JPH11336112A - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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JPH11336112A
JPH11336112A JP16137298A JP16137298A JPH11336112A JP H11336112 A JPH11336112 A JP H11336112A JP 16137298 A JP16137298 A JP 16137298A JP 16137298 A JP16137298 A JP 16137298A JP H11336112 A JPH11336112 A JP H11336112A
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JP
Japan
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cylinder
supply
boom
arm
discharge hose
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Pending
Application number
JP16137298A
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English (en)
Inventor
Kohei Urase
広平 浦瀬
Tokuji Nagasawa
篤司 永澤
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アームシリンダ用給排ホース、作業具シリン
ダ用給排ホースが損傷するのを防止し、円滑な掘削作業
を行うことができるようにする。 【解決手段】 アームシリンダ用給排ホース32をアッ
パブーム14の左側面部14Cに設けることにより、ア
ッパブーム14の先端側からアームシリンダ25へと折
曲げられた折曲部32Aを、小さな曲率をもって緩やか
に湾曲させ、折曲部32Aに作用する曲げ応力を小さく
することができる。また、バケットシリンダ28に接続
されるバケットシリンダ用給排ホース37を、ロアブー
ム9の上面部9Aおよびアッパブーム14の上面部14
Aに設けることにより、アッパブーム14が左右方向に
揺動したときのバケットシリンダ用給排ホース37の弛
み部を最小限に抑え、この弛み部が障害物と干渉して損
傷するのを防止でき、円滑な掘削作業をおこなうことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば土砂の掘削
作業等に好適に用いられる油圧ショベル等の建設機械に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械のう
ち、側溝を掘削するのに好適に用いられる側溝掘り仕様
の油圧ショベルは、建設機械本体と、該建設機械本体に
設けられた作業装置とを備え、該作業装置は、基端側が
建設機械本体に俯仰動可能に設けられブームシリンダに
より駆動されるロアブームと、該ロアブームの先端側に
左右方向に揺動可能に設けられオフセットシリンダによ
り駆動されるアッパブームと、該アッパブームの先端側
に左右方向に揺動可能に設けられたアーム連結体と、該
アーム連結体に俯仰動可能に設けられアームシリンダに
より駆動されるアームと、該アームの先端側に回動可能
に設けられ作業具シリンダにより駆動される作業具とを
備えている。
【0003】そして、上述の側溝掘り仕様の油圧ショベ
ルでは、通常、アームシリンダに圧油を給排するアーム
シリンダ用給排ホースが、ロアブームおよびアッパブー
ムの上面部に沿ってアーム側へと伸長し、アッパブーム
の先端側からアームシリンダ側へと折曲げられた状態で
アームシリンダに接続される構成となっている。
【0004】また、作業具シリンダに圧油を給排する作
業具シリンダ用給排ホースは、通常、ロアブームおよび
アッパブームの側面部に沿って伸長した状態で作業具に
接続される構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アームシリン
ダ用給排ホースをロアブームおよびアッパブームの上面
部に設けた場合には、該アームシリンダ用給排ホースを
アッパブームの先端側からアームシリンダ側へと折曲げ
るとき形成される折曲部の曲率が大きくなってしまう。
このため、作業装置の稼働時に当該折曲部に大きな曲げ
応力が作用し、アームシリンダ用給排ホースが破損し易
くなるという問題がある。
【0006】また、作業具シリンダ用給排ホースを、ロ
アブームおよびアッパブームの側面部に沿って設けた場
合には、側溝掘り作業においてアームおよび作業具をロ
アブームに対して左右方向に平行移動させるときに、ア
ッパブームがロアブームの先端側で左右方向に揺動する
のを妨げないように、作業具シリンダ用給排ホースに予
め適度な弛みを設ける必要がある。
【0007】このため、ロアブームに対してアッパブー
ムが左右方向に揺動すると、作業具シリンダ用給排ホー
スの弛み部が、例えばロアブームとアッパブームとの連
結部から側方に突出してしまい、この弛み部が道路標識
や立木等の障害物と干渉することにより作業具シリンダ
用給排ホースが損傷してしまうという問題がある。
【0008】また、他の従来技術として、例えば実開平
5−38045号公報等には、アームシリンダ用給排ホ
ース、作業具シリンダ用給排ホース等を、ロアブームお
よびアッパブームの内部に挿通して設ける構成となった
側溝掘り仕様の油圧ショベルが開示されている。
【0009】しかし、上述した他の従来技術による油圧
ショベルでは、各給排ホースがロアブームおよびアッパ
ブームの内部に設けられているため、保守、点検作業を
行うときの作業性が非常に悪いという問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、アームシリンダ用給排ホース、作業具シ
リンダ用給排ホース等が損傷するのを防止し、円滑な掘
削作業を行うことができるようにした建設機械を提供す
ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため本発明は、建設機械本体と、該建設機械本体に設け
られた作業装置とを備え、該作業装置は基端側が該建設
機械本体に俯仰動可能に設けられブームシリンダにより
駆動されるロアブームと、該ロアブームの先端側に左右
方向に揺動可能に設けられオフセットシリンダにより駆
動されるアッパブームと、該アッパブームの先端側に左
右方向に揺動可能に設けられたアーム連結体と、該アー
ム連結体に俯仰動可能に設けられアームシリンダにより
駆動されるアームと、該アームの先端側に回動可能に設
けられ作業具シリンダにより駆動される作業具とから構
成してなる建設機械に適用される。
【0012】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記アームシリンダに圧油を給排するアームシ
リンダ用給排ホースは前記ロアブームおよびアッパブー
ムの側面部に設け、前記作業具シリンダに圧油を給排す
る作業具シリンダ用給排ホースは前記ロアブームおよび
アッパブームの上面部に設けたことにある。
【0013】このように構成したことにより、アームシ
リンダ用給排ホースをアッパブームの先端側からアーム
シリンダへと緩やかに折曲げることができ、該アームシ
リンダ用給排ホースの寿命を延ばすことができる。ま
た、作業具シリンダ用給排ホースをロアブームおよびア
ッパブームの上面部に設けることにより、アッパブーム
がロアブームに対して左右方向に揺動するのを許すため
の弛み部の大きさを最小限に抑えることができる。
【0014】また、請求項2の発明は、アームシリンダ
用給排ホースは、アッパブームの側面部に長さ方向に沿
って配設され、該アッパブームの先端側から小さな曲率
をもってアームシリンダ側へと緩やかに折曲げる構成と
したことにある。
【0015】このように構成したことにより、アームシ
リンダ用給排ホースがアッパブームの先端側からアーム
シリンダに向けて折曲げられるときの折曲部を、緩やか
な湾曲状とすることができる。
【0016】さらに、請求項3の発明は、作業具シリン
ダ用給排ホースは、ロアブームおよびアッパブームの幅
方向のほぼ中間に位置して該各ブームの上面部に設ける
構成としたことにある。
【0017】このように構成したことにより、アッパブ
ームがロアブームの先端側で左右方向に揺動したとき
に、作業具シリンダ用給排ホースはアッパブームの揺動
を妨げることなく、該アッパブームの揺動に追従する。
従って、作業具シリンダ用給排ホースは、余分な弛み部
を最小限に抑えることができる。
【0018】また、請求項4の発明は、ロアブームは先
端側近傍が屈曲部となったく字状に形成し、ロアブーム
には上面部に配置された作業具シリンダ用給排配管と基
端側が上面部に配置され先端側が屈曲部を迂回して側面
部に配置されたアームシリンダ用給排配管とを設け、作
業具シリンダ用給排ホースの基端側は作業具シリンダ用
給排配管の先端側に接続し、アームシリンダ用給排ホー
スの基端側はアームシリンダ用給排配管の先端側に接続
する構成としたことにある。
【0019】このように構成したことにより、アームシ
リンダ用給排ホースは、ロアブームの側面部に配置され
たアームシリンダ用給排配管にその基端側が接続され、
アッパブームの先端側からアームシリンダへと折曲げら
れた状態で該アームシリンダに接続される。また、作業
具シリンダ用給排ホースは、ロアブームの上面部に配置
された作業具シリンダ用給排配管にその基端側が接続さ
れ、ロアブームおよびアッパブームの上面部に沿って作
業具シリンダへと伸長した状態で該作業具シリンダに接
続される。
【0020】さらに、請求項5の発明は、オフセットシ
リンダに圧油を給排するオフセットシリンダ用給排ホー
スは、アームシリンダ用給排ホースと重なる状態でロア
ブームの側面部に設ける構成としたことにある。
【0021】このように構成したことにより、オフセッ
トシリンダ用給排ホースをアームシリンダ用給排ホース
と共にロアブームの側面部に配設することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明による建設機械の実
施の形態について、側溝掘り仕様の油圧ショベルを例に
挙げ、図1ないし図8を参照しつつ説明する。
【0023】図において、1は左右両側に履帯1A,1
Aを備えた装軌式の下部走行体を示し、該下部走行体1
の前側には排土板2が昇降可能に設けられている。
【0024】3は下部走行体1上に旋回可能に設けられ
た上部旋回体で、該上部旋回体3は、下部走行体1上に
旋回装置を介して旋回可能に設けられたほぼ円形の厚板
からなる旋回フレーム4と、該旋回フレーム4の左右両
側のうち左側に位置して設けられたキャブ5と、旋回フ
レーム4の右側およびキャブ5の後側に配設され、原動
機、油圧源(いずれも図示せず)等を収容した建屋カバ
ー6と、旋回フレーム4の後部に位置して該旋回フレー
ム4と建屋カバー6との間に配設された円弧状のカウン
タウエイト7とを有している。そして、旋回フレーム4
の左右方向の中央部には、後述のロアブーム9を取付け
るためのセンタビーム4Aが前後方向に伸長して上向き
に突設されている。
【0025】ここで、上部旋回体3は、キャブ5、建屋
カバー6、カウンタウエイト7が、旋回中心O−Oから
カウンタウエイト7の後面までの旋回半径R内に収ま
り、かつ、下部走行体1に設けられた各履帯1Aの間隔
によって定まる車幅W内に収まるように構成されてい
る。
【0026】8はキャブ5の右側に位置して上部旋回体
3の前部に俯仰動可能に設けられた作業装置を示し、該
作業装置8は、後述するロアブーム9、アッパブーム1
4、アーム23およびバケット26等から構成されてい
る。そして、作業装置8は、図1に示す小旋回姿勢をと
ったときには、上部旋回体3のキャブ5、建屋カバー
6、カウンタウエイト7と共に上述の旋回半径R内に収
まる構成となっている。
【0027】9は上部旋回体3に俯仰動可能に設けら
れ、アッパブーム14と共にく字状に屈曲したブームを
構成したロアブームで、該ロアブーム9は、上面部9
A、下面部9B、左側面部9Cおよび右側面部9Dを有
する角筒体として形成され、その基端側はフート部10
となって旋回フレーム4のセンタビーム4Aに回動可能
にピン結合されている。そして、ロアブーム9は、旋回
フレーム4との間に設けられたブームシリンダ11によ
り俯仰動されるものである。
【0028】ここで、ロアブーム9は、先端側近傍の上
部部位がく字状に屈曲した屈曲部12となり、この屈曲
部12は、ロアブーム9をく字状に形成したことによ
り、作業装置8が小旋回姿勢をとったときに旋回半径R
に最接近する部位となっている。また、屈曲部12の近
傍に位置したロアブーム9の左側面部9Cには、後述の
オフセットシリンダ17、リンク22を取付けるための
複数のブラケット13,13,…が突設されている。
【0029】14はロアブーム9の先端側に左右方向に
揺動可能に設けられたアッパブームで、該アッパブーム
14は、上面部14A、下面部14B、左側面部14C
および右側面部14Dを有する角筒体として形成され、
図3に示すように、その基端側がロアブーム9の先端側
にピン15によって回動可能に結合されている。また、
アッパブーム14の左側面部14Cには、長手方向の中
間部に位置してブラケット16が突設され、該ブラケッ
ト16とロアブーム9側のブラケット13との間にはオ
フセットシリンダ17が配設されている。そして、オフ
セットシリンダ17によりアッパブーム14がロアブー
ム9に対して左右方向に揺動する構成となっている。
【0030】18はアッパブーム14の先端側に左右方
向に揺動可能に設けられたアーム連結体を示し、該アー
ム連結体18は、図3に示すように、その基端側がアッ
パブーム14の先端側にピン19によって回動可能に結
合されている。また、アーム連結体18には、リンク2
2を取付けるためのブラケット20,20と、後述のア
ームシリンダ25を揺動可能に支持する左右一対のステ
ー21とが一体に設けられている。
【0031】22はロアブーム9とアーム連結体18と
の間を連結したリンクで、該リンク22は、両端側がロ
アブーム9側のブラケット13とアーム連結体18側の
ブラケット20とに回動可能にピン結合され、これら各
ブラケット13,20とアッパブーム14との間で平行
リンク機構を構成している。そして、リンク22は、ア
ッパブーム14がオフセットシリンダ17によりロアブ
ーム9に対して左右方向に揺動されるときに、アーム連
結体18をアッパブーム14の先端側でこれとは逆向き
に揺動させることにより、アーム23をロアブーム9に
対して常に平行状態に保持するものである。
【0032】23は基端側がアーム連結体18の先端側
に俯仰動可能にピン結合されたアームで、該アーム23
の基端側には左右一対のステー24が一体に設けられ、
該ステー24とアーム連結体18のステー21との間に
はアームシリンダ25が設けられている。ここで、アー
ムシリンダ25は、アーム連結体18のステー21にピ
ン結合されることにより、アッパブーム14の上側に配
置され、アーム連結体18およびアーム23と共にアッ
パブーム14の先端側で左右方向に揺動するものであ
る。そして、アーム23は、アームシリンダ25により
アーム連結体18に対して俯仰動する構成となってい
る。
【0033】26はアーム23の先端側に回動可能にピ
ン結合された作業具としてのバケットで、該バケット2
6とアーム23との間にはバケットリンク27が設けら
れ、該バケットリンク27とアーム23のステー24と
の間にはバケットシリンダ28が設けられている。そし
て、バケット26は、バケットシリンダ28によりバケ
ットリンク27を介してアーム23の先端側で上下方向
に回動し、土砂等の掘削作業を行うものである。
【0034】29,29はアームシリンダ25に圧油を
給排するため、ロアブーム9の上面部9Aおよび左側面
部9Cに設けられた2本のアームシリンダ用給排配管
で、該アームシリンダ用給排配管29の基端側は、可撓
性を有するホース(図示せず)を介して上部旋回体3の
建屋カバー6内に収容された油圧源に接続されている。
ここで、図4に示すように、アームシリンダ用給排配管
29は、ロアブーム9の屈曲部12よりも基端側となる
長さ方向の途中部位までが、固定具30によってロアブ
ーム9の上面部9Aに固定され、長さ方向の途中部位か
ら先端側が、ロアブーム9の屈曲部12を迂回してキャ
ブ5側へと折曲げられ、固定具31によってロアブーム
9の左側面部9Cに固定されている。
【0035】32,32は基端側が各アームシリンダ用
給排配管29の先端側に接続され、先端側がアームシリ
ンダ25に接続された可撓性を有するアームシリンダ用
給排ホースを示し、該アームシリンダ用給排ホース32
は、図3および図5に示すように、アッパブーム14の
先端側近傍に位置して左側面部14Cに設けられた固定
具33等により、ロアブーム9の左側面部9Cおよびア
ッパブーム14の左側面部14Cに設けられ、アームシ
リンダ25に向けて伸長している。
【0036】ここで、アームシリンダ用給排ホース32
は、固定具33から先端側が、アーム連結体18内で逆
方向に折曲げられた状態でアームシリンダ25に接続さ
れ、この折曲げ部分が小さな曲率をもって緩やかに湾曲
する折曲部32Aとなっている。
【0037】34,34はバケットシリンダ28に圧油
を給排するため、ロアブーム9の上面部9Aに設けられ
た2本のバケットシリンダ用給排配管で、該バケットシ
リンダ用給排配管34の基端側は、可撓性を有するホー
ス(図示せず)を介して上部旋回体3の建屋カバー6内
に収容された油圧源に接続されている。ここで、図4に
示すように、バケットシリンダ用給排配管34は、ロア
ブーム9の屈曲部12よりも基端側が、固定具35によ
ってロアブーム9の幅方向の中間M−Mよりも右側に片
寄った位置に固定され、屈曲部12から先端側が左側に
折曲げられ、ロアブーム9の幅方向の中間M−M上に位
置する状態で固定具36によって固定されている。
【0038】37,37は基端側が各バケットシリンダ
用給排配管34の先端側に接続され、先端側がバケット
シリンダ28に接続された可撓性を有するバケットシリ
ンダ用給排ホースを示し、該バケットシリンダ用給排ホ
ース37は、図5ないし図7に示すように、ロアブーム
9の上面部9Aおよびアッパブーム14の上面部14A
に設けられ、バケットシリンダ28に向けて伸長してい
る。ここで、バケットシリンダ用給排ホース37は、ア
ッパブーム14の上面部14Aに設けられた固定具3
8、ロアブーム9とアッパブームとの間を連結するピン
15の上端面に設けられた固定具39、アッパブーム1
4とアーム連結体18との間を連結するピン19の上端
面に設けられた固定具40によって固定され、ロアブー
ム9およびアッパブーム14の幅方向の中間M−M上に
位置してバケットシリンダ28へと伸長する構成となっ
ている。
【0039】従って、図6および図7に示すように、オ
フセットシリンダ17によりロアブーム9に対してアッ
パブーム14が左右方向に揺動した場合に、バケットシ
リンダ用給排ホース37は、アッパブーム14の揺動を
妨げることなく該アッパブーム14の揺動に追従するよ
うになる。このため、アッパブーム14の揺動を許すた
めの弛み部を最小限に抑えることができ、該バケットシ
リンダ用給排ホース37の長さを最小とすることができ
る。
【0040】41,41はオフセットシリンダ17に圧
油を給排するため、ロアブーム9の上面部9Aおよび左
側面部9Cに設けられた2本のオフセットシリンダ用給
排配管で、該オフセットシリンダ用給排配管41の基端
側は、可撓性を有するホース(図示せず)を介して上部
旋回体3の建屋カバー6内に収容された油圧源に接続さ
れている。ここで、図4に示すように、オフセットシリ
ンダ用給排配管41は、ロアブーム9の屈曲部12より
も基端側となる長さ方向の途中部位までが、固定具42
によってロアブーム9の上面部9Aに固定され、長さ方
向の途中部位から先端側が、ロアブーム9の屈曲部12
を迂回してキャブ5側へと折曲げられ、アームシリンダ
用給排配管29と共に固定具31によってロアブーム9
の左側面部9Cに固定されている。
【0041】そして、オフセットシリンダ用給排配管4
1の先端部には、可撓性を有するオフセットシリンダ用
給排ホース43,43が接続され、該オフセットシリン
ダ用給排ホース43の先端側は、アームシリンダ用給排
ホース32と重なる状態でロアブーム9の左側面部9C
に沿って伸長し、オフセットシリンダ17に接続されて
いる。
【0042】なお、図1、図3および図5においては、
2本のバケットシリンダ用給排配管34とバケットシリ
ンダ用給排ホース37が1本に重なり、かつ、オフセッ
トシリンダ用給排配管41とアームシリンダ用給排配管
29とが重なった状態(アームシリンダ用給排配管29
が隠れる状態)が図示されている。また、図2において
は、2本のアームシリンダ用給排配管29、オフセット
シリンダ用給排配管41が、それぞれ1本に重なった状
態が図示されている。
【0043】本実施の形態による油圧ショベルは上述の
如き構成を有するもので、この油圧ショベルを用いて側
溝掘り作業を行う場合には、例えばオフセットシリンダ
17によりロアブーム9の先端側でアッパブーム14を
左右方向に揺動させ、ロアブーム9に対してアーム23
およびバケット26を左右方向に平行移動させる。そし
て、アームシリンダ25によりアッパブーム14の先端
側でアーム23を俯仰動させると共に、バケットシリン
ダ28によりアーム23の先端側でバケット26を回動
させて土砂を掘削する。
【0044】ここで、アームシリンダ25によりアーム
23をアッパブーム14の先端側で俯仰動させるときに
は、アームシリンダ25が、アーム連結体18のステー
21との結合部分を中心として上下方向に揺動するた
め、該アームシリンダ25に接続されたアームシリンダ
用給排ホース32の折曲部32Aには曲げ応力が作用す
るようになる。
【0045】この場合、本実施の形態では、アームシリ
ンダ用給排ホース32をアッパブーム14の左側面部1
4Cに設けることにより、アッパブーム14の先端側か
らアームシリンダ25へと折曲げられるアームシリンダ
用給排ホース32の折曲部32Aを、小さな曲率をもっ
て緩やかに湾曲させることができ、折曲部32Aに作用
する曲げ応力を小さくすることができる。
【0046】ここで、本実施の形態との比較例として、
図8中に二点鎖線で示すように、アッパブーム14の上
面部14Aにアームシリンダ用給排ホース51を設けた
場合について述べるに、このアームシリンダ用給排ホー
ス51では、アッパブーム14の先端側からアームシリ
ンダ25へと折返される折曲部51Aが、大きな曲率を
もって急激に湾曲するようになる。このため、アームシ
リンダ25の作動時に折曲部51Aに大きな曲げ応力が
作用してしまい、アームシリンダ用給排ホース51が早
期に損傷してしまう虞れがある。
【0047】これに対し、本実施の形態では、アッパブ
ーム14の先端側からアームシリンダ25へと折返され
るアームシリンダ用給排ホース32の折曲部32Aを、
小さな曲率をもって緩やかに湾曲させることができるた
め、アームシリンダ25の作動時に折曲部32Aに作用
する曲げ応力を小さくすることができ、アームシリンダ
用給排ホース32が早期に損傷してしまうのを防止し、
その寿命を延ばすことができる。
【0048】次に、オフセットシリンダ17を作動させ
たときには、図6および図7に示すように、ロアブーム
9に対してアッパブーム14が揺動すると共に、アッパ
ブーム14に対してアーム23が揺動するようになる。
【0049】この場合、本実施の形態では、バケットシ
リンダ28に接続されるバケットシリンダ用給排ホース
37を、ロアブーム9およびアッパブーム14の幅方向
のほぼ中間に位置してロアブーム9の上面部9Aおよび
アッパブーム14の上面部14Aに設ける構成としたか
ら、ロアブーム9に対してアッパブーム14が左右方向
に揺動したときに、バケットシリンダ用給排ホース37
は、アッパブーム14の揺動を妨げることなく該アッパ
ブーム14の揺動に追従するようになる。このため、ア
ッパブーム14の揺動を許すための弛み等を最小限に抑
えることができる。
【0050】ここで、本実施の形態との比較例として、
図6および図7中に二点鎖線で示すように、ロアブーム
9の右側面部9Dおよびアッパブーム14の右側面部1
4Dにバケットシリンダ用給排ホース52を設けた場合
について述べるに、このバケットシリンダ用給排ホース
52では、ロアブーム9に対してアッパブーム14が左
右方向に揺動したときに、ロアブーム9とアッパブーム
14との結合部分(ピン15)、およびアッパブーム1
4とアーム連結体18との結合部分(ピン19)に対応
する部分に大きな弛み部52Aが形成される。このた
め、このバケットシリンダ用給排ホース52の弛み部5
2Aが、掘削作業時に道路標識や立木等の障害物と干渉
して損傷する虞れがある。
【0051】これに対し、本実施の形態では、ロアブー
ム9に対してアッパブーム14が左右方向に揺動したと
きに、バケットシリンダ用給排ホース37はアッパブー
ム14に追従して変位するため、余分な弛み部を最小限
に抑えることができる。このため、バケットシリンダ用
給排ホース37が障害物と干渉して損傷するのを確実に
防止でき、円滑な掘削作業を行うことができる。
【0052】また、余分な弛み部を最小限に抑えること
ができる分、バケットシリンダ用給排ホース37を短縮
化することができ、コストの低減にも寄与することがで
きる。
【0053】なお、上述した実施の形態では、下部走行
体1に履帯1Aが設けられた装軌式の油圧ショベルを例
に挙げたが、本発明はこれに限らず、ホイール式の油圧
ショベルにも適用することができる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、アームシリンダに圧油を給排するアームシリン
ダ用給排ホースをロアブームおよびアッパブームの側面
部に設け、作業具シリンダに圧油を給排する作業具シリ
ンダ用給排ホースをロアブームおよびアッパブームの上
面部に設ける構成としたから、アームシリンダ用給排ホ
ースをアッパブームの先端側からアームシリンダへと緩
やかに折曲げることによりアームシリンダ用給排ホース
に大きな曲げ応力が作用するのを防止でき、該アームシ
リンダ用給排ホースの寿命を延ばすことができる。
【0055】一方、作業具シリンダ用給排ホースをロア
ブームおよびアッパブームの上面部に設けることによ
り、アッパブームがロアブームに対して左右方向に揺動
するのを許すための弛み部を最小限に抑えることができ
るから、この弛み部が障害物等と干渉して作業具シリン
ダ用給排ホースが損傷するのを防止でき、円滑な掘削作
業を行うことができる。
【0056】また、請求項2の発明によれば、アームシ
リンダ用給排ホースは、アッパブームの側面部に長さ方
向に沿って配設し、該アッパブームの先端側から小さな
曲率をもってアームシリンダ側へと緩やかに折曲げる構
成としたから、アームシリンダ用給排ホースがアッパブ
ームの先端側からアームシリンダに向けて折曲げられる
ときの折曲部を緩やかな湾曲状とすることができる。こ
のため、アームシリンダ用給排ホースに大きな曲げ応力
が作用するのを防止でき、該アームシリンダ用給排ホー
スの寿命を延ばすことができる。
【0057】さらに、請求項3の発明によれば、作業具
シリンダ用給排ホースは、ロアブームおよびアッパブー
ムの幅方向のほぼ中間に位置して該各ブームの上面部に
設ける構成としたから、アッパブームがロアブームの先
端側で左右方向に揺動したときに、作業具シリンダ用給
排ホースはアッパブームの揺動を妨げることなく該アッ
パブームの揺動に追従することができる。このため、作
業具シリンダ用給排ホースの弛み部を最小限に抑えるこ
とができ、当該弛み部が障害物と干渉することに起因す
る作業具シリンダ用給排ホースの損傷を防止し、円滑な
掘削作業を行うことができる。
【0058】また、請求項4の発明によれば、アームシ
リンダ用給排ホースは、ロアブームの側面部に配置され
たアームシリンダ用給排配管にその基端側が接続された
状態で、アッパブームの先端側からアームシリンダへと
折曲げられるから、その折曲部を緩やかな湾曲状とする
ことができる。一方、作業具シリンダ用給排ホースは、
ロアブームの上面部に配置された作業具シリンダ用給排
配管にその基端側が接続され、ロアブームおよびアッパ
ブームの上面部に沿って伸長した状態で作業具シリンダ
に接続されるから、作業具シリンダ用給排ホースの余分
な弛みを最小限に抑えることができる。
【0059】さらに、請求項5の発明によれば、オフセ
ットシリンダに圧油を給排するオフセットシリンダ用給
排ホースを、アームシリンダ用給排ホースと重なる状態
でロアブームの側面部に設ける構成としたから、オフセ
ットシリンダ用給排ホースをアームシリンダ用給排ホー
スと共にロアブームの側面部に配設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による小旋回式油圧ショベ
ルを示す正面図である。
【図2】小旋回式油圧ショベルを示す図1の平面図であ
る。
【図3】図1中の作業装置、各給排ホース等の要部を拡
大して示す要部拡大の正面図である。
【図4】図3中の作業装置、各給排配管等を矢示IV−IV
方向からみた右側面図である。
【図5】図1中の作業装置を伸長させた状態で示す正面
図である。
【図6】アッパブームがロアブームに対して左方向に揺
動した状態を拡大して示す平面図である。
【図7】アッパブームがロアブームに対して右方向に揺
動した状態を拡大して示す平面図である。
【図8】図3中のアームシリンダ、アームシリンダ用給
排ホース等の要部を拡大して示す要部拡大の正面図であ
る。
【符号の説明】
3 上部旋回体(建設機械本体) 8 作業装置 9 ロアブーム 9A 上面部 9C 左側面部 14 アッパブーム 14A 上面部 14C 左側面部 17 オフセットシリンダ 18 アーム連結体 23 アーム 25 アームシリンダ 26 バケット(作業具) 28 バケットシリンダ(作業具シリンダ) 29 アームシリンダ用給排配管 32 アームシリンダ用給排ホース 34 バケットシリンダ用給排配管 37 バケットシリンダ用給排ホース 43 オフセットシリンダ用給排ホース

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械本体と、該建設機械本体に設け
    られた作業装置とを備え、該作業装置は基端側が該建設
    機械本体に俯仰動可能に設けられブームシリンダにより
    駆動されるロアブームと、該ロアブームの先端側に左右
    方向に揺動可能に設けられオフセットシリンダにより駆
    動されるアッパブームと、該アッパブームの先端側に左
    右方向に揺動可能に設けられたアーム連結体と、該アー
    ム連結体に俯仰動可能に設けられアームシリンダにより
    駆動されるアームと、該アームの先端側に回動可能に設
    けられ作業具シリンダにより駆動される作業具とから構
    成してなる建設機械において、 前記アームシリンダに圧油を給排するアームシリンダ用
    給排ホースは前記ロアブームおよびアッパブームの側面
    部に設け、前記作業具シリンダに圧油を給排する作業具
    シリンダ用給排ホースは前記ロアブームおよびアッパブ
    ームの上面部に設ける構成としたことを特徴とする建設
    機械。
  2. 【請求項2】 前記アームシリンダ用給排ホースは、前
    記アッパブームの側面部に長さ方向に沿って配設され、
    該アッパブームの先端側から小さな曲率をもって前記ア
    ームシリンダ側へと緩やかに折曲げる構成としてなる請
    求項1に記載の建設機械。
  3. 【請求項3】 前記作業具シリンダ用給排ホースは、前
    記ロアブームおよびアッパブームの幅方向のほぼ中間に
    位置して該各ブームの上面部に設ける構成としてなる請
    求項1に記載の建設機械。
  4. 【請求項4】 前記ロアブームは先端側近傍が屈曲部と
    なったく字状に形成し、前記ロアブームには上面部に配
    置された作業具シリンダ用給排配管と基端側が上面部に
    配置され先端側が前記屈曲部を迂回して側面部に配置さ
    れたアームシリンダ用給排配管とを設け、前記作業具シ
    リンダ用給排ホースの基端側は前記作業具シリンダ用給
    排配管の先端側に接続し、前記アームシリンダ用給排ホ
    ースの基端側は前記アームシリンダ用給排配管の先端側
    に接続する構成としてなる請求項1、2、または3に記
    載の建設機械。
  5. 【請求項5】 前記オフセットシリンダに圧油を給排す
    るオフセットシリンダ用給排ホースは、前記アームシリ
    ンダ用給排ホースと重なる状態で前記ロアブームの側面
    部に設ける構成としてなる請求項1、2、3または4に
    記載の建設機械。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001329559A (ja) * 2000-05-25 2001-11-30 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 掘削作業車の作業機配管構造
JP2003020695A (ja) * 2001-07-04 2003-01-24 Hitachi Constr Mach Co Ltd 油圧ショベル
JP2016188547A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 株式会社クボタ 旋回作業機

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