JPH11345541A - メンブレンスイッチ、その製造方法及びその製造装置 - Google Patents

メンブレンスイッチ、その製造方法及びその製造装置

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JPH11345541A
JPH11345541A JP10151760A JP15176098A JPH11345541A JP H11345541 A JPH11345541 A JP H11345541A JP 10151760 A JP10151760 A JP 10151760A JP 15176098 A JP15176098 A JP 15176098A JP H11345541 A JPH11345541 A JP H11345541A
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JP
Japan
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wiring
insulating film
connection
electrodes
spacer
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JP10151760A
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Inventor
Kazuyuki Motoki
和行 元木
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで容易に製造することができると共
に、電気的な導通信頼性を向上させることができるメン
ブレンスイッチ、その製造方法及びその製造装置を提供
する。 【解決手段】 上部フィルム5aの表面には、複数の電
極及びこの電極間を接続する上部配線9aが形成されて
おり、上部配線9aは上部フィルム5aに設けられた配
線接続部13に集積されている。同様に、下部フィルム
5bの表面には、複数の電極、これらの電極間を接続す
る下部配線、及び上部配線9aに接続される上部配線接
続用配線9cが形成されている。上部フィルム5aと下
部フィルム5bとの間にはスペーサ6が介装され、上部
配線9aと上部配線接続用配線9cとは、異方導電性フ
ィルム2を介して導通されている。また、配線接続部1
3の周縁部には、配線接続部13の剥離を防止するため
の超音波融着による融着部4が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパーソナルコンピュ
ータのキーボード等に組み込まれるメンブレンスイッ
チ、その製造方法及びその製造装置に関し、特に、低コ
ストで容易に製造することができると共に、電気的な導
通信頼性を向上させることができるメンブレンスイッ
チ、その製造方法及びその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のパーソナルコンピュータの
入力装置として使用されるキーボードの一部を示す模式
図である。また、図8(a)はキーボードのキートップ
部を示す斜視図、図8(b)はメンブレンスイッチを示
す斜視図であり、図8(c)は支持板を示す斜視図であ
る。更に、図9は図8(b)に示すメンブレンスイッチ
の下部電極シートを示す平面図である。
【0003】図7並びに図8(b)及び図8(c)に示
すように、Fe及びAl等の金属板からなる支持板28
の上には、メンブレンスイッチ31が配置される。図7
及び図9に示すように、ポリエチレンテレフタレート
(PET)からなる上部フィルム25aの表面における
所定の位置には、Agからなる複数の電極27a、及び
電極27a間を接続する上部配線(図示せず)が印刷に
より形成されており、これにより、上部電極シートが構
成されている。なお、これらの上部配線は上部フィルム
25aに設けられた配線接続部に集積されており、上部
フィルム25aには、配線接続部を区画するコの字状の
スリットが設けられている。
【0004】同様に、PETからなる下部フィルム25
bの表面における所定の位置に、Agからなる複数の電
極27b、これらの電極27b間を接続する下部配線2
9b、及び上部フィルム25aに形成された配線に接続
される上部配線接続用配線29cが印刷により形成され
て、上部電極シートが構成されている。なお、下部配線
29b及び上部配線接続用配線29cは、メンブレンス
イッチ31のテイル部31aに集積されている。そし
て、電極27a、27bが形成されている面を対向させ
て上部電極シート及び下部電極シートが配置され、両者
の間に、電極に整合する位置に開口部を有するPETか
らなるスペーサ26が重ねられている。
【0005】なお、これらの上部電極シート、スペーサ
及び下部電極シートは、ジグ等を利用して厳密に位置合
わせされた後、電極及び配線等が形成されていない領域
に図10に示す形状の融着ホーン30の先端を当接さ
せ、この融着ホーン30の先端から発振される超音波に
より融着部31bが形成されて、これらが接着されてい
る。この融着部31bは通常2箇所に形成され、その大
きさは約2.0乃至3.5mmの円形状である。
【0006】また、上部フィルム25aの上には、キー
トップ部32を構成するプラスティック製の基体24が
配置されている。基体24は、キーが形成される箇所、
即ち、メンブレンスイッチ31上にキートップ部32を
配置したときに電極27a及び27bに整合する位置に
開口部を有しており、この開口部内にはラバークッショ
ン23が配設されている。ラバークッション23は、ス
イッチを押圧するための突起23cを有する本体部23
aと、この本体部23aを支持する脚部23bとからな
り、これにより、本体部23aは上部フィルム25aの
上面から離間した状態で支持されている。
【0007】更に、ラバークッション23の上方には、
支持具22により支持されたプラスティック製の指触部
21が配置されている。支持具22は、中央で互いに係
止された2本の棒状部材が交差した状態で指触部21を
支持している。支持具22の端部は指触部21の裏面側
及び基体24の上面側で摺動するように係止されてお
り、指触部21を押圧していない状態では、指触部21
はラバークッション23の本体部23aに支持されて、
持ち上げられている。このように、基体24、ラバーク
ッション23、支持具22及び指触部21により、キー
トップ部32が構成されている。
【0008】ここで、図7及び図8に示すキーボードの
組立方法について、以下に詳細に説明する。図11
(a)及び図11(b)はキーボードの組立方法を工程
順に示す断面図である。但し、図11(a)及び図11
(b)は、図9のA部に示す下部電極シートの上部配線
接続用配線29cと、上部電極シートの配線とを接続す
る方法を示している。キーボードを組み立てる前には、
上部電極シートの配線接続部33に集積された上部配線
29aと、下部フィルム25bの上に形成された上部配
線接続用配線29cとが接続されていない。そこで、キ
ーボードを組み立てることにより、配線接続部33を下
方に押圧して、上部配線29aと上部配線接続用配線2
9cとを接続する。
【0009】即ち、図11(a)に示すように、キート
ップ部32の基体24の裏面側には、配線接続部33に
整合する位置に上方に向けて凹んだ溝24aが形成され
ている。そこで、キーボードの組立工程においては、先
ず、溝24aにラバー製の圧接用チューブ34を挟み込
んだ後、基体24を上部フィルム25aの上面に当接さ
せる。
【0010】このとき、図11(b)に示すように、上
部フィルム25aには配線接続部33を囲むようにスリ
ット33aが設けられているので、配線接続部33は圧
接用チューブ34に押圧されて下方に歪み、上部配線2
9aが下部電極シートの上部配線接続用配線29cに圧
接される。これにより、上部配線29aと上部配線接続
用配線29cとが電気的に接続され、上部配線接続用配
線29cを介して上部電極シートの電極27aに電流を
通流させることができ、メンブレンスイッチ31として
の回路が完成する。
【0011】このように構成されたキーボードにおいて
は、所定の位置の指触部21を指で押圧すると、支持具
22を構成する棒状部材が直線状に重なり合い、これと
同時に、ラバークッション23の脚部23bが撓んで本
体部23aが下方に押圧される。そうすると、ラバーク
ッション23の突起23cがメンブレンスイッチ31の
スイッチの部分を押圧し、電極27aと電極27bとが
接触する。これにより、上部フィルム25aに形成され
た配線と下部フィルム25bに形成された配線29bと
の間で電流が通流し、この情報がパーソナルコンピュー
タのハード(図示せず)に送信される。その後、指触部
21を開放すると、ラバークッション23の脚部23b
が元の形状に戻り、指触部21が持ち上げられて、電極
27aと電極27bとが離間する。
【0012】なお、メンブレンスイッチ31をキーボー
ド以外の筐体の内部に組み込む場合であっても、基体2
4に設けられた溝24aと同様の溝を筐体に設けて、図
11(a)及び図11(b)に示す方法と同様にして、
圧接用チューブにより上部配線29aと上部配線接続用
配線29cとを接続するようになっている。
【0013】ところで、従来より、下部フィルムに上部
配線接続用配線等を形成することなく、夫々、電極及び
配線が形成された上部フィルムと下部フィルムとの間に
スペーサを介装して形成されたメンブレンスイッチも使
用されている。しかし、上部フィルム、スペーサ及び下
部フィルムが単純に組み立てられたメンブレンスイッチ
は、上部フィルム及び下部フィルムに合計2本のテイル
部(オスコネクタ)を有するものとなる。従って、この
メンブレンスイッチを電源及び他の配線等に接続する場
合に、2本のコネクタを夫々別のメスコネクタに差し込
む必要がある。
【0014】そこで、図11(a)及び図11(b)に
示すように、上部配線29aを下部フィルム上の上部配
線接続用配線29cに接続して、下部フィルム25b上
で上部配線29aを取り扱うことにより、メンブレンス
イッチのテイル部を下部フィルム側のみにすることがで
き、他の配線との接続が容易になる。
【0015】また、上部配線29aと上部配線接続用配
線29cとを圧接により導通させて組み立てられたメン
ブレンスイッチ31の他に、折り曲げ構造のメンブレン
スイッチがある。この折り曲げ構造のメンブレンスイッ
チは、上部フィルムと下部フィルムとが所定の辺(折り
曲げ部)で繋がった状態で金型により外形を切り抜いた
後に、この折り曲げ部を中心として折り曲げ、上部フィ
ルムと下部フィルムとの間にスペーサを挟んで両者を接
着することにより製造されている。従って、上部フィル
ムに形成された上部配線は、予め折り曲げ部を介して下
部フィルム上の配線に接続されているので、図11
(a)及び図11(b)に示すメンブレンスイッチ31
と同様に、1本のテイル部を有するメンブレンスイッチ
を得ることができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
メンブレンスイッチ31には、以下に示す問題点があ
る。即ち、図11(a)に示すように、上部配線29a
と上部配線接続用配線29cとを接続するために、筐体
(キートップ部32の基体24)に圧接用チューブ34
を挟み込むための溝24aが必要となる。従って、溝2
4aの深さhRの分だけ筐体の厚さが増大する。
【0017】また、この圧接用チューブ34はラバー製
であるので、原料コストが高いものであると共に、圧接
用チューブ34を筐体に組み込むためのコストが高くな
って、メンブレンスイッチ全体の製造コストが上昇する
という問題点もある。
【0018】更に、圧接用チューブ34の組み込みを忘
れて、筐体を組み立ててしまうことがある。そうする
と、上部配線29aと上部配線接続用配線29cとを導
通させることができなくなり、メンブレンスイッチの回
路がオープン回路となるので、スイッチ機能を得ること
ができない。更にまた、圧接用チューブ34の組み込み
忘れが発生しなかった場合であっても、チューブ34の
設計不良又は筐体の成形不良等により、上部配線29a
と上部配線接続用配線29cとの接触部の接続抵抗が高
くなったり、両者の間の導通が不良になることがある。
【0019】また、折り曲げ構造のメンブレンスイッチ
においては、上部フィルムと下部フィルムとが繋がった
状態で1枚のPETフィルムから切り抜くので、1枚の
フィルムからとることができる上部フィルム及び下部フ
ィルムの数(面付効率)が少ないという問題点がある。
更に、上部フィルムと下部フィルムとが繋がった状態で
PETフィルムから切り抜く場合には、上部フィルムと
下部フィルムとを別々に切り抜く場合と比較して、大き
な特殊金型が必要となるので、製造コストが著しく高く
なるという問題点もある。
【0020】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、低コストで容易に製造することができると
共に、スイッチとしての電気的な導通信頼性を向上させ
ることができるメンブレンスイッチ及びその製造方法を
提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係るメンブレン
スイッチは、対向して配置された第1絶縁フィルム及び
第2絶縁フィルムと、前記第1絶縁フィルムの前記第2
絶縁フィルムとの対向面上に設けられた複数の第1電極
と、前記複数の第1電極に接続された第1配線と、前記
第1配線が集積された配線接続部と、前記第1絶縁フィ
ルムにおける前記配線接続部の周囲に選択的に設けられ
たスリットと、前記第2絶縁フィルムの前記第1絶縁フ
ィルムとの対向面に設けられた複数の第2電極と、前記
複数の第2電極に接続された第2配線と、前記第1配線
が接続される接続用配線と、前記第1絶縁フィルムと第
2絶縁フィルムとの間に介装され前記第1電極と前記第
2電極とが整合する位置にスイッチ開口部を有し前記配
線接続部に集積された第1配線と前記接続用配線とが整
合する位置に配線接続用開口部を有するスペーサと、前
記第1配線が集積された配線接続部と前記接続用配線が
設けられた第2絶縁フィルムとの間に介装され前記第1
配線と前記接続用配線とを電気的に導通させる異方導電
性接着剤と、前記配線接続部の周縁部に超音波融着によ
り形成され前記配線接続部を前記第2絶縁フィルムにお
ける前記接続用配線の形成面上に接合する配線接続部接
合用融着部と、を有することを特徴とする。
【0022】前記配線接続部用融着部は、前記配線接続
部の周縁部に線状に延びる形状で形成されていることが
好ましい。また、前記メンブレンスイッチは、前記第1
及び第2電極、第1及び第2配線並びに接続用配線が形
成されていない領域に超音波融着により形成され前記第
1絶縁フィルム及び前記第2絶縁フィルムを前記スペー
サに接合するスペーサ接合用融着部を有していてもよ
い。
【0023】本発明に係るメンブレンスイッチの製造方
法は、前記メンブレンスイッチを製造する方法であっ
て、前記配線接続部に集積された第1配線と前記接続用
配線との間に両者を電気的に導通させる異方導電性接着
剤を配置する工程と、前記異方導電性接着剤を介して前
記第1配線が集積された配線接続部と前記接続用配線が
形成された第2絶縁フィルムとを圧着して前記第1配線
と前記接続用配線とを電気的に導通させると共に、前記
配線接続部を前記第2絶縁フィルムにおける前記接続用
配線の形成面上に接合する配線接続部接合用融着部を超
音波融着により形成する工程と、を有することを特徴と
する。
【0024】この配線接続部接合用融着部を形成する工
程と同時に、前記第1及び第2電極、第1及び第2配線
並びに接続用配線が形成されていない領域に前記第1絶
縁フィルム及び前記第2絶縁フィルムを前記スペーサに
接合するスペーサ接合用融着部を超音波融着により形成
する工程を有することが好ましい。
【0025】本発明に係るメンブレンスイッチの製造装
置は、前記メンブレンスイッチを製造する装置であっ
て、前記第1配線が集積された配線接続部と前記接続用
配線が設けられた第2絶縁フィルムとの間に配置された
異方導電性接着剤を介して、前記配線接続部と前記第2
絶縁フィルムとを加熱により圧着する加熱部と、前記加
熱部による加熱と同時に前記配線接続部及び前記第2絶
縁フィルムに選択的に超音波振動を与えて前記配線接続
部を前記第2絶縁フィルムにおける前記接続用配線の形
成面上に接合する融着部を形成する配線接続部用超音波
発振部と、を有することを特徴とする。
【0026】このメンブレンスイッチの製造装置は、前
記接続部用超音波発振部により前記配線接続部及び前記
第2絶縁フィルムに選択的に超音波振動を与えると同時
に、前記第1及び第2電極、第1及び第2配線並びに接
続用配線が形成されていない領域に選択的に超音波振動
を与えて前記第1絶縁フィルム及び前記第2絶縁フィル
ムを前記スペーサに接合する融着部を形成するスペーサ
接合用超音波発振部を有することが望ましい。
【0027】本発明においては、第1配線と接続用配線
とが異方導電性接着剤により接続されていると共に、配
線接続部の周縁部に配線接続部と第2絶縁フィルムとを
接合する配線接続部接合用融着部が形成されているの
で、圧接用チューブ等で絶縁フィルムを押圧することに
より第1配線と接続用配線とを接続する場合と比較し
て、製造コストを低減することができると共に、配線接
続部が第2絶縁フィルムから剥離することがなく、両者
間の電気的な導通信頼性を向上させることができる。ま
た、このメンブレンスイッチをキーボード等の筐体に組
み込む場合には、筐体に圧接用チューブを挟むための溝
等を形成する必要がないので、この溝の深さの分だけ筐
体を薄型化することができる。
【0028】更に、本発明においては、メンブレンスイ
ッチを筐体に組み込む前から、スイッチ回路が完成され
ているので、メンブレンスイッチ単体の状態でスイッチ
としての電気的検査を実施することができる。従って、
早期に不良を発見することができ、不良発生時の処理工
程を簡略化することができる。
【0029】また、本発明方法によると、配線接続部と
前記接続用配線が形成された第2絶縁フィルムとを圧着
する工程と、配線接続部を第2絶縁フィルム上に接合す
る配線接続部接合用融着部を形成する工程とを同時に実
施して、本発明に係るメンブレンスイッチを得るので、
少ない工程数で優れた性能を有するメンブレンスイッチ
を製造することができる。
【0030】更に、本発明に係るメンブレンスイッチの
製造装置によると、メンブレンスイッチの製造工程数を
減少させることができると共に、超音波発振部及び加熱
部の位置を別々に調整する工程を省略することができる
ので、より一層作業性を向上させることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係るメン
ブレンスイッチについて、添付の図面を参照して具体的
に説明する。図1は本発明の実施例に係るメンブレンス
イッチの一部を拡大して示す平面図であり、図2は図1
のB−B線に沿う断面図である。また、図3は本発明の
実施例に係るメンブレンスイッチを示す模式図である。
Fe及びAl等の金属板からなる支持板8の上には、メ
ンブレンスイッチ1が配置される。メンブレンスイッチ
1の構成について、以下に説明する。
【0032】図1乃至図3に示すように、ポリエチレン
テレフタレート(PET)からなる上部フィルム(第1
絶縁フィルム)5aの表面における所定の位置には、A
gからなる複数の電極(第1電極)7a及びこの電極間
を接続する上部配線(第1配線)9aが印刷により形成
されており、これにより、上部電極シートが構成されて
いる。なお、これらの上部配線9aは上部フィルム5a
に設けられた配線接続部13に集積されており、上部フ
ィルム5aにおける配線接続部13の周囲には、配線接
続部13を区画するスリット13aが選択的に設けられ
ている。
【0033】同様に、PETからなる下部フィルム(第
2絶縁フィルム)5bの表面における所定の位置には、
Agからなる複数の電極(第2電極:図示せず)、これ
らの電極間を接続する下部配線(第2配線)9b、及び
上部配線9aに接続される上部配線接続用配線9cが印
刷により形成されていて、これにより下部電極シートが
構成されている。なお、下部配線9b及び上部配線接続
用配線9cは、メンブレンスイッチにコネクタ等を接続
するためのテイル部1aに集積されている。
【0034】また、電極が形成されている面を対向させ
て上部電極シート及び下部電極シートが配置され、両者
の間にPETからなるスペーサ6が介装されている。ス
ペーサ6は、上部電極と下部電極とが整合する位置及び
配線接続部13が形成された位置に、夫々、スイッチ開
口部(図示せず)及び配線接続用開口部6aを有する。
従って、このスペーサ6に設けられたスイッチ開口部を
介して上部電極7aと下部電極とが接触するようになっ
ていると共に、配線接続用開口部6aを介して、配線接
続部13に集積された上部配線9aと、下部フィルム5
b上に形成された上部配線接続用配線9cとが接触する
ようになっている。
【0035】なお、これらの上部電極シート、スペーサ
6及び下部電極シートは、ジグ等の利用により厳密に位
置合わせされた後、電極及び配線等が形成されていない
領域で超音波融着によるスペーサ接合用融着部11が形
成されており、これにより、上部電極シート及び下部電
極シートと、スペーサ6とが接合されている。また、上
部配線9aが形成された配線接続部13と、下部フィル
ム5b上の上部配線接続用配線9cが形成された領域と
は、両者の間に配置された異方導電性フィルム(異方導
電性接着剤)2により接着されていると共に、配線接続
部13の周縁部には、超音波融着による配線接続部接合
用融着部4が形成されており、これにより、配線接続部
13が下部フィルム5bに固定されている。このように
して、上部配線9aと上部配線接続用配線9cとが異方
導電性フィルム2を介して電気的に接続されて、メンブ
レンスイッチ1が構成されている。
【0036】次に、メンブレンスイッチ1の製造方法に
ついて説明する。先ず、上部フィルム5a、下部フィル
ム5b及びスペーサ6等を構成するポリエチレンテレフ
タレート(PET)シート並びに異方導電性フィルム2
等を準備する。次に、PETシートの上部フィルム5a
となる領域の表面に、Agからなる上部電極7a及び上
部配線9aを印刷により形成すると共に、下部フィルム
5bとなる領域の表面に、Agからなる下部電極、下部
配線9b及び上部配線接続用配線9cを印刷により形成
する。
【0037】次いで、PETシートを、上部フィルム5
a、下部フィルム5b及びスペーサ6の形状に切断す
る。このとき、同時に、上部フィルム5aの配線接続部
13となる領域を取り囲む位置にスリット13aを設け
ると共に、スペーサの所定の位置にスイッチ開口部及び
配線接続用開口部6aを設ける。これにより、メンブレ
ンスイッチを構成する上部電極シート、下部電極シート
及びスペーサ6が得られる。
【0038】その後、熱ラミネート処理及びハンドアイ
ロン等により、下部フィルム5b上の上部配線接続用配
線9cが形成された領域に、異方導電性フィルム2を仮
圧着した後、この異方導電性フィルム2の表面を保護し
ていたセパレータ(図示せず)を剥がす。その後、下部
電極シートと上部電極シートとを、電極等が形成された
面を対向させて配置し、両者の間にスペーサ6を介装し
た後、下部電極シート、スペーサ6及び上部電極シート
を正確に位置決めすることができる組立ジグ等を利用し
て、これらを厳密に重ね合わせて固定する。
【0039】その後、超音波融着により、電極及び配線
等が形成されていない領域に融着部11を形成して、上
部電極シートと、スペーサと、下部電極シートとを接着
すると共に、配線接続部13の周縁部の5箇所に融着部
4を形成する。また、この超音波融着と同時に、上部電
極シートの配線接続部13と下部電極シートの上部配線
接続用配線9cが形成された領域とを、異方導電性フィ
ルム2を介して本圧着する。
【0040】この超音波融着工程及び本圧着工程におい
ては、例えば、図4に示す製造装置を使用することがで
きる。図4に示すように、製造装置3の支持部(図示せ
ず)には、異方導電性フィルム2を配線接続部13及び
上部配線接続用配線9cが形成された領域に本圧着する
ための加熱ヘッド(加熱部)14が取り付けられてい
る。また、支持部には、上部フィルム5aの配線接続部
13と下部フィルム5bとを融着するための複数の融着
用ホーン(配線接続部用超音波発振部)15も取り付け
られている。なお、融着用ホーン15は、異方導電性フ
ィルム2を貼付した領域上に加熱ヘッド14を配置した
場合に、配線接続部13の周縁部上に配置されるよう
に、加熱ヘッド14の周囲に位置している。従って、製
造装置3の加熱ヘッド14を、異方導電性フィルム2が
貼付された領域における配線接続部13上に当接させる
と、複数個の融着用ホーン15は、配線接続部13の周
縁部における融着部形成予定領域4a上に当接される。
【0041】このようにして、製造装置3の加熱ヘッド
14及び融着用ホーン15を上部フィルム5aの配線接
続部13上に当接させた後に、加熱ヘッド14に電流を
通流させることにより、その先端14aを加熱すると共
に、融着用ホーン15の先端から超音波を発振させる。
その結果、異方導電性フィルム2を介して上部配線9a
と上部配線接続用配線9cとが電気的に接続されると共
に、配線接続部13が下部フィルム5b上に固定され
て、メンブレンスイッチ1を得ることができる。
【0042】このように構成された本実施例に係るメン
ブレンスイッチにおいては、図11(a)及び図11
(b)に示す従来のメンブレンスイッチと同様に、上部
配線9aを下部電極シートの上部配線接続用配線9cに
接続して、上部配線9aを下部フィルム5b上で取り扱
うので、上部フィルム5a及び下部フィルム5bの配線
等の印刷形状を自由に設計することができる。また、本
実施例においては、1枚のPETフィルムから上部フィ
ルムと下部フィルムとを別々に切り抜くことができるの
で、折り曲げ構造のメンブレンスイッチを製造する場合
と比較して、面付効率を向上させることができると共
に、金型コストを著しく低減することができる。
【0043】更に、本実施例においては、折り曲げ構造
のメンブレンスイッチを構成することなく、テイル部が
1本であるメンブレンスイッチを得ることができるの
で、折り曲げ部における回路切れ(断線)が発生するこ
とを防止することができると共に、容易にメンブレンス
イッチを電源又は他の配線等に接続することができる。
【0044】また、本実施例に係るメンブレンスイッチ
においては、上部配線9aと上部配線接続用配線9cと
が異方導電性フィルム2を介して電気的に接続されてい
るので、圧接用チューブ等を使用する必要がない。圧接
用チューブを使用せずにメンブレンスイッチをキーボー
ド等に組み込む方法として、図5に示すように、キーボ
ードを構成するキートップ部42の裏面側に突起42a
を設けておき、この突起42aにより配線接続部13を
下部フィルム5a側に押圧して、上部配線9aと上部配
線接続用配線9cとを接続する方法が考えられる。しか
し、この方法を使用すると、突起42aの高さの設計及
びキートップ部の成形が困難となり、得られた突起42
aの高さが設計値と異なった場合には、配線間の電気的
導通を得ることができないことがある。
【0045】本実施例においては、圧接用チューブ又は
筐体に設けられた突起等で上部電極シートを押圧するこ
とにより上部配線9aと上部配線接続用配線9cとを接
続する場合と比較して、製造コストを低減することがで
きると共に、両者間の電気的な導通信頼性を向上させる
ことができる。また、このメンブレンスイッチ1をパー
ソナルコンピュータのキーボード等の筐体に組み込む場
合には、筐体に圧接用チューブを挟むための溝等を形成
する必要がないので、この溝の深さの分だけキーボード
等を薄型化することができる。
【0046】更に、本実施例においては、メンブレンス
イッチ1を筐体に組み込む前から、スイッチ回路が完成
されているので、メンブレンスイッチ単体の状態でスイ
ッチとしての電気的検査を実施することができる。従っ
て、早期に不良を発見することができ、不良発生時の処
理工程を簡略化することができる。
【0047】但し、本実施例において配線接続部13と
下部電極シートとの間に介在された異方導電性フィルム
2は、配線間を導通させるためのものであり、上部電極
シートの配線接続部13を下部フィルム5b上の上部配
線接続用配線9cが形成された領域に固定するものでは
ない。特に、メンブレンスイッチは、筐体となるキート
ップ部及び支持板に組み込まれるまでは、メンブレンス
イッチ単体で取り扱われるので、作業者がメンブレンス
イッチ1を持ち上げると、PETにより構成された可撓
性を有するメンブレンスイッチ1は撓んだ形状になる。
そうすると、メンブレンスイッチ1の撓みにより配線接
続部13に曲げ応力が与えられて、配線接続部13が下
部電極シートから剥がれやすくなってしまう。
【0048】そこで、本実施例においては、配線接続部
13の周縁に融着部4を形成することにより、配線接続
部13を下部フィルム5bに固定している。これによ
り、上部電極シートの配線接続部13が下部電極シート
から剥がれることを防止することができ、メンブレンス
イッチの取り扱い性を向上させることができる。
【0049】また、本実施例に係るメンブレンスイッチ
の製造方法によると、配線接続部13の下部電極シート
からの剥離を防止するための超音波融着と、上部配線9
aと上部配線接続用配線9cとの電気的な導通信頼性を
得るための異方導電性フィルム2の圧着とを、同時に実
施することができるので、少ない工程数で優れた性能を
有するメンブレンスイッチを得ることができる。このと
き、本実施例に係る製造装置を使用すると、融着部4の
形成及び異方導電性フィルム2の本圧着のための融着用
ホーン及び加熱ヘッドの位置を別々に調整する工程を省
略することができるので、より一層作業性を向上させる
ことができる。
【0050】更に、図4に示す製造装置3が、上部電極
シートと、スペーサと、下部電極シートとを接着する融
着部11を形成する位置に融着用ホーン(スペーサ接合
用超音波発振部)を有していると、上部及び下部電極シ
ートとスペーサとを接合する融着工程と、配線接続部1
3の周縁部の5箇所に融着部4を形成する融着工程とを
同時に実施することができる。これにより、メンブレン
スイッチの製造工程をより一層簡略化することができ、
製造の作業性を向上させることができる。
【0051】図6(a)及び図6(b)は、本発明にお
いて形成することができる融着部の形状例を示す平面図
である。図6(a)及び図6(b)において、融着部4
は車線で示している。本発明においては、例えば、図6
(a)に示すように、配線接続部13に形成された配線
が延びる方向に、配線の両側方に線状に融着部4が形成
されていても、図6(b)に示すように、配線が形成さ
れていない領域に、配線が延びる方向に直交する方向に
延びる線状の融着部4が形成されていてもよい。超音波
融着により形成された融着部4は、メンブレンスイッチ
を構成するPETフィルムが一度溶融した後に再び固ま
ることにより形成されたものであるので、融着部4が形
成された領域は他の領域と比較して極めて硬くなる。従
って、図6(a)及び図6(b)に示すように、配線接
続部13の周縁部に線状に延びる融着部4が形成されて
いると、融着部4の機械的強度が高くなるので、配線接
続部13に曲げ応力が与えられることを防止することが
できる。その結果、配線接続部13の下部電極シートか
らの耐剥離性をより一層向上させることができる。
【0052】なお、本実施例においては、配線接続部1
3と下部電極シートとの間に、異方導電性フィルム2が
配置されているが、本発明においては、膜厚方向のみの
導通が得られるものであればよく、このような異方導電
性接着剤としては、異方導電性フィルム(ACF:Anisotro
pic Conductive File)の他に、異方導電性ペースト(A
CF:Anisotropic Conductive Paste)等を使用すること
ができる。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
第1配線と接続用配線とが異方導電性接着剤により接続
されていると共に、配線接続部の周縁部に配線接続部と
第2絶縁フィルムとを接合する配線接続部接合用融着部
が形成されているので、スイッチとしての電気的な導通
信頼性が優れたメンブレンスイッチを低コストで容易に
製造することができると共に、このようなメンブレンス
イッチが組み込まれる筐体を薄型化することができる。
また、本発明方法によれば、配線接続部と前記接続用配
線が形成された第2絶縁フィルムとを圧着する工程と、
配線接続部を第2絶縁フィルム上に接合する配線接続部
接合用融着部を形成する工程とを同時に実施するので、
少ない工程数で優れた性能を有するメンブレンスイッチ
を製造することができる。更に、本発明装置によれば、
メンブレンスイッチの製造工程数を減少させることがで
きると共に、超音波発振部及び加熱部の位置を別々に調
整する工程を省略することができるので、より一層製造
作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るメンブレンスイッチの一
部を拡大して示す平面図である。
【図2】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図3】本発明の実施例に係るメンブレンスイッチを示
す模式図である。
【図4】本発明の実施例に係るメンブレンスイッチの製
造装置の一部を示す模式図である。
【図5】突起を有するキートップ部を示す断面図であ
る。
【図6】(a)及び(b)は、本発明において形成する
ことができる融着部の形状例を示す平面図である。
【図7】従来のパーソナルコンピュータの入力装置とし
て使用されるキーボードの一部を示す模式図である。
【図8】(a)はキーボードのキートップ部を示す斜視
図、(b)はメンブレンスイッチを示す斜視図であり、
(c)は支持板を示す斜視図である。
【図9】図6(b)に示すメンブレンスイッチの下部電
極シートを示す平面図である。
【図10】融着部を形成するための融着ホーンの形状を
示す斜視図である。
【図11】(a)及び(b)はキーボードの組立方法を
工程順に示す断面図である。
【符号の説明】
1,31;メンブレンスイッチ 1a,31a;テイル部 3;製造装置 4,11,31b;融着部 5a,25a;上部フィルム 5b,25b;下部フィルム 6,26;スペーサ 6a;開口部 7a,27a,27b;電極 8,28;支持板 9a,29a;上部配線 9b,29b;下部配線 9c,29c;上部配線接続用配線 13,33;配線接続部 13a,33a;スリット 14;加熱ヘッド 15,30;融着用ホーン 21;指触部 22;支持具 23;ラバークッション 24;基体 24a;溝 32,42;キートップ部 34;圧接用チューブ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】なお、本実施例においては、配線接続部1
3と下部電極シートとの間に、異方導電性フィルム2が
配置されているが、本発明においては、膜厚方向のみの
導通が得られるものであればよく、このような異方導電
性接着剤としては、異方導電性フィルム(ACF:Anisotro
pic Conductive Film)の他に、異方導電性ペースト(A
CP:Anisotropic Conductive Paste)等を使用すること
ができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向して配置された第1絶縁フィルム及
    び第2絶縁フィルムと、前記第1絶縁フィルムの前記第
    2絶縁フィルムとの対向面上に設けられた複数の第1電
    極と、前記複数の第1電極に接続された第1配線と、前
    記第1配線が集積された配線接続部と、前記第1絶縁フ
    ィルムにおける前記配線接続部の周囲に選択的に設けら
    れたスリットと、前記第2絶縁フィルムの前記第1絶縁
    フィルムとの対向面に設けられた複数の第2電極と、前
    記複数の第2電極に接続された第2配線と、前記第1配
    線が接続される接続用配線と、前記第1絶縁フィルムと
    第2絶縁フィルムとの間に介装され前記第1電極と前記
    第2電極とが整合する位置にスイッチ開口部を有し前記
    配線接続部に集積された第1配線と前記接続用配線とが
    整合する位置に配線接続用開口部を有するスペーサと、
    前記第1配線が集積された配線接続部と前記接続用配線
    が設けられた第2絶縁フィルムとの間に介装され前記第
    1配線と前記接続用配線とを電気的に導通させる異方導
    電性接着剤と、前記配線接続部の周縁部に超音波融着に
    より形成され前記配線接続部を前記第2絶縁フィルムに
    おける前記接続用配線の形成面上に接合する配線接続部
    接合用融着部と、を有することを特徴とするメンブレン
    スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記配線接続部用融着部は、前記配線接
    続部の周縁部に線状に延びる形状で形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のメンブレンスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2電極、第1及び第2配
    線並びに接続用配線が形成されていない領域に超音波融
    着により形成され前記第1絶縁フィルム及び前記第2絶
    縁フィルムを前記スペーサに接合するスペーサ接合用融
    着部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の
    メンブレンスイッチ。
  4. 【請求項4】 片面に複数の第1電極と、前記複数の第
    1電極に接続された第1配線とが設けられ、前記第1配
    線が集積された配線接続部と、前記配線接続部の周囲に
    選択的に設けられたスリットとを有する第1絶縁フィル
    ムと、片面に複数の第2電極と、前記複数の第2電極に
    接続された第2配線と、前記第1配線が接続される接続
    用配線とが設けられた第2絶縁フィルムとを、前記第1
    電極と前記第2電極とを対向させて配置し、前記第1絶
    縁フィルムと前記第2絶縁フィルムとの間に、前記第1
    電極と前記第2電極とが整合する位置にスイッチ開口部
    を有し前記配線接続部に集積された第1配線と前記接続
    用配線とが整合する位置に配線接続用開口部を有するス
    ペーサを介装する工程と、前記第1絶縁フィルム及び前
    記第2絶縁フィルムと前記スペーサとを接着する工程と
    を有するメンブレンスイッチの製造方法において、前記
    スペーサを介装する工程の前に、前記配線接続部に集積
    された第1配線と前記接続用配線との間に両者を電気的
    に導通させる異方導電性接着剤を配置する工程と、前記
    スペーサを介装する工程の後に、前記異方導電性接着剤
    を介して前記第1配線が集積された配線接続部と前記接
    続用配線が形成された第2絶縁フィルムとを圧着して前
    記第1配線と前記接続用配線とを電気的に導通させると
    共に、前記配線接続部を前記第2絶縁フィルムにおける
    前記接続用配線の形成面上に接合する配線接続部接合用
    融着部を超音波融着により形成する工程と、を有するこ
    とを特徴とするメンブレンスイッチの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記配線接続部接合用融着部を形成する
    工程と同時に、前記第1及び第2電極、第1及び第2配
    線並びに接続用配線が形成されていない領域に前記第1
    絶縁フィルム及び前記第2絶縁フィルムを前記スペーサ
    に接合するスペーサ接合用融着部を超音波融着により形
    成する工程を有することを特徴とする請求項4に記載の
    メンブレンスイッチの製造方法。
  6. 【請求項6】 対向して配置された第1絶縁フィルム及
    び第2絶縁フィルムと、前記第1絶縁フィルムの前記第
    2絶縁フィルムとの対向面上に設けられた複数の第1電
    極と、前記複数の第1電極に接続された第1配線と、前
    記第1配線が集積された配線接続部と、前記第1絶縁フ
    ィルムにおける前記配線接続部の周囲に選択的に設けら
    れたスリットと、前記第2絶縁フィルムの前記第1絶縁
    フィルムとの対向面に設けられた複数の第2電極と、前
    記複数の第2電極に接続された第2配線と、前記第1配
    線が接続される接続用配線と、前記第1絶縁フィルムと
    第2絶縁フィルムとの間に介装され前記第1電極と前記
    第2電極とが整合する位置にスイッチ開口部を有し前記
    配線接続部に集積された第1配線と前記接続用配線とが
    整合する位置に配線接続用開口部を有するスペーサと、
    を有するメンブレンスイッチを製造する製造装置におい
    て、前記第1配線が集積された配線接続部と前記接続用
    配線が設けられた第2絶縁フィルムとの間に配置された
    異方導電性接着剤を介して、前記配線接続部と前記第2
    絶縁フィルムとを加熱により圧着する加熱部と、前記加
    熱部による加熱と同時に前記配線接続部及び前記第2絶
    縁フィルムに選択的に超音波振動を与えて前記配線接続
    部を前記第2絶縁フィルムにおける前記接続用配線の形
    成面上に接合する融着部を形成する配線接続部用超音波
    発振部と、を有することを特徴とするメンブレンスイッ
    チの製造装置。
  7. 【請求項7】 前記接続部用超音波発振部により前記配
    線接続部及び前記第2絶縁フィルムに選択的に超音波振
    動を与えると同時に、前記第1及び第2電極、第1及び
    第2配線並びに接続用配線が形成されていない領域に選
    択的に超音波振動を与えて前記第1絶縁フィルム及び前
    記第2絶縁フィルムを前記スペーサに接合する融着部を
    形成するスペーサ接合用超音波発振部を有することを請
    求項6に記載のメンブレンスイッチの製造装置。
JP10151760A 1998-06-01 1998-06-01 メンブレンスイッチ、その製造方法及びその製造装置 Pending JPH11345541A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100397114B1 (ko) * 1999-12-28 2003-09-06 알프스 덴키 가부시키가이샤 시트형상 스위치

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