JPH11343287A - イソクロマン―3―オンの製造方法 - Google Patents

イソクロマン―3―オンの製造方法

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JPH11343287A
JPH11343287A JP11098075A JP9807599A JPH11343287A JP H11343287 A JPH11343287 A JP H11343287A JP 11098075 A JP11098075 A JP 11098075A JP 9807599 A JP9807599 A JP 9807599A JP H11343287 A JPH11343287 A JP H11343287A
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alkyl
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palladium
isochroman
bis
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Withdrawn
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JP11098075A
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English (en)
Inventor
Holger Dr Geissler
ホルガー・ガイスラー
Ralf Dr Pfirmann
ラルフ・プフイルマン
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Clariant Produkte Deutschland GmbH
Original Assignee
Clariant GmbH
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D311/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings
    • C07D311/02Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D311/76Benzo[c]pyrans

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 比較的廉価で行うことができ、所望の生成物
を良好な収率及び高い純度で与える、イソクロマン-3-
オンの新規製造方法を提供する。 【解決手段】 下記式(I) で表されるイソクロマン-3- オンを、下記式(II) [ 式中、Xは塩素、臭素またはヨウ素である]で表され
る1,2-ビスハロメチルベンゼンと、イオン性ハロゲン化
物の存在下または不存在下に、及びパラジウム触媒及び
双極性非プロトン性溶剤の存在下において、0.1 〜50MP
a のCO圧及び20〜200 ℃の温度で一酸化炭素及び水とを
反応させることによって製造する方法、[式中、基R1
R2、R3及びR4は、水素またはフッ素原子; HO2CCH=CH
-、NC- またはF3C 基; アルキル、アルコキシまたは
アシルオキシ基などである]

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、1998年の4月6日に出願された、優先権
主張の基となるドイツ特許出願第19 815 323.6号明細書
に記載されている。この出願明細書の内容は全て、引用
によってここに組み入れられ掲載されたものとする。
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、イソクロマン-3-
オンの有利な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】イソクロマン-3- オンは、薬剤及び作物
保護剤の合成における中間物質として非常に重要であ
る。
【0003】例えば、国際特許出願公開第97/12864号に
は、イソクロマン-3- オンを、殺菌剤及び殺虫剤(pesti
cide) の製造の中間物として使用することを開示してい
る。
【0004】従来からの化学プロセスの質は、通常、そ
の空時収量によって決まる。これに対して、触媒化学方
法においては、その触媒ターンオーバー数(Catalytica
l turnover number;“TON ”、つまりどの程度の頻度で
触媒粒子が反応に使用されるかを示す値)及び触媒ター
ンオーバー頻度(Catalytical turnover frequence;“T
OF ”、つまりどの程度の頻度で触媒粒子が反応1時間
当たり使用されるかを示す値)がその質の判断基準とし
て通常使用される。空時収量と比較して、TON及びTOF
は、反応に使用された触媒の質について付加的な情報を
与える。
【0005】イソクロマン-3- オンを製造するためのプ
ロセスは、様々なものが文献から公知である。例えば、
ヤマモトは、Tetrahedron Lett. 1997, Vol.38, 3747〜
3750頁に、1モル%のパラジウム触媒及び10mol %のヨ
ウ化水素の存在下に1,2-ビスヒドロキシメチルベンゼン
と一酸化炭素とを反応させることによるイソクロマン-3
- オンの合成法を記載している。溶媒としてのアセトン
/水中で90℃の温度及び9MPa の一酸化炭素圧におい
て、42時間の反応時間の後にイソクロマン-3- オンが56
%の収率で単離される。
【0006】挙げうるこの方法の欠点は、腐食性の高い
ヨウ化水素が存在すること及び反応時間が比較的長いこ
とである。
【0007】J. Am. Chem. Soc. 1980, Vol.102, 4193
〜4198頁には、Stilleが、1.6mol%のパラジウム触媒及
び一滴のヒドラジンの存在下に、溶剤としてのテトラヒ
ドロフラン中でオルト- ブロモメチルベンジルアルコー
ル、一酸化炭素及び炭酸カリウムを反応させることによ
るイソクロマン-3- オンの合成法を開示している。25℃
の温度及び0.1MPaの一酸化炭素圧の下で24時間後に、
イソクロマン-3- オンが71%の収率で単離される。
【0008】この方法の欠点は、原料として必要なオル
ト- ブロモメチルベンジルアルコールの入手が容易では
ないということである。加えて、炭酸カリウムの使用
が、この方法の簡単な実施の弊害となる(CO2 の放
出)。更に、比較的長い反応時間も考慮しなければなら
ない。
【0009】国際特許出願公開第97/00850 A1 号は、イ
ソクロマン-3- オン誘導体の2段階からなる製造方法を
開示している。つまり、この方法では、先ず、以下の一
般式(A)
【0010】
【化3】
【0011】[ 式中、RはH、ハロゲン、C1-C6-アルキ
ルまたはC1-C6-アルコキシ基であり、そしてXはハロゲ
ンである]で表される1,2-ビスハロメチルベンゼン誘導
体、一酸化炭素及び水を、ハロゲン化水素結合剤及び触
媒の存在下に有機溶媒中で反応させ、次いで以下の一般
式(B)
【0012】
【化4】
【0013】[ 式中、Mはアルカリ金属またはアルカリ
土類金属であり、そしてnは1または2である]で表さ
れるオルトヒドロキシメチルフェニル酢酸の中間塩を酸
で処理して対応するイソクロマン-3- オンに転化する。
適当な触媒はパラジウム、コバルト及び鉄触媒である。
適当なハロゲン化水素結合剤は塩基、特に無機塩基、例
えば水酸化カルシウムである。この方法において、上記
式(B) のオルト- ヒドロキシメチルフェニル酢酸誘導体
の塩を対応するイソクロマン-3- オンに転化するために
第二反応段階に使用される酸は、例えば塩酸である。最
大のTOF は153 ×h-1であり、この際TON は153 そして
収率は76.7%である(例4参照)。最大のTON は170で
あり(TOF =24×h-1)、この際収率は84.7%である
(例17参照)。
【0014】この方法によれば、最大で87.4%の収率で
イソクロマン-3- オンを得ることができるが、100g以上
のtert- ブタノール中で比較的少量の8.75gのα,α'-
オルト- キシリレンジクロライド(1,2-ビスクロロメチ
ルベンゼン)を反応させている。更なる仕上げのため
に、反応混合物を水と混合し、不溶性の固体を濾過によ
り分離しそしてこの混合物をエーテルで繰り返し抽出す
る。濃塩酸での酸性化の後、その混合物をもう一度エー
テルで抽出し、そして集めたエーテル留分からイソクロ
マン-3- オンが得られる(TON=87; TOF=4.2 ×h-1
例5も参照)。
【0015】この方法では第1段階において塩基が使用
されること及び第2段階おいて酸性化を行うことに起因
して、イソクロマン-3- オン1当量当たり3当量以上の
一価の塩が形成する。この方法の欠点は、一方では多量
の溶媒を使用することと多量の塩が形成することであ
り、他方では、これが2段階方法であること、及びその
多数の精製及び抽出段階、及び抽出剤として繰り返しエ
ーテルを使用することである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記で説明した方法の
欠点に鑑み、本発明の課題は、一方では比較的廉価で行
うことができ、他方では従来技術の方法における上記欠
点を持たずそして所望の生成物を良好な収率及び高い純
度で与える、イソクロマン-3- オンの新規製造方法を提
供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】この課題は、以下の式
(1)
【0018】
【化5】
【0019】で表されるイソクロマン-3- オンを、以下
の式(II)
【0020】
【化6】
【0021】[ 式中、Xは塩素、臭素またはヨウ素であ
る]で表される1,2-ビスハロメチルベンゼンと、0.1 〜5
0 MPaのCO圧及び20〜200 ℃の温度で、イオン性ハロゲ
ン化物の存在下または不存在下、及びパラジウム触媒及
び双極性非プロトン性溶媒の存在下に、一酸化炭素及び
水とを反応させることによって製造する方法によって達
成される。
【0022】上記式(I) 及び(II)中、基R1、R2、R3及び
R4は、互いに独立して、水素またはフッ素原子;HO2CCH
=CH-、NC- またはF3C 基;それぞれ1〜18個の炭素原子
を有するアルキル、アルコキシまたはアシルオキシ基;
またはC6-C18- アリールオキシ、アリールまたはヘテ
ロアリール基(ここで存在するそのヘテロ原子は、O、
N及び/またはSの群から選択される1〜3個の原子で
ある);R5 2P(=O)- 、R6C(=O)-、R6OC(=O)- 、R6OC(=O)
CH=CH-、R7C(=O)-、R7OC(=O)CH=CH-またはR7 2P(=O)基で
あり(ここでR5はC1-C4-アルキル基であり、R6はC1-C18
-アルキル基であり、そしてR7はC6-C18- アリール基で
ある); またはここで基R1、R2、R3及びR4のうちの少
なくとも一つは基R8によって置換されており(ここで、
R8は、R1と同じ意味を持つ); または基R1、R2、R3
びR4のうちの少なくとも二つが互いに結合して、5〜18
個の炭素原子を有する少なくとも一つの脂肪族または芳
香族環を形成する。
【0023】本発明の方法を使用することにより、国際
特許出願公開第97/00850A1号の方法の場合よりもかなり
高い濃度で式(II)の1,2-ビス- ハロメチルベンゼンを反
応させることができる。それで、空時収量が有利に高め
られそしてこれに相応して工業的な実現化がより有利な
ものとなる。
【0024】更なる利点は、国際特許出願公開第97/008
50A1号の方法とは対照的に、式(B)で表される塩を形成
させる必要は無く、そして酸を添加する第2反応段階を
なしですませることができる。
【0025】基R1、R2、R3及びR4は、特に、互いに独立
して水素、フッ素、C1-C4-アルキルまたはC1-C4-アルコ
キシであるか、または基R1、R2、R3及びR4のうちの二つ
のものが互いに結合して、5〜10個の炭素原子を有する
脂肪族または芳香族環を形成する。好ましくは、R1
R2、R3及びR4は、互いに独立して、水素、フッ素または
C1-C4-アルキルである。
【0026】式(I) 及び(II)において、基R1、R2、R3
びR4のうち二つ、三つまたは四つ、特に三つまたは四つ
のものが水素であり得る。
【0027】式(II)中、Xが塩素または臭素、特に塩素
である1,2-ビスハロメチルベンゼンを、良好な結果をも
って、本方法に使用することができる。
【0028】最初に述べた通り、本方法は、イオン性ハ
ロゲン化物の存在下または不存在下に行うことができ
る。
【0029】このイオン性ハロゲン化物は、通常、アル
カリ金属ハロゲン化物、アンモニウムハロゲン化物また
はホスホニウムハロゲン化物、特にアルカリ金属ハロゲ
ン化物またはアンモニウムハロゲン化物であり、ここで
このハロゲン化物は塩化物、臭化物またはヨウ化物、特
に塩化物または臭化物、好ましくは塩化物である。
【0030】使用されるイオン性ハロゲン化物は、臭化
アンモニウム、臭化リチウム、臭化ナトリウム、臭化カ
リウム、テトラブチルホスホニウム臭化物、塩化アンモ
ニウム、ジメチルアンモニウム塩化物、ジエタノールア
ンモニウム塩化物、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩
化カリウム、テトラブチルホスホニウム塩化物、ヨウ化
アンモニウム、ヨウ化リチウム、ヨウ化ナトリウム、ヨ
ウ化カリウム及び/またはテトラブチルホスホニウムヨ
ウ化物、特に塩化リチウム、塩化アンモニウム、ジメチ
ルアンモニウム塩化物及び/またはジエタノールアンモ
ニウム塩化物などであり得る。
【0031】イオン性ハロゲン化物は必ずしも存在する
必要はなく、本方法は、特に、イオン性ハロゲン化物の
不存在下で行い得ることをここに言及する。
【0032】担体に担持させたパラジウムからなるパラ
ジウム触媒を本方法に使用することができる。このよう
な担持型パラジウム触媒は、これが反応混合物から簡単
な方法で、例えば濾過によって除去できるという利点を
持つ。
【0033】幾つかの場合において、このパラジウム触
媒が、少なくとも一種のパラジウム(II)化合物、特にPd
Cl2 、PdBr2 またはPd(OAc)2、好ましくはPdCl2 、ある
いは少なくとも一種のパラジウム(0)化合物、特にPd
2dba3 (dba はジベンジリデンアセトンである)、Pd(P
(C6H5)3)4 またはPd( η4-C8H12)2 、好ましくはPd2dba
3 を含むことが有利であることがわかった。
【0034】更にまた幾つかの場合において、このパラ
ジウム触媒が、追加的に、配位子、特にホスフィン化合
物を含むことが有利であることがわかった。
【0035】適当なホスフィン化合物は、例えば、モノ
ホスフィン、特にトリ(C1-C6-アルキル)ホスフィンま
たはトリアリールホスフィン、またはジホスフィンであ
る。トリフェニルホスフィン、トリトリルホスフィン、
ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,3-ビス(ジフ
ェニルホスフィノ)プロパンまたは1,4-ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)ブタン、特にトリフェニルホスフィンを
首尾良く使用し得る。
【0036】一つの態様では、パラジウム触媒は、ビス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)化合物、例
えばビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ク
ロライドまたはビス(トリフェニルホスフィン)パラジ
ウム(II)ブロマイドを含む。
【0037】パラジウム触媒は、通常、1,2-ビスハロメ
チルベンゼン1モル当たり、パラジウムが0.00001 〜0.
3mol、特に0.000025〜0.2mol、好ましくは0.00005 〜0.
1mol存在するような量で使用される。
【0038】多くの場合において、本反応は、0.5 〜20
MPa 、特に0.8 〜10MPa 、好ましくは1.0 〜6MPa のCO
圧で行えば十分である。
【0039】この反応は、通常は、50〜170 ℃、特に70
〜160 ℃、好ましくは90〜150 ℃の温度で首尾良く行う
ことができる。
【0040】好適な双極性非プロトン性溶剤は、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン、N-(C1-C18-アルキル) ピロ
リドン、エチレングリコールジメチルエーテル、脂肪族
C1-C 6-カルボン酸のC1-C4-アルキルエステル、C1-C6-ジ
アルキルエーテル、脂肪族C1-C4-カルボン酸のN,N-ジ-
(C1-C4-アルキル) アミド、スルホラン、1,3-ジ-(C1-C 8
-アルキル)-2-イミダゾリジノン、N-(C1-C8- アルキル)
カプロラクタム、N,N,N',N'-テトラ-(C1-C8-アルキル)
尿素、1,3-ジ-(C1-C8-アルキル)-3,4,5,6-テトラヒド
ロ-2(1H)- ピリミドン、N,N,N',N'-テトラ-(C1-C8-アル
キル)スルファミド、4-ホルミルモルホリン、1-ホルミ
ルピペリジンまたは1-ホルミルピロリジン、特にN-(C1-
C18-アルキル)ピロリドン、脂肪族C1-C4-カルボン酸の
N,N-ジ-(C1-C4-アルキル) アミド、4-ホルミルモルホリ
ン、1-ホルミルピペリジンまたは1-ホルミルピロリジ
ン、好ましくはN-メチルピロリドン、N-オクチルピロリ
ドン、N-ドデシルピロリドン、N,N-ジメチルホルムアミ
ド、N,N-ジメチルアセトアミド、4-ホルミルモルホリ
ン、1-ホルミルピペリジンまたは1-ホルミルピロリジ
ン、特に好ましくはN-メチルピロリドン、N,N-ジメチル
ホルムアミドまたはN,N-ジメチルアセトアミド、更に特
に好ましくはN-メチルピロリドンである。上記の双極性
非プロトン性溶剤の混合物も使用可能である。
【0041】本方法においては、式(II)の1,2-ビスハロ
メチルベンゼン1モル当たり、0.5〜50mol の量で水を
使用することができる。通常、本反応は、式(II)の1,2-
ビスハロメチルベンゼン1モル当たり1〜10mol 、特に
1〜4mol 、好ましくは1〜3mol の水に相当する量で
水を用いて行われる。
【0042】本方法方法の態様の一つでは、式(II)の1,
2-ビスハロメチルベンゼン、パラジウム触媒、双極性非
プロトン性溶剤及び必要に応じてイオン性ハロゲン化物
を最初に装入し、CO圧と温度を設定し、次いで水あるい
は水と双極性非プロトン性溶剤との混合物を計量添加す
る。
【0043】反応中、各反応体は十分に混合し、反応の
迅速な進行を確実にする。
【0044】本発明方法は、連続式及びバッチ式のどち
らで行うのにも適している。
【0045】本反応は、通常、7以下、特に−3〜7、
好ましくは−2〜6のH0 値で行われる。しかし、本反
応は、−1〜5、特に−1〜4のH0 値において行うこ
ともできる。このH0 値とは、溶剤の酸性度の目安とな
りそして希釈溶液の場合にpH値に近似するものであり、
文献Hollemann-Wiberg“Lehrbuch der AnorganischenCh
emie ”, 91-100 Edition, Verlag Walter de Gruyter,
Berlin 1985, 246〜248 頁に記載されている。Kislina
らは、例えば、Russ. Chem. Bull., 1994, Vol.43 の9
60 〜963 頁に、N,N-ジメチルホルムアミド中でのHCl
の酸性度を記載している。通常はこのようなH0 値は反
応中に自ずと確立されるので、このH0値を設定するた
めの追加的な手段というのは通常は必要とされない。
【0046】H0 値は以下の式によって定義される: H0 =pKS,In+logCIn /CInH + (ハメットの酸
性度関数)。
【0047】ここで、“In”は指示薬である塩基を示
し、そしてInH + は、指示薬塩基のプロトン化された形
のものを示す。
【0048】以下の例は本発明を例示するものである
が、本発明はこれに限定されない。
【0049】
【実施例】実験部 例1 イソクロマン-3- オンの製造 1,2-ビスクロロメチルベンゼン700 g、ビス(トリフェ
ニルホスフィン)- パラジウム(II)クロライド2.8 g及
びトリフェニルホスフィン2.4 gを、ジメチルホルムア
ミド1000ml中に溶解しそして保護ガス(アルゴン)雰
囲気下にHC4 スチールの3000mlオートクレーブ中で混
合する。次いで一酸化炭素を3MPaの圧力で加え、そ
して温度を130 ℃に上昇させる。
【0050】130 ℃の温度及び4MPaの圧力におい
て、水/ジメチルホルムアミド(重量比 2.5 :1.5 )
の混合物400ml を2時間かけて計量添加する。この添加
作業の間、反応圧力は4MPaに一定に維持する。この
添加作業の後は、この混合物を更に1時間攪拌しながら
反応させ次いで90℃に冷却し、そしてこのオートクレー
ブの内容物を取り出す。
【0051】これにより2065gの反応混合物が得られ
る。ガスクロマトグラフィにより分析すると、この反応
混合物はイソクロマン-3- オンを408 g含み、これは使
用した1,2-ビスクロロメチルベンゼンを基準として、70
%のイソクロマン-3- オンの収率に相当する(TON =70
0; TOF=255 ×h -1)。
【0052】薄層蒸発器により100 ℃及び10mbarで、こ
の反応混合物から733 gの低沸点成分が分離される。
【0053】生ずるイソクロマン-3- オンを含む残留物
を水と混合する。約90%(1H NMR分析)の純度のイソク
ロマン-3- オンが析出する。蒸留することによって、79
〜80℃の融点を有するイソクロマン-3- オン(純度97
%)が281 gが得られる。1 H NMR (300 MHz CDCl3): δ=7.20〜7.40(m,4H),5.
31(s,2H),3.71(s,2H) 例2 イソクロマン-3- オンの製造 1,2-ビスクロロメチルベンゼン52.5g、水10.8g、ビス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロライド
0.21g及びトリフェニルホスフィン0.18gをN-メチルピ
ロリドン100ml 中に溶解しそして保護ガス(アルゴン)
雰囲気下にHC4スチールの200ml オートクレーブ中で混
合する。
【0054】次いで一酸化炭素を3MPa の圧力で加え、
そして温度を130 ℃に高める。反応中、その反応圧力は
3.5 〜4.0 MPa の間に維持する。3時間の反応時間の
後、この混合物を更に1時間攪拌しそして90℃に冷却
し、次いでこのオートクレーブからその内容物を取り出
す。
【0055】これにより、150 gの反応混合物が得られ
る。ガスクロマトグラフィにより分析すると、この反応
混合物はイソクロマン-3- オンを20.4g含む(収率46
%;TON=460; TOF=153h -1)。 比較例1 1,2-ビスクロロメチルベンゼン52.5g、ビス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(II)クロライド1.05g及び
トリフェニルホスフィン0.87gをtert- ブタノール100m
l 中に混入し、そして保護ガス(アルゴン)の雰囲気下
に500ml ガラス製オートクレーブ中で、水48.0g及び水
酸化カルシウム46.8g中に懸濁させる。
【0056】次いで、一酸化炭素の雰囲気下に、温度を
70℃にまで高める。60℃で激しく攪拌すると開始される
一酸化炭素の吸収は2時間後に止み、そして粘性のある
パルプ状物が得られる。更に1.05gのビス(トリフェニ
ルホスフィン)- パラジウム(II)塩化物及び0.87gのト
リフェニルホスフィンを添加しても、更に一酸化炭素が
吸収されることはない。
【0057】冷却後、その混合物を塩酸を用いてpH1
に酸性化しそしてジエチルエーテルで抽出する。これに
より、383 gの水性相と299 gの有機相が得られる。ガ
スクロマトグラフィでの分析によると、その水性相はイ
ソクロマン-3- オンを含まず、有機相はイソクロマン-3
- オンを10.5g含む(収率=24%; TON=46; TOF=15.4×
h -1)。 例3 1,2-ビスクロロメチルベンゼン35.0g、ビス(トリフェ
ニルホスフィン)- パラジウム(II)クロライド140mg 及
びトリフェニルホスフィン120mg をN-メチルピロリドン
80ml中に溶解し、そして保護ガス(アルゴン)の雰囲気
下にHC4 スチールの200ml オートクレーブ中で混合す
る。
【0058】次いで一酸化炭素を3.0MPaの圧力で加え、
そして温度を130 ℃に高める。130℃の温度及び3.5MPa
〜4.0MPaの圧力において、水/N-メチルピロリドン32.5
ml(重量比 1:5 )を3時間かけて計量添加する。この
添加作業の後、その混合物を75℃に冷却しそしてオート
クレーブをガス抜きする。
【0059】これにより162 gの反応混合物が得られ
る。ガスクロマトグラフィで分析すると、この反応混合
物は17.2gのイソクロマン-3- オンを含む(収率58%;
TON=584; TOF=195×h -1) 。 比較例2 ハロゲン化水素結合剤としてピリジンを用いたイソクロ
マン-3- オンの製造例3を繰り返すが、ただし双極性非
プロトン性溶剤としてのN-メチルピロリドン80mlの代わ
りに、ハロゲン化水素結合剤及び溶剤としてのピリジン
80mlを使用する。
【0060】これにより2相反応混合物が152 g得られ
る。ガスクロマトグラフィにより分析すると、この二つ
の相のいずれもイソクロマン-3- オンを含まない。ハロ
ゲン化水素結合剤があるにもかかわらず、イソクロマン
-3- オンは形成しなかった。 例4 1,2-ビスクロロメチルベンゼン20.5g、ビス(トリフェ
ニルホスフィン)- パラジウム(II)クロライド70mg及び
トリフェニルホスフィン60mgをN,N-ジメチルホルムアミ
ド50ml中に溶解し、そして保護ガス(アルゴン)雰囲気
下にHC4 スチールの200ml オートクレーブ中で混合す
る。
【0061】次いで一酸化炭素を1.7MPaの圧力で加え、
そして温度を130 ℃に高める。130℃の温度及び2.3MPa
の圧力において、水/ジメチルホルムアミド(重量比
1:4)15mlを5時間かけて計量添加する。この添加作業
の後、その混合物をもう1時間攪拌しそしてオートクレ
ーブをガス抜きする。次いで水を15ml添加し、そしてそ
の混合物を攪拌しながら室温まで放冷する。
【0062】これにより95.8gの反応混合物が得られ
る。ガスクロマトグラフィにより分析すると、この反応
混合物はイソクロマン-3- オンを13g含む(75%の収率
に相当する。TON=900; TOF=180×h -1)。 例5 1,2-ビスクロロメチルベンゼン87.2g、ビス(トリフェ
ニルホスフィン)- パラジウム(II)クロライド175mg 及
びトリフェニルホスフィン150mg をN,N-ジメチルホルム
アミド79.8g中に溶解し、そして保護ガス(アルゴン)
雰囲気下にHC4スチールの300ml オートクレーブ中で混
合する。
【0063】次いで一酸化炭素を3.0MPaの圧力で加え、
そして温度を130 ℃に高める。130℃の温度及び3.5 〜
4.0MPaの圧力において、水/N,N-ジメチルホルムアミド
(重量比 1:1 )53mlを5.6 時間かけて計量添加する。
この添加作業の後、その混合物を冷却しそしてオートク
レーブをガス抜きする。
【0064】これにより222 gの反応混合物が得られ
る。15gの水の添加後にガスクロマトグラフィにより分
析すると、この反応混合物は36.1gのイソクロマン-3-
オンを含む(収率:49%; TON=982; TOF=175 ×h
-1)。 例6 1,2-ビスクロロメチルベンゼン35.0g及び塩化パラジウ
ム(II)35mgをN-メチルピロリドン103 g中に溶解し、そ
して保護ガス(アルゴン)雰囲気下にHC4スチールの20
0ml オートクレーブ中で混合する。
【0065】次いで一酸化炭素を16.0MPa の圧力で加
え、そして温度を150 ℃に高める。150 ℃の温度及び1.
8MPa〜2.2MPaの圧力において、水/N-メチルピロリドン
(重量比 1:1 )7.2ml を230 分かけて計量添加する。
次いでガス抜き及び生じた混合物を15分間で50℃に冷却
することによってこの実験を終了する。
【0066】これにより150 gの反応混合物が得られ
る。ガスクロマトグラフィにより分析すると、この反応
混合物は11.4gの1,2-ビスクロロメチルベンゼン及び1
4.9gのイソクロマン-3- オンを含む(選択率75%;
転化率67%; TON=503; TOF=131×h -1)。 例7 1,2-ビスクロロメチルベンゼン35.0g、塩化パラジウム
(II)35mg及びオクチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド100mg をN-メチルピロリドン103 g中に溶解し、そし
て保護ガス(アルゴン)雰囲気下にHC4スチールの200m
l オートクレーブ中で混合する。
【0067】次いで一酸化炭素を16.0MPa の圧力で加
え、そして温度を150 ℃に高める。次いで150 ℃の温度
及び1.8MPa〜2.2MPaの圧力において、水/N-メチルピロ
リドン(重量比 1:1 )7.2ml を230 分かけて計量添加
する。次いでガス抜き及び生じた混合物を15分で50℃に
まで冷却することによってこの実験を終了する。
【0068】これにより149 gの反応混合物が得られ
る。ガスクロマトグラフィにより分析すると、この反応
混合物は15.1gの1,2-ビスクロロメチルベンゼン及び1
3.5gのイソクロマン-3- オンを含む(選択率80%;
転化率57%; TON=456; TOF=119×h -1)。 例8 イソクロマン-3- オンの製造 1,2-ビスクロロメチルベンゼン299 g及び塩化パラジウ
ム(II)75mgをN-メチルピロリドン880 g中に溶解し、そ
して保護ガス(アルゴン)雰囲気下にHC4スチールの20
00mlオートクレーブ中で混合する。次いで一酸化炭素を
1.5MPaの圧力で加え、そして温度を150 ℃に高める。15
0 ℃の温度及び2MPa の圧力の下に、水/N-メチルピロ
リドン(重量比 1:1 )の混合物123 gを140 分かけて
計量添加する。この添加作業の間、その反応圧力は2MP
a に一定に維持する。この添加作業の後は、その混合物
を攪拌しながら更に20分間反応させ、圧力をゆっくりと
開放しそしてオートクレーブを窒素でフラッシュする。
次いでこのオートクレーブを室温まで冷却しそしてその
内容物を取り出す。
【0069】これにより1301gの反応混合物が得られ
る。HPLC分析によると、この反応混合物は164 gのイソ
クロマン-3- オンを含み、これは使用した1,2-ビスクロ
ロメチルベンゼンを基準として65%のイソクロマン-3-
オンの収率に相当する(TON=4466; TOF =1675×h
-1)。 例9 イソクロマン-3- オンの連続式製造 1,2-ビスクロロメチルベンゼン299 g及び塩化パラジウ
ム(II)75mgをN-メチルピロリドン880 g中に溶解し、そ
して保護ガス(アルゴン)雰囲気下にHC4スチールの20
00mlオートクレーブ中で混合する。次いで一酸化炭素を
1.5MPaの圧力で加え、そして温度を150 ℃に高める。次
いで150 ℃の温度及び2MPa の圧力下に、水/N-メチル
ピロリドン(重量比 1:1 )の混合物45.5gを60分かけ
て計量添加する。次の30分の間に、更に4gの水/N-メ
チルピロリドン(重量比 1:1 )混合物を計量添加す
る。採取したサンプルをガスクロマトグラフィにより分
析すると、その反応混合物は7.5 重量%の割合で3-イソ
クロマノンを及び13.3重量%の割合で1,2-ビスクロロメ
チルベンゼンを含む。次いで、N-メチルピロリドン中で
1,2-ビスクロロメチルベンゼン24.1重量%、塩化パラジ
ウム(II)0.0060重量%及び水2.46重量%からなる混合物
を360 g×h -1の速度で連続的に計量添加し、これと同
時に360g×h -1の反応混合物をオートクレーブから排出
する。更に1時間後、つまり360 gの反応混合物が排出
された後、反応混合物から試料を採取しこれをガスクロ
マトグラフィにより分析すると、これは7.2 重量%の割
合で3-イソクロマノンを及び13.4重量%の割合で1,2-ビ
スクロロメチルベンゼンを含む(連続作業の最初の1時
間は、TON=1410; TOF =1410×h -1)。
【0070】次いで連続的な添加と排出を止め、そして
オートクレーブをガス抜きし次いで室温にまで冷却す
る。全反応時間にわたり、その反応圧力は2MPa に一定
に維持する。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の式(I) 【化1】 で表されるイソクロマン-3- オンを、以下の式(II) 【化2】 [ 式中、Xは塩素、臭素またはヨウ素である]で表され
    る1,2-ビスハロメチルベンゼンと、イオン性ハロゲン化
    物の存在下または不存在下に、及びパラジウム触媒及び
    双極性非プロトン性溶剤の存在下において、0.1 〜50MP
    a のCO圧及び20〜200 ℃の温度で一酸化炭素及び水とを
    反応させることによって製造する方法:ここで、上記式
    (I) 及び(II)中、基R1、R2、R3及びR4は、互いに独立し
    て、水素またはフッ素原子;HO2CCH=CH-、NC- またはF3
    C 基;各々1〜18個の炭素原子を有するアルキル、アル
    コキシまたはアシルオキシ基;またはC6-C18- アリール
    オキシ、アリールまたはヘテロアリール基(そこに存在
    するヘテロ原子はO、N及び/またはSの群から選択さ
    れる1〜3個の原子である);R5 2P(=O)- 、R6C(=O)-、
    R6OC(=O)- 、R6OC(=O)CH=CH-、R7C(=O)-、R7OC(=O)CH=C
    H-、またはR7 2P(=O)基(ここで、R5はC1-C4-アルキル基
    であり、R6はC1-C18- アルキル基でありそしてR7はC6-C
    18- アリール基である)であり; またはここで基R1
    R2、R3及びR4のうちの少なくとも一つは基R8によって置
    換されており(R8は、R1と同じ意味を有する); また
    は基R1、R2、R3及びR4のうちの少なくとも二つが互いに
    結合して5〜18個の炭素原子を有する少なくとも一つの
    脂肪族または芳香族環を形成する。
  2. 【請求項2】 基R1、R2、R3及びR4が、互いに独立し
    て、水素、フッ素、C1-C4-アルキルまたはC1-C4-アルコ
    キシであるか、または基R1、R2、R3及びR4のうちの二つ
    が互いに結合して5〜10個の炭素原子を有する脂肪族ま
    たは芳香族環を形成する、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 基R1、R2、R3及びR4のうちの二つ、三つ
    または四つが水素である、請求項1または2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 イオン性ハロゲン化物が、アルカリ金属
    ハロゲン化物、アンモニウムハロゲン化物またはホスホ
    ニウムハロゲン化物であり、ここでこのハロゲン化物
    は、塩化物、臭化物またはヨウ化物である、請求項1〜
    3のいずれか一つの方法。
  5. 【請求項5】 パラジウム触媒が、少なくとも一種のパ
    ラジウム(II)化合物、特にPdCl2 、PdBr2 またはPd(OA
    c)2、あるいは少なくとも一種のパラジウム(0)化合
    物、特にPd2dba3 、Pd(P(C6H5)3)4 またはPd( η4-C8H
    12)2 を含む、請求項1〜4のいずれか一つに記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 パラジウム触媒が追加的に配位子、特に
    ホスフィン化合物を含む、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 ホスフィン化合物が、トリフェニルホス
    フィン、トリトリルホスフィン、ビス(ジフェニルホス
    フィノ)エタン、1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プ
    ロパンまたは1,4-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン
    である、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 パラジウム触媒が、ビス(トリフェニル
    ホスフィン)パラジウム(II)クロライドまたはビス(ト
    リフェニルホスフィン)パラジウム(II)ブロマイドであ
    る、請求項1〜7のいずれか一つに記載の方法。
  9. 【請求項9】 双極性非プロトン性溶剤が、ジオキサ
    ン、テトラヒドロフラン、N-(C1-C18-アルキル) ピロリ
    ドン、エチレングリコールジメチルエーテル、脂肪族C1
    -C6-カルボン酸のC1-C4-アルキルエステル、C1-C6-ジア
    ルキルエーテル、脂肪族C1-C4-カルボン酸のN,N-ジ-(C1
    -C4-アルキル) アミド、スルホラン、1,3-ジ-(C1-C8-ア
    ルキル)-2-イミダゾリジノン、N-(C1-C8- アルキル) カ
    プロラクタム、N,N,N',N'-テトラ-(C1-C8-アルキル)尿
    素、1,3-ジ-(C1-C8-アルキル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2
    (1H)- ピリミドン、N,N,N',N'-テトラ-(C1-C8-アルキ
    ル)スルファミド、4-ホルミルモルホリン、1-ホルミル
    ピペリジンまたは1-ホルミルピロリジンである、請求項
    1〜8のいずれか一つに記載の方法。
  10. 【請求項10】 双極性非プロトン性溶剤が、N-メチル
    ピロリドン、N-オクチルピロリドン、N-ドデシルピロリ
    ドン、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセト
    アミド、4-ホルミルモルホリン、1-ホルミルピペリジン
    または1-ホルミルピロリジンである、請求項1〜9のい
    ずれか一つに記載の方法。
  11. 【請求項11】 式(II)の1,2-ビスハロメチルベンゼン
    1mol 当たり1〜10mol に相当する量で水を使用する、
    請求項1〜10のいずれか一つに記載の方法。
JP11098075A 1998-04-06 1999-04-05 イソクロマン―3―オンの製造方法 Withdrawn JPH11343287A (ja)

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