散乱した可視光および赤
外光の一部は反射され、カメラ11方向に進む。
【0062】カメラ11は赤外波長を感知するCCDを
内部に持ち、カメラ11の前面には、光を集めるレンズ
19と、光を波長によって反射・透過するコールドミラ
ー20が配置されている。コールドミラー(非可視光透
過ミラー)20は、光軸12に対して垂直に配置され、
入射する光の波長によって光を選択する。尚、コールド
ミラー20はレンズ19と同じ大きさ、若しくはレンズ
19より大きい方が望ましい。また、コールドミラー2
0とレンズ19は接している方が望ましいが、ある程度
離れていてもよい。また、カメラ11とレンズ19によ
って撮像部が構成されている。
【0063】図2は、コールドミラーによる波長選択を
示す説明図である。図示のように、コールドミラーは、
可視光を反射させ、赤外光を透過させる波長選択特性を
持っている。このため、人の目にとって、コールドミラ
ー表面は鏡のように写る。また、赤外光を透過すること
により、カメラ11には、赤外光源14による眼球10
からの反射光のみが撮像され、可視光源13および室内
灯等、他の可視光源からの光は撮像されない。尚、図1
の構成において、室内灯等の他の可視光源が存在してお
り、その強度がコールドミラー20上で目の像を視認で
きるレベルであれば、可視光源13は必要ない。
【0064】眼球10がカメラ11の光軸12上に位置
しているならば、コールドミラー20で反射された眼球
10の散乱光は、再び眼球10方向に進み、その一部は
瞳孔17を通過し、網膜18上に結像される。従って、
眼球10を撮像装置の被験者の目とした場合、被験者
は、自身の眼球像をコールドミラー20の表面に見るこ
とになる。
【0065】ここで、眼球10が、光軸12上のレンズ
19の焦点21に位置した場合に、眼球像全体がコール
ドミラー20に表示されるようコールドミラー20のサ
イズおよびレンズ19の焦点距離を設定するならば、被
験者は自身の眼球像がコールドミラー20全体に見える
場所に目を動かすだけで、撮影のための最適な位置決め
を行うことができる。
【0066】図3は位置決めの説明図である。図中、
(a)が位置ずれがない場合、(b)が光軸ずれの場
合、(c)が焦点ずれの場合であり、(a)のように被
験者自身の眼球像がコールドミラー20全体に見えるよ
うにすれば、撮影のための最適な場所に位置しているこ
とになる。一方、眼球10が光軸12上から離れている
場合、また、焦点距離より遠い場所に位置している場合
は、それぞれ(b)、(c)に示すような状態で被験者
にはコールドミラー20上で観察される。つまり、図3
中の(a)、(b)、(c)に示すように、被験者は自
身の眼球像の大きさと位置を見るのみで、同一視野で簡
単に位置ずれを修正することができる。
【0067】また、レンズ19がオートフォーカス機能
あるいはズーム機能を持つ場合は、カメラ11側で焦点
合わせを行うので、被験者は眼球10を光軸12上に置
くだけでよい。
【0068】尚、上記の説明では可視光源13と赤外光
源14とを別々に設けているが、赤外光および可視光の
双方を放射可能な光源を用いるのならば、これらの可視
光源13および赤外光源14は一つの光源に集約されう
る。このような構成であれば、被験者が眼鏡装着者であ
る場合に発生する反射スポットの確認も行うことができ
る。
【0069】即ち、被験者が眼鏡装着者の場合、光源か
らの光が眼鏡レンズ、フレームで反射されることによ
り、その反射スポットが眼球像に重なる場合がある。こ
の場合、被験者が反射スポットをコールドミラー20上
で見ることができる。
【0070】そこで、被験者は、視線はそのままで頭部
を傾けると、光源と、眼鏡レンズおよびフレームとの相
対位置が変化するため、反射スポットをカメラ視野外に
移動させることが可能である。このように、反射スポッ
トが眼球像に重なった場合でも、被験者自身の動きによ
り反射スポットを除外することが可能となる。
【0071】図4は、本発明の眼球撮像装置における具
体例1の実際に実現した例を示す構成図である。図にお
いて、100は被験者であり、この被験者100が、コ
ールドミラー20の前に立つ(あるいは着席する)と、
前方のコールドミラー20上に自身の眼球像が表示され
る。被験者100は、これを見ながら眼球像がカメラ1
1の光軸12上でかつレンズの焦点21にくるように眼
球位置を動かせばよい。
【0072】尚、上記の構成において、レンズ19、C
CD等撮像センサの原理は既知であるため、ここでの説
明は省略する。
【0073】〈効果〉以上のように、具体例1によれ
ば、眼球を撮像するカメラ11の前面にコールドミラー
20を設けたので、被験者は、コールドミラー20表面
に写る自身の眼球像を見ながら位置決めを行えばよく、
従って、眼球撮像装置として簡単な構成を実現できると
共に、被験者への負担を大幅に軽減することができる。
【0074】《具体例2》具体例2では、上記具体例1
の構成に加えて更にミラーを追加し、このミラーをレン
ズ19の焦点に向けて傾けた状態で配置することによ
り、双方のミラーに眼球像を写し出すことで位置合わせ
を行うようにしたものである。即ち、具体例1では、図
3に示したように、コールドミラー20上に表示される
自身の眼球像の大小で光軸12上の位置合わせを行って
いた。しかし、眼球の大きさは必ずしも被験者一人一人
が同じではなく、例えば、大人と子供では位置合わせに
誤差が生じる可能性があった。そこで、具体例2では、
二つのミラーそれぞれに被験者100の眼球が写ってい
る場合は、焦点21に位置していることを利用して位置
合わせを行うようにしたものである。
【0075】〈構成およびその動作〉図5は、具体例2
の眼球撮像装置の構成図である。図の装置は、図4で説
明した具体例1の構成に加え、新たに位置決め用ミラー
31を配置している。この位置決め用ミラー31は、そ
の表面の垂線がレンズ19の焦点21とカメラ光軸12
との交点近くで交わるように配置されている。位置決め
用ミラー31は、可視光を反射する素材を使用している
が、その機能として赤外光の反射・透過には無関係であ
るため、後述する赤外照明の前にミラーを配置する場合
を除き、コールドミラーを使用する必要はない。以下、
具体例2の原理を説明する。
【0076】図6は、具体例2の原理の説明図である。
図において、眼球10は、上記具体例1で示したよう
に、レンズ19の光軸12上の焦点21に位置している
とする。但し、視線32は位置決め用ミラー31表面と
垂直に交わる方向(垂線方向)に向いている(図示の状
態)。このとき、可視光源13から発せられた可視光
は、眼球10で各方向に反射され、一部は位置決め用ミ
ラー31方向に向かう。
【0077】位置決め用ミラー31は、眼球10からの
光を反射し、その一部は瞳孔17を通過し、網膜18に
到達する。このとき、被験者100は位置決め用ミラー
31に図3(a)のような自身の眼球像を見ることがで
きる。再び、被験者100が眼球10の視線をカメラ1
1側に向けると、被験者100は図3(a)の眼球像を
コールドミラー20上に見ることができる。従って、被
験者100は次のような手順で自身の眼球をカメラ11
の焦点21に位置決めすることができる。
【0078】コールドミラー20のほぼ中心に図3
(a)に示すような眼球像が見えるならば、被験者10
0の眼球10はカメラ11の光軸12上に存在する。そ
こで、被験者100は、時々視線を位置決め用ミラー3
1に向けながら光軸12上を前後に移動させる。そし
て、コールドミラー20と位置決め用ミラー31の双方
で、ほぼ中心に眼球像が見えるならば、被験者100の
眼球10は焦点21に位置していることになる。眼球1
0が焦点21に位置し、かつ、視線がコールドミラー2
0方向に向いているならば、カメラ11は赤外光による
眼球像をそのCCD上に結像させることができ、ボケの
ない良好な眼球像を得ることができる。
【0079】特に、カメラ11との光軸12との角度を
大きくするよう位置決め用ミラー31を配置することに
より、被験者100の位置合わせを正確に行うことがで
きる。
【0080】また、上記の構成において、位置決め用ミ
ラー31の代わりとして、可視光を反射し、赤外光を透
過するコールドミラーを用いることができる。この場
合、赤外光源14の前面に第2のコールドミラー33を
配置することも可能である。
【0081】図7は、赤外光源前にコールドミラーを配
置した場合の構成図である。図8が、図7の場合の原理
の説明図である。
【0082】これらの図に示すように、第2のコールド
ミラー33は、その垂線と赤外光源14の光軸とが同一
線上に位置するよう配置されている。また、被験者10
0の位置合わせの方法は、上記例と同様に、第1のコー
ルドミラー20および第2のコールドミラー33双方に
眼球像が見える位置に眼球を動かすことである。
【0083】このように、赤外光源14の前面に第2の
コールドミラー33を設けるようにすれば、赤外光の照
射部と、位置決めのためのミラーとの設置スペースが小
さくて済み、従って、装置の小型化に寄与することがで
きる。特に、赤外光源14と第2のコールドミラー33
とを一体のユニットとして構成すれば、更に、装置の小
型化が可能で、かつ、その制作、整備等も容易であると
いう効果が得られる。
【0084】尚、上記の図5および図7の構成におい
て、位置決め用ミラー31および第2のコールドミラー
33の位置は、カメラ11の横方向から焦点を向く場合
の例を示しているが、本具体例は、これにとらわれず、
位置決め用ミラー31および第2のコールドミラー33
は、カメラ11の上下あるいは斜めから焦点21を向く
よう配置してもよい。
【0085】〈効果〉以上のように、具体例2によれ
ば、カメラ11前面のコールドミラー20に加えて、別
途に位置決め用ミラー31や第2のコールドミラー33
を設けたので、被験者100は視線移動を行いながら、
焦点21に眼球10を位置させることができる。従っ
て、被験者は、眼球の大きさ等に影響されることなく、
正確に位置合わせを行うことができる。
【0086】《具体例3》具体例3は、具体例2におけ
るコールドミラー20や位置決め用ミラー31の構成に
加えて、被験者100が位置合わせの目標となるような
注視マークを設けるようにしたものである。即ち、具体
例3では、被験者100がコールドミラー20や位置決
め用ミラー31に写る眼球像の中心をそのマーク上に持
ってくることで、位置合わせを容易に行えるようにした
ものである。
【0087】〈構成およびその動作〉図9は、注視マー
ク付きコールドミラーの説明図である。この例では、注
視マーク付きコールドミラー40における注視マーク4
0aの例として、クロスカーソル(+)の場合を示して
いるが、その他にもX印、●印等、各種の注視マーク4
0aを使用あるいは併用することができる。
【0088】図9に示した注視マーク付きコールドミラ
ー40は、光の反射、透過あるいは吸収の特性が異なる
二つの領域から構成されている。即ち、注視マーク40
aの部分(+の部分)である特性Bの領域、および、そ
の他の特性Aの領域である。ここで、特性Aは、図2に
示したような、可視光を反射し赤外光を透過する通常の
コールドミラーの特性を持つ。一方、特性Bは赤外光を
透過する点では特性Aと同じであるが、可視光の透過お
よび反射が異なっている。即ち、特性Bでは、波長選択
により可視光の反射および透過特性を変えている。
【0089】図10は、特性Bの波長選択を示す説明図
である。図示のように、特性Bは、可視光のうち、赤色
光のみを反射させ、その他の可視光を赤外光と同様に透
過させている。これにより、被験者100は、コールド
ミラー上に赤色の注視マーク40aを見ることができ、
この注視マーク40aに目の中心を持ってくるよう位置
決めすることができる。
【0090】可視光のうち、反射させる光の波長は、各
色選択可能であるが、赤色光を反射させると次のような
利点がある。即ち、本具体例では、赤外光による眼球像
をカメラ11で撮影することを想定しているため、カメ
ラ11の波長感度は、赤外帯域に高くなるよう設定され
ている。
【0091】図11は、カメラ11の波長感度特性の説
明図である。可視光は、波長の短い方から、青色、緑
色、赤色に大別され、更に可視光より波長の長い光とし
て赤外光が存在する。カメラ11は赤外光を感知するた
め、可視光の感度をなくして赤外光のみ感度を高くする
のが理想的であるが、可視光の赤色と赤外光は隣接して
いるため、現実には赤色部分にわずかであるが感度が残
る。従って、可視光源13からの赤色光がコールドミラ
ーを透過してカメラ11に入った場合、撮像された写像
には、可視光源13からの反射像が含まれ、良好な赤外
眼球像が得られなくなる。仮に、青色あるいは緑色がカ
メラ11に入っても、カメラ11側に感度がないため、
その影響は無視することができる。
【0092】図12は、具体例3の眼球撮像装置の構成
図である。図示例は、上述した具体例2のコールドミラ
ー20および位置決め用ミラー31を、それぞれ注視マ
ーク付きコールドミラー40および注視マーク付き位置
決め用ミラー41に置き換えたものである。
【0093】注視マーク付きコールドミラー40は、カ
メラ11のレンズ19前面に配置され、注視マーク40
aであるクロスカーソル(+印)の中心がカメラ11の
光軸12と重なるように配置される。また、注視マーク
付き位置決め用ミラー41は、その注視マーク41aで
あるクロスカーソル(+印)の中心が視線32と重なる
ように配置される。
【0094】尚、注視マーク付き位置決め用ミラー41
は、背後にカメラが存在しないので、注視マーク41a
の領域の可視光の反射特性を、赤色に限定する必要はな
い。しかし、注視マーク41a以外の領域では、具体例
2における位置決め用ミラー31と同様に、可視光を反
射することが必要である。また、注視マーク付き位置決
め用ミラー41が赤外光源14の前に配置される場合
は、上述の可視特性に加え、赤外光を透過する特性を持
つことが必要である。
【0095】また、本具体例においても、具体例2と同
様に、注視マーク付き位置決め用ミラー41は、焦点方
向を向いていれば、カメラ11の横に限定されるもので
はなく、カメラ11の上下および斜め方向にも配置可能
である。
【0096】〈効果〉以上のように、具体例3によれ
ば、コールドミラーおよび位置決め用ミラーに被験者が
注視する目標となる注視マークを設けたので、被験者は
容易に焦点位置に眼球を合わせることができる。
【0097】尚、上記具体例3で設けた注視マーク付き
コールドミラー40を具体例1にも適用することが可能
である。また、このような注視マーク付きコールドミラ
ー40は、眼球撮像装置だけでなく、顔、あるいは全身
等の赤外光の反射像を撮影する場合の注視点を指示する
場合も適用可能であり、その場合、クロスカーソル(+
印)の位置はカメラ11の光軸12上に限定されない。
【0098】《具体例4》眼球像を撮影する際、瞼の開
き具合には個人差が存在する。細目の場合には、眼球表
面の大部分が瞼や睫毛に隠され、眼球像を良好に撮影で
きない。例えば、虹彩、網膜など眼紋を用いて個人識別
を行う場合には、特徴量が激減することにより識別エラ
ーの原因となる。
【0099】そこで、具体例4では、必要とされる瞼の
開き具合を被験者に提示し、被験者に目を必要な大きさ
に開いてもらうことにより、眼球像が良好に撮影できる
ように構成したものである。即ち、具体例4は、具体例
3の構成に加えて、被験者が目の開き量の目標となるよ
うな目標位置マーク(目の開き量マーク)を設けたもの
である。
【0100】〈構成およびその動作〉図13および図1
4は、目標位置マーク付きコールドミラーの説明図であ
る。図13に示す目標位置マーク付きコールドミラー5
0は、その目標位置マーク50aとして、上下瞼の位置
と平行なマークが設けられている例である。また、図1
4に示す目標位置マーク付きコールドミラー50は、そ
の目標位置マーク50bとして、虹彩の境界線にほぼ一
致するような六角形のマークが設けられている例であ
る。
【0101】また、目標位置マーク50a、50bは、
具体例3の注視マーク40aと同様に、赤外光を透過
し、可視光中の特定の波長(例えば、赤色光の波長)の
み反射させ、その他の可視光を赤外光と同様に透過させ
るような特性となっている。
【0102】図15は、具体例4の眼球撮像装置の構成
図である。図示例は、図12に示した具体例3の眼球撮
像装置における注視マーク付きコールドミラー40およ
び注視マーク付き位置決め用ミラー41を、目標位置マ
ークも有する目標位置マーク付きコールドミラー50、
目標位置マーク付き位置決めミラー51に変更したもの
である。
【0103】このように構成された具体例4の眼球撮像
装置の動作は、基本的に具体例3と同様であるが、被験
者100は、瞼の開き具合を目標位置マーク50aを目
安として決定する。これにより、カメラ11に入力され
る被験者100の眼球像として眼紋部分が明瞭な画像と
なり、個人識別等も精確に行うことができる。
【0104】尚、図15の例では、目標位置マーク付き
コールドミラー50として、上下瞼の位置を示す目標位
置マーク50aのミラーとしたが、六角形のマークであ
る目標位置マーク50bを有する目標位置マーク付きコ
ールドミラー50であっても同様の動作となる。
【0105】〈効果〉以上のように具体例4によれば、
コールドミラーおよび位置決め用ミラーの具体例3の構
成に加えて、被験者が瞼の開き具合の目標となる目標位
置マークを設けたので、被験者は容易に焦点位置に眼球
を合わせることができると共に、瞼をどの程度開けばよ
いかといった目標を被験者が容易に得られるという効果
がある。
【0106】尚、上記具体例4においても、その目標位
置マーク付きコールドミラー50を具体例1に適用する
ことが可能である。また、このような目標位置マーク付
きコールドミラー50は、眼球撮像装置だけでなく、
顔、あるいは全身等の赤外光の反射像を撮影する場合の
目標位置の目安を指示する場合も適用可能である。ここ
で、眼球以外の場合の目標位置としては、例えば、撮像
対象が顔の場合では耳の位置であり、また、撮像対象が
唇の場合はその両端位置といった目標位置である。更
に、顔以外でも、例えば指紋の場合は指の位置を目標位
置として示すといった適用が可能である。
【0107】《具体例5》具体例5は、カメラ11にて
撮影した画像を表示するための表示部を備えると共に、
コールドミラーを光軸12に対して斜めに配置し、表示
部に表示する画像をコールドミラーで反射させ、被験者
100が眼球像を確認できるようにしたものである。
尚、具体例5以降の具体例は、全てミラーと共に表示部
を備えた例である。
【0108】〈構成およびその動作〉図16は、本発明
の具体例5である眼球撮像装置の原理を示す説明図であ
る。図において、眼球10、カメラ11、光軸12、赤
外光源14、角膜15、虹彩16、瞳孔17、網膜1
8、レンズ19、は、具体例1と同様であるため、ここ
での説明は省略する。
【0109】コールドミラー20aは、具体例1〜4の
コールドミラー20と同様に可視光を反射させ、赤外光
を透過するミラーであるが、斜め方向の赤外光を透過
し、かつ、斜め方向の可視光を反射する特性(これを特
性Cとする)を備えている。
【0110】図17は、コールドミラー20aの波長選
択特性Cの説明図である。図示のように、コールドミラ
ー20aは、赤外光を透過し、可視光を反射する。ま
た、コールドミラー20a表面に対して斜め方向の赤外
光であっても、垂直な赤外光と同様に透過し、斜め方向
の可視光は反射するものとする。
【0111】本具体例のコールドミラー20aは、光軸
12に対して斜めに配置され、被験者が、このコールド
ミラー20aに反射した表示部60の画像を見ることが
できるよう設定されている。
【0112】表示部60は、カメラ11にて撮影した画
像を表示するためのディスプレイである。この表示部6
0は、液晶ディスプレイ等からなり、その中心を通る直
線23が光軸12と垂直に交わり、かつ、コールドミラ
ー20aと光軸12との交点22を通るように配置され
ている。
【0113】このような構成により、表示部60が可視
光を発光するので、表示部60に表示される眼球像はコ
ールドミラー20aと表示部60との位置関係により、
コールドミラー20a表面上で反射され、被験者は自身
の眼球像をコールドミラー20a上で見ることになる。
このとき、被験者がカメラ11の取得映像の左右反転像
を見ることができるように表示部60を配置しておく。
即ち、カメラ映像をそのまま表示部60で表示すると被
験者100から見た場合に左右が逆になってしまうこと
から、表示部60での表示画像を予め左右反転した状態
で表示する。尚、このような左右反転動作は、既知の画
像処理技術で実現可能である。
【0114】今、眼球10がカメラ11の光軸12上に
位置しているしているとすると、コールドミラー20a
で反射された眼球10の映像(表示部60の映像)は、
再び眼球10方向に進み、その一部は瞳孔17を通過
し、網膜18上に結像される。従って、眼球10を被験
者100の目とした場合、被験者100は、カメラ11
で撮影された自身の眼球像をコールドミラー20aの表
面に見ることになる。
【0115】ここで、眼球10が、光軸12上のレンズ
19の焦点21に位置した場合に、眼球像全体がコール
ドミラー20aに表示されるようコールドミラー20a
のサイズおよびレンズ19の焦点距離を設定するなら
ば、被験者100は自身の眼球像がコールドミラー20
a全体に見える場所に目を動かすだけで、撮影のための
最適な位置決めを行うことができる。
【0116】図18は位置決めの説明図である。図18
において、位置決めに用いられるミラーは、本具体例で
用いるコールドミラーおよび具体例15で用いるホット
ミラーのいずれでも良い。本具体例では、コールドミラ
ー20a上に眼球像が投影される例である。図中、
(a)が位置ずれがない場合、(b)が光軸ずれの場
合、(c)が眼鏡の反射スポットが眼球像に重なった場
合である。
【0117】図中、(a)のように被験者自身の眼球像
がコールドミラー20a全体に見えるようにすれば、撮
影のための最適な場所に位置していることになる。一
方、眼球10が光軸12上に位置していないならば、図
中(b)に示すように眼球像が位置ずれを起こしている
ことが被験者に分かる。この時、被験者は表示部60に
表示された映像の鏡像を見ているため、仮に、コールド
ミラー20a上の眼球位置が左にずれていれば、被験者
が反対の右に動くことによって眼球像を中心位置にもっ
てくることが可能となる。更に、眼球10が、光軸12
上のレンズ19の焦点21に位置するか否かは被験者自
身がその眼球像を見ることにより判定することができ
る。即ち、頭部を前後に動かすことにより、最もボケの
少ない最適焦点位置を自身の目で検出できる。
【0118】また、被験者が眼鏡装着者の場合、赤外光
源14からの光が眼鏡レンズ、フレームで反射されるこ
とにより、その反射スポットが眼球像に重なる場合があ
る(c)。この場合、被験者が反射スポットをコールド
ミラー20a上で見ることができる。ここで、視線はそ
のままで頭部を傾けると、赤外光源14と眼鏡レンズ、
フレームとの相対位置が変化するため、反射スポットを
カメラ視野外に移動させることが可能である。このよう
に、反射スポットが眼球像に重なった場合でも、被験者
自身の動きにより反射スポットを除外することが可能と
なる。
【0119】また、レンズ19がオートフォーカス機能
あるいはズーム機能を持つ場合は、カメラ11側で焦点
合わせを行うので、被験者は眼球10を光軸12上に置
くだけでよい。
【0120】〈効果〉以上のように具体例5によれば、
コールドミラー20a表面上に投影される被験者自身の
眼球像を見ながら位置決めをするので、簡単な機構で眼
球像の撮影が行える。また、コールドミラー20a表面
上に投影される眼球像は、赤外光を反射した実際にカメ
ラ11にて撮影する眼球像であるため、被験者が実際の
撮影画像を視線を動かすことなく確認できるという効果
がある。
【0121】《具体例6》上記具体例5では、被験者は
図18の(a)(b)に示したようにコールドミラー2
0aで反射される表示部60からの被験者自身の眼球像
で位置合わせを行っていた。しかし、コールドミラー2
0aの中心に自身の眼球像を正確に位置させるには、あ
る程度の経験を必要とする。そこで、具体例6では、更
にコールドミラー20a上に注視点を表示させ、被験者
がその注視点を見ることで位置合わせを行うようにして
いる。
【0122】図19は、本発明の撮像装置の具体例6の
原理の説明図である。具体例6では、上記具体例5の構
成に加え、表示部60上の中心に注視点を示す注視マー
ク61が配置されている。この注視マーク61は、表示
部60の画面上またはその上方空間(表示部60とコー
ルドミラー20aとの間の空間部)に設置され、その像
がコールドミラー20aと光軸12の交点22上に投影
されるよう構成されている。
【0123】図20は、注視マーク61の例を示す説明
図である。図20において、注視マークが投影されるミ
ラーは、本具体例で用いるコールドミラーおよび具体例
16で用いるホットミラーのいずれでも良い。本具体例
では、コールドミラー20a上に投影された注視マーク
61の例である。図示例では、四角形の注視マーク61
の例を示しているが円、三角などその他の形状を用いて
もよい。また、注視マーク61の色も各色選択可能であ
る。更に、その大きさも被験者が眼球像を見るのに支障
をきたさない範囲で種々選択可能である。基本的にマー
クが可視光成分のみを反射あるいは発光すれば、その像
はコールドミラー20a上で被験者側に反射され、カメ
ラ11によって撮影される赤外光による眼球の反射像を
遮蔽しない。従来例が眼球像の中心部分を撮影できない
のと異なり、本具体例では眼球像全体を撮影可能であ
る。
【0124】従って、被験者はコールドミラー20a上
に反射されている注視マーク61を見るだけで容易に光
軸12上に自身の眼球を配置することが可能である。
【0125】〈効果〉以上のように具体例6によれば、
カメラ前面のコールドミラーに注視点を提示できるの
で、被験者は容易に光軸上に眼球を配置することができ
る。また、具体例5と同様に、コールドミラー20a表
面上に投影される眼球像は、赤外光を反射した実際にカ
メラ11にて撮影する眼球像であるため、被験者が実際
の撮影画像を視線を動かすことなく確認できるという効
果がある。
【0126】尚、上記具体例6では、表示部60上に注
視マーク61を配置する場合について示したが、コール
ドミラー20a上に、赤外光を透過し、可視光中の特定
の波長のみ透過、吸収あるいは反射する材料を蒸着など
して添付すれば、本具体例と同様の効果が得られる。即
ち、コールドミラー20a側に注視マークを設けるよう
に構成してもよい。
【0127】《具体例7》具体例7は、具体例4ではコ
ールドミラーに設けた目標位置マーク50a、50b
を、表示部60側に設けるようにした例である。
【0128】〈構成およびその動作〉図21は、具体例
7の原理説明図である。具体例7は、上記具体例6の構
成に加え、表示部60上の注視マーク61の周囲に目の
開き量を示す目標位置マーク62が配置されている。こ
の目標位置マーク62は、注視マーク61と同様に表示
部60の表面上、または、その上方空間に設置され、そ
の像がコールドミラー20a上に投影される。
【0129】図22は、目標位置マーク62の例を示す
説明図である。図22において、目標位置マークが投影
されるミラーは、本具体例で用いるコールドミラーおよ
び具体例17で用いるホットミラーのいずれでも良い。
本具体例では、コールドミラー20a上に投影された目
標位置マーク62の例である。図中の(a)は、必要と
される目の開き量を示す例として上下瞼の位置で示した
場合、図中の(b)は虹彩の境界線で示した場合であ
る。目標位置マーク62も、注視マーク61の場合と同
様に各色が選択可能である。また、目標位置マーク62
の大きさも被験者が眼球像を見るのに支障をきたさない
範囲で種々選択可能である。
【0130】このような構成によって、被験者はコール
ドミラー20a上に反射した目標位置マーク62を見る
だけで撮像に必要とされる目の開き具合を容易に知るこ
とが可能である。
【0131】〈効果〉以上のように、具体例7によれ
ば、コールドミラーに目の開き具合を提示できるので、
被験者は必要とされる目の開き具合を容易に知ることが
できる。また、具体例5、6と同様に、コールドミラー
20a表面上に投影される眼球像は、赤外光を反射した
実際にカメラ11にて撮影する眼球像であるため、被験
者が実際の撮影画像を視線を動かすことなく確認できる
という効果がある。
【0132】尚、上記具体例7では、表示部60上に目
標位置マーク62を配置する場合について示したが、コ
ールドミラー20a上に、赤外光を透過し、可視光中の
特定の波長のみ透過、吸収あるいは反射する材料を蒸着
などして添付すれば、本具体例と同じ効果が得られる。
即ち、コールドミラー20a側に注視マークと目標位置
マークを設けるように構成してもよい。
【0133】《具体例8》上記具体例7では、表示部6
0上に注視点あるいは目の開き具合を指定するマークを
設置することで良好な眼球像を撮影することを可能とし
ていた。しかし、マークの位置、色、明るさ、形状など
を変更したい場合、表示部60上に設置したマークを変
更するに手間がかかる。そこで、具体例8では、カメラ
11からの映像信号を画像処理し、眼球像にマーク位置
を重畳して表示することによって、このような煩わしさ
を解消している。
【0134】〈構成およびその動作〉図23は、本発明
の具体例8の原理構成を示す説明図である。具体例8で
は、具体例7における表示部60上のマークに代わり、
A/D変換部71、画像メモリ72、D/A変換部7
3、描画部74からなるマーク付き画像生成部70が設
けられている。
【0135】A/D変換部71は、カメラ11から出力
された眼球像のアナログ映像信号をデジタル化し、画像
メモリ72に蓄積する。そして、蓄積された画像メモリ
72の眼球像のデジタルデータは描画部74に送られ
る。描画部74では、画像データ中のマーク部分に相当
する画素の画素値を別の値で入れ替える。例えば、マー
ク部分に着色する場合には、画像メモリ72をRGBの
各要素分用意し、それらの画素値の比率を変えることに
より色を表現する。このような構成を用いることによっ
て、上記具体例7の図22に示したようなマークと同等
のマークが表示部60上に表示される。
【0136】また、時系列で送られてくる画像データに
対して、マーク部分の画素値を逐次変化させることによ
り、例えば注視マークを点滅させたり、色、形を変えた
りすることが可能となる。このような構成であれば、被
験者にとってマーク部分がより注目しやすくなる。
【0137】描画部74で画素値が変更されたデジタル
データは画像メモリ72に格納され、D/A変換部73
でアナログ映像信号に変換される。変換された信号は表
示部60で表示され、コールドミラー20aに反射され
た後、被験者に映し出される。
【0138】〈効果〉以上のように具体例8によれば、
具体例5〜7と同様に、被験者が実際の撮影画像を視線
を動かすことなく確認できるという効果を有すると共
に、マークの形状、色、明るさを逐次変更させ点滅させ
る等が可能となるので、被験者がより容易にマーク部分
を見つけることができる効果がある。
【0139】《具体例9》具体例7および具体例8で
は、必要とされる目の開き量を示すマークを、設置また
は表示していた。しかし、眼球の大きさあるいは瞼の形
状等により目の最大開き量には個人差が存在する。例え
ば、努力しても目が大きく開かない被験者に過大な目の
開きを要求した場合、被験者に精神的苦痛を与える可能
性がある。また、同じ目の開き量であっても上目づか
い、下目づかいなど注視点に対する上下瞼の位置は個人
毎に異なる。
【0140】このような問題を解決するため、具体例9
では、個人毎の瞼の位置を表示するようにしている。具
体的には、予め個人別の目の開き量をデータベースに登
録しておき、再度、眼球を撮像する際には、個々の目の
開き量を表示部60に表示するようにしている。その結
果、被験者にとって自然な形での眼球撮像が可能とな
る。
【0141】〈構成およびその動作〉図24は、具体例
9の原理構成を示す説明図である。具体例9では、具体
例8の構成に加え、個人ID入力部81、目標位置デー
タベース82、個人データ選択部83からなる個人情報
出力部80が設置されている。
【0142】目標位置データベース82には、予め個人
毎の目の開き量が個人ID情報と関連付けて登録されて
いる。目の開き量としては、例えば眼球像の上下瞼の位
置あるいは虹彩外側輪郭の位置などが用いられる。
【0143】図25は、目の開き量の表示例の説明図で
ある。図25において、目の開き量の表示に用いられる
ミラーは、本具体例で用いるコールドミラーおよび具体
例19で用いるホットミラーのいずれでも良い。本具体
例では、コールドミラー20a上に目の開き具合を表示
する例である。図中の太線で示されたマークが目の開き
量を示す目標位置マークであり、(a)、(b)は、眼
球像の上下瞼の位置を示す例、(c)は虹彩外側輪郭の
位置を示す例である。尚、中心部の領域は注視マーク6
1aである。
【0144】これら目の開き量は、エッジ検出フィルタ
等、公知の画像処理手法により計測可能である。個人I
D入力部81は、被験者を特定する情報を入力する。例
えば、ID番号、被験者氏名などの情報が図示しないキ
ーボード等から入力される。あるいは、虹彩、網膜、指
紋、顔貌、サインなど、生体的特徴を用いた個人識別装
置により被験者のID情報が入力されてもよい。
【0145】個人データ選択部83は、個人ID入力部
81で入力された被験者のID情報を元に、目標位置デ
ータベース82より、該当する個人の目の開き量を選択
し、このデータを描画部74へ送る。描画部74は具体
例8と同様に、画像データ中の目開き量に相当する特定
画素の値を変更し、これを画像メモリ72に送る。これ
以降の、D/A変換部73および表示部60等、その他
の動作は具体例8と同様である。
【0146】〈効果〉以上のように具体例9によれば、
具体例5〜8と同様に、被験者が実際の撮影画像を視線
を動かすことなく確認できるという効果を有すると共
に、被験者毎に目の開き量を変更できるので、被験者に
とって自然な形で眼球像の撮影が行えるという効果があ
る。
【0147】《具体例10》上記具体例9では、被験者
毎に必要とされる目の開き量を示すマークを表示し、眼
球像を撮影していた。眼球像に含まれる虹彩あるいは網
膜の眼紋は個人毎に異なっている。これら眼紋を予め登
録しておいて、眼球撮像時に取得した眼紋と比較するこ
とにより被験者が誰であるか特定すること、即ち個人識
別が可能である。
【0148】この時、表示部60上に個人識別した結果
の情報を表示すれば被験者は視線をそらすことなく、識
別結果あるいは視線、動きなどの指示情報を受けること
ができる。そこで、具体例10では、個人識別部からの
識別結果情報を描画部74にてカメラ11からの画像に
重ね合わせ、これを表示部60で表示するようにしてい
る。
【0149】〈構成およびその動作〉図26は、本発明
の具体例10の原理構成を示す説明図である。具体例1
0では、具体例9の構成に加え、個人識別部84が設置
されている。この個人識別部84は、画像メモリ72よ
り眼球の画像データを取得する。尚、この画像データは
カメラ11から送られた画像データであり、描画部29
によって一部の画素値が変更される前のデータである。
そして、個人識別部84は、虹彩あるいは網膜の眼紋を
予め定めた手続きによりデータ化する。データ化の方法
に関しては公知の方法に従う。
【0150】一方、個人ID入力部81において、被験
者のID番号、氏名などID情報が得られる。個人識別
部84では、予め眼紋データが個人ID情報と関連付け
られ登録されている(以後このデータを登録データと呼
ぶ)ので、個人ID入力部81で得られた個人ID情報
に対応した登録データと眼球像より取得した眼紋データ
とを比較し、被験者が該当する個人であるか否かを判定
する。判定結果は描画部74に送られ、予め定めた表示
方法に従い画像データの値を変更する。
【0151】この結果は、表示部60に表示されるた
め、被験者は眼球像を見る同じ視野内で識別結果を知る
ことができる。
【0152】図27は識別結果の表示方法の例を示す説
明図である。図27において、識別結果の表示に用いら
れるミラーは、本具体例で用いるコールドミラーおよび
具体例20で用いるホットミラーのいずれでも良い。本
具体例では、コールドミラー20a上に識別結果を表示
する例である。図中の(a)は、表示部60の画面の一
部に結果表示窓を設け、その中に文字(識別成功時:A
ccept、識別失敗時:Reject)の文字を表示
する場合を示している。結果表示窓の位置、大きさはこ
れにとらわれず、例えば画面中心の注視マーク61a上
に表示すれば、被験者は視線をほとんど変えることなく
結果を見ることが可能である。また、図中の(b)は、
判定結果のパターンを変えることで知らせる例を示して
いる。(b)においては注視マーク61aのパターンを
変えて結果を表示している。
【0153】また、上記具体例10は下記のように変更
可能である。即ち、図26に示す構成においては、最初
に個人ID入力部で個人ID情報を特定し、個人識別部
84でその個人に対応する登録データのみを対象に被験
者の眼紋データと比較していた(1:1照合)。この場
合、個人識別は、被験者がそのID情報に該当するか否
かの判定のみを行っていた。
【0154】しかしながら個人識別には別の形態が存在
する。即ち、被験者から得られた眼紋データを全登録デ
ータと比較し、予め定めたしきい値を超え最も相違度が
小さい個人ID情報のみを抽出する形態である(1:N
照合)。この場合個人ID入力部81、目標位置データ
ベース82、個人データ選択部83は不要となる。その
際、図27に示す結果表示窓には、氏名、ID番号とい
った個人ID情報が表示される。
【0155】更に、別の情報を表示することも可能であ
る。個人識別部84は眼球像を解析するのでその処理過
程において、焦点ずれ、ノイズなどの画質、視線、目の
開き具合などの付加情報を抽出することができる。そこ
で、これらの情報に基づき、被験者に対して、例えば、
頭を近付ける(または遠ざける)、静止する、中心(注
視点)を見る、もっと目を開ける、眼鏡レンズの反射が
入っている(頭を傾ける)、眼鏡(コンタクトレンズ)
を外す、眼鏡が汚れている、といった個人識別部84か
らのメッセージを表示部60に表示することで通知す
る。これにより、被験者は更に目の位置決めが容易にな
り、また正確な個人識別が可能となる。
【0156】〈効果〉以上のように具体例10によれ
ば、被験者に個人識別の判定結果や位置決め指示などの
情報を視野内で表示できるので、被験者に拘束感を与え
ることなく眼球像の撮影および個人識別を行うことがで
きる。
【0157】また、上記具体例5〜10における表示部
60を備えた構成は、具体例1〜4におけるレンズ19
全面にコールドミラー20を設けた構成に適用すること
ができる。以下、これらの具体例を説明する。
【0158】《具体例11》具体例11は、具体例1と
具体例5における表示部60の構成を組み合わせたもの
である。
【0159】〈構成およびその動作〉図28は、具体例
11における原理構成を示す説明図である。具体例11
では、コールドミラー20に隣接して表示部60が設け
られている。この表示部60は、具体例5の表示部60
と同様の構成である。即ち、カメラ11からの映像信号
を表示するディスプレイである。但し、表示される画像
は、コールドミラー20に写る向きと同じになるよう、
左右が反転した画像を表示する。即ち、被験者の右側
が、表示される画像の右側となるような表示を行う。
【0160】このような構成により、被験者は、コール
ドミラー20によって、焦点合わせや位置合わせを行う
と共に、表示部60に表示された画像によって、実際に
撮影された画像を確認することができる。即ち、コール
ドミラー20に写っている画像は可視光によるものであ
るが、表示部60で表示している画像は、実際に撮影を
行う赤外光によるものである。
【0161】従って、例えば、被験者が眼鏡装着者の場
合の、赤外光源14からの光が眼鏡レンズ、フレームで
反射されることにより、その反射スポットが眼球像に重
なるような場合でも、具体例5と同様に、その状態が確
認できるため、被験者自身の動きにより反射スポットを
除外することが可能となる。
【0162】〈効果〉以上のように、具体例11によれ
ば、コールドミラー20と表示部60とを備えたので、
被験者が実際の撮影画像を確認できるという効果を有す
ると共に、具体例5に比べて、コールドミラー20と表
示部60との位置関係にさほど精度を必要としない効果
がある。
【0163】また、上記具体例11における表示部60
の構成を、具体例2〜4の構成に適用してもよい。この
ような場合は、具体例2〜4の効果に加えて、上記具体
例11と同様に、実際の撮影画像を被験者が確認できる
という効果がある。
【0164】更に、上記具体例11〜具体例14では、
カメラ11からの映像信号をそのまま動画像として表示
部60に表示するよう構成しているが、被験者の指示に
より、カメラ11によって撮影したある時点の静止画像
を表示するよう構成してもよい。即ち、被験者が眼球像
として適していると思った時点の映像を表示部60でモ
ニタする構成である。これにより、眼球像として実際に
記録される画像を被験者自身が確認することができる。
尚、この場合は、表示部60をコールドミラー20に隣
接して設けるといった構成は必ずしも必要ではなく、カ
メラ11からある程度離れた位置に設置してもよい。
【0165】一方、具体例6または具体例7の表示部6
0の構成を具体例1に適用してもよい。即ち、図28で
示した具体例11の表示部60上に、注視マーク61や
目標位置マーク62を設けた構成も実現可能である。こ
れにより、具体例6または具体例7と同様に、被験者が
容易に位置合わせが行えるという効果を奏すると共に、
具体例6や具体例7に比べて、コールドミラー20と表
示部60との位置関係にさほど精度を必要としない効果
がある。
【0166】また、具体例8〜10における画像処理の
構成や個人識別の構成を具体例1に適用してもよく、こ
れらの具体例8〜10を具体例1にそれぞれ適用した場
合は、以下に示す具体例12〜14のようになる。
【0167】《具体例12》具体例12は、具体例8の
マーク付き画像生成部70と表示部60の構成を具体例
1に適用した例である。
【0168】〈構成およびその動作〉図29は具体例1
2における原理構成を示す説明図である。図において、
上記図28に示した具体例11と異なる構成は、マーク
付き画像生成部70が設けられている点である。このマ
ーク付き画像生成部70は、具体例8の図23で示すA
/D変換部71〜D/A変換部73で構成されている。
【0169】このような構成により、具体例12では、
具体例11の構成における表示部60の画面で注視マー
クや目標位置マークが付与された映像を表示する。
【0170】〈効果〉以上のように、具体例12によれ
ば、コールドミラー20と表示部60とを備え、かつ、
画像にマークを重ねるようにしたので、具体例11の効
果に加えて、マークを変更する場合でも容易に行えると
いう効果がある。また、具体例8に比べて、コールドミ
ラー20と表示部60との位置関係にさほど精度を必要
としない効果がある。
【0171】また、上記具体例12におけるマーク付き
画像生成部70と表示部60の構成を、具体例2の構成
に適用してもよい。即ち、コールドミラー20と共に、
位置決め用ミラー31を有する構成に対して適用しても
よい。
【0172】《具体例13》具体例13は、具体例9で
示した表示部60、マーク付き画像生成部70および個
人情報出力部80の構成を具体例1に適用した例であ
る。
【0173】〈構成およびその動作〉図30は具体例1
3における原理構成を示す説明図である。図において、
上記図29に示した具体例12と異なる構成は、更に、
個人情報出力部80が設けられている点である。この個
人情報出力部80は、具体例9の図24で示す個人ID
入力部81〜個人データ選択部83で構成されている。
【0174】このような構成により、具体例13では、
具体例11の構成における表示部60の画面で、被験者
に対応した注視マークや目標位置マークが付与された映
像を表示する。
【0175】〈効果〉以上のように、具体例13によれ
ば、コールドミラー20と表示部60とを備え、かつ、
画像に被験者に対応したマークを重ねるようにしたの
で、具体例11の効果に加えて、被験者に合ったマーク
を表示できるという効果がある。また、具体例9に比べ
て、コールドミラー20と表示部60との位置関係にさ
ほど精度を必要としない効果がある。
【0176】また、上記具体例13における個人情報出
力部80、マーク付き画像生成部70および表示部60
の構成を、具体例2の構成に適用してもよい。即ち、コ
ールドミラー20と共に、位置決め用ミラー31を有す
る構成に対して適用してもよい。
【0177】《具体例14》具体例14は、具体例10
で示した表示部60、マーク付き画像生成部70、個人
情報出力部80および個人識別部84の構成を具体例1
に適用した例である。
【0178】〈構成およびその動作〉図31は具体例1
4における原理構成を示す説明図である。図において、
上記図30に示した具体例13と異なる構成は、更に個
人識別部84が設けられている点である。
【0179】このような構成により、具体例14では、
具体例11の構成における表示部60の画面で被験者に
対応した注視マークや目標位置マークが付与された映像
を表示すると共に、個人識別結果も表示する。
【0180】〈効果〉以上のように、具体例14によれ
ば、コールドミラー20と表示部60とを備え、かつ、
画像に被験者に対応したマークと個人識別結果を追加す
るようにしたので、具体例11の効果に加えて、被験者
自身が個人識別結果を容易に知ることができるという効
果がある。また、具体例10に比べて、コールドミラー
20と表示部60との位置関係にさほど精度を必要とし
ない効果がある。
【0181】また、上記具体例14における個人識別部
84、個人情報出力部80、マーク付き画像生成部70
および表示部60の構成を、具体例2の構成に適用して
もよい。即ち、コールドミラー20と共に、位置決め用
ミラー31を有する構成に対して適用してもよい。
【0182】本発明の具体例1〜具体例14において、
入射する光の波長によって光を選択するために、波長選
択特性を持つコールドミラーを用いている。このコール
ドミラーは複数の波長選択特性を有するが、具体例1か
ら具体例14では、複数の波長選択特性のうち、以下の
特性を有するコールドミラーを用いている。
【0183】1.図2に示す、可視光を反射させ赤外光
を透過させる特性Aを有するコールドミラー。2.図1
0に示す、可視光の内、赤色光のみを反射させ、その他
の可視光と赤光を透過する特性Bを有するマーク付きコ
ールドミラー。3.図17に示す、可視光を反射させ赤
外光を透過させ、かつ、コールドミラー表面に対して斜
め方向の赤外光であっても垂直な赤外光と同様に透過
し、斜め方向の可視光は反射する特性Cを有する表示部
の映像を反射させる場合に用いるコールドミラー。
【0184】以下、具体例15から具体例20までの説
明は、具体例5から具体例10において、コールドミラ
ーに代わり、ホットミラーを用いる構成である。ホット
ミラーは、赤外光を反射させ、可視光を透過する波長選
択特性を有する。このようなホットミラーの波長選択特
性に伴い、具体例5から具体例10に記載しているカメ
ラと表示部の位置を入れ替えることにより、コードミラ
ーを用いた場合と同様の効果を実現することができる。
【0185】《具体例15》具体例15は、具体例5に
おいて、ホットミラーを用い、カメラと表示部の位置を
入れ替えた構成である。カメラ11にて撮影した画像を
表示するための表示部を備えると共に、ホットミラーを
光軸12に対して斜めに配置し、ホットミラーで被験者
100の眼球像を反射させ、カメラ11で撮影し、撮影
した眼球像を表示部に表示させ、被験者100が眼球像
を確認できるようにしたものである。
【0186】〈構成およびその動作〉図36は、本発明
の具体例5である眼球撮像装置の原理を示す説明図であ
る。図において、眼球10、光軸12、赤外光源14、
角膜15、虹彩16、瞳孔17、網膜18、レンズ1
9、は、具体例1と同様であるため、ここでの説明は省
略する。
【0187】ホットミラー20bは、赤外光を反射さ
せ、可視光を透過するミラーであるが、斜め方向の可視
光を透過し、かつ、斜め方向の赤外光を反射する特性
(これを特性Gとする)を備えている。
【0188】図37は、ホットミラー20bの波長選択
特性Gの説明図である。図示のように、ホットミラー2
0bは、可視光を透過し、赤外光を反射する。また、ホ
ットミラー20b表面に対して斜め方向の可視光であっ
ても、垂直な可視光と同様に透過し、斜め方向の赤外光
は反射するものとする。
【0189】本具体例のホットミラー20bは、光軸1
2に対して斜めに配置され、被験者が、表示部60の画
像をホットミラー20b上に見ることができるよう設定
されている。
【0190】表示部60は、カメラ11にて撮影した画
像を表示するためのディスプレイである。この表示部6
0は、液晶ディスプレイ等からなり、表示部60の前面
にはホットミラーbが配置されている。カメラ11は、
赤外波長を感知するCCDを内部に持ち、カメラ11の
前面には、光を集めるレンズ19が配置されている。こ
のカメラ11は、カメラの中心を通る直線23が、光軸
12と垂直に交わり、かつ、ホットミラー20bと光軸
12との交点22を通るように配置されている。
【0191】このような構成により、眼球像はホットミ
ラー20bの表面上で反射され、カメラ11によって撮
像される。撮像された眼球像は表示部60に表示される
が、表示部60は、可視光を発光するので、表示部60
に表示される眼球像はホットミラー20bを透過する。
したがって、被験者は自身の眼球像をホットミラー20
b上で見ることになる。
【0192】今、眼球10が光軸12上に位置している
しているとすると、ホットミラー20bを透過した眼球
10の映像(表示部60の映像)は、再び眼球10方向
に進み、その一部は瞳孔17を通過し、網膜18上に結
像される。従って、眼球10を被験者100の目とした
場合、被験者100は、カメラ11で撮影された自身の
眼球像をホットミラー20bの表面に見ることになる。
【0193】ここで、眼球10が、光軸12上のレンズ
19の焦点21に位置した場合に、眼球像全体がホット
ミラー20bに表示されるようホットミラー20bのサ
イズおよびレンズ19の焦点距離を設定するならば、被
験者100は自身の眼球像がホットミラー20b全体に
見える場所に目を動かすだけで、撮影のための最適な位
置決めを行うことができる。
【0194】図18は位置決めの説明図である。本具体
例では、ホットミラー20b上に眼球像が投影される例
である。図中、(a)が位置ずれがない場合、(b)が
光軸ずれの場合、(c)が眼鏡の反射スポットが眼球像
に重なった場合である。
【0195】図中、(a)のように被験者自身の眼球像
がホットミラー20b全体に見えるようにすれば、撮影
のための最適な場所に位置していることになる。一方、
眼球10が光軸12上に位置していないならば、図中
(b)に示すように眼球像が位置ずれを起こしているこ
とが被験者に分かる。この時、被験者は表示部60に表
示された映像の鏡像を見ているため、仮に、ホットミラ
ー20b上の眼球位置が左にずれていれば、被験者が反
対の右に動くことによって眼球像を中心位置にもってく
ることが可能となる。更に、眼球10が、光軸12上の
レンズ19の焦点21に位置するか否かは被験者自身が
その眼球像を見ることにより判定することができる。即
ち、頭部を前後に動かすことにより、最もボケの少ない
最適焦点位置を自身の目で検出できる。
【0196】また、被験者が眼鏡装着者の場合、赤外光
源14からの光が眼鏡レンズ、フレームで反射されるこ
とにより、その反射スポットが眼球像に重なる場合があ
る(c)。この場合、被験者が反射スポットをホットミ
ラー20b上で見ることができる。ここで、視線はその
ままで頭部を傾けると、赤外光源14と眼鏡レンズ、フ
レームとの相対位置が変化するため、反射スポットをカ
メラ視野外に移動させることが可能である。このよう
に、反射スポットが眼球像に重なった場合でも、被験者
自身の動きにより反射スポットを除外することが可能と
なる。
【0197】また、レンズ19がオートフォーカス機能
あるいはズーム機能を持つ場合は、カメラ11側で焦点
合わせを行うので、被験者は眼球10を光軸12上に置
くだけでよい。
【0198】〈効果〉以上のように具体例15によれ
ば、ホットミラー20b表面上に投影される被験者自身
の眼球像を見ながら位置決めをするので、簡単な機構で
眼球像の撮影が行える。また、ホットミラー20b表面
上に投影された眼球像は、赤外光を反射した実際にカメ
ラ11にて撮影する眼球像であるため被験者が実際の撮
影画像を視線を動かすことなく確認できるという効果が
ある。また、ホットミラーを用いることで、表示部とカ
メラの位置が変わるため、カメラが縦長である場合、カ
メラを横向きにするため撮像装置全体を薄型にできると
いう効果がある。
【0199】《具体例16》具体例16は、具体例6に
おいて、ホットミラーを用い、カメラと表示部の位置を
入れ替えた構成である。上記具体例15では、被験者は
図18の(a)(b)に示したように表示部60からの
被験者自身の眼球像をホットミラー20b上で見ること
により、眼球像の位置あわせを行っていた。しかし、ホ
ットミラー20bの中心に自身の眼球像を正確に位置さ
せるには、ある程度の経験を必要とする。そこで、具体
例16では、更にホットミラー20b上に注視点を表示
させ、被験者がその注視点を見ることで位置合わせを行
うようにしている。
【0200】図38は、本発明の撮像装置の具体例16
の原理の説明図である。具体例16では、上記具体例1
5の構成に加え、表示部60上の中心に注視点を示す注
視マーク61が配置されている。この注視マーク61
は、表示部60の画面上またはその上方空間(表示部6
0とホットミラー20bとの間の空間部)に設置され、
その像がホットミラー20bと光軸12の交点22上に
投影されるよう構成されている。
【0201】図20は、注視マーク61の例を示す説明
図である。本具体例では、ホットミラー20b上に投影
された注視マーク61の例である。図示例では、四角形
の注視マーク61の例を示しているが円、三角などその
他の形状を用いてもよい。また、注視マーク61の色も
各色選択可能である。更に、その大きさも被験者が眼球
像を見るのに支障をきたさない範囲で種々選択可能であ
る。基本的にマークが可視光成分のみを反射あるいは発
光すれば、その像はホットミラー20b上で被験者側に
表示され、カメラ11によって撮影される赤外光による
眼球の反射像を遮蔽しない。従来例が眼球像の中心部分
を撮影できないのと異なり、本具体例では眼球像全体を
撮影可能である。
【0202】従って、被験者はホットミラー20b上に
反射されている注視マーク61を見るだけで容易に光軸
12上に自身の眼球を配置することが可能である。
【0203】〈効果〉以上のように具体例16によれ
ば、表示部前面のホットミラーに注視点を提示できるの
で、被験者は容易に光軸上に眼球を配置することができ
る。また、具体例15と同様に、ホットミラー20b表
面上に投影される眼球像は、赤外光を反射した実際にカ
メラ11にて撮影する眼球像であるため、被験者が実際
の撮影画像を視線を動かすことなく確認できるという効
果がある。
【0204】尚、上記具体例16では、表示部60上に
注視マーク61を配置する場合について示したが、ホッ
トミラー20b上に、赤外光を反射し、可視光中の特定
の波長のみ透過、吸収あるいは反射する材料を蒸着など
して添付すれば、本具体例と同様の効果が得られる。即
ち、ホットミラー20b側に注視マークを設けるように
構成してもよい。
【0205】《具体例17》具体例17は、具体例7に
おいて、ホットミラーを用い、カメラと表示部の位置を
入れ替えた構成である。また、具体例17は、具体例4
ではホットミラーに設けた目標位置マーク50a、50
bを、表示部60側に設けるようにした例である。
【0206】〈構成およびその動作〉図39は、具体例
17の原理説明図である。具体例17は、上記具体例1
6の構成に加え、表示部60上の注視マーク61の周囲
に目の開き量を示す目標位置マーク62が配置されてい
る。この目標位置マーク62は、注視マーク61と同様
に表示部60の表面上、または、その上方空間に設置さ
れ、その像がホットミラー20b上に投影される。
【0207】図22は、目標位置マーク62の例を示す
説明図である。本具体例では、ホットミラー20b上に
投影された目標位置マーク62の例である。図中の
(a)は、必要とされる目の開き量を示す例として上下
瞼の位置で示した場合、図中の(b)は虹彩の境界線で
示した場合である。目標位置マーク62も、注視マーク
61の場合と同様に各色が選択可能である。また、目標
位置マーク62の大きさも被験者が眼球像を見るのに支
障をきたさない範囲で種々選択可能である。
【0208】このような構成によって、被験者は表示部
60からの映像をホットミラー20b上に表示した目標
位置マーク62を見るだけで撮像に必要とされる目の開
き具合を容易に知ることが可能である。
【0209】〈効果〉以上のように、具体例17によれ
ば、ホットミラーに目の開き具合を提示できるので、被
験者は必要とされる目の開き具合を容易に知ることがで
きる。また、具体例15、16と同様に、ホットミラー
20b表面上に投影される眼球像は、赤外光を反射した
実際にカメラ11にて撮影する眼球像であるため、被験
者が実際の撮影画像を視線を動かすことなく確認できる
という効果がある。
【0210】尚、上記具体例17では、表示部60上に
目標位置マーク62を配置する場合について示したが、
ホットミラー20b上に、赤外光を反射し、可視光中の
特定の波長のみ透過、吸収あるいは反射する材料を蒸着
などして添付すれば、本具体例と同じ効果が得られる。
即ち、ホットミラー20b側に注視マークと目標位置マ
ークを設けるように構成してもよい。
【0211】《具体例18》具体例18は、具体例8に
おいて、ホットミラーを用い、カメラと表示部の位置を
入れ替えた構成である。上記具体例17では、表示部6
0上に注視点あるいは目の開き具合を指定するマークを
設置することで良好な眼球像を撮影することを可能とし
ていた。しかし、マークの位置、色、明るさ、形状など
を変更したい場合、表示部60上に設置したマークを変
更するに手間がかかる。そこで、具体例18では、カメ
ラ11からの映像信号を画像処理し、眼球像にマーク位
置を重畳して表示することによって、このような煩わし
さを解消している。
【0212】〈構成およびその動作〉図40は、本発明
の具体例18の原理構成を示す説明図である。具体例1
8では、具体例7における表示部60上のマークに代わ
り、A/D変換部71、画像メモリ72、D/A変換部
73、描画部74からなるマーク付き画像生成部70が
設けられている。
【0213】A/D変換部71は、カメラ11から出力
された眼球像のアナログ映像信号をデジタル化し、画像
メモリ72に蓄積する。そして、蓄積された画像メモリ
72の眼球像のデジタルデータは描画部74に送られ
る。描画部74では、画像データ中のマーク部分に相当
する画素の画素値を別の値で入れ替える。例えば、マー
ク部分に着色する場合には、画像メモリ72をRGBの
各要素分用意し、それらの画素値の比率を変えることに
より色を表現する。このような構成を用いることによっ
て、上記具体例17の図22に示したようなマークと同
等のマークが表示部60上に表示される。
【0214】また、時系列で送られてくる画像データに
対して、マーク部分の画素値を逐次変化させることによ
り、例えば注視マークを点滅させたり、色、形を変えた
りすることが可能となる。このような構成であれば、被
験者にとってマーク部分がより注目しやすくなる。
【0215】描画部74で画素値が変更されたデジタル
データは画像メモリ72に格納され、D/A変換部73
でアナログ映像信号に変換される。変換された信号は表
示部60で表示され、可視光を透過するホットミラー2
0bの表面上に投影され、被験者に映し出される。
【0216】〈効果〉以上のように具体例18によれ
ば、具体例15〜17と同様に、被験者が実際の撮影画
像を視線を動かすことなく確認できるという効果を有す
ると共に、マークの形状、色、明るさを逐次変更させ点
滅させる等が可能となるので、被験者がより容易にマー
ク部分を見つけることができる効果がある。
【0217】《具体例19》具体例19は、具体例9に
おいて、ホットミラーを用い、カメラと表示部の位置を
入れ替えた構成である。具体例17および具体例18で
は、必要とされる目の開き量を示すマークを、設置また
は表示していた。しかし、眼球の大きさあるいは瞼の形
状等により目の最大開き量には個人差が存在する。例え
ば、努力しても目が大きく開かない被験者に過大な目の
開きを要求した場合、被験者に精神的苦痛を与える可能
性がある。また、同じ目の開き量であっても上目づか
い、下目づかいなど注視点に対する上下瞼の位置は個人
毎に異なる。
【0218】このような問題を解決するため、具体例1
9では、個人毎の瞼の位置を表示するようにしている。
具体的には、予め個人別の目の開き量をデータベースに
登録しておき、再度、眼球を撮像する際には、個々の目
の開き量を表示部60に表示するようにしている。その
結果、被験者にとって自然な形での眼球撮像が可能とな
る。
【0219】〈構成およびその動作〉図41は、具体例
19の原理構成を示す説明図である。具体例19では、
具体例18の構成に加え、個人ID入力部81、目標位
置データベース82、個人データ選択部83からなる個
人情報出力部80が設置されている。
【0220】目標位置データベース82には、予め個人
毎の目の開き量が個人ID情報と関連付けて登録されて
いる。目の開き量としては、例えば眼球像の上下瞼の位
置あるいは虹彩外側輪郭の位置などが用いられる。
【0221】図25は、目の開き量の表示例の説明図で
ある。本具体例では、ホットミラー20b上に目の開き
具合を表示する例である。図中の太線で示されたマーク
が目の開き量を示す目標位置マークであり、(a)、
(b)は、眼球像の上下瞼の位置を示す例、(c)は虹
彩外側輪郭の位置を示す例である。尚、中心部の領域は
注視マーク61aである。
【0222】これら目の開き量は、エッジ検出フィルタ
等、公知の画像処理手法により計測可能である。個人I
D入力部81は、被験者を特定する情報を入力する。例
えば、ID番号、被験者氏名などの情報が図示しないキ
ーボード等から入力される。あるいは、虹彩、網膜、指
紋、顔貌、サインなど、生体的特徴を用いた個人識別装
置により被験者のID情報が入力されてもよい。
【0223】個人データ選択部83は、個人ID入力部
81で入力された被験者のID情報を元に、目標位置デ
ータベース82より、該当する個人の目の開き量を選択
し、このデータを描画部74へ送る。描画部74は具体
例8と同様に、画像データ中の目開き量に相当する特定
画素の値を変更し、これを画像メモリ72に送る。これ
以降の、D/A変換部73および表示部60等、その他
の動作は具体例8と同様である。
【0224】〈効果〉以上のように具体例19によれ
ば、具体例15〜18と同様に、被験者が実際の撮影画
像を視線を動かすことなく確認できるという効果を有す
ると共に、被験者毎に目の開き量を変更できるので、被
験者にとって自然な形で眼球像の撮影が行えるという効
果がある。
【0225】《具体例20》具体例20は、具体例10
において、ホットミラーを用い、カメラと表示部の位置
を入れ替えた構成である。上記具体例19では、被験者
毎に必要とされる目の開き量を示すマークを表示し、眼
球像を撮影していた。眼球像に含まれる虹彩あるいは網
膜の眼紋は個人毎に異なっている。これら眼紋を予め登
録しておいて、眼球撮像時に取得した眼紋と比較するこ
とにより被験者が誰であるか特定すること、即ち個人識
別が可能である。
【0226】この時、表示部60上に個人識別した結果
の情報を表示すれば被験者は視線をそらすことなく、識
別結果あるいは視線、動きなどの指示情報を受けること
ができる。そこで、具体例10では、個人識別部からの
識別結果情報を描画部74にてカメラ11からの画像に
重ね合わせ、これを表示部60で表示するようにしてい
る。
【0227】〈構成およびその動作〉図42は、本発明
の具体例20の原理構成を示す説明図である。具体例2
0では、具体例19の構成に加え、個人識別部84が設
置されている。この個人識別部84は、画像メモリ72
より眼球の画像データを取得する。尚、この画像データ
はカメラ11から送られた画像データであり、描画部2
9によって一部の画素値が変更される前のデータであ
る。そして、個人識別部84は、虹彩あるいは網膜の眼
紋を予め定めた手続きによりデータ化する。データ化の
方法に関しては公知の方法に従う。
【0228】一方、個人ID入力部81において、被験
者のID番号、氏名などID情報が得られる。個人識別
部84では、予め眼紋データが個人ID情報と関連付け
られ登録されている(以後このデータを登録データと呼
ぶ)ので、個人ID入力部81で得られた個人ID情報
に対応した登録データと眼球像より取得した眼紋データ
とを比較し、被験者が該当する個人であるか否かを判定
する。判定結果は描画部74に送られ、予め定めた表示
方法に従い画像データの値を変更する。
【0229】この結果は、表示部60に表示されるた
め、被験者は眼球像を見る同じ視野内で識別結果を知る
ことができる。
【0230】図27は識別結果の表示方法の例を示す説
明図である。本具体例では、ホットミラー20b上に識
別結果を表示する例である。図中の(a)は、表示部6
0の画面の一部に結果表示窓を設け、その中に文字(識
別成功時:Accept、識別失敗時:Reject)
の文字を表示する場合を示している。結果表示窓の位
置、大きさはこれにとらわれず、例えば画面中心の注視
マーク61a上に表示すれば、被験者は視線をほとんど
変えることなく結果を見ることが可能である。また、図
中の(b)は、判定結果のパターンを変えることで知ら
せる例を示している。(b)においては注視マーク61
aのパターンを変えて結果を表示している。
【0231】また、上記具体例20は下記のように変更
可能である。即ち、図41に示す構成においては、最初
に個人ID入力部で個人ID情報を特定し、個人識別部
84でその個人に対応する登録データのみを対象に被験
者の眼紋データと比較していた(1:1照合)。この場
合、個人識別は、被験者がそのID情報に該当するか否
かの判定のみを行っていた。
【0232】しかしながら個人識別には別の形態が存在
する。即ち、被験者から得られた眼紋データを全登録デ
ータと比較し、予め定めたしきい値を超え最も相違度が
小さい個人ID情報のみを抽出する形態である(1:N
照合)。この場合個人ID入力部81、目標位置データ
ベース82、個人データ選択部83は不要となる。その
際、図27に示す結果表示窓には、氏名、ID番号とい
った個人ID情報が表示される。
【0233】更に、別の情報を表示することも可能であ
る。個人識別部84は眼球像を解析するのでその処理過
程において、焦点ずれ、ノイズなどの画質、視線、目の
開き具合などの付加情報を抽出することができる。そこ
で、これらの情報に基づき、被験者に対して、例えば、
頭を近付ける(または遠ざける)、静止する、中心(注
視点)を見る、もっと目を開ける、眼鏡レンズの反射が
入っている(頭を傾ける)、眼鏡(コンタクトレンズ)
を外す、眼鏡が汚れている、といった個人識別部84か
らのメッセージを表示部60に表示することで通知す
る。これにより、被験者は更に目の位置決めが容易にな
り、また正確な個人識別が可能となる。
【0234】〈効果〉以上のように具体例20によれ
ば、被験者に個人識別の判定結果や位置決め指示などの
情報を視野内で表示できるので、被験者に拘束感を与え
ることなく眼球像の撮影および個人識別を行うことがで
きる。
【0235】コールドミラーおよびホットミラーの波長
選択特性として、上述した具体例に記載されている特性
以外にも適用可能であり、これを次に他の具体例として
説明する。
【0236】《他の具体例》 〈構成〉例えば、コールドミラーの波長選択特性とし
て、赤外光と可視光に存在する赤色光を透過させ、可視
光中の赤色光以外の光を反射させる特性Dを有するコー
ルドミラーを用いることができる。
【0237】図32は、特性Dの波長選択の説明図であ
る。特性Dのコールドミラーは、図2で説明したコール
ドミラー20に相当するものである。図2のコールドミ
ラー20が赤外光のみ透過させるよう構成されているの
に対し、図32に示すコールドミラーは、赤外光と赤色
光を透過させ、それ以外の可視光(青、緑)を反射する
特性のミラーとなっている。
【0238】図33は、マーク付きコールドミラーに用
いる場合の波長選択特性Eの説明図である。特性Eのコ
ールドミラーは、図10で説明したコールドミラーに相
当するものである。このコールドミラーは、赤外光と赤
色光に加えて青色光を透過させ、それ以外の可視光であ
る緑色光を反射する特性のミラーとなっている。これに
より被験者はコールドミラー上に緑色のマークを見るこ
とができる。尚、図示例では、緑色光を反射するよう構
成しているが、赤外光と可視光に存在する赤色光と緑色
光を透過して、青色光を反射する特性を有するコールド
ミラーとしてもよい。この場合、被験者はコールドミラ
ー上に青色のマークを見ることができる。
【0239】図34は、表示部の映像を反射させる場合
の波長選択特性Fの説明図である。特性Fのコールドミ
ラーは、図17で説明したコールドミラーに相当するも
ので、斜め方向の赤外光と赤色光も垂直方向と同様に透
過させ、それ以外の斜め方向の可視光(青、緑)も垂直
方向と同様に反射する特性のミラーである。
【0240】また、ホットミラーの波長選択特性とし
て、赤外光と可視光に存在する赤色光を反射させ、可視
光中の赤色光以外の光を透過させる特性Hを有するホッ
トミラーを用いることができる。
【0241】図43は、表示部の映像を透過させ、眼球
像をホットミラーで反射させてカメラで撮像する場合の
波長選択特性Hの説明図である。特性Hのホットミラー
は、図17で説明したコールドミラーに相当するもの
で、斜め方向の赤外光と赤色光も垂直方向と同様に反射
させ、それ以外の斜め方向の可視光(青、緑)も垂直方
向と同様に透過する特性のミラーである。
【0242】特性D、E、Fのコールドミラーおよび特
性Hのホットミラーを用いた場合は、可視光に含まれる
赤色光と赤外光を用いて眼球像をカメラで撮像すること
を想定する。従って、カメラの波長感度は、可視光に含
まれる赤色光と赤外光を感知するように、赤色光と赤外
光を含む帯域で高い感度となるよう設定する。
【0243】図35に、特性D、E、Fを有するコール
ドミラーおよび特性Hを有するホットミラーを用いた場
合のカメラの波長感度特性を示す。カメラの波長感度
は、具体例1〜20が赤外光のみ感度を高くするよう設
定されていたのに対し、赤色光も含めて感度を高くする
よう設定されている。これにより、可視光中に含まれる
赤色光による被験者の反射像の画像を得ることができ
る。
【0244】〈効果〉このような、特性D、E、Fを有
するコールドミラーを、上述した具体例1〜具体例14
に適用し、特性Hを有するホットミラーを上述した具体
例15〜具体例20に適用した場合、以下の効果があ
る。
【0245】例えば、顔などの身体物は、網膜、虹彩、
角膜などの眼球各部位に限らず、照射される光の波長に
よって、反射、吸収、透過の割合が異なる。従って、照
射する光の波長が異なれば被写体が同一でも反射像は異
なってくる。
【0246】そこで、特性D、E、Fを有するコールド
ミラーおよび特性Hを有するホットミラーを用いれば、
カメラには赤外光だけでなく、赤色光による反射像も得
られるので、赤外光とは異なるパターンを撮影すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撮像装置の具体例1の原理を示す説明
図である。
【図2】本発明の撮像装置の具体例1におけるコールド
ミラーによる波長選択の説明図である。
【図3】本発明の撮像装置の具体例1における位置決め
の説明図である。
【図4】本発明の撮像装置の具体例1の構成図である。
【図5】本発明の撮像装置の具体例2の構成図である。
【図6】本発明の撮像装置の具体例2の原理の説明図で
ある。
【図7】本発明の撮像装置の具体例2における赤外光源
前にコールドミラーを配置した場合の構成図である。
【図8】本発明の撮像装置の具体例2における図7の場
合の原理の説明図である。
【図9】本発明の撮像装置の具体例3における注視マー
ク付きコールドミラーの説明図である。
【図10】本発明の撮像装置の具体例3における特性B
の波長選択の説明図である。
【図11】本発明の撮像装置の具体例3におけるカメラ
の波長感度特性の説明図である。
【図12】本発明の撮像装置の具体例3の構成図であ
る。
【図13】本発明の撮像装置の具体例4における目標位
置マーク付きコールドミラーを示す説明図である。
【図14】本発明の撮像装置の具体例4における目標位
置マーク付きコールドミラーの他の例を示す説明図であ
る。
【図15】本発明の撮像装置の具体例4の構成図であ
る。
【図16】本発明の撮像装置の具体例5の原理の説明図
である。
【図17】本発明の撮像装置の具体例5におけるコール
ドミラーの波長選択特性Cの説明図である。
【図18】本発明の撮像装置の具体例5における位置決
めの説明図である。
【図19】本発明の撮像装置の具体例6の原理の説明図
である。
【図20】本発明の撮像装置の具体例6におけるコール
ドミラー上に投影された注視マークの例を示す説明図で
ある。
【図21】本発明の撮像装置の具体例7の原理の説明図
である。
【図22】本発明の撮像装置の具体例7におけるコール
ドミラー上に投影された目標位置マークの例を示す説明
図である。
【図23】本発明の撮像装置の具体例8の原理の説明図
である。
【図24】本発明の撮像装置の具体例9の原理の説明図
である。
【図25】本発明の撮像装置の具体例9における目の開
き量の表示例の説明図である。
【図26】本発明の撮像装置の具体例10の原理の説明
図である。
【図27】本発明の撮像装置の具体例10における識別
結果の表示例の説明図である。
【図28】本発明の撮像装置の具体例11の原理の説明
図である。
【図29】本発明の撮像装置の具体例12の原理の説明
図である。
【図30】本発明の撮像装置の具体例13の原理の説明
図である。
【図31】本発明の撮像装置の具体例14の原理の説明
図である。
【図32】本発明の撮像装置の他の具体例におけるコー
ルドミラーによる波長選択特性Dの説明図である。
【図33】本発明の撮像装置の他の具体例におけるコー
ルドミラーによる波長選択特性Eの説明図である。
【図34】本発明の撮像装置の他の具体例におけるコー
ルドミラーによる波長選択特性Fの説明図である。
【図35】本発明の撮像装置の他の具体例における特性
D、E、Fのコールドミラーを用いた場合のカメラの波
長感度特性の説明図である。
【図36】本発明の撮像装置の具体例15の原理の説明
図である。
【図37】本発明の撮像装置の具体例15におけるホッ
トミラーの波長選択特性Gの説明図である。
【図38】本発明の撮像装置の具体例16の原理の説明
図である。
【図39】本発明の撮像装置の具体例17の原理の説明
図である。
【図40】本発明の撮像装置の具体例18の原理の説明
図である。
【図41】本発明の撮像装置の具体例19の原理の説明
図である。
【図42】本発明の撮像装置の具体例20の原理の説明
図である。
【図43】本発明の撮像装置の他の具体例におけるホッ
トミラーによる波長選択特性Hの説明図である。
【符号の説明】
10 眼球(被験者の一部分) 11 カメラ 12 光軸 13 可視光源 14 赤外光源 19 レンズ 20、20a コールドミラー(非可視光透過ミラー) 20b ホットミラー(非可視光反射ミラー) 21 焦点 31 位置決め用ミラー 33 第2のコールドミラー 40 注視マーク付きコールドミラー 40a、41a 注視マーク 41 注視マーク付き位置決め用ミラー 50 目標位置マーク付きコールドミラー 50a、50b 目標位置マーク 60 表示部 61 注視マーク 62 目標位置マーク 70 マーク付き画像生成部 80 個人情報出力部 84 個人識別部

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非可視光を被験者に照射し、その反射像
    を撮像部で撮影する撮像装置において、 前記非可視光を透過し、かつ、可視光を反射する波長選
    択特性を有し、前記被験者が、その表面上に写し出され
    た被験者自身の像を見ることによって撮影位置合わせを
    行うための非可視光透過ミラーを、前記撮像部と前記被
    験者との間に配置したことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 非可視光透過ミラーを、その表面が撮像部の光軸に対し
    て垂直になるよう配置すると共に、 前記非可視光透過ミラーとは異なる場所に、位置決め用
    ミラーを設け、この位置決め用ミラー表面に対する垂線
    と、非可視光透過ミラー表面に対する垂線とが、前記撮
    像部の焦点位置で交わるように各ミラーを配置したこと
    を特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の撮像装置において、 位置決め用ミラーを、非可視光透過ミラーとして、非可
    視光を照射する光源の前面に設け、かつ、当該光源の光
    軸は撮像部の光軸と前記撮像部の焦点位置で交わるよう
    配置したことを特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の撮像装置において、 非可視光透過ミラーおよび位置決め用ミラーの一部に、
    可視光の一部の波長のみを反射する領域を形成し、この
    領域を、被験者自身にとって撮影位置合わせの目標とな
    る注視マークとしたことを特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または4に記載の撮像装置にお
    いて、 非可視光透過ミラーおよび位置決め用ミラーの一部に、
    可視光の一部の波長のみを反射する領域を形成し、この
    領域を、被験者自身にとって撮影範囲の目標となる目標
    位置マークとしたことを特徴とする撮像装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の撮像装置において、非
    可視光透過ミラーの一部に、可視光の一部の波長のみを
    反射する領域を形成し、この領域を、被験者自身にとっ
    て撮影位置合わせの目標となる注視マークとしたことを
    特徴とする撮像装置。
  7. 【請求項7】 請求項3または6に記載の撮像装置にお
    いて、 非可視光透過ミラーの一部に、可視光の一部の波長のみ
    を反射する領域を形成し、この領域を、被験者自身にと
    って撮影範囲の目標となる目標位置マークとしたことを
    特徴とする撮像装置。
  8. 【請求項8】 請求項4〜7のいずれかに記載の撮像装
    置において、 非可視光は赤外光であり、かつ、可視光の一部の波長と
    は赤色光の波長であることを特徴とする撮像装置。
  9. 【請求項9】 非可視光を被験者に照射し、その反射像
    を撮像部で撮影する撮像装置において、 前記撮像部で撮影した画像を表示する表示部と、 前記非可視光を透過し、かつ、可視光を反射する波長選
    択特性を有すると共に、前記表示部に表示された画像を
    反射し、当該反射した被験者自身の像を被験者が見るこ
    とによって撮影位置合わせを行うための非可視光透過ミ
    ラーを、前記撮像部と被験者との間に配置したことを特
    徴とする撮像装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の撮像装置において、 表示部の中心軸と撮像部の中心軸が垂直に交わるように
    配置し、かつ、当該交点に非可視光透過ミラーの中心を
    配置することを特徴とする撮像装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または10に記載の撮像装置
    において、 表示部表面から非可視光透過ミラー表面との間のいずれ
    かの位置に、被験者が当該非可視光透過ミラーの反射像
    として視認可能で、かつ、前記被験者自身が撮影位置合
    わせの目標とするための注視マークを設けたことを特徴
    とする撮像装置。
  12. 【請求項12】 請求項9〜11のいずれかに記載の撮
    像装置において、 表示部表面から非可視光透過ミラー表面との間のいずれ
    かの位置に、被験者が当該非可視光透過ミラーの反射像
    として視認可能で、かつ、前記被験者にとって撮影範囲
    の目標となる目標位置マークを設けたことを特徴とする
    撮像装置。
  13. 【請求項13】 請求項9または10に記載の撮像装置
    において、表示部に表示するための映像信号に、被験者
    が撮影位置合わせの目標となる注視マークを示す情報を
    重畳するマーク付き画像生成部を備え、当該マーク付き
    画像生成部で出力した映像信号を前記表示部で表示する
    ようにしたことを特徴とする撮像装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の撮像装置におい
    て、 表示部表面から非可視光透過ミラー表面との間のいずれ
    かの位置に、被験者が当該非可視光透過ミラーの反射像
    として視認可能で、かつ、前記被験者にとって撮影範囲
    の目標となる目標位置マークを設けたことを特徴とする
    撮像装置。
  15. 【請求項15】 請求項9〜11のいずれかに記載の撮
    像装置において、 表示部に表示するための映像信号に、被験者が撮影範囲
    の目標となる目標位置マークを示す情報を重畳するマー
    ク付き画像生成部を備え、当該マーク付き画像生成部で
    出力した映像信号を前記表示部で表示するようにしたこ
    とを特徴とする撮像装置。
  16. 【請求項16】 請求項9または10に記載の撮像装置
    において、 表示部に表示するための映像信号に、被験者が撮影位置
    合わせの目標となる注視マークと、被験者が撮影範囲の
    目標となる目標位置マークとを示す情報を重畳するマー
    ク付き画像生成部を備え、当該マーク付き画像生成部で
    出力した映像信号を前記表示部で表示するようにしたこ
    とを特徴とする撮像装置。
  17. 【請求項17】 請求項15または16に記載の撮像装
    置において、 被験者毎の目標位置マークの情報を保持する個人情報出
    力部と、 前記個人情報出力部より出力された被験者毎の目標位置
    マークを映像信号に重畳するマーク付き画像生成部とを
    備えたことを特徴とする撮像装置。
  18. 【請求項18】 請求項13〜17のいずれかに記載の
    撮像装置において、 撮像部からの映像を用いて被験者の個人識別を行う個人
    識別部と、 前記個人識別部における識別結果を示す情報を映像信号
    に重畳するマーク付き画像生成部とを備えたことを特徴
    とする撮像装置。
  19. 【請求項19】 請求項1〜8のいずれかに記載の撮像
    装置において、 撮像部で撮影した画像を表示し、かつ、当該表示画像を
    被験者が直視可能な表示部を備えたことを特徴とする撮
    像装置。
  20. 【請求項20】 請求項1〜3に記載の撮像装置におい
    て、 撮像部で撮影した画像を表示し、かつ、当該表示画像を
    被験者が直視可能な表示部と、 前記表示部に表示するための映像信号に、被験者が撮影
    位置合わせの目標となる注視マークと、被験者が撮影範
    囲の目標となる目標位置マークとを示す情報を重畳する
    マーク付き画像生成部を備え、当該マーク付き画像生成
    部で出力した映像信号を前記表示部で表示するようにし
    たことを特徴とする撮像装置。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の撮像装置におい
    て、 被験者毎の目標位置マークを保持する個人情報出力部
    と、 前記個人情報出力部より出力された被験者毎の目標位置
    マークを映像信号に重畳するマーク付き画像生成部とを
    備えたことを特徴とする撮像装置。
  22. 【請求項22】 請求項20または21に記載の撮像装
    置において、 撮像部からの映像を用いて被験者の個人識別を行う個人
    識別部と、 前記個人識別部における識別結果を示す情報を映像信号
    に重畳するマーク付き画像生成部とを備えたことを特徴
    とする撮像装置。
  23. 【請求項23】 非可視光を被験者に照射し、その反射
    像を撮像部で撮影する撮像装置において、 前記撮像部で撮影した画像を表示する表示部と、 前記非可視光を反射し、かつ、可視光を透過する波長選
    択特性を有すると共に、前記表示部に表示された画像を
    透過し、当該透過した被験者自身の像を被験者が見るこ
    とによって撮影位置合わせを行うための非可視光反射ミ
    ラーを、前記撮像部と被験者との間に配置したことを特
    徴とする撮像装置。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の撮像装置におい
    て、撮像部は、その中心軸が撮像部の中心軸と垂直に交
    わるように配置し、かつ、当該交点に非可視光反射ミラ
    ーの中心を配置することを特徴とする撮像装置。
  25. 【請求項25】 請求項23または24の記載の撮像装
    置において、 前記非可視光反射ミラーは、被験者側に位置する非可視
    光反射ミラーの表面が、前記撮像部において撮像される
    ような角度で斜めに配置することを特徴とする撮像装
    置。
  26. 【請求項26】 請求項23〜25のいずれかに記載の
    撮像装置において、 表示部表面から非可視光反射ミラー表面との間のいずれ
    かの位置に、被験者が当該非可視光反射ミラーの透過像
    として視認可能で、かつ、前記被験者自身が撮影位置合
    わせの目標とするための注視マークを設けたことを特徴
    とする撮像装置。
  27. 【請求項27】 請求項23〜26のいずれかに記載の
    撮像装置において、 表示部表面から非可視光反射ミラー表面との間のいずれ
    かの位置に、被験者が当該非可視光反射ミラーの透過像
    として視認可能で、かつ、前記被験者にとって撮影範囲
    の目標となる目標位置マークを設けたことを特徴とする
    撮像装置。
  28. 【請求項28】 請求項23または24に記載の撮像装
    置において、 表示部に表示するための映像信号に、被験者が撮影位置
    合わせの目標となる注視マークを示す情報を重畳するマ
    ーク付き画像生成部を備え、当該マーク付き画像生成部
    で出力した映像信号を前記表示部で表示するようにした
    ことを特徴とする撮像装置。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載の撮像装置におい
    て、 表示部表面から非可視光反射ミラー表面との間のいずれ
    かの位置に、被験者が当該非可視光反射ミラーの透過像
    として視認可能で、かつ、前記被験者にとって撮影範囲
    の目標となる目標位置マークを設けたことを特徴とする
    撮像装置。
  30. 【請求項30】 請求項23または24に記載の撮像装
    置において、 表示部に表示するための映像信号に、被験者が撮影範囲
    の目標となる目標位置マークを示す情報を重畳するマー
    ク付き画像生成部を備え、当該マーク付き画像生成部で
    出力した映像信号を前記表示部で表示するようにしたこ
    とを特徴とする撮像装置。
  31. 【請求項31】 請求項23または24に記載の撮像装
    置において、 表示部に表示するための映像信号に、被験者が撮影位置
    合わせの目標となる注視マークと、被験者が撮影範囲の
    目標となる目標位置マークとを示す情報を重畳するマー
    ク付き画像生成部を備え、当該マーク付き画像生成部で
    出力した映像信号を前記表示部で表示するようにしたこ
    とを特徴とする撮像装置。
  32. 【請求項32】 請求項30または31に記載の撮像装
    置において、 被験者毎の目標位置マークの情報を保持する個人情報出
    力部と、 前記個人情報出力部より出力された被験者毎の目標位置
    マークを映像信号に重畳するマーク付き画像生成部とを
    備えたことを特徴とする撮像装置。
  33. 【請求項33】 請求項28〜32のいずれかに記載の
    撮像装置において、 撮像部からの映像を用いて被験者の個人識別を行う個人
    識別部と、 前記個人識別部における識別結果を示す情報を映像信号
    に重畳するマーク付き画像生成部とを備えたことを特徴
    とする撮像装置。
  34. 【請求項34】 請求項23〜33のいずれかに記載の
    撮像装置において、 前記非可視光反射ミラーは、非可視光および可視光の一
    部を反射し、その反射する可視光の一部とは異なる可視
    光の一部を透過する特性を有することを特徴とする撮像
    装置。
  35. 【請求項35】 請求項1〜7、9〜22、23 前記非可視光透過ミラーは、非可視光および可視光の一
    部を透過し、その透過する可視光の一部とは異なる可視
    光の一部を反射する特性を有することを特徴とする撮像
    装置。
  36. 【請求項36】請求項1〜7および9〜35のいずれか
    に記載の撮像装置において、 非可視光は赤外光であることを特徴とする撮像装置。
  37. 【請求項37】 請求項1〜33のいずれかに記載の撮
    像装置において、 被験者自身の像とは眼球部分の像であることを特徴とす
    る撮像装置。
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