JPH11343317A - テトラフルオロエチレン系共重合体粒子を含む分散液およびその製造方法 - Google Patents

テトラフルオロエチレン系共重合体粒子を含む分散液およびその製造方法

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JPH11343317A
JPH11343317A JP16441298A JP16441298A JPH11343317A JP H11343317 A JPH11343317 A JP H11343317A JP 16441298 A JP16441298 A JP 16441298A JP 16441298 A JP16441298 A JP 16441298A JP H11343317 A JPH11343317 A JP H11343317A
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JP
Japan
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dispersion
powder
fluorinated comonomer
copolymer
ptfe
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JP16441298A
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English (en)
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Shinichiro Narui
真一郎 成井
Jun Hoshikawa
潤 星川
Shigeki Kobayashi
茂樹 小林
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Fluoropolymers Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】平均一次粒子径が0.01μm〜0.20μm
であり、数平均分子量が1.0×107〜1.0×108
であるテトラフルオロエチレン系共重合体粒子を含む分
散液を提供する。 【解決手段】重合初期にフッ素化コモノマーを一括添加
し、二元系水溶性重合開始剤としてジコハク酸ペルオキ
シドおよび過硫酸アンモニウム塩を用い、テトラフルオ
ロエチレンを水性分散重合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テトラフルオロエ
チレン系共重合体粒子からなる粉末、その粒子を含む分
散液およびその分散液の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】テトラフルオロエチレン(以下、TFE
という)をフッ素系乳化剤の存在下で重合して、テトラ
フルオロエチレン重合体(以下、PTFEという)粒子
を含む分散液が得られることは知られている。この重合
方法は、米国特許第3142665号、第339109
9号等に記載されている。オートクレーブに水、通常の
遊離基重合開始剤、凝集物の生成を抑制するためのパラ
フィンワックスおよび分散剤を仕込んだ後、撹拌しなが
らTFEを圧入する。その後、オートクレーブを穏やか
に撹拌し、適当な温度および圧力で重合を行う。得られ
る分散液に非イオン系界面活性剤を添加し、適当な濃度
に濃縮した分散液のまま、コーティング用、含浸処理
用、結着剤等に使用されている。また、分散液を公知の
方法によって凝集し、分離した重合体を乾燥して得られ
る粉体はペースト押出し成形用やアンチドリッピング剤
などの樹脂改質剤として使用されている。分散剤として
は、たとえば、パーフルオロオクタン酸アンモニウムな
どが挙げられる。
【0003】結着剤用途において、所望の粉体を結着さ
せるため粉体に対して少量のPTFEを加え混練するこ
とにより、PTFEが繊維化(フィブリル化)し0.0
1μmオーダー以下の極めて微細な繊維を生じ、これに
より粉体同士を決着させるバインダー効果が得られる。
たとえば、電池製造においてカーボン粉末、フッ化カー
ボン粉末、2酸化マンガン粉末、酸化銀粉末、亜鉛粉
末、鉛化合物粉末、ニッケル酸化物粉末、カドミウム系
化合物粉末、水素吸蔵合金粉末、リチウム化合物粉末そ
の他の電極活物質粉末と結着剤であるPTFE粒子を含
む分散液を混練しPTFEを繊維化させ、得られたペー
ストを集電体でありかつ支持体である金網やパンチドメ
タルや発泡金属シート等の極板に塗布し固定する用途に
供される。この場合、PTFEは電池の出力に直接関与
せず、また電極中での導電性を低下させるためPTFE
の添加量は少ないほどよい。したがって、PTFEは結
着剤として高い結着性が求められる。このためPTFE
の数平均分子量は大きい方が高結着強度となり望まし
い。
【0004】また、PTFE粒子と電極活物質粉体との
混練を実用上、比較的短時間で行なうことが望ましい。
PTFEは、粒子の平均一次粒子径が小さい程粉体への
吸着性がよく、混練工程で容易に繊維化するため望まし
い。また、アンチドリッピング剤用途において、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂等の
熱可塑性樹脂にPTFEを少量混入することにより、火
災時に樹脂の溶融や流動化を緩和する効果が得られる。
用いるPTFEは、数平均分子量が大きい程樹脂流動の
防止効果が高く、また平均一次粒子径が小さい程樹脂中
への分散性がよい。このような理由により、平均一次粒
子径が小さく、かつ数平均分子量の大きいPTFEが望
まれている。
【0005】従来より、TFEとフッ素化コモノマーの
共重合体のPTFEは知られており、このようなPTF
Eの平均1次粒子径がTFEのみからなる重合体よりも
小さな粒子径を与えることは一般的に知られていた。た
とえば、特公昭61−52842には一次粒子径が比較
的小さいPTFEが高濃度の分散液を製造する方法が提
案されている。しかし、この方法では連鎖移動性のある
炭化水素系界面活性剤を用いるため、高分子量の重合体
を得ることは困難である。分子量を高めるために、重合
時にTFEの供給量を多くする方法が提案されている
が、生成する重合体の平均一次粒子径は比較的大きくな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、平均一次粒
子径が小さく、かつ数平均分子量の大きいテトラフルオ
ロエチレン系共重合体粒子、そのテトラフルオロエチレ
ン系共重合体粒子を含む分散液、およびその分散液の製
造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述した
課題を解決するために研究を重ねた結果、重合初期より
TFEとフッ素化コモノマーとを水溶性重合開始剤を用
いて水性媒体中で分散重合(以下、水性分散重合とい
う)することにより、その重合体の数平均分子量が1.
0×107〜1.0×108であり、平均一次粒子径が
0.01〜0.20μmであるテトラフルオロエチレン
系共重合体粒子を含む分散液が得られることを見い出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。以
下、このテトラフルオロエチレン系共重合体、テトラフ
ルオロエチレン系共重合体粒子が水性媒体中に分散して
いる分散液、テトラフルオロエチレン系共重合体粒子、
テトラフルオロエチレン系共重合体粒子からなる粉末
を、以下、PTFE系重合体、PTFE系分散液、PT
FE系粒子、PTFE系粉末という。
【0008】すなわち、本発明は、TFEとフッ素化コ
モノマーを重合して得られる数平均分子量が1.0×1
7〜1.0×108の重合体からなり、平均一次粒子径
が0.01〜0.20μmであるPTFE系重合体粒子
からなる粉末または該共重合体粒子が水性媒体中に分散
している分散液を提供するものである。また、本発明
は、上記粉末または分散液において、共重合体粒子がコ
ア・シェル構造を有し、コア部の共重合体がフッ素化コ
モノマーに基づく重合単位の含有量0.01〜0.5モ
ル%の共重合体であり、かつシェル部の共重合体がフッ
素化コモノマーに基づく重合単位の含有量よりも高い共
重合体である粉末または分散液を提供する。また、本発
明は、上記粉末または分散液において、フッ素化コモノ
マーがクロロトリフルオロエチレン、(パーフルオロア
ルキル)エチレン、パーフルオロ(アルキルビニルエー
テル)またはヘキサフルオロプロピレンである粉末また
は分散液を提供する。
【0009】また、本発明は、TFEとフッ素化コモノ
マーを水性媒体中で分散重合することを特徴とする上記
PTFE系重合体粒子を含む分散液の製造方法を提供す
る。また、本発明は、TFEとフッ素化コモノマーとの
水性媒体中で分散重合してPTFE系重合体粒子を含む
分散液を製造する方法において、フッ素化コモノマーを
重合初期に一括して添加し、水溶性重合開始剤としてジ
コハク酸ペルオキシドと過硫酸アンモニウム塩からなる
二元系重合開始剤を用いることを特徴とするPTFE系
重合体粒子を含む分散液の製造方法を提供する。さら
に、本発明は、上記の分散液の製造方法において、二元
系重合開始剤としてジコハク酸ペルオキシドを水に対し
て1〜100ppm、過硫酸アンモニウム塩を水に対し
て0.01〜1ppmの濃度で用いるPTFE系重合体
粒子を含む分散液の製造方法を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において使用するフッ素化
コモノマーとしては、たとえば、クロロトリフルオロエ
チレン(以下、CTFEという)、(パーフルオロアル
キル)エチレン〔アルキル基の鎖長は炭素数1〜6が好
ましく、特に好ましくは炭素数3〜5である。〕、パー
フルオロ(アルキルビニルエーテル)〔アルキル基の鎖
長は炭素数1〜5が好ましく、特に好ましくは炭素数2
〜4である。〕、ヘキサフルオロプロピレンが挙げられ
る。これらのフッ素化コモノマーは、得られるPTFE
の一次粒子径を制御し、かつ高分子量化する上で好まし
く、特にCTFEが好ましい。
【0011】本発明においては、フッ素化コモノマーに
基づく重合単位の含有量を、PTFE系粒子のコア部と
シェル部の各部位においてそれぞれ厳密に制御すること
が好ましい。ここで、PTFE系粒子のコア部とはPT
FE系粒子の内側部分をいい、シェル部とはPTFE系
粒子の外側部分をいう。本発明においてコア部はPTF
E系粒子全体の容積の約50%であり、平均半径の内側
80%以内をいう。コア部のフッ素化コモノマーに基づ
く重合単位の含有量は、0.01〜0.5モル%が好ま
しく、特に0.05〜0.5モル%が好ましく、また、
シェル部のフッ素化コモノマーに基づく重合単位の含有
量よりも高いことが好ましい。シェル部のフッ素化コモ
ノマーに基づく重合単位の含有量は、0.01モル%未
満が好ましく、特に0.005モル%未満が好ましい。
PTFE系粒子中のコモノマーに基づく重合単位の含有
量は0.001〜0.3モル%が好ましい。コア部のフ
ッ素化コモノマーに基づく重合単位が0.01モル%未
満ではフッ素化コモノマーとの共重合による小粒径化の
効果が十分に得られにくく、混練の際に熱可塑性樹脂と
の良好な分散性が発現されにくい。また、0.5モル%
を越えると重合反応初期の重合速度が著しく低下するた
め、工業的にこのような重合体を得ることは現実的では
ない。重合反応において開始剤量を著しく増量すること
により重合速度を回復させることも可能ではあるが、こ
の方法では本発明の高分子量の重合体を得ることが難し
い。
【0012】本発明のPTFE粒子は、数平均分子量が
1.0×107〜1.0×108であり、好ましくは1.
0×107〜5.0×107であり、また、平均一次粒子
径が0.01〜0.20μmであり、好ましくは0.0
5〜0.18μmである。本発明の一次粒子径が小さい
PTFEの製造方法においては、フッ素化コモノマーを
連続添加や途中添加を行わず、重合初期に一括して必要
量添加することが望ましい。その理由として以下のよう
に推測する。フッ素化コモノマーを重合初期に一括添加
することで、重合初期に通常のTFEのみの重合に比べ
て多数の分散粒子の成長起点が形成される。このため、
TFEやフッ素化コモノマー添加終了時点における分散
粒子1個当たりに含まれる分子数が少なくなるため、結
果として平均一次粒子径が小さく抑えられることにな
る。また、CTFE、(パーフルオロブチル)エチレン
またはパーフルオロ(プロピルビニルエーテル)などは
TFEとの共重合反応性比が比較的高いため、重合反応
の前半、すなわち、コア部生成に殆ど消費され、重合後
半、すなわち、シェル部生成は実質的にTFEの単独重
合になっている。従って、高分子量のポリマーを得るた
めに添加すべき重合開始剤量を低減しても重合後半では
高い重合速度が得られ、工業的に生産可能である。一
方、ヘキサフルオロプロピレンのようなTFEと共重合
反応性比の低いフッ素化コモノマーを用いた場合所定量
のTFEの反応の後、重合反応系から脱気操作を行うな
どしてフッ素化コモノマーを取り除き、続いてTFEの
みの重合反応を継続する方法などによって、一次粒子径
が小さいPTFEを製造できる。
【0013】本発明のPTFE系粒子を含む分散液の製
造方法においては、フッ素化コモノマーを重合初期に一
括添加した後に、重合開始剤を添加することが好まし
い。重合開始剤としては水溶性重合開始剤であるジコハ
ク酸ペルオキシドと過硫酸アンモニウム塩からなる二元
系重合開始剤が好ましい。ジコハク酸ペルオキシドは水
に対して1〜100ppmが好ましく、特に10〜10
0ppmが好ましく、過硫酸アンモニウム塩は水に対し
て0.01〜1ppmが好ましく、特に 0.01〜
0.5ppmが好ましい。ジコハク酸ペルオキシドの使
用量が1ppm未満では重合中のPTFE系分散液の安
定性が著しく劣るため、所定のPTFE系重合体濃度の
分散液が得られない。また、100ppmを越えると数
平均分子量(1×107〜1×108)の重合体が得られ
ない。一方、過硫酸アンモニウム塩についてはその使用
量が0.01ppm未満では重合速度が著しく遅くな
り、工業的に生産することは極めて困難である。1pp
mを越えると充分に高分子量の重合体が得られなくな
る。
【0014】分散剤には、連鎖移動に関与しないパーフ
ルオロアルカンカルボン酸の塩、またはパーフルオロア
ルカンスルホン酸の塩などを使用できる。特にパーフル
オロアルカンの炭素数が7〜9のパーフルオロアルカン
カルボン酸の塩が好ましく用いられる。重合は通常温度
が50〜120℃、圧力が0.6〜5.0MPaの範囲
で行われ、PTFE系重合体濃度が20〜30重量%と
なった時点で撹拌を停止し系外に未反応モノマーを放出
し重合反応が終了した後、非イオン系界面活性剤を重合
体に対して1〜5重量%添加して安定化させ、水性分散
体として重合体を得る。あるいは非イオン系界面活性剤
を添加せずに公知の方法により分散液を激しく撹拌し凝
集させた後、乾燥させて粉体を得ることも出来る。
【0015】本発明のPTFE系粒子は、加工方法に応
じて分散液あるいは粉体として使用され、電池用結着剤
や樹脂改質剤用などとして有用である。本発明における
PTFE系粒子を結着剤として用いる場合、PTFE系
分散液の添加量は、結着させる粉体の重量に対して固形
分換算で0.01〜10重量%に相当する量が好適であ
り、さらに好ましくは0.05〜5重量%の範囲であ
る。少ない場合には所定の結着性が得にくく、また多い
場合には無駄であるばかりでなく電池用途では電池出力
を相対的に低下させる。また、本発明でのPTFE系分
散液に安定剤として添加する非イオン系界面活性剤は、
ポリオキシエチレン基やオキシエチレン基とオキシプロ
ピレン基からなるポリオキシアルキレン鎖等の親水基を
有し、かつアルキル基、アルキルアリール基等の疎水基
がエーテル結合またはエステル結合したもので、HLB
値が10〜16の範囲のものが好ましい。具体的には、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル(一般
式:Cx2x+164O(C24O)yH、x=4〜1
4、y=5〜20)、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル(一般式:Cx2x+1O(C24O)yH、x=8〜
18、y=5〜20)、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンアルキルエーテル(一般式:Cx2x+1
(C24O)y(C36O)zH、x=8〜18、y=5
〜20、z=0〜5)などの平均分子構造を持つ非イオ
ン系界面活性剤が挙げられる。界面活性剤は、1種用い
てもよいし、2種以上を組合せて用いてもよい。
【0016】また、この非イオン系界面活性剤の濃度
は、PTFE系重合体に対して2〜10重量%が好適で
あり、特に2〜6重量%が貯蔵安定性および混練時の繊
維化特性が両立でき望ましい。また、PTFE系粒子を
含有する水性分散液に、ポリアルキレンオキシドやカル
ボキシメチルセルロースやポリビニルアルコールなどの
増粘剤、チキソトロピー付与剤、各種塩類、水溶性溶
剤、濃度調整のための水、防腐剤、各種レベリング剤、
着色剤、顔料、染料、フィラー、あるいはPTFE系粒
子以外のフッ素系ポリマー微粒子、その他種々の他の成
分を適宜含有させて使用することも可能である。
【0017】PTFE系分散液とともに混練して結着さ
せる粉体は、平均粒径が0.01〜1000μm、好ま
しくは0.01〜100μmの粉末状の物質であり、球
状、棒状、フレーク状、不定形など形状にはとらわれな
い。具体的には、電池用活物質粉末である、カーボン粉
末、フッ化カーボン粉末、2酸化マンガン粉末、酸化銀
粉末、亜鉛粉末、鉛化合物粉末、ニッケル酸化物粉末、
カドミウム系化合物粉末、水素吸蔵合金粉末、リチウム
化合物粉末などが挙げられる。また、砂、土、顔料、プ
ラスチック粉末、触媒、鉄粉末、肥料、土壌改良剤、そ
の他広範な粉体についても適用可能である。粉末は1種
用いてもよいし、2種以上を組合せて用いてもよい。こ
れらの粉体と共に、PTFE系分散液、および必要に応
じて水や水溶性樹脂その他を添加し、プロペラ型撹拌
機、イカリ型撹拌機、ミキサー、ディゾルバー、ニーダ
ー、リボンブレンダー、ヘンシェルミキサー、コンクリ
ートミキサーなどを用いて機械的にせん断力をかけつつ
混練することにより、PTFE系粒子が繊維化を始め、
粘度が上昇し、水の多い場合には、ペースト化し、水の
少ない場合にはそぼろ状の混練物となる。
【0018】電池製造プロセスにおいては、混練物を集
電体である金網や発泡金属シートなどの空隙部分に塗布
および充填する必要があるため、混練物が比較的柔らか
いベースト状またはパテ状となるように配合を調整し、
得られた混練物を集電体である金網やパンチドメタルや
発泡金属シートなどの多孔質シートに塗布し、乾燥後プ
レス処理などを行ない、こうして得られた電極シートを
切断、曲げ加工などを行ない、電池電極が加工される。
また、本発明のPTFE系粒子を樹脂改質剤として用い
る場合には、ポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン樹
脂、ABS樹脂、ポリエチレン樹脂などの熱可塑性樹脂
粉末に0.1〜5重量%を混合あるいは溶融混練し、ペ
レット化した後に成形し用いることができる。
【0019】
【実施例】以下に本発明を、実施例および比較例を挙げ
てさらに具体的に説明するが、この説明が本発明を限定
するものではない。なお、以下において、%は重量%で
ある。次に、実施例および比較例における分散液とPT
FE系粒子の分析方法および試験方法を以下に記す。 (1)分散液のポリマー濃度:分散液7gをアルミ皿に
量り採り、120℃で2時間乾燥して乾燥後ポリマー重
量を測定する。風袋重量を差し引いた値を分散液の重量
で割ってポリマー濃度を算定する。 (2)分散液の比重:標準比重計を用い25℃における
分散液の比重を測定する。
【0020】(3)平均一次粒子径:希薄分散液中のP
TFE系粒子の単位長さを波長546nmにて透過する
入射光の割合から、光散乱に基づく関係式によって決定
する。分散液の試料を100Meshのナイロン濾布で
濾過し、濾液10mlをメスフラスコ中で純水により1
000mlに希釈する。この希釈液を光路長1cmの石
英セルに充たし、波長546nmの吸光度を測定する。
吸光度の値を下記の式に入れて平均一次粒子径を求め
る。 平均一次粒子径(μm)=0.272A/(SG×S/
100)+0.065 A :試料の吸光度 SG:試料の比重 S :試料の固形分濃度(%)
【0021】(4)数平均分子量:PTFE系重合体の
凝集粉体を120℃に保持したオーブン内で2時間乾燥
し、室温に戻した後、約10mgを量り採り、アルミパ
ンに封入することによりサンプルを作成した。これをパ
ーキンエルマー社製示差熱分析計(DSC7)を用いて
測定した。サンプルは分析用ホールダー内で10℃/m
inで380℃まで昇温し、続いて−10℃/minで
200℃迄降温される。この時にPTFE系重合体が再
結晶化する際の結晶化熱から諏訪ら(J.Appl P
olym Sci,17,3253(1973))の方
法により数平均分子量を算出する。 (5)実施例6、7、比較例4、5における結着性の評
価方法として、電極活物質粉末とPTFE系分散液およ
び水を添加し混練した後のペーストを、予め30×10
0mmに切断した10メッシュのステンレス金網に塗布
し180℃30分乾燥し、電極試験片を作成した後に、
図1に概略図を示す評価装置を用い、電極試験片の一端
を固定し、他端に毎秒2回接触する回転体のアームによ
り曲げ応力を与え、1分経過後の混練物の脱落物の重量
百分率を求める方法により、比較評価した。これらの各
例における分散液組成物の種類、混練ペーストの配合、
結着性評価結果はまとめて表3に示す。
【0022】[実施例1]アンカー型撹拌翼、バッフル
および温度調節用ジャケットを備えた内容量10Lのス
テンレス鋼(SUS316)製オートクレーブに、パラ
フィンワックス96g、脱イオン水5900mlおよび
分散剤としてパーフルオロオクタン酸アンモニウム9.
3gを仕込み、脱気、窒素パージを各3回ずつ繰り返し
酸素を除いた後、更に真空引きを行い、TFEでオート
クレーブ内を微加圧(4.9〜9.8×10-2MPa)
にする。そして85℃まで昇温し、温度が安定したら撹
拌を開始する。引き続きCTFE2.4gを加圧添加
し、そのままTFEでオートクレーブ内圧を1.96M
Paまで昇圧して、撹拌を115rpm、内温を85℃
に保った。次に100mlの脱イオン水に0.23gの
ジコハク酸ペルオキシドと2mgの過硫酸アンモニウム
を溶かしてポンプで注入した。
【0023】2×10-2MPaの圧力降下の後、内圧を
1.96MPaに保つように連続してTFEを供給し
た。反応は初期に於いてはゆっくり進行するが、CTF
Eを消費し尽くしたと考えられる時点から、加速度的に
進行した。重合開始剤を添加してから反応で消費された
TFEが1713gに達した時点でTFEの供給と撹拌
を停止した。オートクレーブ内のガスを常圧まで放出
し、真空引きを行い、窒素ガスで常圧に戻した後で内容
物を取り出し反応を終了した。得られた分散液の固形分
は22.6%であり、一次粒子の平均粒子径は0.14
μmであった。得られた分散液を水で約10%のポリマ
ー濃度に希釈し凝集槽で撹拌して凝析した。
【0024】[実施例2〜5]CTFE、ジコハク酸ペ
ルオキシド、または過硫酸アンモニウム塩の量を変えた
以外は実施例1と同様の方法を用いて得られた重合体を
測定した結果を表1に示す。
【0025】
【表1】 *1) CTFE:クロロトリフロロエチレン *2) DSAP:ジコハク酸ペルオキシド *3) APS :過硫酸アンモニウム *4) CTFEに基づく重合単位の含有量算出値
【0026】[比較例1]CTFEを用いないこと以外
は、実施例1と同様の方法により重合体を得た。結果を
表2に示す。 [比較例2]ジコハク酸ペルオキシドを用いないこと以
外は、実施例1と同様の方法により重合体を得た。結果
を表2に示す。 [比較例3]ジコハク酸ペルオキシドを0.71g、過
硫酸アンモニウムを0mgとして実施例1と同様の方法
により重合体を得た。結果は表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】[実施例6、7]実施例1および2で得ら
れた重合後のPTFE系分散液を用い、これに非イオン
系界面活性剤であるポリオキシエチレンオクチルフェニ
ルエーテル(分子構造C81764O(C24O)10
H、HLB値:13.6)をPTFE系重合体に対して
10%加え、90℃で1晩放置して熱濃縮法により濃縮
を行ない、上澄みを除去した後水および同じ界面活性剤
を追加し、PTFE系重合体が60重量%、界面活性剤
がPTFE系重合体に対して3重量%である分散液
(1)および(2)を得た。次に、下記要領にて電池活
物質の混練試験を行なった。電池活物質である2酸化マ
ンガン粉末(平均粒径30μm)を1kg、炭素粉末
(平均粒径5μm)を20g、分散液(1)または
(2)を16.7g、水を500g添加し、比較的低粘
度のスラリーを得た。次に、これを3枚羽根を有する撹
拌機を用いて500rpmで撹拌混合したところ数分後
にPTFE系重合体微粒子の繊維化に伴う粘度上昇が認
められ、そのまま混合を続け、10分間混合後に終了
し、混練ペースト(A)および(B)を作製した。
【0029】次に、10メッシュのステンレス金網を3
0×100mmに切断した集電体に混練ペーストを塗布
し、180℃30分乾燥し、電極試験片(a)および
(b)を作製した。次に、この電極への粉末の結着性を
評価するために、図1に概略図を示す試験機を用い、電
極試験片の一端を固定し、他端に毎秒2回接触する回転
体のアームにより曲げ応力を与え、1分経過後の混練物
の脱落量を求めた。脱落量は(a)1.4重量%、
(b)1.2重量%と少なかった。また、上記試験での
少ない脱落量を反映し、作製した電池の電極板を手指で
擦った場合にも活物質粉末は脱落しにくく、結着性がす
ぐれており、電池性能も良好であった。結果を表3に示
す。
【0030】[比較例4、5]比較例1または3で得ら
れた重合後のPTFE分散液を用いたほかは実施例6と
同じ方法で水分散液(3)および(4)を得た。この分
散液を用いた以外は実施例1と同じ配合で2酸化マンガ
ンと混合しスラリーを得た後、実施例6と同様に混練
し、得られた混練ペーストをステンレス金網に塗布した
後180℃30分乾燥し、2酸化マンガン電極試験片
(c)および(d)を作製した。これを実施例1と同様
に、結着性評価試験を行なったが、比較例4の場合には
用いたPTFEの粒子径が大き過ぎるために混練での繊
維化が不充分で脱落量が多く、また比較例5の場合には
用いたPTFE分子量が低く過ぎるために結着性が劣
り、脱落量は多かった。結果を表3に示す。
【0031】[実施例8]実施例6で作製した分散液
(1)を用い、消石灰粉末(平均粒径:約20μm)に
対し0.1重量%を添加し、ヘンシェルミキサーを用い
て500rpmで5分間撹拌することにより、発塵性の
ほとんどない消石灰粉末が得られた。 [実施例9]実施例6で作製した分散液(1)を用い、
黒色顔料であるカーボン粉末(平均粒径:約0.05μ
m)に対し0.1重量%を添加し、ヘンシェルミキサー
を用いて500rpmで5分間撹拌することにより、発
塵性の小さいカーボン粉末が得られた。
【0032】
【表3】
【0033】
【発明の効果】本発明により得られる小粒子径でかつ高
分子量のPTFE系粒子およびそのPTFE系重合体粒
子を含む分散液は、電池用結着剤や樹脂改質剤用として
混練加工する際に良好な均一分散性を与えると共に加工
成形物に良好な強度を与える。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における電極活物質粉末の結着性評価装
置の概略図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テトラフルオロエチレンとフッ素化コモノ
    マーを重合して得られる数平均分子量が1.0×107
    〜1.0×108の重合体からなり、平均一次粒子径が
    0.01〜0.20μmであるテトラフルオロエチレン
    系共重合体粒子からなる粉末または該共重合体粒子が水
    性媒体中に分散している分散液。
  2. 【請求項2】共重合体粒子がコア・シェル構造を有し、
    コア部の共重合体がフッ素化コモノマーに基づく重合単
    位の含有量0.01〜0.5モル%の共重合体であり、
    かつシェル部の共重合体がフッ素化コモノマーに基づく
    重合単位の含有量よりも高い共重合体である請求項1記
    載の粉末または分散液。
  3. 【請求項3】フッ素化コモノマーがクロロトリフルオロ
    エチレン、(パーフルオロアルキル)エチレン、パーフ
    ルオロ(アルキルビニルエーテル)またはヘキサフルオ
    ロプロピレンである請求項1または2記載の粉末または
    分散液。
  4. 【請求項4】テトラフルオロエチレンとフッ素化コモノ
    マーを水性媒体中で分散重合することを特徴とする請求
    項1、2または3記載のテトラフルオロエチレン系共重
    合体粒子を含む分散液の製造方法。
  5. 【請求項5】テトラフルオロエチレンとフッ素化コモノ
    マーとを水性媒体中で分散重合してテトラフルオロエチ
    レン系共重合体粒子を含む分散液を製造する方法におい
    て、フッ素化コモノマーを重合初期に一括して添加し、
    水溶性重合開始剤としてジコハク酸ペルオキシドと過硫
    酸アンモニウム塩からなる二元系重合開始剤を用いるこ
    とを特徴とするテトラフルオロエチレン系共重合体粒子
    を含む分散液の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の二元系重合開始剤としてジ
    コハク酸ペルオキシドを水に対して1〜100ppm、
    過硫酸アンモニウム塩を水に対して0.01〜1ppm
    の濃度で用いる請求項5記載のテトラフルオロエチレン
    系共重合体粒子を含む分散液の製造方法。
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