JPH11339425A - ディスクカ―トリッジ - Google Patents

ディスクカ―トリッジ

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JPH11339425A
JPH11339425A JP12225099A JP12225099A JPH11339425A JP H11339425 A JPH11339425 A JP H11339425A JP 12225099 A JP12225099 A JP 12225099A JP 12225099 A JP12225099 A JP 12225099A JP H11339425 A JPH11339425 A JP H11339425A
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JP
Japan
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magnetic
disk
disc
head
film
Prior art date
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Pending
Application number
JP12225099A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitane Tsuburaya
欣胤 円谷
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Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11339425A publication Critical patent/JPH11339425A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気記録再生装置と光磁気記録再生装置の長
所を併せもった全く新しい情報の記録再生装置に好適に
適用されるディスクカートリッジを提供する。 【解決手段】 ディスクカートリッジの内面のディスク
と対向する面に凹陥部42を形成して、その一部を保持
板43にて覆う。凹陥部42と保持板43とで構成され
る空間内に、ディスク押さえ41を回転自在に取り付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクを回転可
能に収納するディスクカートリッジに係り、特に、光学
ヘッドからレーザビームを照射しつつ磁気ヘッドから磁
界を印加することによって磁気光学的に情報の記録を行
い、また、磁気ヘッドによって時期的に信号の再生を行
う磁気ディスクを回転可能に収納するに好適なディスク
カートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、磁性層を情報の記録媒体
として用いる記録再生装置には、磁気記録再生装置と、
光磁気記録再生装置とがある。
【0003】磁気記録再生装置は、磁気記録媒体と磁気
ヘッドとを含んで構成され、磁気ヘッドに対して磁気記
録媒体を接触又は非接触の状態で走行させ、常温で磁気
ヘッドから出力された磁気信号を磁性層に記録し、また
常温で磁気記録媒体に記録された磁気信号を磁気ヘッド
でピックアップすることで信号を再生し、また常温で磁
気ヘッドから消去方向の磁界を磁性層に印加することで
信号の消去を行なうものである。これに対して、光磁気
記録再生装置は、光磁気記録媒体と光学ヘッドと磁気ヘ
ッド又はマグネットとを含んで構成され、相対向に配置
された光学ヘッドと磁気ヘッド又はマグネットとの間で
光磁気記録媒体を走行させ、光学ヘッドから光磁気記録
媒体にレーザビームを照射して磁性層をそのキュリー温
度又は補償温度近傍まで昇温しつつ、当該昇温部分に磁
気ヘッド又はマグネットから磁気信号を印加して情報の
記録を行ない、また低レベルの直線偏光を記録トラック
に沿って照射し、磁性層に形成された反転磁区の配列に
対応する反射光のカー回転角の変化を検出することで信
号の再生を行なうものである。信号の消去は、光学ヘッ
ドから光磁気記録媒体にレーザビームを照射して磁性層
をそのキュリー温度又は補償温度近傍まで昇温しつつ、
当該昇温部分に磁気ヘッド又はマグネットから消去方向
の磁界を印加することで行なわれる。
【0004】磁気記録媒体、例えばフレキシブル磁気デ
ィスク(フロッピーディスク)やハードディスクの磁性
層は、γ−Fe23 粉末、Co含有Fe23 粉末、
Fe34 粉末、Co含有Fe34 粉末、Fe粉末、
Co粉末、Fe−Ni合金粉末などの磁性粉末を結合剤
及び有機溶剤などと共に塗布、乾燥したもの、あるいは
Co,Fe,Ni,Co−Ni合金,Co−Cr合金,
Co−P合金,Co−Ni−P合金,Al−Co合金,
Al−Ni−Co合金などの強磁性材料を真空成膜した
ものなどによって形成されており、化学的安定性が高
く、耐食性に優れ、しかも安価に製造できるという利点
がある。また、磁気記録媒体は、信号が記録されたエリ
アに新たな信号を書き込むことによって、先に記録され
た信号を新たな信号に書き替える機能、すなわちオーバ
ーライト機能を有し、信号の実効転送速度が早いという
利点がある。その反面、磁気記録媒体の記録密度は、磁
気ヘッドのギャップ幅によって制約されるために、記録
密度を高くできないという欠点がある。
【0005】一方、光磁気記録媒体の長所と欠点は磁気
記録媒体と反対であって、磁性層として垂直磁化膜を用
い、微細な反転磁区を形成することで信号の記録をする
ことから高い記録密度を得ることができるが、媒体の膜
構造及びドライブ装置を特別に工夫しないと信号のオー
バーライトが不能で、磁気記録再生システムなみの信号
の実効転送速度を得られない。また、光磁気記録媒体の
磁性層としては、希土類−遷移金属系の垂直磁化膜が現
在のところ最も好適とされているが、この種の垂直磁化
膜は化学的安定性が低く耐食性が悪いために、信号の長
期保存性が悪いという欠点がある。光磁気記録再生シス
テムをオーバーライト可能に構成すると、媒体の膜構造
及びドライブ装置が複雑化し、システムが高価になる。
また、光磁気記録媒体の耐食性を改善するためには、何
層もの保護層を積層しなくてはならず、やはりコスト高
になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】情報記録媒体及び情報
の記録再生システムにおいては、記録容量が高いこと、
長期保存性に優れること、信号の転送速度が早いこと、
安価に実施できること等が特に要求される。
【0007】本発明は、かかる技術的な課題を解決する
ためになされたものであって、その目的は、磁気記録再
生装置と光磁気記録再生装置の長所を併せもったまった
く新しい情報の記録再生装置に好適に適用されるディス
クカートリッジを提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成するため、第1に、ディスクを回転可能に収納する
ディスクカートリッジにおいて、ディスクカートリッジ
内部の前記ディスクと対向する一方の面に、ディスク押
えを回転自在に取り付けるという構成にした。
【0009】このように、ディスクカートリッジの内面
にディスク押さえを回転自在に取り付けると、磁気ディ
スクに磁性のセンターハブを設ける必要がないので、磁
気ディスクの構成が簡略化されると共に、記録再生装置
側に磁気ディスクのクランプ部材を設定する場合に比べ
て、記録再生装置を小型化、軽量化、低コスト化でき
る。
【0010】また、本発明は前記の目的を達成するた
め、第2に、ディスクを回転可能に収納するディスクカ
ートリッジにおいて、前記ディスクを交換するための開
閉構造を有するという構成にした。
【0011】このように、磁気ディスクを適宜交換でき
るようにディスクカートリッジを構成すると、1つのデ
ィスクカートリッジで複数の磁気ディスクを使用するこ
とができるので、磁気ディスク及びディスクカートリッ
ジの収納スペースを小さくすることができ、一定容量の
収納スペースに多数の磁気ディスクを収納できる。
【0012】前記ディスクカートリッジのディスク対向
面には、それぞれヘッド挿入用の窓を開設し、これらの
各窓にそれぞれ独立に開閉可能なシャッタを備えること
ができる。このように、各シャッタを独立に開閉できる
ようにすると、不要の窓を閉鎖することができるので、
ディスクカートリッジ内へのゴミの進入を有効に防止す
ることができる。
【0013】前記窓には、対向に配置された光学ヘッド
と磁気ヘッドとを異なる窓に挿入することもできるし、
隣接して配置された光学ヘッドと磁気ヘッドとを同一の
窓に挿入することもできる。後者によれば、前者に比べ
て、ヘッド類の設定に要するスペースを格段に小さくで
きると共に、ヘッド類を上下動するための機構を格段に
簡略化することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】まず、本発明のディスクカートリ
ッジが適用される磁気記録再生装置の構成、及び本発明
のディスクカートリッジないに収納される磁気ディスク
の構成を、図1乃至図9に基づいて説明する。図1は第
1の磁気記録再生装置の構成図、図2は図1の要部拡大
断面図、図3乃至図9は磁気ディスクの膜構造を例示す
る断面図である。
【0015】図1及び図2に示すように、第1の磁気記
録再生装置は、磁気ディスク1と、該磁気ディスク1の
片側に配置された光学ヘッド2と、前記磁気ディスク1
を介して前記光学ヘッド2と対向側に配置された磁気ヘ
ッド3とから構成されている。光学ヘッド2としては、
信号再生用の光学系が不要である点を除いて、従来より
光ディスクシステムに適用されているものをそのまま用
いることができる。磁気ヘッド3としては、従来より磁
気記録再生システムに適用されているものをそのまま用
いることができる。ただし、本装置においては、トラッ
ク幅をミクロンオーダーもしくはサブミクロンオーダー
に設定することも可能であるので、これに対応して、ギ
ャップ幅が小さいものほど好ましい。
【0016】磁気ディスク1としては、図3〜図9に例
示するようなものを用いることができる。
【0017】図3の磁気ディスク1は、片面に光学ヘッ
ド2及び磁気ヘッド3をトラッキングするための案内溝
11、及び記録エリアのアドレス等を光学的に読み出す
ためのプリピット12等のプリフォーマットパターンが
微細な凹凸状に形成された透明基板13の当該パターン
形成面に、透明な透水防止膜14と、透明な断熱膜15
と、光反射性の磁性膜16とをこの順で積層してなる。
透明基板材料としては、ポリカーボネートやポリメチル
メタアクリレートなどの樹脂材料が特に好適である。透
明な透水防止膜14としては、SiO2 などの無機材料
が特に好適である。透明な断熱膜15としては、SiN
あるいはSiO2 とSiNの混合体などの無機材料が特
に好適である。磁性膜16としては、(1)γ−Fe2
3 粉末、Co含有Fe23 粉末、Fe 34 粉末、
Co含有Fe34 粉末、Fe粉末、Co粉末、Fe−
Ni合金粉末などの磁性粉末を結合剤及び有機溶剤など
と共に塗布、乾燥したもの、(2)Co,Fe,Ni,
Co−Ni合金,Co−Cr合金,Co−P合金,Co
−Ni−P合金,Al−Co合金,Al−Ni−Co合
金などの強磁性材料を真空成膜したもの、(3)Tb,
Dy,Gd,Hfなどの希土類元素及びCo,Fe,N
i,Crなどの遷移元素を主成分とするアモルファス合
金などの自発磁化強磁性垂直磁化膜などを用いることが
できる。なお、必要に応じて、磁性膜16上に、エポキ
シなどの樹脂接着剤とアルミナあるいはカーボン(黒鉛
粉)などの潤滑剤との混合溶液からなる潤滑性保護膜を
塗布することもできる。
【0018】図4の磁気ディスク1は、前記と同様の透
明基板13のプリフォーマットパターン形成面に、透明
な透水防止膜14と、透明な断熱膜15と、反射膜17
と、磁性膜16とをこの順で積層してなる。反射膜材料
としては、安価であることなどから、アルマイト、表面
のみがアルマイト化されたアルミニウム、あるいはTi
−Alなどが特に好適である。その他については、図3
の実施例と同じであるので、重複を避けるために説明を
省略する。
【0019】図5の磁気ディスク1は、前記と同様の透
明基板13のプリフォーマットパターン形成面に、反射
膜17と、磁性膜16とをこの順で積層してなる。各部
に好適な材料等については、図4の実施例と同じである
ので、重複を避けるために説明を省略する。
【0020】図6の磁気ディスク1は、前記と同様の透
明基板13のプリフォーマットパターン形成面に、透明
な透水防止膜14と、反射膜17と、磁性膜16と、潤
滑性保護膜18とをこの順で積層してなる。潤滑性保護
膜材料としては、前記したように、エポキシなどの樹脂
接着剤とアルミナあるいはカーボンなどの潤滑剤との混
合溶液を用いることができる。その他については、図4
の実施例と同じであるので、重複を避けるために説明を
省略する。
【0021】図7の磁気ディスク1は、前記と同様の透
明基板13のプリフォーマットパターン形成面に、透明
な透水防止膜14と、磁性膜16と、反射膜17とをこ
の順で積層してなる。各部に好適な材料等については、
図4の実施例と同じであるので、重複を避けるために説
明を省略する。
【0022】図8の磁気ディスク1は、前記と同様の透
明基板13のプリフォーマットパターン形成面に、透明
な透水防止膜14と、光熱変換層19と、磁性膜16
と、反射膜17とをこの順で積層してなる。光熱変換層
材料としては、シアニン色素、フタロシアニン色素など
の有機色素材料やTe,Bi,Te−Se−Pb合金、
Au−Sn合金などの薄膜などを用いることができる。
その他については、図4の実施例と同じであるので、重
複を避けるために説明を省略する。
【0023】図9の磁気ディスク1は、前記と同様の透
明基板13のプリフォーマットパターン形成面に、透明
な透水防止膜14と、透明な光熱変換層19と、反射膜
17と、磁性膜16と、保護膜18とをこの順で積層し
てなる。各部に好適な材料等については、図8の実施例
と同じであるので、重複を避けるために説明を省略す
る。
【0024】図3乃至図9の磁気ディスク1は、図1に
示すように、中心部にスピンドル孔1aが開設された円
板形に形成される。案内溝11は、スピンドル孔1aと
同心の渦巻状又は同心円状に形成される。プリピット1
2は、該案内溝11上に形成されるか、あるいは相隣接
する案内溝の間のランド部に形成される。なお、本例に
おいては、アドレス信号などのプリフォーマット信号を
プリピット12の形で透明基板13に記録したが、磁性
膜16に磁気信号の形で記録することももちろん可能で
ある。
【0025】磁気ディスク1は、図1に示すように、ス
ピンドル孔1a内に回転スピンドル4の先端部を挿入す
ることによって、ドライブ装置の媒体駆動部であるター
ンテーブル5に搭載される。光学ヘッド2は磁気ディス
ク1の透明基板側に配設され、磁気ヘッド3は磁気ディ
スク1の磁性膜16側に配設される。これら磁気ディス
ク1のディスク表面と光学ヘッド2との間隔、及び磁気
ディスク1のディスク表面と磁気ヘッド3との接触圧
力、さらには光学ヘッド2と磁気ヘッド3との相対位置
は、磁気ディスク1がターンテーブル5上に搭載された
段階で、機械的に所定の値に調整される。すなわち、デ
ィスク表面と光学ヘッド2との間隔は、光学ヘッド2の
焦点距離近傍に調整され、ディスク表面と磁気ヘッド3
との接触圧力は、磁気ヘッド3が搭載されるジンバルば
ね(図示せず)によって所定の値に調整される。また、
光学ヘッド2の光軸上に磁気ヘッド3のギャップ部が配
置されるように、光学ヘッド2と磁気ヘッド3とが位置
決めされる。光学ヘッド2と磁気ヘッド3とは、ヘッド
架体73に一体に取り付けられており、モータ72によ
って回転駆動される送りねじ70の回転量及び回転方向
にしたがって、同一方向に同一量だけ移送される。モー
タ72は、図示外の制御装置から送信されるヘッド送り
制御信号によって制御される。また、光学ヘッド2又は
磁気ヘッド3と図示外の制御装置との信号のやりとり
は、信号制御器74を介して行なわれる。本例の磁気記
録再生装置は、図1及び図2に示すように、光学ヘッド
2から磁気記録媒体1の案内溝(図示省略)に沿ってレ
ーザビーム6を照射し、その反射光よりトラッキング誤
差信号を得て光学ヘッド2及び磁気ヘッド3のトラッキ
ングを行ない、所望の情報記録エリアに光学ヘッド2か
ら磁性層16を昇温する一定強度のレーザビームを照射
しつつ、磁気ヘッド3から昇温時における磁性層16の
保磁力よりも大きなパルス状の磁気信号を磁性層16に
印加することで、情報の記録を行なうことができる。な
お、記録時、磁性層16をそのキュリー温度又は補償温
度近傍まで昇温することが理想的であるが、このような
高温まで達しなくても、昇温するにしたがって磁性層1
6の保磁力を低下させることができるので、通常の磁気
ディスクのように常温で記録する場合に比べて情報の記
録に要する磁気信号強度を低下することができ、よって
磁気ヘッド3の小型化、低出力化、ひいては磁気記録媒
体1の記録容量の増加に効果がある。
【0026】また、情報の再生は、前記の方法で光学ヘ
ッド2及び磁気ヘッド3をトラッキングしつつ、所望の
情報記録エリアに磁気ヘッド3を位置付けて、当該エリ
アからの信号を磁気的に読み出すことで行なえる。
【0027】情報の消去は、前記の方法で光学ヘッド2
及び磁気ヘッド3をトラッキングし、所望の情報記録エ
リアに光学ヘッド2から磁性層16を昇温する一定強度
のレーザビームを照射しつつ、磁気ヘッド3から昇温時
における磁性層16の保磁力よりも大きな消去方向の磁
気信号を磁性層16に印加することで行なえる。
【0028】次に、第2の磁気記録再生装置の構成を、
図10〜図12に基づいて説明する。図10に示すよう
に、本例の磁気記録再生装置は、磁気ディスク1を介し
てその磁性層16形成面側に、極性が互いに逆向きの第
1及び第2のマグネット21,22を配設すると共に、
磁気ディスク1を介してその反対側のマグネット21,
22と夫々対向する位置に、第1および第2の光学ヘッ
ド(対物レンズ)2a,2bを配設し、さらには前記第
1及び第2のマグネットの配設位置外に磁気ヘッド3を
配設してなる。図10において、23はレーザ光源、2
4はビームスプリッタ、25はミラー、26は光変調器
を示す。レーザ光源23から出射されたレーザビーム6
は、ビームスプリッタ24によって2分割される。分割
されたレーザビーム6の一方は、ミラー25によって、
磁気ディスク1の回転方向上流側に配置された第1の対
物レンズ光学ヘッド2aに導かれ、該第1の光学ヘッド
2aより一定強度の初期化用光として磁気ディスク1に
照射される。また、分割されたレーザビーム6の他方
は、ビームスプリッタ24によって光変調器26に導か
れ、所定の情報信号によってパルス状に強度変調され
る。光変調器26から出力された変調光は、磁気ディス
ク1の回転方向下流側に配置された第2の光学ヘッド2
bに導かれ、該第2の光学ヘッド2bより記録用光とし
て磁気ディスク1に照射される。
【0029】磁気ディスク1としては、前出の図3〜図
9に例示したものを用いることができる。
【0030】前記マグネット21,22としては、昇温
時に磁性膜16が有する保磁力よりも大きな磁界を磁性
膜16に印加可能な磁界強度を有するものが用いられ
る。具体的には、(1)Co,Fe,Ni,Co−Ni
合金,Co−Cr合金,Co−P合金,Co−Ni−P
合金,Al−Co合金,Al−Ni−Co合金などを帯
状に成形して垂直磁化したもの、(2)γ−Fe23
粉末、Co含有Fe23 粉末、Fe 34 粉末、Co
含有Fe34 粉末、Fe粉末、Co粉末、Fe−Ni
合金粉末などの磁性粉末を結合剤及び有機溶剤などと共
に塗布、乾燥して垂直磁化したもの、(3)Co,F
e,Ni,Co−Ni合金,Co−Cr合金,Co−P
合金,Co−Ni−P合金,Al−Co合金,Al−N
i−Co合金などの強磁性材料を真空蒸着法またはスパ
ッタリング法などを用いて真空成膜し、垂直磁化したも
の、(4)Tb−Fe−Co合金、Tb−Fe−Co−
Cr合金、Tb−Fe−Co−Nb合金、Gd−Dy−
Fe−Co合金、Tb−Gd−Fe−Co−Cr合金な
ど、希土類元素及び遷移元素を主成分とするアモルファ
ス合金などからなる自発磁化強磁性垂直磁化膜、(5)
前記(6)と同様の自発磁化強磁性垂直磁化膜の外表面
をNi,Co,Crなどの耐食性材料で被覆したものな
どを用いることができる。これらのうちでは、薄形に形
成できることから前記(2)、(3)、(4)、(5)
のものが特に好ましい。
【0031】マグネット21,22は、夫々磁気ディス
ク1の半径方向に沿って帯状に設定される。その幅は、
ミクロンオーダーまたはサブミクロンオーダーから50
mmのオーダーまでの任意の値に設定することができる
が、好ましくは、磁気ディスク1をドライブ装置に装着
したときの光学ヘッド2a,2bとマグネット21,2
2との位置ずれを考慮して、そのバラツキ幅に最小の磁
化ドメインの長さからレーザビーム6の振れ幅を加え合
せた値より大きい程度の幅に設定される。また、マグネ
ット21,22の長さは、少なくとも磁気ディスク1の
記録領域をカバーしうる長さに形成される。なお、マグ
ネット21,22は、必ずしも連続する形に形成する必
要はなく、微細なマグネット21,22を一直線状に並
べたものであってもよい。この場合、各微細なマグネッ
ト21,22の長さは、トラックピッチよりも大きいも
のとすることができる。
【0032】また、マグネット21,22は、ディスク
面になるべく近接して配置されることが好ましく、ディ
スク回転時にマグネット21,22の表面がディスク面
と所望の狭い間隔を隔てて対向されるようにマグネット
取付台27の高さあるいはマグネット21,22の厚さ
(膜厚)を調整して用いられる。なお、磁気ディスク1
のマグネット対向面に平滑な耐摩耗性及び耐摩耗熱性に
優れた被膜を被着すると共に、マグネット21,22の
表面にも滑性及び耐摩耗性に優れた皮膜を形成し、これ
らの皮膜を介してマグネット21,22をディスク面に
摺接させることもできる。
【0033】本例の磁気記録再生装置は、光学ヘッド2
aから磁気ディスク1の案内溝11に沿って信号再生レ
ベルのレーザビームを照射し、その反射光よりトラッキ
ング誤差信号を得て光学ヘッド2a,2bのトラッキン
グを行ないつつ、所望の情報記録エリアであってかつ磁
気ディスク1の回転方向上流側に配置された第1のマグ
ネット21と対向する部分に、磁性層16の保磁力を第
1のマグネット21より印加される磁界強度よりも低下
させるに必要な大きさの一定強度のレーザビーム(図1
1に実線で示される強度)を光学ヘッド2aから照射し
て当該部分の磁性層16を初期化し、また光学ヘッド2
bから出射されたレーザビームを初期化されたトラック
上であってかつ磁気ディスク1の回転方向下流側に配置
された第2のマグネット22と対向する部分に位置付
け、磁性層16の保磁力を第2のマグネット22より印
加される磁界強度よりも低下させるに必要な大きさのパ
ルス状に強度変調されたレーザビームを光学ヘッド2b
から照射することで情報を記録できる。すなわち、第2
のマグネット22の磁化の向きは、第1のマグネット2
1の磁化の向きと逆向きであり、かつ第2のマグネット
22の磁界強度は、昇温時に磁性膜16が有する保磁力
よりも大きな磁界を磁性膜16に印加可能な大きさに調
整されているから、第2の光学ヘッド2bによる昇温部
分(図11に破線で示したレーザビームの照射パターン
のうちの高レベルのレーザビームが照射された部分)が
選択的に第2のマグネット22の磁化の方向に反転さ
れ、磁性膜16に信号が記録される。
【0034】また、情報の再生は、前記の方法で磁気ヘ
ッド3をトラッキングしつつ、所望の情報記録エリアに
磁気ヘッド3を位置付け、当該エリアからの信号を磁気
的に読み出すことで行なえる。
【0035】さらに、情報の消去は、前記の方法で光学
ヘッドを2aトラッキングしつつ、所望の情報記録エリ
アであってかつ磁気ディスク1の回転方向上流側に配置
された第1のマグネット21と対向する部分に、磁性層
16の保磁力を第1のマグネット21より印加される磁
界強度よりも低下させるに必要な大きさの一定強度のレ
ーザビームを光学ヘッド2aから照射することで行なえ
る。
【0036】本例の磁気記録再生装置は、光学ヘッドと
磁気ヘッドとの精密な位置合わせが不要であるので、前
記第1例に係る磁気記録再生装置に比べて、組立てが容
易になるという特徴がある。
【0037】なお、図10の例では2つの光学ヘッド2
a,2bを用いたが、図12に示すように、1つの光学
ヘッド2を2条のマグネット21,22のほぼ中間に配
置し、該光学ヘッドから第1のマグネット21と対向す
る部分及び第2のマグネット22と対向する部分に、2
条のレーザビーム6a,6bを照射するようにすること
もできる。すなわち、レーザ光源23から出射されたレ
ーザビーム6をビームスプリッタ24にて2分割し、一
方はミラー25を介して直接光学ヘッド2に入射し、他
方は光変調器26を介して光学ヘッド2に入射する。こ
のようにすれば、1つの光学ヘッド(対物レンズ)2か
ら一定強度のレーザビーム及び強度変調されたレーザビ
ームを併せて出射できる。
【0038】以下、本発明に係るディスクカートリッジ
の構成例を、図13〜図24に基づいて説明する。
【0039】図13及び図14はその第1実施例を示す
図であって、図13は上下反転した断面図、図14は上
下反転しかつ一部破断した斜視図である。これらの図に
おいて、符号31はディスクカートリッジを示し、その
他前出の各図と対応する部分にはそれと同一の符号が表
示されている。ディスクカートリッジ31は、下ハーフ
32と、上ハーフ33と、これら両ハーフ32,33を
接合することによって形成される空間内に回転可能に収
納される磁気ディスク1と、下ハーフ32と上ハーフ3
3の接合体の一側辺に沿って摺動可能に取り付けられた
シャッタ34と、上ハーフ33の内面に設けられたマグ
ネット取付台27と、該マグネット取付台27の表面に
設けられたマグネット21,22とから主に構成されて
いる。
【0040】下ハーフ32及び上ハーフ33は共に、シ
ャッタ34取付側の周辺を除く3方の周辺に沿って一定
高さの接合用壁36が起立された浅皿形に形成されてお
り、シャッタ取付側の側辺部の内面には、シャッタ34
と一体に固定されたスライダ35を取り付けてこれを摺
動可能に保持するための案内用突起37が形成されてい
る。この案内用突起37の高さは、前記接合用壁36の
高さより低く構成されている。シャッタ取付側の側辺部
から見て、下ハーフ32の中央部分には、前記案内用突
起形成側の周辺近傍からこれと対向する周辺の近傍まで
延びる窓孔38が開設されており、該窓孔38から磁気
ディスク1を回転駆動する回転スピンドル4、磁気ディ
スク1にレーザビームを照射する光学ヘッド2、それに
磁気ディスク1から信号を読み出すための磁気ヘッド3
が挿入できるようになっている。一方、上ハーフ33の
内面の略中央部から案内用突起形成側の周辺近傍に至る
部分には、マグネット取付台27が一体に設けられてお
り、このマグネット取付台27の表面にマグネット2
1,22が設けられている。
【0041】前記下ハーフ32及び上ハーフ33は、例
えばABS樹脂、AS樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリレート
樹脂、ポリメチルメタアクリレート樹脂、ポリテトラフ
ルオロエチレン樹脂、それにこれら樹脂材料にフィラー
やカーボンを混入したものなどを用いて形成できる。な
お、前記マグネット取付台27は、上ハーフ33と別体
に形成されたものを上ハーフ33に取り付けることもで
きるが、製造を容易にするため、上ハーフ33と一体成
形することが好ましい。
【0042】シャッタ34は、窓孔38を開閉可能な平
板状に形成されており、その一端にシャッタ34を外部
から操作するためのスライダ35が取り付けられてい
る。スライダ35には、前記下ハーフ32及び上ハーフ
33に形成された案内用突起37を緩やかに挿入可能な
2条の凹溝39a,39bが相対向に形成されており、
シャッタ34をディスクカートリッジ31内に収納し、
かつ凹溝39a,39b内に案内用突起37を挿入する
ことによって、シャッタ34及びスライダ35の結合体
がディスクカートリッジ31に摺動可能に取り付けら
れ、シャッタ34が下ハーフ32の内面に摺動自在に設
定される。
【0043】シャッタ34又はスライダ35と下ハーフ
32との間には、図示しない戻しばねが張設される。よ
って、スライダ35を外部から操作しないかぎり、窓孔
38はシャッタ34によって閉鎖され、塵埃などの異物
の侵入が防止される。また、シャッタ34を戻しばねの
弾性力に抗して開方向に駆動すると、窓孔38が開放さ
れ、ディスクカートリッジ31内への回転スピンドル
4、光学ヘッド2、磁気ヘッド3の挿入が可能となる。
【0044】なお、シャッタ34及びスライダ35は、
樹脂材料、セラミック材料、金属材料(特に、ステンレ
ス)等を用いて形成できる。これらシャッタ34及びス
ライダ35は、別体に形成されたものを機械的に結合す
ることもできるが、製造を容易にするため、一体成形す
ることがより好ましい。
【0045】本例のディスクカートリッジは、磁気ディ
スク1をディスクカートリッジ31内に収納し、ディス
クカートリッジ31の内面にマグネット21,22を設
定したので、マグネット21,22を設定するための部
材を別途必要とせず、システムの設計が容易である。ま
た、スピンドル孔1aを介してその両側に光学ヘッド2
と磁気ヘッド3とを配設したので、光学ヘッド2及びマ
グネット21,22による信号の記録又は消去と、磁気
ヘッド3による信号の再生とを同時に夫々独立して行な
うことができ、信号の実効転送速度が早いという特徴が
ある。
【0046】次に、第2実施例に係るディスクカートリ
ッジを、図15〜図19に基づいて説明する。図15は
本例に係るディスクカートリッジの分解斜視図、図16
は下方より見た斜視図、図17〜図19はディスク押え
の説明図である。図15及び図16において、符号41
はディスク押えを示し、その他前出の各図と対応する部
分には、それと同一の符号が表示されている。
【0047】図15及び図16に示すように、本例の磁
気記録再生システムは、上ハーフ33の内面中央部にデ
ィスク押さえ41を設けたこと、及び光学ヘッド2と磁
気ヘッド3とを相隣接して設定したことを特徴とする。
ディスク押さえ41は、少なくともディスク対向面に磁
性が付与された材料をもって、ターンテーブル5と略同
径の円盤上に形成され、上ハーフ33の内面中央部に回
転自在に取り付けられる。
【0048】ディスク押さえ41は、図17に示すよう
に、上ハーフ33のディスク対向面に凹陥部42を凹設
すると共に、その前面部分に凹陥部42の一部を覆う保
持板43を設け、これら上ハーフ33と保持板43にて
構成される空間内にディスク押さえ41の取付部44を
緩やかに内装することによって、上ハーフ33に回転自
在に取り付けることができる。また、図18に示すよう
に、上ハーフ33にディスク押さえ41の直径よりも小
径の透孔45を開設すると共に、ディスク押さえ41に
シャッタの取付溝46を形成し、該取付溝46内にシャ
ッタの透孔部分を緩やかに内装することによって、上ハ
ーフ33に回転自在に取り付けることができる。図17
及び図18において、図中の符号47は、強磁性板を示
す。さらには、図19に示すように、上ハーフ33の外
面に凹陥部42を凹設すると共に、その表面部分に凹陥
部42の一部を覆う保持板43を設け、これら上ハーフ
33と保持板43にて構成される空間内にディスク押さ
え41の取付部44を緩やかに内装することによって、
上ハーフ33に回転自在に取り付けることができる。図
19において、図中の符号48は、マグネットを示す。
【0049】本例においては、光学ヘッド2と磁気ヘッ
ド3とが相隣接して設定されている。したがって、下ハ
ーフ32には、略中央部から案内用突起形成側の周辺近
傍に至る部分にのみ窓孔38を開設すれば足りる。その
他の構成については、前出の各実施例と同じであるの
で、各実施例を表わす図と対応する部分にそれと同一の
符号を表示して、説明を省略する。
【0050】本例のディスクカートリッジは、シャッタ
3bを開き、開放された窓孔38から回転スピンドル4
を挿入すると、磁気ディスク1の中央部に開設されたス
ピンドル孔1aに回転スピンドル4が挿入され、磁気デ
ィスク1の芯出しが行われる。また、磁気ディスク1が
ターンテーブル5上に載置され、磁気ディスク1の面方
向の位置決めが行われる。そして、この段階に至ったと
きに、回転スピンドル4の先端部に埋設されたマグネッ
ト(図示せず)がディスク押え41を吸引し、その吸引
力によって磁気ディスク1がクランプされる。よって、
本例のディスクカートリッジでは、磁気ディスク1に磁
性のセンターハブを設ける必要がないので、磁気ディス
ク1の構成が簡略化されると共に、記録再生装置側に磁
気ディスク1のクランプ部材を設定する場合に比べて、
記録再生装置を小型化、軽量化、低コスト化できる。ま
た、本例の場合には、光学ヘッド2と磁気ヘッド3とを
相隣接して設定したので、磁気ディスク1を介してその
上下両側に光学ヘッド2と磁気ヘッド3とを設定する場
合に比べて、ヘッド類の設定に要するスペースを格段に
小さくすることができ、またヘッド類を上下動するため
の機構を格段に簡略化することができる。
【0051】次に、第3実施例に係るディスクカートリ
ッジの構成を、図20〜図22に基づいて説明する。図
20は本例に係るディスクカートリッジの断面図、図2
1は分解斜視図、図22は上ハーフの下方より見た斜視
図である。これらの図において、符号51はセンターハ
ブを示し、その他前出の各図と対応する部分には、それ
と同一の符号が表示されている。
【0052】図20及び図21に示すように、本例のデ
ィスクカートリッジは、磁気ディスク1の中心部に磁性
のセンターハブ51を設定したこと、及び下ハーフ32
の略中央部から案内用突起形成側の周辺近傍に至る部分
に回転スピンドル及び光学ヘッド2を挿入するための第
1の窓孔38aを開設すると共に、上ハーフ33の中心
部を介して前記第1の窓孔38aと対称側に、磁気ヘッ
ド3を挿入するための第2の窓孔38bを開設したこと
を特徴とする。下ハーフ32の外面及び上ハーフ33の
外面には、夫々同時に開閉動作するシャッタ34a,3
4bが被着され、上ハーフ33の内面の前記第1の窓孔
38aと対向する部分には、マグネット21,22が設
けられている。本例のディスクカートリッジにおいて
は、透明基板13を光学ヘッド2側に向け、磁性層16
をマグネット21,22及び磁気ヘッド3側に向けるよ
うにして、ディスクカートリッジ31がドライブ装置内
に収納される。
【0053】次に、第4実施例に係るディスクカートリ
ッジの構成を、図23〜図25に基づいて説明する。図
23は本例に係るディスクカートリッジの開放状態の斜
視図、図24は組立時の下方から見た斜視図、図25は
組立時の断面図である。これらの図において、前出の各
図と対応する部分には、それと同一の符号が表示されて
いる。
【0054】図23及び図24に示すように、本例のデ
ィスクカートリッジは、ディスクカートリッジ31を開
閉可能に構成し、ディスクカートリッジ31内に収納さ
れる磁気ディスクを適宜交換できるようにしたことを特
徴とする。下ハーフ32の内面には、ディスク収納部6
1が略円形に凹設され、磁気ディスク1は、このディス
ク収納部61の外周部分に突設されたディスク保持部6
2にて保持されている。ディスク収納部61は、左右両
端部分60a,60bが下ハーフ32の側面部分に開放
されており、そこから手指を入れることによって、容易
に磁気ディスク1をつかむことができるようになってい
る。また、下ハーフ32の一部には、磁気ディスク1の
半径方向に延びるヘッド及び回転スピンドル挿入用の窓
孔38が開設され、該下ハーフ32の外面には、該窓孔
38を開閉するシャッタ34が被着されている。なお、
図24及び図25の符号63は、シャッタ34を収納す
るための浅い凹陥部を示している。一方、上ハーフ33
の内面の中央部分には、ディスク押さえ41が設けら
れ、また前記窓孔38と対向する部分には、マグネット
21,22が設けられている。ディスク押さえ41とし
ては、図17〜図19に示したと同様のものを用いるこ
とができる。本例のディスクカートリッジにおいては、
1つの窓孔38から光学ヘッドと磁気ヘッドとを挿入す
ることによって、情報の記録、再生、消去を行なうこと
ができる。
【0055】本例のディスクカートリッジは、下ハーフ
32と上ハーフ33とを開閉可能に構成して、磁気ディ
スク1を適宜交換できるようにしたので、1つのディス
クカートリッジ31で複数の磁気ディスクを使用するこ
とができる。よって、磁気ディスク1及びディスクカー
トリッジ31の収納スペースを小さくすることができ、
一定容量の収納スペースに多数の磁気ディスク1を収納
できる。
【0056】次に、第5実施例に係るディスクカートリ
ッジの構成を、図26及び図27に基づいて説明する。
図26は本例に係るディスクカートリッジの分解斜視
図、図27は断面図である。これらの図において、前出
の各図と対応する部分には、それと同一の符号が表示さ
れている。本例のディスクカートリッジは、両面記録が
できるようにしたことを特徴とする。
【0057】本例のディスクカートリッジ31は、図2
6及び図27に示すように、下ハーフ32及び上ハーフ
33の対向位置に同形同大の窓孔18a,18bが開設
され、かつ下ハーフ32の内面及び上ハーフ33の内面
に夫々独立に開閉可能なシャッタ34a,34bが設け
られている。そして、各シャッタ34a,34bの内面
のディスク中心と対応する部分には、前出の図17〜図
19に示したと同様のディスク押さえ41a,41bが
回転可能に取り付けられ、また少なくとも光学ヘッド
(図示省略)の移動範囲と対応する部分には、夫々2条
ずつのマグネット22a,23a,22b,23bが取
り付けられている。
【0058】本例のディスクカートリッジ31は、図2
7に示すように、下側のシャッタ34bを開き、開放さ
れた窓孔38bから回転スピンドル4を挿入すると、磁
気ディスク1の中央部に開設されたスピンドル孔1aに
回転スピンドル4が挿入され、磁気ディスク1の芯出し
が行われる。また、磁気ディスク1がターンテーブル5
上に載置され、磁気ディスク1の面方向の位置決めが行
われる。そして、この段階に至ったときに、回転スピン
ドル4の先端部に埋設されたマグネット66がディスク
押さえ41aを吸引し、その吸引力によって磁気ディス
ク1がクランプされる。したがって、下側の開放された
窓孔38bから光学ヘッド2及び磁気ヘッド3を挿入す
ることによって、両面記録形磁気ディスク1の下面に対
する情報の記録、再生、消去動作が可能になる。磁気デ
ィスクを上下反転して回転スピンドル4に装着すれば、
前記と同様にして、両面記録形磁気ディスク1の他方の
面に対する情報の記録、再生、消去動作が可能になる。
【0059】
【発明の効果】請求項1,3,4,5に記載の発明は、
ディスクカートリッジの内面にディスク押さえを回転自
在に取り付けたので、磁気ディスクに磁性のセンターハ
ブを設ける必要がないことから、磁気ディスクの構成が
簡略化されると共に、記録再生装置側に磁気ディスクの
クランプ部材を設定する場合に比べて、記録再生装置を
小型化、軽量化、低コスト化できる。
【0060】請求項2,3,4,5に記載の発明は、磁
気ディスクを適宜交換できるようにディスクカートリッ
ジを構成したので、1つのディスクカートリッジで複数
の磁気ディスクを使用することができることから、磁気
ディスク及びディスクカートリッジの収納スペースを小
さくすることができ、一定容量の収納スペースに多数の
磁気ディスクを収納できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の磁気記録再生装置の構成説明図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】磁気ディスクの膜構造を例示する断面図であ
る。
【図4】磁気ディスクの膜構造を例示する断面図であ
る。
【図5】磁気ディスクの膜構造を例示する断面図であ
る。
【図6】磁気ディスクの膜構造を例示する断面図であ
る。
【図7】磁気ディスクの膜構造を例示する断面図であ
る。
【図8】磁気ディスクの膜構造を例示する断面図であ
る。
【図9】磁気ディスクの膜構造を例示する断面図であ
る。
【図10】第2の磁気記録再生装置の構成説明図であ
る。
【図11】レーザビームの照射パターンを示すグラフ図
である。
【図12】第2の磁気記録再生装置の変形例を示す構成
説明図である。
【図13】ディスクカートリッジの第1例を示す上下反
転した断面図である。
【図14】図13のディスクカートリッジの一部破断し
た斜視図である。
【図15】ディスクカートリッジの第2例を示す分解斜
視図である。
【図16】図15のディスクカートリッジの下方より見
た斜視図である。
【図17】ディスク押さえの第1例を示す断面図であ
る。
【図18】ディスク押さえの第2例を示す断面図であ
る。
【図19】ディスク押さえの第3例を示す断面図であ
る。
【図20】ディスクカートリッジの第3例を示す断面図
である。
【図21】図20のディスクカートリッジの分解斜視図
である。
【図22】上ハーフの下方より見た斜視図である。
【図23】ディスクカートリッジの第4例を示す展開時
の斜視図である。
【図24】図23のディスクカートリッジの下方より見
た斜視図である。
【図25】図23のディスクカートリッジの断面図であ
る。
【図26】ディスクカートリッジの第5例を示す分解斜
視図である。
【図27】図26のディスクカートリッジの断面図であ
る。
【符号の説明】
1 磁気ディスク 2 光学ヘッド 3 磁気ヘッド 4 回転スピンドル 5 ターンテーブル 6 レーザビーム 11 案内溝 12 プリピット 13 透明基板 14 透水防止膜 15 断熱膜 16 磁性膜 17 反射膜 18 保護膜 19 光熱変換膜 21,22 マグネット 27 マグネット取付台 31 ディスクカートリッジ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを回転可能に収納するディスク
    カートリッジにおいて、ディスクカートリッジ内部の前
    記ディスクと対向する一方の面に、ディスク押さえを回
    転自在に取り付けたことを特徴とするディスクカートリ
    ッジ。
  2. 【請求項2】 ディスクを回転可能に収納するディスク
    カートリッジにおいて、前記ディスクを交換するための
    開閉構造を有することを特徴とするディスクカートリッ
    ジ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のディスクカート
    リッジにおいて、前記ディスクと対向する2つの面にそ
    れぞれヘッド挿入用の窓を開設し、これらの各窓にそれ
    ぞれ独立に開閉可能なシャッタを備えたことを特徴とす
    るディスクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のディスクカートリッジ
    において、前記窓には、対向に配置された光学ヘッドと
    磁気ヘッドとがそれぞれ挿入されることを特徴とするデ
    ィスクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のディスクカートリッジ
    において、前記窓には、隣接して配置された光学ヘッド
    と磁気ヘッドとがそれぞれ挿入されることを特徴とする
    ディスクカートリッジ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1305070C (zh) * 2002-02-19 2007-03-14 三星电子株式会社 盘盒
US7263706B2 (en) 2002-02-19 2007-08-28 Samsung Electronics Co., Ltd. Disk cartridge and disk player using the same

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US7263706B2 (en) 2002-02-19 2007-08-28 Samsung Electronics Co., Ltd. Disk cartridge and disk player using the same

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