JPH11338282A - 画像形成装置の定着装置 - Google Patents

画像形成装置の定着装置

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JPH11338282A
JPH11338282A JP14611598A JP14611598A JPH11338282A JP H11338282 A JPH11338282 A JP H11338282A JP 14611598 A JP14611598 A JP 14611598A JP 14611598 A JP14611598 A JP 14611598A JP H11338282 A JPH11338282 A JP H11338282A
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JP
Japan
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roller
pressure roller
fixing device
image forming
brush
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Application number
JP14611598A
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English (en)
Inventor
Shinichi Uchida
進一 内田
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 除電ブラシなどの除電手段と加圧ローラ
との間にトナーかすが滞留して裏写りすることを防止す
る画像形成装置の定着装置を提供する。 【解決手段】 画像形成装置の定着装置は、加熱ローラ
54と、加圧ローラ55と、加圧ローラ55を回転自在
に支持する支持部材124と、支持部材124を加熱ロ
ーラ54側に付勢するばね127と、支持部材24に取
り付けられた除電ブラシ128とを備え、除電ブラシ1
28のブラシ部130先端は加圧ローラ55周面と所定
距離の間隙を有するように配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置の定
着装置、特に、表面にトナー画像が転写された用紙を挟
持して搬送するとともに、用紙表面のトナーを加熱して
溶融定着する画像形成装置の定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ装置な
どの画像形成装置では、装置上面に設けられた原稿台に
原稿を載置し、この原稿画像に光を照射し、原稿から反
射してくる光に基づいて原稿画像の読み取りを行う。こ
の読み取られた原稿画像に基づいて、感光体ドラムの表
面に静電潜像を形成する。感光体ドラムは、主帯電装置
により、所定の極性に帯電させられており、原稿画像に
基づいて光が照射されると、その部分の電荷が除去され
て静電潜像となる。
【0003】内部にトナーを収納する現像装置が感光体
ドラムに隣接して設けられている。この現像装置内部に
収納されているトナーは、感光体ドラムと同極性に帯電
されており、現像装置と感光体ドラムとの近接位置にお
いて、感光体ドラムの電荷のない部分に吸着される。し
たがって、感光体ドラム周面に形成されている静電潜像
が、トナー画像に顕像化されることとなる。
【0004】また、感光体ドラムに隣接して転写装置が
設けられている。この転写装置は、感光体ドラムとの間
に搬送されてくる用紙に対して、用紙の裏面からトナー
と逆極性の電圧を印加して、感光体ドラム周面のトナー
を用紙上に引きつけてトナー画像を転写する。転写装置
の用紙搬送方向下流側には、分離装置が配置されてい
る。この分離装置は、用紙が感光体ドラムに巻き付かな
いように、用紙を裏面側から吸引するものであって、た
とえば、所定の電圧が印加される分離針が採用される。
【0005】このあと、表面にトナー画像が形成された
用紙を定着装置に搬送し、トナー画像を加熱して溶融定
着している。定着装置には、内部にヒータを内蔵する加
熱ローラと、加熱ローラに圧接される加圧ローラとが設
けられており、この加熱ローラと加圧ローラとの間に用
紙を挟持して搬送するとともに、加熱ローラによりヒー
タの熱を伝達して、用紙表面のトナー画像を溶融定着し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】定着装置に搬送されて
くる用紙は、その表面にトナー画像が転写されているこ
とと転写装置や分離装置により形成される電磁場を通過
していることにより、帯電しているものと考えられる。
このような用紙が定着装置に搬送されてくると、用紙の
電荷が加圧ローラに移動して、加圧ローラが帯電するこ
ととなる。このため、先端が加圧ローラの周面に接触す
る除電ブラシを設けて、帯電した加圧ローラの電荷を取
り除くことが行われている。
【0007】除電ブラシは、導電性材料で構成される基
体に、導電性材料で構成される繊維が植設されたもので
あって、先端が加圧ローラの周面に当接可能に取り付け
られいる。除電ブラシの先端が加圧ローラの周面に常に
当接している場合、除電ブラシと加圧ローラとの当接部
において、用紙表面から離脱したトナーかすが滞留して
用紙の裏面を汚損するおそれがある。
【0008】本発明では、除電ブラシなどの除電手段と
加圧ローラとの間にトナーかすが滞留して裏写りするこ
とを防止する画像形成装置の定着装置を提供することに
ある。また、加圧ローラは、加熱ローラに対して進退可
能に取り付けられており、バネなどの付勢部材によって
加熱ローラ側に付勢されることにより、周面が加熱ロー
ラに圧接されている。したがって、加圧ローラは、加熱
ローラとの間に搬送されてくる用紙の厚みに対応して移
動することが可能となっている。
【0009】除電ブラシは加圧ローラと独立して取り付
けられており、加圧ローラが移動することによって、除
電ブラシと加圧ローラとの相対距離が変化し、これに伴
って除電効果も変化することとなる。本発明は、除電ブ
ラシなどの除電手段による加圧ローラの除電効果を一定
に維持するために、除電ブラシの取り付け構造を考慮し
た画像形成装置の定着装置を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像形成装
置の定着装置は、表面にトナー画像が転写された用紙を
挟持して搬送するとともに、用紙表面のトナーを加熱し
て溶融定着する画像形成装置の定着装置であって、加熱
ローラと、加圧ローラと、除電手段と、を備えている。
加熱ローラは、用紙表面のトナー画像を加熱するための
ヒータを内蔵する。加圧ローラは、加熱ローラに圧接さ
れる。除電手段は、加圧ローラの周面との相対距離が一
定に維持される。
【0011】このことにより加熱ローラおよび加圧ロー
ラの間に搬送されてくる用紙の厚みにより加圧ローラが
移動しても、除電手段と加圧ローラとの相対距離が変化
することなく、除電手段による除電効果を一定に維持す
ることができる。ここで、加圧ローラは、加熱ローラに
対して近接・離間する方向に移動可能な支持部材に回転
自在に支持され、支持部材を加熱ローラ側に押圧する付
勢部材によって加熱ローラに圧接されるように構成でき
る。
【0012】また、除電手段は、加圧ローラを回転自在
に支持する支持部材に取り付けられている構成とするこ
とができる。さらに、除電手段は、支持部材に取り付け
られる基体と、基体に繊維状に植設された電極部とを備
え、基体および電極部が導電性材料で構成されている除
電ブラシとすることができる。
【0013】また、除電ブラシは、電極部の先端が加圧
ローラの周面から所定の間隙だけ離間するように、支持
部材に取り付けられている構成とすることができる。さ
らに、加圧ローラは、円筒状の基体周面にフッ素系樹脂
材料でなる被覆部材が設けられている構成とすることが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施形態が採用
される複写機の縦断面図を示す。この複写機1は、本体
10と、本体10の上部に開閉自在に装着された原稿押
さえ11とを有している。本体10には、その上部に位
置して、原稿が載置される原稿台15が配置されてい
る。本体10の内部には、正面から見て左側の端部で上
下方向のほぼ中央に画像形成部16が設けられている。
また、下部には、画像形成部16に原稿を供給するため
の給紙部17が設けられている。
【0015】給紙部17には、本体10に着脱自在に取
り付けられ、用紙を収納する給紙カセット18,19
と、その上方に設けられるスタックバイパス20とを備
えている。原稿台15の下方には、原稿台15上に載置
された原稿の画像情報を読み取るための光学系21が設
けられている。光学系21は、原稿台15上に載置され
た原稿表面に光を照射するための光源22と、原稿表面
から反射した光を偏向するためのミラー23,24,2
5と、ミラー25からの光を収束させるためのレンズ2
6と、レンズ26によって収束された光を受光して原稿
画像に対応する画像データ信号を生成するCCDセンサ
などの撮像素子27とを備えている。
【0016】画像形成部16は、表面に静電潜像が形成
される感光体ドラム30を有し、さらに感光体ドラム3
0の周囲に配置された主帯電装置31、現像装置32、
転写ローラ33およびクリーニング装置34を有してい
る。主帯電装置31は、感光体ドラム30の表面を帯電
させるための装置であり、感光体ドラム30の右斜め上
方に配置されている。主帯電装置31から所定の間隙を
あけて感光体ドラム30の右斜め下方に感光体ドラム3
0上にトナー像を形成する現像装置32が配置されてい
る。現像装置32は、内部にトナーを収納し、感光体ド
ラム30に形成されている静電潜像をトナーによって顕
像化するものである。また、転写ローラ33は、感光体
ドラム30上のトナー像を用紙に転写するための装置で
あり、感光体ドラム30の左側方に配置されている。ク
リーニング装置34は、感光体ドラム30表面の残留ト
ナーなどを除去するための装置であり、感光体ドラム3
0の上方に配置されている。
【0017】感光体ドラム30の右側方には、感光体ド
ラム30の周面に静電潜像を形成するためのレーザユニ
ット35が設けられている。レーザユニット35は、撮
像素子27から得られる画像データ信号に基づいて感光
体ドラム30周面に静電潜像を形成する。給紙部17に
は、各給紙カセット18,19から画像形成部16方向
に用紙を搬送するための縦搬送路41と、スタックバイ
パス20から画像形成部16方向に用紙を搬送するバイ
パス搬送路42とが設けられている。各給紙カセット1
8,19およびスタックバイパス20には、収納されて
いる用紙を取り出すためのピックアップローラ43,4
4,45および用紙を1枚ずつ搬送路に送り出すための
給紙ローラ対46,47,48が設けられている。縦搬
送路41には、搬送ローラ対49,50が設けられてお
り、バイパス搬送路42には搬送ローラ対51が設けら
れている。縦搬送路41とバイパス搬送路42は、感光
体ドラム30と転写ローラ33とが対向する転写位置の
下方で合流している。この合流した個所には、搬送され
てくる用紙を所定位置に待機させるためのレジストロー
ラ52が設けられている。
【0018】感光体ドラム30および転写ローラ33の
上方には、用紙上に転写されたトナーを溶融定着するた
めの定着装置53が設けられている。定着装置53は、
ヒータを内蔵する加熱ローラ54と加熱ローラ54に圧
接する加圧ローラ55とが設けられており、両ローラ間
に用紙を挟持して搬送するとともに、用紙表面に形成さ
れたトナー画像を加熱定着するものである。
【0019】定着装置53のさらに上方には、分岐部5
6が設けられている。分岐部56の右側方には、排出ロ
ーラ対60を介して用紙が排出される排出トレイ57
と、排出トレイ57の上方に配置され、排出ローラ対6
1を介して用紙が排出されるサブ排出トレイ58とが配
置されている。また、分岐部56の左下方には両面コピ
ーの際に用紙を反転させるためのスイッチバック部59
が配置されている。分岐部56には、用紙搬送方向を排
出トレイ57方向とスイッチバック部59方向とに切り
換えるための分岐爪62が設けられている。分岐爪62
の左側方には、2つの分岐爪63、64が設けられてい
る。この2つの分岐爪63,64の下方にはスイッチバ
ック部59に用紙を案内するスイッチバック搬送路65
が設けられ、上方にはサブトレイ58へ用紙を案内する
サブトレイ搬送路66が設けられ、また、2つの分岐爪
63,64の中間には図示しないソータやステープルソ
ータなどのフィニッシャに用紙を搬送するフィニッシャ
搬送路67が設けられている。分岐爪63,64は、搬
送されてくる用紙をスイッチバック搬送路65、サブト
レイ搬送路66またはフィニッシャ搬送路67のいずれ
かに案内するように切り換え可能となっている。 〔スタックバイパス〕スタックバイパス20の詳細を図
2、図3に基づいて説明する。
【0020】このスタックバイパス20は、基体81と
基体81に回動可能に支持される蓋部材82とを有して
いる。基体81は、上面に用紙が載置される載置板86
を備えたトレイ形状であり、載置板86の左端部上方に
位置して用紙を引き出すためのピックアップローラ45
と、用紙を1枚ずつ搬送路に送り出すための給紙ローラ
対48とが設けられている。給紙ローラ対48の左側方
には用紙をバイパス搬送路42側に案内する案内面87
が設けられている。また、基体81の両側部(本体10
の前後方向)には、被案内レール84と案内ローラ85
とを備える被案内部83,83を有している。これに対
応して、本体10内部には、被案内レール84の下面を
案内するための案内ローラ73を有する案内レール72
が設けられている。基体81は、この案内レール72に
案内されて、本体10の右側方に設けられた開口71か
ら引き出すことが可能となっている。
【0021】載置板86には、案内溝88が設けられて
おり、この案内溝88に係合して用紙の左右方向の位置
合わせを行う仕切板89,89が取り付けられている。
また、載置板86は支軸90を介して基体81に対して
回動可能となっており、収納される用紙の先端位置を上
方に押し上げる方向に付勢されている。この例では、載
置板86の左端部下面にバネ91が設けられており、載
置板86の左端部を上方に付勢している。
【0022】また、載置板86の上面にはカム部材92
が当接している。このカム部材92は、ピックアップロ
ーラ45の回転軸の両端部に取り付けられており、用紙
搬送方向下流側の端部において載置板86上面に当接し
ている。このカム部材92は、非駆動時には図に示すよ
うにバネ91の付勢力に抗して載置板86の上面をピッ
クアップローラ45から離間させる。また、カム部材9
2は回転に伴ってカム面が上昇する。これに伴って、載
置板86はバネ91の付勢力によりその上面がピックア
ップローラ45に近接あるいは圧接する位置まで移動す
るように構成されている。
【0023】蓋部材82は、基体81の右端部において
回動自在に支持されており、基体81が本体10内の所
定位置に収納されるとき、開口71を閉止可能となって
いる。このスタックバイパス20に収納される用紙は、
急激な方向転換することなく、バイパス搬送路42を介
して画像形成部16に搬送される。したがって、このス
タックバイパス20は、厚紙やOHPシート、表面コー
ト紙などのいわゆるマテリアル紙を画像形成部16に給
紙するのに適している。
【0024】また、このスタックバイパス20は、載置
板86上にA4横サイズの用紙を収納して、蓋部材82
が閉止可能となっている。通常使用する用紙サイズとし
てはA4サイズが多いと考えられるため、このような用
紙を載置板86上に載置して蓋部材82を閉止すれば、
いわゆるバイパストレイに用紙をセットした状態で、本
体10の側方に突出する部分がなくなる。さらにこのス
タックバイパス20は、給紙カセット18,19、排紙
トレイ57、サブトレイ58、原稿台15と平面視重合
する位置に配置されているため、設置面積を極力小さく
することが可能となる。
【0025】さらに、このスタックバイパス20は、本
体10の右側方に設けられた開口71から引き出し可能
にとなっているため、載置板86上に用紙をセットする
作業が容易となり、はがきなどの小型サイズの用紙であ
ってもセッティングが容易となる。スタックバイパス2
0を本体10の側方に引き出す際には、ピックアップロ
ーラ45、給紙ローラ対48、載置板86を上下動させ
る機構などが一体的に引き出されるため、給紙に関わる
各機構の位置決め精度を損なうことがない。 〔レジストローラ〕レジストローラ52は、図4に示す
ように、モータなどの駆動源から駆動力が伝達される駆
動ローラ101と、駆動ローラ101に圧接される従動
ローラ102とにより構成されている。駆動ローラ10
1は、その回転軸104がフレーム103に支持されて
回転可能となっており、ギヤおよびクラッチ(図示せ
ず)を介してモータと接続されている。従動ローラ10
2は、その回転軸105が幅方向両端に設けられる軸受
部材106に支持されて回転可能となっている。従動ロ
ーラ102の幅方向両端側方には、圧着ばね107が設
けられている。この圧着ばね107は、両端がフレーム
103に取付られ、中央部が軸受部材106に係合し
て、従動ローラ102の回転軸105を駆動ローラ10
1側に付勢している。このことにより、従動ローラ10
2の周面が駆動ローラ101の周面に圧接するように構
成されている。
【0026】また、従動ローラ102の回転軸105に
は、軸受部材106とともに回転軸105を支持する取
付部材108が設けられている。取付部材108は、回
転軸105が挿通される貫通孔を有する側板109と、
側板109間に従動ローラ102と平行に配置される底
板110とを備えており、底板110の従動ローラ10
2に対向する面には従動ローラ102の周面に当接して
従動ローラ102の周面をクリーニングするスポンジ1
11が取り付けられている。
【0027】従動ローラ102は圧着ばね107によっ
て、駆動ローラ101に圧接されており、駆動ローラ1
01とともに用紙を挟持して搬送することができる。ま
た、従動ローラ102の周面に当接しているスポンジ1
11は、従動ローラ102の回転軸105に取り付けら
れた取付部材108に取付られているため、従動ローラ
102が移動しても、従動ローラ102とスポンジ11
1の相対位置が変化することなく、スポンジ111によ
るクリーニング効果は常に安定する。
【0028】スポンジ111に代えて、起毛されたクリ
ーニングブラシを用いることも可能であり、先端が従動
ローラ102の周面に当接するクリーニングブレードを
用いることも可能である。 〔定着装置〕定着装置53の詳細を図5に示す。
【0029】定着装置53は、内部にヒータ121,1
22を有する加熱ローラ54と、加熱ローラ54に圧接
する加圧ローラ55とを備えている。加圧ローラ55
は、合成樹脂、金属その他の材料で構成される円筒状の
ローラ基体と、ローラ基体の周面を被覆するフッ素系樹
脂材料でなる被覆チューブとで構成され、回転軸123
を中心に回転するように構成されている。この加圧ロー
ラ55の回転軸123は、幅方向両端に設けられる支持
部材124に回動自在に支持されている。
【0030】支持部材124は、導電性材料で構成され
ており、その一端が支軸125に支持されて、定着ハウ
ジング126に回動可能に取り付けられている。支持部
材124の他端側には、支持部材124を加熱ローラ5
4側に付勢するばね127が取り付けられている。ま
た、支持部材124には、除電ブラシ128が取り付け
られている。
【0031】この除電ブラシ128は、図6に示すよう
に、加圧ローラ55とほぼ同一の幅を有する基体129
と、基体129に繊維状に植設されたブラシ部130と
を有している。基体129およびブラシ部130は、と
もに導電性材料が採用され、たとえば、基体129とし
てアルミニウム、SUSなどが採用され、ブラシ部13
0としてSUSなどが採用され得る。
【0032】除電ブラシ128は、ブラシ部130の先
端と加圧ローラ55の周面との間隙が所定の距離となる
ように、幅方向両端側がボルト131によって支持部材
124に固定されている。ブラシ部130の先端と加圧
ローラ55の周面との間隙は、1mm〜3mm程度に設
定されることが好ましい。支持部材124には、さら
に、アース電極132が取り付けられている。このアー
ス電極132はボルト133によって支持部材124に
取り付けられ、フレームなどの所定位置に配線されて、
支持部材124を電気的に接地するものである。
【0033】加熱ローラ54と加圧ローラ55との間に
搬送されてくる用紙から加圧ローラ55に電荷が移動す
ることにより、加圧ローラ55は帯電することとなる
が、除電ブラシ128により除電される。加圧ローラ5
5から除電ブラシ128に移動した電荷は、支持部材1
24、アース電極132を介してアースに逃がされる。
このようにした、定着装置53では、加圧ローラ55を
除電するための除電ブラシ128が、ブラシ部130の
先端が加圧ローラ55の周面と所定の間隙を開けて配置
されており、除電ブラシ128先端と加圧ローラ55と
の間にトナーかすが滞留することがなく、トナーによる
用紙裏面の汚損を防止することができる。
【0034】また、除電ブラシ128が加圧ローラ55
を支持する支持部材124に取り付けられているため、
加圧ローラ55が移動しても加圧ローラ55と除電ブラ
シ128との相対距離が変化することがなく、除電ブラ
シ128のブラシ部130先端と加圧ローラ55周面と
の間隙が一定に保たれる。したがって、加熱ローラ54
と加圧ローラ55との間に搬送されてくる用紙の厚さに
関係なく、除電ブラシによる除電効果を一定に維持する
ことが可能となる。 (実験例1)加圧ローラ55を−3000Vに帯電させ
た後、加圧ローラ55を1回転させることにより除電を
行い、図7に示すような静電気測定器141を用いて残
留電圧を測定した結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】ここでは、除電ブラシ128として、アル
ミニウム製の基体129に長さ10mmのSUS304
でなる電極を4mm間隔で植設したブラシ部130を設
けたものと、アルミニウム製の基体129に長さ10m
mのアモルファス金属繊維(Co−Fe−Cr−Si−
B系合金:ユニチカ社製アモルファス金属繊維ボルファ
使用)でなる電極を4mm間隔で植設したブラシ部13
0を設けたものとを用意し、それぞれブラシ部130と
加圧ローラ55周面との間隙(GAP)=0mm、1m
m、2mm、3mm、5mm、7mm、10mmとした
場合について、加圧ローラ55の残留電圧を測定してい
る。それぞれの場合について、3回づつ測定を行った結
果、ブラシ部130と加圧ローラ55との間隙(GA
P)が小さいほど残留電圧が小さくなり、間隙(GA
P)が5mm以下で初期の帯電量の半分以下となること
がわかった。この結果、ブラシ部130と加圧ローラ5
5との間隙(GAP)は5mm以下、好ましくは1〜3
mm程度に設定することにより、除電ブラシ128によ
る除電効果を得ることが可能となる。 〔他の実施形態〕搬送ローラ対49,50,51に、上
述のレジストローラ52の構成を適用して、従動ローラ
周面の紙粉を除去するクリーニング部材を設けることが
可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明に係る画像形成装置の定着装置に
よれば、加圧ローラと除電手段との相対距離が一定に維
持され、適切な除電効果を得ることが可能になるととも
に、加圧ローラと除電手段との間にトナーかすが滞留し
て用紙に裏写りすることが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を採用した複写機の縦断面
概略図。
【図2】その要部拡大図。
【図3】その分解斜視図。
【図4】レジストローラの説明用斜視図。
【図5】定着装置の要部拡大図。
【図6】その要部斜視図。
【図7】加圧ローラの残留電圧を測定する実験方法を示
す説明図。
【符号の説明】
1 複写機 10 本体 15 原稿台 16 画像形成部 17 給紙部 20 スタックバイパス 21 光学系 30 感光体ドラム 32 現像装置 33 転写ローラ 42 バイパス搬送路 53 定着装置 54 加熱ローラ 55 加圧ローラ 123 回転軸 124 支持部材 125 支軸 126 定着ハウジング 127 ばね 128 除電ブラシ 129 基体 130 ブラシ部 132 アース電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面にトナー画像が転写された用紙を挟持
    して搬送するとともに、用紙表面のトナーを加熱して溶
    融定着する画像形成装置の定着装置であって、 前記用紙表面のトナー画像を加熱するためのヒータを内
    蔵する加熱ローラと、 前記加熱ローラに圧接される加圧ローラと、 前記加圧ローラの周面との相対距離が一定に維持される
    除電手段と、を備える画像形成装置の定着装置。
  2. 【請求項2】前記加圧ローラは、前記加熱ローラに対し
    て近接・離間する方向に移動可能な支持部材に回転自在
    に支持され、前記支持部材を前記加熱ローラ側に押圧す
    る付勢部材によって前記加熱ローラに圧接される、請求
    項1に記載の画像形成装置の定着装置。
  3. 【請求項3】前記除電手段は、前記加圧ローラを回転自
    在に支持する支持部材に取り付けられている、請求項2
    に記載の画像形成装置の定着装置。
  4. 【請求項4】前記除電手段は、前記支持部材に取り付け
    られる基体と、前記基体に繊維状に植設された電極部と
    を備え、前記基体および電極部が導電性材料で構成され
    ている除電ブラシである、請求項3に記載の画像形成装
    置の定着装置。
  5. 【請求項5】前記除電ブラシは、電極部の先端が前記加
    圧ローラの周面から所定の間隙だけ離間するように、前
    記支持部材に取り付けられている、請求項4に記載の画
    像形成装置の定着装置。
  6. 【請求項6】前記加圧ローラは、円筒状の基体周面にフ
    ッ素系樹脂材料でなる被覆部材が設けられている、請求
    項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置の定着装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8811868B2 (en) 2010-09-30 2014-08-19 Samsung Electronics Co., Ltd. Fusing unit and image forming apparatus employing the same
JP2015176061A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP2016206470A (ja) * 2015-04-24 2016-12-08 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置
JP2017156608A (ja) * 2016-03-03 2017-09-07 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置

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