JP3622626B2 - 油圧ショベルの油圧配管 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は油圧ショベルのフロント作業機におけるアームの先端に設けたバケット等の作業手段を駆動するための油圧シリンダに接続される油圧配管の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
油圧ショベルの上部旋回体に設けられるフロント作業機は、上部旋回体に対して俯仰動作可能なブームと、このブームの先端に上下方向に回動可能に連結したアームとを有し、このアームの先端にリンク機構を介して作業手段が装着される。ここで、作業手段は土砂の掘削を行うバケットがその代表的なものであるが、バケット以外にも、例えばブレーカ等、様々な作業手段を装着できるようになっている。バケットを含めた作業手段は、フロントアタッチメントとしてリンク機構に着脱可能に取り付けられるが、このリンク機構を駆動するために、所謂バケットシリンダと呼ばれる油圧シリンダが用いられる。このバケットシリンダは、そのシリンダチューブがアームに取り付けられ、ロッドの先端がバケット等が連結されるリンク機構に連結される。バケットシリンダに接続される油圧配管は、従って、ブームを通ってアームにまで延在される。また、バケット以外のフロントアタッチメントとして、例えば油圧ブレーカを用いる場合等のために、油圧配管はブームからアームの先端にまで引き回される。
【0003】
ここで、ブームとアームとはブーム・アーム間連結機構を介して上下方向に相対回動可能に連結される。このブーム・アーム間連結機構は、左右の側板と、この両側板間に掛け渡すように設けた強度保持部材とから構成される。このブーム・アーム連結機構は、モノブームタイプのフロント作業機の場合には、ブームの先端に直結される。また、オフセット式のフロント作業機の場合には、アッパブームに設けられ、アームを作動させるための油圧シリンダを取り付けたシリンダステーとして構成される。従って、左右の側板間にアームの基端部を回動可能に支持する支軸が装着され、また強度保持部材は軽量で十分な強度を持たせるために中間部がアーム側に突出するように曲成した曲げ板から構成される。
【0004】
前述したバケットシリンダに接続される油圧配管は2本必要となるが、この2本の油圧配管はブームからこのブーム・アーム連結機構を通過してアームにまで延在される。油圧配管の引き回し構造としては、ブームの背面または側面に沿って延在させたものが従来から広く用いられている。特に、バケットシリンダはアームの背面側に設けられるから、それに接続される油圧配管は、ブームの背面に沿って延在させるのが一般的であり、かつ合理的でもある。そして、この油圧配管はブーム背面における先端近傍部位でクランプすることにより固定した上で、このクランプ部分からアームに装着したバケットシリンダへの接続部に至るように引き回される。
【0005】
アームの基端部はブームの先端に相対回動可能に連結されているので、フロント作業機を作動させて、アームを作動させると、前述したクランプ位置とバケットシリンダにおける油圧配管の接続部との間の位置関係及び距離が変化する。このために、少なくともブーム・アーム連結機構の部分を通過する位置は、油圧配管を可撓性のあるホースで構成して、アームの動きに追従して変形するようになし、かつホースに所定の余長を持たせて、前述した距離の変化を吸収させるようにしている。このホースの余長としては、アームがどの状態になったとしても、ホースに張力が発生しない長さを持たせるようにする。
【0006】
ここで、油圧配管をブームの背面に沿って延在させている場合には、油圧配管のブームへのクランプ位置とバケットシリンダへの接続位置との間の距離は、アームがブームに近接する方向に折り畳まれた時に最長となり、アームをブームに対してほぼ真直ぐに伸ばした時に最短となるのが一般的である。従って、フロント作業機の姿勢状態によっては、ホースに弛みが生じるが、ホースはブームの背面にクランプされた位置から延在されているので、この弛み分はブーム・アーム間連結機構の側部から張り出したり、上方に向けて膨出したりするようになる。その結果、フロント作業機を作動させて、土砂の掘削等の作業を行っている際には、ホースが構築物,岩石等の物体と衝突して損傷を生じる可能性がある。また、油圧配管をブームの側面に沿って引き回すように構成したものもあるが、この場合にも、やはりブームの先端近傍で油圧配管をクランプさせて、このクランプ位置からバケットシリンダへの接続部までは可撓性のあるホースで構成とし、かつ所定の余長を持たせるようにして引き出さなければならない。従って、ブームの側面に沿って油圧配管を引き回す場合にも、背面側と同様の問題点がある。
【0007】
ここで、ブームは中空の缶構造の部材であり、内部にはその長さ方向に空間を有することから、バケットシリンダへの油圧配管等の油圧配管をブームを経てアームにまで延在させるに当って、このブームの内部スペースを利用するようにしたものが、例えば実開平5−38045号公報に示されている。このように、ブームの内部を油圧配管の通路とすれば、アームの動き時に余長が生じても、この余長分をこのブームの内部に収納することができ、ブーム・アーム間連結機構の位置で上方や側方にホースが大きく突出することはない。従って、ホースが他の物体と衝突するおそれはなくなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、フロント作業機を作動させると、ホースが相互に動くことになり、しかもそれらの動きは任意の方向となる。また、バケットシリンダに接続した2本のホース内に流れる作動油は、駆動側ではポンプ圧、戻り側ではタンク圧となる。バケットシリンダを駆動してバケットを作動させる際には、これらホースにポンプ圧が作用したり、タンク圧となったりすることからも、ホース内の圧力変動によっても、それぞれ任意の方向に動くことになる。その結果、ホース相互間及びホースとブーム内面との間で摺動する等に起因して、ホースを損傷させる可能性がある。
【0009】
以上の点を考慮して、特開平11−107310号公報には、ブームの内部にチャンネル部材を設け、このチャンネル部材の内部にホースを挿通させ、かつホース間を相互に接触させないようにするために、このチャンネル部材の内部に風船状膨張部材を設け、この風船状膨張部材により各ホースをチャンネル部材の別々の角隅部に片寄せることにより、相互に接触しないように構成したものが示されている。しかしながら、ブームの内部にチャンネル部材を設けるように構成すると、その構成が複雑になりブームの重量も増大することになる。また、風船状膨張部材により各ホース間は隔離されるが、前述したフロント作業機の作動中において、各ホースは任意の方向に動くことから、ホースと風船状膨張部材との間で繰り返し摺動がなされる。従って、風船状膨張部材の損傷が生じることによる耐久性に問題がある等の問題点を生じる。
【0010】
一方、実開平6−82151号公報には、ブームの先端に縦方向に貫通する通路を設け、ブームの背面に沿って延在させた油圧配管を、このブームの先端近傍位置においてクランプし、このクランプ位置からは可撓性のあるホースを接続して、このホースを通路内に挿通させて、ブームの正面側に引き出した上で、ブームとアームとを相対回動可能に連結する支軸の手前側からアームの背面側に延在させ、この間でホースの余長分を吸収する構成としたものが開示されている。しかしながら、ブームに貫通する通路を設けると、その強度が低下することになるので、通路の断面を最小限なものとしなければならない。そうすると、アームの作動時にこの通路内に複数挿通されているホース相互間及びホースと通路の周壁や端部との間で摺動する結果、やはりホースの損傷等のおそれがある。
【0011】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、簡単な構成によって、ブームとアームとはブーム・アーム間連結機構を介して上下方向に相対回動可能に連結される関係から、アームに装着した油圧シリンダへの油圧配管のうち、このブーム・アーム間連結機構を通過する位置において設けられる可撓性ホースが損傷しないように保護できるようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本願発明は、フロント作業機を構成するブームと、このブームに対して上下方向に回動可能に連結したアームと、前記ブームの先端に左右の側板が延在されており、この側板間に前記ブームに連結した支軸が装着されており、かつこれら側板間には、この支軸の連結部近傍にボックス構造からなる強度保持部材を装着したブーム・アーム間連結機構とを備え、かつ前記アームの先端に作業手段を連結した油圧ショベルに設けられ、前記作業手段を駆動する油圧シリンダに接続する複数の油圧配管であって、前記ブームの背面に沿って延在させた油圧源側配管と、前記強度保持部材を縦板と曲げ板とを含むものとなし、この曲げ板に2箇所の配管挿通孔を設け、一方の配管挿通孔によって、この強度保持部材の内部を通り、他の配管挿通孔により再びこの強度保持部材の外部に導出させるように設けられ、複数箇所に曲成部を有する曲成パイプからなる接続配管と、基端部が前記接続配管に接続され、前記支軸と前記曲げ板との間から前記アームの背面を通って前記油圧シリンダの配管接続部に先端が接続される可撓ホースとを備える構成としたことをその特徴とするものである。
【0013】
ここで、油圧ショベルにおけるフロント作業機におけるブームとアームの構成として、所謂モノブームタイプのものと、アッパブームとロアブームとに2分割したオフセットタイプのものとがある。モノブームタイプのフロント作業機においては、ブーム・アーム間連結機構を構成する側板は、缶構造からなるブームの本体部の先端に延在させるようにして設けられ、また強度保持部材はアーム側に突出するように設けた曲げ板を有し、この曲げ板と側板とでボックス形状の構成とする。この場合には、強度保持部材を構成する曲げ板は、ブームの背面に実質的に連続する平面部と、その突出部の先端から斜め下方への斜面部とを有する構成となし、配管挿通孔はこれら平面部と斜面部とに形成して、曲成パイプからなる接続配管をブームの背面に対してほぼ直交する方向から平面部に設けた配管挿通部内に挿入され、強度保持部材の内部空間で曲成して斜面部の配管挿通部から導出するように構成すれば良い。
【0014】
一方、オフセットタイプのフロント作業機として構成する場合には、ブーム・アーム間連結機構部はアッパブームに水平方向に回動可能に設けられ、アームを作動させるための油圧シリンダを装着したシリンダステーで構成される。このシリンダステーにおけるステー本体の縦板部に概略V字状に曲成した曲げ板の両端を固着することによって、この曲げ板と左右の側板とからボックス構造とする。そして、配管挿通孔は曲げ板の上側及び下側の斜面部に設ける構成とすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。まず、図1にモノブームタイプのフロント作業機を備えた油圧ショベルを示し、また図2にオフセットタイプのフロント作業機を備えた油圧ショベルを示す。これら2種類の油圧ショベルは、それぞれ形状等は多少異なっているものの、フロント作業機以外の基本的な構成は格別の差異はない。従って、共通する部材乃至機構については同一の符号を用いて説明する。
【0016】
まず、図1のモノブームタイプのフロント作業機を備えた油圧ショベルAにおいて、1は履帯式走行手段を備えた下部走行体、2はこの下部走行体1に旋回可能に装着した上部旋回体である。上部旋回体2には運転室3や機械類等を収容する建屋4に加えて、フロント作業機10が設置されている。一方、図2のオフセットタイプの油圧ショベルBは、下部走行体1に上部旋回体2が旋回可能に設置されており、この上部旋回体2には運転室3,建屋4等が設けられる点は油圧ショベルAと基本的には差異はないが、油圧ショベルBに装着されるフロント作業機20はオフセットタイプのものである。
【0017】
油圧ショベルAに装着したモノブームタイプのフロント作業機10は、図1から明らかなように、上部旋回体2に俯仰動作可能に連結したブーム11と、このブーム11の先端に上下方向に回動可能に連結したアーム12と、アーム12の先端にリンク機構13を介して連結される作業手段としてのバケット14とを備える構成となっている。そして、上部旋回体2とブーム11との間にはブームシリンダ15が設けられ、またブーム11とアーム12との間にはアームシリンダ16が、さらにアーム12とリンク機構13との間にはバケットシリンダ17がそれぞれ設けられる。これら各シリンダ15〜17は、それぞれ油圧シリンダから構成され、シリンダチューブ15a〜17a(シリンダチューブ15aは図面には表れない)は、それぞれ上部旋回体2,ブーム11,アーム12に連結され、またシリンダチューブ15a〜17aから導出したロッド15b〜17bは、それぞれブーム11,アーム12及びリンク機構13に連結して設けられる。
【0018】
一方、油圧ショベルBに設けられるオフセットタイプのフロント作業機20としては、ブーム21,アーム22,リンク機構23及び作業手段としてのバケット24とから構成されるが、ブーム21はロアブーム21aとアッパブーム21bとに分割されている。ブーム21のうちの下方に位置するロアブーム21aは上部旋回体2に俯仰動作可能に連結されている。そして、このロアブーム21aの上部にはアッパブーム21bが左右方向に回動可能に連結されており、アッパブーム21bの先端にはブーム・アーム間連結機構を構成するシリンダステー25を介してアーム22が連結されている。
【0019】
上部旋回体2とロアブーム21aとの間にはブームシリンダ26が設けられ、ロアブーム21aとアッパブーム21bとの間にはオフセットシリンダ27が設けられ、さらにシリンダステー25とアーム22との間にアームシリンダ28、アーム22とリンク機構23との間にバケットシリンダ29が設けられている。さらにまた、アッパブーム21bとシリンダステー25との間にロッド30が枢着されている。各シリンダ26〜29は油圧シリンダで構成され、シリンダチューブ26a〜29aはそれぞれ上部旋回体2,ロアブーム21a,アッパブーム21b,アーム22に連結され、またロッド26b〜29bはそれぞれロアブーム21a,シリンダステー25,アーム22及びリンク機構24に連結されている。
【0020】
以上の構成において、まず油圧ショベルAのバケットシリンダ17への油圧配管の引き回し構造について、図3及び図4に基づいて説明する。ブーム11は、周知のように、缶構造の部材からなるブーム本体11aを有し、このブーム本体11aの先端部にはブーム・アーム間連結機構31が連結して設けられている。このブーム・アーム間連結機構31は、左右の側板32,32と、曲げ板33と縦板34とから構成されている。従って、曲げ板33と縦板34とによって、左右の側板32,32間にボックス構造からなる強度保持部材が構成される。
【0021】
曲げ板33はブーム11におけるブーム本体11aの背面にほぼ連なる第1の平面部33aと、この第1の平面部33aの端部から斜め前方(アーム12側)に向けて曲成した第1の斜面部33bと、この第1の斜面部33bの先端部から斜め後方(ブーム11側)に向けて曲成した第2の斜面部33cと、ブーム11の正面とほぼ平行な第2の平面部33dとからなるものである。ここで、ブーム11の正面とは、上部旋回体2において、運転室3から見て前方側に向いた面であり、また背面は運転室3の後方側を向いた面を言う。
【0022】
側板32,32は曲げ板33の先端部より大きく張り出しており、この張り出し部分にはアーム12の基端部を連結する支軸35が装着されている。また、アーム12の基端部にはブラケット36,36が連設されており、アームシリンダ16のロッド16aの先端はこれらブラケット36,36間に架設した連結ピン37に連結されている。従って、アームシリンダ16を伸長させると、図3に示したように、アーム12はブーム11に近接するように折り畳まれる。一方、アームシリンダ16を縮小させると、図4に示したように、アーム12は支軸35を中心としてブーム11から離間する方向に回動変位して、アーム12が伸びるようになる。バケットシリンダ17のシリンダチューブ17aは、その基端部がアーム12に連設したブラケット36,36間に架設した連結ピン38に連結されている。
【0023】
バケットシリンダ17におけるシリンダチューブ17aには、2本の油圧配管39が接続される。なお、フロント作業機10のリンク機構13にはバケットに代えて油圧駆動される他の作業手段を装着した時のために、さらに2本の油圧配管が設けられる場合もあるが、この他の作業手段用の油圧配管については、図示及び説明を省略する。
【0024】
油圧配管39はブーム11を構成するブーム本体11aの部位では、その背面に沿って延在させた金属パイプ等で形成した油圧源側配管39aで構成され、この油圧源側配管39aの先端近傍はクランプ部材40によりブーム本体11aの背面に固定される。そして、油圧源側配管39aには接続配管39bが継手部41により着脱可能に連結して設けられる。接続配管39bは中間位置において2箇所の曲げ部を有する曲成パイプから構成され、ブーム・アーム間連結機構31を構成する曲げ板33における第1の平面部33aに形成した配管挿通孔42aを介して、この曲げ板33の内部に導かれ、さらに第2の斜面部33cに形成した配管挿通孔42bを介して曲げ板33の外部に導出されるようになっている。ここで、接続配管39bにおける配管挿通孔42a,42bの通過位置では、それぞれ第1の平面部33a,第2の斜面部33cに対してほぼ直交するようになっており、従って、その曲成角度は、基端側では概略90°曲成され、先端側では90°より第2の斜面部33cの傾斜角分だけ小さい曲げ角度となっている。また、このようにして装着された接続配管39bはクランプ部材43によりブーム本体11aまたは曲げ板33に固定されている。
【0025】
接続配管39bの配管挿通孔42bから導出された先端部にはカップリング部材44に接続されており、このカップリング部材44には可撓ホース39cが接続されている。可撓ホース39cは、ブラケット36,36間において、曲げ板33と支軸35との間を通り、アーム12の背面側に延在され、バケットシリンダ17のシリンダチューブ17aに接続するように設けた油圧給排管39dと、アーム12の背面とシリンダチューブ17aとの間に形成される空間部において接続される。さらに、ブーム・アーム間連結機構31において、強度保持部材を構成する曲げ板33に2箇所設けた配管挿通孔42a,42bの部分を補強するために、曲げ板33の内面(または外面)にこれら配管挿通孔42a,42bと一致する開口を形成した補強板45,45が溶接手段により固着して設けられている。
【0026】
以上のように油圧配管39において、可撓ホース39cを設けたのは、フロント作業機10を作動させて、土砂の掘削等の作業を行う際において、アーム12が支軸35を中心としてブーム11に対して上下方向に回動するように作動する動作を行えるようにするためである。つまり、図3に示したように、アーム12をブーム11側に折り畳んだ時には、可撓ホース39cはアーム12の端面部分を回り込むようになり、また図4に示したように、アーム12を伸ばすと、可撓ホース39cがブラケット36,36間でブーム11側に向けて突出する円弧形状となるように変形できるようにするためである。これによって、アーム12の作動時におけるバケットシリンダ17の位置及びブーム11との間隔の変化を可撓ホース39cの変形及び弛みで吸収することができる。しかも、アーム12がブーム11に対して回動変位する間において、可撓ホース39cは常にブーム11及びアーム12の幅の範囲内に位置し、ブラケット36,36間の空間内に配置された状態に保持され、上方や側方に突出しないことから、可撓ホース39cが他の物体と衝突して損傷等が発生するおそれはない。
【0027】
しかも可撓ホース39cはブラケット36,36間に配置されているが、このブラケット36,36間は可撓ホース39cの直径より遥かに広い空間部となっており、従って可撓ホース39cが変形する際に、2本(乃至4本)設けられる可撓ホース相互間が接触したり、またブラケット36と摺動する等による損傷を発生させるおそれはない。しかも、油圧配管39のうち、ブーム・アーム間連結機構31を貫通するように引き回される硬質パイプからなる接続配管39bで構成されて、クランプ部材43により固定されているから、この部分も配管挿通孔42a,42bの孔壁と接触することもない。
【0028】
接続配管39bは曲げ板33に形成した配管挿通孔42a,42bを通過させるようにして装着されるが、この接続配管39bは継手部41により油圧源側配管39aに対して着脱可能に連結され、また可撓ホース39cとはカップリング部材44を介して連結していることから、この部分も着脱可能となっている。従って、接続配管39bは、それ単独で配管挿通孔42a,42bを通すようにして装着することができる。
【0029】
即ち、接続配管39bのカップリング部材44への接続側、つまり先端側を配管挿通孔42aに通し、この接続配管39bのうちの浅い角度の曲成部が配管挿通孔42aを通過した後に、90°の曲成部から継手部41への接続側の端部に至る基端部分をブーム11の背面と平行に近い状態にすれば、先端側が容易に配管挿通孔42bを通過することになる。その後に、基端部を継手部41を介して油圧源側配管39aに、また先端部をカップリング部材44を介して可撓ホース39cに接続すると共に、クランプ部材43によりブーム11側に固定することができる。これによって、接続配管39bは極めて安定した状態に固定されるようになる。しかも、配管接続部39bを曲げ板33を貫通させるために設けられる配管挿通孔42a,42bの孔径を最小限に抑制できることから、ブーム・アーム間連結機構31の強度保持部材を構成する曲げ板33の強度低下は最小限に抑制される。
【0030】
次に、オフセットタイプのフロント作業機20におけるバケットシリンダ29への油圧配管50の引き回し構造について、図5乃至図7に基づいて説明する。ここで、フロント作業機20は、モノブームタイプのフロント作業機10とは異なり、ブーム・アーム間連結機構はシリンダステー25で構成され、ブーム21の先端部と、アーム21の基端部とがこのシリンダステー25に連結される。ブーム21はロアブーム21aに対して垂直方向に設けた支軸51を介してアッパブーム21bが水平方向に回動可能に連結されており、シリンダステー25は、このアッパブーム21bの先端に垂直方向に設けた支軸52を介して水平方向に回動可能に連結されている。
【0031】
図5及び図6から明らかなように、シリンダステー25は、概略コ字状に形成したステー本体53の左右両側部に側板54,54を固着させることにより構成され、ステー本体53の上板53aと下板53bとの間に支軸52の両端が連結されている。側板54,54間には、シリンダ取付部55が設けられており、アームシリンダ28のシリンダチューブ28aがこのシリンダ取付部55に上下方向に揺動可能に連結されている。また、アーム22には左右のブラケット56,56が連結して設けられ、これら両ブラケット56,56と側板54,54との間は水平方向に設けた支軸57を介して相対回動可能に連結されると共に、ブラケット56,56間には、さらにアームシリンダ28のロッド28bの先端が連結された連結ピン58が、またバケットシリンダ29のシリンダチューブ29aの基端部が連結される連結ピン59がそれぞれ設けられている。そして、ステー本体53の縦板53cには、前方側、つまりアーム22側に張り出すようにして概略V字形状の曲げ板60の両端部が連結して設けられており、この曲げ板60の両側部は側板54とも連結固着されており、従って曲げ板60と、ステー本体53及び側板54とにより実質的にボックス形状の強度保持部が形成される。
【0032】
バケットシリンダ29に接続される2本の油圧配管50(さらに他の作業手段用としての2本の油圧配管を設けることもできる)は、油圧源側配管50aと、接続配管50bと、可撓ホース50cと、油圧給排管50dとから構成される点では、モノブームタイプのフロント作業機10の油圧配管39とは実質的に同じである。ただし、ブーム21を構成するロアブーム21aとアッパブーム21bとは相対回動可能であることから、ブーム21の背面に沿って延在される油圧源側配管50aは可撓性を有するものである。そして、図7に示したように、油圧源側配管50aの先端部はステー本体53の上板53aの上面にまで延在されており、その端部は支軸52のほぼ直上に位置して、その先端にはカップリング部材61が設けられている。従って、このカップリング部材61において油圧源側配管50aに接続配管50bが接続されており、この接続配管50bは、曲げ板60における上側斜面60aと下側斜面60bとに形成した配管挿通孔62a,62bに挿通されて、支軸57の下方に延在させている。そして、この接続配管50bの先端にはカップリング部材63を介して可撓ホース50cと接続される。さらには、この可撓ホース50cの先端部はバケットシリンダ29に直結した油圧給排管50dに連結されている。
【0033】
ここで、接続配管50bは曲成した金属等の硬質パイプから構成されるが、この接続配管50bの曲成部は3箇所となっている。即ち、カップリング部材61に連結される基端側に近い位置での曲成部は、アッパブーム21aの背面と曲げ板60の上側斜面60aとのなす角度とほぼ一致し、また第2番目の曲成部は概略90°である。さらに、カップリング部材63に連結される先端側に近い位置における曲成部は、曲げ板60における上側斜面60aと下側斜面60bとのなす角度、例えば90°となっている。そして、曲げ板60の上側斜面60aにはクランプ部材64が設けられており、接続配管50bはこのクランプ部材64に固定的に支持されるようになっている。
【0034】
以上のように構成することによっても、モノブームタイプのフロント作業機の場合と同様、アーム22のブーム21に対する位置及び角度変化に伴う油圧配管50の曲げ方向への変形と余長分の吸収作用を行うために設けられる可撓ホース50cの保護が図られる。
【0035】
即ち、図5に示したように、アーム22をブーム21側に折り畳んだ時には、可撓ホース50cはアーム22の端面部分を回り込むように配置され、また図6に示したアーム22を伸ばした状態では、可撓ホース50cをブラケット56,56間でブーム21側に向けて突出する円弧形状となるように変形するが、可撓ホース50cは常にブーム21及びアーム22の幅の範囲内であって、しかもブラケット56,56間の空間内に配置されており、上方や側方に突出しないことから、可撓ホース50cが他の物体と衝突して損傷等が発生するおそれはない。さらに、ブラケット60,60間の間隔は可撓ホース50cの直径より遥かに広い空間部となっており、従って可撓ホース50cが変形する際に、2本(乃至4本)設けられる可撓ホース相互間が接触したり、またブラケット56と摺動する等による損傷を発生させるおそれはない。なお、可撓ホース50cを相互に離間した状態に位置決めするためには、アーム21の背面における基端部にホース挿通孔を有する位置決め板65を設ける構成とする。ここで、可撓ホース50cはこの位置決め板65を通過して油圧給排管50dへの接続部に至るまでは、曲げや弛み等が生じない部位である。
【0036】
接続配管50bは曲げ板60に形成した配管挿通孔62a,62bを通過させるようにして装着されるが、この接続配管50bはカップリング部材61により油圧源側配管50aに対して着脱可能に連結され、また可撓ホース50cとはカップリング部材63を介して連結しているので、接続配管50bは、それ単独で配管挿通孔62a,62bを通すようにして装着することができる。而して、接続配管50bのカップリング部材63への接続側である先端側を配管挿通孔62aに通し、その後に曲げ板60の表面側に向けて回動させるように操作すれば、先端側が容易に配管挿通孔42bを通過することになる。その後に、基端部をカップリング部61を介して油圧源側配管50aに、また先端部をカップリング部材63を介して可撓ホース50cに接続すると共に、クランプ部材64でクランプさせることによって、接続配管39bは極めて安定した状態に固定される。また、配管挿通孔62a,62bの孔径を最小限に抑制できるので、シリンダステー25の強度保持部材を構成する曲げ板60の強度はさほど低下しない。
【0037】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したので、簡単な構成によって、ブームとアームとはブーム・アーム間連結機構を介して上下方向に相対回動可能に連結される関係から、アームに装着した油圧シリンダへの油圧配管のうち、このブーム・アーム間連結機構を通過する位置において設けられる可撓性ホースが損傷しないように保護できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】モノブームタイプのフロント作業機を設けた油圧ショベルの外観図である。
【図2】オフセットタイプのフロント作業機を設けた油圧ショベルの外観図である。
【図3】モノブームタイプのフロント作業機におけるバケットシリンダへの油圧配管の引き回し構造を示す断面図である。
【図4】図3とは異なる作動状態を示す断面図である。
【図5】オフセットタイプのフロント作業機におけるバケットシリンダへの油圧配管の引き回し構造を示す断面図である。
【図6】図5とは異なる作動状態を示す断面図である。
【図7】シリンダステーを省略して示す図5の平面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体
10,20 フロント作業機 11,21 ブーム
12,22 アーム 13,23 リンク機構
14,24 バケット 17,29 バケットシリンダ
21a ロアブーム 21b アッパブーム
25 シリンダステー 31 ブーム・アーム連結機構
32,54 側板 33,60 曲げ板
34 縦板 36,56 ブラケット
39,50 油圧配管 39a,50a 油圧源側配管
39b,50b 接続配管 39c,50c 可撓ホース
39d,50d 油圧給排管
42a,42b,62a,62b 配管挿通孔

Claims (5)

  1. フロント作業機を構成するブームと、このブームに対して上下方向に回動可能に連結したアームと、前記ブームの先端に左右の側板が延在されており、この側板間に前記ブームに連結した支軸が装着されており、かつこれら側板間には、この支軸の連結部近傍にボックス構造からなる強度保持部材を装着することにより構成されるブーム・アーム間連結機構とを備え、かつ前記アームの先端に作業手段を連結した油圧ショベルに設けられ、前記作業手段を駆動する油圧シリンダに接続する複数の油圧配管において、
    前記ブームの背面に沿って延在させた油圧源側配管と、
    前記強度保持部材を縦板と曲げ板とを含むものとなし、この曲げ板に2箇所の配管挿通孔を設け、一方の配管挿通孔によって、この強度保持部材の内部を通り、他の配管挿通孔により再びこの強度保持部材の外部に導出させるように設けられ、複数箇所に曲成部を有する曲成パイプからなる接続配管と、
    基端部が前記接続配管に接続され、前記支軸と前記曲げ板との間から前記アームの背面を通って前記油圧シリンダの配管接続部に先端が接続される可撓ホースと
    を備える構成としたことを特徴とする油圧ショベルの油圧配管。
  2. 前記強度保持部材は前記左右の側板との間でボックス構造を形成するための曲げ板を有し、この曲げ板と前記各側板とは、前記ブームの本体部の先端に固着して設け、この本体部の先端から前記アーム側に向けて延在させる構成としたことを特徴とする請求項1記載の油圧ショベルの油圧配管。
  3. 前記曲げ板は、少なくとも前記ブームの背面に対して実質的に連続する平面部と、最突出部分から斜め下方への斜面部とを有し、前記配管挿通孔はこれら平面部と斜面部とに形成する構成としたことを特徴とする請求項2記載の油圧ショベルの油圧配管。
  4. 前記ブームはアッパブーム及びロアブームから構成され、前記ブーム・アーム間連結機構はアッパブームに水平方向に回動可能に設けられ、前記アームを作動させるための油圧シリンダを装着したシリンダステーであることを特徴とする請求項1記載の油圧ショベルの油圧配管。
  5. 前記強度保持部材は、前記シリンダステーのステー本体における縦板部に両端を固着した概略V字状に曲成した曲げ板を有し、この曲げ板と前記左右の側板とからボックス構造となし、前記配管挿通孔は前記曲げ板の上側及び下側の斜面部に設ける構成としたことを特徴とする請求項4記載の油圧ショベルの油圧配管。
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