JPH11344787A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JPH11344787A
JPH11344787A JP15451698A JP15451698A JPH11344787A JP H11344787 A JPH11344787 A JP H11344787A JP 15451698 A JP15451698 A JP 15451698A JP 15451698 A JP15451698 A JP 15451698A JP H11344787 A JPH11344787 A JP H11344787A
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JP
Japan
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group
methine
dye
silver halide
ring
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Application number
JP15451698A
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English (en)
Inventor
Masanori Goto
昌紀 後藤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Publication of JPH11344787A publication Critical patent/JPH11344787A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色再現性の優れたハロゲン化銀カラー写真感
光材料の提供。 【解決手段】 少なくとも1層の感光性層に、アセトニ
トリル溶媒中で測定された還元電位が−900mVより
卑である化合物を含有し、該感光性層と異なる感光性層
の少なくとも1層に、アセトニトリル溶媒中で測定され
た還元電位が−800mVより貴であり、該感光性層と
同じ感光性を有する化合物又は該感光性層と同じ感光性
を有する減感色素を含有することを特徴とするハロゲン
化銀カラー写真感光材料。 化合物:メチン又はポリメチン色素

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀カラー
写真感光材料に関し、詳しくは色再現性に優れたハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハロゲン化銀カラー写真感光材料
(以下、単に感光材料とも言う)の画質の向上は著し
い。
【0003】カラー感光材料の画質の3大要素である粒
状性、鮮鋭性及び色再現性のいずれもが、近年では高い
レベルになってきており、通常、ユーザーが手にするカ
ラープリントでは、大きな不満はないのが実情である。
【0004】しかしながら、上記の3大要素のなかで、
特に色再現性に関しては色純度こそ向上してきてはいる
ものの、同一色の中での弁別性や、より期待に近い色再
現性を得るには未だ十分とは言えないのが実情である。
【0005】色再現性改良の従来技術としては、カラー
現像主薬の酸化体とカップリングして現像抑制剤または
そのプレカーサーを放出する所謂DIR化合物を添加す
ることは広く知られている。該技術はDIR化合物から
放出される現像抑制剤によりインターイメージ効果を生
みだし、色純度再現性の向上を可能ならしめる技術であ
るが、該技術は感度低下を伴い、かつ、特定の色相の調
整や、細かな色純度の制御が難しいという欠点を有して
いた。
【0006】一方、カラーネガフィルムにおいては、カ
ラードカプラーを不要な吸収を相殺する量以上に用いる
ことで色純度再現性を向上させる技術が、例えば特開昭
62−253167号、同62−253170号、特開
平3−215848号などにより開示されているが、こ
の方法も感度低下を伴い、又、同一色の中での弁別性
や、より期待に近い色再現性を得るには、まだ十分な手
段ではなく、更なる技術の開発が望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、色再現性の優れたハロゲン化銀カラー写真感光材料
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、以下の
構成により達成された。
【0009】(1)支持体上の一方の側に、少なくとも
2つの感光性ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀
カラー写真感光材料において、少なくとも1層の感光性
層に、アセトニトリル溶媒中で測定された還元電位が−
900mVより卑である化合物を含有し、該感光性層と
異なる感光性層の少なくとも1層に、アセトニトリル溶
媒中で測定された還元電位が−800mVより貴であ
り、該感光性層と同じ感光性を有する化合物を含有する
ことを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
(2)支持体上の一方の側に、少なくとも2層の感光性
ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感
光材料において、少なくとも1層の感光性層に、アセト
ニトリル溶媒中で測定された還元電位が−900mVよ
り卑である増感色素を含有し、該感光性層と異なる感光
性層の少なくとも1層に、アセトニトリル溶媒中で測定
された還元電位が−800mVより貴であり、該感光性
層と同じ感光性を有する減感色素を含有することを特徴
とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0010】(3)支持体上の一方の側に、少なくとも
2層の感光性ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀
カラー写真感光材料において、少なくとも1層の感光性
層に、アセトニトリル溶媒中で測定された還元電位が−
900mVより卑である下記一般式(S−1)で表され
る化合物を少なくとも1種含有し、該感光性層と異なる
感光性層の少なくとも1層に、アセトニトリル溶媒中で
測定された還元電位が−800mVより貴であり、該感
光性層と同じ感光性を有する下記一般式(D−1)〜
(D−8)で表される化合物を少なくとも1種含有する
ことを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0011】
【化10】
【0012】〔式中、Zは5員又は6員の含窒素複素環
を形成するに必要な非金属原子群を表し、縮合環を形成
することができる。Rは脂肪族基を表し、Lはメチン環
を表し、Qはメチン色素或いはポリメチン色素を形成す
る基を表す。lは0又は1の整数で、mは0〜9の整数
である。m≧2のときLは同じでも異なってもよい。〕
【0013】
【化11】
【0014】〔式中、La及びLbは各々、炭素原子或
いは窒素原子を表し、R11は脂肪族基、アリール基又は
複素環基を表し、L1はメチン基を表し、Q1はメチン色
素或いはポリメチン色素を形成する基を表す。m1は0
〜6の整数である。m1≧2のときL1は同じでも異なっ
てもよい。〕
【0015】
【化12】
【0016】〔式中、R21及びR24は各々、水素原子、
脂肪族基、アリール基又は複素環基を表し、R22及びR
23は各々、水素原子または置換しうる基を表す。R21
22との間、R22とR23との間、R21とR24との間で各
々、結合して5員又は6員の縮合環を形成してもよい。
2はメチン基を表し、Q2はメチン色素或いはポリメチ
ン色素を形成する基を表す。m2は0〜6の整数であ
る。m2≧2のときL2は同じでも異なってもよい。〕
【0017】
【化13】
【0018】〔式中、Y3は−CH=CH−、酸素原
子、硫黄原子、セレン原子、=NR33−或いは−CR34
35−を表し、R31、R33、R34及びR35は各々、脂肪
族基を表し、R32は水素原子又は置換しうる基を表す。
34とR35との間で結合して、スピロ環を形成してもよ
い。W31はハメットσpの値が0.05より大きな電子
吸引性の基を表し、L3はメチン基を表し、Q3はメチ
ン色素或いはポリメチン色素を形成する基を表す。l3
は0又は1の整数で、m3は0〜6の整数である。nは
0〜3の整数である。m3≧2のときL3は同じでも異な
ってもよい。〕
【0019】
【化14】
【0020】〔式中、Z4は5員または6員の縮合環を
形成する非金属原子群を表す。R41は水素原子或いは脂
肪族基を表し、L4はメチン基を表し、Q4はメチン色素
或いはポリメチン色素を形成する基を表す。m4は1〜
5の整数である。m4≧2のときL4は同じでも異なって
もよい。〕
【0021】
【化15】
【0022】〔式中、Y5は−CH=CH−、酸素原
子、硫黄原子、セレン原子、=N−R54基、或いは=C
−(R55)−R56基を表し、R51は脂肪族基、アリール
基又は複素環基を表し、R52及びR53は各々、水素原子
又は置換しうる基を表す。R54、R55及びR56は各々、
脂肪族基を表す。R52とR53との間で結合して5員又は
6員の縮合環を形成することができ、R55とR56との間
で結合して、スピロ環を形成してもよい。L5はメチン
基を表し、Q5はメチン色素或いはポリメチン色素を形
成する基を表す。m5は1〜3の整数である。m5≧2の
ときL5は同じでも異なってもよい。〕
【0023】
【化16】
【0024】〔式中、Y6は−CR62=CR63−又は−
CR6465−を表し、R61は水素原子、脂肪族基又はア
リール基を表し、R62〜R65は各々、水素原子又は置換
しうる基を表し、R62とR63との間で結合して縮合環を
形成することができ、R64とR65の間で結合してスピロ
環を形成してもよい。L6はメチン基を表し、Q6はメチ
ン色素或いはポリメチン色素を形成する基を表す。m6
は0〜4の整数である。m6≧2のときL6は同じでも異
なってもよい。〕
【0025】
【化17】
【0026】〔式中、Z7は縮合ベンゼン環を形成する
に必要な非金属原子群を表す。R71〜R76は各々、水素
原子又は置換しうる基を表し、R71とR73との間で結合
して二重結合を形成してもよい。L7はメチン基を表
し、Q7はメチン色素或いはポリメチン色素を形成する
基を表す。m7は0〜3の整数である。m7≧2のときL
7は同じでも異なってもよい。〕
【0027】
【化18】
【0028】〔式中、W81及びW82は各々、ハメットσ
pの値が0.05より大きな電子吸引性の基を表し、R
81、R82、R83及びR84は各々、水素原子又は置換基を
表す。〕以下、本発明を詳述する。
【0029】一般的に、ハロゲン化銀カラー写真感光材
料は、青感性、緑感性、赤感性等の感光性層からなって
いるが、本発明でいう異なる感光性層とは、感色性が異
なる感光性層のことを言う。また同じ感光性層とは、感
色性が同じ感光性層のことをいう。
【0030】本発明の化合物の還元電位の測定方法は、
BAS(株)製BAS100Wボルタンメトリーアナラ
イザーで下記の方法で測定することができる。
【0031】溶媒としてはアセトニトリルを用い、支持
電解質としてはノルマルテトラブチル−アンモニウムパ
ークロレートを用いる。試料溶液は0.1モルの支持電
解質を含むアセトニトリルに、化合物を10-3〜10-5
モル溶解することにより調製し、窒素ガスを10分間バ
ブリングすることにより脱酸素する。
【0032】作用電極は白金電極を、参照電極は銀/塩
化銀電極を、更に対極に白金電極を用い、25℃でサイ
クリックボルタンメトリー法を用いて測定することがで
きる。なお上記の測定方法は「電気化学測定法」(技報
堂出版)に記載されている。
【0033】本発明に於いて、還元電位が−900mV
(vsSCE)より卑の値を有する化合物としては、前
記一般式(S−1)で表される化合物が好ましく用いら
れる。また、還元電位が−800mV(vsSCE)よ
り貴の値を有する化合物としては、前記一般式(D−
1)〜(D−8)で表される化合物が好ましく組み合わ
せて用いられる。
【0034】本発明に於いて、ハロゲン化銀乳剤層に好
ましく用いられる一般式(S−1)で表される化合物及
び一般式(D−1)〜(D−8)で表される化合物にお
いて、Q、Q1〜Q7によって形成されるメチン色素或い
はポリメチン色素は、各々、シアニン、ヘミシアニン、
ホロポーラー、コンプレックスシアニン、メロシアニ
ン、コンプレックスメロシアニン及びスチリル色素等が
挙げられる。
【0035】これらの色素の詳細は例えば、エフ・エム
・ハーマー著、シアニンダイズ・リレイテッド・コンパ
ウンズ(Jhon Wiley&Sons,New Y
ork,London 1964)又はD.M.Stu
rmer著、ヘテロサイクリック・コンパウンズ スペ
シャル トピックス イン ヘテロサイクリック ケミ
ストリーVIII章IV.482〜515頁(Jhon Wl
ley&Sons,New York,London
1977)、ティ・エッチ・ジェームス編、ザ・セオリ
ー・オブ・ザ・フォトグラフィック・プロセス第4版、
VIII章194〜234頁(Macmlllan Pub
llshing Co.,Inc.New York
1977)等に記載されている。
【0036】本発明の一般式(S−1)で表される化合
物並びに一般式(D−1)〜(D−8)で表される化合
物は、各々共鳴系の極限構造式の一つで表したものであ
り、各々について他の極限構造式或いは互変異性他体の
構造をとり得る。
【0037】Q及びQ1〜Q7で示されるメチン色素或い
はポリメチン色素を形成する基は、形成される分子に於
いて共役構造をとりうる基であり、例えば、アンモニウ
ム基、アミノ基、イミノ基、電子吸引性の基を置換した
メチレン基、アリール基或いは複素環基などが挙げられ
る。具体的にはアンモニウム基としては置換又は無置換
の脂肪族基(例えば、メチル、エチル、フェニル、ナフ
チル、2−メトキシエチル、カルボキシエチル、3−ス
ルホプロピル基など)置換又は無置換の芳香族基(例え
ば、4−メトキシフェニル、3−カルボキシフェニル、
2−スルホフェニル基など)置換又は無置換の複素環基
(例えばピリジル、フリル、イミダゾリル、5−ジメチ
ルアミノチエニル、5−カルボキシフリル、ピリミジル
基など)が任意に置換して4級アンモニウムを形成した
ものが挙げられる。
【0038】アミノ基としては、置換又は無置換のアミ
ノ基(例えばアミノ、エチルアミノ、4−メトキシフェ
ニルアミノ、ジメチルアミノ、ビス(2−メタンスルホ
ニルエチル)エチルアミノ、ビス(カルボキシメチル)
アミノ、ジフェニルアミノ、ビス(4−カルボキシフェ
ニル)アミノ、ビス(4−アミノフェニル)アミノ、ジ
フリルアミノ基などが挙げられる。イミノ基としては置
換又は無置換のイミノ基(例えばイミノ、メチルイミ
ノ、2−メタンスルホニルエチルイミノ、カルボキシメ
チルイミノ、フェニルイミノ、3−カルボキシフェニル
イミノ、4−メトキシフェニルイミノ、フリルイミノ基
など)が挙げられる。
【0039】電子吸引性基を置換したメチレン基として
は、開鎖メロシアニン色素の酸性基として公知の基(例
えば、一般式(D−8)に於けるW81及びW82で表され
る電子吸引性の基、ジシアノメチレン基、シアノ−エト
キシカルボニルメチレン基、シアノ−メタンスルホニル
メチレン基、ビス(メトキシカルボニル)メチレン基、
シアノ−トルエンスルホニルメチレン基)等から選択す
ることができ、アリール基としては、(例えば、4−ジ
メチルアミノフェニル基、4−メトキシフェニル基、4
−モルホリノフェニル基、ピロリジノフェニル基)等が
挙げられる。
【0040】複素環基としてはシアニン色素或いはメロ
シアニン色素を形成する公知の塩基性、酸性の複素環基
で、ビペラジノ基、モルフォリノ基、ピロリジノ基及び
イミダゾ[4,5−b]キノキサリン環、テトラゾール
環、4−チオヒダントイン環、ローダニン環、2−ピラ
ゾリン−5−オン環、クロマン環、2−チオオキサゾリ
ジン−2,4−ジオン環、バルビツール酸、チオバルビ
ツール酸から誘導される基等の各基が挙げられる。
【0041】一般式(S−1)のZで形成される5員又
は6員の含窒素複素環としては、オキサゾール核(例え
ば、オキサゾリジン環、オキサゾリン環、ベンゾオキサ
ゾール環、テトラヒドロベンゾオキサゾール環、ナフト
オキサゾール環、フェナントロオキサゾール環等)、イ
ミダゾール核(例えば、イミダゾリジン環、イミダゾリ
ン環、ベンズイミダゾール環、テトラヒドロベンゾイミ
ダゾール環、ナフトイミダゾール環、フェナントロイミ
ダゾール環等)、チアゾール核(例えば、チアゾリジン
環、チアゾリン環、ベンゾチアゾール環、テトラヒドロ
ベンゾチアゾール環、ナフトチアゾール環、フェナント
ロチアゾール環等)、セレナゾール核(例えば、セレナ
ゾリジン環、セレナゾリン環、ベンゾセレナゾール環、
テトラヒドロベンゾセレナゾール環、ナフトセレナゾー
ル環、フェナントロセレナゾール環等)、テルラゾール
核(例えば、テルラゾリジン環、テルラゾリン環、ベン
ゾテルラゾール環等)、ピリジン核(例えば、ピリジ
ン、キノリン等)、ピロール核(例えば、ピロリジン
環、ピロリン環、ピロール環、3,3−ジアルキルイン
ドレニン環)等が挙げられる。
【0042】本発明の一般式(S−1)で表される化合
物及び一般式(D−1)〜(D−8)で表される化合物
において、置換基の脂肪族基としては、例えば、炭素原
子数1〜10の分岐あるいは直鎖のアルキル基(例え
ば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペン
チル基、lso−ペンチル基、2−エチル−ヘキシル
基、オクチル基、デシル基等)、炭素原子数3〜10の
アルケニル基(例えば、2−プロペニル基、3−ブテニ
ル基、1−メチル−2−プロペニル基、3−ペンテニル
基、1−メチル−3−ブテニル基、4−ヘキセニル基
等)が挙げられる。
【0043】上述した基は、更にハロゲン原子(例え
ば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等)、トリフルオ
ロメチル基、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エト
キシ、メトキシエトキシ基等)、アリールオキシ基(例
えば、フェノキシ基、p−トリルオキシ基等)、シアノ
基、カルバモイル基(例えば、カルバモイル基、N−メ
チルカルバモイル基、N,N−テトラメチレンカルバモ
イル基等)、スルファモイル基(例えば、スルファモイ
ル基、N,N−3−オキサペンタメチレンアミノスルホ
ニル基等)、スルホニル基(例えば、メタンスルホニル
基、トリフルオロメタンスルホニル基、p−トルエンス
ルホニル基等)、アルコキシカルボニル基(例えば、エ
トキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基等)、アミ
ノ基(例えば、アミノ基、ビスカルボキシメチルアミノ
基等)、アリール基(例えば、フェニル基、カルボキシ
フェニル基等)、複素環基(例えば、テトラヒドロフル
フリル、2−ピロリジノン−1−イル基等)、アシル基
(例えば、アセチル基、ベンゾイル基等)、ウレイド基
(例えば、ウレイド基、3−メチルウレイド基、3−フ
ェニルウレイド基等)、チオウレイド基(例えば、チオ
ウレイド基、3−メチルチオウレイド基等)、メルカプ
ト基、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、エチルチ
オ基等)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ基
等)、複素環チオ基(例えば、2−チエニルチオ基、3
−チエニルチオ基等)、アシルオキシ基(例えば、アセ
チルオキシ基、プロパノイルオキシ基、ベンゾイルオキ
ン基等)、アシルアミノ基(例えば、アセチルアミノ
基、ベンゾイルアミノ基等)、チオアミド基(例えば、
チオアセトアミド基、チオベンゾイルアミノ基等)スル
ホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド基、ブタ
ンスルホンアミド基等)等の置換基で置換されていても
良く、例えば、スルホ基、カルボキシ基、ホスフォノ
基、スルファート基、ヒドロキシ基、スルフィノ基、ス
ルホニルアミノカルボニル基(例えば、メタンスルホニ
ルアミノカルボニル基、エタンスルホニルアミノカルボ
ニル基等)、アシルアミノスルホニル基(例えば、アセ
トアミドスルホニル基、メトキシアセトアミドスルホニ
ル基等)、アシルアミノカルボニル基(例えば、アセト
アミドカルボニル、メトキシアセトアミドカルボニル基
等)、スルフィニルアミノカルボニル基(例えば、メタ
ンスルフィニルアミノカルボニル基、エタンスルフィニ
ルアミノカルボニル基等)、カルボキシ基、スルホ基等
の水可溶化基で置換されていることが好ましい。これら
水可溶化基を置換した脂肪族基の具体的例としては、カ
ルボキシメチル、カルボキシエチル、3−スルファート
ブチル、スルホエチル、3−スルホプロピル、2−ヒド
ロキシ−3−スルホプロピル、4−スルホブチル、5−
スルホペンチル、3−スルホブチル、3−スルホペンチ
ル、6−スルホ−3−オキサヘキシル、ω−スルホプロ
ポキシカルボニルメチル、ω−スルホプロピルアミノカ
ルボニルメチル、3−スルフィノブチル、3−ホスフォ
ノプロピル、ヒドロキシエチル、N−メタンスルホニル
カルバモイルメチル、4−スルホ−3−ブテニル、2−
カルボキシ−2−プロペニル、O−スルホベンジル、P
−スルホフェネチル、P−カルボキンベンジル等の各基
が挙げられる。
【0044】R11、R21、R24及びR61で示されるアリ
ール基としては、単環並びに多環のものを含み、例え
ば、フェニル基、ナフチル基等の基が挙げられ、R11
21、R24及びR51で示される複素環基としては例え
ば、チエニル、フリル、ピリジル、カルバゾリル、ピロ
リル、インドリル等の各基が挙げられる。
【0045】これらの基には脂防族基の説明で挙げた基
が置換でき、置換されたアリール基の具体例としては、
例えば、p−カルボキシフェニル、p−N,N−ジメチ
ルアミノフェニル、p−モルフォリノフェニル、p−メ
トキンフェニル、3,4−ジメトキシフェニル、3,4
−メチレンジオキシフェニル、3−クロロフェニル、p
−ニトロフェニル等の各基が挙げられ、置換された複素
環基の具体例としては、例えば、5−クロロ−2−ピリ
ジル、5−エトキシカルボニル−2−ピリジル、5−カ
ルバモイル−2−ピリジル等の各基が挙げられる。
【0046】R22、R23、R32、R51、R52、R53、R
61、R71、R72、R73、R74、R75、R76、R81
82、R83、R84で示される基としては、例えば、アル
キル基(例えば、メチル、トリフルオロメチル、エチ
ル、ブチル、イソ−ブチル、ベンジル、フェネチル基
等)、アルケニル基(例えば2−プロペニル、1−プロ
ペニル、1−メチル−3−ブテニル基等)、ハロゲン原
子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原
子等)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、
メトキシエトキシ基等)、アリールオキン基(例えば、
フェノキシ、p−トリルオキシ基等)、メルカプト基、
アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、エテルチオ基
等)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ基等)、
複素環チオ基(例えば、2−チエニルチオ、3−チエニ
ルチオ基等)、アシルオキシ基(例えば、アセチルオキ
シ、プロパノイルオキシ、ベンゾイルオキシ基等)、ア
ミノ基(例えば、アミノ、ジメチルアミノ、アニリノ等
の各基)、アリール基(例えば、フェニル基、ナフチ
ル、4−ニトロフェニル基等)、複素環基(例えば、ピ
リジル基、ピロリル基、インドリル基、イミダゾリル
基、チアゾリル基、ピリミジニル基等)、アシル基(例
えば、アセチル、ベンゾイル基等)、シアノ基、トリフ
ルオロメチル基、スルホニル基(例えば、メタンスルホ
ニル、ベンゼンスルホニル基等)、ウレイド基(例え
ば、ウレイド、3−メチルウレイド、3−フェニルウレ
イド基等)、カルバモイル基(例えば、カルバモイル、
N,N−ジメチルカルバモイル、モルホリノカルボニル
基等)、スルファモイル基(例えば、スルファモイル、
N−フェニルスルファモイル、モルホリノスルホニル基
等)、アシルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、ベン
ゾイルアミノ、オルト−ヒドロキシベンゾイルアミノ基
等)、スルホニルアミノ基(例えば、メタンスルホニル
アミノ、ベンゼンスルホニルアミノ基等)、アルコキシ
カルボニル基、(例えば、メトキシカルボニル、エトキ
シカルボニル、トリフルオロエトキシカルボニル基
等)、ヒドロキシル基、カルボキシル基、ニトロ基等が
挙げられる。
【0047】R21及びR22、R22及びR23、R21及びR
24、R52及びR53、R62及びR63で各々、形成すること
ができる縮合環としては、例えば5員、6員の飽和又は
不飽和の縮合炭素環が挙げられる。これらの縮合環上に
は任意の位置に置換することができ、これら置換される
基及びZ4で示される5員または6員の縮合環上並びに
8で示される縮合ベンゼン環上に置換される基として
は前述のR22で説明した基が挙げられる。
【0048】一般式(D−3)に於けるW31並びに一般
式(D−8)に於けるW81及びW82で示されるハメット
σpの値が0.05より大きな電子吸引性の基としては
ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、沃素原子等)、トリフルオロメチル基、アシルオキ
シ基(例えば、アセチルオキシ基、プロパノイルオキシ
基、ベンゾイルオキシ基等)、アシル基(例えば、アセ
チル基、ベンゾイル基等)、シアノ基、スルホニル基
(例えば、メタンスルホニル基、トリフルオロメタンス
ルホニル基、ベンゼンスルホニル基等)、カルバモイル
基(例えば、カルバモイル基、N,N−ジメチルカルバ
モイル基、モルフォリノカルボニル基等)、スルファモ
イル基(例えば、スルファモイル基、N−フェニルスル
ファモイル基、モルホリノスルファモイル基等)、アル
コキシカルボニル基、(例えば、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、トリフルオロエトキシカル
ボニル基等)、ニトロ基等が挙げられる。
【0049】前記一般式(D−3)及び(D−8)で用
いられるハメットσp値は、Hammett等によって
安息香酸エテルの加水分解に及ばす置換基の電子的効果
から求められた置換基定数であり、ジャーナル・オブ・
オーガニック・ケミストリー23巻、420−427
(1958)、実験化学講座14巻(丸善出版社)、フ
ィジカル・オーガニック・ケミストリー(Mc Gra
w Hill Book社:1940年)、ドラックデ
ザインVII巻(Academic PressNew
York:1976)、薬物の構造活性相関(南江堂:
1979)等に詳しく記載されている。
【0050】一般式(D−1)に於いてLa、Lb、L
c及びLdは各々、独立に窒素原子或はメチン炭素を表
し、一般式(S−1)及び(D−1)〜(D−8)に於
いて、L、L1、L2、L3、L4、L5、L6及びL7は各
々、独立にメチン基を表す。メチン基は置換基を有する
ものを含み、これらメチン炭素基に置換される基として
は、アルキル基(例えば、メチル、エチル、トリフルオ
ロメチル、ベンジル等の各基)、アルコキシ基(例え
ば、メトキシ、エトキシ等の各基)、アルキルチオ基
(例えばメチルチオ、エチルチオ等の各基)、アシル基
(例えば、アセチル基等)、ハロゲン原子(例えば、フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子等)、シアノ
基、アリール基(例えば、フェニル、カルボキシフェニ
ル等の各基)、複素環基(例えば、2−チエニル、2−
フリル、1,3−ビス(2−メトキシエチル)−6−ヒ
ドロキシ−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロ−5−ピリミジル、5−ヒドロキシ−3−メチル
−1−フェニル−4−ピラゾリル等の各基)等が挙げら
れる。
【0051】又、メチン炭素は隣接するメチン炭素、或
は隔たったメチン炭素と各々、アルキレン基を介して結
合して5員、6員の炭素環を形成することもでき、又メ
チン鎖に結合したアゾール環を形成している窒素原子上
の置換基と結合して5員、6員の含窒素複素環を形成す
ることもできる。
【0052】前記一般式(S−1)、(D−1)〜(D
−8)で示される化合物に於て、カチオン或いはアニオ
ンの電荷を有する基が置換されている場合には、各々、
分子内の電荷が相殺するように当量のアニオン或いはカ
チオンで対イオンが形成される。カチオンの具体例とし
ては、プロトン、有機アンモニウムイオン(例えば、ト
リエチルアンモニウム、トリエタノールアンモニウム等
の各イオン)、無機カチオン(例えば、リチウム、ナト
リウム、カリウム等の各カチオン)が挙げられ、酸アニ
オンの具体例としては例えば、ハロゲンイオン(例えば
塩素イオン、臭素イオン、沃素イオン等)、p−トルエ
ンスルホン酸イオン、過塩素酸イオン、4フッ化ホウ素
イオン、硫酸イオン、メチル硫酸イオン、エチル硫酸イ
オン、メタンスルホン酸イオン、トリフルオロメタンス
ルホン酸イオン等が挙げられる。
【0053】本発明においてで上記の(D−1)〜(D
−8)で表される化合物のなかで特に好ましく用いられ
るものとしては、以下に示す化合物及び下記の特許に開
示されている化合物が挙げられる。以下、その化合物及
び 特許No.と一般式を列挙するが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
【0054】
【化19】
【0055】
【化20】
【0056】
【化21】
【0057】
【化22】
【0058】
【化23】
【0059】
【化24】
【0060】
【化25】
【0061】
【化26】
【0062】
【化27】
【0063】
【化28】
【0064】
【化29】
【0065】
【化30】
【0066】
【化31】
【0067】
【化32】
【0068】
【化33】
【0069】
【化34】
【0070】(1)D−1タイプ
【0071】
【化35】
【0072】(特開昭55−7703号) Z:シアニンヘテロ核を形成するのに必要な原子群 R:アルキル基、アリル基又はアリール基 X-:アニオン
【0073】
【化36】
【0074】(特開昭54−126020号) Z:シアニンヘテロ核を形成するのに必要な原子群 R:アルキル基、アリル基又はアリール基 X-:アニオン ピラゾロ〔1,5−a〕ピラジン核 (特開昭59−53832号) (2)D−2タイプ インドール型カルボシアニン (特開昭49−13570号)
【0075】
【化37】
【0076】(特開昭49−84640号) R1:H又はアルキル基 R2:H、アルキル基又はアリール基 R3:アルキル基、アリル基又はアリール基 Z:シアニンヘテロ核を形成するのに必要な原子群 X-:アニオン
【0077】
【化38】
【0078】(特開昭49−115314号) Z:シアニンヘテロ核を形成するのに必要な原子群 X-:アニオン R1:H又はアルキル基、アリール基 R2:H、アルキル基、カルボキシル基、アルコキシカ
ルボニル基 R3:アルキル基、アリール基 R4,R5:アルキル基、アルケニル基、アリール基
【0079】
【化39】
【0080】
【化40】
【0081】(特開昭52−120824号) Z:シアニンヘテロ核を形成するのに必要な原子群 R:アルキル基、アリル基又はアリール基 X-:アニオン A,B:H、アルキル基、アリル基又はアリール基
【0082】
【化41】
【0083】(特開昭54−62815号) Z:シアニンヘテロ核を形成するのに必要な原子群 R:アルキル基、アリル基又はアリール基 X-:アニオン
【0084】
【化42】
【0085】(特開昭54−104822号) A:H又はニトロ基 R1:アルキル基又はアリル基 R2:アルキル基、アリル基又はアリール基 Z:シアニンヘテロ核を形成するのに必要な原子群 X-:アニオン ピリミジン核を有する色素 (ベルギー特許77521号)
【0086】
【化43】
【0087】(米国特許3,505,070号) Z:シアニンヘテロ核を形成するのに必要な原子群 R:アルキル基、アリル基又はアリール基 X-:アニオン R1,R2:H、アルコキシ基、アルキル基、ハロゲン原
子又は互いに連結して5又は6員環を形成することがで
きる
【0088】
【化44】
【0089】(米国特許3,586,672号) Z:シアニンヘテロ核を形成するのに必要な原子群 R:アルキル基、アリル基又はアリール基 X-:アニオン R1,R2:H、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原
子又は互いに連結して5又は6員環を形成することがで
きる
【0090】
【化45】
【0091】(米国特許3,598,596号) Z:シアニンヘテロ核を形成するのに必要な原子群 R:アルキル基、アリル基又はアリール基 X-:アニオン n=0〜2
【0092】
【化46】
【0093】(米国特許3,630,749号) Z:シアニンヘテロ核を形成するのに必要な原子群 R:アルキル基、アリル基又はアリール基 X-:アニオン n=0〜2 L=メチン基 R1:H、アルキル基、アリル基
【0094】
【化47】
【0095】(米国特許3,767,651号) Z:シアニンヘテロ核を形成するのに必要な原子群 R:アルキル基、アリル基又はアリール基 X-:アニオン n=0〜2 L=メチン基
【0096】
【化48】
【0097】(特開昭50−71321号) R:アルキル基、アリル基又はアリール基 X-:アニオン
【0098】
【化49】
【0099】(特開昭60−121441号) Z:シアニンヘテロ核を形成するのに必要な原子群 R:アルキル基、アリル基又はアリール基 X-:アニオン
【0100】
【化50】
【0101】(ベルギー特許767333号) R:アルキル基、アリル基又はアリール基 X-:アニオン
【0102】
【化51】
【0103】(米国特許3,501,309号) Z:シアニンヘテロ核を形成するのに必要な原子群 R:アルキル基、アリル基又はアリール基 X-:アニオン
【0104】
【化52】
【0105】(米国特許3,592,653号) Z:シアニンヘテロ核を形成するのに必要な原子群 X-:アニオン R2〜R5:H、アルキル基、アリール基 R1:アルキル基、アリル基、アルケニル基 (ベルギー特許73631号) D−3タイプ
【0106】
【化53】
【0107】(特開昭50−51317号) Q:シアニン核 R1〜R4:アルキル基、アリル基又はアリール基 X-:アニオン
【0108】
【化54】
【0109】(特開昭52−25621号) R:アルキル基、アリル基又はアリール基 X-:アニオン n=0〜2 A:アルキル基、アリール基、ヒドロキシル基、アルコ
キシル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、
ニトロ基、ハロゲン原子 ピロロ〔2,3−b〕ピラジン又はピロロ〔2,3−
b〕キノキサリン (米国特許3,598,595号)
【0110】
【化55】
【0111】(米国特許3,632,808号) Q:シアニン、メロシアニン又はスチリル色素核 R:アルキル基、アリル基又はアリール基 X-:アニオン イミダゾ〔4,5−b〕キノキサリン (米国特許3,723,419号)
【0112】
【化56】
【0113】(米国特許3,736,321号) Q:シアニン形成核 L:メチン基 R1:アルキル基、アリル基 R2:H、アルキル基、アリル基
【0114】
【化57】
【0115】(米国特許3,897,216号) Q:シアニン、メロシアニン又はスチリル色素核 R:アルキル基、アリル基又はアリール基
【0116】
【化58】
【0117】R:アルキル基、アリル基又はアリール基 X-:アニオン R1,R2:H、アルコキシ基 R3,R4:H、アルキル基 又は
【0118】
【化59】
【0119】(米国特許4,404,277号) R5,R6:アルキル基 R7,R8:H、アルコキシ基 Z:シアニンヘテロ核を形成するのに必要な原子群 X-:アニオン (GB2035351号) D−4タイプ
【0120】
【化60】
【0121】
【化61】
【0122】(特開昭50−20717号) L:メチン基 R1:H、アルキル基、アリール基、アシル基 R2,R3:H、カルボキシル基、スルホ基、ニトロ基、
シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基 R4:脂肪族基又は芳香族基 Y:O,S,Se,−CR56−(R5,R6はアルキル
基) X-:アニオン
【0123】
【化62】
【0124】(米国特許3,492,123号) Z:シアニンヘテロ核を形成するのに必要な原子群 R:アルキル基、アリル基又はアリール基 R1,R2:H、ハロゲン原子、アルキル基、アリル基、
カルボキシル基、スルホ基、ニトロ基、シアノ基 X-:アニオン D−5タイプ
【0125】
【化63】
【0126】(特開昭50−10622号) Z:シアニンヘテロ核を形成するのに必要な原子群 R:アルキル基、アリル基又はアリール基 X-:アニオン D−7タイプ
【0127】
【化64】
【0128】(特開昭49−29828号) L:メチン基 Z:シアニンヘテロ核を形成するのに必要な原子群 R:アルキル基、アリル基又はアリール基 X-:アニオン D−8タイプ
【0129】
【化65】
【0130】(特開昭60−121440号) L:メチン基 Z:シアニンヘテロ核を形成するのに必要な原子群 R:アルキル基、アリル基又はアリール基 R1,R2:H、アルキル基、シクロアルキル基、アラル
ケニル基、アリール基、5又は6員複素環基 X-:アニオン 上記の一般式(S−1)及び(D−1)〜(D−8)で
示される化合物は、例えば、エフ・エム・ハーマー著、
シアニンダイズ・アンド・リレイテッド・コンパウンズ
(Jhon Wiley&Sons,New Yor
k,London1964)、インター・サイエンス・
パブリシャーズ発刊)、D・M・TURMER著「ヘテ
ロサイクリック・コンパウンズ・スペシャル・トピック
ス・インヘヘテロサイクリック・コンパウンズ・スペシ
ャル・トピックス・インヘテロサイクリック ケミスト
リー(Jhon Wiley&Sons,New Yo
rk,London 1977)などに記載された従来
公知の方法によって容易に合成することができる。
【0131】次に本発明の好ましい実施態様について述
べる。
【0132】本発明の上記の化合物(色素類)の使用に
際しては、一般式(S−1)で表される化合物の場合、
ハロゲン化銀1モル当たり1×10-6モル〜1×10-2
モルでよく、好ましくは5×10-6モル〜5×10-3
ルである。
【0133】又、本発明の一般式(D−1)〜(D−
8)で表される化合物の場合は、ハロゲン化銀1モル当
たり1×10-6モル〜1×10-2モルでよく、好ましく
は5×10-6モル〜5×10-3モルである。
【0134】化合物は任意の方法でハロゲン化銀乳剤に
添加してよく、例えば水又は親水性有機溶媒に溶解して
から添加してもよく、或いは固体分散した状態で添加し
てもよい。固体分散の方法は公知のいずれの方法を用い
ることができる。
【0135】本発明において、ハロゲン化銀乳剤は下記
のリサーチ・ディスクロージャーNo.308119
(以下RD308119と略す)に記載されているもの
を用いることができる。
【0136】以下にその記載箇所を示す。
【0137】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 沃度組成 993 I−A項 製造方法 993 I−A項 及び994 E項 晶壁 正常晶 993 I−A項 晶壁 双晶 993 I−A項 エピタキシャル 993 I−A項 ハロゲン組成一様 993 I−B項 ハロゲン組成一様でない 993 I−B項 ハロゲンコンバージョン 994 I−C項 ハロゲン置換 994 I−C項 金属含有 994 I−D項 単分散 995 I−F項 溶媒添加 995 I−F項 潜像形成位置 表面 995 I−G項 潜像形成位置 内部 995 I−G項 適用感材ネガ 995 I−H項 ポジ(内部カブリ粒子含) 995 I−H項 乳剤を混合している 995 I−J項 脱塩 995 II−A項 本発明においては、ハロゲン化銀乳剤は、物理熟成、化
学熟成及び分光増感を行ったものを使用する。この様な
工程で使用される添加剤は、リサーチ・ディスクロージ
ャーNo.17643、No.18716及びNo.3
08119(それぞれ、以下RD17643、RD18
716及びRD308119と略す)に記載されてい
る。以下に記載箇所を示す。
【0138】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 〔RD18716〕 化学増感剤 996 III-A項 23 648 分光増感剤 996 IV-A-A,B,C,D,H,I,J項 23〜24 648〜649 強色増感剤 996 IV-A-E,J項 23〜24 648〜649 カブリ防止剤 998 VI 24〜25 649 安定剤 998 VI 24〜25 649 本発明に使用できる公知の写真用添加剤も上記リサーチ
・ディスクロージャーに記載されている。以下に関連の
ある記載箇所を示す。
【0139】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕〔RD18716〕 色濁り防止剤 1002 VII-I項 25 650 色素画像安定剤 1001 VII-J項 25 増白剤 998 V 24 紫外線吸収剤 1003 VIII-I項 XIII-C項 25〜26 光吸収剤 1003 VIII 25〜26 光散乱剤 1003 VIII フィルター染料 1003 VIII 25〜26 バインダー 1003 IX 26 651 スタチック防止剤 1006 XIII 27 650 硬膜剤 1004 X 26 651 可塑剤 1006 XII 27 650 潤滑剤 1006 XII 27 650 活性剤・塗布助剤 1005 XI 26〜27 650 マット剤 1007 XVI 現像剤(感材中に含有) 1001 XXB項 本発明には種々のカプラーを加えて使用することが出
来、その具体例は、上記リサーチ・ディスクロージャー
に記載されている。以下に関連のある記載箇所を示す。
【0140】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 イエローカプラー 1001 VII−D項 VIIC〜G項 マゼンタカプラー 1001 VII−D項 VIIC〜G項 シアンカプラー 1001 VII−D項 VIIC〜G項 カラードカプラー 1002 VII−G項 VIIG項 DIRカプラー 1001 VII−F項 VIIF項 BARカプラー 1002 VII−F項 その他の有用残基放出カプラー 1001 VII−F項 アルカリ可溶カプラー 1001 VII−E項 本発明に用いられる添加剤は、RD308119XIVに
記載されている分散法などにより、添加することができ
る。
【0141】本発明においては、前述のRD1764
3、28頁、RD18716、647〜648頁及びR
D308119のXIXに記載されている支持体を使用す
ることができる。
【0142】本発明の感光材料には、前述RD3081
19VII−K項に記載されているフィルター層や中間層
等の補助層を設けることができる。
【0143】本発明の感光材料は、前述RD30811
9VII−K項に記載されている順層、逆層、ユニット構
成等の様々な層構成をとることができる。
【0144】本発明のハロゲン化銀カラー感光材料を現
像処理するには、例えばT.H.ジェームズ著、The
Theory of The Photografi
cProcess Forth Edition 第2
91頁〜第334頁及びJournal of the
American Chemical Societ
y 第73巻、第3,100頁(1951)に記載され
ているそれ自体公知の現像剤を使用することができ、ま
た、前述のRD17643 28〜29頁,RD187
16 615頁及びRD308119XIXに記載された
通常の方法によって、現像処理することができる。
【0145】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されるものではない。
【0146】実施例1 下引層を設けたセルローストリアセテートフィルム支持
体上に以下の組成物を塗布して多層カラー感光材料であ
る試料101を作製した。
【0147】以下の全ての実施例において、ハロゲン化
銀写真感光材料中の添加量は特に記載のない限り1m2
当たりのグラム数を示す。また、ハロゲン化銀及びコロ
イド銀は、銀に換算して示し、増感色素はハロゲン化銀
1モル当たりのモル数で示した。
【0148】 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.18 紫外線吸収剤(UV−1) 0.30 高沸点有機溶剤(Oil−2) 0.17 ゼラチン 1.59 第2層:中間層 高沸点有機溶剤(Oil−2) 0.01 ゼラチン 1.27 第3層:低感度赤感性層 沃臭化銀乳剤A 0.80 増感色素(SD−1) 5.0×10-5 増感色素(SD−2) 9.0×10-5 増感色素(SD−3) 1.9×10-5 増感色素(SD−4) 2.0×10-4 増感色素(SD−5) 2.8×10-4 シアンカプラー(C−1) 0.42 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.02 高沸点有機溶剤(Oil−1) 0.35 ゼラチン 1.02 第4層:中感度赤感性層 沃臭化銀乳剤E 0.40 増感色素(SD−3) 1.8×10-5 増感色素(SD−4) 2.4×10-4 増感色素(SD−5) 4.5×10-4 シアンカプラー(C−1) 0.26 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.05 DIR化合物(D−1) 0.01 高沸点有機溶剤(Oil−1) 0.31 ゼラチン 0.78 第5層:高感度赤感性層 沃臭化銀乳剤G 1.51 増感色素(SD−3) 1.8×10-5 増感色素(SD−4) 3.1×10-4 増感色素(SD−5) 2.7×10-4 シアンカプラー(C−2) 0.11 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.02 DIR化合物(D−2) 0.04 高沸点有機溶剤(Oil−1) 0.17 ゼラチン 1.15 第6層:中間層 ゼラチン 0.80 第7層:低感度緑感性層 沃臭化銀乳剤B 0.21 増感色素(SD−7) 5.9×10-5 増感色素(SD−6) 3.1×10-4 増感色素(SD−9) 1.8×10-4 増感色素(SD−11) 5.6×10-5 マゼンタカプラー(M−1) 0.20 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.05 DIR化合物(D−1) 0.02 高沸点有機溶剤(Oil−2) 0.27 ゼラチン 1.34 第8層:中感度緑感性層 沃臭化銀乳剤E 0.82 増感色素(SD−7) 5.0×10-5 増感色素(SD−6) 2.7×10-4 増感色素(SD−9) 1.7×10-4 増感色素(SD−11) 4.8×10-5 マゼンタカプラー(M−1) 0.21 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.05 DIR化合物(D−4) 0.02 高沸点有機溶剤(Oil−2) 0.33 ゼラチン 0.89 第9層:高感度緑感性層 沃臭化銀乳剤D 0.99 増感色素(SD−6) 3.6×10-4 増感色素(SD−7) 7.0×10−5 増感色素(SD−8) 4.8×10−5 増感色素(SD−11) 6.2×10-5 マゼンタカプラー(M−1) 0.05 マゼンタカプラー(M−2) 0.06 カラードマゼンタカプラー(CM−2) 0.03 高沸点有機溶剤(Oil−2) 0.25 ゼラチン 0.88 第10層:中間層 高沸点有機溶剤(Oil−1) 0.25 ゼラチン 0.50 第11層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 0.11 色汚染防止剤(SC−1) 0.12 高沸点有機溶剤(Oil−2) 0.16 ゼラチン 1.00 第12層:中間層 ゼラチン 0.36 第13層:低感度青感性層 沃臭化銀乳剤B 0.37 増感色素(SD−9) 5.6×10-4 増感色素(SD−11) 2.0×10-4 イエローカプラー(Y−1) 0.39 イエローカプラー(Y−2) 0.14 DIR化合物(D−5) 0.03 高沸点有機溶剤(Oil−2) 0.11 ゼラチン 1.02 第14層:中感度青感性層 沃臭化銀乳剤D 0.46 沃臭化銀乳剤F 0.10 増感色素(SD−9) 5.3×10-4 増感色素(SD−11) 1.9×10-4 イエローカプラー(Y−1) 0.28 イエローカプラー(Y−2) 0.10 DIR化合物(D−5) 0.05 高沸点有機溶剤(Oil−2) 0.08 ゼラチン 1.12 第15層:高感度青感性層 沃臭化銀乳剤D 0.04 沃臭化銀乳剤G 0.28 増感色素(SD−11) 8.4×10-5 増感色素(SD−12) 2.3×10-4 イエローカプラー(Y−1) 0.04 イエローカプラー(Y−2) 0.12 高沸点有機溶剤(Oil−2) 0.03 ゼラチン 0.85 第16層:第1保護層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.04μm、沃化銀含有率4.0モル%) 0.30 紫外線吸収剤(UV−2) 0.03 紫外線吸収剤(UV−3) 0.015 紫外線吸収剤(UV−4) 0.015 紫外線吸収剤(UV−5) 0.015 紫外線吸収剤(UV−6) 0.10 高沸点有機溶剤(Oil−1) 0.44 高沸点有機溶剤(Oil−3) 0.07 ゼラチン 1.35 第17層:第2保護層 アルカリ可溶性マット剤(平均粒径2μm) 0.15 ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm) 0.04 滑り剤(WAX−1) 0.02 ゼラチン 0.54 尚上記組成物の他に、化合物SU−1、SU−2、SU
−3、SU−4、粘度調整剤V−1、硬膜剤H−1、H
−2、安定剤ST−1、カブリ防止剤AF−1、AF−
2、重量平均分子量:10,000及び重量平均分子
量:1,100,000の2種のAF−3、染料AI−
1、AI−2、AI−3、化合物FS−1、FS−2、
及び防腐剤DI−1を各層に適宜添加した。
【0149】
【化66】
【0150】
【化67】
【0151】
【化68】
【0152】
【化69】
【0153】
【化70】
【0154】
【化71】
【0155】
【化72】
【0156】
【化73】
【0157】
【化74】
【0158】
【化75】
【0159】
【化76】
【0160】
【化77】
【0161】
【化78】
【0162】上記試料に用いた乳剤は、下記の通りであ
る。尚平均粒径は立方体に換算した粒径で示した。ま
た、各乳剤は金、硫黄、セレン増感を最適に施した。
【0163】 乳剤名 平均AgI含有率 平均粒径 晶癖 直径/厚み比 (モル%) (μm) 沃臭化銀乳剤A 2.0 0.32 正常晶 1.0 沃臭化銀乳剤B 6.0 0.42 双晶平板 4.0 沃臭化銀乳剤D 8.0 0.70 双晶平板 5.0 沃臭化銀乳剤E 6.0 0.60 双晶平板 4.0 沃臭化銀乳剤F 2.0 0.42 双晶平板 4.0 沃臭化銀乳剤G 8.0 0.90 双晶平板 3.0 沃臭化銀乳剤A、B、Fはイリジウムを1×10-7モル/1モルAg含有して いる。
【0164】試料101の第3層〜第5層、第13層〜
第15層に、本発明の緑感性化合物D−2−1をそれぞ
れ1.0×10-4モル添加する以外は、試料101と同
様にして試料102を得た。
【0165】試料101の第3層〜第5層、第13層〜
第15層に、本発明の緑感性化合物D−2−2をそれぞ
れ1.0×10-4モル添加する以外は、試料101と同
様にして試料103を得た。
【0166】
【化79】
【0167】試料101の第7層〜第9層で用いた増感
色素の還元電位を表1に示す。
【0168】
【表1】
【0169】試料102、103で用いた本発明の化合
物の還元電位を表2に示す。
【0170】
【表2】
【0171】得られた各試料を135規格に裁断し、パ
トローネに収納してコニカヘキサー(コニカ社製カメ
ラ)に装填して、晴天下において木々の緑を撮影後、C
NK−4(コニカ〔株〕製カラー現像処理剤)を用いて
現像処理してフィルム試料を得た。次いでカラーペーパ
ータイプQAA6(コニカ〔株〕製)に、引き伸ばし機
クロメガを用いて焼き付け、カラーペーパー処理(コニ
カ〔株〕製CPK−2−21)を行い、カラープリント
を得た。
【0172】得られたプリントを20名の観察者により
主観評価を行った。その結果を下記表3に示す。
【0173】
【表3】
【0174】表から明らかなように、本発明の試料は比
較試料に較べて色再現性に優れていることが分かる。
【0175】実施例2 実施例1の試料101の第2層と第3層の間に下記内容
の赤外感光性層である第18層を塗布し、試料201を
得た。
【0176】 第18層 赤外感光性層 沃臭化銀乳剤E 0.15 沃臭化銀乳剤G 0.70 増感色素1−10 2.0×10-4モル マゼンタカプラー(M−1) 0.20 高沸点溶媒(Oil−1) 0.34 ゼラチン 0.90 増感色素1−10
【0177】
【化80】
【0178】試料201の第18層に、本発明の赤感性
化合物D−2−3を2.0×10-4モル添加する以外は
試料201と同様にして試料202を得た。
【0179】試料201の第18層に、本発明の赤感性
化合物D−2−4を2.0×10-4モル添加する以外は
試料201と同様にして試料203を得た。
【0180】試料201の第18層に、本発明の赤感性
化合物D−2−5を2.0×10-4モル添加する以外は
試料201と同様にして試料204を得た。
【0181】試料201の第3層〜第5層で用いた増感
色素の還元電位を表4に示す。
【0182】
【表4】
【0183】試料202〜204で用いた本発明の化合
物の還元電位を表5に示す。
【0184】
【表5】
【0185】得られた各試料を135規格に裁断し、パ
トローネに収納してコニカヘキサー(コニカ社製カメ
ラ)に装填して、晴天下において赤いチューリップを撮
影後、CNK−4(コニカ〔株〕製カラー現像処理剤)
を用いて現像処理してフィルム試料を得た。
【0186】次いでコニカラーペーパータイプQAA6
(コニカ〔株〕製)に、引き伸ばし機クロメガを用いて
焼き付け、カラーペーパー処理(コニカ〔株〕製CPK
−2−21)を行い、カラープリントを得た。
【0187】得られたプリントを20名の観察者により
主観評価を行った。その結果を下記表6に示す。
【0188】
【表6】
【0189】表から明かなように、本発明の試料が色再
現性が優れていることが分かる。なお本発明の試料は比
較試料に比べて感度の遜色はなかった。
【0190】
【発明の効果】本発明によれば、色再現性の優れたハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料を提供することができた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上の一方の側に、少なくとも2層
    の感光性ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラ
    ー写真感光材料において、少なくとも1層の感光性層
    に、アセトニトリル溶媒中で測定された還元電位が−9
    00mVより卑である化合物を含有し、該感光性層と異
    なる感光性層の少なくとも1層に、アセトニトリル溶媒
    中で測定された還元電位が−800mVより貴であり、
    該感光性層と同じ感光性を有する化合物を含有すること
    を特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
  2. 【請求項2】 支持体上の一方の側に、少なくとも2層
    の感光性ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラ
    ー写真感光材料において、少なくとも1層の感光性層
    に、アセトニトリル溶媒中で測定された還元電位が−9
    00mVより卑である増感色素を含有し、該感光性層と
    異なる感光性層の少なくとも1層に、アセトニトリル溶
    媒中で測定された還元電位が−800mVより貴であ
    り、該感光性層と同じ感光性を有する減感色素を含有す
    ることを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
  3. 【請求項3】 支持体上の一方の側に、少なくとも2層
    の感光性ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラ
    ー写真感光材料において、少なくとも1層の感光性層
    に、アセトニトリル溶媒中で測定された還元電位が−9
    00mVより卑である下記一般式(S−1)で表される
    化合物を少なくとも1種含有し、該感光性層と異なる感
    光性層の少なくとも1層に、アセトニトリル溶媒中で測
    定された還元電位が−800mVより貴であり、該感光
    性層と同じ感光性を有する下記一般式(D−1)〜(D
    −8)で表される化合物を少なくとも1種含有すること
    を特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化1】 〔式中、Zは5員又は6員の含窒素複素環を形成するに
    必要な非金属原子群を表し、縮合環を形成することがで
    きる。Rは脂肪族基を表し、Lはメチン環を表し、Qは
    メチン色素或いはポリメチン色素を形成する基を表す。
    lは0又は1の整数で、mは0〜9の整数である。m≧
    2のときLは同じでも異なってもよい。〕 【化2】 〔式中、La及びLbは各々、炭素原子或いは窒素原子
    を表し、R11は脂肪族基、アリール基又は複素環基を表
    し、L1はメチン基を表し、Q1はメチン色素或いはポリ
    メチン色素を形成する基を表す。m1は0〜6の整数で
    ある。m1≧2のときL1は同じでも異なってもよい。〕 【化3】 〔式中、R21及びR24は各々、水素原子、脂肪族基、ア
    リール基又は複素環基を表し、R22及びR23は各々、水
    素原子または置換しうる基を表す。R21とR22との間、
    22とR23との間、R21とR24との間で各々、結合して
    5員又は6員の縮合環を形成してもよい。L2はメチン
    基を表し、Q2はメチン色素或いはポリメチン色素を形
    成する基を表す。m2は0〜6の整数である。m2≧2の
    ときL2は同じでも異なってもよい。〕 【化4】 〔式中、Y3は−CH=CH−、酸素原子、硫黄原子、
    セレン原子、=NR33−或いは−CR3435−を表し、
    31、R33、R34及びR35は各々、脂肪族基を表し、R
    32は水素原子又は置換しうる基を表す。R34とR35との
    間で結合して、スピロ環を形成してもよい。W31はハメ
    ットσpの値が0.05より大きな電子吸引性の基を表
    し、L3はメチン基を表し、Q3はメチン色素或いはポ
    リメチン色素を形成する基を表す。l3は0又は1の整
    数で、m3は0〜6の整数である。nは0〜3の整数で
    ある。m3≧2のときL3は同じでも異なってもよい。〕 【化5】 〔式中、Z4は5員または6員の縮合環を形成する非金
    属原子群を表す。R41は水素原子或いは脂肪族基を表
    し、L4はメチン基を表し、Q4はメチン色素或いはポリ
    メチン色素を形成する基を表す。m4は1〜5の整数で
    ある。m4≧2のときL4は同じでも異なってもよい。〕 【化6】 〔式中、Y5は−CH=CH−、酸素原子、硫黄原子、
    セレン原子、=N−R54基、或いは=C−(R55)−R
    56基を表し、R51は脂肪族基、アリール基又は複素環基
    を表し、R52及びR53は各々、水素原子又は置換しうる
    基を表す。R54、R55及びR56は各々、脂肪族基を表
    す。R52とR53との間で結合して5員又は6員の縮合環
    を形成することができ、R55とR56との間で結合して、
    スピロ環を形成してもよい。L5はメチン基を表し、Q5
    はメチン色素或いはポリメチン色素を形成する基を表
    す。m5は1〜3の整数である。m5≧2のときL5は同
    じでも異なってもよい。〕 【化7】 〔式中、Y6は−CR62=CR63−又は−CR6465
    を表し、R61は水素原子、脂肪族基又はアリール基を表
    し、R62〜R65は各々、水素原子又は置換しうる基を表
    し、R62とR63との間で結合して縮合環を形成すること
    ができ、R64とR65の間で結合してスピロ環を形成して
    もよい。L6はメチン基を表し、Q6はメチン色素或いは
    ポリメチン色素を形成する基を表す。m6は0〜4の整
    数である。m6≧2のときL6は同じでも異なってもよ
    い。〕 【化8】 〔式中、Z7は縮合ベンゼン環を形成するに必要な非金
    属原子群を表す。R71〜R76は各々、水素原子又は置換
    しうる基を表し、R71とR73との間で結合して二重結合
    を形成してもよい。L7はメチン基を表し、Q7はメチン
    色素或いはポリメチン色素を形成する基を表す。m7
    0〜3の整数である。m7≧2のときL7は同じでも異な
    ってもよい。〕 【化9】 〔式中、W81及びW82は各々、ハメットσpの値が0.
    05より大きな電子吸引性の基を表し、R81、R82、R
    83及びR84は各々、水素原子又は置換基を表す。〕
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US8791141B2 (en) 2008-06-27 2014-07-29 Novartis Ag Organic compounds
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