JPH11339035A - 画像処理パラメータ決定方法および装置 - Google Patents

画像処理パラメータ決定方法および装置

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JPH11339035A
JPH11339035A JP10139622A JP13962298A JPH11339035A JP H11339035 A JPH11339035 A JP H11339035A JP 10139622 A JP10139622 A JP 10139622A JP 13962298 A JP13962298 A JP 13962298A JP H11339035 A JPH11339035 A JP H11339035A
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JP10139622A
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English (en)
Inventor
Fumito Takemoto
文人 竹本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像に含まれる顔画像の大きさに応じて、顔
画像を強調抑制するための画像処理パラメータを簡易に
決定する。 【解決手段】 画像データSにより表される画像を表示
手段2に表示し、マウスなどの入力手段3により顔画像
の幅方向の位置P1,P2を指定する。推定手段5は指
定された位置P1,P2に基づいて、位置P1,P2間
の距離を求め、この距離から顔画像の大きさFを求め
る。パラメータ決定手段6は顔画像の大きさFに基づい
て、画像データSの中間周波数成分を抑制するゲイン
M、高周波数成分を強調するゲインHを求める。この
際、顔の大きさFが小さいほどゲインM、Hが大きくな
るよう設定される。粒状抑制シャープネス強調処理手段
9は、ゲインM、Hに基づいて、画像データSに対して
強調、抑制処理を施して処理済画像データS′を得、処
理済画像データS′は再生手段7において再生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理パラメー
タ決定方法および装置に関し、とくに顔画像を含む画像
を表す画像データに対して画像処理を施す際のパラメー
タを簡易に決定できる画像処理パラメータ決定方法およ
び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真フイルム等のカラー画像をCCD等
のセンサにより光電的に読み取って色の三原色である赤
(R)、緑(G)および青(B)毎の画像データを得、
この画像データに対して種々の画像処理を施して、画像
処理後の画像データを記録材料に可視像として再生する
ことが行われている。
【0003】このようなシステムで行われる画像処理と
して、例えば、与えられた画像を表す画像データに対し
て画像処理を施して画像の鮮鋭度を強調させる方法が種
々提案されている。例えば、画像データに対してボケマ
スク処理を施して画像の鮮鋭度を強調するようにした手
法が知られている(画像解析ハンドブック,P.549,東京
大学出版会,高木幹雄,下田陽久 監修)。
【0004】また、通常のアナログ写真において、35mm
フイルム等から6切りや4切りサイズ以上に写真を引き
伸ばした場合には、色によってフイルムの粒子が目立っ
てしまい、画質が悪くなることが知られている。そこ
で、カラー画像から人物の顔画像に対応する肌色等の所
定色部分を抽出し、この抽出した部分が所定面積以上と
なった場合にこの所定色部分に対してノイズ除去処理を
施すことにより、この肌色の領域における各粒子間の境
界線を除去して出力画像の粒状を抑制する画像処理方法
が提案されている(特開平1-277061号)。
【0005】さらに、ボケマスク処理を行う際の下記の
式 S′=Sorg +K・(Sorg −Sus) Sorg :原画像信号 Sus :ボケマスク信号 において、係数Kを画像の特徴部分に応じて変化させる
ことにより、より画像の鮮鋭度を強調させる方法が提案
されている(特表平3-502975号)。この方法は、画像の
フイルム粒状に起因する雑音が多い平坦部(濃度が一定
の部分)、テクスチャおよびエッジ部分についての出現
数に対してプロットした局所分散値を求め、係数Kをこ
の局所分散値の関数として設定する方法である。この方
法は、画像中の平坦部については係数Kを小さくし、テ
クスチャおよびエッジ部分については係数Kを大きくし
て雑音を抑制し、鮮鋭度を強調した画像を得るようにし
たものである。
【0006】しかしながら、上記ボケマスク処理は鮮鋭
度を強調することはできるものの、鮮鋭度の強調と同時
にフイルムの粒状に起因するざらつきをも強調してしま
うため、結果としてノイズが低減された良好な再生画像
を得ることができなかった。また、特表平3-502975号に
記載された方法においては、フイルム粒状を抑制して鮮
鋭度を強調することができるものの、画像データの振幅
が小さいテクスチャやエッジ等は、局所分散を求めると
平坦部の局所分散と分離しにくく、本来鮮鋭度よく観察
されなければならないテクスチャやエッジが平坦部の雑
音と同様に抑制されてしまうことがある。
【0007】このため、画像データを低周波数成分、中
間周波数成分および高周波数成分に分解し、高周波数成
分を強調するとともに、中間周波数成分を抑制する強調
抑制処理を行った後、処理後の各周波数成分および低周
波数成分を合成して処理済画像データを得るようにし
た、画像処理方法が提案されている(特開平9-22460
号)。この方法によれば、再生画像の鮮鋭度に影響を及
ぼす高周波数成分が強調され、再生画像にざらつきとな
って現れるフイルム粒状を表す中間周波数成分が抑制さ
れるため、処理済画像データを再生することにより得ら
れる再生画像は、鮮鋭度が強調され、かつフイルム粒状
に基づくざらつきが抑制されたものとすることができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一方、画像に含まれる
人物の顔の大きさは様々であり、集団で撮影を行った場
合には顔は小さくなり、ポートレートを作成する目的で
撮影を行った場合には顔は大きくなる。また、画像デー
タをプリントする際のプリントサイズによっても顔の大
きさは異なる。このため、上述した特開平9-22460号等
に記載された方法により、顔のノイズを低減させる処理
を施すと、顔の大きさによって処理済画像データを再生
することにより得られる再生画像の見え方が異なるもの
となる。すなわち、顔が大きい場合に適したノイズ抑制
の程度により小さい顔を含む画像データに対して強調抑
制処理を施すと、抑制の程度が大きすぎて却って顔の部
分がぼけてしまうおそれがある。逆に顔が小さい場合に
適したノイズ抑制の程度により大きい顔を含む画像デー
タに対して画像処理を施すと、抑制の程度が不足し、十
分にノイズを低減することができなくなるおそれがあ
る。この場合、顔の大きさを例えば「大」、「中」、
「小」から選択し、その選択された顔の大きさに応じて
抑制の程度を変更することが考えられる。しかしなが
ら、その選択に際してはオペレータの主観が入るため、
選択された顔の大きさに応じた抑制の程度がその画像の
顔の大きさに必ずしも一致しない場合がある。また、モ
ニタなどに表示された顔の大きさを見ながらオペレータ
は自ら判断して、「大」、「中」、「小」から顔の大き
さを選択する必要があるため、作業が繁雑なものとな
る。
【0009】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、繁雑な作業を行うことなく、適切に上記強調や抑制
処理を行う際の強調、抑制の程度を決定できる画像処理
パラメータ決定方法および装置を提供することを目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による画像処理パ
ラメータ決定方法は、人物の顔画像を含む画像を表す画
像データに対して画像処理を施す際の画像処理パラメー
タを決定する方法において、表示手段に可視像として表
示された前記画像における、前記顔画像の幅方向におい
て指定された位置に基づいて、前記顔画像の大きさを推
定し、該推定された前記顔画像の大きさに基づいて、前
記画像処理パラメータを決定することを特徴とするもの
である。
【0011】ここで、「画像処理」とは、上記特開平9-
22460号に記載された方法における、高周波数成分の強
調および中間周波数成分の抑制処理、特開平1-277061号
に記載されたノイズ低減処理、特表平3-502975号に記載
されたボケマスク処理等のことをいい、「画像処理パラ
メータ」とは、高周波数成分の強調および中間周波数成
分の抑制の程度を変更するための値、ノイズ低減処理の
程度を変更するための値、ボケマスク処理における係数
Kの値等のことをいう。
【0012】また、「顔画像の幅方向について位置を規
定する」ようにしたのは、顔画像の縦方向については、
帽子をかぶっていたり、また髪型によってその大きさが
異なり、顔画像の大きさを正確に推定することが困難な
ためである。
【0013】なお、本発明の画像処理パラメータ決定方
法においては、前記画像処理が、前記画像データを低周
波数成分、中間周波数成分および高周波数成分に分解
し、前記高周波数成分を強調するとともに、前記中間周
波数成分を抑制する強調抑制処理であり、前記画像処理
パラメータが、前記高周波数成分の強調の程度および前
記中間周波数成分の抑制の程度を規定するパラメータで
あることが好ましい。
【0014】本発明による画像処理パラメータ決定装置
は、人物の顔画像を含む画像を表す画像データに対して
画像処理を施す際の画像処理パラメータを決定する装置
において、前記画像データを可視像として表示する表示
手段と、該表示手段に表示された前記画像の、前記顔画
像に対応する位置を該顔画像の幅方向において指定する
指定手段と、該指定手段により指定された前記位置に基
づいて、前記顔画像の大きさを推定する推定手段と、該
推定手段により推定された前記顔画像の大きさに基づい
て、前記画像処理パラメータを決定するパラメータ決定
手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0015】なお、本発明の画像処理パラメータ決定装
置においては、前記画像処理が、前記画像データを低周
波数成分、中間周波数成分および高周波数成分に分解
し、前記高周波数成分を強調するとともに、前記中間周
波数成分を抑制する強調抑制処理であり、前記画像処理
パラメータが、前記高周波数成分の強調の程度および前
記中間周波数成分の抑制の程度を規定するパラメータで
あることが好ましい。
【0016】
【発明の効果】人物像の顔の大きさは、その幅方向の大
きさに応じて変化するものであり、顔の大きさに応じて
画像処理のパラメータを変更することにより、粒状を適
切に抑制できる。本発明はこの点に着目してなされたも
のである。すなわち、本発明によれば、表示手段に表示
された画像中の顔画像の位置をその幅方向について規定
し、この顔画像の幅方向の位置に基づいて顔画像の大き
さを推定するようにしたため、オペレータは表示された
画像を見ながら、その幅方向の位置を選択するのみで、
繁雑な作業を行うことなく、表示された画像に含まれる
顔画像の大きさを容易に推定することができる。また、
推定された顔の大きさに基づいて、画像処理パラメータ
を決定するようにしたため、その顔の大きさを反映した
適切な画像処理パラメータを決定することができる。し
たがって、この画像処理パラメータを用いて画像データ
に対して画像処理を施すことにより、顔画像のノイズや
粒状がその顔の大きさに応じて適切に低減された画像を
再生できる処理済画像データを得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態について説明する。
【0018】図1は本発明の実施形態による画像処理パ
ラメータ決定装置を適用した画像処理システムの構成を
示す図である。図1に示すように、本実施形態による画
像処理システムは、写真やネガフイルムなどに撮影され
た人物像を含む画像を読み取って、この画像を表すデジ
タルの画像データSを得るスキャナなどの画像読取手段
1と、画像読取手段1により読み取られた画像データS
を可視像として表示するモニタなどの表示手段2と、表
示手段2に表示された画像に対して後述するように入力
を行うキーボード、マウスなどの入力手段3と、画像デ
ータSに対して、後述するように画像処理を施して処理
済画像データS′を得る画像処理手段4と、入力手段3
からの入力結果に基づいて、画像データSにより表され
る画像に含まれる顔画像の大きさを推定する推定手段5
と、推定手段5において推定された顔の大きさに基づい
て、画像処理手段4において画像処理を行う際のパラメ
ータを決定するパラメータ決定手段6と、画像処理手段
4において得られた処理済画像データS′をプリント画
像として再生するプリンタなどの再生手段7とからな
る。
【0019】画像処理手段4は、上述した特開平9-2246
0号に記載された画像処理方法を実施するためのもので
あり、オートセットアップ演算手段8と、粒状抑制シャ
ープネス強調処理手段9とからなる。オートセットアッ
プ演算手段8は、粒状抑制シャープネス強調処理手段9
において行われる粒状抑制処理およびシャープネス強調
処理において、後述するようにして画像データSに乗じ
るゲインを決定するものである。粒状抑制シャープネス
強調処理手段9は、オートセットアップ演算手段8にお
いて決定されたゲインに基づいて後述するように画像デ
ータSに対して粒状抑制処理およびシャープネス強調処
理を施すものである。
【0020】図2および図3は、推定手段5における顔
の大きさ推定の手順を説明するための図である。まず図
2に示すように表示手段2に画像データSを可視像とし
て表示し、表示された画像に含まれる顔画像Hの幅方向
における2つの位置P1,P2を入力手段3(マウス)
によりクリックして、位置P1,P2を指定する。この
位置P1,P2の座標を(x1,y1)、(x2,y
2)とする。この位置P1,P2の位置に関する情報
は、推定手段5に入力され、下記の式(1)により位置
P1,P2間の距離αが求められる。
【0021】 α=√((x1−x2)2+(y1−y2)2) (1) 推定手段5は距離αに基づいて、下記の式(2)により
顔の大きさFを求める。
【0022】 F=α2 (2) なお、顔の大きさは式(2)により求められるFに限定
されるものではなく、距離αを顔の大きさとしてもよ
い。またこの際、入力手段3からは、画像データSをプ
リントする際の拡大率および画像処理手段4において行
われる処理に対するオペレータの好みが入力される。
【0023】図4は画像処理手段4の粒状抑制シャープ
ネス強調処理手段9で行われる処理の詳細を説明するた
めのブロック図である。図4に示すように、まず画像デ
ータSに対して以下に示す5×5のローパスフィルタを
2段カスケード接続した9×9ローパスフィルタ20によ
りフィルタリング処理が施され、画像データSの低周波
数成分SLが抽出される。
【0024】
【数1】
【0025】そして画像データSから低周波数成分SL
を減算して中間・高周波数成分SMHを抽出する。この
ように抽出された後の低周波数成分SLは画像中のエッ
ジや細かいテクスチャやフイルムの粒状によるざらつき
を含まないものである。一方、中間周波数成分SMには
フイルムの粒状によるざらつきを含み、高周波数成分S
Hは画像中のエッジや細かいテクスチャを含むものであ
る。
【0026】ここで、画像データSの低周波数成分、中
間周波数成分および高周波数成分とは、図5に示すよう
に後述する中間・高周波数成分に乗じるゲインM,Hを
1.0とした場合の周波数成分のことをいうものであり、
中間周波数成分SMは、処理後のデータを可視像として
再生する際の出力のナイキスト周波数fS /2の1/3
付近にピークを持って分布HMとなる周波数成分をいう
ものであり、低周波数成分SLとは、0周波数にピーク
を持って分布HLとなる成分をいい、高周波数成分SH
とは出力のナイキスト周波数fS /2にピークを持って
分布HHとなる成分をいうものである。なお、本実施形
態においてナイキスト周波数は、再生手段7において感
光材料への記録が300dpiで行われる場合のナイキスト周
波数をいうものである。ここで、図5においては、各周
波数において周波数成分の和は1となっている。
【0027】次いで分解された中間・高周波数成分SM
Hから輝度成分が抽出される。この輝度成分の抽出は画
像データSの中間・高周波数成分SMHをYIQ基底に
変換した際の成分YMHがデータの輝度成分を表すもの
である。ここで、YIQ基底への変換は下記の式
【0028】
【数2】
【0029】により行う。
【0030】YIQ基底に変換後の色成分である成分I
MHおよび成分QMHはフイルム粒状に起因する色のざ
らつきを含むものであるため、成分IMHおよび成分Q
MHはここでは0とおいてフイルム粒状に起因する色の
ざらつきを抑制する。ここで、色成分である成分IMH
および成分QMHは一般の被写体を写した画像の場合は
殆ど成分を持たないことが経験的に分かっている。した
がって、成分IMHおよび成分QMHはフイルム粒状に
起因する色のざらつきとみなして0とおくことにより、
ざらつきを抑制した良好な再生画像を得ることができ
る。
【0031】次いで成分YMHに対してゲイン処理部21
において上述した5×5のローパスフィルタ20によりフ
ィルタリング処理を施して、成分YMHの中間周波数成
分YMを得る。さらに成分YMHから中間周波数成分Y
Mを減算することにより成分YMHの高周波数成分YH
を得る。
【0032】次いで、オートセットアップ演算手段8に
おいて求められたゲインMおよびゲインHが以下の式
(3)に示すようにそれぞれ成分YM,YHに乗じられ
て処理済成分YM′,YH′が得られ、さらに処理済成
分YM′,YH′が合成されて成分YMH′が得られ
る。
【0033】 YMH′=ゲインM×YM +ゲインH×YH (3) (YM ′=ゲインM×YM ,YH ′=ゲインH×YH ) ここで、オートセットアップ演算手段8におけるゲイン
M、ゲインHの設定について説明する。オートセットア
ップ演算手段8においては、あらかじめ初期値としての
ゲインM′およびゲインH′が求められる。このゲイン
M′およびゲインH′は、ゲインM′<ゲインH′とな
るように設定される。すなわち、フイルム粒状に基づく
輝度成分のざらつきは中間周波数成分に比較的多く含ま
れているため、成分YMのゲインMを比較的低く設定す
ることにより、ざらつき感を抑えることができるもので
ある。また、画像の鮮鋭度は輝度成分の高周波数成分に
依存するため、輝度成分の高周波数成分YHのゲインH
を比較的大きくすることにより、処理済画像の鮮鋭度を
強調することができるものである。そして、ゲインM′
およびゲインH′はパラメータ決定手段6において決定
されたパラメータに基づいて変更されて、最終的なゲイ
ンMおよびゲインHが得られる。
【0034】ここで、パラメータ決定手段6におけるパ
ラメータの決定方法について説明する。図6および図7
はパラメータ決定手段6におけるパラメータの決定を説
明するための図であり、図6は上述した顔の大きさSと
ゲイン決定のためのパラメータa1との関係を示す図、
図7は画像データSの拡大率とゲイン決定のためのパラ
メータa2との関係を示す図である。まず、推定手段5
において推定された顔の大きさFに基づいて、図6を参
照してパラメータa1が決定される。このパラメータa
1は顔の大きさFが0からF1となるまでは値が1.0
となり、その後直線的に値が小さくなり、顔の大きさF
がF2以上となると値が0.5程度の一定値となるもの
である。また、パラメータa2は入力手段3から入力さ
れたプリント時の倍率に基づいて図7を参照して決定さ
れる。このパラメータa2は倍率Xが0からX1となる
までは値が1.0となり、その後直線的に値が大きくな
り、倍率がX2以上となると値が1.5程度の一定値と
なるものである。これは画像の補間拡大による高周波成
分劣化に伴う鮮鋭度の見えを補う、すなわち倍率変化に
伴う鮮鋭度の見えを一定にするものである。また、この
際、ユーザの好みも入力手段3から入力され、この好み
に応じてパラメータa3が決定される。例えば、ユーザ
の好みが、粒状の強調抑制処理を強めに行いたい場合は
a3=1.2が、標準的に行いたい場合はa3=1.0
が、弱めに行いたい場合はa3=0.8とされる。
【0035】そして、オートセットアップ演算手段8
は、あらかじめ求められた初期値としてのゲインM′、
ゲインH′に対してパラメータa1,a2,a3を用い
て下記の式(4)、(5)により最終的なゲインM、ゲ
インHを決定する。
【0036】 ゲインM=ゲインM′×a1×a2×a3 (4) ゲインH=ゲインH′×a1×a2×a3 (5) ここで、フイルム粒状に基づく輝度成分のざらつきは中
間周波数成分に比較的多く含まれているため、成分YM
のゲインM′は比較的低い値として求められる。しかし
ながら、人物の顔が比較的小さい場合にポートレートな
どのように人物の顔が大きい場合と同様のゲインM′を
設定すると、人物の顔がぼけすぎてしまう。したがっ
て、人物の顔が小さいほどパラメータa1の値を大きく
する。また、拡大率が大きいほどパラメータa2の値を
大きくして式(4)により得られるゲインMの値を求め
る。一方、画像の鮮鋭度は輝度成分の高周波数成分に依
存するため、輝度成分の高周波数成分YHのゲインH′
は比較的大きい値として求められる。しかしながら、人
物の顔が比較的小さい場合には、ポートレートなどのよ
うに人物の顔が大きい場合と比較して、画像が細かいた
め鮮鋭度をより強調して顔の輪郭をよりはっきりさせた
方が画像が見やすくなるものである。したがって、人物
の顔が小さいほどパラメータa1の値を大きくする。ま
た、拡大率が大きいほどパラメータa2の値を大きくし
て式(5)により得られるゲインHの値を求める。
【0037】そして上記式(3)により得られた成分Y
MH′を前述した画像データSの低周波数成分SLと合
成して処理済画像データS′を得る。この際、前述した
成分IMHおよび成分QMHの値は0とされているた
め、処理された輝度成分YMH′を逆変換してRGBの
データに対応させると、RGB3つのデータは全て成分
YMH′と同一の値となる。したがって、処理された輝
度成分YMH′を逆変換しなくても合成した結果は、逆
変換した場合と同一となる。よって、処理を簡便なもの
とするために処理された輝度成分YMH′を逆変換しな
いで合成するようにしているのである。
【0038】その後処理済画像データS′は再生手段7
に入力されプリント画像として再生される。
【0039】このようにして再生された画像は、フイル
ム粒状に起因するざらつきを含むデータの中間・高周波
数成分の色成分が0とされており、さらに、中間・高周
波数成分の輝度成分のうち中間周波数成分YMのゲイン
Mが抑制され、高周波数成分YHのゲインHが強調され
ているため、鮮鋭度が強調されるとともにフイルム粒状
に起因するざらつきが抑制された画像となる。また、ゲ
インMは顔の大きさが小さいほど値が大きくなるように
設定されているため、人物の顔が小さいほど、その抑制
の程度が小さくなるように中間周波数成分YMが抑制さ
れる。したがって、人物の顔が小さい場合に、中間周波
数成分が抑制されすぎて顔がぼけてしまうことが防止さ
れる。また、ゲインHは人物の顔が小さいほど、その強
調の程度が大きくなるように高周波数成分YHが強調さ
れるため、人物の顔が小さい場合に、顔の輪郭がより強
調されて一層見やすい画像とすることができる。
【0040】また、単に画像データSを表示手段2に表
示し、顔の幅方向の2箇所を入力手段3によりクリック
するのみで顔の大きさを求めることができるため、煩雑
な操作を行うことなく、かつオペレータの主観が入るこ
となく、簡易に顔の大きさを求めることができる。
【0041】なお、上記実施形態においては、特開平9-
22460号に記載された画像処理方法に本発明による画像
処理パラメータ決定方法および装置を適用しているが、
特表平3-502975号に記載されているように、下記の式
(6)に示すボケマスク処理を行う場合に、係数Kを画
像の特徴部分に応じて変化させる画像処理方法にも、本
発明を適用することができる。
【0042】 S′=Sorg +K・(Sorg −Sus) (6) Sorg :原画像信号 Sus :ボケマスク信号 この場合、顔の大きさに応じて係数Kの値を変化させる
ものである。すなわち、顔が小さいほど顔の部分に対応
する係数Kの値を小さくしてボケマスク処理の程度を小
さくするとともに、顔の輪郭に対応する部分の係数Kの
値を大きくしてボケマスク処理の程度を大きくするもの
である。このように、特表平3-502975号に記載された画
像処理方法に本発明を適用しても、上記実施形態と同様
に、人物の顔が小さい場合に、中間周波数成分が抑制さ
れすぎて顔がぼけてしまうことが防止されるとともに、
人物の顔が小さい場合に、顔の輪郭がより強調されて一
層見やすい画像とすることができる。
【0043】また、上記特開平1-277061号に記載された
ノイズ除去処理を行う画像処理方法に対しても本発明を
適用することができる。この場合、顔の大きさが小さい
ほどノイズ除去の程度を小さくするものである。これに
より、上記実施形態と同様に、人物の顔が小さい場合
に、中間周波数成分が抑制されすぎて顔がぼけてしまう
ことが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による画像処理パラメータ決
定装置を適用した画像処理システムの構成を示すブロッ
ク図
【図2】顔の大きさ推定処理を説明するための図
【図3】顔の大きさ推定処理を説明するための図
【図4】粒状抑制シャープネス強調処理手段において行
われる処理を説明するためのブロック図
【図5】低・中間・高周波数成分の分布を表すグラフ
【図6】顔の大きさとパラメータa1との関係を示す図
【図7】プリント時の倍率とパラメータa2との関係を
示す図
【符号の説明】
1 画像読取手段 2 表示手段 3 入力手段 4 画像処理手段 5 推定手段 6 パラメータ決定手段 7 再生手段 8 オートセットアップ演算手段 9 粒状抑制シャープネス強調処理手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人物の顔画像を含む画像を表す画像デー
    タに対して画像処理を施す際の画像処理パラメータを決
    定する方法において、 表示手段に可視像として表示された前記画像における、
    前記顔画像の幅方向において指定された位置に基づい
    て、前記顔画像の大きさを推定し、 該推定された前記顔画像の大きさに基づいて、前記画像
    処理パラメータを決定することを特徴とする画像処理パ
    ラメータ決定方法。
  2. 【請求項2】 前記画像処理が、前記画像データを低周
    波数成分、中間周波数成分および高周波数成分に分解
    し、前記高周波数成分を強調するとともに、前記中間周
    波数成分を抑制する強調抑制処理であり、 前記画像処理パラメータが、前記高周波数成分の強調の
    程度および前記中間周波数成分の抑制の程度を規定する
    パラメータであることを特徴とする請求項1記載の画像
    処理パラメータ決定方法。
  3. 【請求項3】 人物の顔画像を含む画像を表す画像デー
    タに対して画像処理を施す際の画像処理パラメータを決
    定する装置において、 前記画像データを可視像として表示する表示手段と、 該表示手段に表示された前記画像の、前記顔画像に対応
    する位置を該顔画像の幅方向において指定する指定手段
    と、 該指定手段により指定された前記位置に基づいて、前記
    顔画像の大きさを推定する推定手段と、 該推定手段により推定された前記顔画像の大きさに基づ
    いて、前記画像処理パラメータを決定するパラメータ決
    定手段とを備えたことを特徴とする画像処理パラメータ
    決定装置。
  4. 【請求項4】 前記画像処理が、前記画像データを低周
    波数成分、中間周波数成分および高周波数成分に分解
    し、前記高周波数成分を強調するとともに、前記中間周
    波数成分を抑制する強調抑制処理であり、 前記画像処理パラメータが、前記高周波数成分の強調の
    程度および前記中間周波数成分の抑制の程度を規定する
    パラメータであることを特徴とする請求項1記載の画像
    処理パラメータ決定装置。
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