JPH11339772A - 二次電池用電極板、およびその二次電池用電極板の製造方法 - Google Patents
二次電池用電極板、およびその二次電池用電極板の製造方法Info
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- JPH11339772A JPH11339772A JP10147113A JP14711398A JPH11339772A JP H11339772 A JPH11339772 A JP H11339772A JP 10147113 A JP10147113 A JP 10147113A JP 14711398 A JP14711398 A JP 14711398A JP H11339772 A JPH11339772 A JP H11339772A
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Abstract
て、溶媒とともに塗着膜表面上に結着剤が浮き上がるた
め、乾燥後には塗着膜の表面に結着剤が偏在してしま
い、塗着膜内で結着剤が希薄になった部分の結着性や塗
着膜と集電体となる基材との間の結着性が低下してしま
うという問題点を解消する。 【解決手段】 基材に近い側に塗着する塗着液Aは、下
流配管1を通過し下流ポンプ2によりノズル3内の下流
マニホールド4に供給され基材5上に塗着する。同時に
基材5に遠い側に塗着する塗着液Bは、上流配管6を通
過し上流ポンプ7によりノズル3内の上流マニホールド
8に供給され、基材5上に塗着された塗着液Aの上に塗
着する。2種類の塗着液A,Bが塗着された基材は乾燥
炉9を通過して乾燥され塗着膜10となる。そして、塗
着液Aには結着剤の含有量を多くし、塗着液Bには塗着
液Aに比較して結着剤の含有量を少くする。
Description
る正極および負極用電極板とその製造方法に関するもの
である。
び軽量化が急速に進んでおり、これらの駆動用電源とし
て用いられる二次電池に対しても、小型化および軽量化
の要求が強くなってきている。これらの要求に対して、
リチウムイオン二次電池に代表される、高エネルギー密
度でかつ高電圧を有する二次電池が開示されている。
す電極板に関しては、充放電サイクル寿命を延長させる
ために、また、高エネルギー密度化のために、薄膜大面
積化を図ることが提案されている。たとえば、特開昭6
3−10456号公報や特開平3−285262号公報
などに、金属酸化物,硫化物,ハロゲン化物などの正極
活物質粉末に導電性および結着性を向上させるために添
加される結着剤を適当な湿潤剤(溶媒)に分散溶解させ
て、液状の活物質塗着液を調製し、金属箔からなる集電
体を基材とし、前記基材上に前記塗着液を塗着して塗着
膜(活物質層)を形成して得られる正極電極板が開示さ
れている。この際、結着剤として、ポリフッ化ビニリデ
ンなどのフッ素系樹脂、またはシリコン・アクリル共重
合体が用いられている。また、負極電極板は、カーボン
などの負極活物質に結着剤を適当な溶媒に溶解させたも
のを加えて、液状の活物質塗着液を調製し、金属箔集電
体である基材に塗着して得られる。具体的には、図2に
示すように塗着,乾燥される。正極および負極の活物質
を主成分とした塗着液は、配管21を通過しポンプ22
によりノズル23内のマニホールド24に供給され、集
電体となる基材25上に塗着される。塗着された前記基
材25は、乾燥炉26を通過することにより乾燥され、
塗着膜27となる。
上に塗着された塗着液中の結着剤は、均一に分布してい
るが、乾燥過程において、溶媒とともに塗着膜表面上に
結着剤が浮き上がるため、乾燥後は塗着膜の表面に結着
剤が偏在してしまい、塗着膜内で結着剤が希薄になって
しまった部分の結着性や、塗着膜と基材との間の結着性
が低下してしまう。このため、塗着膜の加圧形成時に塗
着膜が基材からはがれたり、電池組立工程および充放電
時に、剥離,脱落,ひび割れなどが生じる。また、電池
特性的にも、塗着膜中の結着剤の偏在による過電圧によ
って、放電容量が小さくなったり、結着力不足によっ
て、充放電の繰り返しにともなって放電容量の劣化を引
き起こしてしまう。
池の充放電に寄与しない物質、すなわち結着剤の含有量
を減少させる必要があるが、結着剤の含有量を減少させ
ると、塗着液の塗工適性が得られなかったり、塗着でき
たとしても、集電体である基材と塗着膜との密着性が不
足し、塗着膜の加圧成形時や電池組立工程において、脱
落などの問題が生じ、高品質な電極板が得られない。
プローチがなされている。たとえば、特開平9−185
960号公報には、塗着液中の結着剤の含有量が異なる
2種以上の塗着液を使用し、最初に塗着する塗着液の結
着剤の含有量が、後に塗着する塗着液の結着剤の含有量
よりも大きくなるように、重ね塗着を行い、塗着膜の膜
厚方向の結着剤の含有量が集電体となる基材に近いほど
多くなるように、電極板を作製することが記載されてい
る。また、特開平7−6752号公報には、活物質塗着
液を集電体となる基材上に塗着,乾燥し、加圧成形した
後、熱処理することによって、乾燥後に塗着膜中に偏在
する結着剤を膜中に分散させて電極板を作製することが
記載されている。
薄になってしまった部分の結着性や塗着膜と基材間との
結着性の低下による、塗着膜の加圧成形時や電池組立工
程における脱落などの問題や、放電容量の低下や充放電
の繰り返しにともなう放電容量の劣化などの電池特性の
劣化を防ぐためには、塗着,乾燥後の塗着膜中の結着剤
の含有量を均一にする必要がある。特開平7−6752
号公報に開示されている、加圧成形後に熱処理すること
により塗着膜中の結着剤含有量を均一にする方法では、
乾燥後の結着剤の偏在により、加圧成形時に塗着膜が基
材からはがれる可能性がある。また、熱処理工程が一つ
増え、かつ熱処理による結着剤の分散には、かなりの時
間がかかり、生産性の低下を招いてしまう。
示されている、塗着液中の結着剤の含有量が異なる2種
以上の塗着液を使用し、それを最初に塗着する塗着液の
結着剤の含有量が、後に塗着する塗着液の結着剤の含有
量よりも大きくなるように、重ね塗着を行い、塗着膜の
膜厚方向の結着剤の含有量が集電体となる基材に近いほ
ど多くなるように塗着する方法では、塗着膜中の結着剤
の含有量が基材表面上に偏在することによって生ずる過
電圧によって、放電容量が小さくなる可能性があり、ま
た、重ね塗工するために塗着,乾燥工程の回数が増大
し、生産性が低下してしまう。
に鑑み、活物質塗着液を塗着し、乾燥した後の塗着膜中
の結着性、および塗着膜と基材間の結着性が向上し、か
つ放電容量の低下や充放電の繰り返しにともなう放電容
量の劣化が少ない二次電池用電極板の構成、およびその
電極板の作製を生産性の低下を招くことなく実現するこ
とができる電極板の製造方法を提供することを目的とし
ている。
を達成するための手段として活物質塗着液を集電体とな
る基材上に塗着し、乾燥して構成される電極板におい
て、乾燥後の塗着膜に含まれる結着剤の分布が膜厚方向
に均一にすることによって、乾燥後の塗着膜の結着性、
および塗着膜と基材間の結着性を向上し、塗着膜中の結
着剤の偏在をなくしたものである。
着直後の塗着液に含まれる結着剤の含有量が、基材表面
に近いほど多く塗着すれば、乾燥後の塗着膜に含まれる
結着剤の含有量を均一にすることができる。具体的に
は、結着剤の含有量が異なる塗着液を用意し、前記基材
に近い方に結着剤の含有量の多い塗着液が塗着されるよ
うに、同時に多層塗着することで実現することができ
る。
が基材からはがれたり、電池組立工程および充放電時に
おこる、剥離,脱落,ひび割れなどを低減することがで
きる。また、塗着膜中の結着剤の偏在による過電圧によ
って、放電容量が小さくなるのを抑制し、結着力不足に
よる充放電の繰り返しにともなう放電容量の劣化を低減
することができ、電池の品質を向上することができる。
従来の技術と比較しながら説明する。
極板を作製した。なお、実施の形態1の電極板の製造方
法における同時多層塗着の層数は2層とし、各層の結着
剤含有量の平均が、塗着膜全体の結着剤含有量と一致す
るように、かつ基材に近い側に塗着する塗着液の結着剤
含有量の方が多くなるように結着剤含有量を調整した。
活物質としてコバルト酸リチウム(LiCoO2 )粉末
を100重量部、導電剤としてアセチレンブラックを
3.0重量部、増粘剤としてカルボキシメチルセルロー
ス1重量部を水100重量部に溶解した水溶液を83.
3重量部、結着剤としてポリテトラフルオロエチレン6
0重量部を水100重量部に溶解した水溶液を5.75
重量部を配合し、混合分散して作製した。また、基材に
遠い側に塗着する塗着液Bは、正極活物質としてコバル
ト酸リチウム(LiCoO2 )粉末を100重量部、導
電剤としてアセチレンブラックを3.0重量部、増粘剤
としてカルボキシメチルセルロース1重量部を水100
重量部に溶解した水溶液を83.3重量部、結着剤とし
てポリテトラフルオロエチレン60重量部を水100重
量部に溶解した水溶液を17.25重量部を配合し、混
合分散して作製した。これらの塗着液A,Bを図1に示
した装置で、集電体となる厚みが20μmのアルミニウ
ム箔を基材として、その上に、同時に多層塗着した後、
乾燥させて、塗着膜を作製した。
液Aは、下流配管1を通過し下流ポンプ2によりノズル
3内の下流マニホールド4に供給され、集電体となる基
材5上に塗着される。それと同時に、基材5に遠い側に
塗着する塗着液Bは、上流配管6を通過し上流ポンプ7
によりノズル3内の上流マニホールド8に供給され、集
電体となる基材5上に塗着された基材5に近い側に塗着
された塗着液Aの上に、同時に塗着される。2種類の塗
着液A,Bが塗着された前記基材は、乾燥炉9を通過す
ることにより乾燥され、塗着膜10となる。塗着膜10
の幅は500mm、塗着膜10の厚みは基材5に近い側
の厚みと基材5に遠い側の厚みが同一になるようにし、
乾燥後の厚みは両者を併せて180μmになるように塗
着した。また、乾燥炉内の温度は120℃、その風量は
250m3/minとした。なお、塗着は基材の両面に
行った。
用し、正極電極板を作製した。
チウム(LiCoO2 )粉末を100重量部、導電剤と
してアセチレンブラックを3.0重量部、増粘剤として
カルボキシメチルセルロース1重量部を水100重量部
に溶解した水溶液を83.3重量部、結着剤としてポリ
テトラフルオロエチレン60重量部を水100重量部に
溶解した水溶液を11.5重量部を配合し、混合分散し
て作製した。この塗着液を図2に示した装置で、集電体
となる厚みが20μmのアルミニウム箔を基材とし、そ
の上に塗着,乾燥させて、塗着膜を作製した。塗着膜の
幅は500mm、乾燥後の厚みは180μmになるよう
に塗着した。また、乾燥炉内の温度は120℃、その風
量は250m3/minとした。なお、塗着は基材の両
面に行った。
形態1と比較例1で得られた正極電極板について、塗着
膜全体の結着剤含有量、膜厚方向の結着剤含有量の分
布、結着性をそれぞれ測定した。その結果を表1に示
す。
測定、膜厚方向の結着剤含有量の分布は電子線マイクロ
プローブ分析により測定、結着性は剥離強度試験器によ
り測定した。
同一であるが、膜厚方向の結着剤含有量の分布が大きく
異なっている。実施の形態1の電極板は、膜厚方向全域
にわたって、ほぼ同量の結着剤が塗着膜中に存在してい
るが、比較例1の電極板は、基材に近い側の方が結着剤
含有量が少なくなっており、全体の平均含有量の50%
ほどしか結着剤が存在していない。両者の結着性を比較
すると、実施の形態1の電極板の方が、比較例1の電極
板より約1.7倍も剥離強度が高くなっている。これ
は、乾燥後の塗着膜中の膜厚方向の結着剤含有量が、ほ
ぼ均一なために、塗着膜の結着性、および塗着膜と基材
間の結着性が向上するためである。
の製造方法により、塗着膜の結着性、および塗着膜と基
材間の結着性が向上し、塗着膜の加圧形成時に塗着膜が
基材からはがれたり、電池組立工程におこる、剥離,脱
落,ひび割れなどを低減することができ、電池の品質を
向上することができる。
極板を作製した。なお、実施の形態2の電極板の製造方
法における同時多層塗着の層数は2層とし、各層の結着
剤含有量の平均が、塗着膜全体の結着剤含有量と一致す
るように、かつ基材に近い側に塗着する塗着液の結着剤
含有量の方が多くなるように結着剤含有量を調整した。
活物質として球状黒鉛粉末を100重量部、増粘剤とし
てカルボキシメチルセルロース1重量部を水100重量
部に溶解した水溶液を107.2重量部、結着剤として
スチレンブタジエンゴム3.5重量部を水100重量部
に溶解した水溶液を3.65重量部を配合し、混合分散
して作製した。また、基材に遠い側に塗着する塗着液D
は、負極活物質として球状黒鉛粉末を100重量部、増
粘剤としてカルボキシメチルセルロース1重量部を水1
00重量部に溶解した水溶液を107.2重量部、結着
剤としてスチレンブタジエンゴム3.5重量部を水10
0重量部に溶解した水溶液を10.95重量部を配合
し、混合分散して作製した。これらの塗着液C,Dを図
1に示した装置で、集電体となる厚みが14μmの銅箔
を基材として、その上に同時に多層塗着した後、乾燥さ
せて、塗着膜を作製した。塗着膜の幅は500mm、塗
着膜の厚みは基材に近い側の厚みと基材に遠い側の厚み
が同一になるようにし、乾燥後の厚みは両者を併せて1
20μmになるように塗着した。また、乾燥炉内の温度
は100℃、その風量は50m3/minとした。な
お、基材の両面に塗着を行った。
用し、負極電極板を作製した。
を100重量部、増粘剤としてカルボキシメチルセルロ
ース1重量部を水100重量部に溶解した水溶液を10
7.2重量部、結着剤としてスチレンブタジエンゴム
3.5重量部を水100重量部に溶解した水溶液を7.
3重量部を配合し、混合分散して作製した。この塗着液
を図2に示した装置で、集電体となる厚みが14μmの
銅箔を基材として、その上に塗着,乾燥させて、塗着膜
を作製した。塗着膜の幅は500mm、乾燥後の厚みは
120μmになるように塗着した。また、乾燥炉内の温
度は100℃、その風量は50m3/minとした。な
お、塗着は基材の両面に行った。
形態2と比較例2で得られた正極電極板について、塗着
膜全体の結着剤含有量、膜厚方向の結着剤含有量の分
布、結着性をそれぞれ測定した。その結果を表2に示
す。
測定、膜厚方向の結着剤含有量の分布は電子線マイクロ
プローブ分析により測定、結着性は剥離強度試験器によ
り測定した。
同一であるが、膜厚方向の結着剤含有量の分布が大きく
異なっている。実施の形態2の電極板は、膜厚方向全域
にわたって、ほぼ同量の結着剤が塗着膜中に存在してい
るが、比較例2の電極板は、基材に近い側の方が結着剤
含有量が少なくなっており、全体の平均含有量の75%
ほどしか結着剤が存在していない。両者の結着性を比較
すると、実施の形態2の電極板の方が、比較例2の電極
板より1.3倍から1.4倍も剥離強度が高くなってい
る。これは、乾燥後の塗着膜中の膜厚方向の結着剤含有
量が、ほぼ均一なために、塗着膜の結着性、および塗着
膜と基材間の結着性が向上するためである。
の製造方法により、塗着膜の結着性、および塗着膜と基
材間の結着性が向上し、塗着膜の加圧形成時に塗着膜が
基材からはがれたり、電池組立工程でおこる、剥離,脱
落,ひび割れなどを低減することができ、電池の品質を
向上することができる。
正極電極板と実施の形態2で作製した負極電極板を用い
て、直径17mm、高さ50mmのサイズの電池を作製
した。
は、全体の厚みが180μmとなるまで加圧成形し、電
極部の幅が38mm、長さが345mmの大きさに切断
し、塗着膜中の水分を除去するため、250℃の空気雰
囲気中に10.5時間、乾燥処理を行った。また、実施
の形態2で作製した負極電極板は、全体の厚みが195
μmとなるまで加圧成形し、電極部の幅が40mm、長
さが395mmの大きさに切断し、塗着膜中の水分を除
去するため、110℃の空気雰囲気中に7.5時間、乾
燥処理を行った。
電極板と実施の形態2の負極電極板を用い、正極および
負極電極板より幅広い多孔質ポリエチレンフィルムから
なる正極電極板と負極電極板を絶縁するためのセパレー
タを介して、渦巻き状に巻回して、極板群を構成した。
次に、この極板群を、負極端子を兼ねる有底円筒状のス
テンレス容器内に挿入し、炭酸エチレン30容量%と、
炭酸ジエチル50容量%とプロピオン酸メチル20容量
%との混合液に六フッ化リン酸リチウムを1モル/リッ
トルの濃度に溶解したものを電解液として注液し、直径
17mm、高さ50mmのサイズで、定格容量720m
Ahの電池を作製した。
板と比較例2で作製した負極電極板を用いて、直径17
mm、高さ50mmのサイズの電池を作製した。作製方
法は実施の形態3と同じである。
全体の厚みが180μmとなるまで加圧成形し、電極部
の幅が38mm、長さが345mmの大きさに切断し、
塗着膜中の水分を除去するため、250℃の空気雰囲気
中に10.5時間、乾燥処理を行った。また、比較例2
で作製した負極電極板は、全体の厚みが195μmとな
るまで加圧成形し、電極部の幅が40mm、長さが39
5mmの大きさに切断し、塗着膜中の水分を除去するた
め、110℃の空気雰囲気中に7.5時間、乾燥処理を
行った。
は、充放電測定装置を用いた。25℃の温度条件で、充
電を500mAの定電流で行い、4.1Vになった時点
で、4.1Vの定電圧充電に切り替え、合計2時間の充
電を行った。放電は、20℃の温度条件で、720mA
で行い、放電電位が3.0Vになった時点で放電を終了
し、次の充電を開始した。このように、同一条件で50
0回の充放電を繰り返し、放電特性を測定した。その結
果を表3に示す。
放電容量値を100として、その比で示している。ま
た、放電容量保持率は、次式により算出した。 放電容量保持率[%]=(500回目放電容量)/(1
回目放電容量)×100 表3から明らかなように、実施の形態3の電池の方が、
比較例3の電池より初期の放電容量が高く、また、繰り
返し充放電を行った場合の放電容量維持率も高い。
は、乾燥後の塗着膜の結着性、および塗着膜と基材間の
結着性が向上するため、充放電時におこる、剥離,脱
落,ひび割れなどを低減することができる。また、塗着
膜中の結着剤の偏在による過電圧によって、放電容量が
小さくなるのを抑制し、かつ結着力不足による、充放電
の繰り返しにともなう放電容量の劣化を低減することが
でき、電池の品質を向上する。
の二次電池用電極板、およびその電極板の製造方法によ
り、生産性を損ねることなく、乾燥後の塗着膜の結着
性、および塗着膜と基材間の結着性が向上するため、塗
着膜の加圧形成時に塗着膜が基材からはがれたり、電池
組立工程および充放電時におこる、剥離,脱落,ひび割
れなどを低減することができる。また、塗着膜中の結着
剤の偏在による過電圧によって、放電容量が小さくなる
のを抑制し、結着力不足による充放電の繰り返しにとも
なう放電容量の劣化を低減することができ、電池の品質
を向上することができる。
の製造方法の概略説明図
法の概略説明図
Claims (3)
- 【請求項1】 正極または負極の活物質を主成分とした
塗着液を、集電体となる基材上に塗着し、乾燥して構成
される二次電池用電極板において、乾燥後の塗着膜中に
含まれる結着剤の分布が、膜厚方向に均一としたことを
特徴とする二次電池用電極板。 - 【請求項2】 正極または負極の活物質を主成分とした
塗着液を、集電体となる基材上に塗着し、乾燥して構成
される二次電池用電極板において、塗着液を塗着し、乾
燥する前の塗着膜中に含まれる結着剤が、前記基材に近
いほど多くなることを特徴とする二次電池用電極板。 - 【請求項3】 正極または負極の活物質を主成分とした
塗着液を、集電体となる基材上に塗着し、乾燥して構成
される二次電池用電極板において、結着剤の含有量が異
なる塗着液を、前記基材に近い方に結着剤の含有量の多
い塗着液が塗着されるようにして、同時に多層塗着する
ことで、乾燥後の塗着膜中に含まれる結着剤が、均一に
分布しているようにすることを特徴とする二次電池用電
極板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14711398A JP3997606B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 二次電池用電極板、およびその二次電池用電極板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14711398A JP3997606B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 二次電池用電極板、およびその二次電池用電極板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11339772A true JPH11339772A (ja) | 1999-12-10 |
JP3997606B2 JP3997606B2 (ja) | 2007-10-24 |
Family
ID=15422830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14711398A Expired - Lifetime JP3997606B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 二次電池用電極板、およびその二次電池用電極板の製造方法 |
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